農業用使用済プラスチック中間処理作業業務委託仕様書 項 １．総 目 則 内 容 この仕様書は、茨城県農業用プラスチック適正処理対策実施要領 （以下「実施要領」という。）に基づき、市町村農業用プラスチッ ク適正処理推進協議会等から委託を受けて、公益社団法人園芸いばら き振興協会（以下「協会」という。）が行う農業用使用済プラスチッ ク中間処理業務（以下「中間処理業務」という。）の委託に関し定め るものとする。 ２．委託内容 （１）目 的 茨 城県 全域 か ら回 収さ れ る農 業用 使 用済 み塩 化 ビニ ール フ ィルム （以下「塩ビ」という。）及び農業用使用済みポリオレフィンフィル ム（以下「農ポリ」という。）を年度当初決定した処理計画に基づい て中間処理し、中間処理製品を製造するための作業業務委託である。 （２）業務委託場所 茨城県東茨城郡茨城町網掛１１５４番１ 茨城県園芸リサイクルセンター 敷地面積 51,364㎡ 主な施設 工場棟1,895㎡ 管理棟245㎡ ストックヤード 2,800㎡ 廃水処理施設 洗浄残土乾燥場 800㎡ トラックスケール ・詳細は（別記）茨城県園芸リサイクルセンター主要施設の概要参照 ３．技術基準 （１）技術レベル、処 理能力 塩ビ、農ポリの中間処理製品を、業界の水準以上の品質で製造できる 技術を有し、以下の処理能力を有すること。 ①塩ビの中間処理製品「グラッシュ」の生産数量 １年当たり１，７００トン以上の生産が可能であること。 ②農ポリの中間処理製品「圧縮減容品」の生産数量 １年当たり２００トン以上の生産が可能であること。 ４．処理方法 （１）処理に要する施 設、機械 （２）委託する産業廃 棄物の種類 （３）生産する中間処 理製品 中間処理業務に当たっては、園芸リサイクルセンターに設置された 施設及び機械等を使用し、中間処理製品の製造に当たるものとする。 廃プラスチック類 ・塩化ビニールフィルム（塩ビ） ・ポリオレフィンフィルム（農ポリ） ①「グラッシュ」 塩ビを粗砕機及び粉砕機により破砕し、洗浄、脱水、乾燥させ、フ ラフ状（小破片）にしてＦＭミキサー等で半溶解させ微粒化させた再 生品。 ②「圧縮減容品」 農ポリを粗砕機等により破砕し、洗浄、フラフ状（小破片）にして 圧縮、減容させた再生品。 （４）塩ビ、農ポリの中 ① 塩ビ「グラッシュ」生産 間処理（中間処理製 荒切断 → 粗砕 → 洗浄 → 粉砕 → 洗浄 → 異物除 品生産）工程 去 → 洗浄 → 脱水 → 乾燥 → 半溶解 → 冷却 → ふるい → 混合 → 袋詰めの工程 ②農ポリ「圧縮減容品」は、圧縮減容可能なフィルムを仕分けし、 「圧 縮減容品」に処理加工 荒 切断 → 粗砕 → 洗浄 → 異物 除去 洗浄 → 圧縮梱 包 → ラッピングの工程 ・詳細は（別紙）中間処理製品生産工程図、中間処理製品生産工程内 容、塩ビ「グラッシュ」生産施設系統図参照 1 項 目 （５）工場排水及び洗 浄残土乾燥処理 ５．回収見込数量と処理 予定数量 内 容 中 間 処 理 作 業 で生 じた排 水 を、 園 芸 リ サ イ ク ル セ ン タ ー 内 の 排 水 処理施設により 適正に処理し（園芸リサイクルセンター排水処理施設 処理フロー参照）、発生する洗浄残土（年間400～500ﾄﾝ程度）を乾燥 場に移動し、乾燥処理を行う。 項 目 回収見込数量 処理予定数量 中間処理製品生産 予定数量 塩 ビ 農 ポ リ ２，０００ｔ ２，５００ｔ ２，０００ｔ ２００ｔ グラッシュ 1,400t 圧縮減容品 200t (歩留り70%で算出) (歩留り100%で算出) ０ｔ 他へ委託等予定数量 ２，３００ｔ ６．土地、建物等の使用 中間処理業務を円滑に進めるため、県有財産賃貸借契約書に記載 （１）土地、建物、工作 された土地、建物及び工作物、機械等を使用させるものとする。 物の使用物件 工場棟 １,８９５㎡ 再生処理プラント一式及び排水処理プラント一基 ストックヤード ２，８００㎡ 管理棟事務室３０㎡他付属施設（希望により） （２）中間処理用機械類 油圧ショベル(311CU) 粗砕機(TK- 1000) ､ (SSC-12040) 粉砕機(TK-840) 高速遠心脱水機 FMミキサー(FM1000) ふるい機 ハンドパレットスケール フォークリフト(NFP01L15) トロンメル 比重分離タンク 乾燥機 クーリングミキサー リボンブレンダー 圧縮梱包機 （３）使用期間 使用期間は、中間処理業務委託期間内とする。 ７．経費負担 中間処理作業業務の委託に伴う以下の経費は、受託者が支払うもの とする。 ①人件費（賃金、法定福利費等） ② 製 造 に要す る 電 力料金 及 び 事務棟 を 使 用する 場 合 はその 電 力 料 金 ③作業に必要な消耗品購入費 ④機械類の軽微な調整、整備費 ⑤重機、乾燥機等に使用する燃料費 ⑥刃の研磨及び調整費用 ⑦機械の操作ミス等による故障の修繕費 ⑧その他必要資材、機械購入費又はその賃借料 なお、県及び協会の施設・機械の修繕及び検査は受託者の経費に含 まないものとする。 ８．委託費支払い方法 ①委託費は、園芸リサイクルセンター搬入時に委託者が検量した結果 （キログラム単位）に所定の単価を乗じた金額とする。 ②委託者は毎月末に検量結果を締め切り、受託者に翌月3日までに通 知する。 ③受託者は、上記②に基づき、5日までに委託者に請求する。 ④ただし、平成25年4月及び5月分については、ビニールは中間処理製 品出来高の1.42倍を、ポリエチレンは出来高と同量を処理したものと みなして委託費を支払う。 ９．委託業務報告 中間処理業務委託に係る月次報告を翌月５日までに、また、業務 完了報告書を事業年度終了後、直ちに作成し委託者に報告する。 2 （別記）茨城県園芸リサイクルセンター主要施設の概要 １ 施設名 工場棟 構 造 鉄骨造 ２ 管理棟 鉄筋造 ３ 排水処理施設 ４ ５ 洗浄残土乾燥場 ストックヤード コンクリー ト造 延べ面積等 １，８９５㎡ 幅２８．５ｍ（２ ２ｍ）長さ７５ｍ ２４５㎡ ８００㎡ ２，８００㎡ ６ トラックスケール 3 用途 その他 ①中間処理再生処理プラント一式 ②一部中間処理製品保管倉庫 ③天井部に天井クレーンを装備 ④屋上に３カ所換気装置装備 ⑤倉庫 １室 ⑥休憩室 １室 ①事務室 ２室 ②休憩室 １室 ③研修室 １室 ④応接室 １室 ①工場排水処理プラント一式 ②洗浄残土処理 （アムズ株式会社施工） ①洗浄残土乾燥処理 ①回収した塩ビ、農ポリの保管 ②最終残さ置き場 ①運搬用トラックの重量測定 中間処理製品生産工程図 【グラッシュ生産工程】 7 ｺﾝﾍﾞｱ(中) 11 合流ﾀﾝｸ 8 粉砕機 14 第３ﾄﾛﾝﾒﾙ 12 攪拌機 10 第２ﾄﾛﾝﾒﾙ 4 粗砕機 5 ﾐﾆｺﾝﾍﾞｱ 6 第１ﾄﾛﾝﾒﾙ 3 ｺﾝﾍﾞｱ 1 塩ビ搬入 2 荒切断 13 水中ﾎﾟﾝﾌﾟ 14 12 11 ９ 分離タンク 作業員１人 ポンプ 異物除去 9 10 仕上げ洗浄 比重分離で 軽いゴミ等除去 18 ｼﾞｪｯﾄ （大小２基） ﾋｰﾀｰ 6 8 重い異物等除去 2回目洗浄 4 1 約３ｃｍ 1回目 荒破砕 四方に粉砕 洗浄 約30cm四方 原料ビニール 荒切断 17 乾燥機 15 脱水機 16 搬送ｰ 21 ふるい機 22 ﾘﾎﾞﾝﾌﾞﾚﾝﾀﾞｰ １９ 搬送 23 計量機 24 梱包 20 ﾍﾝｼｪﾙﾐｷｻｰ 15 16 脱水 搬送 17 18 乾燥 19 20 搬送 摩擦熱で 半溶解状に 21 ふるいかけ 22 ブレンド 23 計量機 計量 製品(ｸﾞﾗｯｼｭ) ５００ｋｇﾌﾚｺﾝ 製品(ｸﾞﾗｯｼｭ) 4 【圧縮減容品生産工程】 4 粗砕機 ７ 第3ﾄﾛﾝﾒﾙ ８ 中ｺﾝﾍﾞｱ ５ 第２ﾄﾛﾝﾒﾙ 3 ｺﾝﾍﾞｱ- ６ 洗浄ﾀﾝｸ 1 農ポリ搬入 2 荒切断 ｺﾝﾃﾅに積載 5 分離タンク ９ 圧縮・梱包 ⑨ ⑦ 圧縮梱包 第２回洗浄 異物除去 第１回洗浄 ⑥ ⑤ 5 ④ ① ビニール破砕 荒切断 中間処理製品生産工程内容 NO 作業内容 系列数 スットクヤードから回収した塩ビを工 1 1 場内へ搬入 2 切断機等で荒切断 NO 作業内容 ヘンセルミキサーでフラフを熱 20 で半溶解し微粒化 1 21 系列数 2 ふるい機でＡ品とＢ品にふるい 分け 2 3 ゴミの除去、コンベアーで搬送 1 22 リボンブレンダーで混合 2 1 23 グラッシュをスケールで計量 2 5 ミニコンベアーで搬送 2 24 6 トロンメルで洗浄 2 7 中コンベアーで搬送 2 8 粉砕機で破砕（３～５ｃｍフラフ化） 2 2 4 9 粗砕機で破砕（約３０ｃｍのフラフ 化） 分離タンクで異物除去、ポンプで送 出 10 トロンメルで洗浄 11 合流タンクで２系列を合流しゴミを 比重分離 2 1 12 攪拌機２基で攪拌 13 ポンプで送出 14 トロンメルで洗浄、スクリューコンベ アーで搬送 2 2 15 脱水機で脱水 2 16 ブロアー２基で搬送 2 17 乾燥機 2 18 ジェットヒーター大小２基で乾燥 2 19 ブロアーで搬送 2 6 グラッシュを５００ｋｇフレコンで 梱包 2
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