【特集〜観音像奉安】 - 宛陵寺

は す の は
(1)
曹洞宗海晏山宛陵寺
第 1 3号/平成 2 5年夏
◎ご家族皆様でご覧下さい。
はすのは
【特集〜観音像奉安】
平成 25 年 7 月 8 日 発行人 浦辺世紀 発行所 宛陵寺伝道部
〒 859-4527 松浦市今福町仏坂免 958 URL; http://www.enryouji.net
電話;0956-74-0139 FAX;0956-74-1170 e-mail;[email protected]
環境;iMac2.16GHz MacOS10.6.8 Adobe InDesign CS4 Canon LBP5610
この度奉安した観音さま(両側二体)
龍 水
◆ 本 堂 向 拝 口( 玄 関 ) 改 築 の
際に奉安を志しておりました
「雲暘観音」と「水月観音」の
両尊像がこのたび奉安の運び
となりました。待ちに待った、
オン イー ミン
と い う 思 い で す。 ◆ 中 国 の 福
建 省、 福 州 在 住 の「 翁 玉 明 」
という佛師の手により彫られ
ま し た。 以 前 の 中 国 製 の 仏 像
は、 雑 で だ め だ、 と よ く 言 わ
れ ま し た。 し か し 最 近 で は、
日本の佛師や業者が技術指導
し 品 質 管 理 を 教 え、 か な り レ
ベ ル ア ッ プ し ま し た。 ◆ 仏 像
は、 多 く の 人 々 が 拝 め ば 拝 む
ほ ど に、 魂 が や ど り、 拝 ん だ
人々の日常をつつがなく見護
っ て く だ さ い ま す。 一 見、 命
の無いように見える木彫りの
仏 像 に、 少 し ず つ 命 が み な ぎ
ってくるのです。
(世)
かん ぜ おん ぼ さつ
。その字が
「かんのん様」は正式には「観世音菩薩」といわれます
み
表現しているように、私たち「世間の音(声)や思いを観て感じ取り、
常々私たちを支 え て く だ さ る 菩 薩 様 」 で あ り ま す 。
私 た ち は 両 親 の 肉 体 的 な ご 縁 を い た だ い て、 こ の 世 に 生 を 受 け ま
し た。 し か し 生 ま れ 出 る ま で に は 、 た く さ ん の 願 い や 祈 り を 一 心 に
頂いていたことでしょう。「無事に生まれますように・・・」
「元気
に 生 ま れ ま す よ う に・・・」 特 に お 母 さ ん か ら は 毎 日 毎 日 祈 り を 頂
い た に 違 い あ り ま せ ん。 そ し て そ の 祈 り は、 そ れ ぞ れ の 姿 か た ち と
なってようやく こ の 世 に 現 れ 出 た の で す 。
言 っ て み れ ば 私 た ち の 存 在 は、 た く さ ん の 願 い や 祈 り を 現 実 に 叶
うんようかんのん
えた、
「観世音菩薩」の姿そのものであると言えるで
しょう。そうです、
私もあなたも、
みんな
「かんのん様」
どうしなんですね。
そんな私たちは、生まれたとたん、自分の力で生
きていかなければなりません。とは言っても、自分
のしていることは、好き嫌いを言いながら食べるこ
とのみ。
食べたあとの事はまったく意識していません。お
腹の中では、細かく消化してもらい、栄養とゴミに
分 け て も ら い、 栄 養 は 血 液 に の せ て 体 中 に 分 配 し、
ゴミはトイレで排出。心臓は休まず動き続け、呼吸
のあんばいも自動的。これら、
自分で考えてやっ ↖
(
)
雲上日光観世音菩薩(雲暘観音)
うんじょうにっこうかん ぜ おん ぼ さつ
(2)
は す の は
ます。寿命が延びれば延びるほど、私たちは欲ボケになるようです。
医 学 が 私 た ち の 寿 命 を 延 ば し て く れ た か ら、 私 た ち は な か な か あ っ
さりと死ねないのです。家族が不慮の死を迎えた時、残された者には、
「もっとしてあげることがあったのではないか……。なのに、どうに
もしてあげれな か っ た … … 」
と、悔恨が残り ま す 。 昔 だ っ た ら 、 私 た ち は 、
「ほとけさまの、 寿 命 だ っ た ん だ よ … … 」
と、 納 得 す る こ と が で き た の で し ょ う が 、 今 で は そ う 思 え な く な り
ま し た。 現 代 の 医 学 は そ れ だ け 私 た ち を 不 幸 に し た と も 言 え ま す。
プ ラ ス の 面 も 大 き い で す が、 そ う い う マ イ ナ ス 面 の あ る こ と を 忘 れ
0
0
↙
( て
) ませんよね。誰かにしてもらっているのです。
そこに「かんのん様」の支えがあるのです。私の
願いは「明日も生きたい」ということです。その願
いを感じ取って運んでくださっているのです。
「 い つ?」
・・・
た だ し、 必 ず 寿 命 が あ り ま す ね。
それも「かんのん様」におまかせするしかありません。
なんせ、自分でやっていないのですから。
。
ところで、現代医学は様々な技術を開発していま
す。その結果、私たちは大変長生きができるように
なりました。寿命は確実に延びました。でもそれで、
私たちは幸せになったのでしょうか?
「 は い!」 と 断 言 す る に は、 少 し た め ら い が 有 り
波上月光観世音菩薩(水月観音)
すいげつかんのん
は じょうげっこうかん ぜ おん ぼ さつ
は す の は
(3)
うん
じょうにっ
こう
7月30日(火)午前8時半
てはならないよ う に 思 い ま す 。
観 世 音 菩 薩 に は、 聖 観 音、 千 手 観 音、 馬 頭 観 音、 十 一 面 観 音、
准胝観音、如意輪観音の「六観音」と、白衣観音、魚籃観音、一
じょう
葉観音、威徳観音、延命観音などの「三十三観音」があります。
にっ こう
の た び、 奉 安 い た し ま し た の は、『 雲 上 日 光 観 世 音 菩 薩
うこ
んよう
は
げっこう
すいげつ
(雲暘観音)』と『波上月光観世音菩薩(水月観音)』です。
ことに
日 光 菩 薩 は、 明 る い 昼 間 を 護 り 、 一 千 も の 光 明 を 発 す る
むみょう
よって広く天下を照らし、多くの苦しみの根源である、無明の闇
げっ こう
を滅し尽すとい わ れ て い ま す 。
光 菩 薩 は、 暗 い 夜 間 を 護 り 、 月 の 光 の よ う な や さ し い 慈 し
月
ぼんのう
みの心で煩悩を消すといわれています。
元 来、 御 本 尊 の 薬 師 如 来 に は 脇 侍 と し て 、 日 光 菩 薩 と 月 光 菩 薩
が共にお奉りされることが多く、薬師三尊とよばれます。ご本堂
3泊4日
スマートフォンはこちら↓
にお詣りの際には、どうか御本尊さまと同様に、両「かんのん様」
◎清女会奉仕作業
ご詠歌、旧宛陵寺、歴史、
も拝んでください。今はまだできたてのほとけさまですが、皆さ
☜
☜
文化財、今月の行事予定、その他
宛陵寺境内集合
是非のぞいて下さい。
。
ま の 信 仰 に よ っ て、 数 年 の 後 に は、 宛 陵 寺 に と っ て か け が え の な
い「かんのん様 」 に な ら れ る こ と と 存 じ ま す 。
実は、般若心経も、大悲心陀羅尼も、観音様のお経です。観世
音 菩 薩 普 門 品 偈 や 延 命 十 句 観 音 経 も も ち ろ ん で す。 さ ら に 今 福
町 だ け で も、 各 地 区 ご と に 観 音 堂 が お 祀 り さ れ て い ま す。 四 国
八十八カ所、西国三十三番、琵琶湖、秩父など私たちの回りは「か
ん の ん 様 」 で い っ ぱ い で す。 私 た ち 自 身 が「 か ん の ん 様 」 と し て
命を授かった、私たちは「かんのん様」に支えられ、励まされて
生かされている、そう信じて拝んで行きたいと思います。
(世)
坐禅のしかた、お経、
旧宛陵寺集合
お参りの仕方、
◎護持会役員奉仕作業
宛陵寺 検索
参加者募集中!(小1〜小6・30名)
又は
7月28日(日)
enryouji.net 検索
◎子ども寺子屋 ホームページ
宛陵寺
(4)
は す の は
7月30日(火)午前8時
◎四国団参 11月11日〜14日
参加者募集中!(詳しい資料あります)