OAO 黒田大介, 柳澤顕史, 清水康広, 長山省吾, 戸田博之, 花山秀和, 宮地竹史(国立天文台), 吉田道利(広島大学), 太田耕司(京都大学), 谷津陽一, 浅野勝晃, 河合誠之(東京工業大学) OAO 岡山天体物理観測所 石垣島天文台 50cmの活動報告 105cmの活動報告 GRB100901Aの解析報告 OAO Gamma-ray bursts Coordinates Network (GCN) GCN ガンマ線バーストの残光を地上観測する. データを解析して、結果をGCN Circularに報告. OAO 望遠鏡 中央光学+OAO 視野 26 26 arcmin2 指向速度 8.6 deg. / sec フィルター g , Rc, Ic 検出器 Apogee社 U6 OAO 通常、優先順位に従って、スケジュール観測を実行. GRBのアラートを受けると最優先で観測を始める. GRB観測モード ターゲット位置を中心に数秒角ずらして、3x3の ディザリングを1セットとして、ひたすら観測する. 60秒露出 x 9枚 +αでおおよそ10分に1セット. 即時解析へ OAO ①リアルタイム解析(常時実行される) データが取得された後、2∼3分のディレイで処理を開始する。 A. 位置座標(World Coordinate Systems)の決定。 B. この位置座標を基に器械等級と恒星カタログを比較し、 フィールドのゼロ点の計算。 このゼロ点の値は、空の条件を判断するために使い、後の解析 対象となるフレームを選ぶ指標となる。 OAO ②ガンマ線バーストの残光検出のための解析 C. 1次処理 ダークフレーム : 観測開始前に30枚程度取得. フラットフレーム :ディザリングしたスカイフラット. D. 位置合わせ+重ね合わせ WCSの情報を基に位置を合わせ、積分フレームを作成. それぞれゼロ点の等級と限界等級(S/N 3)を計算. E. 天体の検索 衛星からの位置情報を基に、カタログにない光源を検索。 未知光源が発見されればアパーチャ測光して、Dで求めた ゼロ点を基準に等級を換算する. 未検出の場合は、限界等級を報告する. OAO 時刻情報 等級とエラー ターゲットS/Nと 参照カタログ 予報位置からのずれ OAO Pointing: 望遠鏡を向けた回数 Detect: 天体の検出に成功 UpperLimit: 上限値のみ GCNC Submit: GCNCの投稿数 2004年10月から2011年1月まで OAO ・位置情報の報告 RA (J2000.0) 10:16:48.50 (±0.5 arcsec) DEC(J2000.0) -12:34:00.6 (±0.3 arcsec) ・可視等級報告 T0+[d] MID-UT T-EXP g' Rc Ic 0.00675 15:25:30 540.0 >19.1 >19.0 17.8±0.2 0.01428 15:36:21 540.0 >19.1 >19.1 17.5±0.1 0.02177 15:47:07 540.0 >19.1 18.4±0.2 18.1±0.3 0.06589 16:50:40 3000.0 >19.4 >19.7 18.9±0.3 Kuroda et al., GCNC 10440 z ~ 4.5 Kruehler et al., GCNC 10439 z ~ 4.65 Cenko et al., GCNC 10443 OAO 査読付き論文: 5 Yatsu et al., 2007, Development of MITSuME—Multicolor imaging telescopes for survey and monstrous explosions, Physica E: Lowdimensional Systems and Nanostructures, 40, pp.434-437 Donnarumma et al., 2009, Multiwavelength Observations of 3C 454.3. II. The AGILE 2007 December Campaign, ApJ, 707, pp.1115-1123 Matsui et al., 2009, Optical and Near-Infrared Photometric Observation during the Superoutburst of the WZ Sge-Type Dwarf Nova, V455 Andromedae, PASJ, 61, pp.1081-1092 Stalin et al., 2009, Simultaneous MITSuME g′RCIC monitoring of S5 0716+714, MNRAS, 399, pp.1357-1366 Yamanaka et al., 2009, Early Phase Observations of Extremely Luminous Type Ia Supernova 2009dc, ApJL, 707, L118-L122 プロシーディングス: 8 OAO 国立天文台 石垣島105cm望遠鏡 (経緯台, F12) 2006年2月に建設された天文台 2007年04月 カセグレン焦点に3色カメラ1号機を搭載. 2007年10月 GRB071011Aの残光観測に成功. 2008年4月 3バンド同時測光カメラ4号機を搭載. g’, Rc, Ic-bandの同時撮像, 広視野化,迷光対策 OAO 望遠鏡 西村製作所 視野 12 12 arcmin2 フィルター g , Rc, Ic 検出器 Apogee社 U6 OAO 岡山観測所よりソケットでアラート受信. 観測は現地の研究員が実施できる時のみに限られる OAO Pointing: 望遠鏡を向けた回数 Detect: 天体の検出に成功 UpperLimit: 上限値のみ GCNC Submit: GCNCの投稿数 2007年4月から2011年1月まで OAO OAO 査読付き論文: 2 Ishiguro et al., 2010, 2007 Outburst of 17P/Holmes: The Albedo and the Temperature of the Dust Grains, ApJ, 714, pp. 1324-1333 Müller et al, 2011, Thermo-physical properties of 162173 (1999 JU3), a potential flyby and rendezvous target for interplanetary missions, A&A, 525, A145 OAO Swfit BAT: 2010/09/01 13:34:10 UT 岡山 受信: 2010/09/01 13:35:07 UT 観測開始 : 2010/09/01 13:36:08 UT 世界最速(T0~2分)で 観測開始 2010/09/01 13:54:32UT 1920 秒積分 OAO 岡山天体物理観測所 岡山MITSuME 50cm望遠鏡 + 3バンド同時測光カメラ 観測日 2010/9/1, 2 石垣島天文台 むりかぶし 105cm望遠鏡 + 3バンド同時測光カメラ 観測日 2010/9/2, 3, 4, 5 g’, Rc, Ic 検出器: Apogee社 ALTA-U6 (CCD-chip KAF-1001E) フィルタシステム: OAO OAO OAO PL index = -0.5 PL index = 1.4 PL index = -1.5 OAO 可視光とX線ライトカーブの変化がよく似た特徴を もっていることが分かった. 理論的には予想されてい たがこれまでほとんど例がない. バースト400秒後をピークにもつフレアを可視光でも 検出している. バースト10000秒後から始まる増光は、通常のフレア とは異なる。「Late Refreshed Afterglow」と解釈でき るかもしれない. 論文化にむけて、この現象の解釈を進めています。 天文学会春季年会では報告できると思います。
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