1. はじめに 現在、本組合圏域から発生する可燃ごみ、不燃ごみ等は、頴娃ごみ処理施設及び指宿市清掃センターで 処理されています。しかし、両施設は老朽化が進み、年を重ねるごとに多額の施設補修費が必要となって おり、効率的とは言えない運営がなされている状況です。 これらの課題を解決するためには、2つの施設を統合し、「新ごみ処理施設の整備」を進めていくこと が重要となり、本組合及び指宿市にとって経済的・効率的であると考えられます。 そこで、頴娃ごみ処理施設と指宿市清掃センターの統合施設として、新ごみ処理施設を整備することと しました。 頴娃ごみ処理施設 現在の施設 + ◆焼却施設 ◆粗大ごみ破砕処理施設 ◆ストックヤード 新ごみ処理施設 指宿市清掃センター ⇒ ◆焼却施設 ◆粗大ごみ処理施設 ◆ストックヤード ◆焼却施設 ◆リサイクルヤード ◆ストックヤード 2. 施設整備に関する基本方針 ① 安全・安心な施設 ●最新技術による信頼性の高い安全・安心な施設 ●地震や停電時も安全に運転を停止し、災害に強い施設 ② 環境に十分配慮した施設 ●ダイオキシン類や温室効果ガスの発生を抑えた、環境に配慮された施設 ●周辺の豊かな環境資源、生物多様性にも配慮した施設 ③ 観光地である周辺地域との調和を図り、地元住民にも親しまれる施設 ●景観に配慮し、親しみやすい施設 ●住民との積極的なコミュニケーションを図り、見学者スペースや学習スペースを設けた施設 ④ 維持管理の経済性・容易性に優れた施設 ●維持管理費の低減、設備機器の取り替え・補修等が容易な、維持管理性に優れた施設 排ガスの公害防止目標値 3. 整備する施設の内容 ダイオキシン類 SOx、HCl 対策 ダイオキシン類対策 ① ② ③ 熱回収施設(ごみ焼却施設) リサイクルセンター ストックヤード ●ばいじん ●硫黄酸化物(SOx) ●塩化水素(HCI) ●窒素酸化物(NOx) ●一酸化炭素(CO) ●燃焼温度 850℃以上 ●滞留時間 2 秒以上 ●CO 濃度のピーク 100ppm 以下 の運転 ●排ガスの低温化 ●ダイオキシン類 ★ :0.05g/m3N :100ppm :200ppm :200ppm :100ppm(1 時間平均値) 30ppm(4 時間平均値) : 1.0 又は 3.0ng-TEQ/m3N ごみ処理の過程で排出さ れるプラント排水は、施設 内で処理される 「クローズドシステム」を 採用しますので、施設の外 には排出されません。 温水供給設備 NOx 対策 尿素等投入 ●低酸素状態にする (NOx 対策) 余熱利用 1 可燃ごみ 熱回収施設 プ ラ ッ ト ホ ー ム ★ ご み ピ ッ ト ★ 焼 却 炉 空 気 予 熱 器 ガ ス 冷 却 室 (ス ト ー カ ー 式 ) 白 煙 防 止 空 気 加 熱 器 ★ (ごみ焼却施設) 消石灰投入 活性炭投入 (SOx、HCl 対策) (ダイオキシン類対策) バ グ フ ィ ル タ 誘 引 送 風 機 煙 突 飛灰 主灰 54t/日(16h) ダイオキシン類対策 灰 バ ン カ ★ ●ごみピット内の攪拌による ごみ質の均一化 ●炉内への定量供給 管理型最終処分場※ にて埋立 処 理 物 バ ン カ ★ 飛 灰 処 理 装 置 ばいじん、ダイオキシン類対策 ●バグフィルタの設置 〈イメージ図〉 熱回収施設へ 熱回収施設へ 粗大ごみ(可燃性) 2 リサイクルセンター 粗大ごみ(不燃性) 3t/日(5h) 不燃ごみ プ ラ ッ ト ホ ー ム 粗 破 砕 ヤ ー ド 高 速 回 転 破 砕 機 可 燃 不 燃 分 別 装 置 ア ル ミ 選 別 機 磁 力 選 別 機 可燃残渣 〈イメージ図〉 不燃残渣 管理型最終処分場※ にて埋立 アルミ類 鉄類 金属貯留ヤード 資源化 ※現在整備中 注)本処理フローは、今後の詳細設計により変更の可能性があります 3 対象品目 ストックヤード 144㎡ ● ● ● ● ● ● ● ● 缶類(アルミ缶、スチール缶) ガラス類(無色びん、茶色びん、その他びん) ペットボトル その他プラスチック 発泡トレイ(トレイ、発泡スチロール) ダンボール 古紙(新聞、雑紙) 紙パック 資源化 4. おおよその建築費 3つの施設を整備するには、おおよそ4,028 百万円必要となります。 この費用は国からの交付金、起債そして指宿市と南九州市の負担金でまか なっていきます。 このほかにも建設地の造成工事費や、建設に必要な生活環境影響調査、建 ① 熱回収施設 (ごみ焼却施設) ② リサイクルセンター ③ ストックヤード 3,581,000 千円 416,000 千円 31,000 千円 設地の測量地質調査費用、また施設の基本設計等の費用が必要となります。 5. 今後のスケジュール 平成 24 年度に建設予定地の選定や地域計画の策定を行い、設計・建設工事・各種手続き等に要する期間として 平成 25~28 年度の 4 年間を予定しており、平成 29 年度の稼働開始を目途に施設整備事業を進めていきます。 新ごみ処理施設 建設予定地選定等 稼動 設計・建設工事・各種手続き等 頴娃ごみ処理施設 稼動 稼動 指宿市清掃センター 新ごみ処理施設の稼働に向け、今後、施設基本設計や、 環境影響評価等、さらなる詳細検討を進めてまいりますので、 よろしくお願いいたします。 編 集 ・発行 指宿広域市町村圏組合 〒891-0604 鹿児島県指宿市開聞仙田711番地4 TEL 0993-26-2114 FAX 0993-26-2104 停止 停止
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