考える 予防医学を - 北見赤十字病院

「月刊 Qun」
予防医学を
考える 3
北見赤十字病院消化器内科部長 上林
実 氏﹀
がん診療連携拠点病院として質の高い医療を目指す
︿
では年間 件以上施行しています。
早
た病院で保険診療となりました。当科
た。
昨年4月から一定の基準を満たし
りと勤めていくことが大切であると考
の対応一つ一つをスタッフ一同しっか
までもなく、
受付から始まる患者様へ
の病院と全く遜色のない治療成績を提
期がんの内視鏡治療に関して都市圏
ベルを上げることにも繋がっていきま
完結することは、
その地域のがん診療レ
えています。
地域でできる診療を地域で
地域唯一のがん診療連携拠点病院の役割は、
がんの早期発見。
供できておりますので、
ABC検診な
わらず、
多くの方が都市圏にて治療を
す。
逆にその地域で対応できるにもかか
ることが早期発見・治療に繋がり自分
療は不要となり、
治療できる医師・ス
受けられるのであれば、
この地域での治
どの胃がん検診や大腸がん検診を受け
先月に引き続き 管内唯一のがん診療連携拠点 病院 である北見赤十
字病院 上林 実 消化器 内科部長にがんの早期発見・治療について
お話を伺いました。
聞き手はファイナンシャルプランナー事務所アッ
プデート代表田村友朗氏
タッフも不要となります。
病気の種類や
診療連携拠点病院としての地域のが
ん治療など、
オホーツクで唯一のがん
田村 ABC検診や内視鏡によるが
方も多いようですね。
ニオンなども聞ける、
と思われている
圏の方が選択肢が広く、
セカンドオピ
病院の存在を心強く思う反面、都市
診療連携拠点病院である北見赤十字
田村 この地域に住む者としてがん
必要です。
そこで何か見つかれば、
気兼
ではなく、
みなさん一人一人の行動が
為は、私達医療従事者が行えること
様です。
また
﹁検診を受ける﹂
という行
す。
セカンドオピニオンについても同
の点も拠点病院としての大切な使命で
どに適宜紹介させていただきます。
そ
達は専門的立場の判断で大学病院な
状態によって対応が難しい場合は、
私
ん検診率の向上、
がんの早期発見・治
上林 都市圏では、同レベルの治療
。
療による完治の重要性を訴えられ
ができる病院が複数あるため、
医師・
ねなくご相談いただければと思います。
-
ておりますが。
スタッフの対応や病院全体の雰囲気
地域の拠点病院として
信頼される医療サービスを
人の早期胃がんの患者様
医療﹂として認定された施設のみ
た め 、厚 生 労 働 省 か ら﹁ 高 度 先 進
す 。大 腸ESD は 技 術 的 に 難 し い
で あ れ ば ESD で 治 療 が で き ま
んも増えています。
大腸がんも早期
させていただきました。
今は大腸が
の内視鏡治療︵以下ESD︶
を施行
あります。
信頼を得るべく、
医療技術
我々スタッフは思いをはせる必要が
受診いただいているという現実に
患者様が選択肢の少ない中で当院に
とが患者様のデメリットといえます。
地方では、
病院の選択肢の幅が狭いこ
立は高くなるでしょう。
北見に限らず
など、
自分にあった病院に出会える確
りがとうございました。
ることに感謝します。
貴重なお時間あ
で真摯に向き合いご尽力いただいてい
ら、
地域全体の医療の在り方に至るま
田村 一人一人の患者さんのことか
.0157 2- 4 3- 115
TEL
.0157 2- 6 9-606
FAX
http://www.kitami.jrc.or.jp/kanja/2-05-01.htm
北見市北6条東2丁目
北見赤十字病院 健康管理センター
施行可能でした。当科は道内 で も
科で約
上林 そうです。
昨年度、消 化器内
胃がんも大腸がんも
早期発見で内視鏡治療が可能
の健康を守る一歩となります。
早期治療と信頼される医療サービスの提供。
60
の向上をめざし日々研鑽するのは言う
90
早い時期に施設認定を受けまし
35
上林 実(うえばやし みのる)氏
▲北見赤十字病院
消化器内科部長