討議資料5 (参考資料) - 横浜市

討議資料5
(参考資料)
「主に郊外部、都心部に着目した交通サービス」に
関連のあるデータ
項目
指摘事項
対応資料
ページ
1.横浜市の環境
・環境状況について、温室効果ガス
P1
(CO2)以外の環境データの追加
データ(図、表)
・図5−1∼5−5
・表5―1∼5−2
(大気(NO2、SPM)の状況、
騒音や振動の状況)
2.観光ニーズ
・観光客数データの調査内容の確認
P2
・図5−6∼5−7
P3
・表5−3∼5−4
P4
・駐車場整備基本計画の
(満足度調査データ、
観光入込客数データ)
3.防災、
・防災、危機管理対策の既存計画の
危機管理対策
確認
4.駐車場整備
・駐車場整備基本計画の取り組みの
基本計画の見直し
整理
概要
について
5.横浜市内の
・事例を網羅的に抽出
交通に関するこれ
(主な取り組みについて、
までの取り組み
実績と課題を整理)
P5
∼P7
・取り組み一覧表
「主に郊外部、都心部に着目した交通サービスに着目した交通サービス」に関連のあるデータ
討議資料5(参考資料)
1.横浜市の環境
注)各資料とも横浜市環境監視センターウェブサイト
<横浜市の道路交通騒音、振動>
・ 道路交通騒音の常時監視地点における環境基準の適合地点数の経年推移をみると、2003 年度の適合基地局
数は 8 局(全 24 局)である。2001 年度までは堅調な改善傾向がみられるもの、ここ数年は横ばい状態で
ある(表 5-1)
。
・ 道路交通振動については、2004 年度は調査依頼による測定を 16 地点で実施。その結果、要請限度を超え
た地点はなかった(表 5-2)
。
<横浜市の温室効果ガス排出量>
・ 図 5-1 は横浜市内の温室効果ガス総排出量と1人あたり排出量の推移を示しており、横浜市の 2000 年度
の温室効果ガス総排出量は 1,919 万トン(二酸化炭素換算・以下同じ)で、1 人あたりの排出量は 5.6 ト
ンである。また、1995 年以降減少傾向がみられるが、京都議定書により定められた基準年(※)である
1990 年度排出量と 2000 年度排出量を比較すると、総排出量で 13.4%、1 人あたり排出量では 6.7%の
増加である。
・ 図 5-2 にみられるように、2002 年の横浜市内における二酸化炭素(CO2)排出量は 1,985 万トンであ
り、その部門別排出構成をみると、
「運輸部門」が 24.5%となっている。全国の同時期の部門別排出量と比
較すると、
「エネルギー転換部門」
「家庭部門」
「運輸部門」の割合が高い。
表 5-1 道路交通騒音の常時監視地点における環境基準の適合地点数の経年推移
(※)京都議定書では 1990 年度を基準年とし(一部ガスについては 1995 年)、2008 年から 2012 年までの平均した温室効果ガス
の排出を基準年から6%削減することが定められている。
図 5-1
適合・
不適合
の内訳
横浜市内における温室効果ガス総排出量の推移
測定地点数
昼間及び夜間ともに適合
昼間又は夜間のいずれかが適合
昼間及び夜間ともに不適合
1996
24
3
3
18
1997
23
3
4
16
※道路交通騒音の環境基準
地域の区分
資料)
「エコハマ温暖化防止アク
ションプラン」
(横浜市地球温暖
化対策地域協議会 2003 年5
月)
部門別二酸化炭素排出量(2002 年)
工業プロセス
廃棄物部門他
エネルギー転換部門
4.3%
横浜市内
廃棄物部門 1.9%
他
3.9%
19.8%
20.9%
24.5%
横浜市
1,985万トン
(2002:CO2)
全国
産業部門
124,760万トン
14.0%
(2002:CO2)
16.0%
産業部門
37.5%
%
業務部門
業務部門
家庭部門
21.3%
15.8%
家庭部門
13.3%
2000
25
6
2
17
2001
24
8
5
11
2002
24
10
5
9
2003
24
8
10
6
注)dB 単位:LAeq 等価騒音レベル
A 地域とは都市計画法に定める以下の用途地域の箇所
第1種低層住居専用地域、第2種低層住居専用地域、第1種
中高層住居専用地域、第2種中高層住居専用地域
B 地域とは都市計画法に定める以下の用途地域の箇所
第1種住居地域、第2種住居地域、準住居地域、無指定
C 地域とは都市計画法に定める以下の用途地域の箇所
近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域
※「幹線交通を担う道路」:高速自動車国道、一般国道及び
都道府県道並びに4車線以上の市町村道をいう。
区分
地点数
区分A:要請限度と比較して、その差が-20dB 以上の地点
11
区分B:要請限度と比較して、その差が-10∼-19dB の地点
4
区分C:要請限度と比較して、その差が 0∼-9dB の地点
1
※要請限度とは、振動規制法第 16 条第1項に基づく道路交通振動の限度で下表の通り
昼間
夜間
注)・第1種区域とは都市計画法に定める以下の用途地域の箇所
(午前8時∼午後7時)
(午後7時∼午前8時)
各種住居専用地域、各種住居地域、準住居地域、無指定
第1種区域
65dB
60dB
・第2種区域とは都市計画法に定める以下の用途地域の箇所
第2種区域
70dB
65dB
近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域
全 国
運輸部門
1999
24
5
3
16
表 5-2 調査依頼による道路交通振動の測定結果(昼間) (dB 単位:L1010%時間率振動レベル)
エネルギー転換部門
6.6
運輸部門
夜間
(午後10時∼
午前6時)
A地域のうち2車線以上の車線を有する
60dB 以下
55dB 以下
道路に面する地域
B地域のうち2車線以上の車線を有する
65dB 以下
60dB 以下
道路に面する地域及びC地域のうち車
線を有する道路に面する地域
ただし、幹線交通を担う道路(※)に近接する空間については、上表
にかかわらず、特例として次表の基準値の欄に掲げるとおりとする。
昼間
夜間
(午前6時∼午後10時)
(午後10時∼午前6時)
70dB 以下
65dB 以下
注)温室効果ガスとは、二酸化
炭素(CO2)の他、メタン、一酸
化二窒素等を含めたもの
図 5-2
昼間
(午前6時∼
午後10時)
1998
24
5
3
16
資料)横浜市環境創造局資料
<横浜市の NO2、SPM の状況>
・ 年平均値の推移をみると、NO2 は自排局および一般局ともに微減傾
・ 般環境大気測定局(一般局)と自動車排出ガス測定局(自排局) に ・ SPM についてみると、一般局では 2001 年度以降達成率は低下し
向がみられるが、SPM については、自排局では減少傾向が見られる
ており、自排局でも8局中 3 局前後の状態が続いているなど、改善
おける環境基準適合局数を把握した。
ものの、一般局ではほぼ横ばいで推移している。
が足踏みしていることがわかる。
・ 二酸化窒素(NO2)では、一般局では 2003年度には100%達成。
一方、自排局では、2002 年度までは達成局数が 3 局ときわめて低 図 5-4 横浜市内における浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準適合状況の推移
図 5-5 横浜市内における NO2 および SPM の年平均濃度の推移
い状態であったが 2003 年度では 90%近くの達成率に改善されて
いる。
図 5-3
横浜市内における二酸化窒素(NO2)の環境基準適合状況の推移
資料)横浜市環境監視センターウェブサイト
注)・2004 年度以降は速報値のため掲載していない。
・NO2 の環境基準に適合するための条件(98%値評価)は、日平均値が 0.06ppm を超えた日数が年間で 2% (7 日) 以内であること。
・SPM の環境基準に適合するための条件(長期的評価)は日平均値が 0.10mg/㎥を超えた日数が年間で 2% (7 日)以内であり、かつ、これら 0.10mg/㎥を超えた日が 2 日以上連続
しないこと。
・年平均値とは、4月から翌年3月までの1年間(年度)に測定された欠測を除くすべての1時間値を合計した数値を、その年度での測定時間数で割り算して、最小単位(0.001ppm
等)未満を四捨五入して得られる算術平均値のこと。
1
2.観光ニーズ
<観光に対する満足度>
・ 図 5-6 は観光に関係するそれぞれの項目について、満足度指標(※参照)のうち、
「たいへんそう思う」
という回答の比率を示したものである。これをみると、交通に関係する「移動」と「案内表示」がそれ
ぞれ 30.9%、26.2%と、他の項目と比較しても低い値となっている。
図 5-6
<我が国の観光統計の整備に関する調査報告について(平成 17 年8月、国土交通省)>
1
我が国における従来の観光統計は、
(1)官民の様々な主体が各々の手法・目的で統計を作成していることから、断片的なものとなっており、
観光に関係する各項目に対する満足度指標(2004 年度)
景観
我が国の観光統計の現状
包括的な統計が存在しない、
(2)統計作成の上での統一的な基準がなく、地域間の比較が出来ない
56.8%
など、様々な問題点が指摘されており、観光統計が観光政策の立案や検証に活用できていない。
宿泊施設
46.0%
食事買物
43.6%
観光施設
2
36.0%
店員対応
現状を踏まえ、今後、我が国の観光統計を如何に整備していくべきかとの観点から、国土交通省において
は、下記の事項を目的として、観光統計の整備を図ることとされている。
32.0%
移動
観光統計整備の目的
(1)地域間の比較
30.9%
案内表示
(2)経済効果・景気動向の把握
26.2%
(3)観光統計の体系化(断片的な観光統計を体系化するとともに、得られた情報を包括的に管理し、
0.0%
10.0%
20.0%
30.0%
40.0%
50.0%
60.0%
利用者のアクセスを改善することを目的)
資料)「横浜市観光客満足度等調査」
(横浜市 2005 年)より作成
※
インターネット回収 252 件、携帯電話からの回収 156 件、調査票の郵送回収 1556 件、はがきの郵送回収 573 件、計 2537 件。
調査票は、市内主要観光地 10 箇所にて配布、はがきは、市内主要観光施設・宿泊施設等にて留置配布
※
満足度指標:各項目が「優れていた(良かった)か」という問に対して「たいへんそう思う」「ややそう思う」「どちらでもない」
「そう思わない」の4つの選択肢から回答者が選択した割合
3
(1) 宿泊統計の速やかな整備
<観光入込客数>
・ 2003 年の横浜市の観光入込客数をみると、宿泊者数は 414 万人、観光施設への入場者数および主要
イベントの参加者数は計 3,052 万人となっており、あわせて年間 3,466 万人となっている。
・ また、入込客数は、近年横ばいである。
図 5-7
観光統計整備における今後の取り組み概要
−H18 年度以降、宿泊施設の稼働率や宿泊客数(外国人宿泊客比率)等の把握を目的とした3調査を
実施予定。
(2) 都道府県別観光統計の整備に向けた取り組み
観光入込客数の推移
1999年
(3418万人)
3,062
2000年
(3383万人)
3,010
373
2001年
(3378万人)
2,984
394
2002年
(3454万人)
3,041
413
2003年
(3466万人)
3,052
414
(3)外国人旅行者に関する統計の整備に向けた取り組み
356
−外国人旅行者の日本国内における消費額を把握する「外国人旅行者に関する消費額調査」実施に向け
0
500
1,000
1,500
2,000
2,500
3,000
た検討(H18 年度実施)および調査の実施(H19 年度以降実施)
3,500
(万人)
原典)横浜市横浜プロモーション推進事業本部
資料)「横浜市観光交流推進計画」
(横浜市 2004 年)等より作成
※
観光入込客数は、人数を集計している観光施設・イベント、宿泊施設等計 223 カ所の入館者数等の合計(延数)であり、各施設に調査票
を郵送し把握した
2
3.防災・危機管理対策
<横浜市における防災・危機管理対策に概要と交通関係の記述の有無>
<交通に関する具体的な記述内容>
・ 横浜市では、危機管理対策の基本的な方針として、2004 年 3 月に「横浜市危機管理指針」を定めている。
当該指針では、
「横浜市防災計画」、
「(仮)横浜市国民の保護に関する計画」及び「横浜市緊急事態等対処計
画」を策定し、それぞれ災害、武力攻撃事態等、事件等緊急事態に備えることとしている。
・ 交通に関する具体的な取組内容を表 5-4 に示す。避難については、避難場所の開設が主たる項目とな
っており、交通移動については緊急輸送路の確保のための交通規制と、人員・緊急物資を輸送するため
のトラック等輸送車両の確保が主たる記述内容となっている。
・ 横浜市防災計画のうち、交通関係については主に「応急対策(活動)」において記述されており、「避難と
受け入れ」
「警備と交通対策」「輸送の確保」といった項目が該当する。
・ 要介護者については、
「避難・受け入れ」について要介護者を対象とした特別避難場所の設置や、市民・
地域が協力して避難や避難場所での支援活動を行う旨が記述されている。また、「輸送の確保」につい
ては留意が必要な旨の記述が散見されるが、具体的な対策・対応等についての記述はなされていない。
・ なお、東海地震については、大規模地震対策特別措置法にもとづいて警戒宣言時の対応等を記した「東海
地震事前対応計画」が定められており、その中で、警戒宣言発令時の交通対策や緊急輸送対策なども定め
られている。
表 5-4
交通関係に関する項目の概要(太字は要援護者関係)
■緊急輸送体制の整備(震災対策編災害予防計画)
表 5-3
・ 緊急輸送路の指定や啓発、緊急通行車両の確認、標章の交付
横浜市防災計画の構成と交通関係に関する小項目
震災対策編
風雨水害対策編
都市災害対策編
■避難・受け入れ(応急対策(活動))
総則
※交通関係に関する項目はなし
災害予防計画
・緊急輸送体制の整備
・避難と受け入れ
復興事業
災害応援計画
・ 要介護者支援のための特別避難場所(社会福祉施設や市民利用施設等)の開設・運営に関する
事項
※なお、応急対策につい
・警備と交通対策
ては共通と災害種別が
・輸送の確保
災害復旧と
・ 被災者の受け入れに関する受け入れ方針や避難場所の開設、地域防災拠点の管理運営体制等に
関する事項
※交通関係に関する項目はなし
・避難と受け入れ
応急対策(活動)
・ 避難の勧告、指示の基準や内容、伝達方法等に関する事項
・ 要援護者の避難と援護対策として、市民・地域等の役割や緊急援護活動の基本方針、体制、実施
内容等に関する事項
整理されている。
※交通関係に関する項目はなし
※交通関係に関する項目はなし
■警備と交通対策(応急対策(活動))
※当該項目無し
・ 警察官による避難誘導や交通規制等に関する事項
・「東海地震事前対応
・ 被災地域への流入抑制や緊急交通路確保のための交通規制に関する事項
計画」の中で、警戒宣
その他
言発令時の交通対策
や緊急輸送対策、公共
※当該項目無し
■輸送の確保(応急対策(活動))
交通運行計画などが
・ 道路や河川、ヘリコプター離着陸場などの輸送路の確保に関する事項
定められている。
・ 輸送対象とする人員、物資に関する事項
・ 輸送車両や燃料の等の確保に関する事項。人員輸送に関しては、バス・鉄道・航空機・船艇を想
定。
資料)横浜市防災計画
・ 会場輸送路の確保や緊急物資の受け入れ体制等に関する事項
資料)横浜市防災計画
3
4.駐車場整備基本計画の見直しについて
現行の横浜市駐車場整備基本計画
横浜市駐車場整備基本計画の見直し状況
(平成 8 年度策定)
(平成 17 年7月現在)
【見直しの背景】計画を策定してから約 10 年経過して、駐車場に関する環境が変化
【計画の目的】
1.駐車場の需要と供給のバランスの変化(整備水準が充足している地区と、依然として不足している地区が明確に)
駐車場整備基本計画は、総合的な交通体系の整備や違法駐車防止の対策などを含めた様々な分
野の駐車対策について基本的な考え方を整理し、駐車場整備に関する基本方針や駐車場整備の
推進方策について示したもの。
2.集客都市プロモーション施策充実の必要性の高まり
3.現状では 125cc 以上の自動二輪には対応していない
【基本計画の概要】
【主な検討項目(重要課題)】
Ⅰ.駐車場整備基本計画の性格と構成
1.基本計画
−駐車場のあり方として量より質への転換への検討
Ⅱ.駐車問題への基本的な考え方
1
現状と課題の整理
2
駐車問題への対応の基本的な考え方
2.整備計画のあり方
−駐車需要の見通しと駐車場整備目標のあり方
−共同利用型の荷さばき駐車空間整備と利用ルールの確立の検討
−良好な歩行者空間確保に配慮した駐車場整備計画のあり方
Ⅲ.駐車場整備に関する基本方針
1
−各地区の交通特性、駐車需要に対応し、まちづくりを踏まえた、駐車場整備計画のあり方
一時預かり駐車場の整備目標:約 37,100 台
(平成 22 年、都心・新横浜都心・副都心)
2
3.附置義務制度のあり方の検討
公共セクターの整備目標:概ね 25%
−荷さばき施設の附置義務化の検討
−地区特性に応じた基準のあり方
Ⅳ.駐車場整備の推進方法
1
駐車場整備地区の拡大・指定、駐車場整備計画の策定
2
民間駐車場の整備促進(税の軽減措置、融資制度の活用)
3
観光バス等の需要への対応
4
既存駐車場の有効利用(駐車場案内システム等の整備の促進)
5
地域環境への配慮(駐車施設の設備や構造等に関する情報の提供)
−隔地・集約化奨励地区制度の導入化検討
4.観光バス駐車対策の必要性
−乗降、待機分離型の横浜にふさわしい観光バス駐車システムの検討
5.自動二輪車駐車対策の必要性
−自動二輪車専用駐車場の実験結果の検証(需要予測・公民の役割・民間事業者が主体となる条件)
−地区特性、駐車需要に応じた駐車場整備計画(既存駐車場の活用も含む)
−民間の駐車場事業者が主体となり、自動二輪車駐車場を整備推進していくためのあり方を検討
6.駐車場案内システムの高度化
−駐車場案内システムの普及動向の整理
−駐車場案内システムの高度化に伴う利用率の検証
資料)横浜市都市整備局資料
4
5.横浜市内の交通に関するこれまでの取り組み
1.環境負荷の軽減に資する取り組み
名称
1
よこはまパーク&サイクル(社
会実験)
実施主体
県・市等
横浜市
2
横浜カーフリー
デー実行委員
会
横浜カーフリーデー
3
4
5
6
7
みなとみらい地区におけるパー
ク&バスライド交通社会実験
民間等
横浜市ほか
目的
概要・実績・課題等
都心部の道路混雑・駐車場待車両と路上駐車の緩
和、自転車利用による都市環境負荷への軽減など
【概要】都心部の駐車場(馬車道地下駐車場・横浜山下町地下駐車場)利用者を対象に自転車を無料貸与(2001/8∼10)。アンケート協力者に
対しては、1時間分の駐車券を提供。実験期間は、2001年8月4日-10月28日。
【概要】の詳細および【実績】【課題】については、P7参照。
地球環境問題や都市交通問題等に関する意識啓
発
【概要】カーフリーデーとは地球環境問題、都市交通問題等の改善のきっかけを作るため、市街地に車の休日を設ける社会PRや都市交通イベント。
【実績】横浜市においては、環境問題やまちづくりに関わっている市民・NPOが組成した同実行委員会により、2004年9月23日に実施され、パネ
ル展示やくるま社会について考えるシンポジウムなどが開催された。当日の参加者は40団体。2005年も9月23日に実施。
みなとみらい21地区等のマイカー利用客のバス利
用促進による渋滞緩和
【概要】国のTDM実証実験の一環として、横浜市が主催した社会実験。みなとみらい地区及び山下地区の駐車場利用者に対し、100円バスの
乗車券を販売。バス利用後アンケート協力者には駐車場割引券と粗品を贈呈した。なお、横浜市、神奈川県、都市基盤整備公団、地権
者、地元経済界等が出資する㈱横浜みなとみらい21が協力機関として参加した。実験期間は、2003年10月11日-11月3日。
月極パーク&ライドキャンペー
ン
横浜新都市交
通
鉄道の定期的な利用者のパークアンドライド促進
【概要】シーサイドラインの定期券の所有者に対して、並木中央駐車場の月極利用料金(15000円/月)を半額に割り引くキャンペーンを実施中
(2005年7月27日現在)。
みなとみらい21地区カーシェア
リング
CEVエンジニア
リング
騒音と排気ガスのない電気自動車を利用したカーシ
ェアリングによる環境負荷削減
【概要】30台の電気自動車を共同利用する仕組みで、会員となるための初期費用(会員料、ICカード発行料等)は計36,500円、利用料金は15
分100円(ラウンド利用)、150円(ワンウェイ利用)。現在は、地区内の20企業が会員としてサービスを利用している。
【概要】の詳細および【実績】【課題】についてはP7参照。
汐見台団地カーシェアリング
実験
汐見台自治会
連合会
団地建て替えに際し駐車場を増やさず環境保全を
図ることを目的とした社会実験
【概要】汐見台団地の建て替えにあたり、駐車場を増やさず、環境保全(都市景観や緑地の維持)を図ることを目的としたカーシェアリングの効
果についての社会実験で、実験期間は、2004年1月-3月。ガソリン車3台を利用。住民15名を会員として実験を実施した。
神奈中バスほか
公共交通機関の利用促進による環境負荷削減、自
家用車利用の削減による渋滞緩和等
【概要】市営バス:エコライフチケット(冬期一日乗車券)、ファミリー環境一日乗車券、環境定期券。神奈中バス:環境定期券制度
低公害車両の導入による環境負荷削減
【概要】市営バスは、2004年度予算で、天然ガス(CNG)バスの導入7両追加(計44両)、アイドリングストップアンドスタート装置付車両計303基追
加、ハイブリッドバスの導入などを実施している。
【実績】市営バスは、2004年度に天然ガス(CNG)バス10両(計75両)、新短期排出ガス規制車50両を導入し、アイドリングストップアンドスタート
装置付車両計414両となった。今後、電気式ハイブリッドバスなど環境に優しいバスの導入を計る。
【課題】導入、維持に関する事業者負担の軽減(制度の継続、充実)
幹線道路などの路面温度上昇の抑制や走行音の低
減
【概要】すず風舗装:ヒートアイランド現象の抑制策の1つとして、保水した水分の気化熱で舗装表面の温度を低下させる保水性舗装などを実施
低騒音舗装:幹線道路沿道の住環境を保全するため、自動車騒音に効果的な低騒音舗装を整備。2005年3月末までに52.8㎞整備。
【実績】2004年8月18日の市調査では、散水後、すず風舗装は、通常舗装に比べ7.8-14.2度(日中。保水性舗装の最高温度は41.3度)低下。
臨海部への大型車誘導による大気環境の改善
【概要】国土交通省関東地方整備局、国土交通省東京航空局、横浜市、川崎市、首都高速道路公団で構成される首都高速湾岸線(横浜地区)
割引社会実験協議会は、横羽線から臨海部を通る湾岸線へ大型車を誘導し、横羽線沿線の住居地域の環境改善を図ることを目的とし
た環境ロードプライシング実験(2005年4月1日-2006年8月31日)。2005/7/1からは、湾岸線東行きにも適用を拡大し、湾岸線(浮島⇔大
黒間)、川崎線を通行する全てのETC利用大型車に適用された(ETC使用の大型車の通行料金は、1200→950円となっている)。
環境対策乗車券(各種)
横浜市交通局
8
バス車両の低公害化
9
各バス事業者
道路の環境対策(すず風舗
装等)
横浜市
環境ロードプライシング
首都高速湾岸
線(横浜地区)割
引社会実験協
議会
高速道路夜間割引実験
首都高速道路
夜間割引社会
実験協議会ほ
か
一般道の渋滞緩和、沿道環境改善
【概要】国土交通省関東地方整備局、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、横浜市、川崎市、さいたま市、首都高速道路公団で構成される首
都高速道路夜間割引社会実験協議会は、首都高速全線を対象として、ETC無線通行車の全車両について、料金割引(通常5%引きを
30%引きに)を実施している。実験期間は、2005年4月1日0:00-7月31日24:00。
なお、横浜横須賀道路(横浜地区)夜間割引社会実験協議会(国土交通省、横浜市、日本道路公団で構成)についても、横浜横須賀道
路(横浜地区)において夜間割引社会実験を実施中である(狩場IC∼朝比奈IC及び金沢支線、2005/6/1-9/1)。
ディーゼル車規制
神奈川県
ディーゼル車の神奈川県内の運行を禁止
【概要】PM(粒子状物質)の排出基準を満たさないディーゼル車の県内運行を条例で禁止。
10
11
12
横浜市交通局
注) については、p.7 参照
5
2.観光施策と連携した取り組み
名称
13
実施主体
県・市等
目的
民間等
横浜市交通局
市内観光スポットの回遊性の向上
【概要】「あかいくつ」はベイサイドの観光スポットを周遊するバスで中心に20∼30分おきに運行。「みなとみらい100円バス」はみなとみらい21地
区を中心に20∼30分おきに運行。いずれも運賃は大人100円で、後者は協賛企業・団体が補助・広報等で支援。
【概要】の詳細および【実績】【課題】については、P7参照。
みなとぶらりチケット、みなとみ
らい線一日乗車券等
横浜市交通局
市内中心部の回遊性の向上と公共交通機関の利用
促進
【概要】横浜観光エリア限定の一日乗車券で、料金は大人500円(地下鉄の乗車エリアがひろがるワイドは大人550円)。文化・観光施設の割引
等のサービスもある。
【実績】みなとぶらりチケットの合計販売枚数は、16年度33,906枚で前年度比85.3%増加
【課題】利用者の拡大。
市営地下鉄の駅ナンバリング
横浜市交通局
外国人旅行者を主とした地下鉄利用者の利便性向
上
【概要】2002年サッカーW杯開催に併せて実施したもの。各駅に番号を振り、識別のしやすさを向上。
【実績】湘南台駅(1番)∼あざみ野駅(32番)まで全駅に付番、駅、車内等に表示済み。
広告付きバス停留所上屋
横浜市交通局
民間事業者による維持管理と都市景観・快適空間
の創出
【概要】横浜市と契約した民間事業者がバス停留所に広告板のついた上屋を設置し、その広告料収入によって、上屋の整備・維持管理を行うも
の。2004年11月に第1号が完成。
【実績】年内に、関内地区10基、洋光台駅前4基、計14基を整備予定。また、2005年以降は2年間で150基の上屋整備を予定している。
開港の道
横浜市
都心スポットの回遊通路の構築、歩行サインのデザ
イン
【概要】桜木町駅前から、汽車道、運河パーク、ワールドポーターズ、サークルウォーク、赤レンガ倉庫、山下臨港線プロムナード、山下公園、人
形の家を経て、港の見える丘公園に至る延長約3kmの歩行者コース。約10∼20m毎に路面等にルートを示すマークを表示し、約300m毎
に次の目的地までの距離を表示するサインを設置している。
都心部への来街者の回遊性・利便性向上
【概要】レンタサイクルを運営するNPOナイスヨコハマとともに、横浜市が実施主体となり駅や観光スポットなど11箇所での自転車貸し出しと、み
なとみらい駅でのベビーカー貸し出しを実施した社会実験。実験期間は、2004年10月-11月末までの土日・祝日。なお、協力団体は、同
NPOほか、横浜高速鉄道㈱、横浜TMO、宮田工業㈱、コンビウィズ㈱など。利用料は1日300円/台(利用後のアンケート協力者は無
料)。車両は放置自転車をリサイクル利用。
【実績】レンタサイクルの1日あたりの貸出台数は1,125台/日、平均利用時間は66分。ベビーカーの貸出台数は7.7台/日、平均利用時間は3時
間17分。
観光スポット周遊バス「あかいく
つ」、みなとみらい100円バス
14
15
概要・実績・課題等
横浜高速鉄道
16
17
18
よこはまホリデーサイクル
横浜市
注) については、p.7 参照
3.交通結節点としての駅の多面的活用の取り組み
名称
実施主体
県・市等
19
「行政サービスコーナー」の設置
横浜市
20
駅直結型保育園
横浜市
目的
民間等
民間事業者
概要・実績・課題等
市民の利便性向上
【概要】主要駅等13箇所に設置しており、必要な証明書の交付を受けることができる。コーナーは、平日(月∼金)7:30-19:00に加えて土日も開
所している(9:00-17:00)。
沿線住民等の保育ニーズへの対応
【概要】駅に直結する再開発ビル内や、駅敷地内に保育施設を設置している。(認可保育所、横浜保育室を含む。)
4.道路空間の効率的活用に資する取り組み
名称
21
22
実施主体
県・市等
協同組合元町S
S会
元町商店街における共同配送
駐車場案内システムの導入
横浜市
公共車両優先システム
(PTPS)の導入
横浜市交通
局、神奈川県
警
23
民間等
目的
環境、違法駐車問題対策と交通事故対策
【概要】共同配送センターを設置し、低公害車により各店舗へ共同配送。単独商店街として実施している珍しい事例。
【概要】の詳細および【実績】【課題】についてはP7参照。
空き駐車場への適切な誘導による「うろつき」交通削
減
【概要】横浜駅、関内・伊勢佐木町、みなとみらい地区等において、駐車場の位置・空き情報を提供する案内標識の設置。
【実績】横浜駅周辺地区に53基4300台、関内・伊勢佐木町地区103基5,550台、みなとみらい地区42基8,300台。
路線バスの優先通行を支援
【概要】赤外線発信器を搭載したバスの接近情報を受けて交通信号機を制御し、青信号の点灯時間を延長するなどによりバス通行の円滑化を
図るシステム。
【実績】整備実績として、2000年度1区間3.5km、2002年度1区間3.5km、2003年度4区間9.9km、2004年度2.0km。横浜上麻生線、県道鶴見溝ノ
口線、県道弥生台桜木町線、市道栄本町線ほかに設置。
自転車・バイクの放置禁止区域内における自転車
駐車場の整備並びに撤去
【概要】「横浜市自転車等の放置防止に関する条例」制定(1985年)。市や市民、鉄道事業者等の責務や放置禁止区域に関する内容等を定め
ている。放置禁止区域内の各駅には有料の自転車駐車場が設置されており、自転車と125cc以下のバイクが利用可能である。一方、放
置禁止区域内に自転車・バイクを放置すると、保管場所(市内21か所)へ移動される(移動料は自転車1500円、バイク3000円)。市営自
転車駐車場(駐輪場)の運営、放置禁止区域から移動された自転車等の保管・返還業務は、横浜市交通安全協会が受託している。
【実績】現在、市内98駅の周辺が、条例により自転車・バイクの放置禁止区域に指定されている。
24
放置自転車対策
横浜市
概要・実績・課題等
注) については、p.7 参照
6
(No.5)<みなとみらい 21 地区カーシェアリング>
(環境負荷の軽減に資する取り組み)
【実施経緯】①(財)自動車走行電子技術協会および(財)日本電動車両協会が実施主体となって、都心部で
のビジネス利用を目的とした電気自動車の共同自利用実験を実施(1999 年 9 月-02 年 3 月)
②2002 年 2 月以降は、CEVエンジニアリング㈱が事業を継承
③2ヶ月にわたる有料実験を経て、2002 年 4 月に現在のシステムが正式導入
【概要】
電気自動車・低公害車24台を共同利用し、19 ステーション経由で貸出・返却
【実施主体】CEV エンジニアリング
【対象地域】横浜市内・東京都内・川崎市内(計19ステーション。うち使用可能者限定2)
【費用】
費用は当初 参加登録手数料と IC カード発行手数料
月額基本料金(個人 2000円∼。法人4000円∼
利用料金100円∼/15 分(ラウンド)、200 円∼/15 分(ワンウェイ)
【実績】 当初 MM21地区での実験から東京都内等へエリアの拡大。法人・個人会員とも増加。
【課題】 カーシェアリングシステムの理解と認知による利用者増。ステーションの拡充
図 カーシェアリング
(No.1)<よこはまパークアンドサイクル>
(環境負荷の軽減に資する取り組み)
【実験目的】①横浜都心部の道路混雑・駐車場待ち車両と路上駐車の減少
②自転車利用による都市環境への負荷の軽減
③来街者の交通利便性と回遊性を高め、都市の魅力を向上
【実験地域】横浜市馬車道地下駐車場、横浜市山下町地下駐車場の駐車場利用者
【実験期間】2003 年 8 月 4 日(土)∼10 月 28 日
図 パークアンドサイクルのイメージ
(日)の土休日 10:00-20:00
【実験概要】当該駐車場利用者に対し、駐車料金のみ
で自転車を無料で貸し出し
(横浜市馬車道地下駐車場 100 円/12
分、横浜市山下町地下駐車場 100 円
/12 分)
。
【実施主体】横浜市
【実験結果】男女比はほぼ同程度で、20 代(35%)、
30 代(39%)の利用が中心
1日あたり平均貸出数は 51.7 台/日(休
日)
、4.4 台/日(平日)
平均利用時間
2:06(平日)、2:36
(休日)
【課題】◆みなとみらい地区や関内地区などの都心部エ
リアでは、観光施設や商業施設において駐輪
スペースがほとんど確保できていない。
◆車道の形状や交通量の多さ、歩道の狭さやな
ど、自転車の走行環境が整備されておらず、自
転車利用者の安全性の確保が必要。
資料)横浜市ウェブサイト
資料)CEV エンジニアリングホームページ
(No.13)<観光スポット周遊バス「あかいくつ」
、みなとみらい 100 円バス>(観光施策と連携した取り組み)
【概要】横浜市交通局は 2000 年度から、回遊利便性の向上と公共交通の利用促進を目的として 100 円バス
を運行開始。
このうち、桜木町を起点として横浜のベイサイドに点在する観光スポットを周遊する路線について
は、2005 年3月 28 日よりレトロ調の観光スポット周遊バス「あかいくつ」を運行している。
その他の2路線(日ノ出町駅ルートと横浜駅ルート)については、協賛企業・団体により組織され
た「100 円バス運行協力委員会」などから、低廉な運賃設定によって生じる運賃赤字分の補填や、
広告宣伝等への支援を受けている。
【実績】観光スポット周遊バス「あかいくつ」は、2005 年3月 28 日運行開始から8月末までの間に1日あ
たり約 1,500 人、累計では約 23 万人の利用。
(5月から 10 月まで終バスは時刻を1時間延長)
【課題】利用者の拡大(特に平日)
。定時性の確保(特に土休日の午後)
。
表
図
あかいくつの事業内容
【実施主体】横浜市交通局
【運行計画】通年で毎日運行
11 月∼4 月
5∼10 月
運行時間帯 10∼18 時台
10∼19 時台
平日は 30 分間隔、
運行間隔
休日は 20 分間隔
【運賃】○現金(1乗車):大人 100 円、小児 50 円
○あかいくつ1日乗車券:大人 300 円、小児 150 円
○みなとぶらりチケット、みなとぶらりチケットワイド、横
浜1DAYきっぷも利用可
※ なお、バス共通カード、マリンカード、Yカード、各種
定期券、上記以外の1日乗車券、敬老・福祉特別乗車証では、
乗車できない
図
(No.21)<元町商店街における共同配送>
(道路空間の効率的活用に資する取り組み)
【目的等】 商店街における自動車排ガスの影響を少なくし、来街者の安全を考え、環境に優しい商店街
(エコストリート)を目指すわが国初の試み
図 共同配送の仕組み
【実施主体】協同組合元町SS会
【実施期間】2004 年6月1日(火)∼
【共同配送の仕組み】
・ メーカーや卸売業者等からの商品等は、共同配送
センターまで各店舗が配送契約した運送業者に
より配送され、センターで店舗ごとの台車にまと
める。
・ 各店舗の台車は、商店街専用車両(低公害車:天
然ガストラック3台)により、共同配送センター
から商店街の裏通りに設置した荷さばき場(3ヶ
所設置)まで配送する。
・ 荷さばき場から、台車をそれぞれの店舗まで人力
にて配達する。
・ 購入商品の宅配等についても、逆ルートでこの共
同配送を実施する。
【協力運送会社】下記 19 社
写真:商店街専用車両
有限会社藤木興業 佐川急便株式会社 西濃運輸株式会社
あかいくつバス
あかいくつ運行ルート
日本通運株式会社 トナミ運輸株式会社 福山運輸株式会社 西武運輸株式会社 新潟運輸株式会社 第一貨物株式会社 久留米
運送株式会社 名鉄運輸株式会社 有限会社関東即販神奈川 王子運送株式会社 株式会社エスラインギフ フットワークエクス
プレス株式会社 近鉄物流株式会社 ロジテック株式会社 有限会社藤急 ヤマト運輸株式会社
【実績】商店街内への配送車の流入大幅減と買い物客の安全確保が図られた。
【課題】未加入商店主の理解と荷物取扱量の拡大。
資料)各図表ともに横浜市ウェブサイト
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