プレスリリース(日本語訳) 2014 年 11 月 アレクシオン ファーマ アレクシオン・ファーマスーティカルズ(米国コネチカット州チェシャー)が発表しまし たプレスリリースの日本語訳です。 NICE、英国の全 aHUS 患者さんに対し ソリリス®(エクリズマブ)を給付対象にすべきとの最終勧告を発表 - 最終的な評価決定により、ソリリスが「aHUS 患者に非常に大きな価値を もたらすきわめて有効性の高い治療薬」であることが確認される – - 最終的な評価決定には、エキスパートセンターや治療患者さんの治療を モニタリングする堅牢なシステムの確立など、 勧告案で議論されたのと同じ条件も含まれる米国コネチカット州チェシャー--(ビジネスワイヤー)-- アレクシオン・ファーマスーテ ィカルズ(NASDAQ:ALXN)は本日、英国国立医療技術評価機構(NICE)高度専門技術評価 委員会(Highly Specialised Technologies Evaluation Committee:EC)が、生命を脅か す重篤な超希少疾患である非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の治療薬としてソリリス®(エ クリズマブ)を英国の全 aHUS 患者さんに対して給付対象とすべきであるとの勧告を出した ことを発表しました。この最終的な評価決定に伴い、NICE は、aHUS の最初で唯一の治療薬 としてソリリスを英国の国民保健サービス(NHS)で使用することを勧告しました。 アレクシオン最高経営責任者のレオナルド・ベルは次のように述べています。 「本日の決 定は、aHUS 患者さんや医師にとって重要な勝利です。これで確実に、人生を一変させるよ うな有効性を持つソリリスを使用できるのです。ソリリスがこれから NHS で aHUS 患者さん に使用していただけることを私たちも嬉しく思っているとともに、NICE がこの最終決定を 行うまでに要した長い期間にわたり患者さんに暫定的な資金援助をするという NHS の先の 決定は称賛に値することだと思っております」 本日発表された最終的な評価決定において NICE EC は、ソリリスが aHUS 患者さんに大き な価値をもたらす重要な治療薬であることを再確認しています。EC は、その販売承認の範 囲内で、9 月に発表された評価協議文書(Evaluation Consultation Document)に定められ た条件を満たす aHUS に対してソリリスを給付対象とすることを勧告しました。ソリリスは 2011 年 11 月に aHUS の治療の適応で欧州委員会から承認を得ました。EU のラベルの Clinical Particulars(臨床的特性)のセクションには、「ソリリスの中止が臨床的に必要な場合を 除き、患者には生涯にわたっての投与継続を推奨する」と記載されており、Special warnings and precautions for use(使用上の特別な警告・注意)のサブセクションにも同様の記載 があります 1。最終的な評価決定のなかで NICE が述べているとおり、ソリリスの投与中止 後に重篤な血栓性微小血管障害(TMA)の合併症、たとえば血液透析を要する移植腎生着不 全、腎不全、末期腎不全、挿管を要する呼吸困難などが報告されています。 英国アレクシオンのバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーのキース・ウッズは次の ように述べています。 「aHUS 患者さんは、腎臓などの重要臓器に生命を脅かす突発性で進行 性の損傷を生じる危険に常にさらされています。損傷は突発的かつ進行性でもあります」、 「アレクシオンは、EMA の承認ラベルに準じたソリリスの使用を支持しており、エクリズマ ブ継続の決定は最善の臨床的判断に基づいて治療担当医が行うことが重要であると確信し ています」 NICE は、aHUS 患者さんのソリリス治療に対する資金提供の条件として以下のような準備 を整えるよう勧告しました。 ・エキスパートセンターによるエクリズマブ使用の調整 ・非定型溶血性尿毒症症候群の診断を受けた患者さんの人数、エクリズマブの投与を受け た患者さんの人数、これらの患者さんに対する用量と投与期間を記録するモニタリングシ ステムの確立 ・臨床的な理由に基づくエクリズマブ投与の開始・中止に関する全国共通のプロトコール 作成 ・投与中止または用量調節の実施タイミングを評価するための、堅牢な方法を導入した研 究プログラムの設置 aHUS について aHUS は極めて希少な慢性的な致死性疾患で、1 つ以上の補体制御遺伝子の遺伝的欠損が 生涯にわたる補体活性化の慢性的な制御不良を引き起こし、その結果全身の微小血管に血 栓を形成する補体介在性の血栓性微小血管障害症(TMA)が発症します 2,3。aHUS における永 久的な補体活性化制御不良は生涯にわたる TMA リスクの原因となり、結果として腎臓、脳、 心臓、およびその他の重要な臓器の突然の破壊的かつ致死的な損傷や若年死に至ります 2,4。 全 aHUS 患者さんの 79%が血漿交換または血漿輸注(PE/PI)をしても、診断後 3 年以内に死 亡、または腎臓透析を必要とする、または永続的な腎障害を示すことになります 5。さらに PE/PI を行っても、最初の aHUS の臨床症状を呈した患者さんの 33~40%が死亡または末期 腎不全へと進行します 5,6 。腎臓移植を受けた aHUS 患者の大半は後に全身性 TMA を発症し、 これら TMA 患者における移植失敗率は 90%に達します 7。 aHUS は小児と成人のいずれも罹病します。また補体介在性 TMA は血小板数の減少(血小 板減少症)と赤血球破壊(溶血)をもたらします。少なくとも 10 種類の補体制御遺伝子で 変異が同定されているものの、aHUS の確定診断を受けた患者の 30~50%で変異は確認され ていません 5。 ソリリス®(エクリズマブについて) ソリリス®(エクリズマブ)は画期的新薬としての終末補体阻害剤であり、研究から薬事 承認取得、製品化に至るまでアレクシオンが開発を行いました。ソリリスは補体介在性溶 血(赤血球の破壊)を特徴とする衰弱性かつ致命的な超希少血液疾患である発作性夜間ヘ モグロビン尿症(PNH)の唯一の第一選択治療薬として米国(2007 年)、欧州(2007 年) 、 日本(2010 年) 、その他の国で承認を受けています。ソリリスは PNH 患者における溶血を抑 制する目的で使用されます。また、ソリリスは補体介在性の血栓性微小血管障害、すなわ ち TMA(微小血管内の血栓)を特徴とする衰弱性かつ致命的な超希少遺伝性疾患である非典 型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の唯一の第一選択治療薬としても米国(2011 年)、欧州(2011 年) 、日本(2013 年) 、その他の国で承認を受けています。ソリリスの適応は補体介在性T MAの抑制です。ソリリスは志賀毒素産生性大腸菌由来溶血性尿毒症症候群(STEC-HUS) の患者の治療は適応としていません。補体阻害における画期的な発明に対して、Alexion 社 と Soliris は製薬業界で最高の栄誉、すなわち、2008 年度の Prix Galien USA Award for Best Biotechnology Product を今後の生物医学研究に対する広範な影響力を讃えられて受賞し、 また 2009 年度の Prix Galien France Award を Drugs for Rare Diseases 部門で受賞しま した。 Soliris に関するさらなる情報(米国での添付文書情報を含む)は、以下をご覧ください。 www.soliris.net. 重要な安全情報 米国でのソリリスの製品ラベルには次の内容の枠囲み警告が記載されています。 「ソリリ ス投与を受けた患者で生命を脅かし致命的となる髄膜炎菌感染症が発生しています。髄膜 炎菌感染症は早期に発見し治療を施さなければ、急速に生命を脅かすか、致命的となる場 合があります[警告および注意(5.1)を参照してください]。補体欠損症患者における髄 膜炎菌ワクチン接種に関する最新の米国予防接種諮問委員会(ACIP)勧告に従う必要があ ります。ソリリスによる治療の遅延が髄膜炎菌感染症発症のリスクより重大である場合を 除き、ソリリスの初回投与より少なくとも 2 週間前に髄膜炎菌ワクチンの接種を患者に施 します(髄膜炎菌感染症リスクの管理に関する補足的ガイダンスについては、 「警告および 注意(5.1) 」を参照してください) 。髄膜炎菌感染症の初期兆候について患者をモニタリン グし、感染症が疑われるかどうかについて直ちに評価を行います。ソリリスはリスク評価・ 緩和戦略(REMS)に従った制限プログラムを通じてのみ提供可能です。処方者はソリリス の REMS に従って、プログラムに登録しなければなりません[警告および注意(5.2)を参 照 し て く だ さ い ]。 ソ リ リ ス の REMS プ ロ グ ラ ム へ の 登 録 と 詳 細 情 報 に つ い て は 、 1-888-soliris(1-888-765-4747) にお電話ください。」 ソリリスの臨床試験における PNH 患者の治療で最も多く報告された有害事象は、頭痛、 鼻咽頭炎(鼻水) 、背部痛、悪心でした。ソリリス投与期間中の抗凝固療法中止の影響はま だ確立していないため、PNH 患者に対しソリリスによる治療を施す場合、抗凝固管理を変更 してはなりません。aHUS 患者の場合、ソリリスの臨床試験で最も多く報告された有害事象 は、頭痛、下痢、高血圧、上気道感染、腹痛、嘔吐、鼻咽頭炎、貧血、咳嗽、末梢浮腫、 悪心、尿路感染、発熱でした。重篤な髄膜炎菌感染症のリスクに関する枠囲み警告を含め、 ソリリスの完全な処方情報をご覧ください。 アレクシオンについて アレクシオンは、生活を一変させる治療薬のイノベーション、開発、商品化を通して、 重篤な希少疾患を抱える患者さんへ貢献することを主眼としたバイオ製薬企業です。アレ クシオンは、補体阻害領域におけるグローバルリーダーであり、慢性的な補体活性化のコ ントロール不良を原因とする衰弱性かつ致命的な 2 つの超希少疾患、発作性夜間血色素尿 症(PNH)および非定型溶血性尿毒症症候群(aHUS)の治療薬であるソリリス®(エクリズマ ブ)を開発し、提供しています。 ソリリスは現在、PNH の治療薬として約 50 カ国で aHUS の治療薬として約 40 カ国で承認さ れています。アレクシオンは、PNH および aHUS 以外の重篤な超希少疾患領域におけるソリ リスのその他の潜在的適応の評価など、複数の治療領域にわたる革新的なバイオテクノロ ジー製品候補の開発を行っています。本プレスリリースとアレクシオンに関する詳細は www.alexionpharma.com をご覧ください。 [ALXN-G] セーフハーバーに関する記述について 本ニュースリリースには、PNH 患者さんおよび aHUS 患者さんに適用し得るソリリス®(エ クリズマブ)治療による潜在的な健康上および医学上の利益に関する記述、イングランド におけるソリリスの価格設定、およびイングランドでソリリスを提供する既存のプログラ ムの継続を含め、将来予測に関する記述が含まれています。将来見通しに関する記述は、 諸要因による影響を受け、これら要因により将来見通しに関する記述がアレクシオンの結 果および計画と異なる可能性があります。これらの要因は例えば、ソリリスの保険償還に 関する規制当局の決定、ならびに米証券取引委員会にアレクシオンが提出した報告書の中 で適時記載したさまざまなその他のリスクなどがあります。このリスクには、アレクシオ ンの 2014 年 9 月 30 日を末日とする Form 10-Q 四半期報告書および米証券取引委員会にア レクシオンが提出したその他の報告書に記載したリスクを含みますが、これらに限定され ません。アレクシオンは、法律に基づき義務が生じた場合を除き、この将来予測に関する 記述を見直し、本プレスリリースの発表日後に発生した事象または状況を反映する予定は ありません。 参考文献: 1 Soliris eMPC. Available at http://www.medicines.org.uk/emc/medicine/19966. Last downloaded on 20 Oct 2014. 2 Benz K, Amann K. Thrombotic microangiopathy: new insights. Curr Opin Nephrol Hypertens. 2010;19(3):242-7 3 Ariceta G, Besbas N, Johnson S, et al. Guideline for the investigation and initial therapy of diarrhea-negative hemolytic uremic syndrome. Pediatr Nephrol. 2009;24:687-96. 4 Tsai HM. The molecular biology of thrombotic microangiopathy. Kidney Int . 2006;70(1):16-23 5 Noris M, Remuzzi G. Atypical hemolytic-uremic syndrome. N Engl J Med. 2009;361:1676-87. 6 Noris M, Caprioli J, Bresin E, et al. Relative role of genetic complement abnormalities in sporadic and familial aHUS and their impact on clinical phenotype. Clin J Am Soc Nephrol. 2010;5:1844-59 7 Bresin E, Daina E, Noris M, et al. Outcome of renal transplantation in patients with non-Shiga toxin-associated hemolytic uremic syndrome: prognostic significance of genetic background. Clin J Am Soc Nephrol. 2006;1:88-99. ≪お問い合わせ≫ アレクシオン ファーマ 東京都渋谷区恵比寿一丁目 18 番 14 号 恵比寿ファーストスクエア 11F [email protected]
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