特記仕様書 高危第1号[PDF:182KB]

平成26年度
高危第1号
石油基地等被害想定(L2 地震動)調査等委託業務
特
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特記仕様書
書
県
第1条 適用範囲
1 本特記仕様書は、「石油基地等被害想定(L2 地震動)調査等委託業務」(以下「本業務」
という。
)に適用する。
第2条 共通仕様書の適用について
1 本業務は、
「高知県土木設計等委託業務共通仕様書」に基づき実施しなければならない。
2 ただし,共通仕様書の各章における「適用すべき諸基準」で示された示方書、指針等は改
定された最新のものとする。なお,業務途中で改定された場合はこの限りでない。
第3条 疑義等
1 本特記仕様書に記載のない事項及び本業務の遂行にあたり疑義が生じた場合には、委託者
(以下「甲」という。
)と受託者(以下「乙」という。)の協議により定めるものとする。
第4条 個人情報の保護について
受注者は、この契約による業務を処理するための個人情報の取扱いについては、別記
「個人情報取扱特記事項」を守らなければならない。
参考)個人情報保護制度に関するアドレス:
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/112701/joko-kojin-index.html
別記 個人情報取扱特記事項
(基本的事項)
第1 受注者は、個人情報(個人に関する情報であって、特定の個人を識別すること
ができると認められるもの。以下同じ)の保護の重要性を認識し、この契約に
よる業務の実施に当たっては、個人の権利利益を侵害することのないよう、個
人情報の取扱いを適正に行わなければならない。
(秘密の保持)
第2 受注者は、この契約による業務に関して知り得た個人情報を他に漏らしてはな
らない。
この契約が終了し、又は解除された後においても同様とする。
(収集の制限)
第3 受注者は、この契約による業務を行うために個人情報を収集するときは、その
業務の目的を明確にし、目的を達成するために必要な範囲内で、適法かつ公正
な手段により行なわなければならない。
(適正管理)
第4 受注者は、この契約による業務に関して知り得た個人情報について、漏えい、
滅失及びき損の防止その他の個人情報の適正な管理のために必要な措置を講
じなければならない。
(目的外利用及び提供の禁止)
第5 受注者は発注者の指示又は承諾がある時を除き、この契約による業務に関して
知り得た個人情報を契約の目的以外に利用し又は第三者に提供してはならない。
(複写又は複製の禁止)
第6 受注者は発注者の承諾がある時を除き、この契約による業務を行うため発注者
から提供を受けた個人情報が記録された資料等を複写又は複製してはならない。
(再委託の禁止)
第7 受注者は、発注者が承諾した時を除き、この契約による個人情報を取り扱う業
務については、自ら行い、第三者に委託してはならない。
(資料等の返還)
第8 受注者は、この契約による業務を行うため発注者から提供を受け、又は受注者
自らが収集し、若しくは作成した個人情報が記録された資料等は、この契約の
終了後直ちに発注者に返還し又は引き渡すものとする。ただし、発注者が別に
指示したときはその指示に従うものとする。
(従事者への周知)
第9 受注者は、この契約による業務に従事している者に対して、在職中及び退職後
においても当該業務に関して知り得た個人情報をみだりに他人に知らせ、又は
目的以外に使用してはならないこと等、個人情報の保護に関し必要な事項を周
知させなければならない。
(調査)
第10 発注者は、受注者がこの契約による業務を行うに当たり、取り扱っている個
人情報の状況について、随時調査することができる。
(事故報告)
第11 受注者は、この契約に違反する事態が生じ、又は生じるおそれのあることを
知ったときは、速やかに発注者に報告し、発注者の指示に従うものとする。
注1 委託等の内容にあわせて、適宜必要な事項を追加し、また不要な事項を削除す
ることができる。
第5条 測量調査設計業務実績情報システムへの登録
1 受注者は、委託金額が100万円(消費税込み)以上の業務について、測量調査設計業務
実績情報サービス(TECRIS)入力システムに基づき受注・変更・完了・訂正時に業務
実績情報として「業務カルテ」を作成し調査職員の確認を受けたうえ、以下に示す期限まで
に登録機関に登録申請しなければならない。
(1)受注時は契約後、土曜日、日曜日、祝日等を除き10日以内
(2)登録内容の変更時は変更があった日から、土曜日、日曜日、祝日等を除き10日以内
(3)完了時は完了後10日以内
(4)訂正時は適宜
また、登録機関発行の「登録内容確認書」が届いた際は、その写しを直ちに調査職員に提
出しなければならない。なお、変更時と完了時の間が10日間に満たない場合は、変更時の
提出を省略できるものとする。
第6条 業務内容
1 調査概要
本調査は、浦戸湾内(タナスカ地区、中ノ島地区等)の石油及びガス施設等における南海ト
ラフ地震・津波による被害想定を行うことを目的とし、そのために必要な地震動(L2)の算
定のうえ、それをもとに石油・ガス施設の被害想定の検討を行う。
2 調査場所
浦戸湾沿岸に位置する石油及びガス施設を対象とする。
3 貸与品
本業務を実施するにあたり、以下の資料を貸与する。
(1)平成 23 年度高地震第 3 号津波痕跡調査等委託業務報告書
(2)平成 24年度高地震第 3 号津波痕跡調査等委託業務報告書
(3)平成 24年度高地震第4号被害想定調査等委託業務資料
(4)平成 25 年度高危第 1 号石油基地等被害想定調査等委託業務報告書
(5)第 2 次高知県地震対策基礎調査
(6)高知県津波防災アセスメント補完調査
(7)国土交通省、民間事業者の調査報告資料
(8)その他調査職員との協議による
4 調査仕様
4-1 計画準備
本業務遂行に先立ち、過去調査で実施された地質調査資料(発注者から貸与)や現地状況
確認調査を行い、実施計画を検討するものとし、既往資料や現地状況を勘案したうえで本仕
様書に変更が必要と判断した場合等は発注者と協議の上決定する。
4-2 模擬地震波の算出
(1)対象地震動の設定
本検討に用いる地震動は、平成24年度に高知県が公表した地震相当とする。
工学的基盤における地震波形については、発注者より提供するものとする。
(2)模擬地震波の算出(L2地震)
発注者が提供する工学的基盤面のL2地震動を用いて、一次元地震応答解析を行い、地
表面地震動を算出する。一次元地震応答解析は等価線形解析を想定している。等価線形
解析では収束性が悪い場合等、非線形解析を行う場合は変更の対象とする。
地表面地震動の算出地点は4地点とする。
4-3 石油・ガスタンクの耐震性能照査(L2地震動)
過年度にL1地震に対する耐震性能照査で選出した6施設(旧基準設計)について、L2
地震に対する耐震性能照査を行う。
(1)現状調査と整理
L2地震に対する耐震性能照査を行うにあたり、対象施設の現状調査を行い、設計条件
を整理する。
(2)施設の耐震性照査
各施設の耐震性能照査は、
「高圧ガス施設等耐震設計指針」に準じて実施するものとする。
実施数量は以下のとおりとする。
静的照査法:6施設
動的照査法:2施設(円筒形貯槽:1施設、球形貯槽:1施設)
なお、動的照査法の解析手法は、以下のとおりとする。
円筒形貯槽:3次元動的 FEM 解析(液体のスロッシングを考慮できるモデルとする。)
球形貯槽:3次元動的フレーム解析
(3)地盤の変形照査
過年度(H25高危第1号)に検討した5断面(タナスカ地区3断面、中ノ島地区2断
面)について、L2地震に対する地盤の変形照査を行う。解析手法は、地盤の液状化の影
響を考慮できる2次元有効応力解析(FLIP)とする。
地盤の変形解析結果から、施設本体と管渠の接続部の評価を行う。
4-4 検討会議の運営
別途設置されている検討委員会の運営・補助作業を実施する。また、検討会の資料作
成の他に、議事録の作成を行うものとする。(1回開催)
4-5 検討会議資料の作成
検討会議の資料を作成するとともに、必要部数を準備するものとする。(1回開催)
4-6 報告書の作成
本業務の検討経過、解析結果及び調査結果のデータを整理し、報告書を作成する。な
お、本業務は電子納品対象業務とする。
4-7 打合せ協議
本業務の打合せ協議は、着手時1回、中間時1回、成果品納入時1回の計3回を原則とする
が、業務の遂行上、甲又は乙が必要と判断した場合は、随時、実施するものとする。打合せ
の記録簿の作成は乙が行い、甲に提出するものとする。
なお、着手時と成果品納入時には管理技術者が立ち会うものとする。
第7条 管理技術者
1 次のいずれかに該当する者。
(1)技術士法(昭和58年法律第25号)による技術士とし、次のいずれかの要件を満たす
者であること。
ア 建設部門で選択科目を「土質及び基礎」とする者。
イ 応用理学部門で選択科目を「地質」とする者。
ウ 総合技術監理部門で選択科目を「建設(土質及び基礎)
」とする者。
エ 総合技術監理部門で選択科目を「応用理学(地質)
」とする者。
(2)一般社団法人建設コンサルタンツ協会が実施するシビルコンサルティングマネージャ(R
CCM)資格試験に合格し、同協会に備える「RCCM登録簿」に登録されている者とし、
登録部門を「土質及び基礎部門」又は「地質部門」とする者。
(3)建設コンサルタント登録規定第3条第1号のロの規定により大臣が認定した者とし、登
録部門を「土質及び基礎部門」又は「地質部門」とする者。
第8条 照査技術者及び照査の実施
1 照査技術者は、管理技術者と同等以上の資格及び技術力を有するものでなければならない。
また、照査技術者は、管理技術者と同一の者が兼務することはできない。
2 本業務における基本事項の照査は、甲と協議し、「詳細設計照査要領」を作成したうえで、
実施するものとする。また、同要領に基づき作成した資料は設計業務共通仕様書第 1107 条
第 5 項に規定する照査報告書に含めて提出するものとする。
第9条 成果品
1 提出する成果品は、下記のとおりとする。
(1)調査報告書
1部
(2)電子データ(CD-R) 2枚
(3)標本資料
一式
(3)その他調査職員の指示するもの
一式
2 電子納品により提出されたデジタル写真について
電子納品により引き渡しを受けた成果品のデジタル写真については、電子媒体の副を保管
することとなる担当部署において、無断編集等についての調査を行うことがある。なお、調
査した結果、無断編集の疑いがあるものについては、検査及び引き渡し後であっても書面に
よる事実確認を行うものとする。
第 10条 検査
材料確認が必要な場合は、業務計画書に記載又は材料確認願を提出し、確認を得なければなら
ない。
第 11条 その他
1 本調査は、周辺住宅に騒音・振動等の影響を及ばさないよう、十分に配慮して行わなけれ
ばならない。
2 安全を確保するために、関係機関と密接な連絡を保つとともに万全の措置を講じなければ
ならない。
3 その他、疑義のある場合は、調査職員と協議するものとする。
4 本業務の契約は、高知県土木部の「土木設計等業務委託契約書」に準じて行うものとする。
5 打ち合わせ記録簿等の整理は高知県土木部の「高知県委託業務技術者必携」に準じて整理
するものとする。