専門室だより - 九州大学

専門室だより
ライ プラ!ノ室がぎク
唐突ですが,今回は, COBOLのお話です.
いつもライブラリ室便りを楽しみにされていた方の中には, 「なんで今ごろCOBOL?」とご不
審の向きもおありでしょう(楽しみにしている人がいればのお話).そういう方々には,申し訳
ありませんが,次回をお楽しみに・ ・ ・
では,最近COBOLの質問がありましたので,その事柄の中から今回は次のいくつかを説明しま
しょう.
PFDのエディタでCOBOLのプログラムを編集し, RUNコマンドで実行しようした時に,アベンド
コード001で異常終了する事があります.これは,プログラムの中でDISPLAY命令などでSYSOU
Tを指定しているとき, SYSOUTファイルが割り当てられていないためにおこるエラーです.つまり
人力ファイルや出力ファイルと同様に, ALLOCATEコマンドでSYSOUTファイルを割り当てておけば
よいのです.
ALLOC F(SYSOUT) DA(*) REU
(PLIのSYSPRINTや, FORTRANの FT06FOOlは,指定しなくても割り当てられているのにCOBOLの
SYSOUTは割り当てられていないのはどうしてなんだろう?)
この他にサイズエラーというのがありますが,この場合は一旦COBOLコマンドでオブジェクトモ
ジュールを作成してから, LOADGOコマンドにSIZEオペランドを指定して実行すればうまくいくで
しょう.
英数字カナコード変換サブルーチンをご存じですか?
ヽ.′ヽ.′ヽ.′ヽ′ヽ′tヽ ノ1-′ヽJ ヽ′lt■1.′ヽJIhlPヽ′ヽ′ヽ′ヽ′ヽJヽ■ヽJヽ.′ヽJヽhJヽJヽ′ヽ ′ヽJヽJヽtJヽJヽJヽlJヽ′ヽJ ′ヽJヽJh一′ヽJヽdAtJ-..メ
次のようにすれば,英数字やカタカナの印刷を日本語と同じJEFコードに変えることができま
す・
DATA DIVISION.
01 RC S9(9) COMP.
01 DL S9(4) COMP VALUE 10.
01 RA」 S9(4) COMP VALUE 20.
01 KDATA X(10) VALUE "KYUSHU 01
OI XD MODE-2.
02 FILLER X(1) VALUE " ".
02 FILL[R N(3) VALUE "大学名".
02 JDATA N(10).
PROCEDURE DIVISION.
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九州大学大型計算桟センター広報
Vol.27 No.1 1994
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CALL "JCVEBCC" USING RC DL KDATA RAL JOATA.
変数JDATAに格納された文字列を印刷すると"大学名"と同じサイズで"KYUSHU 0 1"
と表示されます.変換前(EBCDICコード)より文字の大きさは1.25倍になっています[9ポイ
ント] . MODE-2をMODE-3にすれば, EBCDICコードと同じ大きさになります[7ポイント] .
TSSで実行する場合, RUNコマンドにLIBオペランドが必要です.
日本語EDIT - A79999A.EXAM.COBOL - 01.04
コマンド===〉 RUN LIBrSYSl.ADJLIB')
****** ******************************** 7---詛CD四囲 ESIS
000100 IDENTIFICATION DIVISION.
000200 PROGRAM-ID. EXA1101000300 AUTHOR. LIBROOM.
000400 *
000500 * EXAMPLE PROGRAM *
000600 *
000700 INSTALLATION.
001000 ENVIRONMENT DIVISION.
以上, COBOLの質問の中から,簡単に説明しました.今回参考にしたマニュアル名を載せておき
ましたので,利用してみてはいかがでしょうか.
・
・
・
・
「OSIV COBOL85文法書」 富士通株式会社, 70SP-5801
「OSIV COBOL85使用手引書」 富士通株式会社, 70SP-5811
「OSIYリンケージエディタ/ローダ使用手引書」 富士通株式会社, 79SP-3410
「OSIV ADJUST使用手引書 サブルーチン筋」 富士通株式会社, 70SP-6、031
九州大学大型計算槻センター広報
Vo.27 No.1 1994
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広幸艮教育室だよ り
広報の発行日が変わります!
九州大学大型計算機センターでは,刊行物として広報,センターニュース,利用の手引等を発
行し,利用者のセンター利用の便宜をはかるようっとめています.これら刊行物のうち広報は,
センター利用の上での参考書,利用者の情報交換,センター運用上での統計情報の資料としての
役割を果たしております.
その広報の発行日が,次号から3, 6, 9, 12月の15日発行となります. (これまで3月
15日にも発行してますから正確には次々号から発行日が変わる,ということになります. )従
って第2 7巻(つまり本年)は,第1号である本号と上記4回の発行で年間5号を発行する予定
です.第28巻く来年)からは,年4回の発行となります.
広報に投稿される原稿は,発行日の2ヶ月前(1, 4, 7, 10月の15日)に締め切って広
報教育委員会で掲載を検討させていただきます.原稿締切日にご注意ください.締切を過ぎて受
け付けられた原稿は,次号への投稿扱いとさせていただくことがあります.
計算機技術の進歩にはめざましいものがあり,大型計算機センターの利用も,自分でプログラ
ムを開発することから始める利用のみならず,すでに準備されたパッケージを用いて仕事をする
利用が増加しつつあります.広報の記事は,
"こんなプログラムを作ったのでみなさん使ってみてください''
というものだけでなく,
"このライブラリをこういう風に使っています"
"こういう仕事をするためにはこんなものが役にたちます"
"センターを使ってこういう研究をしています"
といったものも広く募集しております.センター利用上の工夫は読者,すなわちセンターの利用
者にとっては非常に有益でしょう.広報の記事だからといってあまり形式張らずに気軽にご投稿
ください.
今後とも"役にたっ広報"の発行にご協力くださいますようお願いいたします.
広報の発行日と原稿締め切り日
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