「日本企業の省エネルギー･環境関連設備･技術一覧」１．会社・団体名株式会社日本ＡＥパワーシステムズ２．英文名 Japan AE Power Systems Corporation ３．住所東京都港区西新橋三丁目8番3号４．ホームページアドレス http://www.jaeps.com ５．会社紹介当社は，「日立製作所」「富士電機」「明電舎」の送変電・受変電・配電分野での事業提携により，2001年7月に設立したエネルギーライフラインの基盤を支える会社で，主な取扱製品は，UHV（1,100kV）までの電力用分野や一般産業分野向けの変圧器，ガス絶縁開閉装置，ガス遮断器や真空遮断器などである。また，各種機器単体の製造・販売のみならず，海外を主体に変電所建設のターンキーでの一括請負も手がけている。設立：2001年7月1日，資本金：200億円，従業員数：約1,400名６．中国において省エネ・環境ビジネスで積極的に販売促進されたい設備･技術等の「72kV環境調和形乾燥空気絶縁開閉装置」名称（１）設備・技術の分類分　類１．省エネルギー２．新エネルギー３．循環経済４．水処理５．大気汚染防止６．土壌汚染防止、土壌改良７．CO2固定化・有効利用８．その他記入欄 ○ 二酸化炭素CO2の23900倍の温暖化効果を持つSF6ガスの完全不使用 ◎二酸化炭素の23900倍の温暖化係数を持つSF6ガスを使用せず、乾燥空気を使用した開閉装置（２）設備･技術の特徴 ◎乾燥空気と固体のハイブリッド絶縁構造 ◎プラグインアレスタの採用（３）設備･技術の具体的な内容、用途、効果等 SF６ガスは絶縁性能および電流開閉性能に極めて優れており, ガス絶縁開閉装置(GIS)用のガスとして広く利用されている。しかしながらSF６ガスの地球温暖化係数は二酸化炭素(CO2)の約23,900倍と非常に高く, 1997年に京都にて開催されたCOP3(気候変動枠組み条約第3回締結国会議)において, 規制対象ガスの1つに指定され, 2005年2月に発効となった。そのためSF6ガスの使用量および放出量の削減が大きな課題となっている。この一環として, SF6ガスの代替ガスの研究・開発が活発に行われているが, 弊社では, SF6ガスに代わる絶縁ガスとして乾燥空気に着目し, GISで使用するための技術開発を進めてきた。乾燥空気は絶縁耐力および電流開閉能力がSF6 ガスより劣るという大きな問題があるが, 乾燥空気中における絶縁設計の許容値算出や開閉器の電流開閉性能について研究を進めた結果, 高圧力の乾燥空気と導体表面への絶縁被覆を組み合せたハイブリット絶縁構造の採用, 導体･容器形状の最適化などにより, 定格電圧72kVクラスでは世界初となるSF6ガスを全く使用しないGISの開発に成功した。表1に開発したGISの主な仕様を示す。JEC規格に基づき, 真空遮断器(VCB)の10,000回連続開閉試験, VCBの遮断試験, 断路器(DS)の進み小電流開閉試験, 絶縁試験, 短時間耐電流試験, 温度上昇試験等を実施し, 所定の性能を満足することを確認した。以下に特徴を示す。 (1) コンパクト化高圧力の乾燥空気と導体表面への絶縁被覆を組み合せた気体/固体のハイブリッド絶縁構造の採用により, 弊社比で SF6ガスを使用したGISと同等の外形寸法で実現した。導体配置の最適化および鋳物導体･鋳物容器を使用して不要なガス空間を排除し, 機器のコンパクト化を実現した。外部から着脱可能なプラグインタイプアレスタ(LA)を開発し, 従来構造のGISに必要であったLA切離装置を省略することにより機器のコンパクト化を実現した。 (2) 信頼性 0.45MPaの高圧力の乾燥空気中にVCBを配置するため, その圧力に耐え得るベローズを開発し, VCBの高信頼性を実現した。絶縁物を垂直に配置し, DSや接地開閉器(ES)などの開閉により生じる金属異物が絶縁物に付着しにくい構造とすることで, 高信頼性を実現した。高圧力の乾燥空気中における絶縁物, オーリング, グリース等の酸化に対する加速劣化試験を行い, GISに必要とされる寿命以上使用しても問題ないことを確認した。 (3) 安全性万が一GIS内部で地絡・短絡事故が発生した場合の圧力上昇についても検討した。乾燥空気中の圧力上昇はSF6 ガス中よりも2～4倍厳しくなるため, GISに放圧弁を設置し, GIS内部の圧力上昇による容器や絶縁物の破損を防ぐ構造とした。 (4) 保守性 VCBのガス区画を母線やDSのガス区画と分けることにより, CBの保守点検や交換の際に母線およびDS区画のガス処理の必要はなく絶縁性能が維持できるため, 母線や他回線の停止が不要である。本製品は, ユーザーの地球環境に優しいエコ製品のニーズに応えたものである。2005年6月の初号器運転開始以来、電鉄会社・公共施設等に納入している。表1 GISの仕様一覧表定格電圧定格電流定格遮断電流定格耐電圧商用周波耐電圧雷インパルス耐電圧定格短時間耐電流使用ガス定格ガス圧力(VCB ガス区画/母線・DS 区画) 最低保証ガス圧力準拠規格（４）設備･技術の日本或いは／及び中国等の海外での実績等（５）適用分野･地域・業種日本国内での納入実績有り。適用分野⇒一般需要家･鉄道会社・公共施設用受電設備７．日本での連絡窓口・担当者名･電話番号・メールアドレス所属：開閉装置事業部技術部担当者名：高橋義博電話番号：0294-38-5669 メールアドレス：[email protected] ８．中国における事務所などの連絡窓口･担当者名･電話番号・メールアドレス所属：株式会社日本AEパワーシステムズ北京代表処担当者名：劉　逢春電話番号:(86)-10-6590-9980 FAX番号:(86)-10-6590-9970 携帯:(86)-158-0157-3373 E-mail: [email protected] 72kV 1200A 25kA 140kVrms 350kVp 25kA 2s 乾燥空気 0.45/0.5MPa 0.4MPa JEC-2350-1994 他