景観を楽しもう! ~ まち歩き景観ウォッチングのススメ ○皆さんのお住まいの地域の景観を改めて見つめ直してみる。そのことが、地域に根ざした景観まちづくり の第一歩です。特に「景観まちづくり」ということを意識しなくても、まち歩きそのものが、新しい発見 に満ちたとても刺激的で楽しいものです。 ○住んでいるまちの景観を楽しんでみること、景観を楽しもうと思いながらまちを歩いてみること。まずは 気軽にそこから始めてみませんか? はじめよう! 東大阪の ●東大阪の景観資源● 鴻池新田会所 ラガーステーション花園 剣先舟の廃材を再利用した壁 金物団地 樟蔭学園樟徳館 六郷水路 近畿大学西門前 景観 まちづくり 阪神高速道路と近鉄東大阪線 などなど 東大阪市では、景観法にもとづいて、景観計画の策定を進めています 東大阪市で景観まちづくりを進めるために ∼快適で美しいまちを、みんなでつくり、守り、育てる∼ 全国のさまざまな地域で、快適で美しいまちを求める声が強くなっています。 ○良好な景観の形成を促進するために、わが国で初めての景観に関する総合的な法律である景観法が平成 16 年に制定されました。東大阪市では、この景観法にもとづいて、 「東大阪市景観計画」の策定を進めています。 ○この景観計画では、良好な景観の形成に関する方針、建築物などの建築を行うにあたっての届出と行為の 制限、良好な景観を形成する上で重要な建造物や樹木の指定方針などについて定めています。今後におい ても、景観形成重点地区の指定による地区の特性にあったきめ細やかな制限の基準を定めることをはじめ として、良好な景観の保全と地区特性にあった良好な景観の形成に、市民、事業者、行政が連携・協働し ていくことを目指します。 これまで以上に、地域の個性を生かし、潤いと安らぎのあるまちにしていくために、まちの 景観をよりよくしたいという気運が高まり、具体的な活動が各地で活発にみられるようになっ てきています。 愛着と誇りを持つことのできる美しいまちをつくり、育て、次の世代へと伝えていく。そう した景観まちづくりの取り組みを東大阪市で進めるために、市民一人ひとりが、景観やまちづ くりに対する意識を高め、できることから取り組んでくださることを期待しています。 ※この資料の作成にあたっては国土交通省「景観まちづくり教育」のサイトを参考にし、一部を資料より抜粋・引用しました。 東大阪市建設局都市整備部都市づくり課 〒577-8521 東大阪市荒本北 1 丁目 1 番 1 号 TEL.06-4309-3213 FAX.06-4309-3831 E-Mail : [email protected] gashiosaka.lg.jp 2014(平成 26)年 東大阪市 景観とは ? 景観まちづくりとは ? ○「景観」は、私たちを取り巻く環境の見え方、 「景 色、眺め、風景」のことです。対象となる景(景 色、風景)があり、それを観る人がいて、はじ めて成り立つものです。「景観」は、それを観 る人の心に現れる景色だとも言えるでしょう。 ○それぞれの地域がもつ、地勢や生態系などの風 土や歴史、文化・伝統、私たち一人ひとりの暮 らしや経済活動、そして技術の進歩や法律など の制度などが背景となってつくられるもので す。人々のさまざまな営みが積み重なって、現 在目にすることのできる景観が形成されてきて います。「景観」には、人間と環境の関係が現 れているのです。 ○自分たちのまちの景観を一層魅力あるものにすると ともに、その魅力をみんなで楽しみ、さらに貴重な 資産として次世代に残せるようにしていく。そうし たわがまちの景観をつくり、守り、育てる様々な取 り組みを、住民、事業者、行政などが協働して取り 組む。それが景観まちづくりです。 ○景観まちづくりは、現在の良好な景観を大事に保全 することだけでなく、新たに、現代的で美しく魅力 的な景観をつくりだすことも含みます。 ○清掃や緑化など、日々の暮らしに根ざした、まち の景観を整えるための地道な活動も、景観まちづく りの大切な取り組みのひとつです。 景観まちづくりはこんな効果をもたらします ○良好な景観は、地域の個性や特色をわかりやすく特徴づけるものです。そのことは、人々の地域に対す る愛着やふるさと意識を育みます。 ○身の回りの良好な景観は、潤いある魅力的で豊かな生活環境や就業環境の創出に貢献します。 ○美しく個性的な景観は、観光をはじめ、国内や世界各地との交流を活発にする役割を担います。 景観まちづくりは、「景観を良くしたい」というあなたの思いが最初の第一歩です ○市民一人ひとりが主役となって、景観まちづくりに取り組むことが理 想だといえます。 ○あなたにも大切にしたい美しい景観や愛おしい生活のシーンがあるで はないでしょうか。そこにあなたの思いを重ね合わせることが、あな たの景観まちづくりの第一歩になるのです。 住民がボランティアで育む花の 散歩道(富田林市) 景観まちづくりは、「景観を良くしたい」という人たちみんなの協力が大切です 「景観」とは、目に見えるまちの景色(見た目)のこと、 「景観まちづくり」とは、まちの景色を大切にしようとして行う活動のこと ○まちの景観は、そのまちに暮らす人たちや働く人たち、みんなの資産 です。 ○そうした人たちの、景観を良くしたいという思いが重なり、みんなで 協力して取り組んでいくことが大切です。 ○土地や建物の所有者や利用者、住民、就業者、観光客、ディベロッパー や施工業者、都市計画家、建築家、造園業などの専門家、行政担当者など、 多くの人たちの「景観を良くしたい、大切にしたい」という思いが重 ね合わさることによって、快適で美しい景観が生み出されていきます。 ○景観まちづくりは、一人ひとりの努力と多くの人たちの協力によって 進むものです。 景観まちづくりには、こんな意義と魅力があります ○景観まちづくりは、まちや地域に対して大きな意義をもつ取り組みです。取り組む市民にとっても魅力が あり、大きな充実感を得られる取り組みです。 みんなで落書きを消そうよ~平塚 をみがく会(平塚市) 塀づくりで、わがまち防災まちづ くり(国分寺市) 景観まちづくりの三箇条 ~まずはこの3項目に気をつけましょう 1.身の回りの心地よさを創り出す 身近な空間の見え方や印象を美しく快適に整える景観まちづくり を通じて、身の回りの心地よさが得られます。 2.まちの個性を育む 歴史的・伝統的な景観の保全や、まちの新しい魅力をつくる景観 まちづくりは、わがまちらしさ、まちの個性を育みます。 3.地域の課題改善に役立つ 地域の活性化、コミュ二ティの育成などの地域の課題改善にも、 景観まちづくりは役立ちます。 その一 創意工夫を凝らす それぞれのアイディアやセ ンスを活かして、景観まちづ くりを楽しむことが大事です。 独りよがりにならないよう に注意しながら、創意工夫を 発揮して、その過程も含めて その二 こつこつ続ける その三 周りの人と楽しむ 景観を磨き上げるにはそれ 仲間と景観まちづくり。楽 なりの時間がかかります。景 しさも、つくられる風景の魅 観まちづくりも“スロー”です。 力も、相乗効果で倍増します。 気長にこつこつ続けること ひとりでも楽しめる景観ま が、キラリと光る景観まちづ ちづくりですが、仲間がいれ くりのポイントです。 ばなお楽しい。 楽しむ姿勢が大切です。 4.充実感ややりがいがある 景観まちづくりは、目に見える成果や地域の人々との交流などを 通じて、取り組む人に大きな充実感をもたらします。 5.まちと暮らしに愛着と誇りが持てる 景観まちづくりを通じて、自分のまちや暮らしの良さに気づき、 愛着や誇りを持てるようになります。 ルールを定めて、少しずつまとまりや潤いのある景観を形成していく ○たとえば、建築物などの色彩や形態、敷地内の緑化など、景観に関するルールを決め、建て替えをされ るときに、そのルールに従って建築してもらうことにします。こうした建て替えが進むことにより、少 しずつまとまりや潤いのある街並み景観が形成されていきます。
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