日消外会誌 31(11):2297∼ 2301,1998年 胆石症術後 の胆汁虜 に対す る内視鏡的経鼻胆道 ドレナー ジの治療成績 国立療養所千石在病院第 1外 科,和 歌 山県立医科大学第 2外 科 ・ 中井 健 裕 谷 村 弘 率 内 山 和 久ネ 胆石症術後 の胆汁療 に対 す る治療法 として 内視鏡的経鼻担 道 ドレナ ー ジ (ENBD)の 有用性 につい て検 討 した。 1975年か ら1995年 まで に教室 で施行 した胆石症手術 1,389例 中25例 (1.8%)に 術後胆汁 療 を認 めた。胆 汁療 に対 す る治 療法 の 内訳 は保 存 的治療 が15例,再 手術 が 6例 ,ENBDが 4例 で, ENBDは 他 の治療法 に比 べ胆汁慶発生後 の入 院期 間 は短 か った。ENBDを 施行 した 4例 は,い ずれ も 胆嚢管断端 か らの胆汁漏 出 が原因で, 1例 が術 直後 か らの胆汁漏 出 で, 3例 が術後第 7∼ 8病 日に発 生 した遅 発性胆汁療 であった。ENBD施 行直後 か ら胆汁漏 出 は消失 し,炎 症所見 も速 やか に消退 した. 6∼ 13日 後 の胆道造影 で造 影 剤 の漏 出 は消失 し,ENBDチ ュー ブの抜去 は 6,8,13,13日 (平均10日) 後 に行 い,再 開腹 を行 う ことな く治癒 した。ENBDは 安全 性 と治療効果 の面 か ら術後胆汁療 に対 す る 非観血 的治療 として有用で あ る. Key words: biliary surgery,postoperativebile leakage,endoscopicnasobiliary drainage 緒 言 レー ンに よる腹腔 ドレナ ー ジのみで治癒 した症 例 は15 胆石症 の術後 に生 じる胆汁療 は,か つ ては再 開腹 を 余儀 な くされ る場 合 も少 な くな く,外 科 医 に とって そ の処 置 を行 う時期 の決 断 が ポイ ン トとな る合併症 のひ とつで あ る。一 方,腹 腔鏡下胆嚢摘 出術 が胆石症手術 の第 1選 択 となったが,本 法 は手術野 の展開 が狭 く, 例 で あった。 オ リエ ンテイ シ ョンがつ きに くい ため,術 中胆管損傷 の危 険性 が常 に指摘 され てい る1レ 1 今 回,わ れわれ は胆 石症術後 の胆 汁漏 出 に対 し,内 視鏡的経鼻胆 道 ドレナ ー ジ (ENBD)に よって対処 す る方法 を行 い,良 好 な結果 を得 たので報告す る。 術 直後 か らの胆汁漏 出で あったが,他 の 3例 は術後 7 ∼ 8日 日に出現 した遅 発性 の胆汁療 で あった.術 後胆 汁漏 出 が み られ てか らで きるだ け速 やか に (当日また 対象 および方法 1975年か ら1995年 まで に教室 で施行 した胆石症 の手 術 1,376例の うち,25例 ,1.8%,す なわ ち55人 に 1人 の割合 で術後胆汁療 が発生 した。 この25例 に対 す る治 療 法 の内分 け と治療 成績 を検討 した。 数値 は meantt SDで 示 し,検 定 は分散 分析 を用 い た 多重比較 に よ り, 5%の 危険率 で有意差 を判定 した. 成 績 胆石症術 後胆 汁療 に対 す る治療法 の 内分 けは,再 手 術 が 6例 ,ENBDが 4例 ,初 回手術 時 に挿入 した ド <1998年 6月 10日受理>別 刷請求先 :中井 健 裕 〒5970042 貝 塚市名越1191 国立療養所千石荘病院 第 1外 科 ENBDを 挿入 した 4例 を示 す (Table l).原疾 患 は, 胆嚢結石症 が 3例 ,胆 嚢 ・総胆 管結石症 が 1例 で,術 式 は,腹 腔鏡下手術 が 2例 ,開 腹手術 が 2例 で あった。 いず れ も胆裏管 断端 か らの胆汁漏 出 が原因で, 1例 は は翌 日),内 視鏡的逆行性胆道造影 (ERC)を 施行 し, 胆 汁漏 出部 位 と程 度 を確 認 した後,そ の場 で ENBD チ ュ ー ブ を留 置 した。 な お,内 視 鏡 的 乳 頭 切 開 術 (EST)は 総胆 管 結石 の摘 出 も併 せ て行 った症例 4を 除 いて施行 していない。ENBDチ ュー ブは,胆 道造影 で造影剤漏出の消失 を確認後 に抜去 した。 ENBDチ ュー ブ留置期間 と入院期間 を示す (Table 置期間は,6日 か ら13日で,平 均10日, 行後の入院期間は,7日 か ら23日,平 均15日 2).ENBD留 ENBD施 であった. 胆石症術後胆汁療 の発生後の入院期間を治療法別で 比較 した (Table 3).ENBDは 他 のいずれの治療法 よ りも入院期 間が短 く,有 意差 を認 めた。 また,ENBD 以外の治療法全体での平均入院期間は2 6 日 であり, ENBDの 方が1 0 日間以上 も短 か った。 100(2298) 胆汁痩 に対す る ENBDの Table I Case (Age, Sex) 日消外会誌 31巻 治療効果 11号 Patients receiving ENBD due to postoperativebile leakage Disease Surgical Method Onset (POD) S i t e o f Blle Leakage 1. 58,ヽ4 Gall Stone LC 1 2. 65,ヽ4 Gall Stone LC 8= Cystic Duct Cystic Duct 3 . 4 7 , M Gall Stone Acute Cholecystitis Cholecystectomy 8 Cystic Duct 4. 73,A/1 CholecystoCholedocholithiasis Cholecystectomy Choledocholithotomy Primary Closure 7■ Cystic Duct * : Onset after removal of drain, POD: postoperative day, LC : laparoscopic cholecystectomy Table 2 ENBD retention period and hospitalization period ENBD Retention Period (Days) Hospitalization Period (Dat's after ENBD) 13 8 漏 出 がみ られたた め,直 ちに ERCPを 施行 した。胆嚢 管 断端 か ら造 影 剤 の漏 出 を認 め (Fig.la),ENBD チ ュー ブを総肝 管 に留置 した (Fig.lb).ENBD施 行 後 は, 7日 目 に胆道造影 で造影剤 の漏 出のな い ことを 確認 し(Fig.lc),翌 日にチ ュ ーブ を抜去 し,13日 目 に 退 院 した. 13 症例 3:47歳 ,男 性 6 100± 36 150± 67 Table 3 The hospitalizationperiod in each treatment method for the postoperativebile leakage Mi占zzi症 候群 を伴 う急性胆 裏 炎 に対 して救 急 開腹 手術 を施行 したが,術 後 8日 目 に腹腔 ドレー ンか ら胆 汁漏 出 を認 めた た め,緊 急 で ENBDチ ュー ブ を総肝 後 よ り腹腔 ドレー ンか らの胆 管 に留置 した.ENBD直 汁 漏 出 は全 くみ られ な くなった。 ENBD施 行 後 は, 39° C台 の発熱 は 2日 目 には37° 1 C前 後 とな り,17,100/″ 153± 68 Ⅲ L針 数褐ぷヨ独0土 1)Days after development of bile leakage 2)Using drain inserted at the first surgery =p<005, Ⅲ 章 p<0 01vs ENBD まで上昇 した 白血球 数 は13日 目 に正 常化 し, 4(十 の CRPは 10日 目に 1(十 )とな った。 ENBD施 ) 行 12日 目 に 胆 道 造 影 で 漏 出 の な い こ とを確 認 し,翌 日 に ENBDチ ュー ブ を抜去 し,23日 目に退 院 した. 症例 4:73歳 ,男 性 12年前 に B:1lroth II再 建 に よ る 胃切 除 を受 けて い ュー ブ を留 置 して お る症例 で あ る。術 前 に ENBDチ 次 に症 例 を提示 す る。 症例 1:58歳 ,男 性 腹 腔 鏡 下胆 婁 摘 出術 の術 後 1日 目 に胆 汁 漏 出 を認 め,そ の翌 日に ENBDチ ュ ー ブ を肝 門部胆 管 に留 置 した 。ENBD施 行直後 よ り,腹 腔 ドレー ンか らの胆 汁 漏 出 は消失 した。ENBD施 行翌 日には,9,400/″1ま で き,手 術 は胆裏摘 出 と総胆管切石後 に総胆管 を 1次 閉 鎖 した。術後 4日 目に腹腔 ドレー ンを抜去 したが,術 後 6日 目 よ りENBDチ ュー ブ は閉塞状 態 とな った。 術 後 8日 目の胆道造影 で,遺 残結石 と胆婁 管 断端 か ら 造影剤 の漏 出 を認 めた (ng.2a)。 そ こで,ESTを 施 上昇 して い た 白血 球 数 は正 常化 す る と と もに解 熱 し 行 して遺 残 結 石 を摘 出後 (Fig,2b),新 しい ENBD チ ュ ー ブ を肝 門部胆管 に再留置 した。ENBD再 施行後 た。CRPは 217.lmg/″ まで上 昇 した ものの,ENBD施 ュー プ を抜去 し, 行 12日 目 には正 常化 した。ENBDチ 6日 目 には造影 剤 の漏 出 は消失 してい る こ とが確認 で ュー プを抜去 し,翌 日 きたた め (Fig。2c),ENBDチ 17日 目に退 院 した。 に退 院 した。 症例 2:65歳 ,男 性 腹腔鏡下胆裏摘 出術 の術後 3日 目 に腹腔 ドレー ンを 抜去 したが,術 後 8日 目に ドレー ン抜去部 よ り胆汁 の 考 察 胆石症術後 の胆 汁療 は,術 後合併症 の 1つ として決 して少 な くな くめり,今 回の検 討 で も1,8%と 肝 障害 に 1998年11月 101(2299) Fig. 1 Cholangiograms of case 2; Leakage from the cystic duct (arrow) was detected (a), and ENBD tube was retained (b). It was confirmed that the leakage had disappearedafter sevendays (c). Fig. 2 Cholangiogramsof case 4; Leakage from the cystic duct (arrow) and residual stone (arrow) were recognized(a). The stone was extirpated after EST (b), and ENBD tube was retained.Leakagehad disappearedon the sixth day after ENBD (c). 次 い で多 く認 め られた。 自験 4例 とも胆裏管 か らの胆 汁漏 出で あったが,術 後胆汁療 の原 因 として は,術 中 胆道損傷 のほか,胆 裏管断端 の結禁 糸や,ク リップの 脱落 に よる漏 出 が あ る。. 自験 4例 中, 2例 が腹腔鏡下胆裏摘 出術後 で あ り, 炎症所見 は軽 度 で,術中 トラブル もなか った こ とよ り, 術 中胆道 よ りは胆裏 管断端 の ク リップの脱落が原因 と が胆 汁痩 の一 因 と考 え られた。既往歴 として 胃切 除 の にて再建 され ていたが,総 胆管 の遺 際 に '11lroth II法 残 結 布 に対 して ESTを 施行 して結石摘 出後 ,胆 汁漏 出 に対 して ENBDを 挿入 で きた。した が って,内 視鏡 的 アプ ロー チが 困難 と思 われ る症 例 で も本法 は まず試 み る価値 が あ る とい える。また,ESTの みで も胆汁療 考 え られた。開腹手術 で は,症例 2は Mirizzi症候群 の 病 態 を呈 していた 急性 胆 裏炎 に よ り,Ca10t三 角部 の が 治癒 した可有旨性 もあ るが,結 石摘 出操作 による下部 胆 管 や 乳頭 の浮腫 が一 過性 の胆 汁 うっ滞 を誘発 し,胆 汁療 を悪化 させ る こと も考 え られたため,減 圧 の 目的 剣離が困難 で,術 中胆管損傷 に気 づか なか った可能性 で ENBDを もあ る。 症例 4は ,術 前 に挿 入 した ENBDチ 留置 した。 胆汁痩 の発生時期 をみ る と,症 例 1は 術 直後 か ら胆 ュー プの 閉塞 汁 の漏 出がみ られたのに対 し,症 例 2, 3, 4は 術後 102(2300) 胆汁慶 に対 す る ENBDの 7∼ 8日 目 に発生 した遅 発性胆 汁療 で あった。 その原 治療効果 日消外会誌 31巻 11号 術 後 の胆 汁漏 出 に対 す る内視 鏡 的 治療 は,Ponchon ∼ らの 報 告 働以 後 散 見 され るが り 11ち胆 汁 療 は ほ ぼ 1週 因 として,経 口摂 取 の 開始 とともに,胆 汁分泌量 の増 加 や胆道 内圧上昇 が 引 き金 とな り胆汁 の胆 管外 へ の漏 間以 内 に止 まった とされ て い る。 自験 例 で は 6∼ 13日 出 が起 こる場合 と,術 直後 か ら胆汁漏 出 が あって も胆 後 の 造 影 検 査 で全 例 にお い て 造 影 剤 の漏 出 は消 失 し, 汁 痩 が 顕 性 化 す る の に 一 定 の 時 間 を 要 す る場 合 (minorleakageや ドレナ ー ジ不 良)と が ある。狭義 の ENBD施 解釈 で は,前者 のみ を遅 発性胆汁療 とす べ きで あ るが, 自験例 で は炎症所見 の推移 よ り,症例 2と 4が 前者 で, 行 後 そ れ ぞ れ 6日 , 8日 ,13日 ,13日 目 に ュー ブ を抜 去 した が ,ENBD挿 ENBDチ 入直後 か ら ュー ブの 胆 汁 漏 出 は消 失 した 。 したが って ,ENBDチ 抜 去 時期 は,胆 嚢 管 か らの胆 汁 漏 出 で あれ ば,ほ ぼ 1 週 間 で チ ュー ブの 抜 去 は可 能 で あ る とい え る。 胆 管 損 症例 3が 後者 と考 え られた。問題 は症 例 2と 4で はす で に腹腔 ドレー ンが抜去 され てお り, こ の まま放 置 す 傷 の場 合 で も,胆 道 造 影 で 造 影 剤 の漏 出が な くなれ ば れ ば bilomaや 腹腔 内膿瘍 形成 の可能性 が あ り,早 急 に胆汁 ドレナー ジ処 置 を必要 とした こ とであ る。 い つ で も抜 去 可能 で あ るが , 1週 間 で 胆 汁療 が 閉鎖 し た とい う報 告 が あ りllち ほ ぼ この 時 期 に抜 去 可 能 と思 胆汁療 の治療 を行 うにあた っては,ま ず胆汁漏 出部 位 を同定 す るこ とが肝 要で ある6)。 そのためには,経 皮 経肝胆道造影 (PTC)や ERCな どの直 接胆道造影 が漏 わ れ る。 術 と して 第 1選 択 とな ったが ,本 法 の 合 併 症 は決 して 出部位 の客観 的評価 として有用 であ る。 また, これ ら は,引 き続 いて経皮経肝胆道 ドレナー ジ (PTCD)や まれ で は な く,な か で も胆 道 損 傷 の 占 め る 割 合 は 多 ぃ 12上したが って ,胆 石 症 術 後 胆 汁痩 の症 例 は増 加 す る ENBDな 可 台旨性が あ り,ENBD挿 どを施 行 で きる こ とよ り治療 を兼 ね た 検 査 法 であ る。PTCDは 胆 管拡張 の な い症例 で は困難 な こ と,ENBDに 比 べ て侵襲 や合併症 が 多 い こと,療 孔完 成 まで に一 定 の期 間 を要す るためチ ュー ブの抜去 に時 間 がかか るな どの問題点 が あ る。一 方,ENBDは やや 手技 の熟練 を要す る ものの,安 全性 に優 れ,胆 汁療 の 閉鎖 が確認 で きれ ば いつ で も抜去可能 で ある。 術後胆汁漏 出 に対 す る治療法 は,胆 汁漏 出量 が 少 な く,腹 腔 内 ドレナー ジが十分効 いていれ ば経過観察 で も自然治癒 が期待 で きる場合 もある。 しか し,経 過観 察 にて改善 しな い場合,多 量 の胆汁漏 出 を認 め る場合 や,胆 管損傷 が疑 われ る場合 は,何 らかの体外 へ の胆 近 年 ,腹 腔 鏡 下 胆 嚢 摘 出術 が 胆 嚢 結 石症 に対 す る手 入技 術 はぜ ひ非 手術 的 治療 の 1つ と して 常 に修 得 して お くべ き もの と考 え る。 文 献 1)Soper N」 ,Stockman■ PT,Dunnegan DL et al: LaparOscopic cholecystectomy The ne、 v `golden standard'P Arch Surg 127 1 917-923, 1992 2)高 田忠敬 ,内 山勝弘 :術 中胆管損傷.胆 と膵 13: 1179--1183, 1992 3)斎 藤正樹,具 英 成,山本正博 :肝 切除術式別 にみ た術後 合併症 の検討.日 臨外医会誌 54:30023008, 1993 4)Kozarek R,Ganl■ an R, Baerg R et al: Bile leak after iaparOscopic cholecystectomy:diag‐ 汁排 出処置 が必要 とな る。再手術 を必要 とす る場 合 も nostic and therapeutic application of endOs‐ あ るが,炎 症 や癒着 のた め さ らな る副損 傷 をきたす可 能性 が あ るばか りか,Tぃチ ュー ブな どの挿入 で長期 の copic retrograde cholangiopancreatography 入院期 間 を要す る。 一 方,経 過観察 で胆 汁漏 出 が遷延 し,bilomaや 膿瘍 を形 成 すれ ば結果 的 に入院期 間 が長 期 にな る こと もあ る。 教 室 例 の 検 討 で は,経 過 観 察 例 や 再 手 術 例 で は ENBDよ り有 意 に入 院期 間 が 長 くなった。 した が っ て,術 後 に胆汁漏 出 を発見 した場合 は,で きるだ け早 期 に ERCを 施行 し,胆 汁漏 出部位 を同定 し,そ れ よ り 肝側 に ENBDチ ュー ブ を挿入 す る こ とを第 1選 択 と して い る。 自験 4例 で は胆嚢管 か らの胆汁漏 出で あっ たが,胆 管損傷 で も本法 によ り十分治癒 せ しめ る こと が 可能 で あ る と報告 され てお りの,高 度 の胆 管損傷 で ENBDが 無効 の症 例 のみが手術 の適 応 と考 えて い る。 Arch lntern NIed 152: 1040--1043, 1992 5)Davidoff AM,Pappas TN,Marray EA et al: 帥Iechanisms of lma30r biliary lnJury during laparOscOpic chOlecystectomy.2代 nn Surg 215: 196--202, 1992 6)内 山勝弘,高 田忠敬 ,安 田秀喜 ほか :術 中胆管損傷 と対策.腹 部救急診療の進歩 8:851-855,1988 7)Walker AT,ShapirO AW,BrOOks DC et al: Blle duct disruption and biloma after iaparOs‐ copic cholecystectomy: Imaging evaluation. Am J Roentgenol 158:785-789, 1992 8)Ponchon T,Gallez J,Valette P et ali Endos‐ copic treatment of biliary tract fistulas, Gas‐ trointest Endosc 35:490--498, 1989 9)Jenkins MA,POnsky JL,Lehman GA et ali 1 9 9 8 年1 1 月 103(2301) Treatment of bile leaks frOnl the cystOhepatic ducts after laparoscOpic ch01ecystectomy Surg EndOsc 8: 193--196, 1994 10)大 谷泰一 ,杉 山正nll,黒 田 猿 ほか :腹 腔鏡下胆裏 摘 出術後 の胆汁漏 出に対 し内視鏡的経鼻胆管 ドレ ナー ジ (ENBD)が 有効 だった 1例 。 日臨外医会誌 55: 174--177, 1994 1汁漏 出 に対 して内視鏡 的経 鼻胆 管 ドレナ ー ジ │(ENBD)が 有効 であった肝門部原発の悪性 リンパ 腫 の 1 例 。G a s t r O e n t e r o l EndOsc り1835, 1997 盆 !瑞1::と 出艦i側 私 出潜洗品錯混 cholecystectomy Surg Endosc 7:79-83,1993 11)井 上哲也,小西孝司,江嵐充治 ほか :術 後難治性胆 Endoscopic Nasobiliary Drainage for Bile Leakage Takehiro Nakai, Hiroshi Tanimura* artd Kazuhisa Uchiyama* First Department of Surgery, National Sengokusou Hospital *Second Department of Surgery, Wak4yama Medical School We evaluated the usefulnessof endoscopic nasobiliary dr]ainage(ENBD) for bile leakage after biliary surgery. Twenty-five (I.8%) of 1,389 patients undergoing surgery for gall stone disease developed postoperative bile leakage between 1975 and 1995, and the four most recent patients were managed by ENBD. Regarding treatment methods, further surgery and ENBD were performed on six and four patients, respectively. The other 15 cases were managed conservatively. Regarding the hospitalization period after development of bile leakage, that of patients rec{iving ENBD was shorter than that required by patients treated by other methods. All four patients recei{ing ENBD had bile leakage from the cystic duct. In one patient, bile leakage was recognized soon after iurgery, and in the other three, bile leakage developed on the 7th or 8th postoperative day. Bile leakage disappeared soon after ENBD was initiated, and inflammatory findings also disappeared promptly in all four cases. The leakage of contrast medium on cholangiography disappeared 6-13 days after ENBD was performed. These patients were discharged without further surgey following removal of the ENBD tube 6, 8, 13 and 13 days (average 10 days) after its insertion. ENBD is useful as a safe, effective and noninvaslve treatment for postoperative bile leakage. Reprint requests: Takehiro Nakai First Department of Surgery, National Sengokusou Hospital 1191 Nagose, Kaizuka, S9T-0042JAPAN 39:831
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