ターゲットサイトの選択 CRISPR/Cas9 細胞の濃縮 - Life Technologies

ターゲットサイトの選択
●
長さ
ゲノム標的配列
標的配列の 3' 末端が NGG からなる proto-spacer adjacent
motif(PAM)配 列 に隣 接した 19 塩 基 または 20 塩 基 の
長さの標的配列を選びます。
19-20 bp target sequence
19-20 bp target sequence
PAM site
オリゴを設計
5'- CATTTCTCAGTGCTATAGA NGG -3'
●
19-20 bp target sequence
方向性
CACCG
tracrRNA
CAAAA
PolIIIterm
3' 端付加配列
5'- CATTTCTCAGTGCTATAGA GTTTT -3'
TK pA
F1 origin
pUC origin
CD4
または
Bottom strand オリゴ
Ampicillin
OFP
2A
Target specific reverse complementary region
3'- GTGGC GTAAAGAGTCACGATATCT -5'
相同性領域の確認
3' 端付加配列
CRISPR Nuclease
Reporter Vector
PCMV
Top と Bottom strand オリゴを
オフターゲット効果を低減させるために標的配列が他の
遺伝子と相同性がないことを確かめてください。
●
U6 promoter
Top strand オリゴ
ゲノムの 標 的 配 列 は 3' 末 端に PAM 配 列があることを 満
たしていれば、センス鎖あるいはアンチセンス鎖をコード
のどちらを選んでもかまいません。
●
PAM site
5'- CATTTCTCAGTGCTATAGA NGG -3'
アニーリング
クローニングに必要な
3' 端付加配列
アニーリングした二本鎖オリゴ
クローニングのための付加配列
5'-CATTTCTCAGTGCTATAGA GTTTT -3'
3'- GTGGC GTAAAGAGTCACGATATCT-5'
標 的 配 列 の 3' 突 出 末 端 に GTTTT を 加 え、Top strand
オリゴ配列をつくります。Top strand オリゴの標的配列
と相補的な配列をつくり、3' 突出末端に CGGTG を加え、
Cas9
(with NLS1 and NLS2)
クローニングに必要な
3' 端付加配列
Bottom strand オリゴを作成します。
CRISPR 用 オリゴのご注文はこちら(GeneArt® CRISPR 専用注文書が簡単便利) www.lifetechnologies.com/CRISPR
※ ガイドラインは一般的なもので、例外もあります。標的配列の選択により切断活性が異なります。1 ターゲットにつき、1 つ以上の特異的 gRNA をテストすることをおすすめします。
最近の論文では、gRNA 配列が標的配列と 1 塩基から 3 塩基のミスマッチを許容できることが示されています。標的配列の選択に関する見解は公表論文を参照してください(Fu et al., 2013; Mali et al., 2013)
。
CRISPR/Cas9 細胞の濃縮と標的部位切断の確認
103
4
3
2
1
0
102
SSC-A(10^6)
104
105
BL1-A FITC
106
CD4+:80.0 %
103
磁気ビーズによる細胞濃縮
Sample 2
CD4+:17.7 %
SSC-A(10^6)
SSC-A(10^6)
SSC-A(10^6)
Sample 1
4
3
2
1
0
102
104
105
BL1-A FITC
106
4
3
2
1
0
102
Sample 1 Sample 2
Pre Post Pre Post
CD4+:8.0 %
Pre
未切断
103
104
105
BL1-A FITC
106
切断
4
3
2
1
0
102
CD4+:92.3 %
Post
103
104
105
BL1-A FITC
% Indel: 3
106
(A)フローサイトメーターにおける FITC 標識抗体を用いた CD4 陽性細胞の解析
16.7
<1
13
(B)細胞濃縮前後の標的部位切断効率の解析
図 1:GeneArt® CRISPR Nuclease CD4 ベクター
をトランスフェクションした 293FT 細胞を使用。
濃縮前の Sample1 および 2 は、Cas 9/CD4 を
発現する細胞集団の割合が低く、標的配列の
切断効率は 3% および 1% 以下であった。次に
CRISPR/Cas9-CD4 発現細胞を抗CD4抗体で
コートした磁気ビーズで濃縮し、濃縮前と後の
細胞ペレットを用いて、フローサイトメーター
(A)およびゲノム標的部位切断の解析(B)
を
行った。切断効率は濃縮前後でそれぞれ、3%
から 16.7%、1% 以下から 13%を示した。
セルソータ―による細胞濃縮
Post sort: 99 % of cells
were OFP positive
Pre Sort: 9.5% cells
were OFP positive
256
R3
256
R4
R9
192
Pre
R4
R9
Post
192
R6
R6
R5
R3
R5
128
128
64
64
0
0
未切断
切断
100
101
102
103
104
100
FL2 Area Log
101
102
103
104
% Indel:
1.4
48.1
図 2:GeneArt® CRISPR Nuclease: OFP
Reporter ベクターを 293FT 細胞へトラン
スフェクションし、72 時間後、細胞を希釈し
た後セルソーターを用いて細胞を濃縮した。
濃縮後の細胞集団を解析した結果、OFP 陽
性細胞の割合は 99% を示した(A)。次に濃
縮後の細胞集団における、ゲノム切断の割合
を電気泳動の結果から求めた。濃縮前の細
胞ではゲノム DNA の切断が 1.4% であった
が、濃縮後では 48.1% を示した(B)。
FL2 Area Log
(A)フローサイトメーターによる細胞濃縮前後の OFP 陽性細胞の解析
(B)細胞濃縮前後の標的部位切断効率の解析
Ordering Information
製品名
サイズ
製品番号
価格
GeneArt® CRISPR Nuclease: OFP Reporter Kit
10 反応
A21174
¥ 180,000
GeneArt® CRISPR Nuclease: CD4 Enrichment Kit 10 反応
A21175
¥ 180,000
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