インターネットと子どもたち - 石巻市視聴覚センター

石巻地区小・中学校生徒指導連絡協議会資料
インターネットと子どもたち
石巻市視聴覚センター
1 はじめに ~大前提
ネットを使いこなす子どもたち
◎「ケータイ」から「スマホ」へ =メールから LINE へ
子どもたちは「デジタルネイティブ」
もっと進んで、今の小中学生は「スマホネイティブ」 はじめからスマホはじめから LINE
→LINE をするためにスマホ=LINE の目的化
LINE ごっこができるおもちゃも!
※LINE は「携帯電話」がなくても可能
※小中学生男女別の傾向
・小学生…ゲーム中心
女子~SNS への強い関心
・中学生…ゲーム、SNS
男子:ゲーム、SNS、一部マニアックな活用
女子:SNS 中心
◎3つの「間」
「○○○」は「遊び道具」「SNS」は「○○○」
LINE Twitter facebook …
→閉じた世界…いわゆる「裏サイト」化も
システムの問題と利用者の問題
はまる背景は何なのか?
日本の常識は世界の非常識
○インターネットの世界は自己責任
○買って与えたのは「親」…保護者の啓発が急務
○仮想空間。しかし、ひとたび問題が起きれば「現実」
学校としてどこまで・何を? …大きな課題
※今の若者の低いハードル
冷蔵庫写真ほか各地で起きた出来事・事件
SNS が直接的に関わっているわけではないが SNS の影響は無視できない
2 心構えの視点
【関・意・態】 ともに知る努力、知ろうとする努力を
最悪なのは「私は分からないから」
「うちの子に限って」「私は大丈夫」
SNS LINE
facebook Twitter
フレンドコード
チャット
リア充
ふるふる検索
中二病
ニコ動
2ch
ニコ生
ツイキャス
リベンジポルノ
…etc
ネット用語の意味辞典 http://imiimiimi.seesaa.net/
【技能】調べる …分からないことはほとんどないインターネット
分からないことは(検索して)調べる
子どもに負けるな!
【知識・理解】
(1)LINE の問題点
・時間的拘束
背景
…従来の生徒指導的課題と直結
・メンバー選別
・「逃げ場」(居場所)としての LINE
(2)諸設定等に関わる部分
(3)情報流失の問題
→ただし「ウソ」の情報も
フィルタリング・画像等の位置情報・各種設定
自他の個人情報守秘がベース
(4)「5%」問題
被害者・加害者にならない・させない
何気ない書き込み→犯罪行為
1
石巻地区小・中学校生徒指導連絡協議会資料
3 子どもたちへの対応として
【従来の生徒指導的側面から】
・自己肯定感の育成
ネット弁慶
・他者理解と望ましい人間関係の構築
他者のすべてを知る(知ろうとする)ことが望ましい人間関係なのか
・道徳的価値の具現化
携帯やネットの事例は児童・生徒にとって身近なものであり、直接的なもの。興味関心も高い。
実例を価値項目と絡めることが可能な場合がある。
【携帯・ネットに関わる側面から】
(1)画面の向こう側にいる「他者」と「公」の意識
だれも見ていないかも知れないが、だれかが見てる
(2)ネットだからこその規範意識
リアルでだめなことはネットではもっとダメ
ならぬことはならぬ
できることとしていいことはちがう
ネットならではの落とし穴(危険性)
(3)情報モラルの指導について
①自他の個人情報の尊重
※web サイト「住所でポン!」http://atamaga.jp/whitepage/index.php/
ただでさえ漏れている情報
情報の価値を判断するのは他者
②ルールづくり
一緒に作る…各家庭で・学校で
ある程度の「ゆるみ」「お試し期間」を
・できるだけ具体的に
◆ルール作成の視点として
・場所に関すること
・時間に関すること
・機能に関すること
・人に関すること
○これまでのアンケートから(一部)
携帯を持っている場合は約4割・インターネットに関しては約3割
※具体的なもの
・時間制限(18~22 時まで)
・家族のいるところで使う
・9 時以降メールしない
・食事の時は禁止
・自分が書かれていやなことは書かない
・ニコ動は見ない
ほか
※やや具体性に欠けるもの
・勉強した半分の時間だけ使う
・夜遅くまでしない
・不正なサイトにアクセスしない
・悪用しない
・悪そうな人とはフレンドにならない
・有害サイトを見ない
・お金のかかることはしない
・変な動画は見ない
・怪しいサイトを開かない
ほか
③日常の教室で各担任が
情報モラル指導計画の実践……現実問題としてどうか
→もっと手、肩の力を抜くならば
情報モラルに関わる出来事や報道等の紹介~月に2回程度?
学校として指導計画とは別に共通理解のもと進めるとさらに適切では?例えば情報担当や生徒指導担当
が話題を示したり…。
大切なのは児童・生徒、そして保護者に意識させること
③問題が生じたとき
学校・家庭・関係機関(警察)を巻き込んで大騒ぎを
問題が大きくなればなるほど一個人一家庭で対処できることはほとんどない
2
石巻地区小・中学校生徒指導連絡協議会資料
4 おわりに
(1)人 vs 人
※いじめ対策法
第 19 条
インターネットを通じて行われるいじめに対する対策の推進
学校の設置者及びその設置する学校は、当該学校に在籍する児童等及びその保護者が、発信された情報の高度
の流通性、発信者の匿名性その他のインターネットを通じて送信される情報の特性を踏まえて、インターネット
を通じて行われるいじめを防止し、及び効果的に対処することができるよう、これらの者に対し、必要な啓発活
動を行うものとする。
(2)賢く使いこなす
絶対に後戻りできない
(3)スマホ18条の約束
マイナビニュース http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/tokyodokujo/2013/01/iphone1318.html
スマホを持つ君へ~ママと君とのスマホ18の約束
1.
2.
3.
4.
5.
6.
7.
8.
9.
10.
11.
12.
13.
14.
15.
16.
17.
18.
これはママのスマートフォンです。ママが買って、あなたに貸しているのよ。だからママの言うことを
よく聞きなさいね。
パスワードは必ずママに教えてね。
電話が鳴ったら必ず出ること。画面に「ママ」や「パパ」と出ても、絶対に無視しないで、きちんと「ハ
ロー」と応えてね。
電源を入れるのは朝7時半から。夜は学校がある日は7時半に、週末は9時になったら、電源を切って電話
を返してね。
学校に持っていくのは禁止。友達とは面と向かって会話をしてね。
トイレや地面に落として壊したり、電話を失くしてしまったら、責任を持って自分のお金で修理・弁償
すること。お金が必要になるから、草むしりや赤ちゃんのおもりをして、おこづかいを貯めておくのよ。
これで人を騙したり、馬鹿にしたりするのは禁止。常にいい子で、誰かを傷つけるような会話には入ら
ないこと。
面と向かって言えないことは、これでメールをしてもだめ。
相手の親に言えないようなことは、メールしてはだめ。自分自身で厳しくチェックすること。
ポルノは禁止。インターネットではママと一緒に見られるようなものを見てね。何か知りたいことが
あったら、人に聞くこと。できればママかパパに聞いてね。
公共の場では電源を切るか、マナーモードに。特にレストランや映画館では。あなたは礼儀正しい子よ。
iPhoneを持つことで変わらないでね。
体の大事なところの写真を送ったり、受け取ったりしてはだめ。笑わないで。もしかしたらそうしたく
なるときが来るかもしれないわ。でもそれは、あなたのこれからの生活を台無しにしてしまう行為なの。
ネットの世界は、とても巨大で、あなたよりも強大な力を持っている。噂や風評でさえ、簡単に消すこ
とができないわ。
写真やビデオはたくさん撮らないこと。すべてを記録する必要はないの。それよりも経験を大切にして。
それはあなたの記憶に永遠に残るものなのよ。
ときどき電話は家に置いて行きなさい。その選択は正しいと自分を信じていいのよ。電話は生き物でも
ないし、あなたの一部でもない。携帯なしで生活することが大事。なくなるのを恐れないで。
最新曲やクラシックなど、たくさん音楽をダウンロードして、同じものをずっと聴くより様々な音楽を
聴いて。あなたの世代は歴史上でもっとも音楽に触れることができる世代。その恩恵を受けて、世界を
広げてね。
ゲームは言葉遊びやパズル、脳トレをやりなさい。
常に上を向いていること。周りの出来事に目を向けること。窓の外を見ること。鳥の声を聞くこと。外
を歩くこと。知らない人とも話をすること。グーグルで検索しないで感動できることを探しなさい。
約束を破ったら携帯電話を取り上げます。そしてそれについて話し合い、一からやり直しましょう。マ
マはあなたのチームの一員。一緒に学んでいきましょう。
引用元:ABC NEWs「Mom Has Son Sign 18-point Agreement for iPhone」(英文)
3
石巻地区小・中学校生徒指導連絡協議会資料
◇ぜひ読んでいただきたい記事
①スマホ少女の憂鬱 スマホ少年の暴走 ~今、10代が危ない 兵庫県立大 竹内和雄准教授
ITpro http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20130529/480551/?ST=security
②LINE利用規約とプライバシーポリシー
http://line.naver.jp/terms/ja/
http://line.naver.jp/line_rules/ja/
◇石川県条例
※一部抜粋
※下線石巻市視聴覚センター
【 い し か わ 子 ど も 総 合 条 例 】 http://www1.g-reiki.net/ishikawa/reiki_honbun/ai10111621.html
(携 帯 電 話 の 利 用 制 限 等 )
第 三 十 三 条 の 二 県 は 、 青 少 年 に よ る 携 帯 電 話 端 末 又 は PHS 端 末 (以 下 こ の 条 に お い て
「 携 帯 電 話 端 末 等 」 と い う 。 )の 適 切 な 利 用 に 関 す る 県 民 の 理 解 を 深 め る た め 、 啓 発
その他の施策の推進に努めるものとする。
2 保護者は、携帯電話端末等の利用制限に当たり、青少年の年齢、発達段階等を考慮
の上、青少年の健全育成に資するよう適切な対応に努めるものとする。
3 保 護 者 は 、 特 に 小 学 校 、 中 学 校 、 中 等 教 育 学 校 (前 期 課 程 に 限 る 。 )及 び 特 別 支 援 学
校 (小 学 部 及 び 中 学 部 に 限 る 。)に 在 学 す る 者 に は 、防 災 、防 犯 そ の 他 特 別 な 目 的 の た
めにする場合を除き、携帯電話端末等を持たせないよう努めるものとする。
4 保護者、地域団体、学校関係者その他の青少年の健全育成に携わる者は、相互に連
携して、携帯電話端末等の適切な利用に関する取組の促進に努めるものとする。
…以下略
第 三 十 四 条 県 は 、青 少 年 が イ ン タ ー ネ ッ ト の 利 用 に 関 し て 適 切 な 判 断 力 を 養 う こ と が
で き る よ う 、イ ン タ ー ネ ッ ト の 適 正 な 利 用 に 関 す る 普 及 啓 発 、教 育 等 の 施 策 の 推 進 に
努めるものとする。
2 保護者及び青少年の健全な育成に携わる者は、インターネットの利用により得られ
る 情 報 で あ っ て 、そ の 内 容 が 青 少 年 の 性 的 感 情 を 刺 激 し 、又 は 青 少 年 の 粗 暴 性 若 し く
は 残 虐 性 を 誘 発 し 、若 し く は 助 長 し 、そ の 健 全 な 育 成 を 阻 害 す る お そ れ が あ る と 認 め
ら れ る も の (以 下 こ の 条 に お い て「 イ ン タ ー ネ ッ ト の 利 用 に よ る 有 害 情 報 」と い う 。)
を青少年が閲覧し、又は視聴することがないよう努めるものとする。
3 保 護 者 は 、フ ィ ル タ リ ン グ (イ ン タ ー ネ ッ ト の 利 用 に よ る 有 害 情 報 を 一 定 の 条 件 に よ
り 受 信 す る か ど う か を 選 択 す る こ と が で き る 仕 組 み を い う 。 )の 機 能 を 有 す る ソ フ ト
ウ ェ ア を 利 用 し た サ ー ビ ス (以 下 こ の 条 及 び 次 条 に お い て「 フ ィ ル タ リ ン グ サ ー ビ ス 」
と い う 。 )の 利 用 そ の 他 の 適 切 な 方 法 に よ り 、 青 少 年 が イ ン タ ー ネ ッ ト を 適 正 に 利 用
できるよう努めるものとする。
…以下略
◇インターネット依存の兆候
(1)気がつくと、思っていたより長くネットをしていることがある
(2)ネット中に、そろそろやめようとしても、やめられないことがある
(3)誰かと過ごしたりするよりもネットを選ぶことがある
(4)やるべきことがあっても、先にネットをチェックすることがある
(5)ネットのために仕事や勉強の能率や成果が低下したことがある
(6)ネットで新しい仲間を作ることがある
(7)日々の心配やストレスがネットをしていると落ち着くことがある
(8)ネット中にジャマされると、イライラしたり怒ったりしたことがある
(9)もしネットがなければ、生活は退屈でむなしく、つまらないだろうと思う
(10)普段の生活でも、ネットのことばかり考えていることがある
以上 10 個の兆候のうち、あなたはいくつ当てはまりましたか?
10 個のうち 5 個以上が「YES」の場合、インターネット依存症であるおそれが高いのだそうです。
エキサイトニュース 「当てはまると危険!インターネット依存症の兆候10個」より
http://www.excite.co.jp/News/woman_clm/20130303/Wooris_13966.html
4