本稿は、バンク・オブ・アメリカが 2014 年 12 月 16 日に発表した英文プレスリリースを翻訳したものです。 英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。なお、英文プレスリリースは、バンク・オブ・アメリカの ニュースルーム http://newsroom.bankofamerica.com でご覧いただけます。 平成 26 年 12 月 17 日 報道関係者お問い合わせ先: メリルリンチ日本証券 広報部 03 6225 7550 BofAメリルリンチファンドマネジャー調査: コモディティの配分が減らされる一方で、キャッシュの配分が拡大 景気見通しの改善が株式への確信を下支えし続ける [ニューヨーク、2014年12月16日] ‐ バンクオブアメリカ・メリルリンチが発表した12月のファンドマ ネジャー調査によれば、市場の動きが不安定になる年末を迎え、グローバル投資家はキャッシュの 配分を引き上げる一方で、株式への確信を維持しています。 資産配分担当者の平均キャッシュ比率は5%に上昇しました。さらに、キャッシュをそれぞれのベン チマークに対して「オーバーウエート」としている資産配分担当者は差し引き28%と、2012年6月以 来の多さとなりました。 こうしたディフェンシブな動きにもかかわらず、回答者は世界経済の先行きへの自信を改めて示し ました。世界経済は今後1年間で「強まる」と予想する回答者は差し引き60%と2ヵ月間でほぼ30% ポイント増加しました。このように前向きな見方が広がる中、投資家は企業収益の拡大見通しへの 確信も強めています。 一方で、インフレ期待は2012年8月以来の水準まで低下しました。 コモディティがこの大きな要因のひとつとなっています。差し引き36%のファンドマネジャーが、原油 は最近の2009年以来となる価格下落により、過小評価されていると判断しています。これは10月と 比べて20%ポイント以上の増加です。 さらに、欧州経済の先行きへの見方が改善しています。これは欧州中央銀行(ECB)が来四半期に 量的緩和を開始するとの観測を反映しています。12月調査では、量的緩和の開始を予想する回答 者は63%と11月の41%から増加しました。こうした動きを受け、ユーロ圏株、特に銀行株への買い 意欲が強まっていることが今回の調査で浮き彫りになりました。 BofAメリルリンチ・グローバルリサーチのチーフ・ストラテジスト、Michael Hartnettは、「エネルギ ーや素材からドル、キャッシュ、ユーロ圏株、グローバル・テクノロジーおよび一般消費財株に資金 を移す動きが見られる。」と述べています。欧州株/クオンツ・ストラテジスト、Manish Kabraは次の ように述べています。「ECBの量的緩和観測を背景に、欧州株への見方がひとつにまとまってきた が、景気循環の弱まりやコモディティ市況の下落が本格的な収益回復を妨げる要因となっている。」 良好なインフレ動向が景気見通しを高める 今後12ヵ月間、成長率はトレンドを上回り、インフレ率はトレンドを下回るという良好なシナリオを想 定する投資家が増えています。こうした見方はまだ少数派ですが(過半数は成長率、インフレ率と もに引き続きトレンドを下回ると予想)、前月と比べて5%ポイントも増加しました。 今後1年間に世界の消費者物価は上昇すると予想する投資家は差し引き20%と、前月の差し引き 35%から減少しました。 こうした環境の中で、回答者は世界の財政政策について過度に緊縮型であると考えています。12 月調査では、こうした見方が2012年7月以来の高水準となる差し引き26%に達しました。 コモディティの凋落 コモディティの人気が急速に衰えています。コモディティを「アンダーウエート」としているファンドマ ネジャーは差し引き26%と11月の差し引き18%から増加し、コモディティの配分は1年ぶりの低水 準となりました。 こうしたシフトは投資家のポジショニングの大幅な変化にも表れています。エネルギーと素材セクタ ーはいずれもネット・ベースで「アンダーウエート」が前月比で19%ポイント増加しました。 コモディティの人気離散に伴い、米ドルに対する強気度が高まりました。ファンドマネジャーは足元 の金融市場で最も活況感のある取引は米ドルのロングと引き続きみていますが、それでも米ドル はなお大幅に過小評価されていると判断しています。 欧州が人気化 ユーロ圏株への買い意欲が高まっています。ユーロ圏株を「オーバーウエート」としていたのは11 月には差し引き8%だったのが、12月調査では差し引き26%に増加しました。今後保有したいと考 える回答者も増え、欧州は地域ファンドマネジャーが今後1年間に最も「オーバーウエート」としたい 地域になりました。 差し引き19%がユーロ圏株は過小評価されていると判断しています。こうした見方は11月の差し引 き12%から増加しました。 地域ファンドマネジャーは特に欧州銀行株へのエクスポージャーを増やしています。現在、差し引き 13%が欧州銀行セクターを「オーバーウエート」としています。前月は差し引き3%が「アンダーウエ ート」としていました。 対照的に、米国株と日本株に対する投資家の確信度は低下しています。半数を大きく超える回答 者が米国市場には割高感があるとみており、差し引き10%が今後12ヵ月間で米国株を「アンダー ウエート」とする考えを示しました。 BofA メリルリンチファンドマネジャー調査 12 月調査は 12 月 5 日から 11 日までの期間に実施されました。全体で 214 人の機関投 資家が参加し、これらの機関投資家の運用資産総額は 6,040 億ドルに達します。その中 でグローバルな質問に回答した機関投資家は 165 人で、運用資産総額は 4,460 億ドル。 特定地域の質問に回答した機関投資家は 99 人、その運用資産総額は 2,640 億ドルでし た。調査は BofA メリルリンチ・リサーチが市場調査会社の TNS の協力の下に実施しまし た。TNS は 50 ヵ国以上を網羅する自社の国際ネットワークを通じ、80 ヵ国以上で国内・国 際組織にマーケット情報を提供している世界第 4 位のマーケット情報グループです。 BofA メリルリンチ・グローバルリサーチ BofA メリルリンチ・グローバルリサーチは世界の 3,400 銘柄を超える株式と約 1,100 銘柄 超のクレジットを調査対象とし、多くの機関によるランキングで上位に選出されています。 直近では、インスティテューショナル・インベスター誌の 2013 年世界の調査部門第 1 位、 2014 年 All-Europe 調査第 1 位、2014 年 All-Asia 調査第 1 位(4 年連続)、2014 年欧 州・中東アジア新興国調査で第 1 位、2014 年の All-America 調査で第 2 位、2014 年の All-China 調査で第 2 位に選ばれました。また、同誌の 2014 年 All-Europe Fixed Income 調査で第 2 位、さらに 2014 年の All-America Fixed Income 調査で 3 年連続の 第 2 位となりました。 バンク・オブ・アメリカについて バンク・オブ・アメリカは世界最大の金融機関の一つであり、個人、中小企業、機関投資家、 大企業及び政府を顧客とし、銀行業務、投資業務、資産運用業務、その他の財務管理及 びリスク管理のための商品やサービスを幅広く提供しています。約 4,900 店のリテール銀 行支店、約 15,700 台の ATM、また現在 3,100 万人のユーザーが利用し、受賞歴もある オンライン・バンキング、1,600 万人以上が利用するモバイル・バンキングを通じ、約 4,800 万の個人や小規模企業の顧客と取引を行っています。バンク・オブ・アメリカは世界有数の ウェルス・マネジメント会社であるとともに、企業金融、投資銀行、広範な資産クラスにわた るトレーディングにおいても世界的なリーダーであり、世界中の企業、政府、機関、個人な どにサービスを提供しています。同社は、革新的でありながら利用しやすいオンラインの商 品やサービスにより、約 300 万人の小規模事業主の顧客に対して業界有数のサポートを 提供しています。バンク・オブ・アメリカは 40 カ国以上で顧客事業を展開しています。バン ク・オブ・アメリカ・コーポレーションの株式(取引略号:BAC)はニューヨーク証券取引所に 上場されています。 バンクオブアメリカ・メリルリンチは、バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションがグローバル・ バンキング及びグローバル・マーケッツ事業を行うための営業上のブランド・ネームです。 貸出、デリバティブなどの商業銀行活動は、バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションのバン キング関連会社が実施しています。これには、FDIC 加盟銀行のバンク・オブ・アメリカ・エ ヌ・エイが含まれます。証券、財務アドバイザリーなどの投資銀行活動は、バンク・オブ・ア メリカ・コーポレーションの投資銀行関連会社(投資銀行関連会社)が実施しています。こ れには、メリルリンチ・ピアース・フェナー・アンド・スミス・インコーポレーテッドが含まれ、こ れらは FINRA(米国金融取引業規制機構)及び SIPC(米国証券投資者保護公社)加盟の 登録ブローカーディーラーです。投資銀行関連会社が提供する投資商品は FDIC の保険 対象ではなく、損失が生じることがあり、銀行による保証はありません。 バンク・オブ・アメリカのさらなるニュースについては、バンク・オブ・アメリカのニュースルー ム(http://newsroom.bankofamerica.com)をご覧ください。 www.bankofamerica.com
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