ビジョンズ PV.014P

*2014 年 12 月 8 日作成
(第 2 版)
医療機器承認番号
22300BZX00055A01
2013 年 11 月 1 日作成(第 1 版)
機械器具(51)医療用嘴管及び体液誘導管
高度管理医療機器 中心循環系血管内超音波カテーテル 70289004
(非中心循環系血管内超音波カテーテル 70289003)
ビジョンズ PV.014P
再使用禁止
【警
告】
5. 冠動脈に使用する場合、先天性心疾患、又は重篤な弁疾
患、心筋疾患を有する患者。
[これらの疾患を助長する
可能性がある。
]
6. 冠動脈攣縮の既往歴のある患者。[急性冠閉塞を引き起
こす可能性がある。]
7. 病変部や病変近位部が高度に蛇行している患者。
[血管
を損傷させる可能性がある。
]
8. 血液凝固系異常のある患者。
9. 菌血症又は敗血症を有する患者。
10. 出血性合併症を有する患者。
11. 造影剤に対して重篤なアレルギーのある患者。
12. 動脈病変の IVUS 診断が禁忌の患者。
13. 血行動態の不安定又はショックを有する患者。
14. 有意狭窄を伴わない動脈スパズム。
15. 血管内の完全閉塞部位。
16. 仮性動脈瘤に隣接する病変。[仮性動脈瘤が破裂する可
能性がある。]
17. バイパス又は側副血行路等により保護されていない左
冠動脈主幹部病変。
18. 妊娠している又はその可能性がある患者。
[エックス線
による胎児への影響が懸念される。
]
19. 上記以外の事項で、医師の診断により本品の使用に適
さないと判断された患者。
使用方法
1. 本品を併用するガイドワイヤの先端柔軟部に進めない
こと。[本品のサポートを適切に行えず、ガイドワイヤ
に折れ、曲がり、ループ等が生じ、本品の操作ができな
くなる可能性がある。また、本品で血管を損傷させる可
能性がある。]
2. ガイドワイヤのサポートがない状態で、本品を操作しな
いこと。[本品の破損や血管の損傷の可能性がある。]
3. 冠動脈に使用する場合、緊急冠動脈バイパス術(CABG)
に速やかに対応できない施設では使用しないこと。
[緊
急時の処置ができない可能性がある。]
4. 脳血管には使用しないこと。
[脳血管における使用の安
全性は確認されていない。]
使用方法
1. ビジョンズ PV.014P(以下、本品という)の添付文書を
使用前に必ず確認すること。
2. 本品は血管造影法、経皮的冠動脈形成術(PTCA)又は経
皮的血管形成術(PTA)に熟達した術者のみが使用する
こと。
3. 本品の体内での操作は、高分解能エックス線透視下で本
品先端部の動きや位置を常に確認しながら慎重に行い、
抵抗を感じた場合や本品の動きや位置の異常に気付い
た場合は、ただちに操作を中止し高分解能エックス線透
視下でその原因を確認すること。[血管の損傷及び本品
の破損を引き起こす可能性がある。
]
4. 本品操作中に異常な抵抗を感じた場合には、抵抗の原因
を確認し必要に応じて、本品、ガイドワイヤ、ガイディ
ングカテーテル等を一緒に抜去する等の措置を講じる
こと。[血管の損傷及び本品の破損を引き起こす可能性
がある。]
5. ステント留置部に本品を使用する場合には、本品のガイ
ドワイヤエクジットポート部やトランスデューサ部等
がステントに引っ掛からないように注意すること。
[ス
テントの移動や破損、本品の操作不能や破損、血管損傷
を引き起こす可能性がある。
]
6. 留置されたステントが血管壁に完全に圧着していない
場合やステントストラットに突出がある場合には、ガイ
ドワイヤがステントストラットの間から外へ出る可能
性があり、そのまま本品を挿入するとステントに引っ掛
かる可能性があるので注意すること。
[ステントの移動
や破損、本品の操作不能や破損、血管損傷を引き起こす
可能性がある。
]
7. 本品より細い血管へ無理に挿入しないこと。また、高度
狭窄部や閉塞部を無理に通過させようとしないこと。
[血管の損傷や本品の破損を引き起こす可能性がある。]
8. 手技にあたっては、患者の状態を考慮して適切な抗凝固
又は抗血小板療法を行うこと。[血栓性塞栓等の合併症
を引き起こす可能性がある。]
【禁忌・禁止】
1. 再使用禁止
2. 再滅菌禁止
適用対象[患者]
1. 冠動脈に使用する場合、冠動脈バイパス術(CABG)が適
用でない患者。
[緊急時の処置ができない可能性があ
る。
]
2. 冠動脈に使用する場合、経皮的冠動脈形成術(PTCA)の
適用でない患者。
[緊急時の処置ができない可能性があ
る。
]
3. 冠動脈に使用する場合、経皮的冠動脈形成術(PTCA)の
前あるいは後に、血管造影により拡張部位に重篤な血栓
症が認められた患者。
[血栓が当該病変部の末梢側に流
れ、末梢塞栓を引き起こす可能性がある。
]
4. 冠動脈に使用する場合、術前 1 時間以内に急性心筋梗塞
の認められた患者。[急性心筋梗塞の可能性がある。
]
【形状・構造及び原理等】
形状・構造
有効長
1500 mm
トランスデューサ
部のプロファイル
1.12 mm
(3.5Fr以下)
デ ィスタ ルシ
ャフト外径
1.092 ㎜
(3.3Fr)
最大ガイドワイヤ
外径
0.014 inch /0.36 mm
推奨される最大ガイドワイヤ径:0.014 インチ(0.36 ㎜)
主な原材料:ポリエーテルブロックアミド
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501-0201.36/002
原理
本品は、ラピッドエクスチェンジタイプの超音波診断カテーテ
ルである。カテーテル先端部に円周状に搭載された超音波素子
を走査し、360°の画像を得る。カテーテルシャフトには、ガ
イドワイヤを通過させるルーメンがあり、カテーテル遠位部に
は血管内超音波画像診断装置に接続する電気的接続コネクタ
(PIM コネクタ)がある。
【使用目的、効能又は効果】
本カテーテルは、ボルケーノ IVUS システムと接続して使用する。
経皮的に、もしくは外科的手技により体腔内へと挿入し、その
内部よりの円周状 360°視野の超音波診断画像を観察すること
ができ、各種血管病変部を病理学的、及び形態学的に評価、診
断し、またその後の血管形成術の効果判定にも使用できる。
【品目仕様等】
トランスデューサ性能
使用周波数:20MHz
【操作方法又は使用方法等】
1. 使用前の準備
1) オペレーションマニュアルに従って、ボルケーノ IVUS シス
テムを準備する。
2) 標準的な方法で、シースイントロデューサーやガイディン
グカテーテル等の併用医療機器を準備する。
2. 本品の準備
1) 清潔野で本品を包装から取り出し、先端部からスタイレッ
トを抜く。
2) 付属のフラッシングツールをシリンジ(市販品)に取り付
け、本品先端部からヘパリン加生理食塩液でガイドワイヤ
ルーメンをフラッシュし、ルーメン内の気泡を除去する。
3) 本品をボルケーノ IVUS システムに接続し、体外で超音波
画像が 360°得られることを確認する。
3. 本品の挿入
1) あらかじめ体内に挿入されているガイドワイヤに沿わせ
て、本品を挿入する。
2) 本品のトランスデューサ部を目標の部位まで進める。
4. イメージング
超音波画像が 360°得られることを確認し、画像診断を行
う。
5. 本品の抜去
画像のイメージングが終了したらカテーテルを抜去する。
併用医療機器
本品に組み合わせて使用可能な医療機器に下記の承認/認証品
がある。
番
号
販売名
承認/認証番号
①
ボルケーノ インビジョンゴールド
イメージング システム
21900BZX00683000
② s5r
イメージング
システム
220ADBZX00067000
③ s5i
イメージング
システム
219ADBZX00150000
④
ボルケーノ
ステム
s5
イメージング
⑤ s5ix イメージング
⑥
シ
システム
CORE Mobile イメージング
ム
システ
21800BZY10159000
22200BZX00696000
225ADBZX00138000
使用方法に関連する使用上の注意
使用前の注意
1. 包装が汚損している場合や製品に破損等の異常が認められ
る場合には使用しないこと。
2. 併用する医療機器等の添付文書を必ず参照すること。
3. 本品のサイズ及び併用医療機器との適合性を確認すること。
4. 本品は清潔野で使用すること。
使用中の注意
1. 本品は表面が濡れていないと潤滑性が発現しないので、表
面をヘパリン加生理食塩液で濡らした状態で使用すること。
2. 本品にガイドワイヤを挿入する際は、本品のガイドワイヤ
ルーメンを損傷させないよう、本品とガイドワイヤを真っ
直ぐに把持し、慎重に挿入すること。
3. 本品の挿入前及び抜去後は、本品の表面やガイドワイヤル
ーメン内及びガイドワイヤに付着した血液等をヘパリン加
生理食塩液を用いて除去すること。[血液等が付着した状態
で使用すると、末梢塞栓を引き起こす可能性がある。]
4. 本品を血管内に挿入した際は、本品によって血流障害が発
生しないよう注意すること。
5. 高度に屈曲していたり、高度に石灰化している血管に挿入
する際は、ガイドワイヤが患部を確実に通過し、適切に留
置されていることをエックス線透視下で確認しながら、本
品を慎重に操作すること。[血管を損傷したり、本品の操作
ができなくなる、又は本品の破損を生じる可能性がある。]
6. ステントが完全に血管壁に圧着していない可能性がある場
合には、高分解能エックス線透視下で本品及びガイドワイ
ヤの位置を確認しながら慎重に操作し、本品やガイドワイ
ヤがステントストラットに絡まないよう注意すること。[ス
テントの移動や破損、本品やガイドワイヤの操作不能や破
損、血管損傷を引き起こす可能性がある。]
7. 本品をステント留置部で使用する場合は、本品やガイドワ
イヤがステントに絡まったりしないよう注意すること。[ス
テントの移動や破損、本品やガイドワイヤの操作不能や破
損、血管損傷を引き起こす可能性がある。]
8. 本品をステント留置部から抜去する際は、高分解能エック
ス線透視下で本品先端部の動きや位置を常に確認しながら
慎重に行うこと。
[本品の操作不能や破損、血管損傷の可能
性がある。
]
9. 有機溶剤を含んだ薬剤及び油性造影剤を使用しないこと。
消毒用アルコール等の有機溶剤を含む薬剤への浸漬や拭き
取りを行わないこと。
[本品の破損や潤滑性が損なわれる可
能性がある。]
【使用上の注意】
重要な基本的注意
1. 本品とボルケーノ IVUS システムの接続部に液体がかから
ないようにすること。
2. 本品に過度の外的応力を加えたりキンクさせたりしないこ
と。 [本品が破損する可能性がある。]
3. 本品の分解、修理、改造を行わないこと。
4. 感染防止に留意し、安全な方法で医療廃棄物として処理す
ること。
相互作用(併用禁忌・禁止:併用しないこと)
併用禁忌・禁止
本品はボルケーノ IVUS システム専用のカテーテルであり、他
の装置に使用しないこと。[本品が破損する可能性がある。
]
その他の不具合及び有害事象
1. 不具合
本品の使用に伴い、以下の不具合が発生する可能性があるが、
これらに限定されない。
・破損
・抜去困難/操作不能
・画像抽出不能
2. 有害事象
本品の使用に伴い、以下の有害事象が発生する可能性がある
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が、これらに限定されない。
・死亡
・(急性)心筋梗塞
・(不安定)狭心症
・塞栓症(空気、組織、血栓、異物)
・(冠)動静脈、又はバイパスグラフトの完全閉塞
・(冠)動静脈の解離、破裂、穿孔、損傷、再狭窄
・(冠)動静脈塞栓、血栓、閉塞
・(冠)動静脈瘻
・(冠)動静脈瘤
・仮性(冠)動静脈瘤
・血管攣縮/痙攣
・心室細動を含む不整脈
・ステントの移動、変形
・低血圧/高血圧
・内出血又は血腫
・穿刺部出血
・腎不全
・造影剤へのアレルギー反応
・薬物反応
・感染症
・動悸/頻脈/徐脈
妊婦・産婦・授乳婦・小児への適用
妊娠している、あるいはその可能性がある患者には適用しない
こと。[エックス線による胎児への影響が懸念される。
]
【貯蔵・保管方法及び使用期間等】
貯蔵・保管方法
本品を保管するときは次の事項に注意すること。
1. 高温多湿、直射日光及び水濡れを避けて保管すること。
2. 振動、衝撃(運搬時を含む)等を避け、安定した状態で保
管すること。
3. 化学薬品の保管場所やガスの発生する場所を避けて保管
すること。
有効期限・使用の期限
本品の包装に記載されている「有効期限」
までに使用すること。
【包 装】
1 本/箱
【主要文献及び文献請求先】
ボルケーノ・ジャパン株式会社
マーケティング本部
* 東京都港区芝 4 丁目 1 番 23 号
* 電話番号:03-6414-8707
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称及び住所等】
製造販売業者
ボルケーノ・ジャパン株式会社
* 東京都港区芝 4 丁目 1 番 23 号
* 電話番号:03-6414-8700
外国製造業者
1. Volcano Corporation
国名:アメリカ
2. Volcarica S.R.L.
国名:コスタリカ
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