IT基盤を刷新 改修コストをかけずに資産の継続利用と情報の「見える化

ミドルウェア導入事例
凸版印刷株式会社 様
IT 基盤を刷新
改修コストをかけずに資産の継続利用と情報の「見える化」を実現
インターステージ
アプリケーション
サーバ
−高信頼・高性能のアプリケーション・サーバ 「Interstage Application Server」−
課 題
効 果
●バ ージョンアップの 度に発 生 す る 資 産 の 改 修コストを抑 え
●アプリケーションの互換性保証により、 IT 資産の改修コスト低減と資産の
たい。
長期利用を実現。
●各部門に分散していた情報システムを統一し、 情報を横通しで
●部門間で情報を 「見える化」 するとともに、 情報の戦略的な活用環境を
有効活用したい。 あわせて運用コストも削減したい。
導入の背景
整備し、 運用コストの削減も実現。
ムはそれぞれ事業部別に最適化され
凸版印刷 業務改革本部 第五部 課長
全社レベルでの業務プロセス・
情報システム統一に着手
ていた。その業務プロセスを見直し
野内 清氏は語る。
不透明な経済環境、厳しさを増す
果が上がる「販売システム」、「生産
競争の中で、企業にはオペレーショ
管理システム」
、
「購買システム」
、
「物
ンコストの削減、経営管理のリアル
流システム」、「人事・会計システム」
選択の決め手は
アプリケーションの互換性保証
タイム化、顧客満足度向上などの実
などは全社で統一。事業部門と工場
当初、システム構築はマルチベン
現のために、システム基盤を強化し、
別に独立させることで最大効果を上
ダー体制で推進、複数ベンダーのア
経営効率を向上させることが求めら
げる「調達システム」、「製造システ
プリケーション・サーバによって構成
れている。こうした経営変革に敢然
ム」は事業部門内で統一することに
とチャレンジしているのが印刷大手
した。
の凸版印刷である。
「従来は、部門毎の情報を横断的
凸版印刷は創業以来、印刷技術を
に見ることができませんでした。そこ
核に、多岐にわたり様々な製品・サー
で、業務プロセスを見直し、業務と
ビスを創出、事業領域を拡大してき
共に情報システムを統一することで、
た。創業 100 周年を迎えた 2000 年
部門間の連携を強化しました。そして、
4 月 に、 経 営 ビ ジ ョ ン「TOPPAN
会社全体の経営効率の向上と競争力
VISION 21」を策定し、これに基づい
の強化を図ることにしたのです」と
て業務改革を宣言。情報システム関
連では、(1) 基幹業務プロセスの標
準 化と情 報システムの 統 一、(2)IT
基盤の刷新、(3) 新利益基盤の導入
を計画した。
た結果、情報の部門連携によって効
凸版印刷株式会社
業務改革本部 第五部
オープン系開発チーム
課長 チームリーダー
野内 清 氏
凸版印刷株式会社
業務改革本部 第五部
オープン系開発チーム
主任
二階堂 剛 氏
ユーザープロフィール
凸版印刷株式会社
本
社:東京都千代田区神田和泉町 1 番地
事業概要
創
資 業:1900 年
金:1,049 億 8,600 万円
印刷で培ってきたノウハウを活かして、証券・
本 (2008 年 3 月末現在)
事業部制を採用している同社は各
代表取締役社長:足立直樹
事業領域の強みを生かす形で、業務
従
プロセスが作られ、基幹業務システ
導入のポイント
業
員
数:11,181 名(2008 年 3 月末現在)
カード、商業印刷、出版印刷、パッケージ、
建装材、エレクトロニクス、半導体ソリュー
ションの 7 部門で多彩な事業を展開。
ミドルウェア導入事例
凸版印刷株式会社 様
されていたが、IT 基盤刷新に向けて
は、アプリケーション・サーバの統一
が 必 要と判 断。 そこで、 富 士 通 の
「Interstage Application Server」 を
導入することにした。従来から導入し
ている他社アプリケーション・サーバ
はバージョン間の非互換により、バー
ジョンアップのたびに多額の IT 資産
の改修作業が発生し、コストの増大
を招いた。この負担を解消するため
に、アプリケーションを改修せずに、
継続して利用できるアプリケーショ
ン・サーバが欲しかった。「Interstage
Application Server」は、アプリケー
ションの互換を保証し、他社製品から
の移行実績も豊富で資産の長期利用
が可能だった。
システム概要
としていた。そこで、フレームワー
真通りに情報システムが統一され、
長期にわたる高信頼と
独自のフレームワーク
クを独自に作ることを決断。豊富な
情報の横通しが可能になった。さら
フレ ー ム ワ ーク部 品 を 提 供 する
に、従来使用していた他社のアプリ
「10 年以上使えるシステムを作りた
Interstage Application Server を 導
ケーション・サーバに比べて、保守
い、という強 い 思 い が ありました。
入したことで高品質なアプリケーショ
料も含め、運用コストが約 3 分の 2
富士通の提案では、バージョンアップ
ンの簡易な開発が可能になった。
まで削減でき、大きなコストメリット
に関する長期のロードマップが明確
フレームワークは、同社と富士通
を得ることができたという。また、残っ
で、強力にバックアップしてもらえると
が共同で作成。その上にパートナー
ていた基幹業務システム用の汎用大
いう安心感を持つことができました。
各社が受け持ったアプリケーション
型機からのシステム移行にも目処が
また、クライアントの操作性を向上さ
を構築した。これにより、汎用大型
つき、システム全体の保守料の大幅
せるリッチクライアントに対応できると
機中心だった開発チームの中にオー
な引き下げが可能になった。
いう点も魅力でした」
(野内氏)
。
「最近、
プン系のノウハウが蓄積できたので
全社統一の IT 基盤が稼働後、 同
Interstage Application Server の
ある。また、Interstage Application
社は蓄積した各事業部門の情報を、
バージョンアップを実施したのです
Server は、アプリケーションを実行
戦 略 的 活 動 に 結 び 付 け、 ビジネス
が、 他社のアプリケーション・サー
するた め の「コンテナ」 を 複 数 同
チャンスを逃すことなく、事業の成長
バに比べ、容易にバージョンアップ
時 に 稼 働できるた め、 処 理 の負荷
につながる新たな取り組みを推進。
ができました。製品選定の最大の理
分 散 が 可 能 だ。 これ も Interstage
現在、新たな情報の戦略的活用のた
由であったバージョンアップの簡便
Application Server が 高く評 価され
め の シ ス テ ム づ くり が Interstage
さが 実 証され た わ けで す」と同 社
た理由だ。
Application Server を基盤に開始さ
業務改革本部 第五部 主任 二階堂 剛
氏は語る。
れている。
導入効果と今後の展開
の統一と共に、自社でシステムの維
新しい IT 基盤をベースに
経営効率の向上と持続的な成長を
持やメンテナンスを行うことも課題
新しい IT 基盤では、立案した青写
同社はアプリケーション・サーバ
お問い合わせ先
富士通コンタクトライン 0120-933-200
「顧客第一主義」として、 常に最
高レベルの品質・サービスを提供し
つづける凸版印刷。同社のチャレン
ジは、今後も続く。
受付時間 9:00 〜 17:30(土 ・ 日 ・ 祝日を除く)
富士通株式会社 〒 105-7123 東京都港区東新橋 1-5-2 汐留シティセンター
●このカタログには、森林認証紙、大豆インキ、有害な廃液を出さない水なし印刷方式を採用しています。
CZ5321-1-2010 年 6 月 AP