都市内物流推進セミナー 町田市の共同集配施設の整備 平成19年6月25日(月) 1.町田市の概要 <概 要> ○ 昭和40年代から大規模な団地造成や住宅開発により、急速に都市化が進行。 ○ 明治時代以降、八王子から原町田を経て横浜に向かう街道は「絹の道(シルクロード)」 と呼ばれ、「商都まちだ」の基礎を形成。 <交通の概要> ○ 鉄道が市の外縁部を通り、バス路線は町田駅と鶴川駅に集中している。 ○ 市内の主要な公共交通として路線バスが欠かせないものとなっている。 ○ 自動車交通量は依然として増加しているが、増加率は鈍化している。 町田市域と周辺の道路と鉄道網 八王子市 多摩市 ン 王 京 摩セ 多 八王子みなみ野 16 線 田 若葉台 はるひ野 小 橋本 模 原 線 八王 田 調 町線 矢部 16 平 日 田 こどもの国 線 田 町 原 混 雑 時 走 行 速 度 (km /h) 模 凡 例 私 鉄 、モ ノレー ル 相 町 田 厚 木 線 成瀬 相模大野 東 名 道 高 南町田 246 大 パ ス 号 イ 16 バ 道 和 国 大和市 16 つきみ野 中央林間 国 すずかけ台 線 ノ島 小田急相模原 長津田 つ くし 野 線 町田 辻原 東林間 急江 小田 5,000 10,000 30,000 50,000 100,000 恩田 町田 町田停車場線 田線 町 町 目黒 交 通 量 ( 平 日 24時 間 、 台 ) 川崎町田線 24 速 道 6号 路 東 急 田 園 都 市 線 神奈川県相模原市 JR 線 20.0未 満 20.0~ 29.9 30.0~ 39.9 40.0~ 49.9 50.0以 上 データなし 横浜市 田奈 市 境 ・区 境 五月台 多 摩 線 の国線 こども 古淵 急 柿 生 玉川学園前 町 田線 淵野辺 世 田谷 相模線 線 大蔵 府中町田線 浜 原 相模 町 線 小田 急 小 田 原 線 横 田線 小 布 鶴川 相模原 南橋本 子町 新百 合 ヶ丘 栗平 線 田 津 長 寺 光 真 相 川 町田日 野線 国 道 413号 立 川崎市 黒川 線 子 王 八 山 平 田 町 多摩境 413 急 ター 田 小 セン 摩 多 永山 急 永 山 府中町田線 乞 相 線 京王 小田 山 王 原 多摩センター 南大沢 号 号 国道 16 京 模 唐木田 国道 相原停車場線 八王子城山線 線 原 模 相 谷 冶 鍛 相原 16 京王堀之内 16 ター 2.町田市の現状と動向 (人口の変化) 町田市の人口の推移と今後の見通し 町田市の人口の推移と今後の見通し (万人) 50 (2005.1.1現在) (住民基本台帳) 40 夜 30 25.5 間 人 20.3 口 20 29.5 32.1 34.9 注)2000年までの人口は国勢調査による。 実績値 町田市推計人口(2004年推計) 国立社会保障・人口問題研究所推計人口(2003年推計) 42.9 43.2 42.0 40.6 40.6 36.1 37.7 10 0 1970年 1975年 1980年 1985年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 (昭45) (昭50) (昭55) (昭60) (平2) (平7) (平12) (平17) (平22) (平27) (平32) (平37) (平42) 3.町田市の現状と動向 年齢別人口構成比の 年齢別人口構成比の 推移と今後の見通し 推移と今後の見通し (人口の変化) 15歳未満 凡例 65歳以上 現在19% 2000年 13 2015年 12 2030年 10 72 30 (2007.1.1現在) (住民基本台帳) 14 26 62 61 0% 年齢別人口の推移と 年齢別人口の推移と 今後の見通し 今後の見通し 15~64歳 20% 29 40% 60% 80% (万人) 100% 2000年 の2割減 25 20 夜 間 15 人 口 10 15歳未満 15~64歳 65歳以上 2000年 の2倍 2000年の3割増 (2005.1.1現在) (住民基本台帳) 2000年 の3割減 5 0 2000年 2015年 2030年 4.町田市交通マスタープランの位置づけ 町田市基本構想 ・基本計画 (2004年3月改定) 町田市都市計画マスタープラン (1999年6月策定) 町田市交通マスタープラン 国や東京都などの計画 ・第5次首都圏基本計画 (1999年3月策定) ・運輸政策審議会答申第18号 (2000年1月答申) ・東京構想2000 (2000年12月策定) 等 町田市の諸計画 ・町田市土地利用基本方針 (2002年12月策定) ・町田市中心市街地活性化基本計画 (1998年11月策定) ・町田市環境マスタープラン (2002年3月策定) ・町田市高齢社会総合計画(第3次改定版) (2006年2月策定) 等 5.計画の基本的考え方 (基本目標) 基本目標 基本的な視点 基本目標 「暮 ら し の 安 全 ・安 心 」 の実現 だれもが公共交通を使って不便なく 移動できるまちにする ・高 齢 者 や 障 が い 者 等 の 生 活 や 自 立 を 支 援 す る モ ビ リテ ィ の 確 保 ・交 通 事 故 が 少 な く、 災 害 に も 強 い 道 路 ネ ットワ ー ク づ くり ・社 会 経 済 活 動 へ の 参 加 を 支 援 す る 安 全 で 快 適 な 移 動 手 段 の 確 保 <公共交通施策> だ れ も が 中 心 市 街 地 へ 訪 れ や す く、 回 遊 して楽 しめ るように す る <中心市街地交通施策> 「持 続 可 能 な 都 市 の 活 力 」の 実 現 ・都 市 の 活 力 源 と な る 交 流 ・連 携 を 促 進 す る 交 通 ネ ットワ ー クの 形 成 ・中 心 市 街 地 の 魅 力 を 高 め る 交 通 環 境 づ くり 「環 境 の 保 全 」へ の 配慮 ・環 境 負 荷 の 少 な い 交 通 体 系 の 確 立 ・環 境 負 荷 の 少 な い 都 市 空 間 づ くり 人 や モ ノが 早 く、正 確 に 、信 頼 性 高 く 移動できるまちにする < 道 路 ネ ットワ ー ク施 策 > 交通による環境負荷や交通事故の 少ないまちにする < TDM 施 策 等 > 6.計画の基本的考え方 (交通対策のイメージ) 基本目標Ⅱ だれもが中心市街地へ訪れやすく、回遊して楽しめるようにする <中心市街地交通施策> 中心市街地の交通対策のイメージ 中心市街地の交通対策のイメージ 立 川 方面 多摩センター 鶴 川 新 宿方面 歩行者優先エリア P 成 瀬 方面 南町田 P 鶴川 方面 P 歩行者優先区間 P P P 淵野辺 相模原 方面 八王子 町田駅 P 凡 例 P 公共交通の流動方向 自動車の流動方向 歩行者の流動方向 相模大野 公共交通の結節点 藤 沢 方面 駐車場及び荷さばき場 小田原 成 瀬 長津田 方面 横 浜 中心市街地エリア P : ぽっぽ町田 7.計画の基本的考え方 (施策体系) 施策体系 基本目標Ⅱ だれもが中心市街地へ訪れやすく、回遊して楽しめるようにする 重点目標1 だれもが公共交通でアクセスしやすい中心市街地にする 個別目標(1) 個別目標(2) 個別目標(3) 交通渋滞を緩和し、バスの定時性を向上する 公共交通利用者への案内や料金サービスを向上し、公共交通を 利用しやすくする バスやタクシーなどの乗降空間を整備する 重点目標2 だれもがより楽しく滞在できる中心市街地にする 個別目標(1) 個別目標(2) 歩行者中心の回遊性の高い快適な歩行空間を提供する 貨物車が歩行者の通行を妨げることなく、効率的に集配送できる ようにする 高齢者や障がい者、子どもなどが安全で安心して移動できるよう にする 個別目標(3) 8.町田まちづくり公社 設立:1999年3月 資本金:37億3千万円 当初計画の基本事業:駐車事業・イベント事業・共同荷捌き事業 イベント屋外広場(1階) 一般駐車場(3階~7階) 「ぽっぽ町田」荷捌き施設 荷捌き施設場内 荷捌き施設入口部分 「ぽっぽ町田」全景 9.「ぽっぽ町田」とは、 ・歩行者天国内の荷捌き駐車車両の受け皿として、「ぽっぽ町田」を整備 ・「ぽっぽ」とは、多摩地方の方言で、「ふところ」「中心」を意味する ・共同荷捌きスペース : 11台 (大手事業者と3台分は、専用契約) ・共同荷捌きに併設した公共駐車場を整備 : 3階~7階部分 227台 ・商店街側にイベント屋外広場(有料)、1階に常設店舗、地下には会議室 (有料)を設置 ・共同荷捌き施設は、平成15年7月より登録制で、登録可能業者は、 商 店街時間規制区域付近に荷捌きをする会社 ・利用時間 : 午前10時~午後7時 ・利用料金 : 1時間以内無料で利用可能、 それ以降は有料利用 10.計画の基本的考え方 (施策例) 個別目標Ⅱ-2-(2)貨物車が歩行者の通行を妨げることなく、効率的に集配送できるようにする 共同集配施設の利用促進 ○ 共同集配施設ぽっぽ町田(㈱町田まちづくり公社)の周知と利用促進を図る。 荷さばき場所の受け皿を整備・共同集配施設の新規整備を検討 ○ 道路上での秩序ある荷さばきスペースの設置を検討。 ○ 既存駐車場(コインパーキングなど)の活用を駐車場経営者に働きかける。 ○ 既存の施設や空間でカバーできないエリアは、新たな共同集配施設の設置を検討。 商店街内共同配送システムの確立に向けた調整 ○ 歩行者の安全性・快適性を妨げず、効率的に商店街への搬入・搬出を行える配送システムの確立。 ○ 商店街における協力体制を整え、共同配送システムの確立に向けた調整を行う。 (人 / 時 ) 3 ,0 0 0 25 2 ,5 0 0 20 2 ,0 0 0 歩行者天国実施時間 1 ,5 0 0 15 10 歩行者通行量 貨 物 車 駐 車 台 数 乗 用 車 駐 車 台 数 1 ,0 0 0 500 0 0 18時台 5 8 時 台 9 8時台 時 台 10 9時台 時 台 1110時台 時 台 12 時 11時台 台 13 時 12時台 台 14 時 13時台 台 15 時 台 14時台 16 時 台 15時台 17 時 台 16時台 18 時 台 1917時台 時 台 時間帯別の路上 時間帯別の路上 駐車台数の変化 駐車台数の変化 駐 車 台 数 (台 ) 30 歩 行 者 通 行 量 11.計画の推進に向けて 取り組みの留意点 (1)交通マスタープラン推進のための協働体制の確立 (2)施策展開の具体化に向けた詳細な検討 (3)情報提供や社会実験の実施 (4)計画の進行管理・評価や定期的な見直し 交通マスタープラン 推進のための 協働体制の確立 市民 連携・ 連携・ 協働 望ましい協働 交通の 実現 行政 (町田市) 連携・ 協働 関係 機関等 12.中心市街地の交通課題 11.中心市街地の交通課題 貨物車の集中 共同荷捌き施設の利用率が低い 路上荷捌きが発生 荷捌き場所の不足 余分な横持ちの発生 中心市街地における交通対策の基本的方向性
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