レポート2(PPT)

<H26 FEM演習課題 : 固定管板式熱交換器>
多管式熱交換器(シェル&チューブType) :
円筒形の胴体内に、多数の伝熱管を配列し、その伝熱管の
内側と外側に温度の異なる流体を流すことによって、お互いに
熱交換を行う。
管板
胴側入口
胴側出口
円筒胴(シェル)
管側出口
管側入口
伝熱管(チューブ)
外観図
検討内容 : ①内圧および
②円筒胴/伝熱管の熱膨張差 に対する
1.円筒胴の応力・変形特性
2.円筒胴の強度評価と構造(ベロー付き)決定
・塑性崩壊 ・低サイクル疲労
円筒胴 伝熱管
管板
タイロッド&
スペーサ
図1 固定管板式熱交換器 (断面図)
dd
D
tt
伝熱管
円筒胴
D
管板
管板と伝熱管群
管板の受圧面
回転対称軸
剛体円板(管板)
内圧P
Ⅱ(円筒胴 T2)
Ⅰ(伝熱管群 T1)
L
P
剛体円板
2体構造モデル(内圧、熱膨張差)
解析対象構造 :
①円筒胴 ②ベロー(1山)付き円筒胴 ③2山ベロー付き円筒胴
L=4000
t=12
①
内圧P=2.5 MPa
D=1200
図 2 円筒胴
②
図 3 ベロー付き円筒胴
③
図 5 2山ベロー付き円筒胴
q=160
r=40
w=120
r=40
Lb=80
ベロー(伸縮継手)
tb=12
D=1200
<解析条件>
・形状 : 軸対称構造
・材料 : 0.5%Mo鋼 (σ0.2=240MPa,σu=440MPa
E=190GPa,ν=0.3 )
・荷重 : ①内圧 P=2.5MPa
②強制変位 (内圧+熱膨張差) δ=14mm
<強度評価>
部位
円筒胴一般部
ベロー部 (1山,2山)
荷重
圧力
(P)
圧力+熱膨張差
(P+T)
応力
σMises
σMises
圧力+熱膨張差
(P+T)
σ第1主応力
応力振幅 σa
(判定) <σ0.2/1.5
<σ0.2
N>6000
設計疲労線図
L=4000
端部荷重
t=12
内圧 P=2.5 MPa
C.L.
D=1200
<端部荷重>
①内圧だけの問題 :等分布荷重σ=12.5 MPa
②内圧+熱膨張差 :強制変位δT=14mm
(Halfモデルでは7mm)
図 2 円筒胴の解析モデル (Halfモデルで解析)
L/2=2000
端部荷重
t=12
内圧 P=2.5 MPa
C.L.
D=1200
<端部荷重>
①内圧だけの問題 :等分布荷重σ=12.5 MPa
②内圧+熱膨張差 :強制変位δT=7mm
図 3 ベロー付き円筒胴の解析モデル (Halfモデル)
1.応力・変形特性の検討
(1)応力解析 :円筒胴(図2)およびベロー付き円筒胴(図3,5)
(2)オーダーエステメーション : 円筒胴一般部 (薄肉理論解と比較)
(3)応力特性、変形特性 : ベローを付けることの効果を検討
(バネ定数を用いた力学モデルにより考察)
円筒胴
参考図 バネ定数を用いた
力学モデル(Halfモデル)
ベロー
バネ定数k2 バネ定数k1
2.強度評価 :
①円筒胴一般部の塑性崩壊強度
②ベロー付き構造の低サイクル疲労強度 (図4 設計疲労線図)
<運転条件> : 15年間運転(1年=360日)
定常運転(起動~定常(内圧P)~停止)1日に1回
許容応力振幅 σa (kgf/mm2 )
図4 0.5Mo鋼の設計疲労線図
150
140
130
120
110
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1000
6000 10000
許容繰返し回数 N
100000
(参考図)
液圧バルジング成形法