歯性感染症における細菌のβ-lactam薬耐性化に関する研究 - jlc.jst.go.jp

MAR,
日本 化 学 療 法 学 会 雑 誌
136
歯性感染症 にお け る細 菌の β-lactam薬
木
下
1996
耐性 化 に関す る研 究
智
大 阪歯科 大学 口腔外 科学 第1講 座*
(平 成7年10月19日
受 付 ・平 成8年1月10日
内 因 感 染 症 で あ る 歯 性 感 染 症 に お け る β-lactam築
受 理)
耐 性 菌 出 現 機 構 を解 明 す る た め,口 腔 常 在 菌 叢 に
お け る耐 性 菌 の 状 態 と耐 性 因子 の 伝 達 に つ い て検 討 し た。 口 腔 常 在 菌 表 の 唾 液 よ り β-lactam藁
をcefaclor(CCL)32μg/m1添
加 選 択 培 地 にて 検 索 した と こ ろ50名
陰性 桿 菌 が 検 出 され た 。 分離 した 嫌 気性 グ ラム 陰性 桿 菌91株
Prevotella
生 株 は88株(96.7%)で
で>256μg/ml,mpicillinで256μg/m1と
お よ び ≦0.25μg/mlと
大 き く,つ
よ びimipenemは
小 さ か っ た 。 歯 性 感 染 症 由 来 の β-lactamase陽
性 ・β-lactam薬
し て β-lactam薬
たtransconjugamtsは
transconjugantsか
tam薬
い で,oeftizoxime,oefteramが128μg/ml.
あ り,cefmetazoleお
T5001をdonor,β-lactamase陰
recipiemtと
melaninogenica,
認 め ら れ た 。 嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 に 対 す るMIC90はCCL
cefazolinが64μg/ml,1atamoxefが16μg/mlで
media
よ り本 耐性 嫌 気 性 グ ラム
は Prevotella
な どの黒色色素産 生性 グラム陰性 桿菌が多 数を占めて いた。分離 菌株 の うち β-
interrnedia
lactamase産
中46名
耐性 薗
性 ・β-lactam薬
耐 性 因 子 の 伝 達 を 行 っ た と こ ろ,7.9×10-6の
β-lactamase陽
らplasmidは
耐 性 菌 の 出 現 に,発
感 受 性 のBacteroides
性 で,β-lactam薬
そ れ ぞ れ2
耐 性P.inter-
capillosus
K8085を
頻 度 で 耐 性 化 した。 得 ら れ
耐 性 を 示 し た 。Donor,recipiontお
と も に 検 出 さ れ な か っ た 。 以 上 の 事 実 は,歯
よび
性 感 染 症 に お け る β-lac-
症 以 前 よ り 口 腔 に 常 在 す る 耐 性 菌 の 関 与 お よ び 耐 性 菌 か ら耐 性 因 子 が 伝 達 さ
れ る こ とに よ る感 受 性 菌 の 耐 性 化 の 関 与 を 示 唆 し て い る 。 こ の 耐性 因 子 は 染 色 体 上 に あ る もの と 考 え ら
れる。
Key
words:
odonotogenic
-lactamase
infection,
,
transfer
anaerobic
gram-negative
of ƒÀ-lactam
歯性感 染症 は根 管 を通 じて根尖 部 に侵入 した 口腔常在 細菌
rod,ƒÀ
resistant
-lactam
antibiotic
ƒÀ
factor
結 果,β-1actam薬
が,宿 主 の抵 抗力 の減 弱 に よ り活 発化 し,炎 症症状 を呈 す る
lactamaseを
耐 性 の 菌 株 が 存 在 し 尉,不
活 化 酵 素 の β-
産 生 す る こ と1,5,6,が報 告 さ れ て い る。 歯 科 領 域
内 因感染 症 であ る1)。口腔 内 に はstreptococciを 主 とす る通
で は 種 々 の 抗 菌 薬 が 使 用 さ れ,な
性 嫌 気性 グラム陽性 球 菌 をは じめ,通 性 嫌気性 グ ラム陽性桿
用 頻 度 は 高 い9)た め,β-lactam薬
菌 のlactobacilli,嫌 気 性 グ ラム陽 ・陰 性球 菌 お よび桿 菌 な
症 の難 治化の 一因 とな りうる。
ど きわ め て多種 類 の細 菌 が常 在 して い る2)。歯性 感染 症 の病
resistance,
一 般 に β-lactam薬
か で も β-1actam薬
の使
耐 性 薗 の 存 在 は 歯性 感 染
耐 性 菌 の 作 用 機 序 と して
,β-1actam-
巣 か ら も口腔 レ ンサ 球菌 や 嫌気 性 菌3,4)など種 々の 口腔常 在
aseに
細 菌 が検 出 され る。 嫌気培 養技 術 お よび機器 の整 った今 日で
penicillin binding
は,嫌 気性 菌特 に嫌 気性 グラム陰性 桿 菌の検 出率 が高 く,閉
は 複 合11.12)して 関 与 す る と 考 え られ て い る。 口 腔 由 来 嫌 気 性
鎖 性 膿 瘍 内 溶 液 か ら は Prevotella,
グ ラ ム 陰 性 桿 菌 の β-lactam薬
Bacteroides
Porphyromonas,
が 優 位 に 分 離 さ れ て い る1,5,6)。こ れ ら 臨 床 分 離
よ る 薬 剤 の 不 活 化10∼12),外膜 透 過 性 の 障 害10∼12)および
の β-lactamse活
Proteinの
親 和 性 の 低 下10.12)が単 独 あ るい
耐 性 機 構 につ い て は江 龍 ら14)
性 の 調 査 や 田 中 ら 樹 の β-lactamase阻
害
嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 中 に は 組 織 破 壊 酵 素 で あ るcollagen-
剤 を 用 い た 研 究 で,β-lactamaseが
aseやhyaluronida8eな
が 明 ら か と な っ て い る 。 さ ら に 山 田 ら16,は 一 部 の 菌 株 では
ど種 々 の 病 原 酵 素 活 性 が 高 い 菌 株 も
多 く存 在 し6),歯 性 感 染 症 の 発 症,進
展 お よび膿 瘍形 成 に深
く 関 与 して い る と 考 え られ て い る 。
外 膜 透 過 性 障 害 の 関 与 を指 摘 して い る。 しか し,歯 性 感 染 症
治 療 時 の 抗 菌 薬 療 法 の 障 害 と な る β-lactam薬
歯 性 感 染 症 の 治 療 と し て は 抗 菌 薬 療 法 が 施 行 さ れ るが,投
与 抗 菌 薬 に 対 し細 菌 が 耐 性 化 し,難
深 く 関 与 して い る こ と
治 性 と な り,治 療 に 苦 慮
す る こ と が あ る 。 そ れ に 対 応 し,治 療 に有 効 な 抗 菌 薬 を 選 択
耐 性 菌 が どの
よ う に して 出 現 し,耐 性 を 示 す か に つ い て は ほ とん ど解 析 さ
れ てい ない。
本研 究 で は,歯 性 感 染 症 に お け る β-lactam薬
耐性 菌の出
す る た め に 薬 剤 の 感 受 性1,3∼5),組 織 移 行 性7),薬 動 力 学 的 検
現 機 構 を 解 明 す る た め,歯
討8)お よ び 細 菌 の 耐 性 因 子 の 検 索1,5.6)が行 わ れ て い る 。 そ の
種 々 の 病 原 因 子 を 有 す る 嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 に つ い て,口
*大 阪市 中 央 区 大 手 前1-5-31
性 感 染 症 か ら優 位 に 分 離 さ れ,
VOL.44 No.3
歯 性 感 染 症 に お け る 細 菌 の β-lactam薬
腔常 在 菌叢 にお け る耐性 菌の検 出 を行 い,ま た,歯 性 感 染症
で 発 育 し た 非 黒 色colonyを
よ り分 離 した感受 性 菌の 耐性化 につ い て検 討 した。
L方
1.唾
4,β-Lactamase産
法
K1お
耐性 菌 の 検 出 は大 宮17)の
性
生 性 はhemin,L-cystime,vitamim
よ び5%yeast
trypticase
選 択 した 。
生 性 お よ び β-lactamase活
β-Lactamase産
液 細 菌 叢 中 の β-lactam薬 耐 性 菌 の 検 出
唾 液 細 菌 叢 中 の β-lactam薬
137
耐性 化
extract(DIFCO,USA)添
soy broth(TSB,Becton
加
Dickinson,
USA)
方 法 を 若 干 変 更 して 行 っ た 。 本 研 究 の 主 旨 を 説 明 し 同
に 発 育 し た 菌 液 にnitrocefin(Oxoid,Englamd)を
意 を得 た 成 人 ボ ラ ンテ ィ ア50名
下 し て 調 べ,赤
変 し た も の を 陽 性 と し て 判 定 し た6)。 β-
した 。 た だ ち に,amaero-box(N2:80%,CO2:10%,
Lactamase活
性 はUV法28)に
H2:10%,平
(ABPC,明
沢 製 作 所,東
4.5Ulのreduced
よ り安 静 時 唾 液 を採 取
京)内
に輸 送 し,0.5mlを
transport fluid18)に 入 れ10-10ま
10倍 連 続 希 釈 を行 っ た 。 各 希 釈 液 の う ち100μ1ず
で
をCDC処
つ
培 地(CCL選
択 培 地)に
野 義 製 薬)を 添 加 した
塗 抹 し,48時
加 重 は,成 人41名
間嫌 気 培 養 した 。
の 唾 液 よ り血 液 寒 天 培 地 で
分 離 した 嫌 気 性 グ ラ ム 陰性 栂 菌77株
最 小 発 育 阻 止 濃 度(MIC)を
測 定 し,そ
breakpointを32μg/m1と
100個
1人 あ た り1∼6個
ラム 染 色 と48時
発 育 が 認 め られ るCCL選
態,色
択培
調 お よび 大 きさ の 差 異 に よ り
のcolonyを
性 嫌 気 性 グ ラ ム 陰性 桿 菌 と し て分
2.供
試 菌 株 の 同定
供 試 菌 株 に 対 す る 各 抗 菌 薬 のMICは
水 製 薬,東
11段
(black pigmented
京)を
DNA相
gram-negative
rod,
沢 薬 品),CCL,cefmetazole(CMZ,三
imipenem(IPM,萬
記 載 劉 して い る基 準 に
有 製 薬)の8種
6.Plasmidの
Plasmid保
りalkalille
gel上
II.結
1.唾
CCL選
液 中 のCCL耐
ろCCL耐
性 菌 は50名
ATCC
れ た 。CCL耐
denticola
dia
ATCC
15930,
25611,
33563,
Porphyromonas
Porphyromonas
Bergey's
loescheii
ATCC
asaccharolytica
Porphyromonas
endodontalis
coli K12を
Escherichia
Prevotella
gingivalis
Manual
Shahら25,26)の
of
用 い た。BPGNR以
Systematic
P.
melaninogenica,
CCL耐
外の菌株 は
よ び
Table
1.
Distribution
bacteria
chromatography
of cefaclor-resistant
in saliva
耐 性 因 子 の 伝 達 はmtermating法27)に
て 行 っ た 。 す な わ ち,歯
性 感 染 症 よ り分 離 し た β-lactam-
ase産
耐 性P.intermediaT5001株
をdonor,β-1actamase非
産 生 ・β-1actam薬
BacteroideS
色 色素 非産生性 グラム陰性
桿 菌)K8085株
Capillosus(黒
をrecipientと
Transconjugantsと
感受性
して用 い た 。
し てCCL100μg/ml添
め ら れ,
性 嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 に 対 す る 供 試 β-lac-
耐 性 因子 の伝 達
生 ・β-1actam薬
分離 さ
intermedia
菌 種 間 に よ る 差 異 は み ら れ な か っ た(Table1)。
化 学 的性 状 試験 結 果 か ら同 定 した。
β-Lactam薬
P.
生 株 は88株(96.7%)認
らの 終 末 代 謝 産 物 の 検 索 お よ び各 種 生
3.β-Lactam薬
性嫌気
ら検 出 さ
多 か っ た(Table1)。
β-Lactamase産
よび
Bacteriology24)お
分 類 基 準 に 従 い,gas
に よ る91uco8eか
25260,
33406お
た,CCL耐
中46名(92%)か
性 嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 は91株
定 の 結 果,
な ど のBPGNRが
33277,
ATCC
ATCC
ATCC
れ,同
性 菌 の 検 索 を行 っ た とこ
全 員 よ り,ま
25845,
33547,
bro-
性 嫌 気 性 グ ラム 陰 性 桿 菌
Prevotella
interrne-
抽 出
果
択 培 地 に てCCL耐
ca ATCC
Prevotella
DNAを
で 電 気 泳 動 後,ethidium
色 に よ り確 認 し た 。
性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 は50名
corporis
れぞれ力
発 育 させ た 各 供 試 菌 液 よ
extraction法30.31)でplasmid
melaninogeni-
ATCC 33185,
類 で,そ
よび
検索
有 の 有 無 はTSBに
従 って 同 定 した。 標 準 菌 株 は Prevotella
Prevotella
山 化 学)お
価 の 明 瞭 な 原 末 を 各 製 薬 会 社 よ り提 供 を 受 け て 用 い た 。
法21,22)で 各 標 準 菌 株 と の
同値 を 求 め,Johnsonの
共),
野 義 製 薬),ceftizoxime(CZX,
藤 沢 薬 品),cefteram(CFTM,富
は
BPGNR)
broth(日
用 い て 薬 剤 濃 度025∼256μg/m1の
latamoxef(LMOX,塩
mide染
hybridization
日本 化 学 療 法 学
階 で 測 定 し た 。 使 用 抗 菌 薬 はABPC,cefazolin
各供 試 菌 株 の う ち黒 色 色 素 産 生性 グ ラム 陰性 桿 菌
microplate
れ ぞれ 波 長
測定
し,0.8%agarose
離 した 。
用 い,そ
測 定 した 。
会 標 準 法 の 微 重 液 体 希 釈 法29)に 準 じ,GAM
釣 菌 し た。 つ い で,グ
間 の好 気 培 養 の 結 果 か ら発 育 が 認 め ら
れ ない 菌 株 をCCL耐
よ び265mmで
(CEZ,藤
の分布 より
定 め20),こ の 値 を用 い た 。
前 後colonyの
地 上 に てcolomy形
に対 す るCCLの
よ り 基 質ampicillin
治 製 菓)とCCLを
5.MICの
方 嫌 気 性 菌 用 血 液 寒 天 培 地19(血 液 寒 天 培 地)
に32μg/mlcefaclor(CCL,塩
CCL添
235お
滴
加培 地上
1)
Black-pigmented
gram-negative
rods
anaerobic
gram-negative
MAR.
日本化 学 療 法 学 会 雑 誌
138
Table2,MIC
and
MIC90
of
β-lactam
antibiotioe
against
cefaclor-resistant
baeteria(91
strains)isobtd
from
1996
saliva
ABPC:ampicillin,CEZ:cefazolin,CCL:cefaclor,CMZ:cofmotazole,LMOX:latamoxef,CZX:ceftizoxime,CFTM;cefteram,IPM:imipenem
Table3.MIC
of
β-lactam
antibiotics
aganist
Prevotella
melaninogenica(58strains)and
Prevotella
intermedia(15strains)isolated
from
sdiva
ABPC:ampioillin,CEZ:cefazolin,CCL:cefaclor,CMZ:cefmetazole,LMOX:latamoxef,CZX:ceftizoxime,CFTM:cefteram,IPM:imipeoem
tam薬
のMIC90はCCLで>256μg/ml,ABPCで256
μg/ml.CZXお
Table4.β-Lactamaseproductivityand.ctivityof
よ びCFTMが128μg/ml,つ
CEZ,LMOX,CMZ,IPMの
い で,
順 で 大 き か っ た(Table
2)。P.melanjnogenicaとP.intermediaの
tam薬
donog,recipient
snd transcopjugante
β-lac-
に 対 す る 感 受 性 を 比 較 し た 結 果,供
試 β-lactam
薬 間 で は ほ と ん ど差 異 は み られ な か っ た(Table3)。
Plasmid
bandはP.melaninogenica15株,P.
intermedia2株
お よ びunidentified1株
(19.8%)で
15.0kbの
観 察 さ れ た 。Plasmidの
問 で,菌
株 あ た り1∼
の 合 計18株
大 き さ は2.0∼
ABPC:ampicillin,CCL:cefaclor,
1)substrate
数 個 認 め られ た(Fig.
2)5strains
1)。
2.CCL耐
1)伝
性 因 子 の伝 達
Transconjugantsの
達率
Filtermating法
に よ り耐 性 因 子 を 伝 達 し,CCL選
培 地 に て 耐 性transconjugantsを
×10-5の
得 ら れ たtranscorゆgant8の
性 で あ り,そ
donorよ
選 択 し た と こ ろ,7.9
∼3 .4倍
頻 度 で 耐 性 化 が 生 じた 。
2)Transco切ugantsの
分 離 し,性
択
な か か ら任 意 に5株
状 を 調 べ た 結 果 をTable84,5に
示 した 。
を
生性 はす ぺ て 陽
の 酵 素 活 性 は 基 質ABPC,CCLと
り増 加 し,前
者 で は1.5∼4.6倍,後
もに
者 で は2-8
と な っ た(Table4)。
Transconjugantsに
性 状
β-lactamase産
recipientに
対 す る 供 試 薬 剤 のMICは,
対 す る そ れ よ り もい ず れ の 薬 剤 とも 大 きか
っ た(Table5)。Plasmidはdonor,recipientお
よび
VOL.44
NO.3
139
歯性感 染症 にお け る細 菌の β-1actam薬 耐性化
Table 5. MIC of p -lactam antibiotics against donor, recipient and transconjuganta
ABPC:
ampicillin,
CEZ: cefazolin,
CCL: cefaclor,
CMZ: cefinetazole,
LMOX: latamoxef,
CZX: ceftizoxime,
CFTM:
cefteram,
IPM: imipenem
5 strains
1)
(B)
(A)
Fig. 1.
Agarose
gel electrophoresis
of the
plasmid
DNA of cefaclor-resistant
anaerobic
gram-negative
rods isolated
from
saliva.
(A) Lanes 1 and 11, sizemarker A -Eco T14 I digest.
Lane 2, Prevotella intermedia R 32001. Lane 3, Prevotella melaninognica R 32003.
Lane 4, P. melaninogenica R 32023. Lane 5, P. melaninogenica R 32030.
Lane 6, P. melaninogenica R 32032. Lane 7, P. intermedia R 32037.
Lane 8, P. melaninogenica R 32053. Lane 9, P. melaninognica R 32058.
Lane 10, P. melaninogenica R 32067.
(B) Lanes 1 and 11, sizemarker A -Eco T14 I digest.
Lane 2, P. melaninogenica R 32073. Lane 3, P. melaninogenica R 32081.
Lane 4, P. melaninogenica R 32084. Lane 5, P. melaninogenica R 32091.
Lane 6, P. melaninogenica R 32094. Lane 7, P. melaninogenica R 32096.
Lane 8, P. melaninogenica R 32106. Lane 9, P. melaninogenica R 32119.
Lane 10, unidentified R 32123.
transco可ugantsと
獲 得 し て い る 職)と
も に検 出 され な か っ た 。
皿1.考
考 え られ る 。
分 離 し た 嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 は,P.melanino-
察
歯 性 感 染 症 にお け る β-lactam薬
耐性 菌出現機 構 を
genicaやP.intermediaな
解 明 す る た め,口 腔 常 在 菌 叢 の1つ
であ る唾液 中の嫌
宮17)は 小 児 の 唾 液 中 のPCG耐
気 性 菌 をCCL選
択 培 地 で 選 択 した 。 そ の結 果,被 検 者
genicaが
どBPGNRが
多 かった。大
性 菌 でP.melanino-
も っ と も優 位 に 分 離 さ れ た こ と を 報 告 し,P.
β-lactam薬
に耐
で重 要視 され て い る 嫌 気 性 グ ラ ム 陰 性 桿 菌 の 耐性 株 は,
性 化 し や す い こ と を 示 唆 し て い る 。 し か し,松
本5),
50名 中46名(92%)か
多 々 見6)お
全 員 よ り β-lactam薬
耐 性 菌 が 検 出 され,歯
性感 染症
ら分 離 さ れ た 。 β-lactam薬
耐 性 菌 が 常 在 菌 叢 か ら分 離 さ れ た 理 由 と して,現
代の
melaninqgenicaを
含 むPrevotellaが
よ び 木 下 ら1)は
melaninogenicaよ
歯 性 感 染 症 で はP.
り もP.intermediaが
医療 では感 染症 治療 や 感染 予 防 な どの 目的で種 々 の抗
れ る と述 べ て い る 。 こ の 原 因 は,口
菌 薬 が 頻 繁 に 使 用 され,常
melaninogenicaとP.intermediaに
在 菌 は 常 に こ れ ら抗 菌 薬 に
さ ら さ れ る こ と と な り,環 境 に 適 応 す る た め に 耐 性 を
薬 のMICや
両菌株 の
β-lactamase産
優 位に分離 さ
腔 常 在 菌 叢 で はP.
対 す る β-lactam
生性 に差 はない
MAR,1996
日本 化 学 療 法 学 会 雑 誌
140
が,治
療 目 的 で 投 与 さ れ た 薬 剤 に 対 す る 適 応 力 がP,
で 高 く,ま た,種
intermedia
々 の病 原 酵 素 を多 く持 っ
の 謝 意 を表 します 。 直接 の ご指導 とこ助 賃 を いた だ き
ま した同細 菌 学 講座尾 上 孝利 講 師,同 口腔外 科 学 第1
て い る こ とが 歯 性 感 染 症 で 優 位 に 分 離 さ れ る緒 果 に 至
講座 村 田雄 一助 手お よび松 本 和浩 助 手,耐 性 因 子の伝
っ た と推 定 さ れ る 。 しか し,こ
遠 に 関 して ご援 助 い た だ きま した大 阪大 学徽 生 物病研
の点 につ いて は今 後 さ
らに検 討 した い。
嫌 気 性 ダ ラ ム 陰 性 桿 菌 に対 す る供 試 β-lactam楽
MIC90はABPCお
/m1と
よ びCCLで
の
本研 究 に ご協力 下 さい ま した大阪 爾料 大 学 口腔外科 学
そ れ ぞ れ256,>256μg
大 き く,CMZやIPMで
第1講
は そ れ ぞ れ2,≦0.25
μg/mlと 小 さか っ た 。 こ の 結 果 は,木
兜所 感 染癌 研 究 部門細 蔭 毒素 学分 野松 田守弘 教授,堀
口 安彦 助 手 お よび 片平 じゅん助 手 に 深 謝 いた し ます。
座,圃 細 菌学 講座,大 阪 大学微 生物病 研 究所 感
染症研 究部門細 菌毒索学分野 各位 に謝 意を表 します。
下 ら1)のABPC
例 にお け
抗 菌 薬の 原末 を提 供 してい ただ きま した各 製藁会社
にお礼 申 し上げ ます。
類似 し
本研 究 の一部 は平 成6年 度 大阪 幽科 大学学術 研究奨
耐 性 菌 の 分 離 頻 度 が 高 い 歯 性 感 染 症2症
るMIC90値(ABPC100μg/ml,CCL200∼>200μg/
m1,CMZ1.56μg/m1,IPM≦0.39μg/ml)に
て い た。 ま た,β-lactamase産
生 株 が ほ とん どで あ っ
た こ と も 考 え あ わ せ る と,内
因感染 症 であ る歯性 感染
励 助成金(A94-05)に
よる もので ある。
本論文 の要 旨は,第43回
日本化学療 法学会画 日本支
症 の 発 症 時 に は こ れ らの 菌 株 が 菌 交 代 症 の 中心 とな っ
部総会(平 成7年12月8日,宜
て 本 症 の 薬 剤 耐性 化 に 関与 す る と考 え られ る。
た。
感 受 性 菌 の 耐 性 化 の 一 因 と して,耐
検 討 した と こ ろ,7.9×10-5の
transoonjugantsが
性 因子 の伝 達 を
頻 度 で β-1actam薬
耐性
は 歯 性 感 染 症 由 来 β-lactamase陽
用 い て,invitro耐
lactamase活
2)
上昇す るこ
と を 報 告 し て い る 。 こ の 研 究 は 薬 剤 投 与 に よ り耐 性 菌
midに
よ らな い β-lactam薬
denticolaお
非plasmid性
の伝
達 を 報 告 して い る 。 本研 究 で も唾 液 中 β-lactam薬
嫌 気 性 グ ラ ム陰 性 桿 菌 にお い て,plasmidは18株
検 出 され た が,そ
歯 薬 療 法3: 78∼91, 1984
植 松 政 孝, 坂 本 春 生, 金 子 明 寛, 森 島
残 りの 菌 株 か らは 検 出 され な か っ た こ と,ま
因 子 伝 達 時 のdonor,recipientお
gamtsか
らplasmidは
5)
から
検 出 され な か っ た こ と な どか ら,
耐 性 化 に は,(1)常
生 ・β-lactam薬
色 体 性 の β-1actam薬
在菌叢 中
耐性 因子 が細 菌間
度 産 生 ・β-1actam薬
高 度 耐性 株 に な る こ
39∼47,
C E,
1993
ria.
M:
anaerobic
L J V, Griggs
of
Resistance
bacteria
. Rev
to ƒÀ
-lactam
Infect
Dis
12
1990
D J: Selection
cefepime-resistant
J Antimicrob
国
歯薬
1994
2: s231•`s234,
Piddock
zation
12)
8∼16,
院 に お け る 使 用 実 態 調 査-。
Hedberg
in
Chemother
and
Gram-negative
28:
669•`676
characteribade, 1991
澤 井 哲 夫, 平 松 啓 一, 小 此 木 研 二, 中 江 太 治: β-1actam剤
耐性 。 病 原 菌 の薬 剤 耐性
対 策 (橋 本
一, 井 上 松 久 編)
機 構 の 解 明 とその
p.41∼79,
学 会出版
セ ン タ ー, 東 京, 1993
辞
稿 を終 え る に あ た り,ご 懇 篤 な る ご指 導 と こ校 閲 を
い た だ き ま した 大 阪 歯 科 大 学 口腔 外 科 学 第1講
力 也 教 授,な
11)
の構 成 比 率 が 増 加 す る と と も に β-
と な どが 複 合 し て 関 与 す る もの と推 定 され る。
Nord
Supplement
剤 に よっ て耐
歯 薬 療 法12:
影 向 範 昭, 他: 歯 科 に お け る抗 菌 剤 の 使 用 傾 向-全
antibiotics
耐性 株が存在 する
で 伝 達 され る可 能 性 が あ る こ と,(3)薬
謝
1994
内 藤 博 之: 新 経 ロ セ フ ェ ム 剤 の 薬 動 力 学 的 検 討-同 一
療 法13:
10)
彰:
口投 与 後 の ヒ ト血 液 お よ び 口 腔 組 織
移 行 に つ い て 。Chemotherapy42:
歯 科 大 学 附 属29病
陰性 桿 菌 の β-1actam薬
lactamase高
1992
小 俣 裕 昭, 小 宮 正 道, 秋 元 芳 明, 金 子 賢 司, 腫 井
被 検 者 に よ る比 較-。
9)
以 上 の 事 実 か ら,歯 性 感 染 症 に お け る 嫌 気 性 グ ラ ム
性 菌 が 選 択 さ れ,そ
と く に 酵 素 活 性 に 関 す る 研 究 。 日 口 外 誌38:
172∼176,
8)
性 と考 え られ る 。
こ と,(2)染
1990
Lenampicillin経
へ のampicilhnの
た,耐 性
本 研 究 で 明 らか に な っ た 耐 性 因 子 の 伝 達 は 非plasmid
に β-1actamse産
2016∼2034,
254∼270,
よびtransconju-
同
多 々 見 敏 章: 歯 性 感 染 症 に お け る 偏 性 嫌 気 性 薗 の 病 原
因子
7)
東 海 大 学 病 院 口 腔 外 科 最 近6年
(1977∼1982)
の 統 計 。 歯 薬 療 法3; 117∼121, 1984
松 本 和 浩: 閉 鎮 性 の 歯 槽 線 瘍 の 細 薗 学 的 研 究 。 日 口外
誌36:
6)
丘, 森 鼻 他 貼
池 田 政 勝: 口 腔 領 域 化 膿 性 炎 よ り の検 出
菌 と薬 剤 感 受 性
耐性
の 大 き さ,個 数 は一 定 で な い こ とや,
東 京,
4)
た,
性 のP.
医 歯薬 出版
大 野 廉 亮, 他: 口 腔 外 科 領 域 感 染 症 の 検 出 腫 の 検 討 。
佐 々 木 次 郎,
耐 性 因 子 の 伝 達 を,ま
よび1)intermediaで
口 腔 細 菌 学 談 話 会: 口 腔 徽 生 物 叢 。 幽 学 微 生 物 学(口
3)
fragilisに お い てpla8-
Guineyら86)はtetracyclineとpenicillim耐
1025∼
1986
が さ ら に高 度 耐 性 化 す る可 能 性 を示 唆 して い る。
Cuchura1ら34)はBacteroides
感 受 性 。 日本 化 学 療 法 学 会 雑 誌43:
腔 細 菌 学 談 話 会 編) p.230∼242,
性 菌 を選 択 した と き,βのMICが
献
智, 他: 歯 性 感 染 症 か ら分 離 し た 維 菌 の β-lac-
1030, 1995
性P.intermediaを
性 値 と β-lactam薬
木下
tam薬
分 離 され た 。 この こ とは病 巣 内 で も
感 受 性 菌 が 耐性 化 し うる こ と を示 唆 して い る。 田 中 ら33)
ABPCを
文
1)
野湾市)に て発表 し
座 白数
らび に同細 菌学 講座 佐 川寛 典教 授 に深甚
13) Gotoh N, Itoh N, Tsujimoto H, Yamagishi J,
Oyamada Y, Nishino T: Isolation of OprM-deficient
mutants of Pseudomonas aeruginosa by transposon
VOL.44
NO.3
insertion mutagenesis:
evidence of involvement
in
multiple antibiotic resistance. FEMS Microbiol Lett
122:
267-274,
1994
14)
江 龍 多 美 子, 尾 上 孝 利: ヒ トロ 腔 由 来Prevotella
mediaの
β-Lactamase活
25)
害剤による
耐 性Prevotellaの
S A,
plaque
W
in
24:
Koneman
M,
β-lactamase活
153∼166,
J:
性 と
In
M,
Color
S D,
W
p.
Philadelphia,
1988
28)
dental
29)
and
Janda
: The
anaerobic
of
diagnostic
textbook
406•`408,
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L:
tion.
Holdeman
rods.
R,
V,
In
vol.
631,
Williams
Bergey's
1
( Krieg
and
bacterial
J
G
Baltimore,
Kelley
Gram-negative
ology
in
R
manual
W,
Wilkins,
Moore
W
curved
of systematic
Holt
8-11,
1984
straight,
N R,
p.
J G eds.)
Baltimore,
1984
and
E
C
heli-
bacterip.
gingi-
a new
Bacteriol
38:
genus,
128-131,
Waley
Prevotella,
a new
and
in the
40:
Y,
a new
genus
205-208,
Inoue
to
related
Bacteroides.
1990
M,
Mitsuhashi
penicillinase
type
Antimicrob
Agents
fragilis.
genus
5:
produced
by
Chemother
1982
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action
on
penicillins.
assay
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of
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fi -lacta-
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由 来penicillin
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217∼232,
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田 中 裕 之, 尾 上 孝 利, 北 条 博 一, 岡
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bacteriology
eds.)
of
と β-1actmase活
classifica-
of systematic
Holt
Wilkins,
L
Anaerobic
cal
N
and
acids
manual
in
melaninogenicus
classified
Matsuura
intermediaに
を測 定 す る 定 量 的 マ イ ク ロ ブ レー トハ イ ブ リ ダ イ ゼ ー
シ ョ ン法 。 日細 菌 誌45: 851∼857,
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23)
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C Jr.
K,
mase
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microbiology
G
1992
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Sato
Collins
formerly
J Syst
22:
of human
J Syst
Bacteroides
Bacteroides
1972
E W, Allen
H
173∼187.
for
Bacteroides
endodontalis
Int
Properties
1994
Survival
various
638•`644,
Sommers
bacteria.
20)
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flora
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19)
27)
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Syed
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録 集: 122, 1995
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18)
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Bacteroides
H N,
species
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17)
Shah
佐 川 寛 典,
山 田 英 夫,
Proposal
1988
include
基 礎 誌37抄
M D:
asaccharolyticua,
Porphyromonas,
309∼
26)
黒 田 洋 生: β-Lactamase阻
Collins
and
田 中 裕 之, 尾 上 孝 利, 大 宮 真 紀, 杉 原 圭 子, 北 条 博 一,
Prevotella interrnedia 11-lactamase
16)
H N,
vans,
inter-
性 。 歯 科 医 学56:
Shah
of Bacteroides
320, 1993
15)
141
歯性感 染症 にお け る細 菌の β-1actam薬 耐性化
:
34) Cuchural G J Jr., Tally F P, Storey J R, Malamy M
H: Transfer of f -lactamase-associated
cefoxitin
resistance
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35) Guiney D G, Hasegawa P: Transfer of conjugal elements in oral black-pigmented
Bacteroides
(Prevotella) spp. involves DNA rearrangements.
J Bacteriol 174: 4853-4855, 1992
Study
on
the
mechanism
of
occurrence
bacteria
in
of
First
Department
of
Oral
and
1-5-31
The
the
distribution
transfer
of
of
bacteria
bacteria
medium
containing
isolates
of
ative
(96.7%)
obic
and
rods
of ƒÀ-lactamase
gram-negative
ceftizoxime,
cefmetazole
cefteram,
the
infection
filter-mating
detect
the
presence
lactam-resistance
occurrence
lactam-resistance
of
highest
2
were
saliva
among
were
frequency
were
of
transfer
present
was
with
among
bacteria
in
the
gram-negand
Eunpicillin
88
and
normal
oral
strains
in
odontogenic
chromosomal
T5001
Five
transconjugants
These
DNA.
sensitive
infection.
those
of
it
was
findings
flora,
and
strains
It
was
isolatedfrom
capillosus
microbial
to
MICios
factor
However,
plasmids.
anaer-
The
Bacteroides
7.9)(10-6.
strains
against
16-128 ƒÊg/ml,
intermedia
selective
Ninety-one
black-pigmented
and
moderate,
exhibited ƒÀ-lactam-resistance.
bacteria
tested.
intermedia,
CCL
detect ƒÀon
used, >256ƒÊg/ml.
P.
from ƒÀ-lactam-resistant
is
of
to
culturing
subjects
all
occurrence
respectively. ƒÀ-Lactam-resistance
transconjugants
of ƒÀ-lactam-resistant
factor
almost
and
of
attempt
by
all
the ƒÀ-lactams
latamoxef
an
Prevotella
MICeos
and <0.25pg/ml,
and
and
fi-lactam-resistant
factor
in
microbial flora
mechanism
saliva
non-producer/ƒÀ-lactam-sensitive
The
recipient
in
found
and
The
oral
the
When
made
producer/ƒÀ-lactam-resistant
to ƒÀ-lactamase
producers
donor,
the
detected.
and
were
procedure.
were ƒÀ-lactamase
the
cefazolin
imipenem
transferredfrom ƒÀ-lactamase
togenic
from
were
were
they
University,
normal
assess
infection.
melaninogenica
producers
rods
and
isolated
Prevotella
to
was
(CCL),
Dental
Japan
among
examined
normal flora
cefaclor
included
were
odontogenic
the
32ƒÊg/ml
Osaka
540,
bacteria
in
among
gram-negative
rods
Surgery,
Osaka
fl-lactam-antibiotic-resistant
fl-lactam-resistant
lactam-resistant
antibiotic-resistant
Kinoshita
Chuo-ku,
factor
1996
infection
Maxillofacial
Otemae,
of ƒÀ-lactam-resistance
fi -lactam
odontogenic
Satoshi
of
MAR.
日本化 学 療 法 学 会 雑 誌
142
the
also
by
isolated
impossible
suggest
are
odonK8085
transfer
involved
appears
to
that
the
of ƒÀin
that ƒÀ-
the