卒業論文の書き方および提出方法等について - 東京理科大学工学部

卒業論文の書き方および提出方法等について
工学部第一部電気工学科
卒業論文の具体的な書き方については、研究内容に応じて担当教員に指導していただく
ことになる。
ここでは、本学科における卒業論文提出スケジュール、書式などについて説明し、参考
のために卒業論文を書く上での一般的な注意事項、卒研発表のことなどについて述べるこ
とにする。
1.卒業論文提出までのスケジュール
学科には電子版のみを提出することになっている。提出する電子ファイルはpdf形式とし、
指定された期日までに(本資料の最後に記載)、CD-ROMにより九段校舎2階電気工学科
事務(図書担当)に提出すること。なお、提出の前に書き込んだデータが読めるか必ず確認す
ること。この日以降の提出や訂正は、認められないので注意すること。研究の進捗状況に
もよるが、次のようなスケジュールがひとつの目安になる。(各指導教員の指示に従うこ
と。)
平成18年12月中旬
卒業論文題目、目次の決定
平成19年1月中旬から下旬
指導教員へ下書き提出
2.卒業論文の書式
(1) 表紙:図のように、論文題目、指導教員の氏名(外研生は、学内の指導教員氏名)、
提出者の学籍番号および氏名を記入のこと。「卒業研究論文」と「題目
音声・・・」
は 15 ポイント明朝とし、他は 12 ポ
イント明朝とせよ。数字は半角で
平成 18 年度
Century とせよ。余白などは本文と
卒業研究論文
同じにせよ。
(2) 本文:すべてワープロ(Word、Tex
など)を利用すること。手書きは不
題目
合成音声の主観品質に関する研究
可。1行 40 字、1ページ 36 行、上
余白 35mm、下余白 30mm、左余白
30mm、右余白 30mm、フォントサ
指導教員
鈴木一郎
イズ 10.5 ポイント、字体明朝、段組
学籍番号 43*****
1段とする。ページ番号は下端中央
氏名 山田太郎
とする。(このページがそうなって
東京理科大学工学部第一部
電気工学科
-1-
いる)
(3) 図、表:本文中の適切な
場所に組み込むこと。本
Improvement of Subjective Quality of
Synthesized Speech Signal
文の最後にまとめて添
付することは不可。
Taro Yamada (43*****)
Adviser: Prof. Ichiro Suzuki
(4) 構成:おおよそ、次のよ
Abstract
うな構成になる。
・表紙
・Abstract
・目次
・本文(はじめに、本体、
むすび、謝辞、参考文
献)
・(付録)
3.卒業論文を書く際の一般的
な注意
・題目:本文でとりあげる題
材のキーワードをいくつ
It is well known that the artificial speech signal, which
is generated using CVCC method, has subjective distortion.
However, ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・
・
・
・
In this research, I develop a new algorithm, which
improves the Subjective Quality, and find its effectiveness by
experimental results. And, ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・
・
・
In this paper, the problems of CVCC method, the
algorithm of new method, and experimental results are
given.
From Experimental results, it is found that the relation
of ・・・・・・・・・・・・. This means that the new method realizes
the high quality speech signal without additional
instruments.
-i-
か抜き出し、それらを組み
合わせて、題目にするとよ
図1
Abstract の書式例(実際には、左右に 30mm のマージンが必要)
い。
・Abstract:論文の内容を要約したものである。したがって、研究目的、実験方法、
実験結果を簡潔にまとめ、英訳する。1ページでおさまるようにすること。最近の
ワープロはスペルチェックの機能もあるので、積極的に利用すること。図1に、例
を示す。
・目次:章、節まででよいので、それぞれページとともに記載すること。図2に、例
を示す。
・まえがき:どうしてそのような研究をするに至ったかを、背景、必要性、過去の研
究の概要、何をどこまで明らかにするか(目的)などを書く。
・本体:自分の研究を、その論文の読者に理解して貰うために必要な説明を、2~3
章程度で行う。図や数式などを使いながら、分かりやすく書くことが大切である。
その後、研究を進める上で行った実験方法、実験結果、結果に対する考察、検討な
どについて述べる。特に、実験結果や検討などでは、すべて定量的な数値をもとに
述べ、あいまいな表現は避ける。
-2-
・図表:よい図や表は、理解を
助ける。本体中に挿入した図
目
や表は必ず通し番号を入れ、
そのタイトルを入れるととも
に、本文中でその図について
説明しなければならない。添
え物の図などは冗長になるだ
けなので、入れてはいけない。
・むすび:まえがきで述べた、
研究の目的を達成したか、そ
の根拠はどういうことから言
えるかなどを、客観的に感想
などは入れずに記述する。研
次
1. はじめに
2. CVCC 法による合成音声の音質とその問題点
2.1 CVCC 法のアルゴリズム
2.2 合成音声の音質の定義
2.3 CVCC 法の問題点
3. CVVC 法の提案
3.1 CVC と CVVC の差異について
3.2 CVVC 法のアルゴリズム
4. 合成音声の音質評価実験
4.1 評価実験方法
4.2 評価実験結果
4.3 考察および検討
5. むすび
6. 謝辞
7. 参考文献
8. 付録
究の今後の発展性などについ
2
4
4
9
11
12
14
20
25
25
27
33
34
34
35
36
-ii-
ての記述もあるとよい。
・謝辞:研究を行うにあたり指
図2
目次の例(実際には、左右に 30mm のマージンを設けること)
導してくれた指導教員に謝意
を表するとともに、討論してくれた先輩、実験や計算を手伝ってくれた人にも謝意
を表する。
・参考文献:研究にあたって読んだ著書、論文、研究報告などを、文献番号とともに
次のようにまとめる。ただし、その文献を参照した本文の箇所に、その文献番号を
入れる。
[1] K.Tanaka:”CVCC method”, Trans. of IEEE SP, vol.56, No.5,pp123-127(1997)
[2] 山本:”音声合成の基本”,ABC 出版,pp.67-68(1995)
・付録:研究を行う上で用いたプログラムリストや、本文には直接関係ないが貴重な
実験結果、重要な式、あるいは冗長ではあるが式の導出方法などを含めておきたい
時などに使用する。
4.卒業研究発表会の注意
4-1
配布資料
A4 白紙上部に、題目、所属研究室、学籍番号、氏名を記入の上、卒業論文のダイジェス
ト版を作り、配付資料とすること。ページ数については、各研究室で統一されていればよ
いが、部数は3年生も聞きに来ることを考慮して、多めに印刷すること。なお、上部のタ
イトル部分を除いては、2段組とし、文字も 8~9 ポイントまで小さくしてよい。
-3-
4-2
発表用資料
(1) ビデオプロジェクタを利用する場合
各発表会場には、ビデオプロジェクタを用意し、コンピュータの画面を直接発表に使用
できるようにしてある。PowerPoint などのツールを利用すると、手軽に資料を作ることが
でき、わかりやすい発表にすることができる。原則として、この方式を採用すること。
(2) OHP 利用の場合
発表時間は、10 分程度なので、OHP フィルムは 8 から9枚でまとめること。ワープロ
で作った原稿を、コピー機を用いてフィルムにコピーすれば簡単に作成できる。この時使
用するフィルムは、PPC 用のものにすること。不適合なフィルムを用いると、内部で溶け
てコピー機が破損してしまう。プリンタで直接フィルムに印刷できるものも多い。
4-3
発表
多くの人の前で発表することは、緊張もするし、大変である。原稿などは見ずに、発表
資料のみを見ながら、説明できるようになるまで練習すること。制限時間は、必ず守るこ
と。さもないと、他の人や他の研究室に迷惑がかかる。
5.電子版の提出方法
Word 等で記述した卒業論文は、Adobe Acrobat を用いることで pdf ファイルへ変換でき
る。
5-1
pdf ファイルの作成
Acrobat の Distiller を用いて、pdf ファイルを作成する。MS-Word で自分の doc ファイ
ルをファイル(F)/印刷(P)で印刷するようにするが、その時にプリンタを Adobe PDF(ソ
フトのバージョンが古い場合は、Distiller)に指定する。なお、ファイル名は、学籍番号.pdf
となるようにせよ。例えば、最終的に提出するファイル名は 4300123.pdf のようになる。
5-2
CD-ROM へのコピーと提出
できあがった pdf ファイルは、CD-ROM にコピーして 2 階電気工学科事務の事務員(図
書担当)に提出のこと。研究室単位でまとめて提出してもよい。MO やFDでの提出は原則
認めない。
5-3
提出期限
平成19年2月16日(金)午後4時 30 分までに九段校舎 2 階
電気工学科事務へ
(提出期限に変更があれば、電気工学科の掲示板に掲示する。なお,電気工学科 HP の教
務幹事のページは現在作成中であるがここにも掲載する予定である。)
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