<H26 FEM演習課題 : 固定管板式熱交換器> 多管式熱交換器(シェル&チューブType) : 円筒形の胴体内に、多数の伝熱管を配列し、その伝熱管の 内側と外側に温度の異なる流体を流すことによって、お互いに 熱交換を行う。 管板 胴側入口 胴側出口 円筒胴(シェル) 管側出口 管側入口 伝熱管(チューブ) 外観図 検討内容 : ①内圧および ②円筒胴/伝熱管の熱膨張差 に対する 1.円筒胴の応力・変形特性 2.円筒胴の強度評価と構造(ベロー付き)決定 ・塑性崩壊 ・低サイクル疲労 円筒胴 伝熱管 管板 タイロッド& スペーサ 図1 固定管板式熱交換器 (断面図) dd D tt 伝熱管 円筒胴 D 管板 管板と伝熱管群 管板の受圧面 回転対称軸 剛体円板(管板) 内圧P Ⅱ(円筒胴 T2) Ⅰ(伝熱管群 T1) L P 剛体円板 2体構造モデル(内圧、熱膨張差) 解析対象構造 : ①円筒胴 ②ベロー(1山)付き円筒胴 ③2山ベロー付き円筒胴 L=4000 t=12 ① 内圧P=2.5 MPa D=1200 図 2 円筒胴 ② 図 3 ベロー付き円筒胴 ③ 図 5 2山ベロー付き円筒胴 q=160 r=40 w=120 r=40 Lb=80 ベロー(伸縮継手) tb=12 D=1200 <解析条件> ・形状 : 軸対称構造 ・材料 : 0.5%Mo鋼 (σ0.2=240MPa,σu=440MPa E=190GPa,ν=0.3 ) ・荷重 : ①内圧 P=2.5MPa ②強制変位 (内圧+熱膨張差) δ=14mm <強度評価> 部位 円筒胴一般部 ベロー部 (1山,2山) 荷重 圧力 (P) 圧力+熱膨張差 (P+T) 応力 σMises σMises 圧力+熱膨張差 (P+T) σ第1主応力 応力振幅 σa (判定) <σ0.2/1.5 <σ0.2 N>6000 設計疲労線図 L=4000 端部荷重 t=12 内圧 P=2.5 MPa C.L. D=1200 <端部荷重> ①内圧だけの問題 :等分布荷重σ=12.5 MPa ②内圧+熱膨張差 :強制変位δT=14mm (Halfモデルでは7mm) 図 2 円筒胴の解析モデル (Halfモデルで解析) L/2=2000 端部荷重 t=12 内圧 P=2.5 MPa C.L. D=1200 <端部荷重> ①内圧だけの問題 :等分布荷重σ=12.5 MPa ②内圧+熱膨張差 :強制変位δT=7mm 図 3 ベロー付き円筒胴の解析モデル (Halfモデル) 1.応力・変形特性の検討 (1)応力解析 :円筒胴(図2)およびベロー付き円筒胴(図3,5) (2)オーダーエステメーション : 円筒胴一般部 (薄肉理論解と比較) (3)応力特性、変形特性 : ベローを付けることの効果を検討 (バネ定数を用いた力学モデルにより考察) 円筒胴 参考図 バネ定数を用いた 力学モデル(Halfモデル) ベロー バネ定数k2 バネ定数k1 2.強度評価 : ①円筒胴一般部の塑性崩壊強度 ②ベロー付き構造の低サイクル疲労強度 (図4 設計疲労線図) <運転条件> : 15年間運転(1年=360日) 定常運転(起動~定常(内圧P)~停止)1日に1回 許容応力振幅 σa (kgf/mm2 ) 図4 0.5Mo鋼の設計疲労線図 150 140 130 120 110 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 1000 6000 10000 許容繰返し回数 N 100000 (参考図) 液圧バルジング成形法
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