エクシード FX Weekly 2015-01-05

Weekly FX Strategy Report
週刊 ストラテジー・レポート
『 MORI Report 』
――― 今週の主なコンテンツ ―――
■先週の総括: Summary of the last week 2014/12/29-2015/01/02
■市場のテーマと注目点 <2015 年 1 月 2 週>
■今週発表される米経済指標は過度な楽観論を試すイベントに
■Technical Analysis:
USDJPY: 日々線(上向き)に並行して上昇した「遅行線」の動向が焦点に
EURUSD: 「下降チャネル」の下限を下放れ一段の下落余地を示唆
EURJPY: 転換線(上向き)を下抜けた「遅行線」の動向次第の展開へ
・・・P.2
・・・P.3
・・・P.4
・・・P.5-6
・・・P.7-8
・・・P.9-10
新年明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
IMM ファンドのポジション状況は発信元のデータが更新されておれておりませんので、
データが更新され次第、デイリー・マーケット・コメントの中で取り上げさせて頂きます。
<作成日時: 2015/01/04 23:10>
~『 MORI Report 』をご利用のお客様へ~
『MORI Report』は、毎週月曜日・早朝に発行する週刊 FX ストラテジー・レポートです。
当レポートのコンセプトは、膨大な情報が行き交うなかで市場テーマと注目点を把握し、いち早くトレ
ンドを見出していくことにあります。 ストラテジストの視点を通じて、マーケットにおける“潮目の変化”を
多角的な観点から観察できるよう心掛けております。
レポート内容は、①市場テーマと注目点、②季節要因、イベント・スケジュールでの留意点、③投機的
なポジションの偏り具合、④テクニカル面での注目されるサイン――― などにより構成されています。
尚、テクニカル分析の詳細については、『FX-Technical Outlook(全 50 頁)』(毎週月曜日の早朝
発行)、直前のマーケット動向に関する「Daily Market Comment」(毎週火~金曜日の午前中発行)
を合わせてご参照下さいますようお願い申し上げます。
新たな 1 週間を始めるにあたり、個人投資家の皆様の売買戦略構築の際の一助となれば幸いです。
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 1 ―
Weekly FX Strategy Report
2015 年 1 月 5 日(月
日(月)
Weekly FX Strategy Report
■先週の動き: Summary of the last week
U SDJP Y
EU RU SD
EU RJP Y
Close
Change
<2014/12/29-
2014/12/29-2015/01/02>
2015/01/02>
High
Open
120.41
1.2169
146.53
L ow
120.74
1.2221
147.22
(12/29)
(12/29)
(12/29)
N ik k ei 225 N Y Dow-30
S& P 500
17,450.77
-368.19
17,832.99
-220.72
118.86
1.2001
144.13
Close
(12/30)
(01/02)
(01/02)
XTR-DAX
2,058.20
-30.57
120.52
1.2001
144.59
JGB-10
9,764.73
-157.38
Change
+0.14
-0.0182
-2.07
U . S. T B-10
0.3300
+0.0000
Bunds-10
2.1140
-0.1376
0.4970
-0.0990
※ 為替レー ト は、Interba nk Gl oba l R a ng e (Tok y o 09:00 ― New York 17:00) を表示していま す 。
<12/29 Mon.
Mon.> 週明けの USDJPY は、投信設定に絡む外
貨需要が流入して仲値公示後に 120.61 円まで上昇、このあと
「日本人男性にエボラ感染の疑い」との報道を受けた日経平均
のマイナスへの転落に連れて 120.17 円まで急落した。 売り一
巡後は 120.30 円を挟む小動きが続いたが、厚労省が「発熱男
性からエボラウイルス検出されず」と発表したことでジリ高とな
り、NY タイムは欧州通貨に対するドル買いに連れて 120.74 円
まで急伸した。 EURUSD は欧州午前の 1.2221 ㌦が戻り高値
となり、ギリシャの議会選挙で次期大統領を選出できなかったこ
とや原油安を背景とするドル買いで一時 1.2143 ㌦まで急落、
EURJPY は NY 午前の 147.22 円から 146.50 円へ急落した。
<12/30 Tue.
Tue.> USDJPY は、朝方付けた 120.69 円が戻り
高値となり、月末及び四半期末の実需の売りで下げに転じ、午
後は大納会の日経平均が下げ幅を拡大したことや、クロス円の
急落に連れ安となり、欧州序盤に 119.17 円まで下押した。
欧州タイムは 119.50 円を挟む揉み合いとなったが、NY 午前は
米 12 月 CB 消費者信頼感指数が予想を下回ったことや米株安
を受けたリスクオフにより 118.86 円まで急落、売り一巡後は米
長期金利の低下幅縮小に連れて 119.59 円まで買い戻された。
EURUSD は、15 時過ぎに 1.2123 ㌦まで下押したあと、広範な
ドル売りの流れとなるなか一時 1.2187 ㌦まで反発した。
<12/31 Wed.>
Wed.> USDJPY は、119.50 円を挟む揉み合いの
あと、中国の 12 月製造業 PMI が予想を上回ったことで対豪ド
ルを中心にドル売りが進み、11 時前に 119.25 円まで下押した。
欧州序盤は、時間外のダウ平均の上昇に連れて 119.79 円へ
反発、このあと米長期金利の低下を背景に 119.28 円へ反落し
たが、ロンドンフィキシングに向けたドル買いなどで一時 119.95
円まで急伸した。 EURUSD は、1.21 ㌦ Mid での揉み合いが
続いたが、欧州タイムから断続的な売りが強まり、NY 中盤には
1.2097 ㌦まで急落、EURJPY は 144.72 円まで下押した。
<01/01 Thu.
Thu.> New Year’
Year ’s Day により休場
<01/02 Fri.
Fri.> USDJPY は、朝方から対ユーロを中心にドル
買いが強まり午前中盤に 120 円台に乗せ、16 時過ぎにはダウ
先物の反発も支援材料となり 120.51 円まで急伸、買い一巡後
は 120.40 円を挟む揉み合いとなった。 欧州午前から再びドル
買いの流れとなり NY 午前に 120.74 円まで続伸、このあと 12
月の ISM 製造業景気指数が予想を下回ったことを受け、ダウ
平均の失速に連れて 119.81 円まで急落したが、株価の下げ幅
縮小を眺め 120.52 円まで買い戻された。 EURUSD は、ドラ
ギ ECB 総裁が独経済紙とのインタビューで国債購入を柱とする
量的緩和などの追加策の用意があると改めて強調したことなど
で 1.2001 ㌦まで急落、EURJPY は 144.13 円まで急落した。
125.0
ⅲ
USDJPY Daily Chart
Global Range
2014/09/012014/09/01-2015/01/02
5
121.70
12/08 120.89
12/23
118.98
11/20
120.0
118.86
12/30
115.0
115.57
12/16
3
110.0
▲6.13
110.09
10/01
105.0
Runaway gap
112.35~112.83
105.20
10/15
4
▲4.89
100.0
1.325
1.300
1.275
EURUSD Daily Chart
Global Range
2014/09/01-2015/01/02
2014/09/01
1.2995
09/16
1.2887
10/15
ⅳ
1.2859
09/09
1.2602
11/19
1.250
1.2569
12/16
1.2501
ⅲ 10/03
1.2358
11/07
1.225
1.2247
12/08
1.200
1.2001
01/02
ⅴ
1.175
150.0
EURJPY Daily Chart
Global Range
2014/09/012014/09/01-2015/01/02
5
ⅲ
149.55
149.12 12/08
11/20
147.22
12/29
144.23
11/06
145.0
141.22
09/19
140.0
142.09
11/10
ⅰ
137.01
10/20
135.0
144.96
12/16 144.13
01/02
ⅳ
Runaway gap
140.71~141.06
ⅱ
135.21
134.15 10/23
10/16
4
130.0
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 2 ―
ⅳ
Weekly FX Strategy Report
■市場のテーマと注目点: This week's issues and highlights. <2015
2015 年 1 月 2 週>
●今週の予想レンジ: USDJPY=119.53-121.22(⇒120.89 を巡る上抜け攻防が焦点の一つに)
EURUSD=1.1925-1.2135(⇒「下降チャネル」を下放れ下落余地拡大へ)、EURJPY=143.67-145.41
※予想レンジは 300 ㌽の範囲内で提示していますが、オーバーシュートする可能性にはご留意下さい。
●今週の注目点:
年末年始(12/29~01/02)のマーケットは、
エボラ感染疑惑やギリシャの政局不透明感、
原油価格の一段安、世界的な製造業部門の
弱含みなどが投資家センチメントを悪化させ、
世界の主要株価指数が軒並み安となるなか、
為替は米ドルと日本円が買い戻され、欧州通
貨や資源国通貨が全面安の展開となった。
15 年初日の取引となった 01/02 は、主要各
国で発表された 12 月の製造業 PMI(米国は
ISM)が軒並み予想を下回る弱い内容となり、
欧州主要 3 通貨は対ドルで昨年来安値を更新
し、ドルの主要 6 通貨に対する ICE ドルインデ
ックス は約 9 年ぶり高値を付けるに至った。
また、米投資家の不安心理を映す「恐怖指
数(VIX)」は、一時 20.14 まで跳ね上がるな
ど、波乱の幕開けとなった。
こうした状況下で迎える今週の注目ポイント
は、➊ECB の量的緩和導入の判断材料となる
HICP、➋FRB の金利正常化の手掛かりを探
る議事録、➌米小売業の反動減が想定される
12 月雇用統計、―――などが挙げられよう。
今週のマーケットのカギを握るのは、主要各
国の 12 月サービス業 PMI をはじめとする経
済指標となり、世界景気を巡る不透明感を払し
ょくできるかが焦点となってくる。
ユーロ圏では 7 日発表の 12 月消費者物価
指数・速報値が注目され、原油価格の大幅下
落によって 11 月の前年比+0.3%から▲0.1%
に低下すると予想されており、実際にマイナス
となる場合は ECB が 22 日の理事会で国債購
入型の量的緩和を決定するとの思惑から、ユ
ーロ売りが一段と強まる可能性に留意したい。
米国では 7 日公表の 12 月 FOMC 議事録
が注目され、声明文変更に至った経緯や原油
価格の下落などを巡る議論が、金利正常化プ
ロセスを探る上で焦点となりそうだ。
また、最大の注目イベントは週末に発表され
る米 12 月雇用統計となり、景気動向を敏感に
映す非農業部門雇用者数(NFP)は前月比 24
万人前後の伸びが予想されている。
但し、11 月に大きく上振れた NFP は季節変
動の大きい小売業の雇用が押し上げたと指摘
されており、反動減の可能性に注意したい。
★01/05-
01/05-01/09 の主なイベントおよび経済指標
主なイベントおよび経済指標
<01/05 Mon.>
(日)全国証券取引所など大発会
(日)安倍首相-年頭記者会見
(日)12 月-製造業 PMI、12 月-百貨店売上高
(日)12 月・14 年-新車登録台数
(独)12 月-消費者物価指数/HICP・速報値
(欧)1 月-ユーロ圏センティックス景況感
(欧)資産買い入れ額の実績公表<ECB>
(米)12 月-自動車販売台数
<01/06 Tue.>
(日)12 月-マネタリーベース
(豪)11 月-貿易収支
(中)12 月-サービス業 PMI<HSBC>
(欧)(独)(仏)12 月-サービス業/総合 PMI・改定値
(英)12 月-サービス業 PMI
(米)上下両院開会
(米)12 月-サービス業/総合 PMI<マークイット>
(米)12 月-ISM 非製造業景気指数
(米)11 月-製造業受注
<01/07 Wed.>
(独)12 月-雇用統計
(欧)12 月-ユーロ圏消費者物価指数 HICP・速報値
(欧)11 月-ユーロ圏失業率
(米)週次・住宅ローン借換え申請件数<抵当銀協>
(米)週間石油在庫統計<IEA エネルギー情報局>
(米)12 月-ADP 全米雇用報告・民間雇用者数
(米)11 月-貿易収支
(米)FOMC 議事要旨・12 月 16-17 日開催分
<01/08 Thu.>
(日)週次-対外及び対内証券売買契約等の状況
(日)12 月-生活意識に関するアンケート調査
(独)11 月-製造業受注
(欧)11 月-ユーロ圏小売売上高
(欧)12 月-ユーロ圏総合景況感指数
(英)BOE 金融政策委員会~2 日目
(米)週次-新規失業保険申請者件数
(米)11 月-消費者信用残高
<01/09 Fri.>
(日)12 月-外貨準備高
(日)オプション SQ(特別清算指数)算出日
(日)11 月-景気動向指数・速報
(日)11 月-家計消費状況調査・速報
(中)12 月-消費者物価指数、12 月-貿易統計
(英)11 月-製造業生産、11 月-貿易収支
(独)11 月-鉱工業生産、11 月-貿易収支
(仏)11 月-鉱工業生産、11 月-貿易収支
(欧)ECB-銀行の LTRO 資金の次週返済計画
(米)12 月-雇用統計(NFP・失業率・賃金動向ほか)
(米)11 月-卸売在庫
(注)スケジュールは変更・中止の可能性もあります。
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
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Weekly FX Strategy Report
■今週発表される米経済指標は過度な楽観論を試すイベントに
2014 年の為替マーケットは、米ドルが相対的な
15.0
ドルの対主要通貨相場(NY
ドルの対主要通貨相場(NYクローズベース)
NYクローズベース)
ドル高
%
2013/12/31⇒ 2015/01/02
2015/01/02
14.49
ファンダメンタルズ格差や金融政策の方向性の違
12.66
いを背景に全面高となる一方、日本円とユーロが
12.25
ドル安
10.97
追加金融緩和などで全面安の展開となった。
10.0
この年は、新興国通貨不安やロシアによる一方
9.15
的なクリミア編入、大寒波による米景気の失速、
7.40
6.27
過激派組織イスラム国の台頭、エボラ出血熱の
5.0
感染拡大、原油安ショックにより、ボラティリティが
高まる場面に直面したものの、日米欧の中央銀
行による緩和的な金融環境に支えられ、リスクオ
0.0
JPY
EUR
GBP
CHF
AUD
CAD
NZD
フ的な動きは一過性にとどまった。
★世界の主要株価指数の昨年来騰落率
これにより先進国の主要株価指数は、欧州の 15%
<終値比較 2013年末
2013年末 ⇒ 直近終値>
一部を除いて年間ベースでほぼ全面高となり、米
13.17
株式市場全体のベンチマーク S&P500 とダウ平 10
11.35
均は 14 年も過去最高値を更新し、日経平均は 3
8.31
7.58
7.12
年連続で上昇し、7 年ぶりの高水準を回復した。
5
2015 年は、国内では十二支の経験則で「羊(ひ
2.23
つじ)辛抱」となるものの、昨年は「午(うま)尻下
0
-1.02
がり」という弱気予想に反して連続高となった経緯
-2.98
(米)
(米)
(米)
(仏)
(日)
(加)
(英)
(独)
があり、市場では日銀の追加緩和や GPIF のリス
NASDAQ
S&P500
NYダウ
NYダウ
トロント300
FTSE100
DAX
CAC40
日経225
トロント300
日経225
-5
ク資産投資拡大、法人税減税などを背景に強気
■FRBインデックス(ドル実効為替レート)の変動パターン
インデックス(ドル実効為替レート)の変動パターン
見通しが大勢となっている。
・ 「選挙の無い年」は3回の「ドル高」局面と
「選挙の無い年」は 回の「ドル高」局面と2回の「ドル安」局面を有す
回の「ドル高」局面と 回の「ドル安」局面を有す
・ 「大統領選挙の前年」は2回の「ドル高」局面と
「大統領選挙の前年」は 回の「ドル高」局面と3回の「ドル安」局面を有す
回の「ドル高」局面と 回の「ドル安」局面を有す
そして「辛抱」と言えば、米国では FRB が金利
とりわけ9-10月の「ドル安」局面は値幅が大きくなる傾向が見られる
月の「ドル安」局面は値幅が大きくなる傾向が見られる
とりわけ
正常のプロセスを年央にも開始するとみられてお
・ 2015年は大統領選挙の前年に当り政治的なドル安に注意が必要となる
年は大統領選挙の前年に当り政治的なドル安に注意が必要となる
り、市場では「ドル高・円安」が一段と進行すると
選挙の無い年の動き
FRBインデックス
FRBインデックス 「Major Currencies」
Currencies」
シーズナル・サイクル(月中平均の前月比%)
2015年の動き
2015年の動き
1.00
の予想が大勢となっている。
1990年以降の選挙の無い年(奇数年)の動き
ド
1990年以降の選挙の無い年(奇数年)の動き
米大統領選挙の前年
ル
高
2015 年は「米大統領選挙の前年」に当り、この
0.50
年の米国株(ダウ平均)は 1943 年以降の 18 回す
べてで上昇しているものの、ドルの実効為替レー
0.00
ト(FRB インデックス)は 1985 年のプラザ合意以
ド
-0.50
降で 2 勝 5 敗と負け越しとなっている。
ル
安
もっとも、「米大統領選挙の前年」の変動パター
-1.00
ンは、2 回の「ドル高」局面と 3 回の「ドル安」局面
Jan
Feb
Mar
Apr
May
Jun
Jul
Aug
Sep
Oct
Nov
Dec
を有しているうえ、円相場への影響についても「米
■14年
年12月・米
月・米製造業景況感
月・米製造業景況感 先行指標が軒並み低下
国売りのドル安」と「リスク選好のドル安」では異な
・ 米経済の先行指標とされる
製造業景気指数は半年ぶり低水準
経済の先行指標とされるISM製造業景気指数は半年ぶり低水準
の先行指標とされる
・ NY連銀製造業業況
連銀製造業業況指数は
月以来はじめてマイナスに転落
連銀製造業業況指数は13年
指数は 年1月以来はじめてマイナスに転落
るため、その時々の市場テーマやセンチメントを
・ フィラデルフィア連銀景況指数は93年
月以来の高水準から反落
フィラデルフィア連銀景況指数は 年12月以来の高水準から反落
見極めていく必要がありそうだ。
70
50
米ISM景気指数と連銀景況指数
景気指数と連銀景況指数
ISM
データ:ロイター
やや気がかりなのは、米経済について主要メデ
2009/012009/01-2014/12
ィアが「独り勝ちの状態」といった強気に傾斜して
60
25
いることである。 米経済のバックボーンである製
造業の景況感は、14 年 12 月に軒並み予想を下
回っており、とりわけ NY 連銀製造業業況指数は
50
0
13 年 1 月以来のマイナスに転落している。
こうしたなか、今週は米国で 12 月の ISM 非製
40
-25
造業景気指数や 11 月の貿易統計、12 月の雇用
9月
月
10月
月 11月
月 12月
月
フィラデルフィア連銀景況指数
40.8 24.5
(右目盛) 22.5 20.7
統計など重要指標が相次ぎ発表されるため、米
ISM製造業景気指数
ISM製造業景気指数
(左目盛) 56.6 59.0
58.7 55.5
NY連銀製造業景況指数
NY連銀製造業景況指数
(右目盛) 27.54 6.17 10.16 -3.58
経済の楽観論を試すイベントとして見ていきたい。
30
-50
ドル高局面
ドル高局面
ドル安局面
ドル安局面
ドル安局面
Jan-09
Jan-10
Jan-11
Jan-12
Jan-13
Jan-14
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 4 ―
Weekly FX Strategy Report
2 0 14 年 のレンジ
先週 のレンジ
先週のレンジ
1 .8 8
■Technical Analysis:
Analysis: USDJPY、日々線(上向き)に並行して上昇した「遅行線」の動向が焦点に
USDJPY、日々線(上向き)に並行して上昇した「遅行線」の動向が焦点に
先週(12/29~01/02)のドル/円は、週明けに 120.61 円へ上昇したあと 120.17 円まで反落したが、前週
末の安値 120.15 円の手前で下げ止まり 120.74 円まで急伸、翌 12/30 は 120.67 円が戻り高値となり、「21
日平均線」を下抜けて 118.86 円まで急落した。 12/31 は「21 日平均線」を上抜いて 119.95 円へ急伸、週
末 01/02 は 120.74 円まで続伸したあと 119.81 円
★ USDJPY の 主要 なテクニカル・ ポイント
へ反落したが、日足-「転換線」がサポートとなり、 ★ 1 24 .1 4 0 7- Jun .2 2 高値 ( 1 1 5 . 16 ⇒ 1 2 4 . 14 )
= 105 . 20+
20 + 【 101.
101 . 06 ⇒ 110 . 09】
09 】 × 1 . 854
NY クローズは前週末比+0.14 円の 120.52 円で ◎ 1 21 .9 4 =105
14
Dec
.0
8
1
21
.8
6
高値
(
1
1
0
.
76
⇒ 1 2 1 . 86 )
着地している。
★ 1 21 .7 0 14 - Dec .0 8 高値 ( 1 0 0 . 76 ⇒ 1 2 1 . 70 )
この週の安値 118.86 円(12/30)は、Fibonacci R 1 21 .2 2 Pivot Re sistan c e - 1
point の 118.86 処(=38.2% of 115.57⇒120.89)
1 20 .8 9 14 - Dec .2 3 高値 ( 1 1 5 . 57 ⇒ 1 2 0 . 89 )
1 20 .7 4 1 5- Jan .0 2 高値 ( 1 1 8 . 86 ⇒ 1 2 0 . 74 )
に応答しており、120.74 円まで再浮上している。
今週の焦点は、直近の高値 120.89 円(12/23)を ◎ 1 20 .5 2 1 5- Jan .0 2 NY クローズ
1 20 .0 4 Pivot Poin t
巡る上抜け攻防となり、ここを上抜く場合はⅲ波-b
1 19 .8 8
( 日足 ) 転換線
<↑>
の位置付けで 121.70 円(12/08)を目指す展開が ◎ 1 19 .5 3 21 日移動平均線
<↑>
想定されるが、レジスタンスとなる場合は日柄調整 S 1 19 .3 4 Pivot Su pport - 1
的な「三角保ち合い」の形成もしくはⅲ波-c の位置 注 1 18 .8 6 14 - Dec .3 0 安値 ( 1 2 0 . 89 ⇒ 1 1 8 . 86 )
1 18 .8 6 3 8 .2 % of 11 5 . 5 7 ⇒ 1 2 0.89 達成
付けで 118.86 円割れを試す展開に備えたい。
1 18 .6 4
( 日足 ) 基準線
<→>
日足均衡表では、日々線(上向き)に並行して上
1 17 .1 4
( 週足 ) 転換線
<↑>
昇した「遅行線」の動向が焦点となりそうだ。
1 15 .5 7 14 - Dec .1 6 安値 ( 1 2 1 . 70 ⇒ 1 1 5 . 57 )
「遅行線」が引き続き日々線に同調する場合は、
1 15 .5 0 3 8 .2 % of 10 5 . 2 0 ⇒ 1 2 1.86
1 15 .1 3 ( 日足 ) 雲 の 上限
<↑>
121.70 処を目指す展開が想定されるが、日々線に
1 12 .8 3 89 日移動平均線
<↑>
衝突したあと転換線(上向き)を下抜く場合は下方
1 12 .0 9 ( 日足 ) 雲 の 下限
<→>
に位置する基準線を試す一段安に備える必要が生
1 11 .3 8
( 週足 ) 基準線
<→>
じる。 日柄面では、重要な安値 115.57 円(12/16)
1 11 .2 6
( 月足 ) 転換線
<→>
から二節(17 日目)の節目を 01/09 に迎えるため、
1 02 .3 2 ( 週足 ) 雲 の 上限
<↓>
★ 1 00 .7 6 1 4- Feb.0 4 安値 ( 1 0 5 . 45 ⇒ 1 0 0 . 76 )
同日を境とする急変動の可能性にも注意したい。
2 0 .9 4
※ 各 レートは 0 1 / 0 2 の NY クローズ時点
クローズ 時点を
時点 を示 す
・USDJPY:
USDJPY: 「一目均衡表(週足ベース)」
3 月 4週
65
121.70
14/12/08
USDJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Weekly Chart
2011
2011/10/0
10/03
/03-2015/01/02
2015/01/02
120
65-2
110.09
10/01
33
110
115.57
12/16
105.45
14/01/02
103.74
13/05/22
105.20
10/15
100
100.76
02/04
93.75
06/13
90
84.18
12/03/15
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200200-257
単純 1
単純 2
単純 3
80.57
06/2206/22-25
80
75.57
11/10/31
77.66
06/01
26+1
77.13
12/09/13
76-2
70
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 5 ―
Weekly FX Strategy Report
・USDJPY:
USDJPY: 「一目均衡表(日足ベース)」
125.0
65
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200200-257
115.0
118.98
11/20
基準線
110.09
10/01
104.13
04/04
105.0
102.80
06/04
104.26
08/25
103.15
07/30
102.27
07/03
105.20
10/15
65
01/14
101.51
08/08
101.06
07/10
100.81
05/21
100.0
転換線
115.57
12/16
65-1
110.0
121.70
12/08 120.89
12/23
遅行線
単純 1
単純 2
単純 3
120.0
01/15
76
USDJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Daily Chart
2014/03/03
2014/03/03-
4/03/03-2015/01/02
01/16
172
95.0
・USDJPY:
USDJPY: 「エリオット波動分析(週足・NY
「エリオット波動分析(週足・NY クローズベース)」
130
USDJPY Elliott Wave Analysis
Weekly NYNY-close line
2004/10/01~
2004/10/01~2015/01/02
123.90
2007/06
120.68
2005/12
120
121.49
2014/12
5
2
110.50
2008/08
110
110.03
2006/05
103.23
2013/05
4
100
100.32
2009/04
102.02
2005/01
105.19
2013/12
3
94.60
2010/04
99.00
2008/03
1
94.13
2013/06
90
88.74
2009/01
3
86.52
2009/11
80
84.70
2011/04
4
83.42
2012/03
1
80.40
2010/10
75.81
2011/10
77.91 2
2012/09
5
70
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 6 ―
Weekly FX Strategy Report
年間 レンジ
2 0 14 年 ・ 年間レンジ
■Technical Analysis:
Analysis: EURUSD、
EURUSD、「下降チャネル」の下限を下放れ一段の下落余地を示唆
先週(12/29~01/02)のユーロ/ドルは、週明けに付けた 1.2221 ㌦が戻り高値となり、このあと直近安
値の 1.2165 ㌦(12/23)を下抜けて 1.2143 ㌦へ急落、翌 12/30 には 1.2123 ㌦まで一段安となった。
週央 12/31 は 1.2169 ㌦まで戻したあと節目の 1.2100 処を下抜けて 1.2097 ㌦へ下落、週末 01/02 は断
続的な売りで 1.2001 ㌦まで下押し、NY クローズは前週末比▲0.0182 ㌦の 1.2001 ㌦で着地している。
この週の安値 1.2001 ㌦(01/02)は、日足チャー
★ EURUSD の 主要 なテクニカル・ ポイント
1 .4 0 0 5 =1
= 1 . 3771 + 【 1 . 3672⇒
3672 ⇒ 1 . 3906】<
3906 】<N
】< N >
ト上の「下降チャネル」の下限を下放れており、一
★ 1 .3 9 9 5 1 4- May.0 8 高値 ( 1 . 34 7 7 ⇒ 1 . 3 9 9 5 )
段の下落余地を想定する必要が生じている。
1 .3 6 8 8 ( 週足)
<↓>
週足 ) 雲 の 上限
波動面からは、Fibonacci expansion の 1.1964
1 .3 4 9 4 ( 週足)
<↑>
週足 ) 雲 の 下限
処(=1.2887-【1.3995⇒1.2501】×0.618)や、
1 .2 8 2 6
( 週足)
<↓>
週足 ) 基準線
V-計算値の 1.1925 処(=1.2447-【1.2569⇒
1 .2 6 7 0 ( 日足)
<↓>
日足 ) 雲 の 上限
1 .2 6 0 2 1 4- Nov.1 9 高値 ( 1 . 23 5 8 ⇒ 1 . 2 6 0 2 )
1.2247】)を目指す展開に備えたい。 これに対し
○
1
.2 5 6 9 14 - De c .1 6 高値 ( 1 . 22 4 7 ⇒ 1 . 2 5 6 9 )
て、01/02 に空けたプライスキャップ(窓=1.2098
1 .2 5 2 6 ( 日足)
<→>
日足 ) 雲 の 下限
⇒1.2088)を NY クローズで埋める場合は、1.2135
週足)
1 .2 3 0 2
( 週足
) 転換線
<↓>
処(=23.6% of 1.2569⇒1.2001)や「21 日平均
1 .2 2 8 5
( 日足)
<↓>
日足 ) 基準線
線」(下向き)に向けた自律反発を想定したい。
☆ 1 .2 2 8 0 21 日移動平均線
<↓>
1
.2
2
2
3
14
De
c
.2
6
高値
(
1
.
21
8
9 ⇒1 .2 2 2 3 )
日足均衡表では、「三役逆転」による売りの状態
R
1
.2
1
4
8
Pivot
Resistan
c
e
1
にあり、この現在性が維持される場合は上述した
1 .2 1 3 7
( 日足)
<↓>
日足 ) 転換線
1.1964 処や 1.1925 処に向けた一段安に備えた ◎ 1 .2 1 3 5 2 3 .6 % of 1 . 2 56 9 ⇒ 1 .2 00 1
い。 但し、急降下する「転換線」を NY クローズで
1 .2 0 9 8 3 8 .2 % of 1 . 2 25 5 ⇒ 1 .2 00 1
上抜く場合は、「基準線」(下向き)に向けた自律反 ★ 1 .2 0 9 7 14 - De c .3 1 安値 ( 1 . 39 9 5 ⇒ 1 . 2 0 9 7 )
1 .2 0 7 4 Pivot Poin t
発を想定したい。
◎ 1 .2 0 0 1 1 5- Jan.0 2 NY クローズ
日柄面では、1 月 2 週が波動構成上の重要な安
● 1 .2 0 0 1 1 5- Jan.0 2 安値 ( 1 . 39 9 5 ⇒ 1 . 2 0 0 1 )
値 1.2042 ㌦(12/07/24)から「複合 8」(129 週目)
1 .1 9 6 4 =1
= 1 . 2887 -【 1 . 3995 ⇒ 1 . 2501 】 × 0 . 618
の節目に当たり、1 月 2 週前後に重要な安値(均衡 S 1 .1 9 2 8 Pivot Support - 1
◎ 1 .1 9 2 5 =1
= 1 . 2247 -【 1 . 2569 ⇒ 1 . 2247 】<V
】< V >
点)を形成する可能性は念頭に置いておきたい。
1 .1 8 7 6 1 0- Ju n.0 7 安値 ( 1 . 51 4 5 ⇒ 1 . 1 8 7 6 )
※ 各 レートは 0 1 / 0 2 の NY クローズ時点
クローズ 時点 を示 す
1.60
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200200-257
単純 1
単純 2
単純 3
EURUSD Global Range
Ichimoku Equilibrium Weekly Chart
2011
2011/10/
10/03-2015
2015/01/
01/02
65+2
76+2
1.50
76-1
42
1.4248
10/27
65+1
1.40
1.3832
10/25
1.3711
13/02/01
1.3486
02/24-29
1.3295
11/07
1.30 1.3145
10/04
1.20
1.2661
11/13
1.2745
04/04
1.3967 1.3995
03/13 05/08
1.3477
02/03
1.2755
07/09
1.2501
10/03
1.2042
12/07/24
42+1
1.3894
12/27
2月 3週
1.3417
06/19
1.3172
09/17
1.2624
12/01/13
0 .1 8 9 8
先週 のレンジ 0 .02 2 2
先週のレンジ
★
・EURUSD:
EURUSD: 「一目均衡表(週足ベース)」
65
129
1.2001
15/01/02
1 月 2週
1.10
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 7 ―
Weekly FX Strategy Report
・EURUSD:
EURUSD: 「一目均衡表(
「一目均衡表(日足ベース)」
足ベース)」
1.450
1.400
EURUSD Global Range
Ichimoku Equilibrium Daily Chart
2014
2014/03/
03/03-
03-2015/
2015/01/
01/02
65
42-1
1.3995
05/08
1.3967
03/13
76+1
1.3701
07/01
1.350
65+1
1.3672
04/04
1.3503
06/05
01/
01/29
76
1.3333
08/06
1.2995
09/16
1.300
1.2887
10/15
1.2859
09/09
1.250
1.2602
11/19
1.2501
10/03
1.2358
11/07
1.2569
12/16
1.2247
12/08
1.200
基準線
1.2001
01/02
転換線
遅行線
42+3
1.150
42+1
42+3
42
01/
01/06
・EURUSD:
EURUSD: 「エリオット波動分析(週足・NY
「エリオット波動分析(週足・NY クローズベース)」
1.75
5
1.5938
2008/
/07
2008
EURUSD Elliott Wave Analysis
Weekly NYNY-close line
1999/
1999/08/
08/20~
20~2015/
2015/01/
01/02
B
1.5007
2009/
/10
2009
1.50
c
0.7555
3
1.4806
2011/
2011/04
c'
a
2
a'
1.3554
2004/
2004/12
b'
b
1.25
1.2590
2008/
2008/11
A
1.1718
2005/
2005/12
1.3913
2014/
/03
2014
x
1.1968
2010/06
1
1.2155
2012/
/07
2012
1.2001
2015/
/01
2015
4
1
1.00
0.9575
2001/
/01
2001
0.8383
2000/11
0.8478
2001/
/07
2001
2
0.75
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 8 ―
Weekly FX Strategy Report
20 14 年 のレンジ
先週 のレンジ
先週のレンジ
3.0 9
■Technical Analysis:
Analysis: EURJPY、転換線(上向き)を下抜けた「遅行線」の動向次第の展開へ
EURJPY、転換線(上向き)を下抜けた「遅行線」の動向次第の展開へ
先週(12/29~01/02)のユーロ/円は、週明けに直近高値の 147.14 円(12/24)を上抜けて 147.22 円ま
で上昇したが、日足-「基準線」(=147.26 処)で抑えられ、翌 12/30 には一気に 144.77 円まで急落した。
このあと Lower-Lows の地合いとなり、週末 01/02 には 144.13 円まで下値を拡大し、NY クローズは前週
末比▲2.07 円の 144.59 円で着地している。
★ EURJPYの
EURJPY の 主要なテクニカル・ポイント
主要 なテクニカル・ポイント
1 5 2.0 7
76 .4 % of 1 6 9 . 9 7 ⇒ 9 4.1 2
この週の安値 144.13 円(01/02)は、144.07 処
1 4 9.7 9 =142
= 142.
142 . 09+【
09 +【 134.
134 . 15 ⇒ 144.
144 . 23】
23 】 × 0 . 764
(=38.2% of 135.21⇒149.55)に応答しており、ひ
1 4 9.7 0 14 -De c.0 8 高値(
高値 ( 13 4 . 15 ⇒ 14 9 . 55 )
とまず下げ止まる格好となっている。
★ 1 4 9.5 5 14 -De c.0 8 高値(
高値 ( 13 4 . 15 ⇒ 14 9 . 55 )
波動面では、昨年来安値 134.15(10/16)を起点 ○ 1 4 7.2 2 14 -De c.2 9 高値(
高値 ( 14 4 . 96 ⇒ 14 7 . 22 )
とする中勢 5 波の上昇波を構成するⅳ波の修正波
1 4 6.8 4
( 日足)
<↓>
日足 ) 基準線
<↓>
(a-b-c)を形成中とみられる。 このあと 145.41 処 ☆ 1 4 6.7 6 2 1 日移動平均線
(=23.6% of 149.55⇒144.13)を NY クローズで R 1 4 6.5 0 Pivot Re sistan ce - 1
1 4 5.6 8
( 日足)
<↓>
日足 ) 転換線
上抜く場合は、「下降チャネル」の上限や、「21 日平
◎ 1 4 5.4 1
23 .6 % of 1 4 9 . 5 5 ⇒ 1 44 .1 3
均線」(下向き)を試す展開が想定されるが、
1 4 5.3 1
Pivot Poin t
144.07 処が通過点となる場合はⅳ波-c の位置付
1 4 5.3 1
38 .2 % of 1 4 7 . 2 2 ⇒ 1 44 .1 3
1 4 4.9 8
( 週足)
<↑>
週足 ) 転換線
けで「下降チャネル」の下限や 143.67 処(=38.2%
15
-Jan
.0
2
◎
1
4
4.5
9
NY
クローズ
of 134.15⇒149.55)に向けた一段安に備えたい。
1 4 4.5 6 ( 日足)
<↑>
日足 ) 雲 の 上限
日足均衡表では、焦点の「遅行線」が日々線に 注 1 4 4.1 3 15 -Jan .0 2 安値(
安値 ( 14 9 . 55 ⇒ 14 4 . 13 )
衝突したあと転換線を下抜けた状態にある。
◎ 1 4 3.6 7
38 .2 % of 1 3 4 . 1 5 ⇒ 1 49 .5 5
「遅行線」の下方に位置する基準線(上向き)が S 1 4 3.4 1 Pivot Su pport -1
1 4 2.6 3
=14
= 14 7 . 22 -【 14 9 . 5 5 ⇒ 14 4 . 96 】<N
】< N >
サポートとなる場合は、145.41 処に向けた自律反
● 1 4 2.0 9 14 -Nov.1 0 安値(
安値 ( 14 1 . 06 ⇒ 14 4 . 23 )
発が想定されるが、基準線を下抜く場合は 143.67
1 4 1.8 5
( 週足)
<→>
週足 ) 基準線
処や N-計算値の 142.63 処(=147.22-【149.55
1 4 1.6 4 ( 日足)
<→>
日足 ) 雲 の 下限
⇒144.96】)に向けた一段安に備えたい。
1 3 9.6 2 ( 週足)
<↓>
週足 ) 雲 の 上限
1 5.40
★
・EURJPY:
EURJPY: 「一目均衡表(週足ベース)」
「一目均衡表(週足ベース)」
1 3 6.8 5 ( 週足)
<→>
週足 ) 雲 の 下限
1 3 4.1 5 14 -Oc t.1 6 安値(
安値 ( 14 1 . 22 ⇒ 13 4 . 15 )
※ 各 レートは 01 / 0 2 の NY クローズ時点
クローズ 時点を
時点 を示 す
42-1
155
EURJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Weekly Chart
2011
2011/10/0
10/03
2015/01/02
/03-2015/01/02
149.55
14/12/08
33-1
145.67
13/12/27 143.79
03/07
33-1
145
141.22
09/19
134.95
09/19
133.82
05/22
136.25
02/04
135.73
08/08
127.71
02/06
130
124.94
06/13
128.03
08/16
134.15
14/10/16
雲のねじれ
4 月 2週
33
42+1
115
118.74
02/25
111.57
10/31
111.43
12/03/21
●一目均衡表「基本数値」
基本数値
記号
呼称
9
×
一節
17
△
二節
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200200-257
100 100.80
単純 1
単純 2
単純 3
10/04
97.04
01/16
42+1
94.12
12/07/24
33-1
85
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
― 9 ―
Weekly FX Strategy Report
・EURJPY:
EURJPY: 「一目均衡表(
「一目均衡表(日足ベース)」
足ベース)」
155
EURJPY Global Range
Ichimoku Equilibrium Daily Chart
2014/03/03
2014/03/03-
4/03/03-2015/01/02
150
145
143.79
03/07
33
●一目均衡表「基本数値」
基本数値 記号
呼称
単純 1
9
×
一節
単純 2
17
△
二節
単純 3
26
○
一期
(三節)
複合 4
33
一期一節
複合 5
42
一期二節
複合 6
65
76
一巡
複合 7
(三期)
複合 8
129
複合 9
172
複合10 200200-257
143.47
04/02
遅行線
149.12
11/20
01/22
149.55
12/08
基準線
145.58
11/24
144.96
12/16
142.47
04/29
転換線
144.13
01/02
141.22
09/19
140.08
06/09
140
138.27
09/03
137.98
05/29
135.73
08/08
135
134.15
10/16
01/15
65
130
・EURJPY:
EURJPY: 「エリオット波動分析(週足・
「エリオット波動分析(週足・NY
足・NY クローズベース)」
180
5
EURJPY Elliott Wave Analysis
Weekly NYNY-close line
1999/08/20~
1999/08/20~2015/01/02
168.05
2007/07
169.43
2008/07
160
153.70
2008/03
3
140.57
2003/05
140
3
138.31
2009/08
149.27
2014/12
144.47
2013/12
B
135.91
2014/10
120
1
5
126.05
2003/11
1
122.69
2011/04
4
112.77
2001/01
110.55
2012/03
115.03
2009/01
A
106.71
2010/09
2
100
101.12
2001/06
1
2
97.45
2012/01 95.40
2012/07
91.21
2000/10
C
80
※ 当リポートは、投資の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を意図するものではありません。 投資の決定はご自身の
判断と責任でなされますようにお願い申し上げます。 記載された意見や予測等は、作成時点における 森 好治郎 個人の見解であり、
その正確性、完全性を保証するものではなく、今後予告なく変更されることもありますのでご留意ください。
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