平成26年2月10日 〒175-0082 東京都板橋区高島平 2‐24‐1 Tel 03(3936)1591 Fax 03(3935)6441 板橋区立高島第二中学校 校長 荒 井 秀 樹 ツキを呼ぶ魔法の言葉 この言葉が彼の人生を変えた 五日市剛さんという方が書いた「ツキを呼ぶ魔法の言葉」という本があります。この本は、70万部を売り 上げ、ベストセラーになった本です。本校の図書室にも購入しました。今日はその魔法の言葉を紹介します。 五日市剛さんの若い頃は、自分の特技と言っていたほど「人のあら探し」が得意だったそうで す。会う人の欠点を見つけて、それをその人に言わずにはいられない性格だったのです。当然の ことながら、人間関係をうまく築けず、気づいたら自分の周りは敵ばかりになっていたそうです。 でも心の中では、自分で創り出した状況にもかかわらず、精神的には疲れ果てていたのです。 20代の頃、そんな状況に失意を感じていた五日市さんはイスラエルへの旅に出るのです。でも、そこでも つらいこと続き、お金は置き忘れるは、泊る所もないは、で困り果てるのです。そんな時に一人のおばあさん が彼に声を掛け、その日の宿を提供してくれます。この出会いが彼の人生を変えるのです。老婆が、人生を変 える「魔法の言葉」を教えてくれたからです。その言葉とは日常でよく聞く「ありがとう」という言葉です。 五日市さんは、 「そんな言葉いつも使っているよ」と言うと、おばあさんは「この言葉には使い方があるの よ」というのです。 「いいことがあった時には自分自身に『感謝します』と言いなさい。嫌なことがあった時 にも自分自身に『ありがとう』と言うのです。 」と。 嫌なことが起こると、人は誰でも嫌なことを自然に考えてしまいます。そうすると、また嫌なことが起こる。 不幸は連鎖するというのです。嫌なことがあった時に「ありがとう」と自分自身に心の中で語り掛ければ、そ の不幸の連鎖を断ち切れる、というのです。 半信半疑ながら五日市さんは、その話を聞いた時からおばあさんの教えを貫きます。いらいらした時、怒り が込み上げてきた時に、自分自身の心に向かって「ありがとう」と語りかけます。すると不思議なことにイラ イラや怒りは自然と消え、相手への気遣いの心まで生まれてくるようになったというのです。 最初は「嫌だな」と思うと感謝の気持ちをもてず、自分に無理矢理「ありがとう」と言い聞かせます。でも 次第に「自分のここがいけなかったんだ」とか「次からはここを注意しよう」と考えるようになったのです。 「ありがとう」という単なる一言が、感謝の気持ちを生み出すのです。この言葉は、五日市さんに多くの人 との出会いを大切にすることを教えてくれたのです。当然、今まで敵だった人たちは大切な友達に変わり、自 分が困っている時には、周りの人が助けてくれるようになってきたのです。 おばあさんは、逆に「絶対に言っちゃいけない言葉」も教えます。 「これを言うと、いままであなたが積み 重ねてきた徳とか、ツキとか、運とか全部吹き飛んでしまうの。それは汚い言葉、例えば 『てめぇ』とか『死 んじまえ』とか、そういう汚い言葉を使う人は、そういう人生を歩むようになるのよ。だから、きれいな言葉 を使いなさい。 」と。人は、つい汚い言葉を使ってしまいます。例えば友達とケンカした時とか、親子ゲンカ した時とか、思ってもいないような汚い言葉を、つい言ってしまうこともあります。 でも、汚い言葉を使っているうちに、心は汚い気持ちに支配されてしまうのです。そんなに怒っていなくて も、汚い言葉を使っているうちに怒りが増してくるという経験は、誰にでもあると思います。憎しみの言葉は、 相手への憎しみを生むのです。汚い言葉を使えば、あなたの人生に悪い相乗効果を生み出すのです。 ケンカするよりも「気づかなかったことを注意してくれてありがとう。 」という気持ちをもてれば、人間関 係は全く違う方向に築いていくことができるはずなのに・・・・・。 最後におばあさんは「怒るっていうのはただの自己満足。何の得にもならないのよ。人に怒っても運は逃げ てしまうだけ。怒れば怒るほど、自分が積み重ねてきた運が逃げてしまうの。怒りたくなったら、自分自身に ありがとうって言えばいいのよ。 」 「言葉は宇宙に飛んでいくの。そしてしばらくすると自分の元に戻ってくる の。しかもその言葉は、時間が経過している分、その言葉も一層大きくなって戻ってくるのよ。自分の発した 言葉がきれいな言葉だったら、きっとあなたを幸せにしてくれる。でもそれが汚い言葉だったら、あなたを傷 つける力をつけ、結局自分自身が傷つくの。 」 言ってしまった言葉は消えることはありません。それならば、きれいな言葉、喜ぶ言葉、励ます言葉、そし て感謝の言葉を、あなたの口から発し、全く違った人生を切り拓く方が幸せに近づける気がします。 不審者侵入訓練 その時あなたはどうする? 1月29日(水)、突然、不審者が教室に侵入してきたという設定で、避難訓練を行いました。高 島平警察署防犯係の職員3名の方々のご協力をいただき、1年3組に不審者に扮し た警察職員が侵入、授業を行っていた教員と駆け付けた教員とで、生徒を避難さ せ、不審者を取り押さえるという訓練です。生徒は避難する間に、各教室に備え られている非常警報器を押し、全校に知らせます。警報器と校内放送の指示により、全校生 徒が体育館に避難しました。体育館では、刺又の使い方、教室内での避難場所等について警 察の方から、実演を混ぜながらお話ししていただきました。 オーケストラ鑑賞教室 名曲の世界に導かれ 1月28日(火)、2年生は池袋の東京芸術劇場で、オーケストラの演奏を聴い てきました。この行事は、板橋区の区立中学校の2年生を対象として、板橋区 教育委員会、板橋区中学校教育研究会が毎年開催するものです。 音楽の授業に、クラシックの名曲をCDで聴く鑑賞の授業があります。しかし同じ音楽で も、最新の設備が整った芸術劇場で、オーケストラの生演奏を聴くのでは全く違います。一 つ一つの楽器が奏でる音色、その迫力と繊細さはCDでは味わえない素晴らしさです。実際の楽器を前にして、 楽器の奏でる音を実際に耳にすることは、学校内では学ぶことのできない、生きた音楽の授業です。まためっ たに音色を聴くことのできないパイプオルガンの音色を聞けたのも、貴重な体験となりました。 2年生は、心休まる優雅な時間を、しっかりとしたマナーと鑑賞態度で過ごすことができました。 生徒会交流会 朝の挨拶で思いやりの気持ちを 2月3日(月)、板橋区立中学校の生徒会の集いである、生徒会交流会が高 島平区民センターで開催されました。本校の生徒会役員も参加しました。 板橋区の全中学校の生徒会では、前年に引き続き、生徒自ら「いじめをなくそう」という取 り組みを各学校で行っています。いろんな学校のいじめへの取り組みを聞きました。 帰校後、生徒会役員は、本校でもさらにいじめ撲滅への取り組み強化に努めようと話し合 い、生徒会役員自ら生徒玄関のところで登校してくる生徒に挨拶をする運動を自発的に始めました。挨拶は、 相手を想う心を育てる第一歩です。皆さんも、大きな声で「おはよう」の言葉を返してあげましょう。 演劇部校内発表会 新しい取り組みにチャレンジ 2月7日(金)、演劇部が特別公演を行いました。練習と準備に長い時間を費やして、学習 発表会では、ユーモアを交えた素晴らしい演劇を披露してくれました。しかし、日ごろの 成果を発表する機会は、校内の発表や連合学芸会など、限られた機会しかありません。 今回は、空き教室という狭い空間を使っての演劇に新たにチャレンジしました。メール のやり取りを通しての恋する思春期の少女たちの気持ちを描いた劇を見事に披露してくれ ました。 当日はたくさんの、演劇部を応援する生徒や先生方が鑑賞に来て、部員に声援を送っていました。 高校入試が始まりました 3年生の健闘を皆で祈る 高等学校の入試が本格的にスタートしました。都立高校、私立高校の推薦入試が終わり、3年生は健闘して います。今日からは私立学校の一般入試が始まりました。そして2月24日からは都立高校の一般入試が始まり ます。自分の力を信じて、精いっぱいの力を発揮して受験に臨んできてほしいと思います。努力する経験、チ ャレンジする経験は自分を育てます。そして後に続く後輩たちの進路への意識を高めていきます。 皆さんの希望が叶うことを、後輩たち、先生方、そして皆さんの保護者の方々が、応援し、願っています。 図書室の模様替え 使いやすく、親しみやすい学校図書館に 冬休みに、より使いやすく、親しみやすい学校図書館にするために、本の 配架を工夫しました。皆さんがより簡単に本を選べるように、「進路に向けて」「感動 する本」「動物にまつわる本」「TVドラマの原作本」「映画の原作本」「人生を考え る本」「勉強の仕方を学ぶ本」「アニメの本」「有名アーティストに関する本」「読み たい本を探すガイドブック本」などのコーナーを設けました。そして、今話題の本や売 れている本など、たくさんの新刊本も入りました。ぜひ一度図書館によってみてください。 学年末考査 最後に悔いを残さないように 2月26日(水)から、今年度最後の定期考査が始まります。1年の学習の 成果が試される時です。学年末考査に臨む心意気が、より充実した進路先 や新しい学年での生活に大きな影響を与えます。気を抜くことなく、早め の準備に取り掛かりましょう。 1 2 3 26日 (水) 数学 技家 美術 27日 (木) 社会 国語 音楽 28日 (金) 理科 英語 保体 生徒の活躍 ・東京都公立学校美術展 出品生徒 3 年生 池田かれん 角田芽衣理 大友ひなた 大久保智明 開催地‥東京都美術館(入場無料)上野駅、公園口より徒歩 7 分 開催期間 2 月 14 日(金)まで ・第 5 回第 5 回中学生「東京駅伝」大会(2 月 9 日実施予定でした) 板橋区代表に 2 年生 根津亜彩子さんが選出されていましたが、大雪の影響により、中止となりました。
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