情報処理 中間試験までの補足資料 大阪府立工業高等専門学校 福嶋 茂信

情報処理
中間試験までの補足資料
大阪府立工業高等専門学校
福嶋 茂信
コンピュータの構成
中央処理装置(CPU)
制御装置
演算装置
双方向
入力装置
キーボード
マウス
(主)記憶装置
出力装置
モニタ
プリンタ
※上の5つの装置が「コンピュータ5大装置」
※主記憶装置とは別に補助記憶装置がある場合もあり
レジスタとメモリ
処理装置
PR
フラグ
レジスタ SP
(1ビット×3)
GR0
主記憶装置
0000
0001
GR1
GR2
GR3
GR4
GR5
ALU
GR6
GR7
汎用レジスタ
(16ビット×8)
FFFF
番地
データ
メモリの1つの番地のデータ
16ビットデータ
F E D C B A 9
(15)(14)(13)(12)(11)(10)
符号
ビット
8
7
6
5 4
3
2
1
0
0か1か
2進数だと、0000000000000000から1111111111111111まで
16進数だと、0から#FFFFまで
16進数のFFFFのこと
プログラムと計算用データの関係
番地
LD GR0,A
LD GR0,Aの機械語
16進数だと0から#FFFFまでの数
A
A番地の内容は
16進数で0から#FFFFまでの数
ラベル
プログラムも計算用データも
主記憶(メモリ)の中に入っている
アドレス修飾の例
LD r,adr,x
指標レジスタ(制御変数)
汎用レジスタ
GR0~GR7のうちのどれか
アドレス
AとかBとかいったラベルになっている
アドレス修飾なしの場合
LD GR0,A A番地のデータをGR0に代入
アドレス修飾ありの場合
LD GR0,A,GR1
A+GR1番地のデータをGR0に代入
CASLIIのプログラミングについて(1)
レジスタに値を設定する
「GR0に1をセットしなさい」


例1
LD GR0,A
A DC 1
例2
LAD GR0,1
「A」は、ラベル
(好きな名前をつけてよい)
A番地に1を書き込んで
おき、A番地の内容を
転送(コピー)
レジスタ
GR0
CPU
A
1
メモリ
番地 内容
レジスタ
1番地のアドレスである
1を、レジスタ0に転送
アドレス転送命令であるLAD命令は、
データの直接的な書き込みに利用できる
GR0
0
1
CPU
メモリ
番地 内容
CASLIIのプログラミングについて(2)
加算をする(減算についても同様)
「GR1に3を加えてGR0に代入しなさい」


例1
ADDA GR1,A
LD GR0,GR1
A DC 3
例2
LAD GR0,3,GR1
A番地の内容を3しておき、
GR1にA番地の内容を加え、
GR1をGR0に転送
アドレス(3+GR1の内容)
をGR0に転送
CASLIIのプログラミングについて(3)
LD命令


転送命令
2種類の転送
 レジスタ→レジスタ
例)LD GR1,GR0
 メモリ→レジスタ(メモリはアドレス指定)
ST命令


格納命令
1種類
例)LD GR0,A
LD命令とST命令は、データの流れ方が逆
 レジスタ→メモリのみ(メモリはアドレス指定)
例)ST GR0,A
※メモリからメモリに転送をするコマンドがないことに注目
レジスタを経由する必要あり