学科試験で100点を超える方法

学科試験で100点を超える方法
建築資格研究会
1.誰でも「学科試験100点超え」ができる方法
3.過去問20年の学習法
学科試験は、5科目の全てで過去問20年を学習すると誰でも100点を超えることができる(過去問データは嘘をつかない)。
研究会は、学科試験を短期間の学習で合格するには、限られた時間を5科目に平均的に活用するのではなく、法規の点数を集中的に上げた方が良
いとの結論に至り、「法規特化型講座」を推奨している。これは、法規の過去問20年(H7~H26)を分析した結果、93.6%の法文が繰り返し出題されてい
ることから、過去問だけの学習で法規28点が取れるとしている。また、効率良く学習するために、項目別による「出題法文一覧表」と「出題問題一覧表」
を提案している。更に、1ヶ月という最速で合格するため、「法令集マーカー作成お手伝い」を組込み、法令集マーカー作成時間をゼロにすると共に、
「全ての法文を数秒で引く方法」などを紹介している。
ただし、この提案は、法規が28点なら、他の4科目は比較的低い点数(正解率65%)で合格基準90点を達成するというものである。平成22年度以降の6
年間では、合格点は90点±4点となっているので、90点で合格とならない年度もある。
5科目の過去問20年の問題選択肢は、(13年×100問×5選択肢+7年×125問×4選択肢)=10,000選択肢問題となる。
これは、あまりに膨大な量で学習するのは「無理」と思われるが、ここで学習法の「秘策」の出番となる。
学科試験125点満点中、100点を超えると必ず合格できる。研究会は、様々な検討の結果、5科目全てで過去問20年を学習すると、誰でも100点を超え
ることができると判断している。この学習法が本当に効果があるのか確認するため、2015年度の学科受験者(実行委員の知人等)数名に協力を頂いた。
5科目全ての過去問20年の項目別に振分けた出題問題一覧表(エクセル打込み前の生データ)で学習頂き、試験を受けた結果、全員が100点を超え
る点数であった。法規は、上述したように9割以上の確率で繰り返し同じ法文が出題されている。その他の4科目は、そこまで高い確率ではないが、重
要な内容は繰り返し出題される傾向にある。当然、初出題の選択肢問題もあるが、4択という特性上、消去法が有効であり、過去問だけの学習で容易
に100点超えは可能であると言える。
この表では、出題確率の高い類似問題を色分けしている。最初は、一通り時間を掛けて全問題を見比べないといけない。その時に、必要に応じて各自
が追加でマーカー等して、より分かり易いように把握する。2回目からは、類似問題や問題変化パターンなどが目で見てみて分かるようになる。研究会
は、これを「目で見て把握する学習法」と位置付けている。この問題傾向を目で見て把握する方法は、単純に過去問を年度ごとに繰り返し解く学習法に
比べると、何倍も効率の良い学習法となる(学習法の秘策)。
単純に、過去20年分の問題と解答を「一般書籍」を購入し、年度ごとに20年分を学習するのは、効率良く理解するという点からは好ましくない。
研究会は、「法規特化型講座」でも解説しているが、項目別でA3伴2枚程度にまとめた「出題問題一覧表」による学習法を提案している(これは5科目
共通事項)。つまり、机にこのA3伴2枚を置くことで、過去20年分の1項目の全ての選択肢問題が見れるようになる。この過去問20年の1項目全てが一
目で見れる状況にあることが非常に重要である。ただし、毎年、ほぼ2問の出題のある項目はA3伴4枚、3問出題のある項目はA3伴6枚となっている。
なお、資料は、全てPDF化しているので、ホームページからカラープリントすることが可能である。
具体的な学習法の例として、「1日1項目」を学習すると決める。
5科目の項目は以下の通りで、合計の項目数は92項目ある。1項目について1日学習する(2~3問題のある項目は休日に学習)とすると、約3ヶ月で1
回目の学習が終わる。2回目からは上述したように「目で見て把握する学習法」が使えるので、かなり効率良く短時間に学習することができる。各自の学
習時間にもよるが、初めて受験する方でも、概ね半年(1回目3ヶ月+2回目2ヶ月+3回目1ヶ月・・・過去問20年の学習を3回実施)あれば100点超えは
可能であるとみている。
Ⅰ計画(18項目)の出題問題一覧表:2016年3月までに公開予定
Ⅱ設備(18項目)の出題問題一覧表:2016年3月までに公開予定
Ⅲ法規(24項目)の出題問題一覧表:2015年公開済み
Ⅳ構造(24項目)の出題問題一覧表:2016年6月までに公開予定(作成した部分から順次公開する)
Ⅴ施工(25項目)の出題問題一覧表:2016年6月までに公開予定(作成した部分から順次公開する)
2.5科目で過去問20年を学習する重要性
学科試験は、結局「125問の各項目ごとに1点づつを確実に取ること」であり、そこに美味しい秘策などは存在しない(ただし、学習法に秘策はある)。
1級建築士は、建築士としての幅広い知識が必要である。従って、試験は偏った問題とならないように5科目があり、その5科目の中で幅広い項目から
出題されている。その項目は、下記に学科Ⅰ(H8~H27)の分類表を示すが、毎年ほぼ同じ項目から出題されていて、その問題も大部分が過去に出た
問題の言い回しを変えたり、若干詳細になって出題されている。「過去問学習が王道」と言われているゆえんである。
一般書籍も過去問解説書や過去問を項目別に分類した解説書が販売されている。ただし、その過去問は5~10年程度であり、単純に年度別に問題と
解答を解説をしたものである。また、項目別に分類した書籍もあるが、項目ごとに数パターンの問題と解答やポイント解説であり、これではあまりに情報
量が少なすぎる。過去問の学習だけで100点を超えるには、出題傾向が把握できる過去20年分の全ての問題を把握する必要がある。その問題が過去
に何回出題されたか、どのように問題文を変えているか、ヒッカケ問題はどのように出題されているかなどは、20年分のデータがないと把握しきれない。
当ホームページは、スマホ&パソコンから見ることができる。つまり、通勤電車内ではスマホで、会社内の昼休みはパソコンで、特にスマホならトイレ内、
打合せ前の短時間など何時でも何処でも資料を見ることができる。建築業界は、物凄く忙しい業界なので、学習時間を自ら工夫して作りだすことも合格
条件となる。
他方、学習には「基礎学力」が必要等から膨大な知識を書いている書籍も見られる。しかし、試験は、問題を解答できなければ意味がない。まずは合格
すること、自己の学習環境を考慮して最も効率良い学習法を選択し、合格基準90点(確実な合格なら100点超え)を取ることである。実行委員は、全員
が建築業界に30年近く実務をしてきた(全員が1級建築士保有)。その知人には、「建築の音」だけを40年近く取り組んでいる方がいる(工学博士)。今
現在も毎年「新しい建築の音」に取組んでいる。音は、125問中の1~2点である。つまり、その分野を学習しようとすると40年(人生の全て)を掛けても終
わらないものである。従って、試験は、過去問分析して「音」なら1~2点を正解することに集中したい(この考え方は125項目全てに共通する)。
学科Ⅰ「計画」の項目分類
その年度の問題番号
4.学科講座の5科目によるホームページの構成
学科講座は、「無料講座」と「会員講座」に分かれている。その内容は、HOME「無料講座」の「目次」に示す通りである(予定含む)。
研究会は、1ヶ月という短期間に学科突破するために「法規特化型講座」を推奨しているが、5科目の過去問20年の「出題問題一覧表」を活用すること
で、100点超えができる講座ともなっていると考えている。
その項目の出題数と出題確率
表1 Ⅰ計画の項目別一覧表( 平成8 年~平成2 7 年)
NO
年 度
項目分類
1
設計手法
2
日本建築史作品
3
西洋建築史作品
4
周辺環境
5
各部寸法
6
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H 16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
出題数
出題確率
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(問目)
(個)
(%)
1
1
1
1
1
1
1
7
2. 5
3
2
3
3
2
2
16
5. 7
3
2
3
12
4. 3
4
5,16
5
※新試験制度前は出題なし
25
25
25
25
25
25
24
24
25
24
25
25
17
25
15
14,15
14
14
15
15
15
15
バ リ ア フリ ー
17
16
16
16
16
16
16
7
都市計画作品
24
24
24
8
都市計画論
24
24
9,10
17
24
25
24
17
2
5
4
4,5
10
3. 5
14,15
14,15
14,15
14,15
13,14
5,6,7
6,7
4,6,7
4,6,7
4,6,7
5,6,7,8
6,7,8
39
13. 8
16
16
16
13
16
15
8
8
8
8
8
9
9
20
7. 1
24
24
10
11
11
11
12,13
11
11
11
11
12
12,13
12,13
11
13,16
13
12
12
10
10
3. 5
10,11
11
16
5. 7
11,12
11
12
12
13
13
23
8. 2
12
11
2,11,12
12
12
17
6. 0
14
14
21
7. 4
15
15
25
8. 9
16
16
10
3. 5
17
8
2. 8
10
9
11
事務所・商業施設
12
11
11
12
公共施設
11
12
12,13
13
病院・高齢者施設
14
その 他 作 品
15
計画各論総合
16
4,17
17
17
16,17
17
26
9. 2
16
施工監理
※新試験制度前はⅤ施工にて出題あり
18
18
18
18
18
18
18
7
2. 5
17
建築積算
※新試験制度前はⅤ施工にて出題あり
19
19
19
19
19
19
19
7
2. 5
18
マネジ メ ン ト
15,17
11
17
10
14,17
11
9
12
25
9,10
3
10,11
9
13
10
9
9,10
10
13
9,10
5
10
住宅・集合住宅作品
12
9
9
9
住宅・集合住宅施設
合計問題数
9
9
10
9
8,16
10
10
2
9,10
10
13
9
3
14,15
10,24
9,10
25
11
14,17
11
14,17
11
14
11
17
11
9
9
10
8
11
11
10
13
13
13
13
12
11,12
14
14,15
13
12
14,17
10
9,24
13
11
11
12
13
16,17
17
11
11
16
14
14,16
15
15
15
17
16
13
15
14
25
20
20
20
20
20
20
20
8
2. 8
11
20
20
20
20
20
20
20
282
100
講座内で公開する主な資料は、下表「表1 学科講座に関するホームページの構成」の通りである。
・講座内容(1)出題法文一覧表:法規のみの資料であり、過去問20年の出題法文が一目瞭然で分かる(法文の出題確率も数値化)
・講座内容(2)出題問題一覧表:各科目ごとに項目別の出題問題と解答が見れる一覧表(法規以外は予定)
・講座内容(3)用語解説:各科目ごとに用語などキーワードについて分かり易い図や絵で解説する予定
・講座内容(4)音声講座:各科目ごとに重要ポイントの音声解説(クリックだけで自動で「音声解説付きパワーポイント」が見れる)とする予定
※上記公開予定のものは、できる限り前倒しとしたい。
表1 「学科講座」に関するホームページの構成
講座内容( 1)
講座内容( 2 )
講座内容( 3 )
講座内容( 4 )
【無料講座】
【会員講座】
【無料講座】
【会員講座】
科 目
備 考
Ⅰ計画 ( 1 8 項目)
-
Ⅱ設備 ( 1 8 項目)
-
Ⅲ法規 ( 2 4 項目)
出題問題一覧表
用語解説
音声講座
(2016年3月完了予定)
(2017年掲載予定)
(2017年以降予定)
出題問題一覧表
用語解説
音声講座
(2016年3月完了予定)
(2017年掲載予定)
(2017年以降予定)
出題法文一覧表
出題問題一覧表
用語解説
音声講座
(2015年完了)
(2015年完了)
(2017年掲載予定)
(2017年以降予定)
Ⅳ構造 ( 2 4 項目)
-
Ⅴ施工 ( 2 5 項目)
-
出題問題一覧表
用語解説
音声講座
(2016年6月完了予定)
(2017年掲載予定)
(2017年以降予定)
出題問題一覧表
用語解説
音声講座
(2016年6月完了予定)
(2017年掲載予定)
(2017年以降予定)
「法令集マーカー作成お手伝い」有
注1)項目分類は同類問題の名称を 示す。H(平成)は出題年度を 示す。表内数値(1~20)は問題番号を 示す。
※5科目共通であるが、毎年ほぼ同じ項目が出題されている。その項目ごとに1点づつを確実に取ると100点超えとなる(出題数の多い項目から学習すると良い)。
注)研究会は、市販の書籍や各種資格学校の対面学習などを批判するものではない。あくまで短時間に効率良く学習できる方法の一つとして、
ご提案しているものである。それにしても、学科も製図も物凄く高額な講座が一般化していることに疑問を感じてはいるが・・・。