「放課後子供教室」の取組 - 埼玉県

「放課後子供教室」の取組
(1)加須市こども局子育て支援課の取組について
<実践の概要>
○「かぞ・ちゃれんじ・キッズ」「騎西子ども教室推進事業」の2事業を実施。
○「かぞ・ちゃれんじ・キッズ」については、子育て支援課が事業実施主体となり、不動岡
小学校に通う1~6年生を対象に、不動岡小学校及び不動岡公民館において実施。昨年度
の実績としては、月曜日、土曜日の全19回(夏休み1回含む)、34名の児童、ボラン
ティア14名の参加があった。
○活動内容としては、さつまいもの栽培(収穫、焼き芋大会)、流しソーメン体験、清水公
園・もの知りしょうゆ館の旅、料理教室、キッズバザー等、バラエティーに富んでいる。
○「騎西子ども教室推進事業」については、騎西小、田ケ谷小、種足小、鴻茎小、高柳小に
おいて、PTA、支援ボランティア、学校応援団の支援を受け各小学校に通う1~6年生
を対象に実施。参加児童数、活動内容等は、各校の状況に応じて決定。
○平成27年度から、「かぞ・ちゃれんじ・キッズ」「騎西子ども教室推進事業」の両事業
を統合、放課後子供教室事業を一体的に推進していく予定。
<Q&A>
Q)平成26年度からゼロ予算事業ということだが、経費についてはどうしているのか?
A)材料費等は参加者に負担していただいている。
(2)吉川市教育委員会生涯学習課の取組について
<実践の概要>
○平成21、22年度に、「市の子どもたちにとって何が必要であるか」を検討すべく、社
会教育委員がプロジェクトチームを結成し、会議を実施した。プロジェクトチームは、教
育委員会に「寺子屋事業」の開催を提言。
○平成23、24年度に、プロジェクトチームによるワークショップで寺子屋事業を具現化
し、平成24年度から高富町会第1回寺子屋を開催、平成25年度には2ヵ所、平成26
年度には4ヵ所で開催。
○「地域寺子屋事業」は、平成26年度については、夏休み中、5日間(3ヵ所)
、10日
間(1ヵ所)
、各地区の集会所において実施した。
○活動内容は、午前中の勉強タイムと午後の各種体験活動となっている。勉強タイムでは、
地域に住む元教師や大学生、高校生が支援している。各種体験活動では、映画鑑賞、落語
鑑賞、ランチづくり、埼玉郷土かるた遊び、模型飛行機教室、起震車体験、うどん打ち、
マジック教室・マジックショーなど、多様である
<Q&A>
Q)実施数が増えているが、どのような呼びかけを行っているのか?
A)広報誌で取り上げたり、自治会にアナウンスしたりして、発足の呼びかけをしている。
【指導講評】 埼玉県教育局市町村支援部家庭地域連携課
○<加 須 市> 多様な体験、興味関心を高める取組が多い。さらに、季節感を取り入れた
ものが多い。豊かな情操、集団行動による達成感、異学年交流、有意義な放課後子供教室
となっている。
○<吉 川 市> 取組の充実には、活動内容の充実が一番大切。地域とともに歩む子供の居
場所づくりという視点で、地域主体の運営が整っている点は素晴らしい。
○現在、埼玉県では、44市町 354ヵ所で放課後子供教室が行われている。この活動を、
是非地域にも PR してほしい。また、活動内容の充実という点からも、是非「活動レシピ
集」を活用してほしい。
○活動内容充実の視点で、絶えずプログラムを見直していく必要あり。放課後児童クラブと
の連携にも取り組んでほしい。