国立大学法人 東京農工大学

国立大学法人 東京農工大学
分野
研究内容(タイトル)
研究内容(概要)
備考
(※研究内容のより
詳細な情報の分かる
HPのURL等)
白金触媒
5輪電動車いすの研 移動ロボット用に開発したアクティブキャス
究
タを応用した電動化ユニットを搭載した5輪
の簡易電動車いすに関する研究です。駆
動輪を1輪後方に配置する転倒危険性の
少ない独特の形態と、駆動輪の推進力およ
び追加のアクチュエーターを用いた段差昇
降アルゴリズムに関する研究開発です。
開発触媒
医療
・福祉
環境・エ
ネル
ギー
車いす運転者の運動
モデル構築と前輪駆
動車いすの走行性能
向上に関する研究
前輪・後輪の車いすの形態の差における運
転操作性の差異のメカニズムの解明によ
り、車いす運転における人間の運転モデル
を構築します。また、これを利用して高速走
行性に優れる後輪駆動車いすの制御シス
テムの開発を行います。
反応性、伝熱性に優
れた高効率触媒反応
マイクロリアクターの
開発
マイクロリアクターはミクロンオーダーの空
間を反応に用いる反応器で従来のマクロサ
イズの反応器に比べ、表面積効果が大き
く、反応や温度の制御性に優れ、高効率で
反応を行うことができるといった特長があり
ます。当研究室では触媒反応プロセスにマ
イクロリアクターを応用するべく、構造体触
媒を用いた高効率マイクロリアクターの開
発を目指した研究を実施しています。マイク
ロリアクターに用いる構造体触媒の母材に
は、成形性、伝熱性に優れた金属アルミニ
ウムを利用しています。アルミニウムは成
形性に優れた金属材料のため様々な構造
を持った触媒体を作成でき、その表面を触
媒化することが可能です。また、伝熱性が
良いため、省エネルギー効果が高くコンパ
クトな、熱交換型マイクロリアクターを構築
できる可能性もあります。したがって、構造
体触媒を用いたマイクロリアクターは、工場
や自動車等におけるVOCや排気ガス等の
処理プロセスに対して、高効率かつコンパ
クトな処理装置として利用できる可能性が
あります。
http://www.tuat.ac.jp
/~kameyama/pages/r
esearch/microreacto
r.html
環境・エ 低コスト新概念ソー
ネル ラーセル開発
ギー
1.量子トンネル電流可能な薄いパッシ
http://www.tuat.ac.jp
ベーション膜と2種類の金属の相異なる金 /~sameken/
属による内蔵電位発生効果を用いる簡単
で高効率のソーラーセルを提案しています
(図1)。1nm以下の酸化膜パッシベーション
膜の安定形成を達成します。
2.透明液状接着剤に導電粒子を混合して
バンドギャップの異なるソーラーセルを貼り
あわせる事による簡単なプロセスの多接合
ソーラーセルを提案しています(図2)。
27.8%のセル効率を実証しました。
3.高バンドギャップ、中バンドギャップ及び
低バンドギャップを順次並べてソーラーセ
ル自身による反射光学系を形成し、且つお
のおののソーラーセルに蓄電器を結線して
電力蓄積を行う新規簡便なソーラーセルを
提案しています(図3)。電流マッチングを必
要としない高効率ソーラーセルが実現可能
です。
図1
バイオセキュリティ強
化資材を用いた効果
的な食品・農場
HACCP対策!
危機管理
図2
図3
食品HACCPや農場HACCPに必須のバイ
オセキュリティ強化対策として、現場応用が
可能な技術の開発を行っています。一例と
して、バイオセラミックスや焼成カルシウ
ム、次亜塩素酸の開発実績があり、畜産農
場のバイオセキュリティを強化するのみなら
ず、食品加工工程における交差汚染の防
止にも効果があります(HACCP対応)。
また、バイオセキュリティ強化候補資材の
評価を行っています。
http://www.rd.tuat.ac
.jp/activities/factors
/search/20140325_0
6.html
マルチスペクトルカメ
ラ,ハイパースペクト
ルカメラによる異物検
知技術の開発
危機管理 光ファイバ給電を利
用した広域センシン
グシステム
光ファイバ型多点セ
ンシングシステム
本研究室では、分光法による材質判別や
成分定量の研究開発を行ってきました。例
えば、近赤外分光法による果実の糖度、酸
度、生理活性成分の非破壊定量、近赤外
分光法および赤外分光法による繊維製品
の材質の判別と定量などで成果を上げて
います。これらの技術をマルチスペクトルカ
メラやハイパースペクトルカメラで得られる
画像情報の解析に応用し、食品中の異物
の高速高精度での検知技術の開発を行い
ます。市販されているマルチカメラやハイ
パースペクトルカメラには応用例としてしば
しば食品分析が掲げられていますが、実用
には対象ごとにハードウェアや測定条件の
検討選択や解析法の開発が必要となりま
す。例えば、穀物中の虫、小石、プラスチッ
ク片や、葉菜中の青虫のように,目視での
検知が困難であったり時間がかかる場合で
も、短時間で精度よく自動的に検知が可能
なシステムの開発を目指します。
1W程度の光源で、1000台近くのセンサを動
かし、光信号を集めることが可能なセンシン
グシステムを研究しています。建築物等に
設置し、多種多様な計測情報を収集できま
す。
http://www.rd.tuat.ac
.jp/activities/factors
/search/20140401_5
5.html
光ファイバ回折格子の反射波長や、光ファ 特許出願中
イバで生じるブリルアン散乱光の波長が周
囲の温度や、光ファイバに加わる歪みに比
例して変化することを利用した多点型セン
シングシステムを研究しています。シングル
ショットで多点情報を測定できる手法を新た
に考案しました。建造物等に設置して、高
感度な計測ができます。
ワイドダイナミックレ 数mmから数10kmまでの距離測定が可能と 関連論文URL
ンジなレーザ距離計 なるレーザ距離計測の研究をしています。 http://iopscience.iop.
測
トンネルの歪み、レールの歪み等、長距離 org/0957構造物の状態を遠隔から精密計測する応 0233/26/2/025205/
用が考えられます。
pdf/09570233_26_2_025205.pdf
東京農工大学 先端産学連携研究推進センター
tel:042-388-7550
メール:[email protected]
担当:松下