平成20年度児童生徒体力・運動能力調査(新体力テスト)の結果 - 長野県

平成20年度児童生徒体力・運動能力調査(新体力テスト)の結果について
スポーツ課
1 調査の目的
県下児童生徒の体力及び生活の実態を把握し、
今後の体育指導の改善及び基礎体力養成の資料とする。
(長野県では昭和42年から実施し、新体力テストは平成11年から実施している)
2 調査対象校及び人数
小学校
30校
中学校
20校
高等学校
12校
合 計
62校
3 調査期間
6,584名
6,639名
6,485名
19,708名
平成20年5月∼10月
4 調査結果の概要
(1)体力の年次推移の傾向(資料 調査結果 1 2)
・ここ10年ほどは緩やかに低下する種目もあるが、低下の傾向を示さない、または、向上傾向を示
す種目もある。なお、昭和42年からの体力の推移では、依然低い水準となっている。
(2)小学生の過去9年間における体力の特徴(資料 調査結果 3 4)
・20m シャトルラン(全身持久力)は、4年生と6年生の男女の平均値が、上体起こし(筋力・筋
持久力)は、4年生の男女と6年生の女子の平均値が、平成11年度以来、最も高い値となった。
・平成11年度と比較すると、上体起こしは全ての学年で平成20年度の平均値が上回ったが、長座
体前屈(柔軟性)と立ち幅跳び(筋パワー)の平均値は全ての学年で下回った。
・運動実施状況による体力合計点の推移では、
「週3日以上」運動すると回答した児童のうち、6年生
の男女、4年生の女子の体力合計点が、平成12年度以来、最も高い値となった。
(3)中・高生の過去9年間における体力の特徴(資料 調査結果 5 6)
・上体起こしは中学校2年生と高校2年生の女子の平均値が、反復横とび(敏捷性)は中学校2年生
の女子の平均値が、20mシャトルランは中学校2年生の男子の平均値が、さらに、立ち幅跳びは
高校2年生の男子の平均値が、平成11年度以来、最も高い値となった。なお、長座体前屈の高校
2年生の女子の平均値は、平成11年度以来、最も低い値となった。
・平成11年度と比較すると、長座体前屈の高校2年生の女子の平均値、20m シャトルランの高校
2年生の男子の平均値、立ち幅跳びの中学校2年生の男子の平均値以外は、平成20年度の平均値
が上回った。
・運動実施状況による体力合計点の推移では、
「週3日以上」運動すると回答した生徒のうち、中学校
2年生の男子、高校2年生の男子が、平成12年度以来、最も高い値となった。
(4)食生活状況(資料 調査結果 7)
・朝食摂取状況による体力合計点の推移では、朝食を「毎日食べる」と回答した児童のうち、小学校
1年生の男女と小学校6年生の女子、そして、中学校2年生の男女は、平成11年度以来、最も高
い値となった。
(5)運動実施状況(資料 調査結果 8)
・加齢に伴う運動実施状況の変化では、
「週3日以上」運動をすると回答した児童・生徒の割合は小学
校段階では男女とも学年を重ねるごとに増加し、中学校1年生で激増する。その後、女子は高校1
年生で激減する。また、
「しない」と回答した児童・生徒の割合は、男子はほぼ横ばいであるのに対
し、女子は小学校5年生から学年を重ねるごとに増加し、高校3年生では全体の4割を超える。
・加齢に伴う運動実施時間の変化では、
「2時間以上」運動をすると回答した児童・生徒の割合は、男
子は学年を重ねるごとに増加していく傾向がみられる。
女子は中学校の2年生まで増加し、
その後、
減少する傾向にある。また、
「30分未満」と回答した児童・生徒の割合は、男子はほぼ横ばいであ
るのに対し、
女子は小学校の5年生以降増加傾向となり、
高校の1年生では約6割弱にまで達する。
5 今後の対応
(1)体力向上に関する基本的な考え方
平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査や今回の調査を通して、長野県の子どもたち
の運動習慣に関わる実態として、身体を動かす機会が少なく、活動時間が短い傾向が認められ、総
じて、運動離れが進んでいることが明らかになった。
長野県教育委員会としては、子どもたちに身体を動かす機会を与え、運動の楽しさを味わわせ、
自ら身体を動かす習慣を身につけさせ、その結果として、体力向上を図っていきたい。
(2)体力向上に向けての取り組み
① 調査結果の伝達
今回の調査結果を、市町村教育委員会、PTA連合会、校長会、体育主任会、全県指導主事会
議等で報告する機会をつくり、現状と課題を認識してもらう。これにより、子どもの体力問題へ
の関心を、学校だけでなく、家庭や地域でも高め、様々な場での意見交換を通して具体的な取り
組みについて検討してもらう。
② 平成21年度の事業に関わって
ア 身体を動かす機会の設定
・ 小学校低学年を対象にしたスポーツ教室を引き続き県下各地で展開し、運動・スポーツの習
慣化のきっかけづくりに努める。
(信州縦断キッズスポーツキャラバン)
イ 運動の楽しさを味わわせる
・ 各学校において、新学習指導要領の趣旨を踏まえた授業にスムーズに移行することができる
よう、体育主任を対象に概要を説明したり演習を行ったりしながら(体育・スポーツ研究協議
会)
、日々の体育授業の充実を図る。
・ 小学校では、走・跳・投などの多様な動きを経験できるよう、楽しく身体を動かす運動や実
践を紹介し(運動部活動活性化推進事業)
、地域指導者の活用を促す(学校体育実技指導者協力
者派遣事業)などの取り組みを行う。
・ 長野県のホームページを通して学校で取り組める多様な運動を紹介し、友達とかかわりなが
ら記録に挑戦させることにより、
体を動かす楽しさを味わわせる。
(ながのスポーツスタジアム)
・ 今回の調査結果を基に、楽しく身体を動かしながら体力向上を図ることのできる運動プログ
ラムを作成し、授業等で活用してもらう。
(元気な信州っ子復活支援事業)
・ 中学校では、地域指導者の活用を促し、運動部活動に参加しやすい環境の整備に努める。
(地
域スポーツ人材の活用実践支援事業、スポーツ活動運営委員会の設置・運営支援)
ウ 運動の習慣化を図る
・ 小・中・高等学校に、各校の児童・生徒の実態を踏まえた「体力向上プラン」を作成してもら
い、運動・スポーツを、日常的に実施する環境を整える。
(体力向上プラン2009)
。
・ 学校と家庭が連携して児童・生徒の体力向上の推進に当たることができるよう、体力テスト個
人表(児童生徒活用シート)等の活用をする。
資料 調査結果(抜粋)
1 体力・運動能力の推移(昭和42年度∼平成20年度)
(1)昭和42年度から平成20年度までの年次推移 小学校6年生(11歳)
中学校2年生(13歳)
高校2年生(16歳)
握力(kg)男子
握力(kg)女子
握力(kg)男子
握力(kg)女子
握力(kg)男子
握力(kg)女子
50m走(秒)男子
50m走(秒)女子
50m走(秒)男子
50m走(秒)女子
50m走(秒)男子
50m走(秒)女子
ボール投げ(m)男子
ボール投げ(m)女子
ボール投げ(m)男子
ボール投げ(m)女子
ボール投げ(m)男子
ボール投げ(m)女子
40
40
35
35
30
30
50
45
40
35
25
25
30
20
20
15
15
10
10
5
5
25
20
15
10
5
年度
0
0
42 45 48 51 54 57 60 63 3
6
年度
年度
0
9 12 15 18 19 20
42 45 48 51 54 57 60 63
3
6
9
12 15 18 19 20
42 45 48 51 54 57 60 63
3
6
9
12 15 18 19 20
○ ここ10年ほどは緩やかに低下する種目もあるが、低下の傾向を示さない、または、向上傾向を
示す種目がある。なお、昭和42年からの体力の推移では、依然低い水準となっている。 (2)昭和42年度と昭和60年度と平成20年度との比較
50
握力
45
40
35
30
kg
25
20
15
10
5
0
秒
50m走
7.0
7.2
7.4
7.6
7.8
8.0
8.2
8.4
8.6
8.8
9.0
9.2
9.4
9.6
40
ボール投げ
35
30
25
m
20
15
10
5
10歳11歳13歳16歳10歳11歳13歳16歳
(小5)(小6)(中2)(高2)(小5)(小6)(中2)(高2)
男子
女子
昭和42 17.1 20.7 29.7 43.8 16.9 20.0 25.6 29.9
昭和60 18.5 21.9 31.6 43.8 16.8 19.8 25.7 28.5
10歳11歳13歳16歳10歳11歳13歳16歳
(小5)(小6)(中2)(高2)(小5)(小6)(中2)(高2)
男子
女子
昭和42 9.1 8.8 8.0 7.4 9.4 9.1 8.7 8.8
昭和60 9.2 9.0 8.1 7.4 9.5 9.3 8.8 8.7
平成20 17.2 21.0 30.7 41.7 16.8 19.3 24.4 25.5
平成20
8.7
8.7
7.9
7.3
9.3
8.6
8.7
9.2
0
10歳11歳13歳16歳10歳11歳13歳16歳
(小5)(小6)(中2)(高2)(小5)(小6)(中2)(高2)
男子
女子
昭和42 30.7 33.9 22.9 27.4 15.6 18.5 14.3 16.4
昭和60 28.6 31.9 22.4 27.2 16.0 18.3 15.3 16.2
平成20 25.4 31.6 22.4 26.3 16.5 18.9 14.1 15.2
○ 50m走では中学校2年生と高校2年生の女子を除く全ての学年の平均値が、ボール投げでは
小学校5年生と6年生の女子の平均値が、昭和42年、60年の値を超え、これまでで最も高い
値となったが、それ以外の種目・学年の平均値は、全体的に低下傾向にある。
2 平成20年度長野県の平均値(H19県平均との比較)
学 校
小 学 校
7
8
9
10
項目 年齢 6才
中 学 校
12
13
14
11
高 等 学 校
15
16
17
内 容
(小1) (小2) (小3) (小4) (小5) (小6) (中1) (中2) (中3) (高1) (高2) (高3)
握 力
男
9.6 11.5 13.3 15.4
(kg)
女
8.9 10.7 12.5 14.6
男 11.0 13.9 15.6 17.3
上体起
こし(回)女 10.6 13.6 14.2 16.1
長座体
男 23.9 24.5 28.6 29.0
前屈(cm) 女 27.0 29.0 30.0 32.3
男 25.9 29.4 33.1 37.1
反復横
とび(点)女 25.0 29.0 30.6 35.1
20mシャトル 男 17.7 28.7 34.5 45.0
ラン(回) 女 15.8 21.8 26.5 33.8
男 10.8 9.9 9.8 9.4
50m
走(秒)
女 11.1 10.6 9.7 9.7
立ち幅
男 108.2 120.4 133.0 137.0
とび(cm) 女 101.5 114.2 120.8 131.7
ボール
男
9.0 14.3 18.1 22.5
投げ(m) 女
6.1 8.5 10.9 14.3
17.2 21.0 23.0 30.7 34.0 39.3 41.7
16.8 19.3 21.1 24.4 24.0 25.5 25.5
18.0 21.0 21.1 26.2 27.1 31.2 30.5
17.4 18.4 18.1 21.5 22.1 19.8 20.0
30.2 32.6 36.2 42.6 44.4 47.1 47.9
33.8 36.6 41.5 43.2 42.7 44.9 42.2
38.4 43.7 42.8 49.7 50.0 54.8 53.6
37.4 39.3 38.6 43.3 42.9 42.3 41.5
48.6 55.4 60.9 81.1 87.0 83.2 90.5
37.7 43.7 44.7 53.3 53.5 45.4 48.4
8.7 8.7 8.1 7.9 7.2 7.5 7.3
9.3 8.6 8.5 8.7 8.4 9.2 9.2
145.9 160.2 168.0 198.4 201.3 222.8 227.6
140.0 146.6 153.2 164.8 158.9 160.3 164.6
25.4 31.6 17.9 22.4 23.6 26.6 26.3
16.5 18.9 12.4 14.1 14.4 15.4 15.2
※ ボール投げは小学生が「ソフトボール」、中・高校生は「ハンドボール」
※ 網掛けは昨年度の平均を上回っているもの
42.5
26.1
29.4
21.7
47.2
45.1
52.8
42.7
87.1
45.9
7.3
9.2
224.0
168.1
27.1
16.4
握力計使用
30秒間の上
体起こし回数
長座で前屈
20秒で線を
越す点数
20mの折り
返し回数
○ 平成20年度の児童生徒の体力水準は、小学校の39.6%、中学校の29.2%、高校の
33.3%、全体の34.7%の項目において、昨年度を上回った。
3 小学生の過去10年間における体力の特徴(平成11年度∼20年度)
(1)平成11年度から平成20年度までの年次推移
小学校4年(9歳)
小学校2年(7歳)
上体起こし(回)男子
上体起こし(回)女子
長座体前屈(cm)男子
長座体前屈(cm)女子
反復横とび(回)男子
反復横とび(回)女子
20mシャトルラン(回)男子
20mシャトルラン(回)女子
立ち幅跳び(cm)男子
立ち幅跳び(cm)女子
立ち幅跳
130
小学校6年生(11歳)
上体起こし(回)男子
上体起こし(回)女子
上体起こし(回)男子
上体起こし(回)女子
長座体前屈(cm)男子
長座体前屈(cm)女子
長座体前屈(cm)男子
長座体前屈(cm)女子
反復横とび(回)男子
反復横とび(回)女子
反復横とび(回)男子
反復横とび(回)女子
20mシャトルラン(回)男子
20mシャトルラン(回)女子
20mシャトルラン(回)男子
20mシャトルラン(回)女子
立ち幅跳び(cm)男子
立ち幅跳び(cm)女子
立ち幅跳び(cm)男子
立ち幅跳び(cm)女子
150
170
160
120
140
150
110
130
40
100
140
50
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
60
130
120
11
11
12
13
14
15
16
17
18
19
12
13
14
15
16
17
18
19
20
20
長座体前屈
50
40
30
40
シャトルラン(回)
30
30
20
20
上体起こし(回)
20
年度
年度
10
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
年度
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
○ 20mシャトルランは4年生と6年生の男女の平均値が、上体起こしは4年生の男女と6年生の
女子の平均値が、平成11年度以降、最も高い値となった。
○ 長座体前屈は2年生と4年生の男子、6年生の男女の平均値が、立ち幅跳びは2年生女子の平均
値が、平成11年度以降、最も低い値となった。
(2)平成11年度と平成20年度との比較
上体起こし
反復横とび
長座体前屈
25
50
45
45
40
40
20
35
15
30
30
回
回
cm
35
25
10
25
20
15
20
10
5
15
5
0
10
7歳
9歳
(小2)
(小4)
11歳
(小6)
7歳
(小2)
男子
9歳
(小4)
11歳
7歳
(小2)
(小6)
9歳
11歳
(小4)
7歳
(小6)
(小2)
男子
女子
平成11
13.3
16.1
19.3
12.3
14.6
16.0
平成20
13.9
17.3
21.0
13.6
16.1
18.4
9歳
(小4)
(小6)
7歳
(小2)
女子
9歳
11歳
(小4)
(小6)
7歳
9歳
(小2)
男子
平成11
28.2
32.7
35.8
29.8
34.3
39.6
平成20
24.5
29.0
32.6
29.0
32.3
36.6
20mシャトルラン
0
11歳
11歳
(小4)
(小6)
女子
平成11
30.2
37.1
40.9
28.7
34.1
37.9
平成20
29.4
37.1
43.7
29.0
35.1
39.3
立ち幅跳び
180
60
160
50
140
120
40
回
cm
100
30
80
20
60
40
10
20
0
7歳
(小2)
9歳
(小4)
11歳
(小6)
7歳
(小2)
男子
9歳
(小4)
0
11歳
(小6)
7歳
9歳
(小2)
女子
11歳
(小4)
(小6)
7歳
(小2)
男子
9歳
(小4)
11歳
(小6)
女子
平成11
29.5
40.1
48.5
23.2
31.2
36.5
平成11
126.9
146.9
167.9
118.5
138.4
154.3
平成20
28.7
45.0
55.4
21.8
33.8
43.7
平成20
120.4
137.0
160.2
114.2
131.7
146.6
○ 平成11年度と比較すると、上体起こしは全ての学年で平成20年度の平均値が上回ったが、
長座体前屈と立ち幅跳びの平均値は全ての学年で下回った。
4 小学生の運動実施状況による体力合計点の推移(平成12年度∼20年度)
運動実施状況による体力合計点の推移
(小学校6年生11歳)
運動実施状況による体力合計点の推移
(小学校4年生9歳)
週3日以上男子
週3日以上女子
しない男子
しない女子
60
週3日以上男子
週3日以上女子
しない男子
しない女子
70
65
55
60
50
55
45
50
40
年度
45
年度
40
35
12
13
14
15
16
17
18
19
20
12
13
14
15
16
17
18
19
20
○ 4・6年生の男女とも、「週3日以上」運動すると回答した児童は、「しない」と回答した児童
より、体力合計点が高くなる傾向がみられた。
○ 「週3日以上」運動すると回答した児童のうち、6年生の男女と4年生の女子の体力合計点が、
平成12年度以降、最も高い値となった。
5 中・高生の過去10年間における体力の特徴(平成11年度∼20年度)
(1)平成11年度から平成20年度までの年次推移
高校2年生(16歳)
中学校2年生(13歳)
上体起こし(回)男子
上体起こし(回)女子
上体起こし(回)男子
長座体前屈(cm)男子
長座体前屈(cm)女子
長座体前屈(cm)男子
長座体前屈(cm)女子
反復横とび(回)男子
反復横とび(回)女子
反復横とび(回)男子
反復横とび(回)女子
20mシャトルラン(回)男子
20mシャトルラン(回)女子
立ち幅跳び(cm)男子
立ち幅跳び(cm)女子
20mシャトルラン(回)男子
20mシャトルラン(回)女子
立ち幅跳び(cm)男子
210
200
190
180
170
160
150
90
11
12
13
立ち幅跳び(cm)女子
14
15
16
17
18
19
230
220
210
200
190
180
170
160
150
100
20
上体起こし(回)女子
11
12
13
14
15
16
17
18
19
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
90
80
80
70
70
60
60
50
50
40
40
30
30
20
20
年度
年度
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
10
20
20
○ 上体起こしは中学校2年生と高校2年生の女子の平均値が、反復横とびは中学校2年生の女子の
平均値が、20mシャトルランは中学校2年生の男子の平均値が、さらに、立ち幅跳びは高校
2年生の男子の平均値が、平成11年度以降、最も高い値となった。なお、長座体前屈の高校
2年生の女子の平均値は、平成11年度以降、最も低い値となった。
(2)平成11年度と平成20年度との比較
上体起こし
35
長座体前屈
60
30
反復横とび
60
50
50
40
40
30
30
25
回
cm
回
20
15
20
20
10
10
10
5
0
13歳
16歳
(中2)
(高2)
13歳
16歳
(中2)
男子
0
(高2)
13歳
16歳
(中2)
女子
(高2)
13歳
16歳
(中2)
男子
0
(高2)
13歳
(中2)
女子
16歳
(高2)
13歳
(中2)
男子
16歳
(高2)
女子
平成11
23.5
24.5
17.0
16.5
平成11
38.5
44.8
40.2
43.3
平成11
43.5
50.1
37.3
41.2
平成20
26.2
30.5
21.5
20.0
平成20
42.6
47.9
43.2
42.2
平成20
49.7
53.6
43.3
41.5
20mシャトルラン
100
立ち幅跳び
250
90
200
80
70
150
回
60
cm
50
100
40
30
50
20
10
0
13歳
16歳
(中2)
13歳
(高2)
0
16歳
(中2)
男子
(高2)
13歳
16歳
(中2)
女子
13歳
(高2)
16歳
(中2)
男子
(高2)
女子
平成11
76.5
94.8
47.6
42.4
平成11
200.7
222.7
163.3
164.2
平成20
81.1
90.5
53.3
48.4
平成20
198.4
227.6
164.8
164.6
○ 平成11年度と比較すると、長座体前屈の高校2年生の女子の平均値、20mシャトルランの
高校2年生の男子の平均値、立ち幅跳びの中学校2年生の男子の平均値以外は全て上回った。
6 中・高生の運動実施状況による得点合計の推移(平成12年度∼20年度)
運動実施状況による体力合計点の推移
(中学2年生13歳)
週3日以上男子
週3日以上女子
運動実施状況による体力合計点の推移
(高校2年生16歳)
しない男子
週3日以上男子
しない女子
週3日以上女子
しない男子
しない女子
60
50
55
45
50
40
45
35
40
30
年度
25
35
年度
30
12
13
14
15
16
17
18
19
20
12
13
14
15
16
17
18
19
20
○ 中学校2年生・高校2年生の男女とも、「週3日以上」運動すると回答した生徒は、「しない」
と回答した生徒より、体力合計点が高くなる傾向がみられた。
○ 「週3日以上」運動すると回答した生徒のうち、中学校2年生の男子、高校2年生の男子の体力
合計点が、平成12年度以降、最も高い値となった。
7 食生活の状況
加齢に伴う「朝食を毎日食べる」割合の変化
100
95
90
85
%
80
75
70
65
60
6歳
(小1)
96.8
男子
96.3
女子
7歳
(小2)
92.1
92.1
8歳
(小3)
89.5
91.9
9歳
(小4)
86.3
90.3
10歳
(小5)
92.7
11歳
(小6)
90.0
92.3
12歳
(中1)
89.1
93.0
13歳
(中2)
86.8
90.8
「朝食を毎日食べる」割合の推移
87.6
100
100
95
95
90
90
14歳
(中3)
88.0
89.5
15歳
(高1)
75.9
79.8
16歳
(高2)
76.0
70.1
17歳
(高3)
75.2
67.1
「朝食を毎日食べる」割合の推移
85
85
%
%
80
80
75
75
70
70
65
65
6歳(小1)男
平11 平12 平13 平14 平15 平16 平17 平18 平19 平20
91.6 91.9 90.5 92.8 90.4 91.6 93.5 94.9 92.8 96.8
13歳(中2)男
平11 平12 平13 平14 平15 平16 平17 平18 平19 平20
83.9 82.3 83.0 84.6 75.8 78.2 79.5 85.8 85.1 86.8
6歳(小1)女
91.3 90.8 92.7 93.1 92.7 93.1 93.8 94.6 92.6 96.3
13歳(中2)女
82.1 81.2 78.0 81.9 79.0 80.3 77.3 83.6 85.8 87.6
11歳(小6)男
85.8 85.3 87.2 85.7 85.9 85.7 85.0 85.7 90.2 90.0
16歳(高2)男
76.5 75.9 71.9 72.3 68.1 75.2 70.8 77.0 76.5 76.0
11歳(小6)女
85.3 88.5 87.6 90.8 88.4 87.6 86.0 88.9 90.7 93.0
16歳(高2)女
82.5 76.9 67.1 70.3 67.6 73.4 66.2 80.3 83.5 70.1
○ 「朝食を毎日食べる」割合は、加齢に伴い減少する傾向にある。
○ 朝食を「毎日食べる」と回答した児童のうち、小学校1年生の男女と小学校6年生の女子、
中学校2年生の男女は、平成11年度以降、最も高い値となった。
8 運動の実施状況
(1)加齢に伴う運動の実施状況の変化
加齢に伴う「運動実施状況」割合の変化(男子)
加齢に伴う「運動実施状況」割合の変化(女子)
90.0
60.0
80.0
50.0
70.0
60.0
%
40.0
50.0
%
30.0
40.0
30.0
20.0
20.0
10.0
10.0
0.0
0.0
6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
(小1) (小2) (小3) (小4) (小5) (小6) (中1) (中2) (中3) (高1) (高2) (高3)
6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
(小1) (小2) (小3) (小4) (小5) (小6) (中1) (中2) (中3) (高1) (高2) (高3)
週3日以上
19.2
17.3
34.6
43.3
52.5
48.6
74.0
82.0
74.3
71.3
80.5
56.0
週3日以上
16.4
16.1
23.6
24.9
28.1
26.4
52.0
56.7
週1∼2日
46.4
59.2
46.1
45.4
37.1
40.1
14.4
10.4
11.9
13.3
6.1
15.5
週1∼2日
47.6
47.7
53.3
52.0
53.9
48.3
18.8
12.9
11.0
18.3
11.9
11.5
月1∼3日
18.1
12.9
8.2
6.1
6.8
6.2
4.8
2.6
5.8
5.7
6.3
11.4
月1∼3日
15.7
18.2
10.7
14.0
12.4
16.6
11.6
9.6
12.4
49.6
27.4
22.9
18.6
34.2
15.2
33.2
しない
16.3
10.6
11.1
5.3
3.6
5.1
6.9
5.0
8.1
9.8
7.1
17.2
しない
20.3
18.0
12.4
9.0
5.6
8.7
17.6
20.7
27.1
31.4
35.4
40.1
○ 「週3日以上」運動をすると回答した児童・生徒の割合は、小学校段階では男女とも学年を重ね
るごとに増加し、中学校1年生で激増する。その後、女子は、高校1年生で激減する。
○ 「しない」と回答した児童・生徒の割合は、男子はほぼ横ばいであるのに対し、女子は小学校
5年生から学年を重ねるごとに増加し、高校3年生では全体の4割を超える。
(2)加齢に伴う運動実施時間の変化
加齢に伴う「運動実施時間」割合の変化(女子)
加齢に伴う「運動実施時間」割合の変化(男子)
60
80
70
50
60
40
50
%
40
%
30
30
20
20
10
10
0
6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
(小1) (小2) (小3) (小4) (小5) (小6) (中1) (中2) (中3) (高1) (高2) (高3)
30分未満
31.0
19.8
24.4
16.8
15.0
14.1
12.7
9.1
14.6
15.2
1時間未満
39.4
30.6
27.3
23.9
19.7
26.2
12.0
2時間未満
25.1
30.8
20.1
22.5
18.8
26.0
23.3
7.2
9.7
24.3
30.7
2時間以上
4.3
18.8
28.3
36.8
46.5
33.7
52.0
59.4
45.0
0
6歳 7歳 8歳 9歳 10歳 11歳 12歳 13歳 14歳 15歳 16歳 17歳
(小1) (小2) (小3) (小4) (小5) (小6) (中1) (中2) (中3) (高1) (高2) (高3)
11.7
30.5
30分未満
39.7
35.0
32.4
33.8
29.1
27.3
34.1
33.3
42.7
56.5
49.9
51.8
16.7
6.2
11.8
1時間未満
38.1
34.8
38.1
29.7
29.1
32.3
16.3
10.2
9.0
16.8
10.2
13.4
9.1
12.3
11.8
2時間未満
19.0
22.7
17.9
20.2
20.4
19.0
14.4
17.4
19.4
9.7
16.8
9.0
58.9
69.8
46.0
2時間以上
3.0
7.5
10.7
16.3
21.3
21.4
35.2
39.1
28.9
17.0
23.1
25.8
○ 「2時間以上」運動をすると回答した児童・生徒の割合は、男子は小学校の6年生、中学校の
3年生、高校の3年生を除き、学年を重ねるごとに増加していく。女子は中学校の2年生まで
増加し、その後、減少している。
○ 「30分未満」と回答した児童・生徒の割合は、男子はほぼ横ばいであるが、女子は小学校の
5年生以降増加傾向となり、高校の1年生では6割弱にまで達する。
児 童 生 徒 の 体 力 ・ 運 動 能 力 等 の 調 査
調査名称
体力・運動能力調査
(新体力テスト)
児童生徒体力・運動能力調査
(新体力テスト)
全国体力・運動能力、運動習慣等調査
実施主体
文部科学省
長 野 県
文部科学省
国が全国的な子どもの体力状況を把握・分析し、子どもの体力
の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図る。
調査目的 総合的な運動能力を計測する。
教育委員会、学校が全国的な状況との関係において自らの子
県下の児童生徒の体力・運動能力の実態を把握し、今後の体
どもの体力向上に係る施策の成果と課題を把握し、体力向上に
育指導の改善及び基礎体力養成の資料とする。
関する継続的な検証改善サイクルを確立する。
児童生徒の体力や生活習慣、食習慣、運動習慣を把握し、学
校における体育・健康に関する指導などの改善に役立てる。
開始年度
調査対象
昭和39年(平成11年に一部改正)
昭和42年(平成11年に一部改正)
平成20年
小学校 1∼6年男女 3校
小学校 1∼6年男女 30校
小学校5年生全員(任意)239校実施
中学校 1∼3年男女 3校
中学校 1∼3年男女 20校
中学校2年生全員(任意)134校実施
高等学校1∼3年男女 3校
高等学校1∼3年男女 12校
定時性高等学校1∼3年男女 2校
○実技調査
小学校(8項目)
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトル
ラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ
中学校、高等学校(8項目)
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトル
ラン又は持久走(男子1500m女子1000m)、50m走、立ち幅
調査項目 とび、ハンドボール投げ
○アンケート調査
生活習慣(朝食摂取状況、睡眠時間等)
運動習慣(運動実施頻度、時間等)
62校(抽出調査)19,000人程度
○実技調査
小学校(8項目)
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトル
ラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ
中学校、高等学校(8項目)
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトル
ラン又は持久走(男子1500m女子1000m)、50m走、立ち幅
とび、ハンドボール投げ
○アンケート調査
生活習慣(朝食摂取状況、睡眠時間等)
運動習慣(運動実施頻度、時間等)
①児童生徒に対する調査
・実 技
小学校8種目
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトル
ラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ
中学校8種目
握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走(男
子1500m、女子1000m)又は20mシャトルラン、50m走、立ち
幅とび、ハンボボール投げ
・質問紙調査
生活習慣(朝食摂取状況、睡眠時間等)
運動習慣(運動実施頻度、時間等)
意識調査(運動の好き嫌い等)
②学校に対する質問紙調査
体育的行事、教員・、施設・運動部の活動状況等
調査時期
5月∼10月末の間
5月∼10月末の間
4月∼7月末の間
結果公表
データーのフィードバックなし
次年の5月
次年の1月下旬
摘 要
一部を国の「体力・運動能力調査」としている。
実施率(H20実施時)
公立小学校 61.9% 公立中学校 69.4%