SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張 - SAP Help Portal

SAP BusinessObjects Web Intelligence
拡張ポイント:カスタム関数の構築
SAP BusinessObjects XI 3.1 Service Pack 3
windows and linux
著作権
© 2010 SAP AG. All rights reserved.SAP、R/3、SAP NetWeaver、Duet、
PartnerEdge、ByDesign、SAP Business ByDesign、および本書に記載されたその他
のSAP製品、サービス、ならびにそれぞれのロゴは、ドイツおよびその他の国々にお
けるSAP AGの商標または登録商標です。Business ObjectsおよびBusiness Objects
ロゴ、BusinessObjects、Crystal Reports、Crystal Decisions、Web Intelligence、
Xcelsius、および本書で引用されているその他のBusiness Objects製品、サービス、
ならびにそれぞれのロゴは、米国およびその他の国々におけるBusiness Objects
S.A.の商標または登録商標です。Business ObjectsはSAPのグループ企業です。本
書に記載されたその他すべての製品およびサービス名は、それぞれの企業の商標
です。本書に記載されたデータは情報提供のみを目的として提供されています。製
品仕様は、国ごとに変わる場合があります。これらの文書の内容は、予告なしに変
更されることがあります。また、これらの文書はSAP AGおよびその関連会社(「SAP
グループ」)が情報提供のためにのみ提供するもので、いかなる種類の表明および
保証を伴うものではなく、SAPグループは文書に関する誤記・脱落等の過失に対す
る責任を負うものではありません。SAPグループの製品およびサービスに対する唯
一の保証は、当該製品およびサービスに伴う明示的保証がある場合に、これに規
定されたものに限られます。本書のいかなる記述も、追加の保証となるものではあり
ません。
2010-05-23
目次
第1章
計算拡張の概要
5
外部関数.............................................................................................6
カスタム関数のデプロイメント...................................................................7
ライブラリ宣言.......................................................................................7
Web Intelligence サンプル ファイルの使用.................................................8
第2章
カスタム計算の定義
9
XML 関数オブジェクト..........................................................................10
XML 関数宣言の定義..........................................................................13
XML カタログ宣言の定義......................................................................14
C++ ファイルの実装..............................................................................15
Microsoft Visual Studio 2005 のソース ファイルのコンパイル........................16
WebiCalcPlugin へのファイルのコピー.....................................................17
第3章
例
19
第4章
エラー メッセージ
23
#EXTERNAL エラー メッセージ..............................................................24
トレース ログ メッセージ エラー...............................................................24
付録 A
より詳しい情報
27
索引
31
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
3
計算拡張の概要
1
1
計算拡張の概要
外部関数
計算拡張はカスタム Web Intelligence レポート計算で、既存の Web Intelligence 関数
リストを拡張するものです。
計算拡張ライブラリを使用するには、特定の API が後に続く C++ 外部ライブラリを作
成します。
Web Intelligence の高度な計算機能や、Web Intelligence 関数や演算子への構文参
照については、SAP ヘルプ ポータルからダウンロードできる、 『Web Intelligence にお
ける関数、式、計算の使い方 』を参照してください。
外部関数
外部関数は、他の Web Intelligence 標準関数のように表示され、使用することができ
ます。独自の論理を実装する関数を使用してフォーミュラを構築することができます。
注
関数は好きなだけ定義できます。単一値パラメータを使用している関数のみがサ
ポートされます。最大で 5 つの単一値パラメータを持つことができます。
関数を定義する。
1 指定の XML 構造を使用して外部関数の説明を XML ファイルに宣言します。
2 指定の API を使用して C++ ライブラリの関数を実装します。
3 XML ファイルおよびライブラリを、サーバーおよびデスクトップ クライアントの
Business Objects Enterprise インストール ディレクトリ フォルダにある該当フォルダ
にコピーします。
4 システムを再起動して、フォーミュラの作成に使用できる関数一覧に自動的に外
部関数を追加します。
外部関数は、レポートで使用される際に、異なる外部ライブラリを使用する場合に誤解
釈できないように、一意の識別子に基づいています。
システムでライブラリをロードできない、外部関数の情報が存在しない、整合性のない
XML 宣言、ライブラリが存在しない、または関数が重複している場合、エラー メッセー
ジが表示されます。またトレース ログにエラーが書き込まれます。
関連項目
•
6
24 ページの「#EXTERNAL エラー メッセージ」
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
計算拡張の概要
カスタム関数のデプロイメント
カスタム関数のデプロイメント
カスタム関数のデプロイメントには、いくつかの手動の手順が必要です。BusinessObjects
管理者は、XML ファイルおよび関連ライブラリ DLL ファイルをサーバーのライブラリ
フォルダと、デスクトップ リッチ クライアント上に配置する必要があります。
警告
カスタム ライブラリ フォルダでライブラリの置換や追加を行うと、システムに悪影響を与
える可能性があります。ライブラリは自動的にロードされるため、外部ライブラリが内部
の重要なデータやプロセスにアクセスできるようになり、システムを危険にさらす可能
性があります。
サイト管理者は関連フォルダに対して適切なセキュリティ アクセスを実装して、許可さ
れた人のみがカスタム ライブラリ フォルダにアクセスするようにします。
ライブラリ宣言
ライブラリ ファイルの拡張子はオペレーティング システムによって異なります。
•
•
Windows の場合は DLL
Linux または UNIX の場合は SO
ファイルの種類は次のとおりです。
種類
説明
XML カタログ宣言
この種類のファイルは 1 つのみで、externalcatalogs.xml と
いう名前になります。このファイルには、すべての XML 関
数定義ファイルの一覧が含まれています。
このファイルは、関数およびその関連ライブラリの一覧を定
義したもので、XML カタログ宣言ファイルに表示されていま
す。
XML 関数宣言
注
カタログ ファイルは、関数宣言ライブラリを含めるか参照す
ることができます。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
7
1
1
計算拡張の概要
Web Intelligence サンプル ファイルの使用
種類
説明
このファイルには、C++ で記述されたユーザー関数のコー
ドが含まれています。
ライブラリ ファイル
ライブラリ ファイルには、XML 関数宣言で定義されている
ユーザー関数実装が含まれています。
Web Intelligence サンプル ファイルの使用
以下のアプリケーションをインストールしておく必要があります。
•
•
Visual Studio C++
Web Intelligence XI 3.1 SP2
この例では、VS2005_Samples.zip ファイルにあるサンプル ファイルを使用しています。
これは [Install directory]\userlibs\WebI\Samples\ にあります。
注
このサンプルは VS2008 でも動作しますが、 VS2008 を開く際に VS2008 によっ
てサンプルが移行されます。
1 VS2005_Samples.zip を解凍します。
2 サンプルを開くには、OpenSolution.bat を起動します。
OpenSolution.bat により、ソリューションで使用される一時 WEBICALCPLUGINAPI
変数環境が設定され、Web Intelligence 固有のヘッダー ファイルが検索されます。
警告
Web Intelligence の必須バージョンがインストールされていない場合、OpenSo
lution.bat を使用できません。Web Intelligence ヘッダー ファイルを含むフォ
ルダのパスを使用して、WEBICALCPLUGINAPI 変数環境を手動で設定しま
す。VS2005_Samples\WebICalcPlugIn を開きます。
関連項目
•
8
19 ページの「例」
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
カスタム計算の定義
2
2
カスタム計算の定義
XML 関数オブジェクト
Web Intelligence 内の関数をカスタマイズするには、次のように行います。
1 XML 関数宣言を定義します。
2 XML カタログ宣言を定義します。
3 外部関数の特定 API を使用して C++ 内にライブラリを実装します。
4 ソース ファイルをコンパイルします。
5 XML 定義およびライブラリを専用 WebiCalcPlugin フォルダにコピーします(サー
バー側と任意のリッチ クライアント)。
6 Web Intelligence サーバーを再起動します。
注
この章の例では、Web Intelligence に添付のサンプル ファイルを使用しています。
式エディタと数式バーのホップ ヒントの関数一覧に関数が自動的に追加されます。
フォーミュラが外部ライブラリの使用できない関数を使用している場合、#EXTERNAL
エラー メッセージが表示されます。
注
単一値パラメータを使用している関数のみがサポートされます。
XML 関数オブジェクト
XML 定義には、カスタム関数を定義するオブジェクトが含まれています。XML カスタ
ム関数は、フォーミュラ言語の関数の一覧を拡張して、この関数を使用するフォーミュ
ラが XML 署名に従って解析され、トークン化された形に変換されるようになります。外
部関数にグローバル一意識別子(GUID)を割り当てて、再利用できないようにしたり、
他のカスタム ライブラリと取り違えないようにすることができます。
XML 定義には次のオブジェクトが含まれています。
タグ
XML 属性
CATALOG
XML 定義オブジェクト
XML ルート
C++ 実装コードを含むライブラリ ファイル名
LIBRARY
10
ファイル
ライブラリ ファイルに複数の関数を含めることが
できます。ライブラリ拡張子は指定されません。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
カスタム計算の定義
XML 関数オブジェクト
タグ
XML 属性
XML 定義オブジェクト
一意関数 GUID
ヒント
あらかじめすべての GUID を定義して、すべて
の GUID が全体的な視点から一意であることを
確認します。
guid
Windows の場合、Visual Studio に付属している
GUID ツールを使用することができます。これ
は、Microsoft の Web サイトからダウンロードす
ることも可能です。Linux の場合、ツール
usr/bin/uuidgen が libuuid1(Debian)パッケー
ジにあります。
FUNCTION
式エディタ内に表示される関数名
関数名は以下の条件を満たす必要があります。
名前
•
•
•
•
関数を表す簡単な一意の名前である
文字で始まる
大文字、小文字、数字、または _ 文字を使
用する
Web Intelligence ライブラリにまだ存在して
いない
注
名前は変換されません。
ARGLIST
パラメータの一覧
数は 5 つ未満です。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
11
2
2
カスタム計算の定義
XML 関数オブジェクト
タグ
XML 属性
XML 定義オブジェクト
パラメータの型
使用可能なパラメータの型は以下のとおりです。
型
ARG
•
•
•
•
数値
論理式
日付
文字列
式エディタ内に表示される各パラメータ名
名前
名前は、ユーザーにメソッドのプロトタイプを示
します。英数字のみを使用します。
戻り値の型
戻り値は次のとおりです。
RETURN
型
•
•
•
•
数値
論理式
日付
文字列
式エディタ内で関数が表示されるカテゴリ
一貫性のあるものにします。文字カテゴリに文字
列を配置し、数値カテゴリに数字を配置します。
使用可能なカテゴリは、次のとおりです。
CATEGORY
12
型
•
•
•
•
•
•
•
Character
Date
Document
DP
Misc
Logical
Num
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
カスタム計算の定義
XML 関数宣言の定義
タグ
XML 属性
HINT
値
XML 定義オブジェクト
式エディタ内に表示されるヒント
ヒントは、関数の使用法を説明したものです。
XML 関数宣言の定義
署名用の XML は以下の構造を使用します。
Function_list
署名用の XML は以下の構造を使用します。
Function_list := [Function*]
Function := [name, GUID, data_type = Numeric|Boolean|Date|
String, category = character|Date|Document|DP|Misc|Logical|Num,
parameter_list, (online_help_signature?), (online_help_description?),library_name)]
parameter_list := [parameter*]
parameter := [name, data_type =Numeric|Boolean|Date|String]
1 XML ルート タグを CATALOG に設定します。
2 CATALOG に LIBRARY タグを追加します。
3 LIBRARY に DLL または SO ファイル拡張子を除いたライブラリ ファイル名を
追加します。これがファイル属性です。
4 LIBRARY に FUNCTION タグを追加します。
FUNCTION タグには一意の GUID と、追加で関数名を定義する一意の属性名
があります。
FUNCTION タグには次のものが含まれます。
• ARG タグのある ARGLIST タグ。ARG タグには、このパラメータの種類を定義
する 1 番目の属性と、このパラメータの名前を定義する 2 番目の属性がありま
す。
ARG の型は、論理型、数値、日付、文字列のいずれかです。ARG 名には英
数字のみを使用できます。
注
パラメータは 5 つまでに制限されています。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
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2
2
カスタム計算の定義
XML カタログ宣言の定義
•
型属性を定義する RETURN タグ。
RETURN の型は、論理型、数値、日付、文字列のいずれかです。
•
型属性を定義する CATEGORY タグ。
CATEGORY の型は、文字、日付、ドキュメント、DP、その他、論理型、または
数値のいずれかです。
•
値属性を定義する HINT タグ。
5 XML 定義を専用フォルダ(サーバー側および任意のリッチ クライアント)に配
置します。
例 SampleMath.xml
<CATALOG>
<LIBRARY file="SampleMath">
<FUNCTION guid="CC3E9742-67A7-4844-9DBF-2CCD4F6ECABE"
name="MySquareFct">
<ARGLIST>
<ARG type="Numeric" name="input_number"/>
</ARGLIST>
<RETURN type="Numeric"/>
<CATEGORY type="Num"/>
<HINT value="My square function."/>
</FUNCTION>
</LIBRARY>
</CATALOG>
関連項目
•
8 ページの「Web Intelligence サンプル ファイルの使用」
XML カタログ宣言の定義
XML カタログ宣言を作成したり、既存のカタログ宣言に XML カタログ宣言を追加す
ることができます。
<CATALOG> は、XML 関数宣言を参照します。参照しない場合は、XML 関数宣言
形式を定義するセクションで示されているとおりに直接 <CATALOG> を定義します。
カタログ宣言を作成するには、次のように行います。
1 宣言 externalcatalogs.xml を命名します。
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SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
カスタム計算の定義
C++ ファイルの実装
2 XML ルート タグを CATALOGS に設定します。
3 CATALOGS に CATALOG タグを追加します。
このアクションは、XML 関数宣言のファイル名値を定義するものです。
4 XML ライブラリを専用フォルダ(サーバー側および任意のリッチ クライアント)
に配置します。
例 externalcatalogs.xml
<CATALOGS>
<CATALOG file="SampleMath.xml"/>
</CATALOGS>
関連項目
•
8 ページの「Web Intelligence サンプル ファイルの使用」
C++ ファイルの実装
1 ファイルに ibovariant.h ヘッダーを追加します。
2 各メソッドに対して、BO_DECLARE_USER_FCT マクロで宣言を開始します。
マクロには次のものが含まれます。
•
•
•
XML 関数宣言ファイルに表示される関数名
戻り値オブジェクト名
パラメータ オブジェクト名
注
何も問題がない場合、関数は BONOERROR を返します。問題がある場合は、
#EXTERNAL エラー メッセージがレポートに表示されます。
例 Square.cpp
// Headers file include of the WebI hearders
#include <ibovariant.h>
// To not repeat BOExtFunct::
using namespace BOExtFunct;
BO_DECLARE_USER_FCT (// Name of function as it was defined in the XML.
MySquareFct,
// Name of the return value object.
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
15
2
2
カスタム計算の定義
Microsoft Visual Studio 2005 のソース ファイルのコンパイル
retVal,
// Name of the parameters object.
parameters
)
{
try // Always used a try{}catch(…) to be sure no
// exception was thrown outside this Web
// Intelligence user function.
{
// Get the first parameter.
const iBOValue&param0 = parameters[0];
// Transform the parameter to the correct type.
double valPar0(param0);
// Assign value to the return value.
retVal = valPar0 * valPar0;
}
catch(...)
{
return BOERROR; // Unkonwn exception so notify WebI
}
return BONOERROR; // It's OK
}
関連項目
•
8 ページの「Web Intelligence サンプル ファイルの使用」
Microsoft Visual Studio 2005 のソース ファイルのコン
パイル
1 プロジェクトを作成するには、 [ファイル] > [新規作成] > [プロジェクト]に移動
します。
2 [プロジェクトの種類]で、 [Visual C++] > [全般]を選択します。
3 [テンプレート]で、[空のプロジェクト]を選択します。
4 プロジェクト名を指定します。
5 プロジェクトの出力先フォルダを指定します。
6 [OK]をクリックします。
7 プロジェクトを右クリックして[プロパティ]を選択します。
8 [構成]で、[すべての構成]を選択します。
9 [構成プロパティ] > [全般]で、[構成の種類]を[ダイナミック ライブラリ(.dll)]
に設定します。
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SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
カスタム計算の定義
WebiCalcPlugin へのファイルのコピー
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[OK]をクリックします。
プロジェクトを右クリックして、[追加] > [新規項目]を選択します。
[カテゴリ]で、[コード]を選択します。
[テンプレート]で、[C++ ファイル(.CPP)]を選択します。
CPP ファイル名を指定します。
[追加]をクリックします。
プロジェクトを右クリックして[プロパティ]を選択します。
[構成]で、[すべての構成]を選択します。
[構成プロパティ] > [C/C++]で、Business Objects ファイル ヘッダーを含むフォ
ルダを追加します。
[適用]をクリックします。
[構成]で、[デバッグ]を選択します。
[構成プロパティ] > [C/C++] > [コード生成]で、[マルチスレッド デバッグ
(/MTd)]に設定します。
[適用]をクリックします。
[構成]で、[解放]を選択します。
[構成プロパティ] > [C/C++] > [コード生成]で、[マルチスレッド(/MT)]に設
定します。
[OK]をクリックします。
コードを CPP ファイルに追加します。
コンパイルを行います。
WebiCalcPlugin へのファイルのコピー
•
XML 関数宣言、XML カタログ宣言、および DLL/SO ファイルを bin フォルダ
の WebiCalcPlugIn セクションにコピーします。
ファイルは Windows デプロイメント の次のパスにあります。
[installation directory]\[BusinessObjects
Version]\[OS]_[PLATEFORM]\WebiCalcPlugIn
ここで[BusinessObjects Version]は BusinessObjects Enterprise 12.0 など製品の
バージョンにあたります。また、[OS]はオペレーティング システムであり、オペレー
ティング システムが Windows の場合は win32、Linux の場合は linux などとなりま
す。[PLATEFORM]はプラットフォームで、たとえば Intel 32 ビット中央処理装置
の場合は x86 となります。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
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2
例
3
3
例
この例では、VS2005_Samples.zip ファイルにあるサンプル ファイルを使用しています。
これは [Install directory]\userlibs\WebI\Samples\ にあります。
例 externalcatalogs.xml の XML カタログ宣言
<CATALOGS>
<CATALOG file="SampleString.xml"/>
</CATALOGS>
例 SampleString.xml の XML 関数宣言
<CATALOG>
<LIBRARY file="SampleString">
<FUNCTION guid="A91BD526-B8EB-4b09-90F2-FFCD350776A8"
name="MyHelloWorld">
<RETURN type="String"/>
<CATEGORY type="Num"/>
<HINT value="My simple hello world function."/>
</FUNCTION>
</LIBRARY>
</CATALOG>
例 HelloWorld.cpp の C++ ファイル宣言
// Headers file include of the Web Intelligence hearders
#include <ibovariant.h>
// To not repeat BOExtFunct::
using namespace BOExtFunct;
BO_DECLARE_USER_FCT(
// Name of function as it was defined in the XML.
MyHelloWorld,
// Name of the return value object.
retVal
// Don't use parameter.
/*parameters*/
)
{
try // Always used a try{}catch(…) to be sure no
// exception was thrown outside this
// Web Intelligence user function.
{
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SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
例
// Create an std::wstring with wide char Hello world.
std::wstring helloWorldStr = L"Hello world!!!";
// Initialyse the return value.
retVal = helloWorldStr;
}
catch(...)
{
// Unkonwn exception so notify Web Intelligence
return BOERROR;
}
return BONOERROR; // It’s OK
}
関連項目
•
8 ページの「Web Intelligence サンプル ファイルの使用」
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
21
3
エラー メッセージ
4
4
エラー メッセージ
#EXTERNAL エラー メッセージ
#EXTERNAL エラー メッセージ
次のような問題により #EXTERNAL エラー メッセージが生成されます。
•
•
•
•
•
フォーミュラが外部ライブラリ フォルダにはない外部関数を参照している。
ドキュメントに外部メソッドが含まれていて、システムがこれをロードできない。ライブ
ラリ ファイルが見つからないか、不整合な宣言が含まれている。
外部メソッドが戻り値を初期化しない。
外部メソッドが戻り値を不正な型に初期化した。たとえば、浮動小数点型が文字列
型に設定されている場合などがあります。
外部メソッドがエラー コードを返した。
BusinessObjects 管理者にこの関数を実装する正しいライブラリをデプロイするように
依頼してください。
トレース ログ メッセージ エラー
XML 解析/検証中にエラーが発生した場合、ユーザーに対してメッセージが提示さ
れ、エラーがトレース ログに入力されます。
ログの種類
エラー メッセージ
File cannot be read or is missing.
Bad XML structure due to:
XML ログ
•
•
•
Parent/Children relation invalid.
Missing field (ID function, name function).
Invalid field value.
File is missing.
DLL ログ
DLL cannot be loaded.
Function is not found in the DLL.
24
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
エラー メッセージ
トレース ログ メッセージ エラー
ログの種類
エラー メッセージ
Function name is already in use.
Function ID is already used.
Function name is missing.
関数ログ
Return type is invalid.
ID is invalid.
Number of parameters is invalid.
Parameter name is missing.
パラメータ ログ
Parameter type is invalid.
The user function does not initialize the return value.
ランタイム ログ
The user function initializes the return value with a bad type.
The user function returns the BOERROR error code.
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
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4
より詳しい情報
A
A
より詳しい情報
情報リソース
場所
SAP BusinessObjects
http://www.sap.com
製品情報
http://help.sap.com から SAP BusinessObjects を選択しま
す。
SAP ヘルプ ポータルでは、すべての SAP BusinessObjects
製品とそのデプロイメントについて扱った最新のドキュメンテー
ションにアクセスできます。PDF 版またはインストール可能な
HTML ライブラリのダウンロードが可能です。
SAP ヘルプ ポータル 一部のガイドは SAP サービス マーケットプレイスに格納され
ており、SAP ヘルプ ポータルからは入手できません。ヘルプ
ポータルのガイド一覧で、そのようなガイドには SAP サービ
ス マーケットプレイスへのリンクが付いています。メンテナン
ス契約を締結されたお客様には、このサイトにアクセスするた
めの正規ユーザー ID が付与されます。ID の入手方法につ
いては、お客様担当のカスタマー サポート担当者までお問
い合わせください。
http://service.sap.com/bosap-support > ドキュメンテーショ
ン
•
•
SAP サービス マー
ケットプレイス
28
インストール ガイド:https://service.sap.com/bosap-inst
guides
リリース ノート:http://service.sap.com/releasenotes
SAP サービス マーケットプレイスには、一部のインストール
ガイド、アップグレードおよび移行ガイド、デプロイメント ガイ
ド、リリース ノート、サポート対象プラットフォームに関するド
キュメントが格納されています。メンテナンス契約を締結され
たお客様には、このサイトにアクセスするための正規ユーザー
ID が付与されます。ID の入手方法については、お客様担当
のカスタマー サポート担当者までお問い合わせください。SAP
ヘルプ ポータルから SAP サービス マーケットプレイスにリダ
イレクトされた場合は、左側のナビゲーション ペインのメニュー
を使用して、アクセスするドキュメンテーションが含まれている
カテゴリを探します。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
より詳しい情報
情報リソース
開発者向けリソース
場所
https://boc.sdn.sap.com/
https://www.sdn.sap.com/irj/sdn/businessobjects-sdklibrary
SAP Community Net- https://www.sdn.sap.com/irj/boc/businessobjects-articles
work 上の SAP BusinessObjects に関する これらの記事は、以前はテクニカル ペーパーという名称でし
た。
記事
https://service.sap.com/notes
ノート
これらのノートは、以前はナレッジ ベース記事という名称でし
た。
SAP Community Nethttps://www.sdn.sap.com/irj/scn/forums
work 上のフォーラム
http://www.sap.com/services/education
トレーニング
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まで、それぞれのニーズと希望する学習スタイルに応じた幅
広いトレーニング パッケージを提供しております。
http://service.sap.com/bosap-support
SAP サポート ポータルには、カスタマー サポート プログラム
とサービスに関する情報が含まれています。また、さまざまな
オンライン カスタマー テクニカル情報およびダウンロードへのリンクも用意されてい
サポート
ます。メンテナンス契約を締結されたお客様には、このサイト
にアクセスするための正規ユーザー ID が付与されます。ID
の入手方法については、お客様担当のカスタマー サポート
担当者までお問い合わせください。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
29
A
A
より詳しい情報
情報リソース
場所
http://www.sap.com/services/bysubject/businessobjectscon
sulting
コンサルティング
30
コンサルタントは、初期の分析段階からデプロイメント プロ
ジェクトの実現まで一貫したサポートを提供します。リレーショ
ナル データベースと多次元データベース、接続、データベー
ス設計ツール、カスタマイズされた埋め込みテクノロジなどの
トピックに関する専門的なサポートを行います。
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
索引
エラー (続き)
トレース ログ 24
記号
#EXTERNAL 10, 24
か
B
C
関数
XML カタログ宣言 14
XML 宣言 13
エラー 24
構造 10
C++ ファイル
実装 15
し
BO_DECLARE_USER_FCT 15
E
式エディタ 10
ExternalFunc.xml 6
そ
G
ソース ファイル
コンパイル 16
GUID 6, 10
と
W
WebiCalcPlugIn 7, 17
トレース ログ
エラー メッセージ 24
え
ら
エラー
関数内 24
ライブラリ ファイル
構造 7
SAP BusinessObjects Web Intelligence 拡張ポイント:カスタム関数の構築
31