第26号

ストップ地球温暖化千葉推進会議 会報
平成20年 3月31日発行
会報 第26号
ストップ地球温暖化千葉推進会議
代 表
内山 明治
千葉市中央区中央港1-11-1
(財)千葉県環境財団 環境活動推進チーム
環境パートナーシップちば事業部気付
「大人も子どもも出会いから」の統一テーマのもと
千葉市民活動センターまつりに参加しました
千葉市
平成 20 年 2 月 2 日(土)3 日(日)AM10:00から
PM6:00まで、 千葉市中央区の千葉市民活動センター
で、参加団体70有余で、千葉市民活動センターまつりが、
開催されました。この千葉市民活動センターまつりは、千
葉市民の市民活動を広く多くの皆様に紹介すると同時に、
市民活動の連帯を深め、更なる市民活動の向上を目指すも
のです。ストップ地球温暖化千葉推進会議も、会場の一角
をいただき、参加しました。
出展の内容は、本会の写真に
よる活動報告、大型パネル4
枚による温暖化防止の訴え、
太陽光パネルの展示、雨水取
水器の展示、電球型蛍光灯と
白熱電球の電力比較装置の
実演、自作CO2測定装置、
LEDライトの点灯展示、人
力発電機の演示などでした。
あいにく、2日目は雪の天
候になり、来場者はすくなか
相 馬 孝 雄
ったのですが、両日とも私たちのブースを訪れた方は時間
も充分ある中で、熱心に説明をお聞きいただき、内容の充
実した対話をする事ができました。また、環境関係の方の
ブースを相互に訪問し説明や体験をさせていただき、これ
からの私たちの活動に多くの示唆をいただきました。
市民の皆様が、どんな展示を見たり、どんな体験をすれ
ば、地球温暖化防止のための実践行動をしていただける
かと悩みながらの参加で、今後は、
より多くの努力や工夫、学習など
の必要性を強く感じました。
この催しで、ストップ地球温暖
化千葉推進会議の存在も微力で
はありますが、PR出来たかと思
っております。
千葉市民センターの皆様を始
め、実行委員の皆様や遠方のスト
温の会員の皆様のお力添えをい
ただき、無事終了することができ
ました。有難うございました。
G20 ちば 2008∼気候変動と持続可能な社会への閣僚級対話 記念事業∼
G 20 へ の 提 案 集 会
船橋市
去る 2 月 7 日千葉市文化センターで、環境シンポジウム
千葉会議実行委員会主催で標記の集会が行われました。こ
の「提案集会」は環境シンポジウム 2007 千葉会議の総括と
して、先送りをしない地球温暖化対策を取り纏めることに
なっていたものです。
「危機感を持って行動を!」
「エコポイント」
「自転車道路
の完備」
「太陽光発電」
「CO2 ダイエット宣言」等々の提案
がありました(スト温提案は後述)
。これに実行委員会から
の提案を含めて討論を行いましたが、スト温の出前講座等
の具体的提案は注目されました。
環境シンポジウム千葉会議実行委員会は、これらの議論
を整理した「千葉アピール」に基礎を置いた形態での、地
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大 西 優 子
球温暖
化防止
活動へ
の参加
を呼び
かけて
います。
<スト
温提案
> 1、
「地球
温暖化問題を中核とした環境学習」を全県一律に実施する。
ストップ地球温暖化千葉推進会議 会報
①小中学校の環境学習、②市民・行政の連携のもと環境学
習、③教育委員会・県推進センター・環境学習ネットワー
ク会議・NPO 代表等で実行計画を作成し、推進員や NPO
が実施を応援する。 2、県民環境デーを設け、県民・企
業・すべての自治体がエコライフ関連イベントを開催する。
例:ノーカーデー・キャンドルナイト・シンポジウム・森
や水源の観察会・工場群ウオッチなど。 3、社会の仕組
幕張地域熱供給施設を見学して
平成20年 3月31日発行
み変革の必要性を千葉から発信する。①自然エネルギーの
導入(公共施設への発電設備等導入の制度化・個人が設置
しやすい制度づくり)
、②自転車専用道路の設置、③車対
策:運転免許制度に温暖化防止に関する項目を、④環境税
導入:環境シンポジウムが起点となり県民の声として発信
(自然エネルギー導入推進等に充当)
」
。
千葉市
久 木 文 雄
千葉市幕張新都心には二つの地域熱供給施設があります。
熱供給施設から幕張メッセ、オフィスビル、ホテル、レス
トラン、ショッピング施設に、毎日 24 時間、冷水、温水、
蒸気を供給しています。両施設は JR 京葉線を境界として、
海側のエリアを対象とする熱供給施設と、陸側のエリアを
対象とする熱供給施設に分れています。前者は 都市ガス
を熱源とし、後者は 電気 をエネルギー源としています。
★海側のエリアを対象とする熱供給施設の特徴
冷水、蒸気の供給を開始してから 19 年経過しています。
2007 年 3 月 ガスエンジンコージェネレーション システ
ム(combined heat and power 熱電併給)を採用、発電と
同時にガスエンジンの高温の冷却水及び排ガスの保有熱を
回収し、冷凍機の熱源として利用しています。発電した電
力は施設内で使用し、余剰分は売却している。ガスエンジ
ンコージェネレーションの熱効率は 77%になっています。
また水管ボイラで発生させた高圧高温の蒸気で 蒸気ター
ビン駆動ターボ冷凍機 を運転しています。コージェネレ
ーションシステムを設置する前と比較すると、燃料消費量
を 24%削減、CO2 を 24,000 トン削減、COP(※)が 0.5 向
上し 1.2 になったとのことです。
★陸側のエリアを対象とする熱供給施設の特徴
花見川下水処理場の 17∼28℃の 下水処理水の保有熱
を ヒートポンプ を使い冬は温熱製造に、夏は冷水製造
に有効利用しています。また 夜間の安価な電力 を使っ
て冷水をつくり 蓄熱槽 に蓄え昼間に使います。真夏の
午後の冷房負荷が大きい時も蓄えた冷水を使うので、大き
な冷水製造設備を持つ必要がありません。電力基本料金の
節減が可能になります。施設の COP は 1.25 で日本で最高と
のことです。
幕張新都心においては、ガスエンジンコージェネレーショ
ンの熱供給会社と、化石燃料を燃焼させることなく『温度
差エネルギー』である下水処理水の持つ熱をヒートポンプ
で有効利用する熱供給会社が、互いに競って省エネルギー
対策、地球温暖化防止のための CO2 対策、省資源対策をと
っているとの印象を強く受けました。
※注:COP (Coefficient of Performance)エネルギーの消
費効率のこと
(日本の多くの地域熱供給施設の COP は 1.0 以下)
「G20ちば」記念 国際シンポジウムに出展参加して
スト温 事業部 流山市
気候変動問題の国際会議「G20 ちば 2008」のプレイベン
トとして3月9日(日)千葉県主催により国際シンポジウ
ムが「地球温暖化と生物多様性」をテーマに幕張メッセ国
際会議場で開催されました。その会場ホール前には千葉県
内の企業や市民・行政の27団体とともに、スト温が「一
歩進んだ省エネへ」を掲げ温暖化防止の手づくり機器を実
演展示し我々の活動を紹介いたしました。
本シンポジウムは多種におよぶ演出があり華やかな内に
も真剣な討論がされていた。
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新 田
修
「ちば、兵庫、G8洞爺湖サミット、そして世界へ」の G20
参加閣僚に対するアピールが井戸兵庫県知事臨席のもとで
堂本知事から力強く宣言され、地球温暖化防止のため人類
の英知を結集した行動を求めると、千葉から発信できたこ
とは意義深い。
また、県内3小学校の学童から体験学習発表があり、大
人が教わるに値する取組みや、子供たちの詩「私たちの夢」
がシンガーソングライターの松尾貴臣氏作曲で「∼今、僕
らにできること∼」を壇上全員で合唱したことは思い出に
ストップ地球温暖化千葉推進会議 会報
残る明るい会場の光景でした。
今回のスト温展示には新たに製作した、テレビ画面サイ
ズと消費電力量・電気料金を比較する「考える実演」から
賢い消費者、一歩進んだ省エネ行動をアピールし、人力発
電パワー君の体験にもより充実感を与える展示となり好評
を得ました。
省エネ家電品をどう選ぶかは消費者自身が省エネへの意
識です、購入し易いように機器ごとにトップランナー基準
があり、基準値による統一省エネラベル(5段階評価を星
数で表す)
、推進優良販売店証を表示している。資源エネル
ギー庁は今4月1日から液晶テレビ、プラズマテレビの5
段階評価は新基準による表示に変更しております。
「G20」には千葉県として類のない力の入れ込みと思えま
す、身近な生物種の危機を配慮するなら、先ず地球温暖化
の抑制に向けて全世界で取り組むべき千葉県・日本がその
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役割を担う具体的対策行動を示してほしい。
∼スト温に入会して∼
スト温との出会いは、エコマインド養成講座の実践活動
の場としての体験学習への参加です。8月の定例会に出席
して、先ず驚いたのが 6 時間余?に及ぶ会議の中で終始活
発な意見交換がされていたことです。
9月の幕張メッセ国際会議場で開催された『エコメッセ
2007in 千葉』ヘの参加がスト温入会を決定づけた。テ
ーマは『エネルギーを使い過ぎていませんか?』だったと
思うが、エネルギーの大切さを見聞きするだけでなく体験
して知る事の大切さを痛感した。まさに、教育の原点を見
た思いです。子供達が好きなテレビを見るのにエネルギー
市原市
山 本 英 次
がどれだけ必要なのかをパワー君を通じて知り、一人で或
は複数で何度も長時間発電に挑戦する?頑張りに感動した。
きっと何かを掴んだ事でしょう。市原の多くの子供達にも
是非体験させたいと思う。 私は工場でエネルギーを管理
する仕事に長年携わってきたが、機会をみながら反映させ
たいとも思う。 孫の守をしながらこの子達のために地球
環境の悪化は何としてもストップさせたいと痛感する昨今
です。
ご指導ご鞭撻をよろしくお願いします。
浦安市
先日、エコ施設見学会(幕張新都心地域熱供給施設)に
参加しました。スト温に入会して、4 ヶ月、初めての行事参
加です。温暖化の進行を抑えるには、省エネ機器の開発・
普及や社会システムの変革等による温暖化ガス排出の少な
い社会の構築が必要とされていますが、それに加えて、省
エネ機器の購入や新しいシステムへの協力等一人一人のラ
イフスタイルの低炭素化についても求められています。
人々のライフスタイルを変えるには、その行動を促す情報、
つまり、新しい技術や機器、システム等について見識を深
平井さんを悼む
千葉市
林
正
徳
昨年暮れ、平井眞澄さんが亡くなられました。まだまだ
元気でご活躍になれるお年だっただけに、残念でなりませ
ん。 流山のお住いで、柏の県民プラーザでのイベントに
はいつも朝から晩まで笑顔を絶やさずご活躍いただき、大
変お世話になったことが、昨日のことのように思い出され
ます。
学習推進部でのご活動の他、流山での市民啓発活動でご
活躍されていたと伺っております。特に筆者は学習推進部
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久 保 博 海
めておくことも重要であると考え、参加致しました。
今回の見学を通じて、見学した両施設の省エネ効果や他
の都市に普及させるための課題等について知見を得るとと
もに、間接的には、ヒートポンプを使った家電製品の省エ
ネ効果についても理解を深めることができ、大変有意義で
した。
また、同行させていただいた先輩の皆さんの鋭い質問や指
摘に大いに啓発され、一日も早く皆さんの活動に仲間入り
ができるようにとの思いを強くしました。
でご一緒に仕事をする機会が多かっただけに、平井さんの
温顔に接する事が出来なくなった寂しさを感じることひと
しおです。
きちんとした仕事をなさる方で筆者が「待機電力」の資
料を集めていることをふと漏らしたところ、驚くほど詳し
い資料を作っていただきました。 筆者の力ではそのほん
の一部しか活用できなかったことを今でも申し訳なくおも
っています。
その他温暖化問題、ニ酸化炭素の増加現象を地球の歴史
の少し長いスパンで眺める目を持っておられ、いろいろお
ストップ地球温暖化千葉推進会議 会報
平成20年 3月31日発行
話をうかがいお互いにこの問題で議論をかわしたことも今
では楽しい思い出になってしまいました。
又真面目な方だと思っておりましたが、ある会合で司会
をお願いしたところ、意外に軽妙洒脱な取り運びを頂き、
違った面での「頼りがい」を感じたこともありました。
私としては、スト温の活動を通じて出来た素晴らしいお
友達を「未だこれから」という時期に失う事になり残念で
なりません。こころからご冥福をお祈りいたします。
◇スト温の活動分野が
広がって
平成 20 年度スト温ちば定期総会
日時 平成 20 年 4 月 12 日(土)午後 1 時 30 分∼3時
場所 船橋市女性センター 研修室
総会 開会・代表挨拶・来賓祝辞
議事 平成 19 年度活動報告
(1) 平成 19 年度会計報告・会計監査報告
(2) 平成 20 年度活動方針案・活動計画案
(3) 平成 20 年度予算案
(4) 会の活動分野の紹介とスタッフ参加のお願い
(5) その他 新会員紹介・閉会
会員交流会(午後3時 10 分∼午後 4 時 30 分頃・
同会場にて)
会員の意見発表と交流総会終了後懇親会を開催します。
◎進行状態により多少時間がずれることがあります
◇「総会開催通知」を往復はがきでお送りし
ますので、総会・懇親会等への出欠とともに、
「今後活動に参加いただける分野」について
もご記入の上、返信ください。
◇ 懇親会にもぜひご参加下さい。
◇ 年会費の納入をお願いいたします。
います。持続的な活動のためには会員の皆様の力が必要です。
いろんな活動に、多数の皆様に参加いただきますようお願いします。
◇会員交流会では、それぞれに自分がしていることや今後の計画・スト温への意見や要望等をお話しいただき、
交流を図りたいと思います。
ストップ地球温暖化千葉推進会議 (会員募集)
あなたも、地球温暖化防止のために参加しませんか。連絡をお待ちしています。
氏名
住所
〒
Tel/Fax
Eメール
申込み先
FAX 043-246-6969
年会費
一般個人 1000 円、賛助会員市民団体 1 口 2000 円、
賛助団体企業 1 口 5000 円
会費納入先
郵便振替口座番号 00140−5−26792
ストップ地球温暖化千葉推進会議
(会費納入の方は、上記の振込先にお願いします)
事務局長:内野英哲 〒264−0006 千葉市若葉区小倉台 3−23−6
TEL&FAX 043−232−9741
だより編集担当:広報部:松尾、三上、広田、高梨
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編 集 後 記
日頃、環境学習を行う身として、最近「温
暖化問題」をテーマにした環境学習のニー
ズが高まっている、と実感しています。昨
年までは、地球温暖化の学習をしません
か?と言っても、反応はあまりありません
でした。しかし今年度、私のところには、
たくさんの学校や大人のグループから地球
温暖化やエコについて教えて欲しいと、た
くさんの依頼がありました。
よく、教育現場で環境学習を行いたいが、
なかなか入れないという声を聞きます。し
かし本当は、需要は大きいと思いますので、
あきらめずにアプローチして欲しいと思い
ます。子ども向け環境講座も、日によって
はキャンセル待ちもあり、需要の高さを感
じています。
(浦安市 広田由紀江)