平成26年12月26日 消費生活用製品の重大製品事故に ... - 経済産業省

平成26年12月26日
消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告のあった重大製品事
故について、以下のとおり公表します。
○特記事項あり
ガストーチ、ノートパソコン用バッテリーパック(「ノートパソコン」として公表)、
電子レンジに関する事故(リコール対象製品)について
(詳細は次頁以降参照)
1.ガス機器・石油機器に関する事故
(うち屋外式(RF式)ガスふろがま(都市ガス用)1件、
ガストーチ1件)
2.ガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、
製品起因が疑われる事故
(うち電子レンジ1件、圧力鍋1件、ノートパソコン1件)
2件
3件
3.ガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、
製品起因か否かが特定できていない事故
4件
(うち延長コード1件、電源プレート(電気ケトル用)1件、
ステレオ(カセットデッキ)1件、長靴1件)
4.製品起因による事故ではないと考えられ、今後、製品事故調査判定合同会議(※)
において、審議を予定している案件
該当案件無し
1.~4.の詳細は別紙のとおりです。
※正式名称は「消費者安全調査委員会製品事故情報専門調査会及び消費経済審議会
製品安全部会製品事故判定第三者委員会合同会議」という。
5.留意事項
これらは消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づく報告内容の概要で
あり、現時点において、調査等により事実関係が確認されたものではなく、事故原
因等に関し、消費者庁として評価を行ったものではありません。
本公表内容については、速報段階のものであり、今後の追加情報、事故調査の進
展等により、変更又は削除される可能性があります。
6.特記事項
(1)株式会社旭製作所が輸入し、岩谷産業株式会社が販売したガストーチについて(管
理番号A201400605)
①事故事象について
店舗で、株式会社旭製作所が輸入し、岩谷産業株式会社が販売したガストーチにガ
スボンベを接続して使用中、当該製品を焼損する火災が発生しました。
当該事故の原因は、現在、調査中ですが、ボンベ接続部の取り付けビスの締め付け
不足により接続部にすき間ができ、ガス漏れが発生し、火災に至ったものと考えられ
ます。
②再発防止策について
販売事業者である岩谷産業株式会社は、当該製品を含む対象製品(下記③)につい
て、事故の再発防止を図るため、2014年(平成26年)12月11日からウェブ
サイトへ情報掲載し、同日に新聞社告を掲載するとともに、対象製品について無償製
品交換を実施しています。
③対象製品:商品名、品番、製造ロットNo、対象販売期間、対象台数
商品名
品番
製造ロットNo
対象販売期間
131111
131211
140221
140702
2013年12月
~
2014年12月
トーチバーナー
CB-TC-CPRO3
(イワタニお料理
バーナープロⅢ)
対象台数
35,368
2014年(平成26年)12月11日からリコール(無償製品交換)を実施
<リコール対象製品での事故件数>
当該事故(管理番号A201400605)発生以前の、両社が輸入・販売した当該製品に
おけるリコール対象の内容による2010年度以降の事故(リコール開始の契機と
なった事故を含む。)の件数は、次のとおりです。これらは、消費生活用製品安全
法第35条第1項の規定に基づき報告を受けたものです。
年度
事故件数
被害状況
年度
事故件数
被害状況
2014年度
1
火災
2011年度
0
-
2013年度
0
-
2010年度
0
-
2012年度
0
-
<対象製品の外観及び確認方法>
④消費者への注意喚起
対象製品をお持ちで、まだ事業者の行う製品交換を受けていない方は、直ちに使用
を中止し、速やかに下記問合せ先まで御連絡ください。
【問合せ先】
岩谷産業株式会社
イワタニお料理バーナー相談室
電 話 番 号:0120-60-1598 フリーダイヤル
受 付 時 間:9時~18時(土・日・祝日を除く。)
※12月31日までは土・日・祝日も含め毎日受付
ウ ェ ブ サ イ ト:http://www.iwatani.co.jp/jpn/top_info/detail.php?idx=28
(2)株式会社千石が輸入し、岩谷産業株式会社が販売した電子レンジについて
(管理番号A201400606)
①事故事象について
株式会社千石が輸入し、岩谷産業株式会社が販売した電子レンジを使用中、当該製
品を焼損する火災が発生しました。
当該事故の原因は、現在、調査中ですが、ドアの開閉を検知するスイッチの製造不
良により、接点部でスパークが発生し、火災に至ったものと考えられます。
②再発防止策について
販売事業者である岩谷産業株式会社は、当該製品を含む対象製品(下記③)につい
て、事故の再発防止を図るため、2003年(平成15年)9月2日にウェブサイト
に情報を掲載するとともに、これまで複数回の新聞社告、テレビCM放映により使用
者に対して注意喚起を行い、対象製品について無償改修(スイッチ部の交換)を実施
しています。
また、2014年(平成26年)は、5月にテレビCM放映を行い、今後も更なる
注意喚起及び無償改修の促進に向けて取組を強化することにしています。
③対象製品:機種・型式、製造番号、対象製造期間、対象台数
機種・型式
製造番号
対象製造期間
IM-574
70301~90220
1997年~1999年
30,590
IM-574S
80110~90117
1998年~1999年
6,017
IM-575
80903~01015
1998年~2000年
48,224
IM-575S
90207~00325
1999年~2000年
2,820
合
対象台数
計
87,651
2003年(平成15年)9月2日からリコール(無償改修)を実施
改修率:13.7%(2014年11月30日時点)
<リコール対象製品での事故件数>
当該事故(管理番号A201400606)発生以前の、同社の当該製品におけるリコール
対象の内容による2010年度以降の事故の件数は、次のとおりです。これらは、
消費生活用製品安全法第35条第1項の規定に基づき報告を受けたものです。
年度
事故件数
被害状況
年度
事故件数
被害状況
2014年度
3
火災
2011年度
3
火災
2013年度
4
火災
2010年度
9
火災
2012年度
3
火災
<対象製品の外観及び確認方法>
④消費者への注意喚起
対象製品をお持ちで、まだ事業者の行う無償改修を受けていない方は、直ちに使用
を中止し、速やかに下記問合せ先まで御連絡ください。
【問合せ先】
岩谷産業株式会社
電 話 番 号:0120-00-9930
受 付 時 間:9時~17時(土・日・祝日を除く。)
ウェブサイト:http://www.iwatani.co.jp/jpn/top_info/detail.php?idx=8
(3)パナソニック株式会社が製造したノートパソコン用バッテリーパック(「ノートパ
ソコン」として公表)について(管理番号A201400608)
①事故事象について
パナソニック株式会社が製造したノートパソコン用バッテリーパックを充電中、当該製品
及び周辺を焼損する火災が発生しました。
当該事故の原因は、現在、調査中ですが、ノートパソコンのバッテリーパックの製
造上の不具合により、バッテリーセルが異常発熱し、火災に至ったものと考えられま
す。
②再発防止策について
同社は、当該製品を含む対象製品(下記③)について、事故の再発防止を図るため、
2014年(平成26年)5月28日にウェブサイトへの情報掲載を行い、翌29日
に新聞社告を行うとともに、販売店での告知(チラシ配布及びポスター掲示)やダイ
レクトメール送付等により、無償製品交換(改善対処したバッテリーパックとの交換)
を実施しています。
また、同社は、当該リコールの対象外であったバッテリーパックにおいても発煙・
発火に至るおそれがあるため、リコール対象を拡大することとし、2014年(平成
26年)11月13日にウェブサイトへの情報掲載を行うとともに、翌14日に新聞
社告を行いました。
③対象製品:対象バッテリーパックの社告日、品番、製造期間、対象個数
社告日
2014年5月28日
2014年11月13日
(追加)
品 番
CF-VZSU60AJS
CF-VZSU61AJS
CF-VZSU64AJS
CF-VZSU60AJS
CF-VZSU61AJS
CF-VZSU64AJS
CF-VZSU75JS
CF-VZSU76JS
CF-VZSU78JS
CF-VZSU79JS
CF-VZSU53AJS
製造期間
2011年4月
~
2011年7月
2011年7月
~
2012年9月
対象個数
43,140
165,836
合 計
208,976
2014年(平成26年)5月28日からリコール(無償製品交換)を実施
11月13日から対象を拡大
回収率(11月13日対象拡大分を含む):33.7%(2014年12月19日
時点)
<リコール対象製品での事故件数>
当該事故(管理番号A201400608)発生以前の、同社が製造した当該製品におけるリ
コール対象の内容による2010年度以降の事故(調査中のものであってリコール対
象の内容の事故かどうか不明なもの及びリコール開始の契機となった事故を含む。)
の件数は、次のとおりです。これらは、消費生活用製品安全法第35条第1項の規定
に基づき報告を受けたものです。(いずれも「ノートパソコン」として公表していま
す。)
年度
事故件数
被害状況
年度
事故件数
被害状況
2014年度
6
火災
2011年度
0
-
2013年度
2
火災
2010年度
0
-
2012年度
0
-
<対象製品の確認方法>
1)パソコンの機種の確認方法
2)バッテリーパックの品番とロット記号の確認方法
④消費者への注意喚起
対象製品をお持ちの方は、直ちにノートパソコン本体からバッテリーパックを取り
外していただき、下記問合せ先まで御連絡ください。
【問合せ先】
パナソニック株式会社
電 話 番 号:0120-870-163
受 付 時 間:9時~17時(土・日・祝日を除く。)
ウェブサイト:http://askpc.panasonic.co.jp/info/141113.html
※同ウェブサイトから製品交換の申込みも可能です。
(本発表資料の問合せ先) 消費者庁消費者安全課
(製品事故情報担当) 担 当:木原、後藤、清重
電 話:03-3507-9204(直通)
FAX:03-3507-9290
(株式会社旭製作所が輸入し、岩谷産業株式会社が販売したガスト
ーチについての発表資料に関する問合せ先)
経済産業省商務流通保安グループ製品安全課製品事故対策室
担当:水野、鈴木、植杉
電 話:03-3501-1707(直通)
FAX:03-3501-2805
(株式会社千石が輸入し、岩谷産業株式会社が販売した電子レンジ
について、パナソニック株式会社が製造したノートパソコンについ
ての発表資料に関する問合せ先)
経済産業省商務流通保安グループ製品安全課製品事故対策室
担当:水野、大塚
電 話:03-3501-1707(直通)
FAX:03-3501-2805
■消費生活用製品の重大製品事故一覧
別 紙
1.ガス機器・石油機器に関する事故(製品起因か否かが特定できていない事故を含む。)
管理番号
事故発生日
A201400600 平成26年12月7日
報告受理日
製品名
機種・型式
屋外式(RF式)ガ
平成26年12月22日 スふろがま(都市ガ GSY-131D
ス用)
A201400605 平成26年11月23日 平成26年12月24日 ガストーチ
事業者名
株式会社ノーリツ
株式会社旭製作所
CB-TC-CPR03
(岩谷産業株式会社
(岩谷産業株式
ブランド)
会社ブランド)
(輸入事業者)
被害状況
事故内容
事故発生都道府県
備考
火災
当該製品を使用中、当該製品を焼損し、周辺
を汚損する火災が発生した。
当該製品の使用状況を含め、現在、原因を調
査中。
静岡県
製造から20年
以上経過した
製品
火災
店舗で当該製品にガスボンベを接続して使用
中、当該製品を焼損する火災が発生した。
事故原因は、現在、調査中であるが、ボンベ
接続部の取付けビスの締付け不足により、接
続部にすき間ができ、ガス漏れが発生し、火
災に至ったものと考えられる。
東京都
事業者が事故
を認識したの
は12月11日
12月11日から
リコールを実施
(特記事項を参
照)
被害状況
事故内容
事故発生都道府県
備考
東京都
平成15年9月2
日からリコール
を実施(特記事
項を参照)
改修率:13.7%
福岡県
12月11日に消
費者安全法の
重大事故等と
して公表済
事業者が事故
を認識したの
は12月12日
兵庫県
当該製品の一
部のバッテリー
パックは5月28
日からリコール
を実施している
製品(特記事
項を参照)
回収率:33.7%
2.ガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、製品起因が疑われる事故
管理番号
事故発生日
報告受理日
製品名
A201400606 平成26年12月13日 平成26年12月24日 電子レンジ
A201400607 平成26年10月24日 平成26年12月24日 圧力鍋
A201400608 平成26年12月13日 平成26年12月24日 ノートパソコン
機種・型式
事業者名
株式会社千石(岩谷
IM-575(岩谷産
産業株式会社ブラン
業株式会社ブラ
ド)
ンド)
(輸入事業者)
DSJ22-7L
SIS株式会社
(輸入事業者)
CF-S10CYADR パナソニック株式会社
火災
当該製品を使用中、当該製品を焼損する火
災が発生した。
事故原因は、現在、調査中であるが、ドアの
開閉を検知するスイッチの製造不良により、
接点部でスパークが発生し、火災に至ったも
のと考えられる。
重傷1名
当該製品で調理後、当該製品の蓋に触れた
ところ、蓋が外れ、内容物が飛び散り、火傷を
負った。現在、原因を調査中。
火災
当該製品を充電中、当該製品及び周辺を焼
損する火災が発生した。
事故原因は、現在、調査中であるが、ノートパ
ソコンのバッテリーパックの製造上の不具合
により、バッテリーセルが異常発熱し、火災に
至ったものと考えられる。
3.ガス機器・石油機器以外の製品に関する事故であって、製品起因か否かが特定できていない事故
管理番号
事故発生日
報告受理日
製品名
被害状況
事故内容
備考
事故発生都道府県
A201400601
平成26年11月29日
平成26年12月22日
延長コード
火災
店舗で当該製品を使用中、当該製品を焼損する火災が発生し
た。当該製品の使用状況を含め、現在、原因を調査中。
岡山県
A201400602
平成26年12月1日
平成26年12月22日
電源プレート(電気
ケトル用)
火災
当該製品に他社製の電気ケトルを接続していたところ、当該製品
及び周辺を焼損する火災が発生した。当該製品から出火したの
か、他の要因かも含め、現在、原因を調査中。
愛媛県
12月11日に消費者
安全法の重大事故
等として公表済
A201400603
平成26年12月3日
平成26年12月22日
ステレオ(カセット
デッキ)
火災
当該製品を使用中、当該製品を焼損する火災が発生した。当該
製品の使用状況を含め、現在、原因を調査中。
東京都
A201400604
平成26年12月10日
平成26年12月22日
長靴
重傷1名
当該製品を履いて歩行中、転倒し、負傷した。当該製品の使用
状況を含め、現在、原因を調査中。
福井県
4.製品起因による事故ではないと考えられ、今後、製品事故調査判定合同会議において審議を予定している案件
該当案件無し
圧力鍋(管理番号:A201400607)