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(リ本 No.1526)
2015 年 12 月 22 日
三菱電機株式会社
「新加湿エレメント」による加湿量増加で、快適な室内環境を実現
三菱「業務用単独加湿ユニット」新商品発売のお知らせ
三菱電機株式会社は、空気が乾燥する冬でも外気の影響を受けずに安定して加湿を行う「業務
用単独加湿ユニット」の新商品として、
「新加湿エレメント」の採用により、加湿量を従来品比約
26%※1 増加した 2 機種を 2016 年 2 月 1 日から順次発売します。
※1:従来品(TKA-2100R)との比較(吸込空気温湿度 23℃40%RH 時、50Hz 運転での比較、60Hz 運転では
約 21%増加)
「業務用単独加湿ユニット」TKA-2400R2
「新加湿エレメント」
新商品の特長
1.「新加湿エレメント」採用で、加湿量が従来品比約 26%増加し快適性を向上
・加湿体の枚数を増やして加湿面積を拡大した「新加湿エレメント」の採用により、加湿量が
従来品比約 26%※1 増加
・加湿量の増加により、目標湿度に到達する時間を短縮※2
※2:試算条件により効果値は異なる
2.
「温湿度センサー」搭載により、自動で加湿運転の入切などを行い消費電力を低減
・「温湿度センサー」で室内の温湿度を検知し、加湿運転の入切と循環風量の強弱を自動切替
・目標湿度を維持し、快適性を保ちながら機器の消費電力を低減※2
3.カバー固定金具の採用と部品の取り外し作業簡易化によりメンテナンス性を向上
・メンテナンスカバーに工具無しで開閉可能なカバー固定金具を採用
・エアフィルター・エリミネーター※3・加湿エレメントを取り外しやすい構造に見直し
・取り外し作業時間を従来品比約 60%削減の約 60 秒※4 に短縮してメンテナンス性を向上
※3:水滴の飛散を防止するためのフィルター、新商品のみ搭載
※4:メンテナンスカバーを開ける作業から加湿エレメントを取り外す作業までの時間の比較、当社試算
発売の概要
商品名
形名
風量
(m3/h)
業務用
単独加湿ユニット
TKA-2400R2
TKA-2400R2-DM※5
720
希望小売価格
(税抜き)
発売日
244,000 円
293,000 円
2016 年 2 月 1 日
2016 年 4 月 1 日
年間
生産
台数
1,000
台
※5:製品内のポンプでドレン排水を吸い上げて排水するドレンアップメカ内蔵機種
報道関係からの
お問い合わせ先
〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目 7 番 3 号
三菱電機株式会社 広報部
1
TEL 03-3218-2333 FAX 03-3218-2431
発売の狙い
空気が乾燥し、室内の湿度が不足すると、人体や建物・機械などにさまざまな影響を及ぼしま
す。そのため、特定建築物※6 では、空気環境※7 の維持管理が「建築物における衛生的環境の確保
に関する法律」によって義務づけられ、相対湿度(飽和水蒸気圧に対する空気中の水蒸気圧の比
率、一般的に言われる湿度を指す)は年間を通じて 40%RH 以上 70%RH 以下とするよう定めら
れています。一方、東京都が行った調査では、相対湿度の不適率※8 が 22.0%と報告※9 されており、
湿度環境の改善が課題になっています。
当社は今回、
「新加湿エレメント」の採用により加湿量を従来品比約 26%※1 増加し、快適な室
内環境を実現する新商品を発売します。
※6:「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」が規定する、特定用途に使用される延床面積 3,000m2
以上の建物(事務所、図書館、博物館、美術館、興行場、百貨店、集会場、遊技場、店舗など)
※7:浮遊粉じん量、一酸化炭素含有率、二酸化炭素含有率、温度、相対湿度、気流、ホルムアルデヒド量
※8:「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」で定められている相対湿度の管理規制値を満たしてい
ない建物の割合を数値化したもの
※9:東京都健康安全研究センター広域監視部建築物監視指導課発行「平成 27 年度 ビル衛生管理講習会資料」
特長の詳細
1.「新加湿エレメント」採用で、加湿量が従来品比約 26%増加し快適性を向上
(1)水を加湿体に滴下拡散させ、その周囲に空気を流して加湿する「滴下気化式」を採用しまし
た。加湿エレメント内の加湿体の薄肉化および加湿体への突起形成により、加湿体の枚数を
増やして加湿面積を拡大した「新加湿エレメント」を採用し、加湿量が従来品比約 26%※1
増加します。
図 1 「業務用単独加湿ユニット」の
構造と空気の流れ
図 2 「新加湿エレメント」による
加湿の仕組み
(2)時間当たりの加湿量が増加するため、設定した目標湿度に到達する時間を短縮できます。例
えば、東京の冬を想定した下記条件※10 での試算例では、午前 9 時に室内相対湿度 30%RH
で運転開始した場合、相対湿度 40%RH に到達する時刻は従来品では午前 10 時 10 分頃で
したが、新商品では午前 9 時 35 分頃と従来品より約 50%短縮できます。(図 3)
※10:部屋サイズ=10m×10m×3m
機器=業務用全熱交換形換気機器ロスナイ LGH-N50RX 1 台+単独加湿ユニット 1 台の組合せ
単独加湿ユニットの制御仕様=新商品 室内の相対湿度により強/弱/停止の自動制御
従来品 室内の相対湿度によらず強運転
外気温湿度条件=東京都 2015 年 1 月 11 日 9:00~19:00
室内温度=空調機動作により 22℃一定と仮定
室内湿度=運転開始時の相対湿度 30%RH
換気による排湿(全熱交換器による湿度回収含む)分のみを考慮した試算
新商品の湿度制御=目標湿度 45±5%RH で制御
(45%RH を超えたら強→弱に、50%RH を超えたら弱→停止に切換)
条件により効果は異なる
2
図 3 従来品・新商品における快適性および消費電力比較試算
2.「温湿度センサー」搭載により、自動で加湿運転の入切などを行い消費電力を低減
本体の吸込口に搭載した「温湿度センサー」が室内の温湿度を検知し、目標湿度を維持するよ
うに加湿運転の入切と循環風量の強弱を自動で切り替えます。これにより、快適性を保ちなが
ら機器の消費電力を従来品比約 26%※10 低減します。
3.カバー固定金具の採用と部品の取り外し作業簡易化によりメンテナンス性を向上
カバー固定金具の採用により、工具無しでメンテナンスカバーを開閉できるため、エアフィル
ター・エリミネーター※3・加湿エレメントの取り外し作業時間を従来品比約 60%削減し約 60
秒※4 に短縮できます。
図 4 メンテナンス作業工程
3
その他の特長
1.当社の空調冷熱総合管理システムや空調機器とのシステム構築が可能
別売りの当社空調冷熱総合管理システム「AE-200J」から「業務用単独加湿ユニット」の操作・
設定・監視ができます。また、当社独自の空調制御ネットワーク方式により空調機器との集中
制御や連動運転ができます。
2.ドレンアップメカ内蔵機種(TKA-2400R2-DM)追加により、設置自由度が向上
ドレンアップメカ内蔵により、天井裏が狭くドレン配管の勾配が取りにくい場所や天井裏に障
害物がある場合でも、障害物を避ける経路でのドレン配管設置ができます。
主な仕様
TKA-2400R2
形名※11
機能
循環加湿
単相 100V(50Hz)
単相 100V(60Hz)
強
弱
強
弱
1.59
0.93
2.02
0.94
158
91
201
92
風量(m3/h)
720
410
720
360
機外静圧(Pa)
95
35
95
24
電源
ノッチ
電流(A)
※12
消費電力(W)
※12
加湿方式
加湿器
騒音(dB)
本体吹出口騒音
(dB)
加 湿 量
(kg/h)※13
給水圧力
(MPa)
本体真下
1.5m
斜め 45°、
1.5m 前方
滴下気化式加湿器
2.4
1.6
1.4
最低圧力 0.05 ~ 最高圧力 0.49
33.5
23
33.5
22
38
26
39
24
不織布フィルター(質量法捕集効率 82%)
エアフィルター
33 (満水時 36kg)
質量(kg)
外装
2.4
本体
溶融亜鉛メッキ鋼板
※14
(パネル )
(樹脂成形)
244,000 円
希望小売価格(税抜き)
上記数値は天井埋込設置の場合の値
※11:ドレンアップメカ内蔵機種もあり
※12:ドレンアップメカ内蔵機種の電流、消費電力は上記数値と異なる
※13:表示加湿量は、加湿ユニットの吸込口温湿度条件が温度 23℃、相対湿度 40%RH の場合の特性
※14:天井ビルトイン設置、システム部材 PT-240P 取付時
特許
国内 1 件出願中
製品担当/お客様からのお問い合わせ先
三菱電機株式会社 中津川製作所 営業部 冷熱・機器営業課
〒508-8666 岐阜県中津川市駒場町 1 番 3 号
TEL 0573-66-8217 FAX 0573-66-5659
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