開催要領 - 水産工学研究所

ご案内
東南アジアにおける漁船漁業の省エネルギー化及び海上安全
に関する国際シンポジウム
水産工学研究所は、標記国際シンポジウムを、以下の開催要領に沿って開催いたします。
参加希望者は、別紙参加申込書にてお申し込み下さい。参加は無料です。申し込み締め切
りは 2014 年 12 月 25 日です。なお、締め切り前でも参加希望者人数が定員に到達次第締
め切らせて頂きます。
~開催要領~
【開催日時】 2015 年 1 月 15 日(木)
9:00~17:10
【開催場所】 水産工学研究所新館大会議室
【開催趣旨】
世界の水産物生産量上位 10 ヶ国のうち 3、4 ヶ国が東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟
国によって占められている。東南アジア地域において水産業は極めて重要な産業であり、わ
が国にとっても、ASEAN の多くの国々から水産物が供給され、貿易相手国として重要なパ
ートナーとなっている。その一方で、東南アジアでは、漁業生産の大半が小規模漁業によっ
て支えられ、適切な資源管理と生産活動の持続性を維持するための技術移転が容易でないな
ど、持続的生産を支える新たな技術展開が今後必要である。漁船漁業の経営の安定化につな
がる省エネルギー化(以下、省エネ)の取り組みや、海上における安全対策は、こうした持
続的生産を支える重要な柱であり、世界の水産物供給に果たす東南アジア地域の役割を高め、
わが国との水産物貿易の安定を維持するために重要な課題である。
東南アジア地域における漁船の省エネ技術と海上安全技術の普及は、これまで東南アジア
漁業開発センター(SEAFDEC)により 2003 年、2010 年および 2011 年に開催された小型
漁船を対象とした海上安全委員会を通じて推進されてきた。また、2011 年以降は、日本政
府拠出の信託基金をもとに「小型漁船の省エネルギー化ならびに海上安全に関する実地研修」
が SEAFDEC によって実施されている。この研修は、各国の地方行政機関の担当者を対象
としたもので、これまでにベトナム、ミャンマー、インドネシアおよびフィリピンにおいて
開催されてきた。
これまでの現地研修を通じ、水産総合研究センターは、技術支援だけに留まらず、東南ア
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ジア諸国における漁船の省エネや海上安全ならびに漁業活動の実態に関する情報を享受し
てきた。それら漁船工学的知見は、国際海事機関(IMO)における漁船安全小委員会において、
世界の漁船の安全性を担保する基準を策定する際の重要な基礎データとして活用され、アジ
ア諸国にとっても受け入れやすい国際基準の策定につながった。
本シンポジウムでは、省エネ技術や漁船漁業の安全技術について、水産総合研究センター、
SEAFDEC ならびに関係機関の専門家と最新情報の共有をはかり、今後重点的に推進すべ
き技術的課題を議論し、広域的な水産振興をめざす。
【プログラム】
09:00-09:30
参加者受付
09:30-09:40
09:40-09:50
09:50-10:00
歓迎挨拶(渡部俊広 水産工学研究所所長)
シンポシウムの趣旨説明(東 照雄 漁業生産工学部長)
挨拶(宮原正典 水産総合研究センター理事長)
Session I:東南アジアにおける漁船の省エネ及び海上安全への取り組み
10:10-10:50
10:50-11:10
11:10-11:30
11:30-11:50
11:50-12:10
12:10-13:10
東南アジアの漁業概要及び SEAFDEC が実施している事業紹介(Worawit
Wanchana, SEAFDEC)
漁船の省エネ及び海上安全に関する SEAFDEC の取り組み(Suthipong
Thanasansakom, SEAFDEC)
省エネおよび海上安全に関する現地研修について(溝口弘泰,水工研)
東南アジアにおける漁船の船体特性について(三好 潤,水工研)
省エネおよび海上安全に関する現地研修による普及と課題について
(Thaweesak Thimkrap, SEAFDEC)
休憩
Session II:操業時の省エネに関する調査研究
13:10-13:30
13:30-13:50
13:50-14:10
14:10-14:30
タイにおける小型底びき網漁船の燃料消費調査(Khunthawat
Manomayithikan, SEAFDEC)
日本の小型底びき網漁船の燃料消費調査事例(長谷川勝男,水工研)
東南アジアにおける漁具に関する省エネ技術の紹介(Worawit Wanchana,
SEAFDEC)
日本における漁具に関する省エネ技術の紹介(越智洋介,水工研)
Session III:漁船の省エネ及び海上安全に関する調査研究
14:30-14:50
14:50-15:10
省エネと持続漁業に寄与する音響調査について(澤田浩一,水工研)
小型漁船の安全性評価手法について(松田秋彦,水工研)
15:10-15:30
休憩
15:30-15:50
漁船船体改良等による省エネについて(升也利一・川田忠宏,水工研)
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15:50-16:10
漁船の省エネに関する最新情報(酒井久治,東京海洋大)
16:10-17:00
総合討論
17:00-17:10
閉会挨拶(寺脇利信 水産工学研究所業務推進部長)
問い合わせ先:
シンポジウム実行委員長
東 照雄(水産工学研究所漁業生産工学部)
TEL:0479-44-5941, E-mail: [email protected]
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