支部だより - 要約筆記 えひめ 全要研愛媛支部

支部だより
第8号
平成 22 年 7月
発行:全要研愛媛支部
支部長 木山 邦子
編集:全要研愛媛支部 広報
昨年から1年間かけて準備した全要研集会が、さる6月12、13日に
ひめぎんホールで開催され、全国から約470名が一堂に会しました。
昨年から準備に携わってきた皆さん、スタッフとしてお手伝いしてくだ
さった多数の皆さん、本当にお疲れさまでした!
《全体会》
記念講演「視る、聴く、さわる、伝えるを考える」黒川美富子氏
《分科会》
第 1 分科会【運動論】障がい者制度改革推進会議での議論と今後の展望を聞く
第 2 分科会【組織論】魅力ある支部づくりのために
第 3 分科会【災害対策】災害時に関係団体及び地域社会とどのように連携協力するかを学ぶ
第 4 分科会【文字情報支援】字幕作成のデモンストレーションと実技
第 5 分科会【通訳論】倫理要領作成の入口として福祉事業の担い手の通訳者像を考える
支部だよりでは、初めて運営側として臨んだえひめ集会を、それぞれの
担当の立場からふり返ってもらいました。まずは、三役からです!
「支 部 組 織 とは」
全要研愛媛支部は、今回のような大きな集会を体験したことにより、事務的な
ノウハウや組織運営のあり方を学ぶことができました。そこから得られたことは、
良心の集合体から発する全国組織の支部を、支部としてさらに組織強化するこ
とにつながります。
計画をスムーズに展開させる鍵はコミュニケーションにあります。コミュニケーションがとれていなけれ
ばうまく活動できません。よく練られた計画も人が動かなければ進展しませんから、人間関係がうまくいく
よう常にコミュニケーションを図っていくことが大切です。
..
ここでいうコミュニケーションは、互いの存在を理会し合うと
いうレベルのものではありません。自分たちの集まりの目的
は何であったか、どういう合意のもとに結集しているかを確認
し合うことだと思います。
自分たちの「合意」の一点を検証しつつ活動してこそ、組織
は生きて動き、成果を上げることができるでしょう。
(えひめ集会実行委員長 渡部 美佐子)
1
えひめ集会は、大過なく終了した。そのことに胸をなで下ろ
す。失敗もあった。悔やみきれないこともある。でも、集会に
関ったメンバーは、同じ方向を向いて、時には議論を戦わ
せ、各々が思いつく限りの準備を尽くした。当日スタッフも含
め、100人以上の「要約マドンナ」たちが、全国からのお客さ
まを笑顔でお迎えできた。6 月の青葉に映えるエンジ色を私
はきっと忘れないと思う。実行委員の皆さん、お手伝いくださ
った要約筆記者の皆さん、難聴者の皆さん、本当に本当に
ありがとうございました。
(副実行委員長 原田佳代)
まずは、集会が無事に終えられましたことに安堵しております。
これも偏に皆さまのご協力のお陰と心より感謝申し上げます。
ある理事の方から、「よく頑張りましたねぇ。皆さん元気で、なに
より明るい!!えひめがここまでするとは思わなかった。想像以上で
す。広告はすごいし、前よりはるかにいい…」との声かけに、私は
敢えて謙遜もせず「はい、本当に頑張りました。東西に長いえひめ
の皆がひとつにまとまりましたので」と胸を張って応じました。
反省は別として、成し遂げた達成感ぐらいには浸りましょうよ、
皆さん!!
(小さい声で)報告集発行までは、まだ少しご協力くだ
さいね。お願いします。
(事務局長 山田 玲子)
この集会では、開催決定に至る経緯から始まり、広告、準備など、さまざまな場面で難聴者の方々に多
大なご尽力・ご支援をいただきました。本当にありがとうございました。また、当日は受付、ループの確
認、設営、力仕事、最後の舞台の片付けまで惜しみなく力を貸していただきました。重ねてお礼申し上げ
ます。難聴者の方々から感想をいただきましたのでご紹介します。
初めての全国大会、楽しく参加
全然知らない人とも仲良くな
した。いろいろな手伝いをやらせ
れてよかった。サブホールで
てもらって、みんなと一緒に交流
は、スクリーンをどちらかに
したり学んだり楽しかった。これ
寄せて、難聴者席を作っても
からも一緒に活動していきたい。
らった方が見やすかったと思
ありがとうございました。(H)
う。1日目、家に帰ったらバタ
ンキューだった。(T)
今まで要約筆記者との交流は少なかったが、今度の大
会に参加して、顔も覚えたし、楽しくて、とてもよかった。
数年ぶりに旧友とも会えたのが嬉しかったし、みんなと
親しく交流ができて、本当に楽しかった。(H)
2
みんなと一緒に頑張れてよかった。
出会いもたくさんあり、ニコニコと笑
受付だったので、2日目は分科会への参
顔のあふれた大会で感動した。本当
加のみ。第3分科会では、災害について
に楽しく充実した2日間。良い冥土の
話し合った。自分に必要なものは自分で
みやげになった。疲れたけど本当に
準備することが大切と学んだ。(S)
楽しかった。良い経験ができた。あり
がとう。
第3分科会では、自分の体は自分で
守ることを学んだ。障害が違うと必
要なものも違う。行政が準備してくれ
ないものは自分で準備する必要が
ある。見て、聞いて、行動して、自分
なりに準備しておこうと思う。大変役
に立って楽しい分科会だった。(M)
全国の難聴者と要約筆記者が見ているという初めての
状況で情報保障をした皆さん!本当にお疲れさまでした!
代表して2名の方に感想をいただきました。
全要研集会に初めて参加して、第5分科会のOHP通訳を担当し
た。 事前の情報も少なくレイアウトも決まらないまま不安だらけで
当日を迎えた。 年1回の大きな行事なのに…。資料があれば少し
は安心することを 一番よくわかっている人達の集まりなのに…不
思議。
でも 当日打ち合わせができたことはよかったし、高岡理事長の
お話は、普段なかなか聞くことが出来ない、難聴者の立場からの声
として考えさせられることが多かった。
個人的には、要約できず書き過ぎたし反省点は限りなくあるが、
チームでの練習や細かいことの確認など、もっとやらなければいけ
なかったと思う。 この貴重な経験を、これからの通訳やいろいろな
活動に役立てていきたい。 (情報保障担当 松山市 牧野まゆみ)
「全要研えひめ集会に参加して」
要約筆記に出会って、まだ数年。こんなに経験の浅い時期に全要研集会という大きな集会が自分
の県で開催されるという、とても貴重な機会に恵まれた上、情報保障という大役を仰せ付かり、ドキドキ
の2日間でした。会場にいらっしゃるのは目の肥えた方々ばかり。緊張するなという方が無理です!!
と心の中で悲鳴を上げつつも、何とか頑張れたのは仲間のおかげだと思います。反省することも
“多々・多々”ありましたが、今は「終わった∼」という脱力感でいっぱいです。そして、また仲間と一緒
にがんばっていきたい!という気持ちがふつふつと湧き上がっています(^^)。
大会に参加された皆さま、本当にお疲れさまでした。
3
(情報保障担当 松山市 西本 瞳)
総合司会という大役を
務めた仙頭さん!
年に一度の再会、そして新たな出会いを楽しみに参加している全
要研集会です。今年は、当地開催で、総合司会としてその方々をお
迎えする立場になりました。日ごとにプレッシヤーが重くのしかかり、
不安になったりもしましたが、おだてにのりやすい B 型の私、「あなた
の声がききとりやすい」とのあたたかい言葉に後押しされて、当日を
迎えました。よりよく伝えたい気持ちを大切にして、難聴者の方に話
しかけるようにを心がけました。予期せぬハプニングもありました
が、皆さんから分かりやすかったと言っていただき、感激!でした。
(総合司会 松山市 仙頭 眞里子)
全国の参加者をあふれる笑顔で
お迎えした受付担当の皆さん!
担当者の話やメールから大変さが垣間見え、何の手伝いもでき
ないもどかしさがあった。
前日の袋詰めをしながらも、まだ実感がわかなかったが、当日
は、大洲のみんなで作ったタイをスタッフが着けて、会場がマドン
ナカラーに染まるのを見て、いざ出陣と気合いが入った。
そして嵐のごとく過ぎた2日間。 担当は、受付と第2分科会のお手伝い。 受付は、気持ちよいあいさ
つで始まり、混乱なく進行できたと思う。 第2分科会は、日野さんと中野さんが担当。下準備も完璧。手際
の良い進行と、裏方に徹した仕事ぶりに感心した。そして、山下さんのフットワーク良いサポートにも大助
かり。離れた会場だったので、集会の雰囲気を味わえなかったのは残念。
ゼロからスタートしてやり遂げた全国集会。皆さんに感謝。ホントにご苦労様でした。
(受付担当 大洲市 葛城 俊子)
マドンナグッズをはじめ、販売を
一手に引き受けてくださった皆さん!
≫販売・展示担当責任者として
本部の販売場所を含めて、最終的にあの場所に落ち着い
たのは正解だったと思います。
実行委員の皆さんに引っ張ってもらったり押してもらった
おかげで、曲がりなりにも務めを果たすことができました。心
からお礼を申し上げます。ただ、責任者としては不合格だっ
たと反省しています。
マドンナグッズの中でも一番人気と思っていた一筆箋が、売価の関係か売れ行きが悪く、また売上金
額と数量の開きが大きいことに不満が残りました。
最後に、実行委員の皆さんと親しくさせていただいたことが一番の収穫でした。そして、所属するサー
クルの強い後押しをもらったことに深く感謝しています。
4
(販売・展示担当 新居浜市 若井 浩一)
<第1分科会>
分科会担当者も
頑張りました!
昨年の「蒲郡」に参加し、次は「えひめ」と思いつつも呑気な私
でした。 役割分担で第2分科会・会場係になっても、何をどうし
<第2分科会>
ていいやらわからぬまま日が過ぎました。
本部から情報が届き始め、少しずつ形になる一方、ループ問
題で右往左往(といっても、実際に忙しかったのは、もう1人のメ
ンバー中野さんですが・・・)。
問題を1つ1つ解決し、集会当日を迎え、本部役員・講師・香
川や愛媛の情報保障者、そして参加者の協力で、会は無事終
了しました。
今回、話し合いに参加しなかったのですが、発表される内容を
<第3分科会>
聞くに付け、「組織論」も面白いと思いました。
大変だったけど、とても楽しい意義のある良い集会でした。実
行委員の皆様、本当にお疲れ様でした。
(第2分科会担当 砥部町 日野 規子)
えひめ集会に参加して
準備の段階では、本部の指示がなかなか届かずどうなることかと思っていました。本番もシミュレー
ション通りいかず、一体誰のための集会?おもてなしの心などどこに?と思うくらいバタバタでした。し
かし、本部の方やスタッフのお陰でなんとか終えることができました。反省点だらけの第5分科会でし
たが、学べたこともたくさんあります。この集会に参加でき、みなさんと共に頑張れたことは忘れないと
思います。お世話になりました!そして、ありがとうございました!
(第5分科会担当 砥部町 根岸 悦子)
<第5分科会>
<第4分科会>
5
「要約マドンナ」誕生秘話(?)
愛らしいマスコットも
誕生しました!
全要研えひめ集会のマスコットをつくろうと話し合っていた頃、道後の街で
ふと目に止まったのが、日傘を持ち、扮装したマドンナと坊っちゃん。即浮か
んだのが「要約マドンナ」という語呂の良いネーミング。
松山→道後温泉→子規→漱石とくれば、小説『坊っちゃん』である。
全要研ニュースへ入れるえひめ集会のチラシには、当初、坊っちゃんとマドンナのイラストを入れて
いた。もっとマスコットとして図案化できないかと考えた末、誕生したのが、レトロな枠組み付き・ロゴ入
り『要約マドンナ』である。
右手にはしっかり筆記用具を持ち、矢絣の着物に袴の紐をキリリと結び、
ニッコリ笑っていざ出陣(?)の構えをみせる。これぞ「えひめの要約マドンナ」
の雄姿。いえいえ、全国の仲間にもぜひ『要約マドンナ』の称号を差し上げた
いと思ったのです。
心優しい、貴重な『要約坊っちゃん』は、「ここは媛(ひめ)の国だから」とマド
ンナに華を持たせてくれた。まっちゃま(松山)の坊っちゃんの粋な計らいに感
謝。マスコットはさまざまな場所に登場し親しんでいただけたことをとても嬉しく
思っています。
(画伯 松山市 大塚 恭子)
準備から後片付けまで東奔
何もわからないところから始まっていろいろ準備をすす
西走してくださった皆さん
め、最後に気になるのは天候だった。
たくさんの物品と精密機器等を数か所から何度も運ば
ないといけない、それなのに予報ではよくないとのことでと
ても気をもんだ。
幸いなことに11日は雨ではなかった、本当にほっとし
た。身体障害者福祉センターの研修室に運び込んでみん
なで最後の準備をした。12日も、そして13日も各所に返
すころには雨が止んだ。きっとみんなの一生懸命な心を天
は見ていてくれたのだと思った。
集会がこうしてなんとか終了し、報告集等残っていることはあるが、今は関わったすべての人に感
謝の気持ちでいっぱいだ、みなさんありがとうございました。
6
(会場担当 松山市 植田 直美)
松山検番の千代鷺さん
八千代鷺さん
大和屋さんでの交流会も大成功!
大いに盛り上がりました!
坊っちゃんとマドンナ姿の
高岡理事長・三宅理事長
司会の村口さん
「郷土芸能伊予の松山万才楽座」さん
聞こえない場所で頑張った情報保障チーム
∼広告を担当して∼
そして、この集会の成功は、寄付を
まずは、皆さんのおかげで、目標を大きく上
募り、広告をとり、カンパ箱を作った
回る広告・寄付が集まりましたこと、心からお
努力があったからこそ!
礼申し上げます。これは一朝一夕に出来るも
のではなく、ご協力いただいた方々との日頃の関係がいかに良好であるかを物語っています。また飛
び込みでいただいた広告は、当集会の趣旨を心を込めて説明したからこその結果だと思います。
初めて電話で広告をお願いしたときのドキドキ感。断られたときの喪失感。OKをもらったときの飛び
跳ねたくなる喜び。
体力・気力の限界まで、この集会に情熱を傾けた皆さんの輝く瞳を忘れずにいたいと思います。本当
にお疲れ様でした。
(広告担当 松山市 赤樫 礼子)
香川・高知・徳島の情報保障チームの皆さん、お疲れさまでした!
7
最後に、縁の下の力持ち、会計さん!
最初から最後の最後まで、本当にお疲れさまです。
<若いパワーに支えられて>
手さぐりで始め、不安ばかりでした。集会が近づくにつれ、皆の
顔が真剣になり、大きなパワーを感じました。伝えたいことが伝
わってなかったり、分科会担当者は、本部や担当講師との連絡が大変だったと思います。でも、ひとりでは
出来ないことも、それぞれが支えあって成功したと思います。
終わった今、全国からの参加者の皆様に、喜んでもらえたでしょうか?私たちの心が届いたでしょうか?
そんなことを思いながら、会計の支払いを一つ、一つ処理するたびに、2日間が無事終
えたことに安堵しています。本当に皆さんご苦労様でした。
「やれば出来る」そのことを実感させてもらった集会でした。
(会計担当 松前町 川田 節子)
「司法修習生による模擬裁判員裁判傍聴のご案内」
日時:8 月 6 日(金) 9:00∼17:00
申込み:住所、氏名、電話番号、
場所:松山地方裁判所
メールアドレスを司法部矢野まで
参加費:無 料
FAX/089-953-2643
締切:7 月 20 日
E-mail/[email protected]
条件:
・松山地裁からの PC 要約筆記依頼に応じる意思のある人
・将来、松山地裁での PC 要約筆記を目指したい人
・養成講座(手書き・PC)講師経験者
・終了後一週間以内にレポートを提出できる人
定員:10 人(超えた場合の人選は司法部にご一任ください)
「字幕製作の学習会のご案内」
視聴覚福祉センター制作の全要研集会 DVD に全要研愛媛支部で字幕をつけます。
字幕製作に興味のある方はぜひご参加ください。待ってまーす!!
日時:8 月 8 日(日)午後 1 時∼
場所:愛媛県視聴覚福祉センター3階 制作室
持参品:筆記用具
申込先:養成部・清家
FAX/089-924-6752
E-mail/ [email protected]
※制作室の機器を使用させていただくので、
視聴覚福祉センターへボランティア登録が必要になります。
〈編集後記〉 W杯での日本代表の活躍がまだ目に焼き付いてい
ます。6月の記憶は、サムライブルーとブブセラの音、えひめ集会
とエンジのTシャツ。皆さん、本当にお疲れさまでした。
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●支部だよりへの投稿先●
FAX:089−924−0432(清水)
Mail:[email protected]