平成26年度基本調査に見る県内の状況 1 校長の平均年齢と男女比について (1) 校長の平均年齢 地区名と学校数 平均年齢(昨年) 地区名と学校数 平均年齢(昨年) 福岡市 139 校 57.0 歳(57.4 歳) 筑豊 61 校 57.3 歳(57.7 歳) 福岡 119 校 57.7 歳(57.5 歳) 北九州 51 校 58.0 歳(57.6 歳) 北筑後 88 校 57.9 歳(57.4 歳) 京筑 51 校 57.5 歳(57.4 歳) 南筑後 94 校 57.8 歳(57.3 歳) 北九州市 130 校 56.2 歳(56.1 歳) ◆県内全体の平均年齢は 57.3 歳で昨年との変化はない。 ◆北九州市を除く7地区において平均年齢が 57 歳以上となっている。 ◆平成 22 年度 55.8 歳→56.0 歳→56.3 歳→57.3 歳→57.3 歳と高齢化が進んでいる。 (2) 校長の男女比 地区名 男性:女性 昨年度 地区名 男性:女性 昨年度 福岡市 114:32 116:26 筑豊 46:16 49:18 福岡 94:24 94:25 北九州 38:13 40:11 北筑後 67:21 68:19 京筑 33:18 34:17 南筑後 77:18 80:18 北九州市 110:20 109:21 ◆県全体では男性 579:女性 162 である。 ◆全小学校長に占める女性校長の割合は 21.8%で、昨年度より 1%あがっている。 2 新たな職の配置について 地区名 副校長 主幹教諭 指導教諭 福岡市 3 125(+20) 14(+5) 福岡 4 106(+26) 北筑後 4 南筑後 1(+1) 地区名 副校長 主幹教諭 指導教諭 筑豊 1 56(+7) 7 10(+4) 北九州 0 48(+6) 6(+1) 69(+11) 10(+1) 京筑 0 41(+7) 4 80(+7) 12 北九州市 2 91(+12) 9 ◆( )内の数値は昨年度からの増減を示す。 ◆県全体では副校長15人、主幹教諭616人、指導教諭72人となっており、副校長は 1増、主幹教諭は96増、指導教諭は11増となっている。 3 教頭の配置状況について 地区名 2人配置校 未配置校 福岡市 15 3 福岡 2 北筑後 南筑後 地区名 2人配置校 未配置校 筑豊 0 5(-1) 0 北九州 0 2(+2) 0 5 京筑 1 9(-1) 0 1(-2) 北九州市 0 4(+1) ◆( )内の数値は昨年度からの増減を示す。 1 ◆教頭2人配置校数においては、副校長・教頭配置校を除く。 ◆県全体での教頭未配置校は29校で、昨年度より1校減少している。 4 再任用教員について (1) 再任用教員の配置状況について 地区名 教諭 講師 合計 地区名 教諭 講師 合計 福岡市 50 56 106 筑豊 4 6 10 福岡 30 14 44 北九州 4 2 6 北筑後 4 16 20 京筑 3 2 5 南筑後 5 7 12 北九州市 33 38 71 ◆再任用講師については短時間勤務講師を含む。 ◆県全体では再任用教諭は133人、再任用講師は141人となっている。 (2) 再任用教員の退職時の職種について 地区名 校長 副校長 教頭 教諭 福岡市 13 0 9 56 福岡 1 0 2 北筑後 0 0 南筑後 0 0 地区名 校長 副校長 教頭 教諭 筑豊 4 0 0 5 26 北九州 1 0 0 4 0 9 京筑 0 0 0 1 0 5 北九州市 12 0 8 39 ◆県全体では再任用者の退職時の職種は、校長34人、副校長0人、教頭19人、教諭が 145人となっている。 5 病気休暇取得者が在籍する学校について 地区名 0人 1人 2人 3人 4人 5人 6人 福岡市 76 45 16 5 2 2 福岡 65 36 12 3 2 北筑後 49 26 10 2 南筑後 66 25 4 筑豊 31 24 7 北九州 32 13 5 1 京筑 36 12 2 1 北九州市 57 49 12 4 3 2 1 県全体 412 230 68 16 8 4 2 7人 8人 9人 1 1 1 1 1 1 1 1 ◆各学校で取得者の人数に大きな開きが見られるが、各地区とも1/3から過半数の学校で 病気休暇の取得者が出ている。 6 特別支援教育支援員の配置状況について 2 地区名 0人 1人 2人 3人 4人 5人 福岡市 19 90 35 1 1 福岡 24 34 41 11 7 2 北筑後 8 39 15 4 12 7 南筑後 22 37 21 10 4 1 筑豊 27 18 11 6 1 北九州 10 22 13 4 2 京筑 18 16 12 4 1 北九州市 92 35 3 県全体 220 291 151 40 28 6人 10 7人 8人 2 2 9人 1 0 0 1 ◆国や県からの配当だけでなく各郡市の予算化による配当もあるため地区によって配置に 大きな開きがあることが分かる。 7 教育環境等の整備・改善に関する要望について (特に優先的に必要な取組を5つ選ぶ) 度数 % 学級編成基準の改善(30人学級・35人学級の促進) 598 77.7 指導方法工夫改善教員(少人数指導教員)の増員 560 72.7 専科担当教員の増員 550 71.4 特別支援教育支援員の全校配置(複数配置) 495 64.3 スクールカウンセラーの増員 419 54.4 普通教室の冷暖房化 300 39 スクールソーシャルワーカーの増員(中学校区配置) 177 23 事務機器の充実(カラー拡大機・カラーレーザープリンタ・2色印刷機) 153 19.9 学校警備、安全体制のための人的配置 148 19.2 紫外線、光化学スモッグ、PM2.5 等対策(日よけ、空気清浄機) 112 14.6 災害時に避難場所となる学校施設及び備品の充実(仮設トイレ・発電機) 77 10 外国語活動専用教室の設備 66 8.6 災害時に避難場所となる学校への必要物資の備蓄(食料・水・毛布等) 62 8.1 全職員への専用パソコンの配備 52 6.8 校舎及び非構造物の耐震化 28 3.6 ◆30人学級、35人学級促進の希望が多いことから、少人数学級編成が学校経営を円滑 に進める上で有効であることがわかる。 ◆少人数学級の促進、指導方法工夫改善教員、専科担当教官、特別支援教育支援員の配置 といった配置人員の増員希望が上位を占めている。冷房機器や教育機器といった設備面 よりも人員の加配が大きな効果を生んでいる。 ◆最近の異常気象とも言える夏の暑さのためか、設備面としてもっとも希望の多かったも のが冷房機器の設置である。県内の学校の冷房機器設置は各郡市の予算化によるため整 備の進んでいるところとそうでないところの差が大きい。 資料 3 1 校長の年齢構成 地区名 48 49 50 福岡市 51 1 52 53 54 55 56 57 58 59 60 計 3 7 12 15 13 26 29 19 21 146 1 3 3 9 12 16 22 26 25 118 北筑後 1 4 6 5 14 23 16 19 88 南筑後 2 3 4 13 14 25 15 19 95 筑豊 4 2 5 8 11 14 9 9 62 3 2 4 8 10 13 11 51 2 4 2 4 10 13 10 6 51 福岡 1 北九州 京筑 北九州市 1 1 3 7 6 7 9 13 18 10 18 22 15 130 県全体 1 1 4 8 10 26 40 56 77 109 154 130 125 741 35 30 30 25 25 20 20 15 15 10 10 5 5 0 0 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 校長の年齢構成 福岡市 校長の年齢構成 福岡 25 30 20 25 20 15 15 10 10 5 5 0 0 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 校長の年齢構成 北筑後 校長の年齢構成 南筑後 15 14 12 10 10 8 6 5 4 2 0 14 12 10 0 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 校長の年齢構成 筑豊 校長の年齢構成 北九州 25 20 8 415 6 10 4 ◆地区によって違いがあるが、特に政令市にくらべて他郡市は58歳~60歳の校長が地 区全体の校長の約半数を占めている。今後、3年以内に半数の校長が入れ替わるため、 ベテラン校長の経営ノウハウを著書にまとめて若い世代の校長に伝えるなどの手立て を講じる必要がある。 ◆校長の大量退職を前に、県教委では教頭の校長昇任試験受験資格の見直しが図られてい る。今後は教頭経験2~3年で校長に就任することも考えられる。そこで、教頭には日 頃から校長に伺いを立てるだけでなく「自分が校長だったら、どう判断するか。」を考 えて、教頭なりの判断を添えて進言するよう指導していく必要がある。 ◆校長の大量退職に伴う教頭の大量昇任と合わせて主幹教諭等の大量昇任が起こってくる。 主幹教諭には文書処理や行事等のマネジメントだけでなく、学校のリスクマネジメント やクライシスマネジメントについても指導をしていく必要がある。 2 校長の男女比 校長の男女比 地区名 男性 女性 福岡市 114 32 北九州市 福岡 94 24 京筑 北筑後 67 21 南筑後 77 18 筑豊 46 16 北九州 38 13 南筑後 京筑 33 18 北筑後 北九州市 110 20 福岡 80% 20% 県全体 579 162 福岡市 78% 22% 県全体 78% 22% 85% 15% 65% 35% 北九州 75% 25% 筑豊 74% 26% 81% 19% 76% 0% 20% 24% 40% 男性 60% 80% 100% 女性 ◆女性校長の割合は京筑地区が約1/3と高いものの、他の地区は1/5~1/4程度に 5 とどまっている。(北九州市は1/5を下回っている。)教員全体に占める女性の割合は 高い(9ページ参照)一方で、管理職の割合は少ない。 ◆教育論文を書かいたり、教育研究所、教育センターや附属小学校等の長期研修に行った りすることで指導力量が高まり、若年教員への指導性も高まっていくと思われる。この ような経験値の積み上げによって管理職としての資質能力を高めていく必要がある。 ◆力量のある女性を積極的に学年主任等に抜擢し、主幹教諭や指導教諭の昇任試験を勧め たり、校務運営に参画させマネジメントを学ばせたりするなどの方策が必要である。 ◆出産や育児に伴う長期休暇から復帰した際には、育児をしながらの業務に十分な配慮を しつつも、できるだけ早く経営に参画させ、マネジメントの経験を積ませる必要がある。 3 少人数学級措置の有無 少人数学級措置 地区名 あり なし 福岡市 85 61 福岡 52 67 北筑後 28 60 南筑後 30 65 筑豊 32 31 北九州 16 京筑 48 北九州市 82 20 京筑 31 16 北九州 35 筑豊 32 南筑後 30 35 北筑後 28 20 31 福岡 北九州市 48 82 福岡市 県全体 311 432 31 65 60 52 67 85 0 61 50 100 あり 150 200 なし ◆少人数学級措置は各郡市の教育施策として実施されているが、県域では約半数の学校が 少人数学級措置を行っている。県費の坦外教諭を少人数学級担任にあてた場合の後補充 については各郡市によって違いが見られる。 4 教頭未配置校 教頭未配置校 地区名 未配 配置 福岡市 3 143 福岡 0 119 北筑後 5 84 南筑後 1 94 筑豊 5 58 北筑後 北九州 2 49 福岡 京筑 9 42 福岡市 北九州市 4 126 県全体 県全体 29 715 4 北九州市 9 京筑 2 北九州 5 筑豊 1 南筑後 5 0 3 29 0 5 10 15 20 25 30 35 ◆教頭未配置校は県全体では29校に上る。このような学校では教頭の校務処理を校長と 6 主幹教諭等が分担して行っており、その負担はたいへん大きくなっている。 ◆教頭の配置は学級数と関係しており、ある一定の学級数に達すると坦外の教員を加配す るか教頭を配置するかを選択できる場合がある。その場合、地教委と県教委の協議によ って配置が決定するので、現状を伝え配置を強く希望することも大切である。 5 主幹教諭未配置校 主幹教諭未配置校 地区名 未配 配置 福岡市 21 125 北九州市 福岡 13 106 京筑 北筑後 19 69 南筑後 15 80 筑豊 7 56 北九州 3 48 京筑 10 41 北九州市 39 91 県全体 127 616 39 10 3 北九州 7 筑豊 15 南筑後 19 北筑後 13 福岡 21 福岡市 127 県全体 0 20 40 60 80 100 120 140 ◆福岡県ではここ1~2年のうちに主幹教諭の全校配置を完了する方針で人事を進めてい る。そのため、主幹教諭から大量に教頭昇任者がでると、その分、大量に主幹教諭昇任 者がでることになり、30歳代の主幹教諭も出てくる可能性がある。 ◆主幹教諭を推薦する際には、校長は本人の資質能力や業績を的確に評価して、将来の教 頭さらに校長として活躍できる人材かを見極める必要がある。 6 基準外加配校 地区名 加配 未配 福岡市 129 17 福岡 93 26 北筑後 73 15 南筑後 55 40 筑豊 56 北九州 基準外加配校 103 北九州市 京筑 37 14 北九州 37 14 筑豊 56 7 南筑後 55 37 14 北筑後 京筑 37 14 福岡 北九州市 103 27 福岡市 県全体 583 160 27 7 40 73 15 93 26 129 0 17 50 100 加配 150 200 未加配 ◆指導方法工夫改善教員等の基準外加配は、県内全体で8割以上の学校に配置されている。 今後は学力向上等の目的に合致するよう機能化させる必要がある。 7 教員に占める定数欠講師の割合 定数欠講師の割合 北九州市 京筑 北九州 12% 15% 12% 7 88% 85% 88% 地区名 講師 教諭 福岡市 212 2969 福岡 392 2222 北筑後 213 1117 南筑後 155 870 筑豊 73 751 北九州 77 582 京筑 86 496 北九州市 249 1873 県全体 1457 10880 ◆各学校の児童数、学級数から算出された教員定数は、昨今の大量退職に伴い定員割れを 起こしている。この定数の欠員を補充する定数欠講師の割合は県全体では1割強にも達 している状況がある。 ◆定数欠講師に限らず講師、助教諭、代理といった臨時職員は、初任者研修のような体系 だった研修がなく、先輩同僚の指導を受けながら日々業務をこなしている 実態 があ る。 ◆講師の割合が増加するなか、若年講師による盗撮などの不祥事も散見されるようになっ てきている。 ◆教育事務所や市町村教育委員会でも臨時職員を対象にした研修を実施しているが、服務 研修、学級経営、指導力向上など校内での研修体制を整えねばならない。 8 教諭の年齢・性別構成 8 福岡市 福岡 北筑後 南筑後 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 20代 217 471 116 243 66 149 42 109 30代 329 529 181 352 78 187 48 98 40代 214 323 187 450 92 182 67 176 50代 400 730 340 593 191 391 224 364 61〜 33 59 16 28 6 9 3 5 筑豊 北九州 京筑 北九州市 男性 女性 男性 女性 男性 女性 男性 女性 20代 32 45 53 75 36 78 110 247 30代 46 95 32 58 40 62 134 247 40代 95 163 75 129 40 87 75 241 50代 169 308 139 200 86 180 234 715 61〜 3 4 4 1 0 4 21 17 県全体 男性 女性 20代 672 1417 30代 888 1628 40代 845 1751 50代 1783 3481 61〜 86 127 教諭の年齢・性別構成 福岡市 1200 800 800 730 600 200 20代 593 600 400 471 217 700 500 529 323 329 214 0 30代 40代 男性 300 400 59 33 50代 61以上 200 100 0 女性 教諭の年齢・性別構成 450 352 243 116 181 187 20代 30代 40代 男性 北筑後 700 600 9 600 500 500 391 400 340 28 16 50代 61以上 女性 教諭の年齢・性別構成 700 400 福岡 900 1000 400 教諭の年齢・性別構成 1000 南筑後 364 教諭の年齢・性別構成 筑豊 教諭の年齢・性別構成 600 北九州 400 350 500 300 400 250 308 300 0 200 150 200 100 163 45 32 20代 95 100 169 95 46 30代 50 4 3 50代 61以上 40代 男性 0 京筑 75 32 20代 30代 40代 139 1 4 50代 61以上 女性 教諭の年齢・性別構成 北九州市 900 800 700 200 600 180 150 715 500 400 100 78 50 300 87 62 36 40 40 20代 30代 40代 男性 200 86 100 4 0 50代 61以上 0 女性 教諭の年齢・性別構成 4000 58 53 1000 250 5000 75 男性 教諭の年齢・性別構成 6000 129 女性 300 0 200 247 247 110 134 75 20代 30代 40代 241 男性 県全体 10 女性 234 17 21 50代 61以上 ◆教員全体の年齢構成は20代、30代、40代は2000人前後だが、その一方で50 代の教員は5000人以上と他の年代の教員の2倍以上を占めている。ここ10年の間 に退職を迎える教員は全体の約40%に達し、ベテラン教員のノウハウを若い世代に伝 える工夫をしなければならない。 9 新規採用教職員 地区名 教諭 養護 栄養 事務 教諭 教諭 職員 平成26年度新規採用教職員 121 北九州市 福岡市 156 15 2 7 福岡 113 3 3 5 北筑後 54 3 1 1 北九州 南筑後 56 3 3 4 筑豊 筑豊 18 1 1 3 北九州 31 1 0 2 京筑 25 1 0 2 北九州市 121 4 3 10 福岡 県全体 574 31 13 34 福岡市 4310 25 102 京筑 31 1 02 18 113 南筑後 56 334 北筑後 54 311 113 335 156 0 50 教諭 養護教諭 15 27 100 栄養教諭 150 事務職員 ◆退職者の増加に伴って新規採用者の数も増加傾向にある。新規採用者については採用倍 率が4倍を割り込むと、実践的指導力が十分でないものでも採用される傾向が強まると 言われている。今後は教育委員会の初任者研修のみに頼るのではなく、校内で教職員と しての基礎基本を徹底させることが重要になってくる。 ◆初任者指導にあたっては一部の指導教官にまかせるのではなく、初任研チームを編成し て指導にあたるとともに、初任者のメンタルヘルスへも十分な配慮を行う。 10 再任用教員 再任用教員 33 北九州市 11 京筑 32 北九州 42 38 200 地区名 教諭 講師 福岡市 50 56 福岡 30 14 北筑後 4 16 南筑後 5 7 筑豊 4 6 北九州 4 2 京筑 3 2 北九州市 33 38 県全体 133 141 ◆61歳以上の再任用教員数も徐々に増え始めている。ちなみに、再任用教員は1年ごと の更新ではあるが65歳まで本人の希望があれば任用しなければならない。 ◆再任用教員は1年ごとの更新であるため、指導に課題がある教員に対する教育センター 等での研修の対象とはならない。健康で十分な力量をもった教員が再任用されて第一戦 で担任として活躍できるよう50代教員に対しては日頃から指導をしていかなければ ならない。 11 再任用教員の前職名 地区名 校長 副校長 教頭 教諭 福岡市 13 0 9 56 福岡 1 0 2 26 北筑後 0 0 0 9 南筑後 0 0 0 5 筑豊 4 0 0 5 北九州 1 0 0 4 京筑 0 0 0 1 北九州市 12 0 8 39 県全体 31 0 19 145 ◆校長の再任用は政令市では進んでいるが、県域ではあまり見られない。管理職の再任用 者にあたっては、初任者指導教員など若年教員を指導する立場で勤務させる例が多く見 られる。また、通級指導教室の指導者などの例もある。 12 病気休暇者が在籍する学校の割合 12 病休人数 0人 1人 2人 3人 4人 5人 6人 福岡市 76 45 16 5 2 2 福岡 65 36 12 3 2 北筑後 49 26 10 2 南筑後 66 25 4 筑豊 31 24 7 北九州 32 13 5 1 京筑 36 12 2 1 北九州市 57 49 12 4 3 2 1 県全体 412 230 68 16 8 4 2 7人 8人 9人 1 1 1 1 1 1 1 1 病気休暇者が在籍する学校の割合 37.7% 北九州市 23.5% 京筑 70.6% 9.8% 62.7% 38.1% 筑豊 26.3% 南筑後 43.8% 3.9% 25.5% 北九州 9.2% 11.1% 49.2% 4.2% 69.5% 北筑後 29.5% 11.4% 55.7% 福岡 30.3% 10.1% 54.6% 福岡市 30.8% 0% 10% 1人 20% 2人 11.0% 30% 3人 52.1% 40% 4人 50% 5人 6人 60% 7人 70% 8人 80% 9人 90% 100% 0人 ◆病気休暇、病気休職者が在籍する学校は、8地区を比較すると大きな開きがある。北九 州市は京筑地区、南筑後地区の倍の割合の学校に病休者が在籍している。なお、本調査 では病休の理由までは調査していない。 ◆1校に1人の病休者がいる学校は230校、2人の病休者がいる学校も68校ある。病 気休暇は最長180日間取得できるが、この間は非常勤講師しか配当されないため担任 業務ができず、学校経営に大きな支障となっている。 ◆病休の原因となる教員のメンタルヘルスについては、各市町村教委や県教委も対策を講 じており、校長は面談をとおしてメンタル面でのサポートの必要性を判断し、必要に応 じてチームで支援にあたるなどの手立てを講じる必要がある。 13 特別支援教育支援員の配置状況 13 支援員数 0人 1人 2人 3人 4人 5人 福岡市 19 90 35 1 1 福岡 24 34 41 11 7 2 北筑後 8 39 15 4 12 7 南筑後 22 37 21 10 4 1 筑豊 27 18 11 6 1 北九州 10 22 13 4 2 京筑 18 16 12 4 1 北九州市 92 35 3 県全体 220 291 151 40 28 6人 7人 8人 9人 2 10 1 2 0 0 1 特別支援教育支援員の配置状況 26.9% 北九州市 2.3% 0.0% 70.8% 31.4% 京筑 23.5% 7.8% 43.1% 北九州 25.5% 28.6% 筑豊 17.5% 17.0% 28.6% 福岡 10.5% 9.1% 9.2% 61.6% 0% 10% 1人 20% 2人 30% 3人 23.2% 4.5% 34.5% 福岡市 19.6% 42.9% 22.1% 44.3% 北筑後 7.8% 9.5% 38.9% 南筑後 35.3% 20.2% 24.0% 40% 4人 50% 5人 6人 60% 7人 70% 8人 0.7% 13.0% 80% 9人 90% 100% 0人 ◆特別支援教育支援員については、国や県からの配当だけでなく各郡市の予算化による配 当もあるため地区によって配置に大きな開きがあることが分かる。 ◆特別な支援を要する児童については、同じ学級に在籍する児童でも一人一人の実態が大 きく異なっていることが多い。そのため担任だけでなく支援員によるサポートがあるこ とが望ましい。そこで、支援員の配当の少ない地区では校長会として地教委に要望を上 げていくことが望まれる。 14
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