第72号 (ファイル名:72.pdf サイズ:970.96 KB) - 大府市

大府市男女共同参画情報誌
第72号
2012.5.1 発行
トルコキキョウ
~よい語らい~
大府市役所青少年女性室より
身近なイクメン応援したい!!・・・・・・・・1
おおぶ女性連絡会より
あなたとわたしのつどい
・・・・・・・・・・3
レディースカレッジ、メンズカレッジ、子育てセミナーより
合同講座おおぶを知ろう
閉講式
・・・・・・・・・・4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
大 府 市 役 所 青 少 年 女 性 室 より
イクメンってご存知ですよね?!
最近、新聞や雑誌で『イクメン』や『イクジイ』といった新しい造語をみかけることが
あ り ま す 。『 イ ク メ ン 』 と は 文 字 通 り 育 児 を す る 男 性 の こ と で す が 、 厚 生 労 働 省 の イ ク メ
ン プ ロ ジ ェ ク ト に よ る と“ 子 育 て を 楽 し み 、自 分 自 身 も 成 長 す る 男 性 ”の こ と だ そ う で す 。
また、家事を率先して行うのもその特徴ではないでしょうか。
もうひとつの『イクジイ』は孫の育児に熱心な中高年の男性のことをいいますが、孫だ
けでなく地域の子ども達のためにボランティアで将棋を教えるなども広い意味で『イクジ
イ』に含まれます。野田総理大臣のイクジイ宣言や、広告代理店の電通がイクジイ向けの
オリジナルコンテンツを作成するなど、団塊の世代の退職にあわせさらに注目度が高まる
のではと思われます。
か つ て 、 男 女 共 同 参 画 と い う と 、“ 女 性 の 社 会 進 出 ”
“女性の地位向上”が中心としてとらえられていまし
たが、振り返ってみるとそこには男性の問題が存在し
ていることに気付き、男性の家庭・子育て分野への進
出や社会活動への参加をすすめないと男女共同参画社
会の実現は難しいのではという潮流が出てきました。
定年後、する事がないため奥さんについて回る“濡
れ 落 ち 葉 族 ”。こ れ は 仕 事 だ け が 生 き 甲 斐 と な っ て い た
男性の問題です。また、奥さんが病気で寝込んでいて
も、看病どころか自分の身の回りの事さえできないの
では共倒れになってしまいます。さらに、景気の悪化
などの社会情勢の変化にともなう中高年男性の自殺の
増加などからも、男性の問題がクローズアップされま
した。そして結果としてワーク・ライフバランス(仕事と家庭の調和)を大切にしようと
の動きにつながりました。
そして、若い層では非正規労働者の増加とともに共働き世帯が増え、いままでのように
子育ては母親が担うものという考え方では女性の負担が大きくなるばかりでさらに出生率
の低下が予測されます。そのために、男性も子育てや家事に積極的にかかわる必要がでて
きます。
では、イクメンが拡 がるとどんな効 果 があるのでしょうか。
「仕事だけが人生ではないのか・・・。
」
ともすると仕事中心の生活になってしまいがちな男性ですが、子育てを通じて地域社会
とのつながりができたり、仕事以外での人間関係を持つ事ができます。子どもがよちよち
歩きの時期には公園で他の親子と知り合いになる可能性があります。小中学校ではPTA
行事などで父親を参加させる行事が行われていますし、親父の会などを通じてネットワー
クを広げる事ができます。地域行事の中にも休日に親子で参加するゴミゼロ運動や清掃活
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動があります。多彩な活動や人脈はひょっとすると仕事で悩んだときにヒントを与えてく
れるものになるかもしれません。
「 嫁 は ん の 気 持 ち 、 や っ と 解 っ た 。」
赤ちゃんが生まれて、生活が子ども中心になり母親の生活環境はガラッと変わります。
「 ち ょ っ と で い い か ら 自 分 の 時 間 が 欲 し い 。」
「 グ ッ ス リ 眠 り た い 。」昼 間 仕 事 に 行 っ て い る
父親からすると、一日中かわいい赤ちゃんと家でゆっくり過ごせるのに贅沢な悩みと思わ
れがちですが、実際に赤ちゃんを一日預かるとその大変さに驚くのではないでしょうか。
なぜなら職場の人間には言葉が通じますし、意味もなく泣き叫んだりはしませんから。子
育てに関わることにより、母親の気持ちを理解し、その負担を軽くすることは育児ノイロ
ーゼの防止にもなります。また、子どもとの絆も深まります。思春期になった娘に「パパ
の 服 と 私 の 服 と 一 緒 に 洗 濯 し な い で 。」 と 言 わ れ て も 、「 お 前 の オ ム ツ か え て や っ た の は パ
パなんだぞ!!」と胸を張って言い返せます。
「 夫 の 気 持 ち 、 や っ と 解 っ た 。」
夫が子育てや家事に積極的だと、妻も安心して仕事に就く事ができるのではないでしょ
うか。仕事で疲れて帰っても子どもや夫の笑顔で癒されるという体験は、次は仕事から帰
ってくる夫を私が笑顔で迎えようという思いになり、家事や育児を分担してくれる夫への
感謝の気持ちに繋がるといいですよね。
ここに挙げたものはイクメン効果の一部ではありますが、厚生労働省のデータによりま
す と 、 育 児 休 業 を 取 る 男 性 は 2.63% で 、 前 年 の 調 査 よ り 1.25 ポ イ ン ト 上 昇 し て い る と の
ことです。少しずつですが確実にイクメンは拡がっています。イクメンが増えれば男性問
題も緩和され、より男女共同参画が進むでしょう。身近なイクメンを応援しましょう。
も し 、皆 さ ん の な か に 、
「身近なイクメンを応
援した事がある!「
」私の周りにはこんなイクメ
ンがいる!」という情報があれば、ぜひ青少年
女性室までご一報下さい。一緒にイクメンを応
援していきたいと思います。
メール用QRコード
※男女共同参画室が所属する協働促進課宛です。
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おおぶ女 性 連 絡 会 より
おおぶ女 性 連 絡 会 が 1 年 間 の活 動 の集 大 成 として「女 も男 もいきいきと暮 らせるまちおおぶ」を目
指 し、2月 25日 (土 )勤 労 文 化 会 館 で“第 23回 あなたとわたしのつどい”を開 催 しました。
当 日 はお天 気 にも恵 まれ、多 くの参 加 者 が男 女 共 同 参 画 について学 びました。
① 講演会
「あなた、わたしがいなくなっても大丈夫?
~知って得する、その後のおひとりさま暮らし~」
講師:中澤まゆみさん
雑誌編集者を経てノンフィクションライター
として活躍される中澤さんは、介護を通して医
療・福祉・介護に関する著作を多く発表されて
おり、現在は在宅ケアについて取材中とのこと
でした。この講演でも、やがてやってくる一人
で の 生 活 い わ ゆ る「 終 活 」、い か に「 い い 人 生 だ
った」と思えるように生活していくことが大切
であると考えさせられました。
そのためには、自分が年を取り、介護され、
見取られるときにどうして欲しいかを、自分自
身 と 周 囲 の 協 力 を 得 ら れ る 努 力 も 必 要 で あ る こ と 。そ し て 元 気 な う ち に よ く 考 え 、決 定 し 、
さらに周囲に知らせておく事が大切であるとのお話をされました。来場された方々は、中
澤さんの時にユーモアを交えた話に、将来の自分のことを考え、聞き入っていました。
②男女共同参画アピール
“女も男もいきいきと暮らせるまち
お お ぶ ”の
実現のため、女性連絡会の委員が先導役となり「お
おぶ男女共同参画アピール宣言」を行いました。言
葉に表すことによって目指す目標をしっかり心に焼
き付けることができました。また、会場と一体とな
って唱和することにより絶えることのない熱い思い
を共有しました。
③活動発表「マシュマローズ」
保育園・放課後クラブ、デイサービスなどで活躍中
のボランティアグループのマシュマローズが日ごろの
活 動 の 一 部 と し て 、 エ プ ロ ン シ ア タ ー ・懐 メ ロ 健 康 体
操・パネルシアターを発表しました。
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合同講座
2月7日、メンズカレッジ、レディースカレッジ、子
育てセミナーの合同講座がありました。久野孝保大府市
長を囲んで、
「 お お ぶ 男 女 共 同 参 画 プ ラ ン Ⅳ 」に 関 す る 学
習、質問、提案をし、市長から回答をいただきました。
メンズカレッジからは、男性のための相談窓口につい
て質問がありました。現在、大府市では男性専用の相談
窓 口 は あ り ま せ ん が 、「 よ ろ ず 相 談 」「 就 職 ・ 生 活 相 談 」
など、各分野の相談窓口は男女関係なくあるので、利用
していただきたいとのお話でした。
次に、レディースカレッジからは、高齢者自立支援に
ついて質問がありました。ひとり暮らしの高齢者のサポー
トは?との質問に、大府市では「大府市ふれ愛サポートセ
ンター・スピカ」にて、ワンストップ機能の相談体制が整
っているので、ぜひ知ってほしいとのことでした。また、
高齢者の仲間づくりができるような仕組みづくりを行政と
して取り組んでいきたいとの
お話でした。
最後に子育てセミナーからは、大府市の保育の現状、子ど
も園について質問がありました。子ども園などの保育の体制
は、国を挙げて考えている問題であるとのこと。大府市とし
ても、生後57日目からの受け入れや無認可保育園への補助
金など、働くお母さんをサポートしているので様々な施設を
利用してほしいとのお話でした。
・今まで市長、市の考え方は、広報等でしか知ることができなかったが、今回は男女共同
参画、子育て等について、市長の考え方、大府市の現状、これから取り組むべきことを
H・ S
直接聞くことができ、大変良かった。
・初めて参加しましたが、たいへん有意義な時間でした。各講座の質問にはかなり賛同す
る部分がありましたし、市長の誠意ある回答もよく理解できました。それぞれの要望を
市としても行政に生かしてほしいと思います。
F・ S
・このような市長との交流の場があることは、とてもありがたいことです。地域のひとり
ひ と り が 安 心 し て 、 自 分 を 表 現 で き る 居 場 所 と な る よ う 私 も 努 力 し て い き た い 。 H・ M
・大府市の現状と検討中のものがよく分かりました。前向きに検討し、早く実現してほし
い。このような場を設けていただき、大府市は子育てに優しいと思いました。
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N・ H
合同講座
3月10日(土)レディースカレッジ、子
育てセミナー、メンズカレッジ、三講座合同
の閉校式を行いました。
初めにミューぷらん・おおぶの酒井信子理
事長より挨拶があり、一年間の学習が家庭や
社会で生かされることは素晴らしいと話され
ました。引き続き、理事長から各講座で出席
率の最も良い人を代表として修了証が渡され
ました。中でもメンズカレッジは出席率が高
く 、出 席 率 60パ ー セ ン ト 以 上 の 人 に 贈 ら れ る と い う 修 了 書 は ほ と ん ど の 人 が 対 象 と な り
ました。
続いて各講座ごとにパワーポイントを見ながら、一年間の振り返りを行いました。
映像で見るといろいろな学習活動をやったことがわかり、あんなこともあった、こん
なこともあったと懐かしく思い出されました。自分が受けた講座以外のパワーポイント
を見て、それぞれの特色ある内容に自分もこんな講座を受けてみたいとか他の講座の事
が良くわかり勉強になったという感想が聞かれました。普段はあまり一緒になることは
ない講座生同士もこの日は世代を超えて、共感することができました。
発表後、ハーブの会の
皆さんの手作りの昼食を
いただきました。講座ご
とのグループを越えてご
ざの上に車座になり、全
員の顔が見える中で感想
や自己PR等をしながら
食事をしました。
当日のメニューはハーブの会会員が育てた新鮮な野菜中心の惣菜や炊き込みご飯、豆
料理等体に優しいものばかりで、バイキングのように自分で好きなだけ盛り付けていた
だきました。
なごやかに一年をしめくくる事ができ実り多い一日になりました。
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子育てセミナー
・たくさんのおかあさんとお話ししたり、情報
交換をすることができたのが良かった。
・子どもを託児に預けられたのでじっくりと講座を受けるこ
とができた。
・たくさんの友だちができた。
・普段の生活ではなかなか聞くことができないお話を聞くことができた。
・市長と身近に話ができたのが嬉しかった。
・男の生き方講座でいろいろな生きざまを紹介していただき
メンズカレッジ
参考になった。
・皆さん発表が上手なので学ぶ点が多く、自分にもみがきを
かけたい。
・縦のつながりではなく、横のつながりがたくさんできた。
・これまであったことがない、いろいろな経験を持ったメン
バーといろいろな話ができ、仲間になれたことが嬉しかっ
た。
・仲間ができ今までとは別の交流ができた。
・いろいろな分野の知識を得たように思う。
・料理の基本を学び、家で少しだけれど料理を作れるように
なった。家族からは、美味しいと言われ、ますますやる気
になっている。
レディースカレッジ
・知識が頭に入ることが難しくなってきたが、講座でわかり
や す く 説 明 し て く れ 、理 解 し な が ら 学 べ た の が 嬉 し か っ た 。
・人との付き合い方、笑顔の大切な事を教えてもらえて嬉し
かった。
・今まで気がつかなかったことに気づかされ「視野が広がっ
た 」。 な ん と な く 鈍 っ て い た 頭 に 油 が 差 さ れ た 感 じ が し た 。
・新しい出会いがあり友人ができた。
・日ごろ学ぶことのできない分野の先生方の講義を受け、幅
広い知識を得ることができました。
・今まで家にこもりがちだったけれど、出かけるきっかけに
なり知り合いができた。
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情報発信
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大府市女性問題相談
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フェミニストカウンセラー
5月7・21日
女性のための法律相談
5月9日
6月4・18日
7 月 11 日
7月2・17日
9 月12日
情報誌
「シンフォニー」72 号
男女共同参画週間事業(6月23日~29日)開催のた
め、この期間中及び期間後、臨時開館・休館いたします。
利用者の皆様にはご不便をおかけいたしますが、よろし
くお願いします。
臨時開館:6月25日(月)
臨時休館:6月30日(土)
編集・発行
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青少年女性室
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