☆ トピックス拡大する外国人観光客需要に注目作成者栗島理恵 ◎ 10 月の訪日外国人旅行者数は、単月の過去最高を更新 10 月の訪日外国人旅行者数（訪日客）は 127 万 1,700 人（＋37％）と、7 月に記録した 127 万人を上回り、単月の過去最高を更新した（図表①）。2014 年 1～10 月累計では 1,100 万 9 千人（＋27％）と、2013 年の年間過去最高 1,036 万 4 千人をすでに上回った。為替の円安による割安感の浸透により世界各国・地域から訪日客が増えているが、とりわけ中国から急増している（図表②）。図表① 訪日外国人旅行者数月次推移万人 2012年 2013年 2014年 140 120 100 80 60 40 20 0 １月２月３月４月５月６月７月８月９月１０月１１月１２月 (出所）日本政府観光局（JNTO）図表②　国・地域別　訪日外国人旅行者数　（2014年1～10月）国・地域総数(人）総数 11,009,000 台湾伸率（％）国・地域総数(人）伸率（％） 27.1 シンガポール 153,400 17.0 2,381,200 26.4 フランス 152,300 14.5 韓国 2,245,400 6.8 カナダ 149,000 18.9 中国 2,011,800 80.3 フィリピン 146,500 65.4 米国 744,900 11.9 インドネシア 123,600 13.6 香港 734,400 20.2 ドイツ 118,400 15.9 タイ 513,300 48.2 ベトナム 106,000 47.0 豪州 242,900 22.6 インド 73,600 15.6 英国 184,700 14.0 ロシア 53,900 6.4 マレーシア 182,500 49.8 その他 691,200 19.8 (出所）日本政府観光局（JNTO）このレポートは投資の判断となる情報の提供を目的としたものです。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い致します。なお、株式は値動きのある商品であるため、元本を保証するものではありません。 ☆ トピックス ◎ 2020 年東京五輪に向け、2015 年以降も増勢が期待される 2014 年の訪日客は 2013 年を大きく上回る 1,300 万人前後になる見込み。政府は、東京オリンピックが開催される 2020 年に向け 2,000 万人を目標に、ビザ要件の緩和、航空ネットワークの充実、出入国手続きの改善など、さまざまなアクション・プログラムを実行している。2015 年以降も訪日客数は増勢が期待されよう。主な関連銘柄としては、宿泊施設、交通機関などのほか、10 月 1 日から免税対象が消耗品（食品、薬品、化粧品など）まで拡大されたことで、外国人に人気のある化粧品などのメーカーや小売業などにも恩恵がありそうだ。図表③ 訪日外国人旅行者数の年次推移万人 2,500 東京五輪 2,000 2,000 新型インフルエンザ 1,500 ビジット・ジャパンキャンペーン開始 1,036 1,000 835 614 673 1,300 東日本大震災リーマンショック 861 835 733 679 836 622 521 2020 2014 2013 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 0 2003 500 年（出所）日本政府観光局（ＪＮＴＯ）、2014年は見込み、2020年は政府目標＜主な関連銘柄＞旅行/宿泊一休（2450)、星野リゾート・リート投資法人（3287）、リゾートトラスト（4681）、ジャパン・ホテル・リート投資法人（8985）テーマパークオリエンタルランド（4661）、エイチ・アイ・エス（9603）交通機関京成電鉄（9009）、東日本旅客鉄道（9020)、日本航空（9201）、ANAホールディングス（9202）ショッピングコメ兵（2780）、ドンキホーテHD（7532）、日本空港ビルデング（9706）百貨店、家電量販店、ドラッグストア、100円ショップなど日本製品資生堂（4911）、コーセー（4922）、シチズンHD（7762）、セイコーHD（8050）カジノ関連日本金銭機械（6418）、セガサミーＨＤ（6460）、コナミ（9766）このレポートは投資の判断となる情報の提供を目的としたものです。銘柄の選択、投資の最終決定は、ご自身の判断でなさるようにお願い致します。なお、株式は値動きのある商品であるため、元本を保証するものではありません。