平成26年度九州地方整備局コンプライアンス推進計画 平成26年3月17日 1. 国家公務員倫理法等遵守の取組及びコンプライアンス意識の向上と啓発 (1) 国家公務員倫理法等遵守の取組 1) 倫理講習の全職員受講の義務づけ 本局及び事務所は、倫理講習会を年1回以上実施する(計画研修及び他機関主催 の研修等を活用することも可)こととし、職員は原則として毎年受講するものとす る。 また、事務所における国家公務員倫理法の遵守に関し責任を有する事務副所長等 を対象に指導のポイントを周知徹底するための倫理指導者講習会を実施する。 2) 倫理法・倫理規程セルフチェックの実施(e-ラーニング) 国家公務員倫理週間において全職員が倫理セルフチェックを実施し、国家公務員 倫理法等の遵守意識の向上に努める。 また、倫理セルフチェックの各問題の所属別正答率をフィードバックし、各所属 における誤りの多い問題の傾向等を幹部職員が把握することで、所属職員への指導 及び倫理講習会等において活用を図る。 (2) 綱紀保持の更なる徹底 事務所長会議をはじめとする本局開催の各層会議において、更なる綱紀の保持につ いて注意喚起を行うとともに、本局各部、各事務所の管理職会議を通じて、各課、各 出張所までその趣旨の周知徹底を図る。 (3) 推進本部会議への事務所長の参画 コンプライアンス推進計画に基づく取組を着実に実施するため、引き続き事務所長 の推進本部会議への参画を実施する。 (4) コンプライアンスの取組 1) 局幹部による事務所職員とのミーティング 平成25年度に引き続き、本局と事務所間相互の意識の共有を図るため、局幹部 が事務所に出向き、直接事務所職員とコンプライアンスに関する意識や事業執行に おける課題等について、ディスカッション形式のミーティング(意見交換会)を実 施する。 2) コンプライアンス講習会 ① コンプライアンス・キャラバン隊による講習会 コンプライアンスの概念や発注者綱紀保持規程に基づく発注担当職員としての 責務など職員として守るべき法令やルール等への正しい理解を深めるため、コン プライアンス・インストラクターを活用したキャラバン隊による講習会を全事務 所において実施する。 講習会においては、本省制作の「官製談合防止コンプライアンス研修用DVD」 を活用するとともに、他機関等を含む不祥事事例等を題材に参加者全員がグルー プ討議方式によるミーティングを行い、職員一人ひとりのコンプライアンス意識 の更なる向上を図る。 ② 外部専門家等による講習会 弁護士等の外部専門家による「行政における不正事案の問題点及び防止策」に ついての講習会を引き続き実施する。 3) コンプライアンス・ミーティングの実施 職員間相互でコンプライアンスに関する意見交換を行うことによる関係法令の遵 守及び法令の背後にある社会的要請に応える意識の涵養を目的に、本局各部、各事 務所の管理職会議及び各課、各出張所においてコンプライアンス・ミーティングを 四半期に1回以上実施する。 また、各部、各事務所の実施状況について四半期毎にとりまとめ、コンプライア ンス推進本部に報告する。 4) 職員研修における取組 ① 全計画研修においてコンプライアンスに関する講義を実施 九州地方整備局で実施する全ての計画研修において、コンプライアンス及び倫 理に関する講義又は講話を実施するとともに、本省制作の「官製談合防止コンプ ライアンス研修用DVD」を活用する。 ② 未経験業務に従事することとなる職員に対する研修 人事異動等により、未経験の業務に従事することとなる職員に対して、新たな 業務に必要とされる一般的、基礎的知識等を付与することを目的に研修を実施す る。 (5) 他機関等不祥事情報等の提供 不正事案に関わった場合の職場や家族への影響を意識することや気づきのアンテナ を高くし、不正を未然に防止する職場環境を醸成するとともに、各部、各事務所で実 施するコンプライアンス・ミーティングの題材等として活用するため、他機関等にお ける不祥事情報等について、継続的に情報提供を行う。 2. 発注事務における綱紀保持の徹底 (1) 基本的法令遵守の取組 1) 発注者綱紀保持規程等の周知 発注事務に係る関係法令の遵守はもとより、国民の疑惑を招かないよう綱紀の保 持を図り、もって国民の信頼を確保することを目的とした発注者綱紀保持規程に基 づく職員の責務、秘密の保持、報告制度、不当な働きかけに対する対応、情報管理 の徹底、事業者等との応接方法等について、引き続き職員への周知徹底を図る。 2) 入札談合等関与行為防止法に関する講習会 事務所長等会議、副所長等会議、発注事務を担当する課長等会議など年度当初の 各階層別会議において、公正取引委員会等の協力を得つつ、入札談合等関与行為防 止法に関する講習会を実施し、特に入札談合に関与した職員に対しては厳正な懲戒 処分や共同不法行為としての損害賠償請求の対象となること、さらには刑事罰等が 科されることを十分に認識させる。 3) 発注者綱紀保持セルフチェックの実施 発注者綱紀保持規程の内容を理解し、遵守意識の徹底を図るため、発注者綱紀保 持に関するセルフチェックを全職員を対象に実施する。 4) 事業者等との応接方法の徹底 事業者等との応接にあたっては、国民の疑惑や不信を招かないよう、必要最小限 の対応にとどめ、この場合においては、原則として受付カウンター等オープンな場 所で複数の職員により対応するなど、引き続き対応ルールの徹底を図る。 また、オープンな接客室の設置など、職場環境の改善を図る。 5) 事業者等に対する発注者綱紀保持規程等の周知 九州地方整備局ホームページに、有資格業者を対象とした発注者綱紀保持の取組 についての協力依頼を掲載する。併せて、執務室の入り口等に執務室への入室にあ たっての協力依頼について周知する。 (2) 入札契約手続きの見直し 九州地方整備局事務所において発注する工事の一部について、高知県内における入 札談合事案に関する調査報告書第6章再発防止対策2(1)を踏まえた試行を行う。 (3) 情報管理の徹底 発注事務に関する情報については、マニュアルで定めた方法に従い、適切に管理す るとともに、機密情報が含まれる文書等については、技術的セキュリティを強化する など、引き続き情報管理の徹底を図る。 (4) 事務所毎の応札状況の透明化・情報公開 入札談合の発見の端緒又はその抑止効果の観点から、事務所毎の年間を通じた応札 状況の傾向等について、引き続きホームページで公表する。 3. これまでの不正事案に係る再発防止の取組の徹底 近年の不正事案の発生を受けて取りまとめられた再発防止策について、事務手続きに おけるチェックの強化など、再発防止に向けた取組の徹底を図る。 4. 内部監査の強化・充実 一般監査において、コンプライアンスの取組状況及び入札契約の適正な執行等につい て、重点監査事項として位置付け、監査強化を図る。 また、職員からの通報制度の活用及び周知の状況についても監査・指導を行い、必要 に応じ、臨時的な監査を実施する。
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