平成20年度施策目標 - 丹波市

平成 20 年度施策目標
施策分野
1.子どもが心豊かに育つ教育の推進
施策目標
(1)生きる力をはぐくむ教育の推進
① 現状と課題
少子化の時代にあって、教育現場では、教育の画一性・硬直性を克服し、児童・
生徒一人ひとりの個性と能力を伸ばし、豊かな人間性を養う教育が望まれています。
また、地域との交流や世代間交流など、多種多様な体験的活動を取り入れ、子ども
自らが考え、判断し、行動できる「生きる力」を育む教育が行われるよう、保護者
や地域住民とともに考えていく必要があります。
本市でも、学校教育において、
「新・学びあい大好き事業」、
「心に響く道徳教育」
、
「新学習システムによる少人数授業」、「心身の健全育成を図るための食育」を推進
しており、確かな学力の向上と、豊かな心の育成に取り組んでいます。また、学校
評議員制度を市内全ての小・中学校において推進するなど、各事業や学校行事、授
業を通して地域に開かれた、信頼される学校づくりに取り組んでいます。また、幼
稚園教育においても、幼児一人ひとりの発達の特性をふまえ、家庭・地域と連携を
図りながら、生きる力の基礎を身につけるための幼児教育を推進しています。
今後も地域の特性や各学校、各幼稚園の特色を生かした個性ある教育を進めてい
くことが大切です。また、保育所も含めて、連携を図りながら、子どもに対する教
育を充実させていくことが重要となっています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
1
2
事業名
幼稚園教育
の充実
幼児教育と
小学校教育
の連携促進
3
学校教育の
充実
4
確かな学力
の育成
現 況
(H20 年度)
事業概要
基本的生活習慣を身につけさせ、戸外
遊びによる健康な体づくりの推進を
図るとともに、幼稚園と保育所間の相
互交流による就学前教育の研究・向
上、また、幼稚園、小・中学校間での
連携による継続した教育・指導ができ
る体制づくりを目指します。
また、「生きる力」の基礎を身につ
けさせる幼児教育のあり方について
調査研究し、家庭・地域への啓発を進
めます。
幼稚園教育要領の目標・内
容に照らして、各幼稚園で
幼児の実態や地域家庭の
特性に応じて教育課程を
工夫し教育を行っている。
幼稚園と保育所がそれぞれの機能を
活かしつつ地域や保護者の多様なニ
ーズにこたえるとともに、幼児期の教
育から小学校の教育への円滑な移行
を図るため、保育所、幼稚園、小学校
間の連携を推進します。
小学校低学年の生活科の
授業を通して交流を行っ
ている。幼稚園と保育所と
の連携は、互いが近くにあ
るところが少なく、連携し
活動している幼稚園は少
ない。
学習指導要領の目標・内容
に照らして、各小中学校で
実態に沿った教育課程を
編成し、児童生徒に「生き
る力」を身につけさせる。
学習指導要領に基づき、学力の基礎、
基本の定着を図るとともに、人権教
育、情報教育、国際理解教育など多文
化共生教育の充実を図ります。
小中学校における新学習システムの
推進
小中学校における読書タイムの推進
総合的な学習の時間の充実
3
目 標
(H21)
継続
各小中学校の実態に応じ
て特色ある教育課程を編
成し、確かな学力を育成し
ている。
担当課
学校教育課
継続
学校教育課
こども福祉課
継続
学校教育課
継続
学校教育課
平成 20 年度施策目標
5
6
7
学校評価や
学校評議員
制度の活用
による信頼
される学校
づくりの推
進
学校におけ
る世代間交
流・地域交流
の充実
教職員の資
質の向上
学校評価や学校評議員会、懇談会など
を通して、保護者、地域のニーズを把
握し、各事業や学校行事、授業に反映
させるなど、学校運営に活かしていき
ます。
全小中学校で学校評議員
会を設置するとともに、学
校評価の取組を推進して
いる。
小学校や中学校、高等学校などの教育
機関が連携して、学校同士の交流、保
育所、幼稚園の交流など多世代間の交
流機会を創出するとともに、地域との
ふれあい事業や地域活動への参加な
ど学校と地域の交流を推進します。
小中学校においては、それ
ぞれの教育課程の中で特
色を生かしながら地域と
のふれあい活動を実施し
ている。また、児童・生徒
も積極的に地域の行事に
参加している。
保育所、児童館、アフター
スクールで生徒の受け入
れを行っている。
教職員に対して、人権教育、情報教育、 教職員に対して教育課題
特別支援教育、教育相談等の課題につ に応じた各種研修会を企
いての研修を充実し、資質の向上を図 画し、教職員の資質向上に
ります。
努めている。
継続
学校教育課
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
継続
学校教育課
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○地域ぐるみで地域の保育・教育機関を支援しましょう。
○地域ぐるみで幼稚園や学校の教育活動に参加しましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○PTA活動に積極的に参加・協力しましょう。
○園の行事や学校行事にはできるだけ参加しましょう。
○保育所、幼稚園、学校との交流の機会を積極的にもちましょう。
○積極的に地域の教育機関に対するボランティア活動をしましょう。
施策目標
(2)次代の親の育成
① 現状と課題
少子化の急激な進行と地域のつながりの希薄化によって、地域で乳幼児とふれあ
う経験が少なく、乳幼児への愛情、育児に関する経験や知識に乏しいまま大人にな
り、親となる若者が増えています。
そのため、中学生・高校生などこれから親となる世代が乳幼児とふれあう機会を
学校や地域で積極的に創出し、乳幼児や育児に対する関心、子育てへの愛着を高め
るとともに、新しい家庭を築き、男女が協力して子育てをすることの大切さを啓発
していくことが必要となっています。また、家庭においても、保護者が日ごろから
4
平成 20 年度施策目標
子どもとスキンシップを図り、具体的に子どもに愛情を伝えることが大切です。
本市では、中学校教育の一環として、「トライやる・ウィーク」や家庭科の授業
等において、保育について学ぶとともに、保育所、幼稚園等で乳幼児とふれあう機
会を提供しています。今後も保育所や幼稚園等と連携し、中学生・高校生が子育て
の意義や大切さを理解できるような取組を推進していく必要があります。
また、男女共に就労状況の変化と地域で暮らす青年層の減少により出会いの場が
少なくなっている状況から、結婚を支援するため、男女の新たな出会いの機会づく
りに取り組みます。
② 行政の今後の取り組み
番
号
8
現 況
(H20 年度)
事業名
事業概要
中学生・高校
生を対象と
した親学習
の実施
市内の保育所や幼稚園等と連携を図
り、中学生・高校生を対象とした育児
体験学習の充実を図るとともに、乳幼
児に接する機会や子育てに関する学
習の機会を増やすことにより、家庭に
ついての意義や子どもを生み育てる
喜びや期待感を育みます。
9
男女が協力
して子育て
をすること
の大切さに
関 す る 教
育・啓発
男女が協力して家庭を築き子どもを
生み育てることの意義や家庭の大切
さ、子育ての楽しみ・喜びについて、
学校教育や各種講座などを通じて啓
発していきます。
10
男女の新た
な出会いへ
の支援
男女の新たな出会い、交流の場を企画
実施する団体を支援します。
トライやる・ウィークで乳
幼児に接する場所を選ん
で活動している生徒もい
る。また、家庭科において
乳幼児と接する学習をし
ている。
保育所や児童館等での体
験学習の受入れ・取組支援
性教育や家庭科、道徳の授
業を通して、男女の協力や
家庭の役割について学ぶ
機会をつくっている。
少子化対策民間活動支援
事業補助金による自主活
動支援
目 標
(H21)
担当課
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
【若者の自立支援】
① 現状と課題
若者を取り巻く雇用環境は、就職したくてもできない厳しい状況が続いたこと
による派遣社員、フリーター等の不安定就労者の増加を招き、就労意欲の乏しい
ニート(若年無業者)とともに大きな課題を生み出しており、若者が意欲を持っ
て就業し、経済的にも自立するという意識を持つことへの支援が必要となってい
ます。
このため、早いうちから職業意識を高め、若者の職業能力の開発や企業との協
働による取り組みを検討等を行います。
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
事業概要
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
11
ト ラ イ や
る・ウィーク
6 月の1週間、学校を離れて地域の事
業所や各種の活動先で体験を中心と
した学習を行います。
283 箇所の活動先で実施。
単なる体験活動だけに終
わらせず、総合的な学習の
時間とも結びつけて、生徒
の生きる力を育む。
継続
学校教育課
12
職業訓練事
業
訓練協会を支援し、労働者の能力を開
発向上させることにより、職業の安定
と労働者の地位向上を図ります。
丹波職業訓練協会への支
援
継続
新産業創造
課
5
平成 20 年度施策目標
13
地場産業育
成事業
14
新規起業育
成事業
15
企業誘致活
動事業
丹波市商工会と協働して、既存の地場
産業の育成・支援を行います。
商工会が行う該当事業について補助
支援をするとともに、連携をして、県
等の助成・支援事業を活用し、ベンチ
ャーの企業化、既存企業が抱える諸問
題についてアドバイスすることによ
り育成を図ります。
雇用拡大等により経済の活性化に寄
与するため企業誘致を進めます。
丹波市商工会に事業委託
をし、先進地視察、意見交
換会を開催
実施
実態把握
と支援策
の検討
新産業創造
課
各種情報の提供
商工会が行う事業に対し
て補助金を交付
実施
新産業創造
課
市内に企業を誘致
拡充
新産業創造
課
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○地域の乳幼児と思春期の子どもたちがふれあえる機会を設けましょう。
○育児経験者は、子育ての喜びや楽しさを地域の子どもに伝えましょう。
○地域の行事に子どもたちの役割を設けましょう。
○若者が集い、活動し、悩みを話せる環境(場所)を提供しましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○親は、自分がどんな風に育ったのか子どもに話してみましょう。
○父親や母親は、子育ての喜びや楽しさを子どもに伝えましょう。
○若いうちから職業意識を高めましょう。
○幾通りもの生き方があること、いつでも再チャレンジが可能なことを
子どもに伝えましょう。
施策目標
(3)思春期保健対策の充実
① 現状と課題
中学生、高校生などの思春期は身体的にも精神的にも大きく揺れ動く時期で、不
登校や引きこもり、家庭内暴力、摂食障害など、様々な心の問題がクローズアップ
されています。この時期の子どもたちは精神的に不安定なことを、親や教師をはじ
め周囲の大人たちが理解し、しっかりと見守っていく中で子どもたちとの信頼関係
を構築することが重要であると言えます。
また近年、思春期における性行動の低年齢化による人工妊娠中絶や性感染症の増
加、薬物乱用、喫煙・飲酒の増加等の傾向が見られ、これらの問題行動が思春期の
子どもの健康をむしばんでいることが指摘されています。
そのため、学校教育の中で、生命を大切にする教育や性教育等、子どもの発達段
階に応じた教育が重要であり、健やかに思春期を送るために、家庭、学校、地域等
6
平成 20 年度施策目標
が連携して、子どもをサポートできる体制づくりをしていく必要があります。
さらに、インターネットや携帯電話の普及により情報の入手手段が多様化してい
る現在、様々なメディアから流される性に関する有害な情報から、子どもたちを守
ることも必要です。
そのため、子どもたちがインターネットを利用するにあたって、
親や周囲の大人たちが、その危険性について十分認識させるとともに、その利用に
自己責任が伴うことを教えることが重要です。
② 行政の今後の取り組み
番
号
16
事業名
学校教育に
おける性教
育・健康教育
の推進
17
生活習慣の
改善
18
有害な情報
から子ども
を守る教育
の推進
19
思春期の心
のケアの充
実
20
思春期家庭
教育の充実
事業概要
小学校や中学校において、保健体育、
道徳及び総合的な学習の時間で性や
性感染症予防、薬物乱用、喫煙・飲酒
などに関する正しい知識を普及し、子
どもがきちんと認識できるよう、性教
育・健康教育の充実に努めます。また、
関係機関との連携、教職員の研修等に
より効果的な指導法、支援体制を検討
し、実践します。
学校における定期健康診断等の機会
を通じて、健康状態の把握や個別栄養
指導等の実施により、肥満等の健康課
題をもつ子どもに対して生活習慣の
大切さについて啓発するとともに改
善指導を推進します。
学校教育の中で、情報社会の利便性だ
けでなく、危険性についても理解さ
せ、必要な情報を的確に判断できるよ
うな態度を育てていきます。
また、地域課題としても有害な情報
から子どもを守る対策について話し
合えるような場づくりを進めます。
思春期の子どもの心の問題に対応で
きるように、「生きる力」の教育の実
践や、教職員にカウンセリングマイン
ド研修等の機会を設けます。さらに、
カウンセリング技術をもった教職員
の養成及びスクールカウンセラーの
配置を促進します。
また、学校内のみならず、家庭も含
めて専門家に相談できる体制を整備
します。
小学校児童の保護者を対象とした家
庭教育学級などで、家庭における子ど
もの性教育についてテーマを設ける
とともに、思春期の子どもの身体面・
精神面の発達や変化、この時期の家庭
におけるコミュニケーションについ
てもテーマを設け、内容の充実を図り
ます。
7
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
保健体育、道徳、学活及び
総合的な学習の時間を通
して、性教育・健康教育を
行っている。
継続
学校教育課
養護教諭や学級担任を中
心に肥満等の健康課題を
持つ子どもや保護者に対
して生活習慣の改善につ
いて指導をしている。
継続
学校教育課
情報教育を教育課程に位
置づけ、児童生徒の発達段
階を考慮し、指導してい
る。
継続
各中学校及び一部小学校
にスクールカウンセラー
を配置し、子どもや保護者
の悩みを理解し、問題行動
の防止・解決に努めてい
る。
継続
学校教育課
PTA を中心とした家庭教
育講演会等で学習してい
る。
継続
社会教育課
学校教育課
平成 20 年度施策目標
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○思春期の頃の情緒不安定な子どもの心を理解し、見守りましょう。
○有害な情報から子どもたちを守りましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○思春期の子どもと向き合い、コミュニケーションをとりましょう。
○日頃から親子・家族のふれあいを大切にしましょう。
○子どもの生活習慣の乱れに気をつけましょう。
○性について親子で話をしましょう。
○有害な情報についてその危険性を子どもに教えましょう。
8
平成 20 年度施策目標
施策分野
2.母子保健・医療対策の充実
施策目標
(1)安全・安心な妊娠と出産の支援の充実
① 現状と課題
近年、晩婚化や未婚化、核家族化の進展や、仕事と子育てを両立できる環境整備
の遅れにより、妊娠、出産を控える傾向がある中、妊娠した女性は、これからの出
産や子育てに対して期待と不安の両方を抱えています。そのため、妊婦が心身とも
に健康を維持し、安心して出産を迎えるためには、自分の体をよく知り、周囲のサ
ポートを受けながら母親となる準備をすることが重要です。
本市では、母子の健康を管理するために母子健康手帳を交付しており、交付時に
は保健師による面接相談を実施しています。また、妊娠中の悩みや心配ごとに対し
ても、随時、妊婦健康相談を実施しており、必要に応じて妊婦訪問を行っています。
さらに、食生活の重要性を含め、適切な情報を提供し、母子ともに健康で安心し
て出産を迎えられるよう、マザークラスを実施しています。また、近年、子どもが
欲しいと望んでいるにもかかわらず子どもに恵まれず、不妊治療を受ける夫婦の精
神的・経済的負担が問題となっており、県ではこのような夫婦に対し、不妊治療に
かかる費用の助成や相談事業を実施しています。
母子健康手帳交付数
H14 年度
H15 年度
H16 年度
609 件
642 件
506 件
528 件
511 件
資料:兵庫県保健統計年報
マザークラス(母親学級実施状況)
H14 年度
H15 年度
開催回数
31 回
11 回
実参加人数
128 人
59 人
延べ参加人数
130 人
61 人
H16 年度
11 回
85 人
85 人
H17 年度
H18 年度
H19 年度
6回
6回
6回
45 人
49 人
48 人
45 人
49 人
48 人
資料:兵庫県保健統計年報
手帳交付数
633 件
H17 年度
H18 年度
表 4-2-1 家庭訪問実施状況(妊産婦訪問・新生児訪問)
H14 年度
H15 年度
H16 年度
H17 年度
訪問件数
1,000 件
790 件
583 件
600 件
H18 年度
698 件
H19 年度
H19 年度
820 件
資料:兵庫県保健統計年報
(15 年度は旧町統計による)
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
事業概要
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
21
母子健康手
帳の交付
夫婦ともに協力しあい、安心して安全
な出産ができるよう、妊娠・出産・子
育てに関する正しい知識の普及・啓発
を行います。
妊娠届時に母子健康手
帳の交付
随時面接相談を実施。
継続
健康課
22
マザークラ
ス(母親学
級)
妊婦を対象とした健康づくりの講
座で、交流を図り仲間づくりをするた
めにグループワークも実施する。ま
た、就労妊婦や父親の参加を呼びかけ
継続
健康課
9
マザークラス 年6回
平成 20 年度施策目標
るとともに、参加しやすいように、実
施日についても検討していきます。
不妊で悩む夫婦への支援として、随時
の相談に応じるほか、県が実施してい
る不妊専門相談や不妊治療費助成事
業について、広報や市ホームページ等
で周知に努めます。
就労している妊婦に対して、訪問指導
や育児相談によって健康づくりを支
援します。
また、妊娠中及び出産後の女性労働
者が主治医等から受けた指導事項及
び必要な措置を、事業主が正確に知る
ことができる、母性健康管理指導事項
連絡カードについて、働く妊産婦や事
業主に対する普及・啓発を図ります。
喫煙が子どもに及ぼす影響について、
知識の普及を図り、妊娠期の喫煙を防
ぐとともに、妊娠・授乳期の母親のい
る家庭の家族の禁煙と周囲の人への
分煙等を啓発、推進します。
23
不妊相談等
の充実
24
就労妊婦に
対する健康
支援の充実
25
喫煙につい
ての知識の
普 及 と 禁
煙・分煙の推
進
26
訪問指導
妊産婦、新生児を対象に、保健師が家
庭を訪問し、発達チェックや子育て等
について助言や相談を行う。
27
妊産婦健康
相談
妊産婦を対象に保健師による個別相
談を行う。
随時相談の実施
不妊治療費助成事業の
広報掲載
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
随時、必要な者に対して
実施
継続
健康課
母子手帳交付時等、随時
実施
継続
健康課
妊婦訪問・相談の実施
妊娠届時に「母性健康管
理指導事項連絡カード」
について周知。
面接・相談やマザークラ
ス等の機会に啓発・支
援。
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○妊産婦に安全な環境の整備に取り組みましょう。
○事業者は妊産婦にやさしい職場環境・勤務体制をつくりましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○妊産婦定期健康診査を必ず受けましょう。
○妊娠を機に健康について考え、妊娠中の喫煙・飲酒はやめましょう。
10
平成 20 年度施策目標
施策目標
(2)母子の健康保持・増進
① 現状と課題
【乳幼児の成長・発達に関する相談と健康づくりの支援】
ア)乳幼児健康診査
乳児健診、1歳6か月児健診、3歳児健診を実施しており、小児科医・内科医、
歯科医による診察のほか、発達段階に応じた育児相談、保健・栄養指導等を行って
います。
表 4-2-2
平成 13 年度
平成 14 年度
平成 15 年度
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
乳児健診受診状況
対象者数
669 人
665 人
587 人
642 人
543 人
537 人
541 人
受診状況
受診者数
619 人
618 人
557 人
601 人
527 人
532 人
532 人
受診率(%)
92.5%
92.9%
94.9%
93.6%
97.1%
99.1%
98.3%
受診結果
異常なし
異常なし(%)
399 人
64.5%
412 人
66.7%
364 人
65.4%
361 人
60.1%
330 人
62.6%
344 人
64.7%
376 人
70.7%
資料:旧町統計
表 4-2-3 1歳6か月児健診受診状況
受診状況
対象者数
受診者数
平成 13 年度
731 人
693 人
平成 14 年度
671 人
627 人
平成 15 年度
665 人
615 人
平成 16 年度
634 人
591 人
平成 17 年度
672 人
627 人
平成 18 年度
570 人
554 人
平成 19 年度
504 人
498 人
受診率(%)
94.8%
93.4%
92.5%
93.2%
93.3%
97.2%
98.8%
受診結果
異常なし
異常なし(%)
660 人
95.2%
589 人
93.9%
385 人
62.6%
388 人
65.7%
418 人
66.7%
376 人
67.9%
348 人
69.9%
資料:兵庫県保健統計年報
(15 年度は旧町統計による)
表 4-2-4 3歳児健診受診状況
受診状況
対象者数
受診者数
平成 13 年度
711 人
673 人
平成 14 年度
702 人
677 人
平成 15 年度
726 人
687 人
平成 16 年度
704 人
663 人
平成 17 年度
690 人
652 人
平成 18 年度
352 人
339 人
平成 19 年度
613 人
595 人
受診率(%)
94.7%
96.4%
94.6%
94.2%
94.5%
96.3%
97.1%
受診結果
異常なし
異常なし(%)
629 人
93.5%
618 人
91.3%
460 人
67.0%
438 人
66.1%
424 人
65.0%
183 人
54.0%
374 人
62.9%
資料:兵庫県保健統計年報(15 年度は旧町統計による)
11
平成 20 年度施策目標
表 4-2-5 う歯(むし歯)罹患率
1 歳6か月児
平成 13 年度
2.6%
平成 14 年度
2.0%
平成 15 年度
3.6%
平成 16 年度
3.1%
平成 17 年度
2.2%
平成 18 年度
2.0%
平成 19 年度
1.6%
2歳児
3歳児
13.4%
11.3%
8.6%
9.8%
11.1%
-%
-%
31.2%
28.3%
31.5%
24.7%
24.2%
30.4%
31.1%
資料:兵庫県保健統計年報
(15 年度は旧町統計による)
イ)療育の推進
健診等の結果から、子どもの心身の発達の遅れに対応するために、子どもの発達
促進や育児支援を中心とした個別相談、保育所・幼稚園巡回相談、のびのび相談、
なかよしパンダ教室を実施しています。現在は、LD(学習障害)、ADHD(注意
欠陥/多動性障害) 、高機能自閉症など、軽度発達障害が多様化しており、これら
に適切に対応できるよう、相談体制の整備、他機関との連携の強化や情報の提供が
課題となっています。
個別相談実施状況
実施回数
平成 17 年度
33 回
平成 18 年度
36 回
平成 19 年度
54 回
延べ人数
66 人
196 人
235 人
保育所・幼稚園巡回
実施回数
平成 17 年度
162 回
平成 18 年度
143 回
平成 19 年度
150 回
延べ人数
720 人
752 人
1,091 人
なかよしパンダ教室実施状況
実施回数
平成 16 年度
21 回
平成 17 年度
22 回
平成 18 年度
20 回
平成 19 年度
20 回
延べ人数
140 人
183 人
154 人
215 人
のびのび相談
平成 16 年度
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
実施回数
11 回
11 回
10 回
15 回
延べ人数
54 人
45 人
36 人
41 人
ウ)乳幼児相談等における保健指導や栄養指導
窓口による随時相談、10 か月児を対象とした育児相談・栄養相談、子育て学習セ
ンター、保育所・幼稚園等への出前相談を実施し、保護者の育児不安解消や、育児
12
平成 20 年度施策目標
に関する知識の普及や乳幼児期からの健康づくりに努めています。また、乳幼児健
診後のフォロー児を対象に家庭訪問を実施しており、発達確認や育児相談に応じる
とともに、市の保健事業の紹介等を行っています。
表 4-2-6 育児相談実施状況
H14 年度
実相談
件数
延べ相談
件数
H15 年度
H16 年度
H17 年度
H18 年度
H19 年度
1,313 件
1,414 件
1,235 件
1,253 件
1,465 件
1,630 件
1,341 件
1,451 件
1,302 件
1,301 件
1,650 件
2,111 件
資料:兵庫県保健統計年報
(15 年度は旧町統計による)
エ)食育の推進
子どもの健全な発育・発達を支援するためには、基本的な生活習慣を身につけさ
せることが大切であり、そのためには、保護者が生活習慣の乱れによる健康への影
響を理解し、家庭において子どもの生活習慣を整えることが必要となります。また、
朝食抜き、孤食(一人で食事をすること)など、食生活上の問題を解決し、乳幼児
期からの望ましい食習慣の定着、さらには食を通じた豊かな人間性の形成を目指す
ためにも、いわゆる食育の推進が極めて重要となっています。本市では、離乳食教
室や保育所・幼稚園出前健康教室で子育て中の親、乳幼児及び子どもなどを対象に
食に関する事業を展開しています。
表 4-2-7 離乳食教室実施状況
開催回数
実参加
人数
延べ参加
人数
H14 年度
H15 年度
H16 年度
H17 年度
H18 年度
H19 年度
43 回
43 回
34 回
18 回
18 回
18 回
352 人
341 人
228 人
223 人
255 人
249 人
357 人
346 人
228 人
223 人
255 人
249 人
資料:健康課
【乳幼児の疾病予防・事故予防】
病気の予防については、予防接種が最も効果が高いとされており、本市においても
子どもの月齢にあわせて、計画的な予防接種を実施しています。個別接種が定着して
きていますが、対象年齢で早期に受けられるよう、今後も啓発活動に取り組む必要が
あります。
また、乳幼児の死因で最も多いのは不慮の事故といわれます。乳幼児期には思わぬ
ことから大きな怪我や病気につながる危険があり、こうした危険は家庭の日常生活に
も潜んでいます。そのため、家庭における乳幼児期の事故防止について、保護者が正
しく認識し、取り組んでいけるよう、発達に応じた事故予防策を指導する必要があり
ます。健 康 診 断 、育 児 相 談 等 様 々 な 機 会 を 通 じ て 、家 庭 内 事 故 の 防 止 に つ い
て啓発を続けていきます。
13
平成 20 年度施策目標
② 行政の今後の取り組み
番
号
現 況
(H20 年度)
事業名
事業概要
28
乳幼児健診
の充実
各種乳幼児健診の受診率向上を目指
すとともに、未受診児の把握やそのフ
ォローに努め、健診の結果、支援が必
要な母子については、訪問指導など、
適切な指導援助を行います。
29
乳児健診未
受診児など全
乳児の状況
把握
乳児健診未受診児など生後4か月に
達するまでに接触のなかった全乳児
に対して、訪問調査の実施等で、状況
を把握します。
30
乳児健康相
談
乳児を対象に、身体測定及び保健師と
栄養士による子どもの発達や育児に
ついての個別相談を行う。
31
乳幼児期に
おける障害の
早期発見・早
期治療・早期
療育の促進
乳幼児健診等で障害の早期発見、早期
治療、早期療育に努めるとともに、医
療機関との連携に留意し、障害児や保
護者に対するフォローを推進します。
32
歯の健康づく
りの推進
33
訪問指導
34
生活習慣の
重要性につ
いての学習機
会の充実
35
食育の推進
乳幼児健診や育児相談、保育所幼稚園
歯科巡回相談等において、歯の大切さ
や歯みがきの励行など歯の健康づく
りに関する知識を普及し、う歯罹患率
の低下を目指します。
健診後のフォロー等で乳幼児を対象
に保健師が訪問し、発達チェックや子
育て等について助言や相談を行う。
乳幼児の生活リズムを左右する親自
身が、生活習慣の乱れによって生じる
生活習慣病について理解し、予防方法
について学べるよう、母子保健事業を
利用した学習機会の充実を図ります。
市民一人ひとりが生涯健康で暮らす
こと、丹波の自然の恵を十分活用した
食育の推進を図ることを目標に、丹波
市食育推進会議により食育推進計画
を策定。市民に食に関する知識と理解
を深めるため、地域で食生活改善を推
進するいずみ会などの関係機関、団体
と食課題の共有化、協力を図りなが
ら、地域で連携した食育を推進しま
す。また、学校教育や保育所給食にお
いても献立に配慮するとともに、保育
所、幼稚園、学校、家庭、地域が連携
し、様々な学習の機会を捉えて子ども
に対する食育を推進し、子どもが「食
べる力」を育むことで、豊かな人間形
成を目指します。
4 ヵ月児健診 年 24 回
1 歳 6 ヶ月児健診
年 18 回
3 歳児健診 年 18 回
受診勧奨
未受診者の状況把握の
実施
乳児相談(10 ヶ月児)
親子あそび、歯科講話
年 24 回
乳幼児健診の充実、体制
整備
心理士による個別相談
の実施
のびのび相談(精神精密
相談) 月1回
なかよしパンダ教室(親
子遊びの教室)月2回6
ヶ月1クール
乳児健診後の継続指導
として、保育園・幼稚園
等の訪問を実施
乳幼児歯科健診、乳児相
談での個別・集団指導(1
歳 6 ヶ月児、3 歳児)
保育園・幼稚園歯科指導
(市内保育園・幼稚園)
随時必要な者に対して
実施
離乳食教室・乳幼児健
診、乳児相談の機会を利
用して周知。
保育園・幼稚園への保健
指導(市内保育園・幼稚
園)
依頼に応じて保育園・幼
稚園等で保護者向けの
学習会や、子育て学習セ
ンターでの食育の実施。
いずみ会における親子
クッキングや幼児向け
の食べ物教育の実施。
子育て学習センターに
おいて、食育学習会やい
ずみ会との料理教室を
実施し、乳幼児期におけ
る食の重要性を学ぶ機
会を提供。
総合的な学習の時間、家
庭科、給食指導を通して
食育を行っている。
学校給食における地元
野菜等の使用割合
割合 23%
14
目 標
(H21)
担当課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
拡充
社会教育課
拡充
学校教育課
拡充
学事課
平成 20 年度施策目標
36
離乳食講座
栄養士、保健師による離乳食について
の講話と試食を行います。
37
健康相談
保健師・栄養士が、乳幼児等の健康相
談に応じる。
38
39
40
すべての子どもが正しい知識のもと、
予防接種の推 計画的な予防接種によって疾病を免
進
れるよう、予防接種の意義や重要性を
十分PRし、その周知を図ります。
乳幼児期の事
故防止に関す
る啓発
出生届、児童手当等申請の機会や母子
保健事業において、乳幼児の発達段階
に応じた事故防止に関する啓発を行
います。
こ ん に ちは 赤
ちゃん事業
すべての乳児がいる家庭を訪問し、
様々な不安や悩みを聞き、子育て支援
に関する情報提供を行うとともに親
子の心身の状況や養育環境等の把握
を行い、支援が必要な家庭に対しては
適切なサービスに結びつける。
丹波市食育推進計画(5
年間)に基づく各分野で
の実践を図る。
5 ヶ月児ゴックン教室
年 12 回
7 ヶ月児モグモグ教室
年 12 回
随時、電話・来所による
相談に応じている。
対象者へ個別通知の実
施。
広報掲載により啓発・周
知
家庭生活のリズムが崩
れることによって起こ
る病気のメカニズムな
どについての相談や情
報の提供
乳幼児健診でリーフレ
ット配布し、周知を図
る。
啓発チラシ、ホームペー
ジ等により周知を図る。
母子保健担当保健師を
中心に事業周知を行い
ながら、事業趣旨を促し
す。新生児訪問の機会、
を活用するとともに未
受入家庭については、4
ヶ月児健診の機会等に
情報収集を行いながら、
全家庭訪問を徹底する。
継続
農林振興課
継続
健康課
継続
健康課
継続
健康課
継続
社会教育課
継続
健康課
継続
こども福祉課
継続
健康課
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○育児経験者は、子どもの発育や育児についての相談にのってあげましょ
う。
○食に関するイベントなどを企画したり、イベントに積極的に参加しまし
ょう。
親・家庭にしてほしいこと
○早めに予防接種を受けましょう。
○乳幼児健診を誘い合って必ず受けましょう。
○自宅内外の子どもにとって危険な場所を点検しましょう。
○栄養のバランスを考えたおいしい料理を心がけましょう。
○乳幼児期に規則正しい生活リズムを確立させ、子どもが夜型の生活リ
ズムに陥らないようにしましょう。
○むし歯をつくらないよう子どもの歯みがき管理をしましょう。
15
平成 20 年度施策目標
施策目標(3)小児医療体制の整備・充実
① 現状と課題
病気や事故など子どもの緊急時に、すぐに対応できる医療機関は必要不可欠であ
り、休日、夜間の救急医療体制を整備することが重要です。また、病気や事故と隣
り合わせの子どものために、そして子どもの発育等で不安を抱える保護者自身のた
めに、身近な場所でかかりつけ医を持つことも必要となります。
本市では、子どもの急な発熱やけが等に対応するため、毎週日曜日、祝祭日、12
月 31 日から 1 月 3 日まで休日診療所を開設しており、当番医制で小児を診察する
医師を配置しています。夜間は、小児科医療確保緊急対策事業として、市内におけ
る夜間救急を実施するとともに、二次圏域医療機関、他地域の協力を仰ぎ、小児の
救急医療体制に取り組んでいます。
また、小児科専門外来(腎外来、代謝・内分泌外来、神経外来)を毎日 3 日間実
施し、市内での小児科医療の確保に取り組んでいます。
② 行政の今後の取り組み
番
号
41
42
43
44
事業名
事業概要
丹波市医師会をはじめ、医療機関の協
小児救急医療 力により、休日診療所を継続して行う
体制の充実
とともに、今後も、休日、夜間救急医
療体制の充実を図ります。
小児科医療確 小児救急診療を行うとともに、小児専
保緊急対策事 門外来を実施し、市内での小児医療確
業
保を図ります。
市内及び周辺の小児科医についての
情報提供を行うとともに、母子保健事
かかりつけ医
業などでかかりつけ医の重要性を啓
の普及促進
発し、かかりつけ医をもつよう促進し
ます。
子どもの発達段階に沿って起こりう
る症例と家庭での対処法や、その日の
医療に関する 救急医療受入先などの情報を提供で
情報提供の充 きる体制を構築します。また、子ども
実
の急な病気等に相談できる「兵庫県小
児救急医療電話相談」の普及を図りま
す。
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
休日診療所における当
番医制、小児救急輪番で
の小児科診療の実施。
継続
地域医療課
小児救急事業(夜間救
急・当直支援)を実施。
小児専門外来を実施。
継続
地域医療課
4 ヵ月児健診時に医療機
関や相談窓口等の情報
提供をする。
継続
地域医療課
乳幼児相談の実施や「兵
庫県小児救急医療電話
相談」の周知
継続
地域医療課
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○医療機関相互で連携を密にし、救急医療体制を充実させましょう。
○救急医療体制について、わかりやすい情報提供に努めましょう。
16
平成 20 年度施策目標
親・家庭にしてほしいこと
○子どもの発育で気になることがあれば、早めに相談しましょう。
○かかりつけ医をもちましょう。
○緊急時の医療機関や連絡先など、すぐ分かるところに明記しておきま
しょう。
17
平成 20 年度施策目標
施策分野
3.家庭における子育て支援
施策目標 (1)多様な保育サービスの充実
① 現状と課題
近年、共働き家庭の増加により、子どもを持つ保護者が仕事と子育てを両立させ
るために必要な様々なサービスの提供が求められています。また、就労支援のみな
らず、家庭において子育てをしている保護者も、疾病や緊急時など一時的に家庭で
子どもの面倒を見ることが難しくなる場合があり、安心して子育てを行える環境の
整備が必要となっています。
核家族化の進行、地域間のつながりの希薄化が課題となっている中、男女の固定
的な性別役割分担意識の改善については、まだ十分な特に母親への肉体的、精神的
な負担が大きくなっており、常時子どもから目が離せない等の理由により、自分の
自由な時間がもてないなどの悩みが広がっていることから、一時的なリフレッシュ
の時間を求める声もあがっています。そのため、共働き世帯でなくても多様な保育
サービスを利用できる体制の整備やきめ細かいサービスの充実が必要となっていま
す。
この様に、保育サービスに求められるものは、「保育に欠ける児童」に対する「家
庭養育の補完」から『就学前教育機能』、『子育て支援機能』をも含めたものに重
点を移しつつあります。
また、市内における保育施設の老朽化が著しく、児童の安心・安全を提供するこ
とができる環境づくりが必要となっています。
【保育所サービス】
ア)施設数等
平成 20 年 6 月1日現在の市内の認可保育所数は公立 3 か所、民間 19 か所の合わ
せて 22 か所となっており、概ね午前 7 時 00 分から午後 7 時 00 分までの開所時間と
なっており、定員は0~5歳児人口の 48.8%にあたる 1,775 人で、市全体の入所児
童数は 1,610 人となっています。
地域別に保育所の整備状況をみると、0~5歳児人口に対する定員割合にかなり
ばらつきがみられ、柏原地域では 36.1%と特に低い整備割合である一方、市島地域
では 64.7%で最も高くなっています。
一方、認可外保育施設については、市内に1か所あり、定員数が 30 人となって
います。
表 4-3-1 地域別保育所入所状況
区
柏原
氷上
青垣
分
公立
民間
計
公立
民間
計
公立
民間
計
保育所数
2
0
2
0
5
5
0
3
3
平成 20 年 6 月 1 日現在
定員(人)
0~5歳児
人口(人)
240
0
240
0
540
540
0
165
165
18
0~5歳児
人口に対す
る定員割合
664
36.1%
1,039
51.9%
287
57.4%
入所児童数(人)
225
0
225
0
478
478
0
160
160
平成 20 年度施策目標
春日
山南
市島
合計
公立
民間
計
公立
民間
計
公立
民間
計
公立
民間
計
0
4
4
1
2
3
0
5
5
3
19
22
0
240
240
60
210
270
0
320
320
300
1,475
1,775
597
549
494
3,630
0
196
40.2%
196
46
182
49.1%
228
0
323
64.7%
323
271
1,339
48.8%
1,610
資料:こども福祉課
イ)認可保育所入所児童数の推移
平成 16 年からの5年間における認可保育所の入所状況の推移は以下のとおりで、
5 年前と比較すると、児童総数は減少しているものの、入所率は伸びています。
表 4-3-2 認可保育所年齢別入所児童数の推移
H15 年度
H16 年度
H17 年度
H18 年度
H19 年度
H20 年度
児童総数
入所児童数
入所率
児童総数
入所児童数
入所率
児童総数
入所児童数
入所率
児童総数
入所児童数
入所率
児童総数
入所児童数
入所率
児童総数
入所児童数
入所率
0 歳児
631 人
25 人
4.0%
593 人
20 人
3.4%
618 人
32 人
5.2%
554 人
42 人
7.6%
562 人
38 人
6.8%
500 人
30 人
6.0%
1 歳児
641 人
131 人
20.4%
654 人
160 人
24.5%
608 人
163 人
26.8%
611 人
179 人
29.3%
525 人
179 人
34.1%
558 人
173 人
31.0%
2 歳児
715 人
315 人
44.1%
650 人
295 人
45.4%
665 人
348 人
52.3%
609 人
334 人
54.8%
621 人
322 人
51.9%
550 人
302 人
54.9%
各年4月1日現在
3 歳児
724 人
547 人
75.6%
714 人
527 人
73.8%
648 人
502 人
77.5%
665 人
550 人
82.7%
605 人
487 人
80.5%
627 人
489 人
77.9%
4 歳児
673 人
541 人
80.4%
732 人
619 人
84.6%
719 人
584 人
81.2%
644 人
550 人
85.4%
664 人
550 人
82.8%
609 人
505 人
82.9%
5 歳児
784 人
42 人
5.4%
681 人
50 人
7.3%
732 人
66 人
9.0%
714 人
101 人
14.1%
643 人
78 人
12.1%
668 人
74 人
11.0%
合 計
4,168 人
1,601 人
38.4%
4,024 人
1,671 人
41.5%
3,990 人
1,695 人
42.4%
3,797 人
1,756 人
46.2%
3,620 人
1,654 人
45.6%
3,512 人
1,573 人
44.8%
資料:こども福祉課
ウ)特別保育等の実施状況
本市では、保護者の多様なニーズに応じて、特別保育を実施しています。
延長保育は、平成 20 年4月現在、18 か所での実施となっており、通常保育時間
の外に最大 1 時間開所して延長保育を行っています。また、一時保育は 12 か所で実
施し、平成 20 年 4 月から新たな事業として、病後児保育を実施しています。
また、平成 16 年 12 月から引き続き、子育て家庭ショートステイ事業を市外の児
童福祉施設に委託して、1か所で実施しています。
19
平成 20 年度施策目標
表 4-3-3 特別保育実施状況の推移
H15 年度
H16 年度
H17 年度
H18 年度
H19 年度
H20 年度
箇所数
児童数
箇所数
児童数
箇所数
児童数
箇所数
児童数
箇所数
児童数
箇所数
児童数
乳幼児保育
事業(6 ヶ月
児から)
20
25
20
20
20
29
21
42
21
35
20
30
延長保育事
業
(児童数の単位は人)
一時保育事
業
12
264
12
300
13
376
19
275
16
245
18
250
休日保育事
業
3
231
3
380
8
819
16
1,106
14
1,006
16
1,000
1
20
1
5
1
44
1
38
0
0
1
40
障害児保
育事業
病後児保
育事業
24
7
24
12
24
31
24
44
24
38
22
32
1
360
資料:こども福祉課
※各年4月1日現在。ただし、延長保育、一時保育、休日保育、病後児保育は各年度の延べ利用
人数(病後児保育は H20 年度から)
※休日保育の実施箇所数は法人単位
【幼稚園の預かり保育】
本市の幼稚園は全て公立で 19 か所となっており、そのうち 17 か所において、長
期休業中や幼稚園降園後の午後6時まで預かり保育を実施しています。
表 4-3-1 幼稚園の利用状況の推移
各年5月1日現在
施設数
入所園児数
平成 14 年度
20 箇所
753 人
平成 15 年度
20 箇所
823 人
平成 16 年度
20 箇所
714 人
平成 17 年度
20 箇所
753 人
平成 18 年度
20 箇所
753 人
平成 19 年度
19 箇所
640 人
資料:学事課
表 4-3-2 幼稚園預かり保育の実施状況の推移
施設数
(園児数の単位は人)
利用園児数
平成 14 年度
14 箇所
平成 15 年度
17 箇所
89 人
165 人
平成 16 年度
17 箇所
191 人
平成 17 年度
17 箇所
186 人
平成 18 年度
17 箇所
231 人
平成 19 年度
17 箇所
241 人
(園児数については、平成 14~15 年は4~11 月の平均、平成 16 年は 11 月)
20
平成 20 年度施策目標
【アフタースクール事業】
仕事などのため保護者が昼間家庭にいない小学1~3年生(原則)の児童に対し
て、放課後や長期休暇中に仲間づくりや生活指導を行う場として、アフタースクー
ルを設置しています。市内の児童数が減少していますが、家族構成、就労形態等に
より利用を必要とする児童数は増加傾向にあり、受入施設の整備、支援を必要とす
る児童の受入、延長保育の実施等も行っています。
効果的な子育て支援とするためには、地域の利用者ニーズの掌握と実施方法につ
いて更なる検討が必要となっています。
小学校 25 校区全ての児童がアフタースクール(17 箇所)を利用することができ
ます。
表 4-3-3 アフタースクールの地域別の実施状況
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
箇所
人数
箇所
人数
箇所
人数
箇所
人数
柏原
2
78
2
100
2
119
2
107
氷上
2
140
2
142
4
154
4
181
山南
4
91
4
97
4
133
4
113
青垣
1
23
1
54
1
34
1
52
春日
1
18
1
31
1
48
1
48
(登録者数)
市島
5
99
5
89
5
97
5
96
合計
15
449
15
513
17
585
17
597
資料:こども福祉課
※
各年度とも 5 月現在。 市島地域は、幼稚園児含む
表 4-3-4 アフタースクール利用状況の推移
平成 17 年度
平成 18 年度
平成 19 年度
平成 20 年度
箇所
人数
箇所
人数
箇所
人数
箇所
人数
公設公営
9 箇所
327
9 箇所
370
11 箇所
454
公設民営
6 箇所
122
6 箇所
143
6 箇所
131
7 箇所
148
11 箇所
449
(登録者数)
合 計
15 箇所
449
15 箇所
513
17 箇所
585
17 箇所
597
資料:こども福祉課
※
各年度とも 5 月現在。 市島地域は、幼稚園児含む
【放課後こどもプラン】
少 子 化 や 核 家 族 化 の 進 行 、就 労 形 態 の 多 様 化 及 び 地 域 の 子 育 て 機 能・教 育 力 の 低 下 な ど 、
子どもを取り巻く環境の変化を踏まえ、放課後に子どもたちが安心して活動できる場の確
保を図るため、放課後子ども教室と放課後児童クラブが相互に連携を図り、全ての子ども
たちの放課後活動を支援していきます。
運営委員会の開催、コーディネーターの配置を行い、小学校区単位での活動を行ってい
きます
21
平成 20 年度施策目標
表 4-3-5 放課後子どもプランの実施状況
放課後こども教室
25 箇所
950 人
箇所
人数
平成 19 年度
(利用者)
アフタースクール(放課後児童クラブ)
17 箇所
585 人
【幼保一元化事業】
保護者の就労の有無に関わらず、就学前の子どもに幼児教育・保育を一体的に提供す
る機能を持ち、地域における子育て支援機能を併せ持った「認定こども園」を実施促進す
ることにより、地域の実情にあった質の高い幼児教育・保育の提供と子育て支援機能の強
化 を 図 り ま す 。 ま た 、 老 朽 化 の 激 し い 施 設 の 改 修 に 対 応 す る べ く 、 市 内 22 の 保 育 所 と 20
の幼稚園を集約化することにより、児童にとって安心・安全な環境を確保します。
表 4- 3- 5
実施
認定こども園の実施状況
実施地域
類 型
数
年度
H19
実 施 箇 所
平 成 20 年 6 月 1 日 現 在
市島
1 箇所
保育所型
保育園部
幼 稚 園 部
在籍人数
在籍人数
在籍人数
合計
57 人
7人
64 人
資料:こども福祉課
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
現 況
(H20 年度)
事業概要
45
乳児保育事
業(6 ヶ月児
から)
施設的に生後 6 ヶ月からの受入れ可
能な保育所において乳児を受入れま
す。
46
延 長 保 育
事業
就労形態の多様化等に伴う延長保育
の需要に対応するため、保育所の開所
時間(11 時間)を超えた保育を行い
ます。
47
一 時 保 育
事業
仕事の都合で、保育所に行くのは週 2
~3 日でいいという場合や病傷や入院
等で子どもの世話をすることができ
ない場合等のため、一時的に保育所で
子どもを預かります。
48
休 日 保 育
事業
就労形態の多様化等に伴う休日保育
の需要に対応するため、日曜や国民の
祝日に保育を行います。
49
障害児保育
事業
障害児を受け入れている保育所に対
し保育士の加配を行うことにより、障
害児の処遇の向上を図ります。
22
公立 1保育所
受入れ乳児数 5 人
私立 19 保育所
受入れ乳児数 29 人
合計 20 保育所
受入れ乳児数 38 人
公立 3 保育所
利用人数 5人/月
私立 17 保育所
利用人数 50 人/月
合計 20 保育所
利用人数 55 人/月
公立 3 保育所
利用人数 延 10 人/月
私立 13 保育所
利用人数 延 90 人/月
合計 16 保育所
利用人数 延 100 人/月
公立 0 保育所
私立 5 保育所(1 法人)
利用人数 延 0 人/月
合計 5 保育所(1 法人)
利用人数 延 0 人/月
公立 2 保育所
受入れ児童数 10 人
私立 14 保育所
受入れ児童数 22 人
合計 16 保育所
受入れ児童数 32 人
受入れは 24 全て可能。
目 標
(H21)
担当課
継続
こども福祉課
拡充
公立 3
私立 19
合計 22
こども福祉課
拡充
公立 3
私立 13
合計 16
こども福祉課
継続
公立 0
私立 5
合計 5
こども福祉課
継続
こども福祉課
平成 20 年度施策目標
50
病後児保育
事業
51
ファミリーサ
ポートセンタ
ー事業の実施
子どもが病気のとき、何日も続けて仕
事を休めないなど、病気の回復期にあ
る乳幼児を預かります。
地域で保育等の援助を受けたい人と
行いたい人が会員となって、一時的に
預かり等育児について助けあいを行
います。
私立1保育所
拡大
2 保育所等で
実施
こども福祉課
18 年度実施
継続
こども福祉課
《定員》
《定員》
公立 3 園
300 名
公立 3 園 300
私立 19 園 1,475 名
名
合計 22 園 1,775 名
私立 19 園
《入所数》
(H20.6 初日)
1490 名
公立 271 名(90.3%)
合計 22 園
私立 1,339 名(90.7%)
1790 名
小計 1610 名(90.7%)
管外
12 名
合計 1,622 名
保育内容の充
実
子どもの個性や成長に応じた健やか
な育成を支援できるよう、保育内容の
充実に努めるとともに、家庭との連携
を図り、利用者にとって質の高いサー
ビスの提供に努めます。また、保育サ
ービスの評価制度の導入についても
検討していきます。
53
保育所の施設
整備
老朽化の著しい保育施設の集約化や
整備に努めるとともに、子どもが保育
施設においてのびのび遊べるよう、施
設や遊具の改修、美化など、安全・安
心な保育環境の整備に努めます。
54
保育所職員の
資質の向上
公立・民間共通で、各種職員研修を行 園長会の中で研修をし
う。また、安全教育の徹底を図ります。 ている。
55
預かり保育事
業
降園後、保育に欠ける園児対象に、幼
稚園等で保育を実施します。
実施箇所数 17 箇所
登録園児数 276 人
利用可能時間
~午後6時
56
アフタースク
ール事業
地域におけるアフタースクール事業
の受け入れ体制を拡充し、児童が放課
後等に安心して過ごせる場所づくり
に努めます。また、指導員の配置、対
象年齢や実施施設についても地域の
ニーズを勘案しながら拡充を検討し
ていきます。
実施箇所数 16 箇所
登録児童数
人
利用可能時間
放課後~午後6時
(延長保育午後 7 時まで)
57
子育てショー
トステイ事業
家庭における児童の養育が一時的に 委託先
困難となった場合等、児童福祉施設等 ・児童養護施設
において一定期間、養育・保護します。
1 施設
幼保一元化事
業
保護者の就労の有無に関わらず、就学
前の子どもに幼児教育・保育を一体的
に提供し地域における子育て支援機
能を持ち合わせた「認定こども園」の
実施を促進します。また、老朽化の著
しい保育施設の集約化や施設整備に
努めます。
52
58
私立 3 保育園で修繕増
築工事を実施
実施箇所数
保育所型 1 箇所
施設整備
用地購入
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○イベントなどの主催者は託児コーナーを設けましょう。
○近所同士でも子どもを預かり合いましょう。
23
こども福祉課
継続
こども福祉課
継続
こども福祉課
拡充
利用可能時
間の延長
学事課
継続
こども福祉課
拡充に向け
て委託先の
検討
こども福祉課
拡充
施設整備
こども福祉課
平成 20 年度施策目標
親・家庭にしてほしいこと
○必要になった時に自ら選んで利用できるよう、どのようなサービス
があるかを知っておくようにしましょう。
○家庭で子育てをしている人も利用できる保育サービスがあるので緊
急時などは相談しましょう。
○日頃から子どもを預けられる人間関係をつくりましょう。
施策目標
(2)子育て相談・情報提供体制の整備と仲間づくりの促進
① 現状と課題
核家族化や地域とのつながりの希薄化によって、子育てに関する知識や情報が親
から子へ、または地域住民同士の間で伝わりにくくなり、子育てについての悩みや
不安を1人で抱え込む母親が増加しています。また一方で、様々な媒体を通じた育
児情報の氾濫により、マニュアルと現実とのギャップから子育てに関する不安や悩
みが生じやすくなっています。
保護者の不安感や悩みを解消するためには、保護者が子育てに関して必要な情報
をタイムリーに入手できることや、いつでも気軽に悩みを相談できる場があること、
さらには相談できる子育ての仲間がいることなどが重要となります。
本市では、母子保健事業において子どもの健康面に関する相談、保健指導を行う
とともに、市内に6か所ある子育て学習センターと連携をとりながら、子育て相談
や子育て家庭の交流会、子育てサークルの支援などさまざまな機会を通じて相談活
動を実施しており、親子での体験や学習を通して子育ての喜びを知り、子育ての知
識や技術を身につけられるよう支援しています。
また、母子に対する虐待等、深刻な問題が増加していることに鑑み、平成 18 年 4
月から、担当課に家庭児童相談室(係)の設置を行い、専門職員の増員とともに、
要保護児童対策地域協議会(虐待防止ネットワーク)を立ち上げ、家庭や子どもの
様々な問題に対応するための組織体制を整えています。
表 4-4-1
対象者
開設日
子育て学習センター活動概要
0歳から就学前までの子どもとその保護者
火~土曜日
9: 00~ 17: 00
家 庭 や 地 域 に お け る 子 育 て の 拠 点 と し て の 機 能 を 持 ち 、子 育 て
活動内容
に 悩 む 親 の 支 援( 相 談 業 務 、交 流 会 、子 育 て サ ー ク ル の 支 援 等 )
を 行 い 、教 育 の 原 点 で あ る 家 庭 の 教 育 力 の 向 上 や 地 域 の 教 育 力
の向上を図っています。
資料:社会教育課
24
平成 20 年度施策目標
表 4-4-2
性
男
虐待ケース統計資料
別
女
※ 平 成 20 年 2 月 29 日 現 在
年
齢
B
種
N
別
S
E
0~保育所
幼稚園
小学校
中学校
高校~
H18
19
13
0
30
1
1
2
2
13
6
9
H19
26
14
4
33
0
3
6
3
17
7
7
注)種別:B-身体的虐待、N-ネグレクト、S-性的虐待、E-心理的虐待
資料:こども福祉課(家庭児童相談室)
② 行政の今後の取り組み
番
号
59
60
61
62
事業名
相談体制の充
実
親子で集える
場の整備
子育てグルー
プ活動への支
援
子育て情報提
供の充実
事業概要
相談内容の多様化・複雑化に対応でき
るよう、専門的知識を持った人員の配
置や相談窓口の多様化を図るととも
に、各校区ごとに設置されている子育
て家庭応援推進員とも連携し、専門的
なものから気軽に利用できる身近な
相談まで、多様で利用しやすい相談体
制の整備を図ります。
子育て学習センター、地域の保育所、
幼稚園における各種イベントや活動
などの充実を図り、親子で集える機会
や場を増やします。
自主的な子育てグループの結成を促
すリーダー育成に努めるとともに、子
育て学習センターをはじめ地域の身
近な場所で活動できるよう、活動支援
を充実します。また、グループ活動の
活性化を図るために保健師、栄養士、
保育士等専門スタッフの派遣を促進
します。
子どもや子育てに関わるイベント、行
政サービスなど子育て全般の情報に
ついて、多様な媒体で積極的に情報を
提供し、すべての子育て家庭が必要な
情報をタイムリーに入手できるよう、
情報提供の充実を図ります。特に、I
Tの普及に伴って、市ホームページに
よる情報提供の充実に努めます。
25
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
丹波市家庭児童相談室
を設置し常時相談を受
付られる体制をとって
いる。
継続
保育所における「すくす
く相談事業」の実施
開かれた幼稚園事業
各園で年間 7 日程度
実施。親子遊び、異年齢
交流、講話、子育て相談
等を行う。
各子育て学習センター
において随時子育て指
導員による相談業務を
実施。
乳幼児健診等母子保健
事業において、相談、保
健指導の実施。
児童館での三世代交流
事業の実施
子育て学習センター事
業としてサークル活動
を充実させ、約30のサ
ークルが活動。
少子化対策支援補助金
等の活用により子育て
ボランティア等の自主
活動支援を図る。
担当課
こども福祉課
継続
継続
拡充
学校教育課
社会教育課
継続
健康課
継続
こども福祉課
拡充
社会教育課
継続
こども福祉課
託児ボランティアや子
育てグループのリーダ
ー育成を行い、子育てサ
ポーターとして活動支
援を実施。
継続
社会教育課
子育て情報誌「えんじぇ
る」の発行
継続
こども福祉課
毎月発行の丹波市の広
報やまちの子育て広場
事業へ子育て学習セン
ターの情報を提供。
継続
社会教育課
平成 20 年度施策目標
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○育児経験者は母親の相談にのってあげましょう。
○学校や公民館、地域の集会所で母親同士が気軽に集まれるよう開放
しましょう。
○母親同士や親子で気軽に参加できるイベントや交流会を開催しまし
ょう。
○地域で子育てに関する情報を提供しましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○普段から近所づきあいや地域、学校行事の参加を大切にし、気軽に
相談のしあえる人間関係をつくりましょう。
○母親や父親は子育て仲間同士で子育てに関する情報交換をしましょ
う。
○母親や父親は子育てグループ活動に積極的に参加しましょう。
○自ら子育てに関する情報収集に努めましょう。
施策目標
(3)家庭の教育力向上
① 現状と課題
次世代育成支援対策推進法にもうたわれているように、子育てについての第一義
的な責任を有するのは保護者であり、良好な家庭環境の下、家族の豊かな愛情に包
まれて子ども時代を過ごすことが、子どもの健全な育成にとって最も望ましいこと
です。
しかし、現実の社会では、厳しい経済情勢の下、保護者の仕事優先の考え方や、
子どもの塾通いなどに追われるゆとりのない生活等が原因で、家族間のコミュニケ
ーション不足が生じたり、少子化、核家族化、家庭の孤立化などを背景に、子育て
の体験や学習不足による家庭教育力の低下がみられます。これは、丹波市生涯学習
市民意識調査の分析にも現れています。
そのため、たんば学びのルネッサンス事業として、保護者が地域の中で家庭教育
について学ぶ機会や親子のふれあいの場を提供することにより、子どもの豊かな情
操を育み、家族等の会話を増やしながら、家庭教育力の向上を図ることが必要とな
っています。
26
平成 20 年度施策目標
② 行政の今後の取り組み
番
号
63
64
事業名
親子による交
流・自然体験
ができる場の
提供
家庭教育に関
する学習の充
実
事業概要
児童館や公民館、子育て学習センター
における各種行事・講座等を通じ、親
子による交流・自然体験を行う場の拡
充を図ります。
母子保健事業や子育て学習センター、
保育所、幼稚園、学校などで、子ども
の発達段階に応じた家庭教育に関す
る学習や情報提供に努めるとともに、
家族がコミュニケーションを図り、協
力して子育てをすることの大切さを
啓発していきます。
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
丹波の自然アクション
トライ事業の実施。
子育て学習センター、い
きものふれあいの里等
で自然や四季の素晴ら
しさを体験する中で家
族、地域の絆を深める。
拡充
社会教育課
児童館での三世代交流
事業の実施
拡充
CSR と の 連
携
こども福祉課
検診時を活用して、読み
聞かせ講座や発育につ
いての学習講座の実施。
また、父親のかかわりの
大切さを伝える講座や
親子学習を開催。
継続
社会教育課
③親・家庭にお願いすること(行動目標)
親・家庭にしてほしいこと
○家庭教育について家族で話し合い、協力して子育てをしましょう。
○夫婦や家族間で会話を増やし、楽しい家庭づくりに心がけましょう。
○子ども会活動やボランティア活動に積極的に参加しましょう。
○子どもを通した活動に積極的に参加し、社会参加や体験を広げましょ
う。
○家族ぐるみで地域の子育て家庭と付き合いましょう。
施策目標
(4)子育て家庭への経済的支援
① 現状と課題
子どもを持つことは基本的に個人の自由な選択にゆだねられますが、少なくとも
子どもを持ちたいと願っている人が子どもを持てるような社会づくりを進めていく
ことが重要です。しかし、育児や教育にかかる経済的負担が大きいために、希望す
る子どもの数を制限したり、子どもを持つことをためらう場合があり、それが少子
化の一因にもなっています。そのため、子育てにかかる経費の負担軽減のための施
策を充実させることは子育て支援の重要課題の一つであるといえます。
表 4-4-2 子育て家庭への経済的支援の状況
○児童手当
平成 17 年度までは、小学校第3学年終了前(9歳到達後最初の年度末)までを
支給対象としていましたが、平成 18 年度からは、支給対象を小学校第 6 学年ま
27
平成 20 年度施策目標
でに拡大し、第2子までは 5,000 円であったものを平成 19 年度からは、3 歳未
満の第1子と第2子に対しても 10,000 円を支給しています。
児童手当支給状況
H14 年度
H15 年度
H16 年度
3,736 人
269,150
3,760 人
270,920
5,633 人
372,055
支給児童数
支給総額(千円)
H17 年度
H18 年度
5,529 人
383,995
H19 年度
7,355 人
7,028 人
485,135
555,720
資料:こども福祉課
○ 3チャイルド子育て支援手当
丹波市独自の施策として3チャイルドすこやか支援事業を立ち上げ、3 人目で
3歳未満の子どもさんがおられる保護者に対し、月額 10,000 円の丹波共通商品
券を支給しています。
3 チャイルド子育て支援手当
H18 年度
H19 年度
288 人
35,200
支給児童数
支給総額(千円)
362 人
42,780
○児童扶養手当
母子家庭生活の安定と自立を助けるために、母子家庭及び母にかわってその
児童を養育している人に支給されます。また、父に重度の障害がある場合も支
給しています。
児童扶養手当支給状況
受給者数
支給総額(千円)
H14 年度
H15 年度
H16 年度
259 人
―
311 人
―
367 人
14,982
H17 年度
H18 年度
H19 年度
380 人
392 人
420 人
177,998
178,858
194,348
16 年分は、1 月のみの支払い。
○特別児童扶養手当
身体または精神に障害のある 20 歳末満の児童を監護する父親若しくは母親、
または父母にかわってその児童を養育している人に支給しています。
○乳幼児医療費の助成
子育て家庭の医療費負担の軽減を図るため、小学校 3 年生までの乳幼児を対
象として、乳幼児医療費の一部助成を行っています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
事業概要
65
経済的負担軽
減施策の周知
児童手当制度をはじめとする各種手
当ての支給について周知徹底を図り
ます。
広報等による周知
児童手当
小学校終了前(12 歳到達後最初の年
度末)までの児童を養育している人に
支給します。
受給者数 5529 人
(月額)
第一子
5,000 円
第二子
5,000 円
第三子 10,000 円
66
現 況
(H20 年度)
28
目 標
(H21)
担当課
継続
こども福祉課
継続、拡充
こども福祉課
平成 20 年度施策目標
67
3チャイルド子育
て支援手当
68
児童扶養手当
69
特別児童扶養
手当
3 歳未満児を含む 3 人以上の児童を養
育している人に支給します。
父と生計をともにできない児童の母
や、母に代わって児童を養育している
人に支給します。
身体または精神に障害のある 20 歳未
満の児童を養育している人に手当を
支給します。
延 3,520 件
継続
こども福祉課
受給者数 438 人
(H20.2 末現在)
継続
こども福祉課
受給者数 114 人
(H18.2 末現在)
継続
こども福祉課
継続
国 保・医 療
課
継続
健康課
70
乳幼児等医療
費助成
乳幼児から小学校3年生までを対象
に医療費の一部を助成します。
71
不妊治療にか
かる助成の周
知
県が実施している体外受精及び顕微
授精の特定不妊治療にかかる治療費
助成事業に関して周知に努めます。
小学校 3 年生までの医
療費の一部を助成。
入院外…医療機関ごと
に1日につき、700
円(所得を有しない
場合は 500 円)但し
月2回を限度とし、
一 部負 担金 を控 除
し た金 額を 助成 す
る。
入院…1割負担金をす
べて助成する。
治療費助成事業(県)に
ついて、広報等により周
知
72
妊婦健康診査
費助成事業
妊婦が安心して出産していただける
よう妊婦健診にかかる費用の一部を
助成する
母子手帳交付者
健診(5 回受診分)
40,000 円を限度で支給
継続
健康課
73
母子家庭等へ
の経済的支援
児童扶養手当の支給
母子寡婦福祉資金貸付
等の受付
継続
こども福祉課
74
母子寡婦福祉
資金貸付
継続
市広報に掲
載
こども福祉課
75
母子家庭高等
技能訓練促進
費交付事業
母子家庭の母が、就職に有利で生活の
安定につながる看護師、介護福祉士、
保育士等の資格取得のための促進費
を支給する
継続
こども福祉課
76
母子家庭自立
支援教育訓練
給付金事業
雇用保険制度等の指定講座を受講す
る母子家庭の母に給付金を支給する。
継続
こども福祉課
母子家庭の経済的自立の助成と、児童
の福祉増進を図るため、母子家庭等医
療費の助成や、母子寡婦福祉資金貸付
等の経済的支援を継続して行います。
母子寡婦福祉資金の貸付(相談・書類
受付・連絡調整・決定後の事後処理)
を行う。
新規申請 12 件
三年未満の養成機関で
修学期間の1/4 の期間
が対象で終業期間の 2/3
を経過したときに月額
103,000 円を支給する。
厚労省の認定講座で必
要 額 の 20% ( 最 高
100,000 円 ) を支 給す
る。
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○子育て用品のリサイクル活用を進めましょう。
○子育て経験者は家計のやりくりなどの工夫を教えてあげましょう。
29
平成 20 年度施策目標
親・家庭にしてほしいこと
○子育て家庭同士で子育て用品のリサイクル活用を進めましょう。
30
平成 20 年度施策目標
施策分野
4.地域における子育て支援
施策目標
(1)地域交流の促進
① 現状と課題
地域社会全体で子育てを支える活動は、市民自らが地域の課題を解決して住みよ
い地域環境を創造しようとするコミュニティ活動の一つに位置づけられます。しか
し、地域の伝統や人とのつながりが希薄になっている現在、その活動を実現させる
ためには、子どもとその家族が、地域住民と日ごろから交流を持っておくことが必
要です。
そのため、日々のあいさつや子ども会活動、祭りなど地域行事への親子での参加
等を通じて異年齢や地域住民との交流を促進し、地域の人々から「地域の子ども」
として認識してもらうとともに、子ども自身が地域で助け合うことの意義や喜びを
感じられるための取り組みを進めていく必要があります。
そして、小学校区を単位とした地域の範囲において、子育て、福祉、防犯、防災、
環境などの課題に取り組めるコミュニティ組織を育成し、住民の自治意識の向上や
地域の生活課題解決に取り組む自治能力の向上を図る必要あります。
本市では、現在、保育所や幼稚園、学校の行事などで、世代間交流を実施してい
るほか、各子育て学習センターにおいて、デイサービスに参加する高齢者との交流
や、寿学級の運動会への参加、いずみ会との交流を実施しています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
77
事業名
地域づくり
事業の展開
事業概要
小学校区を地域づくりの単位として
とらえ、自治会を中心としながら、校
区内で活動する団体・グループも含め
た老若男女が幅広く参画する組織『自
治協議会』を全小学校区に立ち上げ、
住民自身の視点で、子育てや教育、防
犯、防災、環境など様々な地域課題解
決のための自主活動を行うとともに、
次代を支える人材の育成と地域の活
性化、誰もが住みよい地域の実現をめ
ざします。
79
保育所の短
期体験
80
保育所園庭開
放
まちの子育てひろば等、保育所や幼稚
園、学校をはじめとする公共施設をで
きるだけ子育て中の親子に開放する
よう努めるとともに、地域の集会所や
公民館についても、自治会や関係団体
への理解を求めながら、子どもと保護
者の利用を促進します。
保育所に地域の在宅の親子が来所し、
保育所に入所している子どもたちと
一緒に活動を楽しむ。
保育所の園庭を開放し、親子が遊べる
ようにしている。
子育て応援ボ
ランティア登
録事業
子育てに関心があり、ボランティアと
して活躍していただける人を募り、子
育て事業に派遣します。
78
81
地域の交流が
できる場所の
拡充
31
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
自治協議会に対し地域
づくり交付金を交付し、
住民による地域づくり
を進める。
継続
心の合併室
継続
社会教育課
放課後子ども教室を市
内全25小学校で実施
し、地域で子ども達の安
全で安心な放課後を提
供するとともに、交流の
輪を広げる。
まちの子育て広場とし
て実施
公立
民間
3 箇所
19 箇所
―
継続
こども福祉課
継続
実施
社会教育課
こども福祉課
平成 20 年度施策目標
82
83
84
85
86
地域で保育等の援助を受けたい人と
ファミリーサ
行いたい人が会員となって、一時的に
ポートセンタ
預かり等育児について助けあいを行
ー事業(再掲)
う事業。
母親クラブ活動の育成・支援
児童館活動の
三世代の交流事業を実施し、地域との
充実
交流を図ります。
児童館の利用が難しい地区において、
移動児童館事
公共施設を利用して子育て支援事業
業
等を巡回実施する。
地域の高齢者や障害者、子育て中の男
性、中・高校生など、多くの地域住民
がふだんから交流し、子育て支援活動
世代間交流等 に関わっていけるよう、今後も子育て
の促進
学習センターにおける交流活動を推
進するとともに、保育所、幼稚園、学
校などの協力を得ながら、地域に開か
れた行事の開催を促進していきます。
民生委員・児
童委員、主任
児童委員との
交流支援
87
民生委員・児
童委員、主任
児童委員の活
動(子育て支
援事業)
88
高齢者による
子育て支援活
動の充実
地域で子育て支援を行っている民生
委員・児童委員、主任児童委員などと
子育て家庭が交流を図れるよう支援
します。また、地域交流の担い手とし
てさまざまな活動を活発に行うこと
ができるよう、市、各関係機関、団体
とともに連携を図ります。
児童虐待の早期発見・防止、地域住民
のネットワーク支援等を行います。
老人クラブによる子育て支援活動の
推進
19 年度登録会員数 126
名
継続
こども福祉課
三世代交流事業の実施
拡充
こども福祉課
―
子育て学習センターの
学習活動において、デイ
サービス参加者等の高
齢者との交流や、保育
所・幼稚園の異年齢児童
等の世代間交流を実施。
各民生委員・児童委員協
議会及び各民生委員・児
童委員や主任児童委員
が行う子育て家庭との
交流がスムーズに行え
るように活動の支援を
行う。
地域に密着した活動の
中で、子どもたちの様々
な状況の把握が可能で
虐待を発見することが
出来ることから、要保護
児童地域協議会委員を
委嘱する。(代表者会・
実務者会議・個別支援会
議)
課題を抱える親子を地
域でサポートする体制
を支援する。
老人クラブの活動を通
じて、高齢者と地域の子
どもが交流できる場を
支援する。
実施
継続
こども福祉課
社会教育課
継続
社会福祉課
継続
こども福祉課
継続
社会福祉課
継続
社会福祉課
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○子どもが地域の高齢者や障害者と交流できる場を設けましょう。
○地域団体やグループが連携して地域の親子と知り合えるためのイベン
ト等を開催しましょう。
○地域の伝統文化や地域行事などを子どもたちに伝えていきましょう。
○地域でのあいさつ(声かけ)を積極的にしましょう。
32
平成 20 年度施策目標
親・家庭にしてほしいこと
○地域で活動する民生委員・児童委員、主任児童委員さんなどとふだん
から交流を持ちましょう。
○地域行事に親子で参加しましょう。
○近隣とのあいさつや交流を積極的にしましょう。
施策目標
(2)地域の教育力向上
① 現状と課題
ボランティア活動などの社会奉仕体験活動や自然体験・社会体験をはじめ、様々
な体験活動を行うことは、児童・生徒が豊かな人間性や社会性をはぐくむことや、
子ども自らが地域への愛着を高める上で極めて重要です。しかし、家庭・地域の教
育力の低下などを背景にして、様々な体験機会の不足が懸念されています。そのた
め、地域社会で様々な体験活動の機会を子どもたちに「意図的」・
「計画的」に提供
する必要があります。
現在、本市では子ども会によるスポーツ活動や各種イベントをはじめ、スポーツ
クラブ 21、スポーツ少年団などの活動が行われています。また、児童館や公民館を
活用して、地域の協力を得ながら、放課後や土・日曜日にスポーツ活動やものつく
り教室、読み聞かせ教室などの講座を実施しています。さらに、中学校においては
「トライやる・ウィーク」を実施しており、地域の事業所等と連携し、子どもに職
業体験の場を提供しています。
一方、地域でこういった活動が活発化・充実化するには、地域住民の子育てへの
理解と協力が必要不可欠となります。
そのため、本市では、各子育て学習センターにおいて、保護者だけでなく地域住
民も対象として、子育てに関する講演会を開催しています。また、地域で子育て中
の親たちを支える子育てサポーターの養成を行っているほか、子育てサポーターに
対して、相互連携の促進、情報交換の機会を提供するなど、子育てサポーターの資
質向上を図る、子育てサポーターリーダーの養成を行っています。さらに、現在、
地域において託児ボランティアが活動しており、各子育て学習センターで子育て家
庭を対象とした行事や講座を開催する時など、派遣を依頼しています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
89
事業名
事業概要
現 況
(H20 年度)
地域活動の支
援
子ども会をはじめとした各種地域活
動への側面的な支援を充実させます。
また、児童館や公民館における各種講
座について、多くの子どもが参加でき
るよう、実施日等の見直しや、夜間開
催時の行き帰りの安全確保などに取
り組みます。
放課後子ども教室を市
内全25小学校で実施
し、地域の大人がコーデ
ィネーターや指導者と
して参画することで、地
域で子どもを育む環境
を創出する。
33
目 標
(H21)
継続
担当課
社会教育課
平成 20 年度施策目標
90
91
92
93
ボランティア
活動や職場体
験機会の充実
地域への愛着
を高める機会
の充実
地域の教育力
について考え
る場の提供
子育てサポー
ター及び子育
てサ ポ ー タ ー
リー ダーの養
成
ボランティア活動の重要性について
の啓発を進めるとともに、丹波市ボラ
ンティア・市民活動センターと連携
し、子どものボランティア活動の情報
を提供します。また、中・高校生等を
対象として、地域の理解と協力を得な
がら、社会体験機会の充実を図りま
す。
小・中学校などで地域に伝わる伝統行
事や祭り、文化財の保護活動などへの
参加を促進するとともに、子ども達が
地域の伝統文化について学び、地域へ
の愛着を高めることができるような
機会を充実させます。
子どもを生み育てることを社会全体
で応援する意識の醸成を図るため、今
後も子育て学習センターにおける子
育て支援に関する講習会など、あらゆ
る機会を通じて啓発を行っていきま
す。
今後も子育てサポーター及び子育て
サポーターリーダーの養成を推進す
るとともに、子育てサポーターが地域
の子育て家庭の支援について積極的
に活動できるよう支援していきます。
公民館、子育て学習セン
ター事業において、中学
生ボランティアの参画
を得た事業を実施。
総合的な学習の時間や
社会科において地域の
自然や伝統文化につい
て学ぶ機会をつくって
いる。
乳幼児期の子を持つ
親のみを対象とせず、
地域住民の参加も含
めた講演会を開催。ま
た、子育てサポーター
リーダーの養成を行
い、地域の教育力の向
上を図る。
子育てボランティア
に関心のある方子育
て学習センターで養
成し、積極的な活動の
場の提供を行う。
拡充
継続
社会教育課
学校教育課
継続
社会教育課
継続
社会教育課
③ 地域にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○地域の子どもは地域で育てるといった意識を持ちましょう。
○地域で子どもの体験学習の場を提供しましょう。
○地域のみんなでイベントを開催し、ボランティアを育てましょう。
○地域活動の中に子どもが主体的に参画できる機会を取り入れましょう。
○事業者は職場見学や職場体験を積極的に受け入れましょう。
○子育てサポーターやファミリーサポートセンターなど地域で子育てを支
援する活動に参加しましょう。
34
平成 20 年度施策目標
施策目標
(3)子育て支援ネットワークの構築
① 現状と課題
行政による子育て支援サービスや地域による子育て支援の活動などがより効果
的、効率的に行われ、子育て家庭がそれらのサービスや支援をより身近に享受でき
るためには、子育て支援の拠点となる施設を整備し、地域における情報の共有化を
図るとともに、行政をはじめ、地域で活動する団体やボランティアが一体となっ
て、総合的に子育て家庭を支援していく体制づくりが必要となります。
現在、本市においては、たんば男女共同参画推進会議の構成団体など多くの
地域団体が参加する子育て支援連絡会を設置しており、団体間で連携して、さ
まざまな子育て支援活動を展開しています。また、地域子育てネットワーク事業
を実施しており、小学校区毎に1名ずつ計 25 名の子育て家庭応援推進員が、見
守りや声かけ、子育て相談などによって子育て支援活動を実施しています。
さらに、地域の子育てを取り巻く環境の変化によって生じる諸問題に対し、
迅速かつ適切な対応を検討する場として、子育て支援ネットワーク会議を設置
しており、子育て関連問題の実態把握や日常生活上特別な子育て支援の必要な
事例の支援策の検討や、関係機関(保健・医療・福祉・教育)との連絡調整を行
っています。現在は市内6地域で実施しています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
94
子育て学習セ
ンタ ー事 業の
充実
95
情報提供体制
の一元化
96
97
子育て支援ネ
ットワーク会議
の設置
子育て支援ネ
ットワークの構
築
事業概要
育児相談や親子のふれあいの場、子育
てに関する情報提供、子育てサークル
の支援など、今後も子育て家庭の支援
及び家庭や地域の教育力向上に努め、
子育てに関する学習の拠点となる施
設としての機能充実に努めます。
子育てや子育ちに関する情報を分か
りやすく、総合的に提供できるシステ
ムの構築に努めます。
市内の6地域すべてに子育て支援ネ
ットワーク会議を設置し、各地域で子
育て関連の問題に対してきめ細かな
対応を推進するとともに、各子育て支
援ネットワーク会議が連携して、市全
体の子育て支援の充実を図れるよう、
体制を整備していきます。
子育て支援連絡会の活動支援や地域
子育てネットワーク事業の充実を図
るとともに、子育て支援に関するさま
ざまなサービスや情報が子育て家庭
に対して効果的、効率的に提供される
よう、行政、保育所、幼稚園、学校や、
地域で活動する民生委員・児童委員、
主任児童委員、各関係機関・団体、ボ
ランティアなどが連携し、地域ぐるみ
で子育て・子育ちを支援できる体制づ
くりに努めます。
35
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
親の主体的な「学び」
「育
ち」の場の提供と、子育
てネットワーク、サーク
ル等の自主的な活動を
支援。
拡充
社会教育課
子育て情報誌「えんじぇ
る」の発行(再掲)
実施
こども福祉課
市内6事業各地域単位
でネットワーク会議を
開催。各地域の子育て支
援機能を高める。
継続
社会教育課
子育て支援ネットワー
ク会議と家庭児童相談
室が連携して、相談業務
にあたり、子育て支援の
充実を図れる。
継続
こども福祉課
各地域のボランティア
団体や子育て学習セン
ターを通じて子育てに
関する自主的な活動を
行っているサークルが
繋がり、関係機関と連携
して子育てを支援でき
る体制づくりを推進。
継続
社会教育課
平成 20 年度施策目標
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○子育て学習センターの学習会やイベントに参加しましょう。
○回覧板等を利用して地域での子育ての情報交換を行いましょう。
○地域で活動する団体の間で交流をもちましょう。
○子育て家庭応援推進員の活動に協力しましょう。
○地域で子どもや子育て家庭への声かけをしましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○子育て学習センターを利用しましょう。
○地域で活動する民生委員・児童委員さんや主任児童委員さん、子育て
家庭応援推進員さんなどとふだんから交流を持ちましょう。
○近所づきあいや地域の人との交流を大切にしましょう。
36
平成 20 年度施策目標
施策分野
5.支援を必要とする子どもや家庭への対応
施策目標 (1)いじめや児童虐待の対策と充実
① 現状と課題
現在、乳幼児期からの虐待や学校におけるいじめや不登校、引きこもりなどにつ
いて、全国的にその件数が増加しています。これらの問題については、家庭や保育
所、幼稚園、学校などの関係機関だけでは解決することに限界があり、子どもや子
育て家庭の身近にいる地域住民など地域社会や地域の関係機関も連携し、社会全体
で取り組んでいく必要があります。
特に、子どもの最も重要な人権である生命・身体の自由をおびやかす虐待につい
ては、早期発見・早期対応・未然防止のために保護者への適切な指導や相談事業、
関係機関のネットワークを充実させることが必要です。
② 行政の今後の取り組み
番
号
98
99
100
101
102
事業名
「児童の権利
に関する条
約」 の普及促
進
児童虐待の予
防及び早期発
見
丹波市要保護
児童対策地域
協議会(たん
ば子ども安心
ネット)の設
置
虐待対策に関
わる専門職等
の資質の向上
育児支援家庭
訪問の実施
事業概要
現 況
(H20 年度)
子どもの健全な成長を保障するため
には、子どもを権利の主体者としてと
らえることが重要であり、「児童の権
利に関する条約」の理念・内容の普及
に努め、市民意識の高揚を図ります。
児童福祉法第 6 条3項
に基づき丹波市要保護
児童対策地域協議会設
置要綱に基づいた活動
を行う。
啓発冊子「じんけん丹
波」発行(年 1 回)。(子
どもの人権等について
啓発。
)
育児相談体制の充実や子育てサーク
ル活動の支援等により、育児不安の軽
減を図ることで虐待を予防するとと
もに、乳幼児健診時に親子間の様子に
も注意を払うなど、虐待の早期発見に
努めます。
児童虐待に関する諸問題について、福
祉、教育、医療、地域、警察などの関
係機関で連携体制を図り、情報交換や
啓発活動、虐待の早期発見や早期対応
を行う、要保護児童対策地域協議会を
設置しています。
妊娠時からの発生予防対策から親へ
のカウンセリングなどの支援に至る
まで、虐待に関わる専門職や学校の教
職員、地域の民生委員・児童委員等が
適切に対応していくため、最新の知見
の集積を進めるとともに、研修の参加
を促進します。
出産後間もない時期や、家族の状況な
ど様々な原因で子どもの養育が困難
になっている家庭を訪問し、抱えてい
る問題の解決、軽減を図る事業を新た
に実施します。
37
目 標
(H21)
担当課
継続
こども福祉課
継続
人権啓発セ
ンター
継続
健康課
継続
こども福祉課
継続
こども福祉課
虐待対応マニュアル「た
んば子ども安心ネット
マニュアル」に沿った虐
待に関する正しい知識、
正しい対応を行うため
に研修会を開催する。
継続
必要に応じ
マニュアル
の見直しを
行う。
こども福祉課
保護者のニーズにより、
関係機関と連携しながら
子育て家庭相談を行う。
継続
こども福祉課
乳幼児健診等母子保健
事業において、予防・早
期発見に努める。
相談・支援
丹波市要保護児童対策
地域協議会設置要綱に
基づき、要保護児童の早
期発見やその適切な保
護に努める。
丹波市要保護児童対策
地域協議会では、代表者
会議、個別支援会議を設
置し、各関係機関と連携
を図りながら情報交換
や適切な保護に努める。
平成 20 年度施策目標
103
104
105
いじめ問題解
消に向けた教
育の推進
不登校解消に
向けた教育の
推進
相談支援体制
の充実
児童生徒一人ひとりを大切にする豊
かな心の教育を実践するとともに、い
じめは絶対許さない、いじめのサイン
を見逃さない、日頃から望ましい人間
関係をつくっておく等の共通理解を
教職員全員がもち、保護者や関係機関
と密に連携し、いじめの解消に努めま
す。
楽しい授業、分かる授業づくりなどに
よる不登校を出さない対応を充実す
るとともに、不登校児童生徒に対して
は、学校復帰を支援するためのレイン
ボー教室や個別指導の充実を図るな
ど、解消に向けた教育を推進します。
スクールカウンセラーの配置を進め
るなど、いじめや不登校などの相談支
援体制の充実を図り、児童生徒の心の
安定と問題行動の防止・解決を目指し
ます。
全教職員で共通理解を図
り、協力し合う校内指導
体制をとり、校内研修を
積極的に行っている。
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
不登校児童生徒を出さな
い学校づくりと、不登校
児童生徒への支援を進め
ている。
継続
学校教育課
各関係機関と家庭児童相
談室が連携体制をとりな
がら必要に応じて相談支
援を行う。
レインボー教室の紹介
継続
こども福祉課
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
各関係機関と家庭児童相
談室が連携体制をとりな
がら必要に応じて相談支
援を行う。
各中学校及び一部小学校
にスクールカウンセラー
を配置し、子どもや保護
者の悩みを理解し、問題
行動の防止・解決に努め
ている。
各関係機関と家庭児童相
談室が連携体制をとりな
がら必要に応じて相談支
援を行う。
市内 10 校にスクールア
シスタントを配置し、効
果的な指導支援のための
補助活動を行っている。
106
スクールアシ
スタント配置
事業の実施
LD・ADHDなど特別な支援が必要
な児童生徒に対し、個別の支援を行う
ために人員を配置し、学校生活を支援
する。
107
家庭児童相談
室
家庭における健全な児童の養育を目
的として、児童における児童養育の技
術、家庭の人間関係、児童の福祉に関
する相談をします。
108
兵庫県西宮こ
どもセンターでの
支援
児童全般の問題について、家庭などからの相談に応じるとともに調査等に基づき、児童や保護者
に必要な指導を行う。緊急の場合には、被害にあった子どもの一時保護などを行う。
年間 延 400 件
相談活動
広報活動
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○日頃から孤立した家族がいないように、お互いに声を掛け合いましょ
う。
○子どもの表情や怪我などで気になることがあれば関係機関に報告し
ましょう。
38
平成 20 年度施策目標
親・家庭にしてほしいこと
○子どもとの関わり方に困ったら、すぐ友人や専門の機関などに相談し
ましょう。
○子育てについて話し合える仲間をつくる場に参加しましょう。
○家族は、母親の気持ちを理解し、良い相談相手になりましょう。
施策目標
(2)ひとり親家庭の自立支援の推進
① 現状と課題
近年の離婚件数等の増加に伴い、ひとり親家庭、特に母子家庭が急増しています。
母子家庭の母親の場合、子育てと生計の担い手という二重の役割を一人で担うこ
ととなり、住居、収入、子どもの養育等の面で様々な問題を抱えることになります。
中でも、就労に関しては、就業経験が少なかったり、結婚、出産等により就業が中
断していたことに加え、事業主側の母子家庭に対する理解不足や、年齢制限の問題
などが重なり、就職や再就職には困難が伴うことが多い状況です。この状況に鑑み、
福祉部門に就労支援員を設置することにより、適切な就労支援が行えるよう検討会
を実施します。今後は、こうしたひとり親家庭の安定した生活に向けて、それぞれの
抱える問題を的確に把握し、経済的支援だけでなく、育児相談や必要な情報提供を行
うなど、家庭環境を考慮し、自立に向けた様々な福祉サービスを充実することが必要
となっています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
現 況
(H20 年度)
109
ひとり親家庭
に対する生活
支援・就業支
援
110
ひとり親家庭
を対象とした
支援の周知
111
ひとり親家庭
生活支援事業
母子家庭などに対して、生活基盤の安
定のための講座を開設します。
112
母子相談
母子家庭・寡婦のさまざまな相談に応
じる。
113
母子寡婦福祉
資金貸付
(再掲)
母子寡婦福祉資金の貸付(相談・書類
受付・連絡調整・決定後の事後処理)
を行う。
事業概要
目 標
(H21)
担当課
継続
こども福祉課
継続
こども福祉課
ニーズの検
討
こども福祉課
年間 延 624 件
継続
こども福祉課
新規申請 5件
継続
こども福祉課
母子自立支援員を中心として、ひとり
親家庭の自立に必要な情報提供、相談 母子家庭の個々の状況に
や指導など、生活全般の支援を行うと 応じて、相談に応じ自立
ともに、職業能力の向上及び求職活動 を促す。
に関する支援を継続して実施します。
ひとり親家庭を対象とした経済的支 母子福祉資金の受付
援、生活支援、就業支援等について、 児童扶養手当の支給
広報や市ホームページ等を利用して 随時市広報に掲載してい
周知を図ります。
く。
39
―
平成 20 年度施策目標
114
婦人共励会
母子及び寡婦世帯の自立意欲の育成
と福祉の増進のための会です。
115
母子家庭等医
療費助成
母子家庭、父子家庭及び遺児に係る医
療費の一部を助成し、自立促進を図り
ます。
会員数 230 名
若年母子部の立ち上げ、
各種行事を通じて親睦も
深めながら、新しく子育
て支援事業に取り組み、
一人親家庭の支援に努め
る。
被保険者等負担相当額
から次の一部負担金を
控除した額を助成する
入院外・・医療機関ごと
に一日につき 500 円(所
得を有しない場合は
300 円)但し月 2 回を限
度とする。
入院・・1 割負担とする。
但し、1 ヶ月に同一医療
機関 2000 円(所得を有
しない場合は 1200 円)
を限度とする。
継続
こども福祉課
継続
国 保・医 療
課
③ 地域にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○ひとり親家庭の親子が地域で孤立することがないように声を掛け合
いましょう。
○事業所は母子家庭の経済的困難、就業困難を理解し母子家庭の母親の
就業機会を増やしましょう。
○ひとり親家庭の保護者はひとりで二人分の役割を担っていることを
理解しましょう。
施策目標
(3)発達の遅れや障害のある子どもへの支援の充実
① 現状と課題
安心して健やかに育つ権利は、すべての子どもに保障されなければなりません。
現在は、発達の遅れや障害のある子どもが、その成長と発達を支援するための専門
施設を利用するだけでなく、保育園・幼稚園・アフタースクールや小・中学校にも
在籍し、学習障害や多動等についての支援を必要とするケースが増えています。そ
のため、発達の遅れや障害のある子どもが健やかに成長していくために、子ども自
身だけではなく、親や家族にとっても地域の支えが不可欠となっています。
児童デイサービスの事業所である「つくし園」、「ことばの教室」の再編、「ひかみ障
害者・児生活支援センター」や小・中学校の特別支援学級における専門施設機能の充
実を図るとともに、子育ちや子育てを包括的に支援する療育拠点整備に着手します。。
また、それぞれの施設や地域が、発達の遅れや特別の支援を要する子どもに対する理
解や知識を深め、支援力を高めていくことが必要です。
40
平成 20 年度施策目標
さらに、子どもたちは年齢とともに在籍する施設・学校等が変わっていくため、関
係機関の支援の連携と、地域全体で成長・発達を支援していく仕組みや環境の整備が
重要となっています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
事業名
事業概要
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
116
発達の遅れや
障害のある子
どもへの理解
を深める啓発
発達の遅れや障害のある子どもとそ
の親・家族を支援するための地域づく
りを実現するために、多様化する障害
や障害児に対する理解を深めるため
の啓発を行います。
児 童 デイ サー ビ ス事 業
を 充 実さ せな が ら理 解
を深める啓発に努める。
継続
生活支援課
発達の遅れや障害に関わる療育・教育
相談や就学指導等について充実を図
るとともに、できる限り早い時期に相
談を受けられるよう、情報紙等やパン
フレット等で情報提供の充実を図り、
保護者の心理的負担の軽減のための
面談や必要なサービスの紹介等を行
います。また、乳幼児健診などにおい
て個別保健相談や訪問を行います。
児 童 デイ サー ビ ス事 業
や健康課、保育園などの
他 機 関と 連携 を とり つ
つ 情 報提 供や 個 別に 相
談業務を行う。
乳幼児健診や個別相談の
実施
のびのび相談(精神精密
相談) 月 1 回
なかよしパンダ教室(親
子あそびの教室)月2回
6ヶ月1クール
継続
生活支援課
継続
健康課
支援体制の整備
学校生活支援教員の配置
継続
学校教育課
丹波市就学指導委員会を
設け、適正な就学指導を
継続的に行っている。
継続
学校教育課
継続
こども福祉課
継続
生活支援課
継続
健康課
継続
学校教育課
117
発達の遅れや
障害のある子
どもとその親
や家族への情
報提供と相談
体制の充実
118
発達障害者支
援体制の整備
119
就学指導の充
実
120
121
障害児保育の
充実
特別支援教育
の充実
自閉症、注意欠陥、多動性障害などの
発達障害をできるだけ早期に発見し、
その子どもの状況に応じて適切に発
達支援が行われるよう、関係機関と連
携しながら、早期に発見し、早期に支
援するための体制づくりを進めます。
発達の遅れや障害のある子どもの実
態を把握するとともに、本人や保護者
の思いを十分に聴けるよう、就学指導
委員会等の弾力的な開催に努め、発達
の遅れや障害のある幼児児童生徒一
人ひとりの教育的ニーズに応じた適
切な就学指導が行われるよう努めま
す。
障害児保育を行う保育所の保育を充
実させるため、保育士が研修を受けた
り、療育専門職員が保育所・幼稚園を
訪問し、保育士等職員への療育方法の
助言を行うなど、一人ひとりの特性を
理解した保育が行えるよう、保育の質
の向上に努めます。また、発達の遅れ
や障害のある子が地域の保育所等で
保育が受けられるよう受け入れに努
めます。
実施している保育園を対
象に専門家による研修会
を実施した。
翌年度小学校に就学する
幼稚園児又は保育園児を
対象に構音検査・構音訓
練を実施する。
市内幼稚園・保育園・認
定こども園で実施する。
構音訓練期間3ヶ月
幼児健診後の継続指導と
して保育園、幼稚園等の
訪問の実施
特別支援教育担当教員の専門知識や
技術を高め、指導力及び資質の向上を
図るために、研修の充実を図り、LD
(学習障害)やADHD(注意欠陥/
多動性障害)、高機能自閉症など、障
害種の多様化や質的な複雑化に対応
できる体制を充実します。また各種の
研究会等により特別支援教育の改
善・向上に努めます。
特別支援教育の担当者の
研修会や障害等の多様化
に伴う各種研修会を実施
し、特別支援教育の推進
に努めている。
41
平成 20 年度施策目標
122
交流教育等の
推進
123
アフタースクー
ル事業の障害
児受け入れ
124
発達の遅れや
障害のある子
どもの在宅サ
ービスの充実
小、中学生の障害のある子どもに対す
る正しい理解と認識を深め、同時に障
害のある子どもの豊かな人間形成を
促進するために、障害児理解の推進や
交流教育、福祉教育を推進します。
障害のあるなしにかかわらず放課後
児童保育が利用できるよう、障害児の
受け入れ体制の整備を進めます。
児童デイサービス:発達の遅れや障害
のある子どもとその保護者へ集団及
び個別による支援を行います。
障害児ショートステイ:障害のある子
どもを介護している保護者が疾病等
の理由により介護が困難になった場
合に施設に一時的に保護します。
児童居宅介護:障害のある子どもに対
して、居宅生活における介護や日常生
活全般にわたる支援を行います。
障害のある子どもや保護
者の交流を活発に進めて
いる。
障害児等の利用状況
7事業所
継続
学校教育課
拡充
受入れ体制
の整備
こども福祉課
継続
生活支援課
児童デイサービス
障害児短期入所事業
居宅介護
通院介助
125
障害者自立支
援 法に 基づ く
サービス提供
障害者自立支援法に基づくサービス
を提供し、補装具費の支給などにより
障害のハンディキャップを軽減し、生
活しやすいよう支援していきます。
補装具費の支給
日常生活用具費の支給
継続
生活支援課
126
日中一時支援
事業
障害児をもつ保護者の就労支援と家
族の負担軽減を目的とした中高生障
害児の預かり体制整備を推進します。
5 事業所に委託
継続
生活支援課
重度障害児に係る医療費の一部を助
成することにより福祉の増進を図り
ます。
医療費の一部を助成
入院外・・一部負担金は
医療機関ごとに 1 日につ
き 500 円(所得を有しな
い場合は 300 円)但し月
2 回を限度とし、一部負
担金を控除した額を助成
する。
入院・・一部負担金をす
べて助成する。
継続
国保・医療課
127
障害者医療費
助成
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○保護者同士が語り合える場をつくっていきましょう。
○障害や障害児に対する理解を深めましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○現在行われている障害児に関わる療育・相談事業や就職指導などに積
極的に参加しましょう。
42
平成 20 年度施策目標
施策分野
6.仕事と子育ての両立支援
施策目標
(1)男性の子育て参加の促進
① 現状と課題
夫婦共働きの増加や核家族化が進行する現在、男女がともに仕事と子育てを両立
していくためには、
「子育ては女性の仕事」という固定的な性別役割分担意識を見直
し、家庭生活において男女がともに協力し合い、それぞれが責任を担っていくこと
が必要です。
本市では、固定的な性別役割分担意識を見直すために、家庭、地域及び職場での
意識啓発を推進していくとともに、子育て学習センターで行う子育ての教室やイベ
ントへの男性の参加を促進しています。
② 行政の今後の取り組み
番
号
128
129
事業名
固定的な性別
役割分担意識
の見直し
家庭における
父親の役割に
ついての啓発
現 況
(H20 年度)
事業概要
家庭、地域及び職場での固定的な性別
役割分担意識を見直し、男女がともに
協力し合い、それぞれが責任を担える
地域社会の構築を目指した丹波市男
女共同参画計画「丹(まごころ)の里
ハーモニープラン」に基づき、共同と
参画の意識啓発を推進していきます。
妊娠から出産・子育てにおける父親の
役割や支援の必要性について理解を
深めるための啓発、広報活動を推進し
ます。また、子育て学習センターで実
施している子育てに関する教室やイ
ベント、家庭教育に関する学習などに
ついて、父親の参加を積極的に呼びか
けるとともに、拡充を図ります。
丹波市男女共同参画計画
「丹(まごころ)の里ハー
モニープラン)を関係各
所に配布するとともに、
その概要版を全戸に配
布。また、各自治会に推
進員を設置。
啓発冊子「じんけん丹
波」発行(年 1 回)
男女共同参画社会の推
進について啓発
家庭教育に関する
学習活動を土日に
開 催 し 、父 親 の 参 加
を 呼 び か け 、参 加 し
やすいように実施。
家庭科や性教育、道徳の
授業を通して、家庭にお
ける父親の役割につい
て学ぶ機会をつくって
いる。
目 標
(H21)
担当課
丹波市男女
共同参画プ
ランに基づ
き推進
心の合併室
継続
人権啓発
センター
継続
社会教育課
継続
学校教育課
③地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○地域で固定的な性別役割分担に対する意識を見直していきましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○父親は育児方法について母親と共通の認識を持ちましょう。
○夫婦で話し合い、協力して家事・育児を行いましょう。
43
平成 20 年度施策目標
施策目標
(2)就労環境の改善
① 現状と課題
日本の社会の中では家庭や家族よりも職場を優先するという考え方がいまだに
根強く残っていると言えます。この職場優先の考え方は、従来からの固定的な性別
役割分担と結びつくことで、女性の社会進出を阻害し、就労している女性の結婚や
出産を断念させてしまうことが懸念されます。また同時に、夫婦共働きの子育て家
庭においては、仕事と子育ての両立をより困難なものとしています。
そこで、子育て家庭に配慮した職場環境づくりを推進するとともに、女性も男性
も育児休業を取得しやすい職場の雰囲気づくり、労働時間の短縮等、事業所への啓
発・周知を行っていく必要があります。
② 行政の今後の取り組み
番
号
130
131
現 況
(H20 年度)
事業名
事業概要
仕事と子育て
を両立できる
雇用環境づく
りの促進
事業主に対して、育児休業制度の導入
と利用促進、労働時間の短縮などの啓
発を図るとともに、従業員にも子育て
支援の重要性について意識啓発を行
い、仕事と子育てを両立できる職場環
境づくりの必要性について理解と協
力を求めていきます。
育児休業制度
の定着
育児休業の取得率を高めるため、企業
に対して育児・介護雇用安定助成金等
をPRし、育児休業制度の導入及び休
業中の手当支給などの促進を求めて
いきます。また、全従業員に対して育
児休業制度についての周知を図り、気
兼ねなく育児休業を取得できる職場
環境づくりの啓発に努めます。
アンケート調査の実施
実態の把握
ファミリーサポートセンターの活用促 継続
進
県 と 連 携 、広 報 活 動
実態の把握
継続
担当課
新産業創
造課
こども福祉課
新 産 業 創
造課
少子化対策民間活
動支援事業の実施
継続
こども福祉課
継続
新 産 業 創
造課
実施
実態の把握
こども福祉課
新 産 業 創
造課
132
育児時間確保
のための職場
理解の促進
子育て家庭の男性、女性がともに、育
児の時間を確保できるよう、勤務時間
の短縮、有給休暇の取得促進等につい
て事業主に対する啓発に努めます。
県 と 連 携 、広 報 活 動
133
職場復帰や再
就職に向けた
支援の充実
育児休業取得後の職場復帰や、退職後
の再就職を支援するため、女性の就職
に関する講座や研修会等の情報提供
を充実させます。
―
134
就労妊婦に
対する健康
支援の充実
(再掲)
妊娠中及び出産後の女性労働者が主
治医等から受けた指導事項及び必要
な措置を、事業主が正確に知ることが
できる、母性健康管理指導事項連絡カ
ードについて、働く妊産婦や事業主に
対する普及・啓発を図ります。
44
目 標
(H21)
妊婦訪問・相談の実施
妊娠届時に「母性健康管
理指導事項連絡カード」
について周知。
継続
健康課
平成 20 年度施策目標
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○事業所は子育ての大切さを理解し、労働時間を短縮したり、休暇のと
りやすい職場環境をつくりましょう。
○育児休業制度を導入するとともに、子育て家庭が制度を利用しやすい
職場の雰囲気を醸成しましょう。
○長時間労働など職場優先の雇用慣行を是正しましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○育児休業を上手にとって、夫婦ともに子どもと過ごす時間を大切にし、
仕事と子育ての両立をめざしましょう。
○職場から早く帰宅するなど、できるだけ子どもとふれあう時間を増や
しましょう。
○ノー残業デーを決めましょう。
45
平成 20 年度施策目標
施策分野
7.子どもや子育て家庭にとって安全・安心なまちづくり
施策目標
(1)遊び場の環境整備
① 現状と課題
子どもは、遊びや運動などを通じて体力や機敏性を高めるとともに、子ども同士
で社会性や協調性などを学び、自立心や仲間意識を養っていきます。
しかし最近では、子どもの屋外での遊びが減少し、テレビやゲームなどの室内の
遊びが増加しているのに加え、公園遊具の老朽化など公園の安全面、衛生面の不安、
身近で自由に遊ぶことのできる場の減少などから、戸外で自由に遊ぶ子どもを見る
ことが少なくなってきました。子どもの健全育成を図るためにも、子どもたちが地
域の中で自由に遊び、安全に過ごせる場の整備が必要となっています。
本市には、子どもたちを含めた地域住民の身近な遊び場として、児童館を市内2
か所で開設しており、市民ニーズに応じたプログラムの充実などに取り組んでいま
すが、2か所ともに氷上地域での設置となっており、身近に利用できる施設である
とは言い難い状況となっています。児童館は子どもの健全育成を図るうえでも重要
な施設であり、今後は施設の配置や、ニーズに応じた運営や事業の充実が求められ
ます。
児童館名称
利用時間
所在地区
こうがやま児童館
8:30~17:00
氷上町成松
しろやま児童館
8:30~17:00
氷上町石生
休館日
日曜日、祝日
年末年始(12/28~1/4)
日曜日、祝日
年末年始(12/28~1/4)
② 行政の今後の取り組み
番
号
135
事業名
公園・遊び場
の環境整備・
美化
136
児童館の整
備・運営
137
移動児童館事
業
(再掲)
138
遊び場の情報
提供の充実
現 況
(H20 年度)
事業概要
市民が快適に利用できる公園環境を
整えるため、清掃や障害物の除去な
ど、公園の美化・環境整備を地元との
協働のもと、推進していきます。また、
利用者のマナー向上のための啓発を
行います。
地域社会における児童のレクリエー
ションセンターとして、健全で楽しい
遊び場を与え、育成を行なう施設とし
て設置・運営する。
児童館の利用が難しい地域において、
公共施設を利用して子育て支援事業
等を出前実施します。
広報や市ホームページによる情報提
供を充実させます。
46
目 標
(H21)
公園の周辺自治区、ボラン
拡充
ティア団体に維持管理をし
遊具の点検
ていただき、環境美化に
12 公園
努めている。 17 公園
定期的な公園の清掃を実
継続
施する。
2館
氷上地域の利用がほとん
拡充
どで、地域外からの利用
は少ない。
―
子育て学習センターや市
の広報及びチラシを通し
て情報提供。
児童館事業の広報掲載や
防災無線による周知をし
た。
実施
(継続)
(継続)
担当課
都市住宅課
社会福祉課
こども福祉課
こども福祉課
社会教育課
こども福祉課
平成 20 年度施策目標
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○子どもが自然に親しみながら、安全に遊べる環境づくりに努めましょ
う。
○公園や遊び場周辺の環境美化に取り組みましょう。
○外で遊んでいる子どもの安全を気にかけ、地域で見守りましょう。
○地域の遊び場情報を子育て家庭に提供しましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○地域の遊び場や、遊び場での活動情報、イベント情報について、親同
士で情報交換しましょう。
○子どもと一緒に外遊びをしましょう。
施策目標
(2)安全・安心な生活環境の整備
① 現状と課題
多くの公共的施設では、授乳やおむつ替えを行う場所がないため、乳幼児連れで
の利用が困難となっています。また、道路等でも歩道が整備されていない場所は、
子ども連れや子どもだけの通行に危険な箇所もあります。そのため、小さな子ども
連れの家族や子どもが安心して外出できるような建物・施設及び道路の改善策を図
ることが必要となります。
本市では、県の「福祉のまちづくり条例」に則って誰にとっても利用しやすい建
築物の改善や道路等の交通環境整備を計画的に行っており、児童育成環境の整備と
いう観点からも全ての人にやさしいまちづくりを進めているところです。
② 行政の今後の取り組み
番
号
139
事業名
事業概要
福祉のまちづ
くりの推進
「福祉のまちづくり条例」に則って、
妊産婦や子ども連れでも安心して外
出できるすべての人に優しいまちづ
くりを推進するとともに、不特定多数
の人が利用する建物におけるスロー
プやエレベーターの設置、道路におけ
る歩道の敷設や段差の解消等につい
て計画的に進めます。
47
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
福祉のまちづくり条例に
係る届出の徹底を図る。
継続
社会福祉課
建 設 課
生活安全課
平成 20 年度施策目標
140
子育て家庭が
外出しやすい
環境づくりの
促進
小さな子ども連れでも気兼ねなく外
出し、社会参加ができるように、道路
や歩道と車道の分離など、安全で快適
な歩行空間の確保を促進します。
平成 20 年度から実施
継続
建設課
小さな子ども連れでも気兼ねなく外
出し、社会参加ができるように、公共
的施設におけるおむつ替えのスペー
スが整備された多目的トイレや授乳
コーナー等の設置、確保を促進しま
す。
―
継続
新産業創造
課
―
義務教育終了前の子ども
のいる方、出産の見込ま
れる方等の優先入居を実
施。(一部団地)
141
市内の商業施
設に向けた整
備の促進
子育て中の家庭が子ども連れでも気
軽に商業施設を利用できるよう、おむ
つ替えや授乳のためのスペース、託児
コーナー、禁煙コーナー等の整備が進
むよう、協力の呼びかけや、啓発を行
います。
142
新婚世帯・子
育て世帯への
入居支援
新婚世帯・子育て世帯の市営住宅入居
支援を行います。
実施
継続
新産業創造
課
都市住宅課
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○だれもが住みやすいまちを目指し、福祉のまちづくりに協力しましょ
う。
○公共的施設におむつ替えや授乳できる場所を設置しましょう。
○子どもや子ども連れの人が外出しやすいように、歩道に物を置かない
ようにしましょう。
○公共の乗り物などでは、妊婦や子ども連れの母親に席を譲りましょ
う。
親・家庭にしてほしいこと
○道路や施設で危険な箇所があれば通報しましょう。
48
平成 20 年度施策目標
施策目標
(3)子どもの交通安全・防犯対策の推進
① 現状と課題
子どもの登下校時や外出時に交通事故や犯罪の被害に遭わないように、保護者や
子どもに対する交通安全教育の徹底、通学路・公園周辺の整備、関係機関・団体と
連携した見まもり活動の強化、避難場所の設置拡充、情報の早期伝達など、地域ぐ
るみの安全対策が必要となります。
そのためには、市民一人ひとりが防犯に対する意識を強く持ち、警察、学校、関
係機関、関係団体が連携を図り、地域ぐるみで事件や犯罪のない明るく安全安心な
まちづくりに取り組んでいくことが必要です。また、防犯意識の高揚を図るために、
防犯に関する情報提供や防犯講習を実施するなど、情報ネットワークの構築が大切
となります。
交通安全教育については、各保育所、幼稚園、学校等において、警察と連携した
交通安全教室が実施されています。通学路の安全確保についても、防犯灯の整備等、
地域の要望など必要に応じて、順次整備を進めているところです。
また、防犯対策については、丹波防犯協会、少年補導員等により夏祭り等イベン
ト時の巡回、防犯パトロールなど、地域による見守り活動が実施されていますが、
子どもを狙った犯罪が増加する中、今後も、地域ぐるみによる防犯の見守り活動が
必要です。
② 行政の今後の取り組み
番
号
143
144
145
146
事業名
事業概要
地域交通安全
運動の推進
6歳未満の子どもを車に乗せる際の、
チャイルドシートの着用を中心に啓
発・広報に努めます。あわせて地域の
交通安全を推進するために、地域住民
対象の交通安全教室を開催します。
交通安全教育
の推進
通学路の安全
の確保
防犯情報の提
供体制構築
保護者や子どもを対象として、保育
所、幼稚園、学校、警察などが連携し
て、子どもの発達段階に応じた交通安
全教室を実施する。
現 況
(H20 年度)
目 標
(H21)
担当課
防災行政無線広報 8 日
車両広報
2日
自治会等
拡充
生活安全課
保育所
14 園
幼稚園
6園
小学校
25 校
中学校
7校
特別支援学校
1校
歩道整備や防犯灯設置の推進、危険
箇所等の随時点検を行い、安全な通学
路の確保に努めます。
防犯灯の設置
事件・事故の情報や不審者情報などに
ついて、保育所、幼稚園、学校、警察
と連携し、防災行政無線放送等の利活
用により、地域や子育て家庭への迅速
な情報提供に努めます。
①防災行政無線等による
迅速な情報提供
②市広報、ホームページ
等を通じた市民への注意
喚起
③市教育委員会、丹波警
察署、丹波県民局との連
携や情報伝達
幼稚園、小中学校、警察
との連携体制が整ってい
る。
49
拡充
保育所 22 園
幼稚園 10 園
小学校 25 校
中学校 7 校
特別支援学
校1校
生活安全課
継続
生活安全課
継続
生活安全課
継続
学校教育課
平成 20 年度施策目標
147
148
防犯意識の高
揚
地域ぐるみに
よ る 防 犯活 動
の推進
保育所や幼稚園、学校において、保護
者や子どもに不審者・不審車両に対す
る対応指導などの防犯教育を行うと
ともに、地域住民に対しても、子ども
を犯罪の被害から守るための意識啓
発を行っていきます。
地域の見守り体制を強化し、子どもを
ねらった犯罪を未然に防ぐため、「子
ども 110 番の家」の啓発、防犯パトロ
ールなど、地域環境の中で犯罪の発生
しない環境整備を推進します。
149
地域と学校の
連携による見
守り
地域団体と学校が連携して子どもの
登下校の見守りを行います。
150
こどもを守る
110 番の家
子どもたちが登下校時などに、不審者
に出会うなどの危険を感じたとき、助
けを求める緊急避難所の整備を進め
ます。
151
薬物乱用防止
対策啓発事業
青少年の薬物乱用に対する理解を深
めるため、学校での薬物乱用防止教育
を支援します。
152
県警ホットライ
ンの設置(緊
急通報装置)
①広報誌、ホームページ
による意識啓発
②市教育委員会、丹波警
察署、丹波県民局との連
携や情報伝達
③防犯協会による啓発
④少年補導員による啓発
⑤青少年を取り巻く環境
実態調査
⑥高校生通学列車指導
⑦防犯パトロール(イベ
ント、通学路他)
⑧青少年愛護活動推進協
力員による啓発
⑨ひょうごハートブリッ
ジ運動
多くの学校で不審者への
対応について訓練等を通
じて防犯意識の高揚に努
めている。
①「まちづくり防犯グル
ープ」との連携強化
②自治会、PTA と連動し
た地域ぐるみでの見守り
運動
③防犯協会による啓発、
パトロール
④少年補導員による啓
発、パトロール
丹波市内のどの校区にお
いてもPTAの協力を受
け、地域のボランティア
による巡回警備など不審
者に対する防犯体制が整
っている。
PTAを中心に、子ども
見守り隊を発足させ、地
域住民の協力を得ながら
子どものいのちを守り育
てる取組について実施。
各校区でボランティアを
募り、登下校時の安全確
保に努めている。
子どもを守る110番の
家のデータを関係機関で
共有し、研修会を行うこ
とによってより緊密な連
携を図っている。
児童生徒の発達段階に合
わせて道徳や学級活動に
おいて薬物乱用防止に対
して指導を行っている。
継続
生活安全課
継続
学校教育課
継続
生活安全課
継続
学校教育課
継続
社会教育課
継続
学校教育課
生活安全課
継続
学校教育課
生活安全課
継続
学校教育課
生活安全課
幼稚園、小・中・高等学校や保育所、児童館等の児童福祉施設での異変をいち早く県警本部に知
らせ、被害の最小限化を図る体制
50
平成 20 年度施策目標
③ 地域や親・家庭にお願いすること(行動目標)
地域にしてほしいこと
○地域のみんなで交通ルールを守りましょう。
○地域の団体やグループで防犯活動を実行しましょう。
○外で遊んでいる子どもの安全を気にかけ、地域で見守りましょう。
○子ども 110 番の家に協力しましょう。
○地域で不審者を見かけたら通報しましょう。
○地域の防犯活動に協力しましょう。
○子どもが夜遅くに出歩いていたら注意しましょう。
親・家庭にしてほしいこと
○子どもに交通ルールをきちんと教えるとともに自らもお手本を示しま
しょう。
○子どもの外遊びにはできるだけ付き添いましょう。
○子どもの日没後や深夜にわたる徘徊、無断外出には厳しく注意しまし
ょう。
51