第30号

校長だより
№30
秋田市立太平中学校
大志
平成23年12月2日
「口は災いの元」
校長
吉
原
宏
保
あれは,私が中学校1年生の時のことです。ちょっといい気になって,部活動の先輩の悪口を
言ってしまったことがありました。一つ上のその先輩は,何かにつけて命令口調で1年生に用事
を言いつけるのです。私たちは,そのもの言いに腹を立て,仲間うちで,
「試合で勝てないくせに,威張ってばっかり。」
「んだ,んだ。」
などと,あれこれと陰口をたたいていたのです。
すると,次の日その先輩から呼び出しをくらいました。
「おめだち,俺の悪口を言ってるんだってな。」
「・・・・・。」
事実だけに,私たちは,返す言葉もありませんでした。そして,1時間以
上部室で正座をさせられ,こんこんと説教を受けるはめになりました。
「口は災いの元」ということわざがあります。これは,「不用意な発言は,自分自身に災いを招
く結果になるから,言葉は十分に慎むべき」という戒めです。確かに,自分自身の不用意な発言
で,説教をされてしまったわけですが,自分たちの悪口のせいで,先輩はそれ以上にいやな思い
をしたに違いありません。今思うと,筋違いのことで悪口を言い,いやな思いをさせてしまった
ことは,恥ずかしい限りです。(その後,先輩は許してくれました。)
災い
11月30日(水)5校時,秋田東警察署の方を招いて,
ケータイ・ネットトラブル防止集会を行いました。
内容は,携帯電話のメールやインターネットのブログの
怖さについてでした。とりわけ,ブログについて様々な問
題があることを教えていただきました。
最近のブログには,「そんなことまで,書いちゃっていい
の?」と思われる内容がよくあるということでした。例え
ば「チュープリ」(これは,お付き合いしている人と,プリ
クラでチューしている写真)などだそうです。
そして,次のような話をしてくださいました。
「書
書 いている本人
いている 本人は
本人 は , 自分の
自分の 仲間しか
仲間 しか見
しか見 ていないと思
ていないと 思 っているが,
っているが, それは,
それは, 大 きな間違
きな 間違いである
間違 いである
こと。自分の仲間以外は見ていないだろうと思っているため,自分の気持ちを赤裸々に書いてし
まうということ。しかし,実際は見られたくない人にまで見られているということ。『ネット上で
写真をばらまく。』と言って相手を脅す行為は,『脅迫罪』という犯罪にあたるということ。『○○
はばかだ。』というブログへの書き込みは,『侮辱罪』に該当するということ。」などなど。
いずれ,気になるメールや書き込みがあった場合は,一人
一人で
まず,
信頼のおける
のおける大人
大人に
一人
で 悩まず
, 信頼
のおける
大人
に 相談
してほしいとのことでした。私たちも「
みは災
いの元
してほしい
「 書 き 込みは
災 いの
元 」 にならぬよう気をつけたいもので
す。大切なことは,将来
将来の
自分と
相手の
気持ちを
ちを考
えて言葉
言葉を
することだと思います。
将来
の自分
と相手
の気持
ちを
考えて
言葉
を発する