スライド 1 - 岡三にいがた証券株式会社

取材レポート
取材日:2013年10月30日
エクイティ情報部 小森 卓
2013年11月7日作成
コメリ(8218
株価 = 2,442 円 ( 11/06 ) 年初来高値 =
予想PER (連結)= 13.3 倍
時価総額
1,329 億円
3,200
東証1部)
円 ( 05/08 ) 年初来安値 =
実績PBR (連結) = 1.06 倍
発行済株式数
5,441 万株
2,158 円 ( 01/04 )
実績ROE (連結) = 8.3 %
予想配当利回り = 1.47 %
<<投資判断>>
2014年3月期の上半期は春先の全国的な天候不順や東北・北陸地方の梅雨明けの遅れが響き会社計
画を下回る結果となった。下期は既存店売上高や商品荒利率の回復が見込まれることから増収増益
は確保する見通し。
PB商品の比率は今期38%を目標にしており、荒利率の向上を今後も図っている。農業アドバイ
ザーの配置による農家の需要の取り込みやリフォーム事業の強化、人口密集地への出店など新しい
取組みも進めている。また、来年度から北海道で100店舗を超える本格展開が計画されており、今
後も成長が期待できる。
<<業績推移(連結)>>
第2四半期累計
決算期(年/月)
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益 一株純利益 一株配当金
2012/09
162,243
12,683
12,609
7,426
146.26
17.00
2013/09
164,254
11,638
11,269
6,633
130.64
18.00
通期
決算期(年/月)
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益 一株純利益 一株配当金
2011/03
298,594
15,869
15,350
5,698
111.86
34.00
2012/03
312,017
20,226
19,617
9,687
190.78
35.00
2013/03
319,245
19,178
18,570
10,000
196.94
36.00
2014/03
329,000
19,300
18,700
10,000
196.92
36.00
単位:百万円、一株純利益・配当は円
2014/03 は予想
予想は、会社予想。
<<天候不順が響き下方修正>>
春先の全国的な天候不順や東北・北陸地方の梅雨明けの遅れなどにより、季節商材の販売が低迷し
たことなどから、既存店売上高は前年比2.7%減となった。「金物・資材・建材」などのボリュームゾー
ンは売り負けない仕掛けを作っていたが不十分だった。
部門別の動向を見ると、「金物・資材・建材」
分野の売上は、春先は前年売上を伸ばした波
板や補修用品などの反動減により苦戦したが、
工具、木材、住設機器などを中心に8月以降
は回復基調となっており、474億円と前年同
期比2.8%増となった。
園芸・農業用品は、春先の低温や東北・北陸
地方における梅雨明けの遅れの影響により、
肥料・農薬を中心に伸び悩み、448億円と同
0.8%増となった。
カテゴリー別売上高
売上高(百万円)
金物・資材・建材
47,408
園芸・農業用品
44,826
家庭用品
38,412
オフィス・レジャー用品
22,340
小計(灯油除く)
152,988
その他(灯油)
3,036
HC部門計
156,024
その他部門
3,054
売上高合計
159,079
営業収入
5,175
合計
164,255
コメリ決算資料より作成
巻末に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。
構成比
28.9%
27.3%
23.4%
13.6%
93.2%
1.8%
95.0%
1.9%
96.9%
3.1%
100.0%
前年比
102.8%
100.8%
99.7%
100.4%
101.1%
101.7%
101.1%
103.2%
101.1%
104.8%
101.2%
1
取材レポート
コメリ
(8218東証1部)
家庭用品は布団や毛布などの寝具は好調に推移したが化粧品や紙おむつなどのヘルスアンドビュー
ティー用品が苦戦し、売上高は384億円の同0.3%減となった。
オフィス・レジャー用品は、家具や収納用品の販売が低迷したがキャンプ用品の販売が好調に推移し、
売上高は223億円と同0.4%増、灯油他は販売単価の上昇により30億円と同1.7%増となった。
以上のことから第2四半期累計の営業収益は1,642億円と同1.2%増となった。
利益面では、「金物・資材・建材」の荒利率は波板、雨どいなどの苦戦などにより前年比0.4%悪化、園
芸・農業用品は春先の苦戦により0.4%悪化、家庭用品はアテーナ・ブランドが好調だったことから
0.6%改善した。ホームセンター(HC)部門全体では前年比横這いだったが、その他部門含めると0.1%
減となった。春先の苦戦と為替の影響をプラ
イベートブランド(PB)比率の向上で補えな
かった。PB比率は2013年9月時点で36.9%と前
年時から1.5%増加している。
以上の結果から営業利益116億円、同8.2%
減、経常利益は112億円、同10.6%減、純利益
は66億円、同10.7%減となった。
<<下期の計画>>
カテゴリー別荒利率
荒利益高(百万円)
金物・資材・建材
17,599
園芸・農業用品
14,645
家庭用品
11,147
オフィス・レジャー用品
7,777
小計(灯油除く)
51,169
その他(灯油)
404
HC部門計
51,574
その他部門
764
売上高合計
52,338
営業収入
5,175
合計
57,514
コメリ決算資料より作成
前年比
101.7%
99.5%
101.9%
100.0%
100.8%
98.7%
100.8%
105.0%
100.9%
104.8%
101.2%
荒利率
37.1%
32.7%
29.0%
34.8%
33.4%
13.3%
33.1%
25.0%
32.9%
100.0%
35.0%
前年比
-0.4
-0.4
0.6
-0.1
-0.1
-0.4
±0.0
0.4
-0.1
±0.0
±0.0
第2四半期累計の状況を踏まえて、2014年3月期通期の業績予想を下方修正し、営業収益3290億円
(同3.1%増)、営業利益193億円(同0.6%増)、経常利益187億円(0.7%増)、純利益100億円(同0.0%)
としている。
下期の既存店売上高は期初には含まなかった消費増税前の駆け込み需要などを組み込むほか、ボ
リュームゾーンの仕掛けをきっちり行い、客数を増加させることなどで前期比1.4%増(前回計画比
1%ポイント増額修正)を見込む。荒利利率0.3%ポイント下方修正し30.8%(前年比0.3%増)にし、販
売費をパート従業員の戦力化を測り、計画比9億円減の467億円に減少させるなどの施策を行い、計画
をクリアする意向。
<< 通期で35店舗の出店へ>>
コメリパワー4店舗(下期3店舗)、ホームセンター(HC)7店舗(同4店舗)、ハード&グリーン(HG)24店
舗(同21店舗)の合計35店舗(同28店舗)を出店する計画。新規出店は年間3万坪から3.5万坪を計画して
いる。住宅密集地の新業態は2点あるが核商品を差別化するなどやりながら形態を変えてゆく意向。
<< 今後の取組みへ>>
2020年に市場規模12兆円が見込めるリフォーム事業強化し、農業の産業化を睨み2013年9月時点で84
名の農業アドバイザーを25県下、363店舗に配置し農業指導体制を充実させる。今期中に100名に増員
する計画。また、インターネット事業は今期200億円の売上を目標としている。カード事業もコメリグ
ループでの利用金額によって還元率がUPするFSPを2014年4月より全店でスタートする。
<< 北海道への店舗展開>>
商圏に合わせてパワー、HC、HGで展開する。パワーは商圏人口10万人、HCは5万人、HGは1万人を目
途とするが、北海道は面積が広いので大型店の構成が従来よりも多くなる見込み。トータル100店舗を
超える出店を計画している。ドミナント化を図るためにもそれなりの店舗数が必要。店舗数が多くな
れば、物流センターも建設する。それまでは花巻から配送する。出すからには速やかに店舗を増やす
意向であり、九州と同じペース(6年間で143店舗)が見込まれる。
巻末に重要な注意事項が記載されていますので、十分にお読みください。
2
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込み)
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株式の売買取引には、約定代金(単価×数量)に対し、最大 1.242%(税込み)
(手数料金額が 2,700
円を下回った場合は 2,700 円(税込み)
)の売買手数料をいただきます。ただし、株式累積投資は一
律 1.242%(税込み)の売買手数料となります。国内株式を募集等により購入いただく場合は、購入対
価のみをお支払いいただきます。
外国株式の海外委託取引には、約定代金に対し、最大 1.35%(税込み)の売買手数料をいただきま
す。
※外国証券の外国取引にあたっては、外国金融商品市場等における売買手数料および公租公課その他
の賦課金が発生します(外国取引に係る現地諸費用の額は、その時々の市場状況、現地情勢等に応
じて決定されますので、その合計金額等をあらかじめ記載することはできません)
。外国株式を募
集等により購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。
・株式は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の変動による株価の変動によっ
て損失が生じるおそれがあります。
・株式は、発行体やその他の者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等によ
り、株価が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
・また、外国株式については、為替相場の変動によって、売却後に円換算した場合の額が下落するこ
とによって損失が生じるおそれがあります。
<債 券>
債券を募集・売出し等により、または当社との相対取引により購入いただく場合は、購入対価のみ
をお支払いいただきます。
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よって損失が生じるおそれがあります。
・債券は、発行体やその他の者の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等によ
り、債券価格が変動することによって損失が生じるおそれがあります。
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<個人向け国債>
個人向け国債を募集により購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。個人向け
国債を中途換金する際は、次の計算によって算出される中途換金調整額が、売却される額面金額に経
過利子を加えた金額より差し引かれます(直前 2 回分の各利子(税引前)相当額×0.79685)
。
・個人向け国債は、安全性の高い金融商品でありますが、発行体である日本国政府の信用状況の悪
化等により、元本や利子の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるおそれがあります。
<転換社債型新株予約権付社債(転換社債)>
国内市場上場転換社債の売買取引には、約定代金に対し、最大 1.08%(税込み)
(手数料金額が 2,700
円を下回った場合は 2,700 円(税込み)
)の売買手数料をいただきます。転換社債を募集等によりご
購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。転換社債は転換もしくは新株予約権の
行使対象株式の価格下落や金利変動等による転換社債価格の下落により損失が生じるおそれがあり
ます。また、外貨建て転換社債は、為替相場の変動等により損失が生じるおそれがあります。
<投資信託>
投資信託のお申込みにあたっては、銘柄ごとに設定された費用をご負担いただきます。
・お申込時に直接ご負担いただく費用:お申込手数料(お申込金額に対して最大 3.78%(税込み)
)
・保有期間中に間接的にご負担いただく費用:信託報酬(信託財産の純資産総額に対して最大年率
2.106%(税込み)
)
・換金時に直接ご負担いただく費用:換金手数料
(お申込金額に対して 1 口当り最大 1.08%(税込み)
)
また、信託財産留保金(換金時に適用される基準価額に対して最大 0.5%)
・その他の費用:監査報酬、有価証券等の売買にかかる手数料、資産を外国で保管する場合の費用
等が必要となり、商品ごとに費用は異なります。お客様にご負担いただく費用の総額は、投資信
託を保有される期間等に応じて異なりますので、記載することができません(外国投資信託の場
合も同様です)
。
・投資信託は、国内外の株式や債券等の金融商品に投資する商品ですので、株式相場、金利水準、
為替相場、不動産相場、商品相場等の変動による、対象組入れ有価証券の価格の変動によって基
準価額が下落することにより、損失が生じるおそれがあります。
・投資信託は、組入れた有価証券の発行者(或いは、受益証券に対する保証が付いている場合はその
保証会社)の経営・財務状況の変化およびそれらに関する外部評価の変化等による、対象組入れ有
価証券の価格の変動によって基準価額が変動することにより、損失が生じるおそれがあります。
・上記記載の手数料等の費用の最大値は今後変更される場合があります。
<信用取引>
信用取引には、約定代金に対し、最大 1.242%(税込み)
(手数料金額が 2,700 円を下回った場合は
2,700 円(税込み)
)の売買手数料、管理費および権利処理手数料をいただきます。また、買付けの場
合、買付代金に対する金利を、売付けの場合、売付株券等に対する貸株料および品貸料をいただきま
す。委託証拠金は、売買代金の 30%以上で、かつ 100 万円以上の額が必要です。信用取引では、委託
証拠金の約 3.3 倍までのお取引を行うことができるため、株価の変動により委託証拠金の額を上回る
損失が生じるおそれがあります。
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岡三にいがた証券株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 169 号
加入協会:日本証券業協会
(平成 26 年 4 月改訂)