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情報処理産業から見た
テレマティクスの
ビジネスチャンス
日本ヒューレット・パッカード株式会社
執行役員 エンタープライズプロダクト営業統括本部長
松本 光吉
© 2004 Hewlett-Packard Development Company, L.P.
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目次
1. 自己・会社紹介
2. テレマティクスと情報技術
3. 情報技術はインフラストラクチャ
4. ブレイクスルーは何か
2
自己・会社紹介
Kokichi MATSUMOTO
Hewlett-Packard Japan、Ltd.
3
略歴
松本 光吉 (Kokichi MATSUMOTO)
1960年
1983年
同年
1991年
1995年
1998年
1999年
2001年
2002年
2003年
神奈川県生まれ
東京理科大学理工学部物理学科卒業
横河ヒューレットパッカード株式会社入社
− 計測制御、設計開発関連のシステム販売
NTT営業本部
− UNIXを使用したネットワーク管理
− 基幹系システムのオープンシステム化
NCC営業部長
− モバイル&インターネット関係の事業開発
PC&サーバマーケティング本部長
ビジネスカスタママーケティング本部長
執行役員マーケティング統括本部長
HP&Compaq 合併
執行役員 ビジネスクリティカルシステム統括本部長
− 旧HP、DEC、Tandem系 UNIX Server事業を担当
執行役員 エンタープライズプロダクト営業統括本部長
4
HPの概要
Hewlett-Packard Company
1938
1961∼
1965∼
1972∼
1984∼
売上高
従業員
計測機器で創業
医用電子機器参入
化学分析機器参入
コンピュータ機器参入
プリンタ機器参入
731億ドル (2003/10)
約142,000名
日本ヒューレット・パッカード(株)
1963
1995
1999
2002
資本金
売上高
従業員
横河・ヒューレットパッカード(株) 創立
日本ヒューレット・パッカード(株)へ社名変更
アジレント・テクノロジー(株)と分社
コンパック・コンピュータ(株)と合併
100億円
3,711億円 (2003/10)
約5,700名
5
HPの沿革
6
テレマティクスと情報技術
Kokichi MATSUMOTO
Hewlett-Packard Japan、Ltd.
7
テレマティクス
∼ネット常時接続でクルマはこう変わる∼
ASCII24 2002/8/8 より
発行:日経BP社 2002/8/21
著者:松本光吉
http://auto.ascii24.com/auto24/issue/2002/0808/14rot_ma0808_01.html
8
Cooltown since 1999
http://www.cooltown.com/
9
Formula 1
2000年から
BMW WilliamsF1 Team
スポンサー
•Design Supercomputing
•Transportable Data Center
•Wireless Communication
•Imaging Devices
•Consulting & Services
10
情報技術はインフラストラクチャ
Kokichi MATSUMOTO
Hewlett-Packard Japan、Ltd.
11
サービスニーズと情報技術
サービスニーズ
•
•
•
•
•
•
•
ナビゲーション、交通管制
マルチメディア・アミューズメント
One to One マーケティング
情報提供(課金)ビジネス
ソーシャルセキュリティ
緊急通報,故障連絡
遠隔車両管理、監視、追尾
インフラストラクチャ
•
•
•
•
•
•
リアルタイム情報集配信、共有
大規模同時接続、無停止サービス
顧客DB 、位置情報連動CRM
課金、決済システム
個人情報保護、セキュリティ
相互接続性、使い勝手
テクノロジ
•
パフォーマンス
− リアルタイム,大容量,同時接続
•
高可用性
− 24H*365D
•
プロトコル、Webサービス
− IPv6 , JAVA , XML
•
通信
− DSRC,Hotspot,2G/3G
Bluetooth,Satellite
•
セキュリティ
− 暗号化、認証技術
•
アクセスデバイス
− ボイスリコグニション,テキストマイ
ニング,対環境性,小型軽量化
•
コスト
− ハードウェア、ソフトウェア
開発・検証、保守・運用
12
テレマティクス参照モデル
モバイルネットワーク
テレマティクス・ポータル
自動車会社
CRM
顧客対応
satellite
groupware
VICS
Bluetooth
車両
遠隔監視
位置情報
11a/b/g
2G/3G
モバイル情報機器
Protocol
gateways
network
access
DSRC
CRM
相互接続
履歴分析
品質改善
課金・決済
data
warehouse
legac
y
apps
コンテンツプロバイダ
個人情報
セキュリティ
e-Mail
緊急通報
情報配信
サービス
管理
娯楽・グルメ
観光・ニュース
地域情報
公的サービス
交通管制・
110・119
セキュリティ
13
ロケーションサーバ
50m毎に位置情報把握を行うとすれば・・・
首都圏ゾーンに1000万台の車両
平均時速36km時(10m/秒)と仮定
1台あたり5秒毎に通知が必要
200万トランザクション/秒
大容量
リアルタイム
同時接続
トランザクション処理システム
東京都のwebから交通量データを入手し、HPにて独自試算
14
情報技術の推移
市場への導入
サービス・セントリック
コンピューティング
アダプティブ・
インフラストラクチャ
インターネット
コンピューティング
クライアント・サーバ
コンピューティング
World Wide Web
オープン
システム
分散
コンピューティング
パーソナル
コンピュータ
タイムシュアリング
バッチ処理
ミニコン
メインフレーム
1960
1970
1980
1990
2000
2010
15
ビジネスとITの同期
(予想出来ない変化への対応)
Business Agility (俊敏性)
俊敏性の向上
ビジネス
コストの
管理
ITの課題
リスクの
低減
IT基盤
適応するIT
品質の向上
16
ブレイクスルーは何か
Kokichi MATSUMOTO
Hewlett-Packard Japan、Ltd.
17
自動車業界各社提供 カーテレマティクスサービス
インフラストラクチャ
一般的なサービス
自動車サービス
項目
車載
情報
端末
G-BOOK
(TOYOTA)
CARWINGS
(NISSAN)
Internavi
(HONDA)
9
9
内蔵通信
モジュール
(DCM)
携帯電話
(PDC)
操作
手段
アクセス
ポイント
情報
9
カーナビ
9
音声
9
携帯電話
9
パソコン
9
PDA
9
E-TOWER
9
音声
9
天気・交通
9
カーナビ
9
タウンショップ
9
携帯電話
9
9
パソコン
ニュース、株
価
9
GPS
9
ISP
9
情報センター
9情報センター
9
天気・交通
9
タウンショップ
9
ニュース、株価
9
銀行・証券・
カード等のオ
ンライン口座
情報
9
音声
9
天気・交通
9携帯電話
9
カーナビ
9
タウンショップ
9PHSカード
9
携帯電話
9
ニュース、株価
9
パソコン
9情報センター
コミュニ
ケーション
コマース
9
9
ショッピング
サービス
9
電子メールの
送受信
伝言板・掲示
板
9
電子メールの
送受信
9
電子メールの
送受信
ナビゲー
ション
サービス
エンター
テイメント
9
9
ダウンロード
サービス
(音楽、映像)
ネットワーク
サービス
9
オペレータによ
る情報検索・ナ
ビの設定
9
最新地図
ダウンロード
9
音声読み上げ
9
9
9運転支援
9渋滞予測情報
9交通情報
エマー
ジェンシー
サービス
リモート
メンテナンス
9
9
マイカー
リサーチ
9
トラブル時の
救援車両手配
9
トラブル対応
9
応急処置、修
理対応、代替
交通手段
車検・点検案内
遠隔診断
サービス
遠隔診断
サービス
18
ニーズはどこまで満たされたか?
安全性
効率
快適
利便性
環境
娯楽性
※出展: ITSにおける目的 (システムの性格)
埼玉大学 長谷川助教授
•
効率
•
利便性
•
娯楽性
(安全性)
•
カーナビの劇的な進化
通信機能
車載DVD/HD
車間調整
カメラの普及 etc
19
クルマ(ユーザ)からの情報発信
∼アップリンク・ケーススタディ∼
•DATA(自動通知)
− セコム 「ココセコム」
− トヨタ自動車 「G-BOOK マイカーサーチ」
− いすゞ自動車 「みまもりくん」
•VOICE(携帯電話通話)
− トヨタ自動車 「G-BOOK プレミアムコール」
− 日産自動車 「カーウイングス コンパスリンクライト」
− ホンダ 「インターナビプレミアムクラブ」
個々のユーザ情報が収集されれば、
きめ細かなサービス・安全対策へつながる・・・
20
ニーズはどこまで満たされるか?
•
•
安全性
効率
快適
利便性
環境
(安全性)
治安維持と社会環境
環境
娯楽性
クルマ = 社会インフラ
ソーシャルセキュリティ向上
と社会環境改善への貢献
※出展: ITSにおける目的 (システムの性格)
埼玉大学 長谷川助教授
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自動車保有台数とCO2排出量
保有
新車
中古車
76,000,000
74,000,000
四輪自動車保有台数推移
7,000,000
6,000,000
72,000,000
5,000,000
70,000,000
4,000,000
68,000,000
3,000,000
66,000,000
2,000,000
64,000,000
62,000,000
1,000,000
60,000,000
0
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
日本のCO2
排出推移と
削減目標
社団法人 日本自動車販売協会連合会
月刊「潤滑経済」
22
CO2削減による経済効果は?
CO2 (直接排出量)
自動車
そ の他
2 0 .8 %
•
CO2排出量のうち、自動車から
の排出量が約2割
•
仮に、自動車からのCO2排出
量の5%を渋滞緩和により削減
できるとすれば、全体の1%
1,213M(t)×1% = 12M (t)
7 9 .2 %
排出量取引相場 約1,500円(/tCO ・年)と
すると、
2
出展: 独立行政法人 国立環境研究所 地球環境研究センター
1500円×12M = 180億円/年
資源エネルギー庁
•
Point Carbon 社によると、2003 年11 月7 日現在、最新の排出権取引は
12.00 /tCO2 で成立している(2005 年の排出権)
23
展望
Kokichi MATSUMOTO
Hewlett-Packard Japan、Ltd.
24
展望
テクノロジ
¾
通信
IT
¾
クルマ
¾
ニーズと投資
¾
受益者
− 個人
− メーカ
− 通信事業者
¾
社会インフラ
− 国
− 自治体
25