日 本 標 準 商 品 分 類 番 号 : 872123 2014 年 2 月 改 訂 ( 第 6 版 ) 医薬品インタビューフォーム 日 本 病 院 薬 剤 師 会 の I F 記 載 要 領 2008 に 準 拠 し て 作 成 日本薬局方 ビソプロロールフマル酸塩錠 選択的β 1 アンタゴニスト BISOPROLOL FUMARATE 剤 形 製 剤 の 規 制 区 分 規 一 格 ・ 般 含 量 名 錠剤 処方せん医薬品 (注意-医師等の処方せんにより使用すること) ○ ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 1 錠 中 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 ・・・・・・・・・・・・・・・・2.5mg ○ ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 1 錠 中 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・5mg 和 名 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 (JAN) 洋 名 : Bisoprolol Fumarate(JAN) 製造販売承認 年 月 日 薬価基準収載 年 月 日 発売年月日 製 造 販 売 承 認 年 月 日 ビソプロロールフマル 薬 価 基 準 収 載 ・ 2010 年7 月15 日 2011 年6 月24 日 2011 年6 月24 日 酸塩錠2.5mg 「タイヨー」 発 売 年 月 日 ビソプロロールフマル 2009 年4 月7 日 2011 年6 月24 日 2001 年7 月6 日 酸塩錠5mg「タイヨー」(販売名変更による) (販売名変更による) 開 発・製 造 販 売( 輸 入 )・ 製造販売元: 提 携 ・ 販 売 会 社 名 医薬情報担当者の連絡先 テ バ 製 薬 株 式 会 社 DI セ ン タ ー TEL 0120-923-093 FAX 052-459-2853 受 付 時 間 9:00~ 17:00( 土 ・ 日 ・ 祝 日 を 除 く ) 問 い 合 わ せ 窓 口 医療関係者向けホームページ http://www.teva-seiyaku.com/ForMedical/ 本 IF は 2014 年 2 月 改 訂 の 添 付 文 書 の 記 載 に 基 づ き 改 訂 し た 。 最新の添付文書情報は、医薬品医療機器情報提供ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/ に て ご 確 認 く だ さ い 。 IF利用の手引きの概要 -日本病院薬剤師会- 1.医薬品インタビューフォーム作成の経緯 医療用医薬品の基本的な要約情報として医療用医薬品添付文書(以下、添付文書と略す)がある。 医療現場で医師・薬剤師等の医療従事者が日常業務に必要な医薬品の適正使用情報を活用する際に は、添付文書に記載された情報を裏付ける更に詳細な情報が必要な場合がある。 医療現場では、当該医薬品について製薬企業の医薬情報担当者等に情報の追加請求や質疑をして 情報を補完して対処してきている。この際に必要な情報を網羅的に入手するための情報リストとし てインタビューフォームが誕生した。 昭和 63 年に日本病院薬剤師会(以下、日病薬と略す)学術第2小委員会が「医薬品インタビュー フォーム」(以下、IFと略す)の位置付け並びにIF記載様式を策定した。その後、医療従事者 向け並びに患者向け医薬品情報ニーズの変化を受けて、平成 10 年 9 月に日病薬学術第3小委員会 においてIF記載要領の改訂が行われた。 更に 10 年が経過した現在、医薬品情報の創り手である製薬企業、使い手である医療現場の薬剤 師、双方にとって薬事・医療環境は大きく変化したことを受けて、平成 20 年 9 月に日病薬医薬情 報委員会において新たなIF記載要領が策定された。 2.IFとは IFは「添付文書等の情報を補完し、薬剤師等の医療従事者にとって日常業務に必要な、医薬品 の品質管理のための情報、処方設計のための情報、調剤のための情報、医薬品の適正使用のための 情報、薬学的な患者ケアのための情報等が集約された総合的な個別の医薬品解説書として、日病薬 が記載要領を策定し、薬剤師等のために当該医薬品の製薬企業に作成及び提供を依頼している学術 資料」と位置付けられる。 ただし、薬事法・製薬企業機密等に関わるもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤 師自らが評価・判断・提供すべき事項等はIFの記載事項とはならない。言い換えると、製薬企業 から提供されたIFは、薬剤師自らが評価・判断・臨床適応するとともに、必要な補完をするもの という認識を持つことを前提としている。 [IFの様式] ①規格はA4版、横書きとし、原則として9ポイント以上の字体(図表は除く)で記載し、一色 刷りとする。ただし、添付文書で赤枠・赤字を用いた場合には、電子媒体ではこれに従うも のとする。 ②IF記載要領に基づき作成し、各項目名はゴシック体で記載する。 ③表紙の記載は統一し、表紙に続けて日病薬作成の「IF利用の手引きの概要」の全文を記載す るものとし、2 頁にまとめる。 [IFの作成] ①IFは原則として製剤の投与経路別(内用剤、注射剤、外用剤)に作成される。 ②IFに記載する項目及び配列は日病薬が策定したIF記載要領に準拠する。 ③添付文書の内容を補完するとのIFの主旨に沿って必要な情報が記載される。 ④製薬企業の機密等に関するもの、製薬企業の製剤努力を無効にするもの及び薬剤師をはじめ医 療従事者自らが評価・判断・提供すべき事項については記載されない。 ⑤「IF記載要領 2008」により作成されたIFは、電子媒体での提供を基本とし、必要に応じ て薬剤師が電子媒体(PDF)から印刷して使用する。企業での製本は必須ではない。 [IFの発行] ①「医薬品インタビューフォーム記載要領 2008」(以下、「IF記載要領 2008」と略す)は、 平成 21 年 4 月以降に承認された新医薬品から適用となる。 ②上記以外の医薬品については、「IF記載要領 2008」による作成・提供は強制されるもので はない。 ③使用上の注意の改訂、再審査結果又は再評価結果(臨床再評価)が公表された時点並びに適応 症の拡大等がなされ、記載すべき内容が大きく変わった場合にはIFが改訂される。 3.IFの利用にあたって 「医薬品インタビューフォーム記載要領 2008」においては、従来の主にMRによる紙媒体での 提供に替え、PDFファイルによる電子媒体での提供を基本としている。情報を利用する薬剤師は、 電子媒体から印刷して利用することが原則で、医療機関でのIT環境によっては必要に応じてMR に印刷物での提供を依頼してもよいこととした。 電子媒体のIFについては、医薬品医療機器総合機構の医薬品医療機器情報提供ホームページに 掲載場所が設定されている。 製薬企業は「医薬品インタビューフォーム作成の手引き」に従って作成・提供するが、IFの原 点を踏まえ、医療現場に不足している情報やIF作成時に記載し難い情報等については製薬企業の MR等へのインタビューにより薬剤師等自らが内容を充実させ、IFの利用性を高める必要があ る。 また、随時改訂される使用上の注意等に関する事項に関しては、IFが改訂されるまでの間は、当 該医薬品の製薬企業が提供する添付文書やお知らせ文書等、あるいは医薬品医療機器情報配信サー ビス等により薬剤師等自らが整備するとともに、IFの使用にあたっては、最新の添付文書を医薬 品医療機器情報提供ホームページで確認する。 なお、適正使用や安全性の確保の点から記載されている「臨床成績」や「主な外国での発売状況」 に関する項目等は承認事項に関わることがあり、その取扱いには十分留意すべきである。 4.利用に際しての留意点 IFを薬剤師等の日常業務において欠かすことができない医薬品情報源として活用して頂きた い。しかし、薬事法や医療用医薬品プロモーションコード等による規制により、製薬企業が医薬品 情報として提供できる範囲には自ずと限界がある。IFは日病薬の記載要領を受けて、当該医薬品 の製薬企業が作成・提供するものであることから、記載・表現には制約を受けざるを得ないことを 認識しておかなければならない。 また製薬企業は、IFがあくまでも添付文書を補完する情報資材であり、今後インターネットで の公開等も踏まえ、薬事法上の広告規制に抵触しないよう留意し作成されていることを理解して情 報を活用する必要がある。 (2008 年 9 月) 目 次 1.概要に関する項目 ······················· 1 8.安全性(使用上の注意等)に関する項目 ··· 22 1-1.開発の経緯 ····································1 8-1.警告内容とその理由 ·························· 22 1-2.製品の治療学的・製剤学的特性 ··················1 8-2.禁忌内容とその理由(原則禁忌を含む) ········ 22 2.名称に関する項目 ······················· 2 8-3.効能・効果に関連する使用上の注意とその理由 ··· 22 2-1.販売名········································2 8-4.用法・用量に関連する使用上の注意とその理由 ··· 22 2-2.一般名········································2 8-5.慎重投与内容とその理由 ······················ 22 2-3.構造式又は示性式 ······························2 8-6.重要な基本的注意とその理由及び処置方法······· 23 2-4.分子式及び分子量 ······························2 8-7.相互作用 ···································· 24 2-5.化学名(命名法) ······························2 8-8.副作用 ······································ 25 2-6.慣用名、別名、略号、記号番号 ··················2 8-9.高齢者への投与 ······························ 26 2-7.CAS 登録番号 ··································2 8-10.妊婦、産婦、授乳婦等への投与 ················ 26 3.有効成分に関する項目 ··················· 3 8-11.小児等への投与 ······························ 26 3-1.物理化学的性質 ································3 8-12.臨床検査結果に及ぼす影響 ···················· 26 3-2.有効成分の各種条件下における安定性 ············3 8-13.過量投与 ···································· 26 3-3.有効成分の確認試験法 ··························3 8-14.適用上の注意 ································ 27 3-4.有効成分の定量法 ······························3 8-15.その他の注意 ································ 27 4.製剤に関する項目 ······················· 4 8-16.その他 ······································ 27 4-1.剤形··········································4 9.非臨床試験に関する項目················· 28 4-2.製剤の組成 ····································4 9-1.薬理試験 ···································· 28 4-3.懸濁剤、乳剤の分散性に対する注意 ··············4 9-2.毒性試験 ···································· 28 4-4.製剤の各種条件下における安定性 ················5 10.管理的事項に関する項目················· 29 4-5.調製法及び溶解後の安定性 ······················6 10-1.規制区分 ···································· 29 4-6.他剤との配合変化(物理化学的変化) ············6 10-2.有効期間又は使用期限 ························ 29 4-7.溶出性········································7 10-3.貯法・保存条件 ······························ 29 4-8.生物学的試験法 ······························· 14 10-4.薬剤取扱い上の注意点 ························ 29 4-9.製剤中の有効成分の確認試験法 ················· 14 10-5.承認条件等 ·································· 29 4-10.製剤中の有効成分の定量法 ····················· 14 10-6.包装 ········································ 29 4-11.力価········································· 14 10-7.容器の材質 ·································· 29 4-12.混入する可能性のある夾雑物 ··················· 14 10-8.同一成分・同効薬 ···························· 29 4-13.治療上注意が必要な容器に関する情報 ··········· 14 10-9.国際誕生年月日 ······························ 29 4-14.その他······································· 14 10-10.製造販売承認年月日及び承認番号 ·············· 30 5.治療に関する項目 ······················ 15 10-11.薬価基準収載年月日 ·························· 30 5-1.効能又は効果 ································· 15 10-12.効能・効果追加、用法・用量変更追加等の年月日及び 5-2.用法及び用量 ································· 15 その内容 ···································· 30 5-3.臨床成績 ····································· 16 10-13.再審査結果、再評価結果公表年月日及びその内容 · 30 6.薬効薬理に関する項目 ·················· 17 10-14.再審査期間 ·································· 30 6-1.薬理学的に関連ある化合物又は化合物群 ········· 17 10-15.投薬期間制限医薬品に関する情報 ·············· 30 6-2.薬理作用 ····································· 17 10-16.各種コード ·································· 31 7.薬物動態に関する項目 ·················· 18 10-17.保険給付上の注意 ···························· 31 7-1.血中濃度の推移・測定法 ······················· 18 11.文献 ·································· 32 7-2.薬物速度論的パラメータ ······················· 20 11-1.引用文献 ···································· 32 7-3.吸収········································· 20 11-2.その他の参考文献 ···························· 32 7-4.分布········································· 20 12.参考資料 ······························ 33 7-5.代謝········································· 20 12-1.主な外国での発売状況 ························ 33 7-6.排泄········································· 21 12-2.海外における臨床支援情報 ···················· 33 7-7.透析等による除去率 ··························· 21 13.備考 ·································· 34 13-1.その他の関連資料 ···························· 34 1.概要に関する項目 1 - 1 .開 発 の 経 緯 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 は 、選 択 的 β 1 ア ン タ ゴ ニ ス ト で あ り 、国 内 で は 錠 剤 が 1990 年に発売された。 弊 社 は 後 発 医 薬 品 と し て メ イ タ ッ ト 錠 5 の 開 発 を 企 画 し 、 医 薬 発 第 481( 平 成 11 年 4 月 8 日)に基づき規格及び試験方法を設定、加速試験及び生物学的同等性試験を実施 し 、 2001 年 3 月 に 承 認 を 取 得 、 2001 年 7 月 に 上 市 し た 。 その後、 「 医 療 事 故 を 防 止 す る た め の 医 薬 品 の 表 示 事 項 及 び 販 売 名 の 取 扱 い に つ い て: 平 成 12 年 9 月 19 日 医 薬 発 第 935 号 」に 基 づ き 、販 売 名 を メ イ タ ッ ト 錠 5 か ら 有 効 成 分 ・ 含 有 量 を 表 示 し た ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 に 変 更 し 、 2009 年 4 月に承認を取得、上市した。 更 に 、 規 格 追 加 製 品 の ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 の 開 発 を 企 画 し 、 薬 食 発 第 0331015 号 (平 成 17 年 3 月 31 日 )に 基 づ き 規 格 及 び 試 験 方 法 を 設 定 、 加 速 試 験 及 び 生 物 学 的 同 等 性 試 験 を 実 施 し 、2010 年 7 月 に 承 認 を 取 得 、2011 年 6 月 に 上 市した。 2014 年 1 月 及 び 2 月 に 、 頻 脈 性 心 房 細 動 の 効 能 ・ 効 果 及 び 用 法 ・ 用 量 が 追 加 さ れ た 。 1 - 2 .製 品 の 治 療 学 的 ・ 製 剤 学 的 特 性 1.ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 は β 1 受 容 体 選 択 性 遮 断 薬 で あ る 。内 因 性 交 感 神 経 刺 激 作 用 ( ISA) や 膜 安 定 化 作 用 ( 局 所 麻 酔 作 用 、 Na + チ ャ ネ ル 抑 制 作 用 ) は な い 。 現 在 の 同 効 薬 の な か で 、 β 1 受 容 体 に 対 す る 選 択 性 は 最 も 高 い も の の 1つ で あ る 。 1 ) 2.重 大 な 副 作 用 と し て 、 心 不 全 、 完 全 房 室 ブ ロ ッ ク 、 高 度 徐 脈 、 洞 不 全 症 候 群 が あ ら われることがある。 - 1 - 2.名称に関する項目 2 - 1 .販 売 名 ①和名 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 ②洋名 BISOPROLOL FUMARATE ③名称の由来 主成分「ビソプロロールフマル酸塩」より命名 2 - 2 .一 般 名 ①和名(命名法) ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 (JAN) ②洋名(命名法) Bisoprolol Fumarate(JAN) ③ステム - olol: β -ア ド レ ナ リ ン 受 容 体 拮 抗 剤 2 - 3 .構 造 式 又 は 示 性 式 2 - 4 .分 子 式 及 び 分 子 量 分 子 式 : (C 1 8 H 3 1 NO 4 ) 2 ・ C 4 H 4 O 4 分 子 量 : 766.96 2 - 5 .化 学 名 ( 命 名 法 ) (2 RS )-1-(4-{[2-(1-Methylethoxy)ethoxy]methyl}phenoxy)-3-[(1-methylethyl)amino] propan-2-ol hemifumarate(IUPAC) 2 - 6 .慣 用 名 、 別 名 、 略 号 、 記 号 番 号 特になし 2 - 7 .CAS 登 録 番 号 104344-23-2 - 2 - 3.有効成分に関する項目 3 - 1 .物 理 化 学 的 性 質 ①外観・性状 白色の結晶又は結晶性の粉末である。 ②溶解性 溶 媒 溶 解 性 ( 1g を 溶 か す に 要 す る 溶 媒 量 ) 水 1mL 未 満 メタノール 1mL 未 満 エ タ ノ ー ル (99.5) 1mL 以 上 10mL 未 満 酢 酸 (100) 1mL 以 上 10mL 未 満 溶 解 度 ( 37℃ ) 2) : pH1.2 pH4.0 pH6.8 水 : 3.5g/mL : 3.4g/mL : 3.1g/mL : 3.5g/mL ③吸湿性 該当資料なし ④ 融 点 ( 分 解 点 )、 沸 点 、 凝 固 点 融 点 : 101~ 105℃ ⑤ 酸 塩 基 解 離 定 数 2) p K a: 9.31(イ ソ プ ロ ピ ル ア ミ ノ 基 、 滴 定 法 ) ⑥分配係数 該当資料なし ⑦その他の主な示性値 旋 光 性 : 水 溶 液 (1→ 10)は 旋 光 性 を 示 さ な い 。 3 - 2 .有 効 成 分 の 各 種 条 件 下 に お け る 安 定 性 2 ) 液 性 (pH): pH1.2、 37℃ 、 5 時 間 で 約 10% 分 解 す る 。 3 - 3 .有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 (1)紫 外 可 視 吸 光 度 測 定 法 (2)赤 外 吸 収 ス ペ ク ト ル 測 定 法 (臭 化 カ リ ウ ム 錠 剤 法 ) 3 - 4 .有 効 成 分 の 定 量 法 0.1mol/L 過 塩 素 酸 に よ る 滴 定 法 (指 示 薬 : ク リ ス タ ル バ イ オ レ ッ ト 試 液 ) - 3 - 4.製剤に関する項目 4 - 1 .剤 形 ①剤形の区別、規格及び性状 販 売 名 外 剤形 表 形 裏 性状 側面 ビソプロロールフマル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 白色 素錠 直 径:5.0mm、厚 さ:2.3mm、重 量:50mg 白色の片面 1/2 割線入り ビソプロロールフマル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 直 径:6.5mm、厚 さ:2.3mm、重 量:100mg ②製剤の物性 3)4) ビソプロロールフマル酸塩 錠 2.5mg「タイヨー」 販売名 ビソプロロールフマル酸塩 錠 5mg「タイヨー」 硬 度 (㎏ ) 4.9 8.9 (「4-4.製剤の各種条件下における安定性」<無包装時の安定性>の試験開始時の硬度) ③識別コード 販 売 名 PTP 識 別 コ ー ド ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5mg「タイヨー」 ビソプロロールフマル酸塩錠 5mg「タイヨー」 t C7 t MF7 薬剤本体識別コード t C7 MF 7 ④ pH、 浸 透 圧 比 、 粘 度 、 比 重 、 無 菌 の 旨 及 び 安 定 な pH 域 等 該当資料なし 4 - 2 .製 剤 の 組 成 ①有効成分(活性成分)の含量 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 1 錠 中 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 2.5mg 含 有 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 1 錠 中 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 5mg 含 有 ②添加物 エリスリトール、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース ③その他 特になし 4 - 3 .懸 濁 剤 、 乳 剤 の 分 散 性 に 対 す る 注 意 該当しない - 4 - 4 - 4 .製 剤 の 各 種 条 件 下 に お け る 安 定 性 3 ) ~ 6 ) ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 <加速試験> 保 存 条 件 : 40±1℃ 、 75±5% RH、 遮 光 、 ア ル ミ パ ッ ク し た PTP 包 装 試験項目 規格 試験開始時 2 ヵ月 4 ヵ月 6 ヵ月 性状 白色の素錠 白色の素錠 同左 同左 同左 確認 紫外可視吸収 試験 スペクトル 適合 適合 - - 適合 含量均一性試験 判定値が 15.0% を超えない 適合 - - 適合 溶出性(%) 85 以上 97.7~103.4 98.1~106.3 96.8~103.8 97.3~105.2 定量(%) 95.0~105.0 99.54±0.42 99.80±0.58 99.68±0.36 99.35±0.37 (平 均 ±標 準 偏 差 ) <無包装時の安定性> 検体 性状 色差 ( dE) 硬度 (kg) 溶出性(%) (規格:85 以上) 定 量 注 4) (%) 試験開始時 白色の素錠であった - 4.9 98.1~ 103.4 100 40℃ 3 ヵ月注 白色の素錠であった 0.89 5.0 99.5~ 103.4 100.1 白色の素錠であった 2.81 5.2 97.3~ 103.2 100.5 白色の素錠であった 0.72 4.6 101.1~ 105.2 100.8 1) 25℃ ・ 75% RH 3 ヵ 月 注 2) 60 万 lx・hr 注 注 注 注 注 3) 1) 遮 光 気 密 瓶 で 保 管 し た 。 2) 遮 光 開 放 瓶 で 保 管 し た 。 3) 透 明 気 密 容 器 で 保 管 し た 。 4) 試 験 開 始 時 を 100 と し た 残 存 率 で 示 し た 。 - 5 - ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 <加速試験> 保 存 条 件 : 40±1℃ 、 75±5% RH、 ア ル ミ 袋 包 装 試験項目 規格 試験開始時 2 ヵ月 4 ヵ月 6 ヵ月 性状 白色の片面 1/2 割線入り素錠 白色の片面 1/2 割線 入り素錠であった 同左 同左 同左 溶出試験 (% ) 85 以上 94.6~99.6 95.1~99.8 95.2~99.8 95.0~99.9 定 量 (% ) 95.0~105.0 100.0±0.7 99.7±0.7 99.7±0.9 99.6±0.7 (平 均 ±標 準 偏 差 ) <無包装時の安定性> 検体 性状 40℃ 3ヵ月注1) 白色の片面 1/2 割線 入りの素錠であった 白色の片面 1/2 割線 入りの素錠であった 25℃・75%RH 3ヵ月注2) 白色の片面 1/2 割線 入りの素錠であった 試験開始時 色差 (dE) 硬度 (kg) 溶出性(%) (規格:85 以上) 定量注 4) (%) - 8.9 98.5~ 100.8 100 0.66 9.0 95.4~ 99.7 99.4 1.48 8.3 97.8~ 99.4 99.6 97.7~ 102.2 100.5 白色の片面 1/2 割線 0.19 8.5 入りの素錠であった 1) 遮 光 気 密 瓶 で 保 管 し た 。 2) 遮 光 開 放 瓶 で 保 管 し た 。 3) 透 明 気 密 容 器 で 保 管 し た 。 4) 試 験 開 始 時 を 100 と し た 残 存 率 で 示 し た 。 60 万 lx・hr 注 3) 注 注 注 注 4 - 5 .調 製 法 及 び 溶 解 後 の 安 定 性 該当しない 4 - 6 .他 剤 と の 配 合 変 化 ( 物 理 化 学 的 変 化 ) 該当しない - 6 - 4 - 7 .溶 出 性 7 ) 8 ) (1)溶 出 挙 動 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」に つ き 、標 準 製 剤 を 対 照 と し て 、 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 (「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン:平 成 9 年 12 月 22 日 医 薬 審 第 487 号 別 添 」、 「後発医薬品の生物学的同等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン 等 の 一 部 改 正 に つ い て : 平 成 18 年 11 月 24 日 薬 食 審 査 発 第 1124004 号 」) の ガ イ ド ラ イ ン に 従 い 、 溶 出 試 験 を 実 施 し た 。 1.試 験 条 件 試験方法:日本薬局方一般試験法 溶出試験法 パドル法 試 験 液 温 : 37±0.5℃ 試 験 液 量 : 900mL 試 験 液: < 回 転 数 : 毎 分 50 回 転 > ・ 日 本 薬 局 方 溶 出 試 験 第 1 液 (pH1.2) ・ 薄 め た McIlvaine の 緩 衝 液 (pH3.0) ・ 日 本 薬 局 方 溶 出 試 験 第 2 液 (pH6.8) ・ 日 本 薬 局 方 精 製 水 (水 ) < 回 転 数 : 毎 分 100 回 転 > ・ 日 本 薬 局 方 溶 出 試 験 第 1 液 (pH1.2) ベッセル数: 各 12 ベ ッ セ ル 試 験 時 間 : 通 常 、 pH1.2 で は 2 時 間 、 そ の 他 の 試 験 液 で は 6 時 間 と す る 。 た だ し 、標 準 製 剤 の 平 均 溶 出 率 が 85% を 超 え た 時 点 で 試 験 を 終 了 す る こ とができる。 測定方法:液体クロマトグラフィー - 7 - 2.試 験 結 果 試 験 製 剤 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 標 準 製 剤 : 素 錠 、 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 を 2.5mg 含 有 判 定 基 準 :「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン (平 成 9 年 12 月 22 日 医 薬 審 第 487 号 別 添 )」、「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン 等 の 一 部 改 正 に つ い て ( 平 成 18 年 11 月 24 日 薬 食 審 査 発 第 1124004 号 )」 に 基 づ く 1) pH1.2、 50rpm 15 分 、 30 分 、 45 分 の 3 時 点 に お け る 、 試 験 製 剤 及 び 標 準 製 剤 の 平 均 溶 出 率 か ら 求 め た f2 関 数 の 値 が 42 以 上 で あ っ た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 40 試験製剤 標準製剤 20 0 0 15 図 1 時間(分) 30 45 溶 出 曲 線 ( pH1.2、 50rpm) 2) pH3.0、 50rpm 15 分 、 30 分 、 45 分 の 3 時 点 に お け る 、 試 験 製 剤 及 び 標 準 製 剤 の 平 均 溶 出 率 か ら 求 め た f2 関 数 の 値 が 42 以 上 で あ っ た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 試験製剤 標準製剤 40 20 0 0 15 30 時間(分) 図 2 - 溶 出 曲 線 ( pH3.0、 50rpm) 8 - 45 3) pH6.8、 50rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 試験製剤 標準製剤 40 20 0 0 15 図 3 時間(分) 30 45 溶 出 曲 線 ( pH6.8、 50rpm) 4) 水 、 50rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 100 溶出率(%) 80 60 試験製剤 標準製剤 40 20 0 0 15 30 時間(分) 図 4 - 溶 出 曲 線 ( 水 、 50rpm) 9 - 45 5) pH1.2、 100rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 40 試験製剤 標準製剤 20 0 0 15 図 5 時間(分) 30 45 溶 出 曲 線 ( pH1.2、 100rpm) ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 の 溶 出 挙 動 の 類 似 性 試験条件 方法 回転数 標準製剤 パドル法 100 回転 判定 採取時間 (分) 平均溶出率 (%) 平均溶出率(%) 15 73.8 92.6 30 96.7 100.7 45 97.3 100.2 15 84.2 104.3 30 100.6 105.3 45 100.7 105.4 pH6.8 15 97.7 102.2 範囲内 水 10 86.6 91.3 範囲内 pH1.2 15 93.9 101.3 範囲内 試験液 pH1.2 50 回転 ビソプロロールフマル 酸塩錠 2.5mg 「タイヨー」 pH3.0 範囲内 範囲内 溶 出 試 験 の 結 果 よ り 試 験 製 剤 と 標 準 製 剤 の 平 均 溶 出 率 を 比 較 し た と こ ろ 、試 験 製 剤 は 全 て の 溶 出 条 件 に お い て 基 準 に 適 合 し た 。よ っ て 、両 製 剤 の 溶 出 拳 動 は 類似していると判断した。 - 10 - ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 に つ き 、 標 準 製 剤 を 対 照 と し て 、 品質再評価(医療用医薬品の品質再評価に係る公的溶出試験(案)等について: 平 成 12 年 12 月 4 日 付 医 薬 審 第 1280 号 ) で指定さ れた 4 種 類の 試験液 を用 いて 溶出試 験を 実施 した。 1.試 験 条 件 試験方法:日本薬局方一般試験法 溶出試験法 パドル法 試 験 液 温 : 37±0.5℃ 試 験 液 量 : 900mL 試 験 液: < 回 転 数 : 毎 分 50 回 転 > ・ 日 本 薬 局 方 溶 出 試 験 第 1 液 (pH1.2) ・ 0.05mol/L 酢 酸 ・ 酢 酸 ナ ト リ ウ ム 緩 衝 液 (pH4.0) ・ 日 本 薬 局 方 溶 出 試 験 第 2 液 (pH6.8) ・ 日 本 薬 局 方 精 製 水 (水 ) ベッセル数: 各 6 ベ ッ セ ル 試 験 時 間 : 通 常 、 pH1.2 で は 2 時 間 、 そ の 他 の 試 験 液 で は 6 時 間 と す る 。 た だ し 、標 準 製 剤 の 平 均 溶 出 率 が 85% を 超 え た 時 点 で 試 験 を 終 了 す る こ とができる。 測定方法:液体クロマトグラフィー - 11 - 2.試 験 結 果 試 験 製 剤 : ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 標 準 製 剤 : 素 錠 、 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 を 5mg 含 有 判 定 基 準 :「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン (平 成 9 年 12 月 22 日 医 薬 審 第 487 号 別 添 )」 に 基 づ く 1) pH1.2、 50rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 40 試験製剤 標準製剤 20 0 0 15 図 1 時間(分) 30 45 溶 出 曲 線 ( pH1.2、 50rpm) 2) pH4.0、 50rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 40 試験製剤 標準製剤 20 0 0 15 30 時間(分) 図 2 - 溶 出 曲 線 ( pH4.0、 50rpm) 12 - 45 3) pH6.8、 50rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 溶出率(%) 100 80 60 40 試験製剤 標準製剤 20 0 0 図 3 15 時間(分) 30 45 溶 出 曲 線 ( pH6.8、 50rpm) 4) 水 、 50rpm 標 準 製 剤 、 試 験 製 剤 と も に 15 分 以 内 に 平 均 85% 以 上 溶 出 し た 。 120 100 溶出率(%) 80 60 40 試験製剤 標準製剤 20 0 0 15 30 時間(分) 図 4 - 溶 出 曲 線 ( 水 、 50rpm) 13 - 45 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 の 溶 出 挙 動 の 同 等 性 試験条件 方法 パドル法 回転数 50 回転 標準製剤 ビソプロロールフマル 酸塩錠 5mg「タイヨー」 判定 試験液 採取時間 (分) pH1.2 15 85.8 85.3 範囲内 pH4.0 15 95.3 97.0 範囲内 pH6.8 15 97.9 98.7 範囲内 水 15 98.8 98.4 範囲内 平均溶出率(%) 平均溶出率(%) 溶 出 試 験 の 結 果 よ り 試 験 製 剤 と 標 準 製 剤 の 平 均 溶 出 率 を 比 較 し た と こ ろ 、試 験 製 剤 は 全 て の 溶 出 条 件 に お い て 基 準 に 適 合 し た 。よ っ て 、両 製 剤 の 溶 出 拳 動 は 同等であると判断した。 (2)公 的 溶 出 規 格 へ の 適 合 日 本 薬 局 方 に 定 め ら れ た ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg 及 び 5mg の 溶 出 規 格 に 適 合していることが確認されている。 4 - 8 .生 物 学 的 試 験 法 該当しない 4 - 9 .製 剤 中 の 有 効 成 分 の 確 認 試 験 法 紫外可視吸光度測定法 4 - 10.製 剤 中 の 有 効 成 分 の 定 量 法 液体クロマトグラフィー 4 - 11.力 価 該当しない 4 - 12.混 入 す る 可 能 性 の あ る 夾 雑 物 該当資料なし 4 - 13.治 療 上 注 意 が 必 要 な 容 器 に 関 す る 情 報 該当資料なし 4 - 14.そ の 他 特になし - 14 - 5.治療に関する項目 5 - 1 .効 能 又 は 効 果 ○本態性高血圧症(軽症~中等症) ○狭心症 ○心室性期外収縮 ○次の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ受容体拮抗 薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療を受けている患者 虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全 ○頻脈性心房細動 5 - 2 .用 法 及 び 用 量 1.本 態 性 高 血 圧 症 ( 軽 症 ~ 中 等 症 )、 狭 心 症 、 心 室 性 期 外 収 縮 通 常 、 成 人 に は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 、 5mg を 1 日 1 回 経 口 投 与 す る 。 なお、年齢、症状により適宜増減する。 2.虚 血 性 心 疾 患 又 は 拡 張 型 心 筋 症 に 基 づ く 慢 性 心 不 全 通 常 、 成 人 に は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 、 1 日 1 回 0.625mg 経 口 投 与 か ら 開 始 す る 。 1 日 1 回 0.625mg の 用 量 で 2 週 間 以 上 経 口 投 与 し 、 忍 容 性 が あ る 場 合 に は 、1 日 1 回 1.25mg に 増 量 す る 。そ の 後 忍 容 性 が あ る 場 合 に は 、4 週 間 以 上 の 間 隔 で 忍 容 性 を み な が ら 段 階 的 に 増 量 し 、忍 容 性 が な い 場 合 は 減 量 す る 。用 量 の 増 減 は 1 回 投 与 量 を 0.625、1.25、2.5、3.75 又 は 5mg と し て 必 ず 段 階 的 に 行 い 、い ず れ の 用 量 に お い て も 、1 日 1 回 経 口 投 与 と す る 。通 常 、維 持 量 と し て 1 日 1 回 1.25~ 5mg を経口投与する。 な お 、年 齢 、症 状 に よ り 、開 始 用 量 は 更 に 低 用 量 に 、増 量 幅 は 更 に 小 さ く し て も よ い 。ま た 、患 者 の 本 剤 に 対 す る 反 応 性 に よ り 、 維 持 量 は 適 宜 増 減 す る が 、最 高 投 与 量 は 1 日 1 回 5mg を 超 え な い こ と 。 3.頻 脈 性 心 房 細 動 通 常 、 成 人 に は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 、 1 日 1 回 2.5mg 経 口 投 与 か ら 開 始 し 、効 果 が 不 十 分 な 場 合 に は 1 日 1 回 5mg に 増 量 す る 。な お 、年 齢 、症 状 に よ り 適 宜 増 減 す る が 、 最 高 投 与 量 は 1 日 1 回 5mg を 超 え な い こ と 。 〈用法・用量に関連する使用上の注意〉 (1)褐 色 細 胞 腫 の 患 者 で は 、 本 剤 の 単 独 投 与 に よ り 急 激 に 血 圧 が 上 昇 す る こ と が あ る ので、α 遮断剤で初期治療を行った後に本剤を投与し、常に α 遮断剤を併用す ること。 (2)慢 性 心 不 全 を 合 併 す る 本 態 性 高 血 圧 症 、 狭 心 症 の 患 者 、 心 室 性 期 外 収 縮 又 は 頻 脈 性心房細動のある患者では、慢性心不全の用法・用量に従うこと。 (3)慢 性 心 不 全 の 場 合 1)慢 性 心 不 全 患 者 に 投 与 す る 場 合 に は 、 必 ず 1 日 1 回 0.625mg 又 は 更 に 低 用 量 か ら開始し、忍容性を基に患者毎に維持量を設定すること。(「その他の注意」 の項参照) 2)本 剤 の 投 与 初 期 及 び 増 量 時 は 、 心 不 全 の 悪 化 、 浮 腫 、 体 重 増 加 、 め ま い 、 低 血 圧、徐脈、血糖値の変動及び腎機能の悪化が起こりやすいので、観察を十分に 行い、忍容性を確認すること。 3)本 剤 の 投 与 初 期 又 は 増 量 時 に お け る 心 不 全 や 体 液 貯 留 の 悪 化 ( 浮 腫 、 体 重 増 加 等)を防ぐため、本剤の投与前に体液貯留の治療を十分に行うこと。心不全や 体液貯留の悪化(浮腫、体重増加等)がみられ、利尿薬増量で改善がみられな い 場 合 に は 本 剤 を 減 量 又 は 中 止 す る こ と 。低 血 圧 、め ま い な ど の 症 状 が み ら れ 、 - 15 - アンジオテンシン変換酵素阻害薬や利尿薬の減量により改善しない場合には本 剤を減量すること。高度な徐脈を来たした場合には、本剤を減量すること。ま た、これら症状が安定化するまで本剤を増量しないこと。 4)本 剤 の 投 与 を 急 に 中 止 し た 場 合 、心 不 全 が 一 過 性 に 悪 化 す る お そ れ が あ る の で 、 本剤を中止する場合には、急に投与を中止せず、原則として徐々に減量し中止 すること。 5)2 週 間 以 上 休 薬 し た 後 、 投 与 を 再 開 す る 場 合 に は 、 【 用 法 ・ 用 量 】 の 項 に 従 っ て、低用量から開始し、段階的に増量すること。 (4)頻 脈 性 心 房 細 動 を 合 併 す る 本 態 性 高 血 圧 症 、 狭 心 症 の 患 者 又 は 心 室 性 期 外 収 縮 の あ る 患 者 に 投 与 す る 場 合 、 頻 脈 性 心 房 細 動 の 用 法 ・ 用 量 は 1 日 1 回 2.5mg か ら 開 始することに留意した上で、各疾患の指標となる血圧や心拍数、症状等に応じ、 開始用量を設定すること。 5 - 3 .臨 床 成 績 ①臨床データパッケージ 該当資料なし ②臨床効果 該当資料なし ③臨床薬理試験:忍容性試験 該当資料なし ④探索的試験:用量反応探索試験 該当資料なし ⑤検証的試験 1)無 作 為 化 並 行 用 量 反 応 試 験 該当資料なし 2)比 較 試 験 該当資料なし 3)安 全 性 試 験 該当資料なし 4)患 者 ・ 病 態 別 試 験 該当資料なし ⑥治療的使用 1)使 用 成 績 調 査・特 定 使 用 成 績 調 査( 特 別 調 査 )・製 造 販 売 後 臨 床 試 験( 市 販 後 臨 床 試 験) 該当しない 2)承 認 条 件 と し て 実 施 予 定 の 内 容 又 は 実 施 し た 試 験 の 概 要 該当しない - 16 - 6.薬効薬理に関する項目 6 - 1 .薬 理 学 的 に 関 連 あ る 化 合 物 又 は 化 合 物 群 アテノロール、ベタキソロール塩酸塩、メトプロロール酒石酸塩 等 6 - 2 .薬 理 作 用 ① 作 用 部 位 ・ 作 用 機 序 1) ビソプロロールフマル酸塩はβ1 受容体選択性遮断薬である。内因性交感神経刺激作 用 ( ISA) や 膜 安 定 化 作 用 ( 局 所 麻 酔 作 用 、 Na + チ ャ ネ ル 抑 制 作 用 ) は な い 。 現 在 の 同効薬のなかで、β1 受容体に対する選択性は最も高いものの 1 つである。 ②薬効を裏付ける試験成績 該当資料なし ③作用発現時間・持続時間 該当資料なし - 17 - 7.薬物動態に関する項目 7 - 1 .血 中 濃 度 の 推 移 ・ 測 定 法 ①治療上有効な血中濃度 該当資料なし ② 最 高 血 中 濃 度 到 達 時 間 9)10) ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 健 康 成 人 男 子 に 本 剤 1 錠 を 絶 食 単 回 経 口 投 与 し た と き の Tmax は 約 2.3 時 間 で あ っ た ( n=16)。 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 健 康 成 人 男 子 に 本 剤 1 錠 を 絶 食 単 回 経 口 投 与 し た と き の Tmax は 約 2.6 時 間 で あ っ た ( n=19)。 ③ 臨 床 試 験 で 確 認 さ れ た 血 中 濃 度 9)10) ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 生物学的同等性試験 「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン 」( 平 成 9 年 12 月 22 日 医 薬 審 第 487 号 別 添 )、「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン 等 の 一 部 改 正 に つ い て 」 ( 平 成 18 年 11 月 24 日 薬 食 審 査 発 第 1124004 号 ) ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 と 標 準 製 剤 を 、 ク ロ ス オ ー バ ー 法 に よ り そ れ ぞ れ 1 錠 ( ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 2.5mg) 健 康 成 人 男 子 に 絶 食 単 回 経 口 投 与 し て 血 漿 中 未 変 化 体 濃 度 を LC/MS/MS 法 に て 測 定 し 、得 ら れ た 薬 物 動 態 パ ラ メ ー タ ( AUC、 Cmax) に つ い て 90% 信 頼 区 間 法 に て 統 計 解 析 を 行 っ た 結 果 、 log( 0.80) ~ log( 1.25) の 範 囲 内 で あ り 、 両 剤 の 生 物 学 的 同 等 性 が 確 認された。 <薬物動態パラメータ> (平 均 ±標 準 偏 差 、n = 16) 投与量(mg) AUC0-48(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) Tmax(hr) T1/2(hr) ビソプロロールフマル 2.5 169.6±14.9 12.01±1.40 2.3±0.6 8.40±1.15 酸塩錠2.5mg「タイヨー」 標準製剤 2.5 158.7±14.4 11.54±1.18 2.4±0.5 8.49±1.42 (錠剤、2.5mg) 血 漿 中 濃 度 並 び に AUC、Cmax 等 の パ ラ メ ー タ は 、被 験 者 の 選 択 、体 液 の 採 取 回 数・ 時間等の試験条件によって異なる可能性がある。 - 18 - <同等性の判定結果> 項 目 母平均の比 90%信頼区間 判定基準[log(0.80)~log(1.25)] Cmax log(1.04) log(1.00)~log(1.08) AUC0-48 log(1.07) log(1.03)~log(1.11) 適合 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 生物学的同等性試験 「 後 発 医 薬 品 の 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ガ イ ド ラ イ ン: ( 医 薬 審 第 487 号 別 添 )平 成 9 年 12 月 22 日 」 ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 と 標 準 製 剤 を 、 ク ロ ス オ ー バ ー 法 に よ り そ れ ぞ れ 1 錠 ( ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 5mg) 健 康 成 人 男 子 に 絶 食 単 回 経 口 投 与 し て 血 漿 中 未 変 化 体 濃 度 を HPLC 法 に て 測 定 し 、 得 ら れ た 薬 物 動 態 パ ラ メ ー タ( AUC、Cmax)に つ い て 90% 信 頼 区 間 法 に て 統 計 解 析 を 行 っ た 結 果 、 log( 0.80)~ log( 1.25)の 範 囲 内 で あ り 、両 剤 の 生 物 学 的 同 等 性 が 確 認 さ れ た 。 <薬物動態パラメータ> (平 均 ±標 準 偏 差 、n = 19) 投与量(mg) AUC0-32(ng・hr/mL) Cmax(ng/mL) Tmax(hr) T1/2(hr) ビソプロロールフマル 5 305.7±78.6 22.9±4.3 2.6±0.6 10.3±3.3 酸塩錠5mg「タイヨー」 標準製剤 5 322.7±68.3 21.8±4.7 2.9±0.5 10.5±2.7 (錠剤、5mg) 血 漿 中 濃 度 並 び に AUC、Cmax 等 の パ ラ メ ー タ は 、被 験 者 の 選 択 、体 液 の 採 取 回 数・ 時間等の試験条件によって異なる可能性がある。 <同等性の判定結果> 項 目 母平均の比 90%信頼区間 判定基準[log(0.80)~log(1.25)] - Cmax AUC0-32 1.06 log(1.00)~log(1.13) 0.94 log(0.87)~log(1.01) 適合 19 - ④中毒域 該当資料なし ⑤食事・併用薬の影響 「8. 安全性(使用上の注意等)に関する項目 7. 相互作用」の項を参照のこと。 ⑥母集団(ポピュレーション)解析により判明した薬物体内動態変動要因 該当資料なし 7 - 2 .薬 物 速 度 論 的 パ ラ メ ー タ ①コンパートメントモデル 該当資料なし ②吸収速度定数 該当資料なし ③バイオアベイラビリティ 該当資料なし ④消失速度定数 ビソプロロールフマル酸塩錠2.5mg「タイヨー」 (n=16) 投 与 量 (mg) Ke(/hr) 2.5 0.08±0.01 健康成人男子絶食単回経口投与 ビソプロロールフマル酸塩錠5mg「タイヨー」 (n=19) 5 0.07±0.02 (平 均 値 ±標 準 偏 差 ) ⑤クリアランス 該当資料なし ⑥分布容積 該当資料なし ⑦血漿蛋白結合率 該当資料なし 7 - 3 .吸 収 該当資料なし 7 - 4 .分 布 ①血液-脳関門通過性 該当資料なし ②血液-胎盤関門通過性 該当資料なし ③乳汁への移行性 <参考> 動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。 ④髄液への移行性 該当資料なし ⑤その他の組織への移行性 該当資料なし 7 - 5 .代 謝 ①代謝部位及び代謝経路 該当資料なし ② 代 謝 に 関 与 す る 酵 素 ( CYP450 等 ) の 分 子 種 該当資料なし - 20 - ③初回通過効果の有無及びその割合 該当資料なし ④代謝物の活性の有無及び比率 該当資料なし ⑤活性代謝物の速度論的パラメータ 該当資料なし 7 - 6 .排 泄 ① 排 泄 部 位 及 び 経 路 1) 尿中 ② 排 泄 率 1) 5mg 単 回 経 口 投 与 時 、 48% が 未 変 化 体 と し て 排 泄 さ れ る 。 20mg 単 回 経 口 投 与 時 、 72 時 間 ま で に 90% が 尿 中 排 泄 さ れ る 。 ③排泄速度 該当資料なし 7 - 7 .透 析 等 に よ る 除 去 率 該当資料なし - 21 - 8.安全性(使用上の注意等)に関する項目 8 - 1 .警 告 内 容 と そ の 理 由 【警 告】 (1)慢 性 心 不 全 患 者 に 使 用 す る 場 合 に は 、 慢 性 心 不 全 治 療 の 経 験 が 十 分 に あ る 医 師 のもとで使用すること。 (2)慢 性 心 不 全 患 者 に 使 用 す る 場 合 に は 、 投 与 初 期 及 び 増 量 時 に 症 状 が 悪 化 す る こ と に 注 意 し 、 慎 重 に 用 量 調 節 を 行 う こ と 。(〈 用 法 ・ 用 量 に 関 連 す る 使 用 上 の 注 意 〉、「 重 要 な 基 本 的 注 意 と そ の 理 由 及 び 処 置 方 法 」 及 び 「 そ の 他 の 注 意 」 の 項 参照) 8 - 2 .禁 忌 内 容 と そ の 理 由 ( 原 則 禁 忌 を 含 む ) 【 禁 忌 ( 次 の 患 者 に は 投 与 し な い こ と )】 (1)高 度 の 徐 脈 ( 著 し い 洞 性 徐 脈 )、 房 室 ブ ロ ッ ク ( Ⅱ 、 Ⅲ 度 )、 洞 房 ブ ロ ッ ク 、 洞 不全症候群のある患者[症状を悪化させるおそれがある] (2)糖 尿 病 性 ケ ト ア シ ド ー シ ス 、 代 謝 性 ア シ ド ー シ ス の あ る 患 者 [ ア シ ド ー シ ス に 基づく心収縮力の抑制を増強させるおそれがある] (3)心 原 性 シ ョ ッ ク の あ る 患 者 [ 心 機 能 が 抑 制 さ れ 、 症 状 を 悪 化 さ せ る お そ れ が あ る] (4)肺 高 血 圧 に よ る 右 心 不 全 の あ る 患 者 [ 心 機 能 が 抑 制 さ れ 、 症 状 を 悪 化 さ せ る お それがある] (5)強 心 薬 又 は 血 管 拡 張 薬 を 静 脈 内 投 与 す る 必 要 の あ る 心 不 全 患 者 [ 心 収 縮 力 抑 制 作用により、心不全が悪化するおそれがある] (6)非 代 償 性 の 心 不 全 患 者 [ 心 収 縮 力 抑 制 作 用 に よ り 、 心 不 全 が 悪 化 す る お そ れ が ある] (7)重 度 の 末 梢 循 環 障 害 の あ る 患 者 ( 壊 疽 等 )[ 末 梢 血 管 の 拡 張 を 抑 制 し 、 症 状 を 悪 化させるおそれがある] (8)未 治 療 の 褐 色 細 胞 腫 の 患 者 (〈 用 法 ・ 用 量 に 関 連 す る 使 用 上 の 注 意 〉 の 項 参 照 ) (9)妊 婦 又 は 妊 娠 し て い る 可 能 性 の あ る 婦 人 (「 妊 婦 、 産 婦 、 授 乳 婦 等 へ の 投 与 」 の項参照) (10)本 剤 の 成 分 に 対 し 過 敏 症 の 既 往 歴 の あ る 患 者 8 - 3 .効 能 ・ 効 果 に 関 連 す る 使 用 上 の 注 意 と そ の 理 由 該当しない 8 - 4 .用 法 ・ 用 量 に 関 連 す る 使 用 上 の 注 意 と そ の 理 由 「5 .治 療 に 関 す る 項 目 」を 参 照 す る こ と 8 - 5 .慎 重 投 与 内 容 と そ の 理 由 次の患者には慎重に投与すること (1)気 管 支 喘 息 、 気 管 支 痙 れ ん の お そ れ の あ る 患 者 [ 気 管 支 を 収 縮 さ せ 、 症 状 を 発 現させるおそれがある] (2)特 発 性 低 血 糖 症 、 コ ン ト ロ ー ル 不 十 分 な 糖 尿 病 、 長 期 間 絶 食 状 態 の 患 者 [ 低 血 糖の前駆症状である頻脈等の交感神経系反応をマスクしやすいので血糖値に注 意すること] (3)甲 状 腺 中 毒 症 の 患 者 [ 頻 脈 等 の 中 毒 症 状 を マ ス ク す る こ と が あ る ](「 重 要 な 基 本的注意とその理由及び処置方法」の項参照) - 22 - (4)重 篤 な 肝 、 腎 機 能 障 害 の あ る 患 者 [ 薬 物 の 代 謝 ・ 排 泄 が 遅 延 し 、 作 用 が 増 強 す るおそれがある] (5)末 梢 循 環 障 害 の あ る 患 者 ( レ イ ノ ー 症 候 群 、 間 欠 性 跛 行 症 等 )[ 末 梢 血 管 の 拡 張 を抑制し、症状を悪化させるおそれがある] (6)徐 脈 、 房 室 ブ ロ ッ ク ( Ⅰ 度 ) の あ る 患 者 [ 心 刺 激 伝 導 系 を 抑 制 し 、 症 状 を 悪 化 させるおそれがある] (7)過 度 に 血 圧 の 低 い 患 者 [ 血 圧 を 更 に 低 下 さ せ る お そ れ が あ る ] (8)異 型 狭 心 症 の 患 者 [ 症 状 を 悪 化 さ せ る お そ れ が あ る ] (9)乾 癬 の 患 者 又 は 乾 癬 の 既 往 の あ る 患 者 [ 症 状 を 悪 化 又 は 誘 発 さ せ る お そ れ が あ る] (10)高 齢 者 (「 高 齢 者 へ の 投 与 」 の 項 参 照 ) 8 - 6 .重 要 な 基 本 的 注 意 と そ の 理 由 及 び 処 置 方 法 (1)投 与 が 長 期 に わ た る 場 合 は 、 心 機 能 検 査 ( 脈 拍 、 血 圧 、 心 電 図 、 X 線 等 ) を 定 期的に行うこと。徐脈又は低血圧の症状があらわれた場合には減量又は投与を 中止すること。また、必要に応じアトロピンを使用すること。なお、肝機能、 腎機能、血液像等に注意すること。 (2)類 似 化 合 物 ( プ ロ プ ラ ノ ロ ー ル 塩 酸 塩 ) 使 用 中 の 狭 心 症 患 者 で 急 に 投 与 を 中 止 したとき、症状が悪化 したり、心 筋梗塞を起こ した症例が報告されているので 、 休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師 の指示なしに服薬を中止しないよう注意すること。狭心症以外の適用、例えば 不整脈で投与する場合でも、特に高齢者においては同様の注意をすること。 (3)甲 状 腺 中 毒 症 の 患 者 で は 急 に 投 与 を 中 止 す る と 、 症 状 を 悪 化 さ せ る こ と が あ る ので、休薬を要する場合には徐々に減量し、観察を十分に行うこと。 (4)手 術 前 48 時 間 は 投 与 し な い こ と が 望 ま し い 。 (5)め ま い 、 ふ ら つ き が あ ら わ れ る こ と が あ る の で 、 本 剤 投 与 中 の 患 者 ( 特 に 投 与 初期)には自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。 (6)頻 脈 性 心 房 細 動 の 場 合 心不全を合併する頻脈性心房細動患者では本剤投与により心不全の症状を悪化 させる可能性があるので、心機能検査を行う等、観察を十分に行うこと。 (7)慢 性 心 不 全 の 場 合 1)慢 性 心 不 全 患 者 に 投 与 す る 場 合 に は 、 本 剤 の 投 与 初 期 及 び 増 量 時 は 、 入 院 下 で投与することが望ましい。 2)重 症 慢 性 心 不 全 患 者 に 対 す る 本 剤 の 投 与 で は 特 に 慎 重 な 管 理 を 要 す る の で 、 投与初期及び増量時は入院下で投与すること。 - 23 - 8 - 7 .相 互 作 用 ①併用禁忌とその理由(併用しないこと) 該当しない ②併用注意とその理由(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法 交感神経系に対し 抑制的に作用する 薬剤 レセルピン等 過剰の交感神経抑制作用(徐脈、 血圧低下等)があらわれることが ある。 異常が認められた場合には両剤の 減量若しくは投与を中止する。 血糖降下剤 血糖降下作用が増強することがあ インスリン製剤 る。また、低血糖症状(頻脈、発 トルブタミド 汗等)をマスクすることがある。 等 血糖値に注意し、異常が認められ た場合には本剤の減量若しくは投 与を中止する。 Ca 拮 抗 剤 徐脈、房室ブロック、洞房ブロッ ベ ラ パ ミ ル 塩 酸 ク等があらわれることがある。 塩 定期的に脈拍数を測定し、必要に ジ ル チ ア ゼ ム 塩 応じて心電図検査を行い、異常が 酸塩 認められた場合には、両剤の減量 等 若しくは投与を中止する。 ジギタリス製剤 徐脈、房室ブロック等があらわれ ジゴキシン ることがある。 メ チ ル ジ ゴ キ シ 定期的に心電図検査を行い、異常 ン が認められた場合には、両剤の減 量若しくは投与を中止する。 クロニジン塩酸塩 クロニジン、グアナベンズ投与中 グ ア ナ ベ ン ズ 酢 酸 止後のリバウンド現象(急激な血 塩 圧上昇)が増強することがある。 クロニジンを中止する場合は、あ らかじめ本剤の投与中止等適切な 処置を行う。 機序・危険因子 相 加 的 に 作 用( 交 感 神 経 抑 制作用)を増強させる。 β2 遮断により肝臓でのグ リコーゲン分解が抑制さ れ る 。ま た 、低 血 糖 時 に 分 泌されるアドレナリンに より生じる低血糖症状を マスクする。 相加的に作用(心刺激生 成・伝 導 抑 制 作 用 、陰 性 変 力 作 用 、降 圧 作 用 )を 増 強 さ せ る 。特 に ジ ギ タ リ ス 製 剤との 3 剤併用時には注意 を要する。 相加的に作用(心刺激生 成・伝 導 抑 制 作 用 )を 増 強 さ せ る 。 特 に Ca 拮 抗 剤 と の 3 剤併用時には注意を要 する。 クロニジンを中止した場 合 、血 中 ノ ル ア ド レ ナ リ ン が 上 昇 す る 。β 遮 断 剤 と 併 用 し て い る 場 合 、ク ロ ニ ジ ン の 中 止 に よ り 、α 作 用 が 強 調 さ れ 、よ り 急 激 な 血 圧 上 昇 を 起 こ す 。グ ア ナ ベ ン ズも作用機序から同様な 反応が予測される。 ク ラ ス Ⅰ 抗 不 整 脈 過 度 の 心 機 能 抑 制 ( 徐 脈 、 低 血 圧 相 加 的 に 作 用( 交 感 神 経 抑 等)があらわれることがある。 制作用)を増強させる。 剤 リ ン 酸 ジ ソ ピ ラ 臨床症状を観察し、異常が認めら れた場合には本剤の減量若しくは ミド プ ロ カ イ ン ア ミ 投与を中止する。 ド塩酸塩 アジマリン 等 クラスⅢ抗不整脈 剤 アミオダロン塩 酸塩 - 24 - 薬剤名等 非ステロイド性抗 炎症剤 インドメタシン 等 降圧作用を有する 薬 剤( 降 圧 剤 、硝 酸 剤) フィンゴリモド塩 酸塩 臨床症状・措置方法 機序・危険因子 本剤の降圧作用が減弱することが 非 ス テ ロ イ ド 性 抗 炎 症 剤 ある。 は 、血 管 拡 張 作 用 を 有 す る プロスタグランジンの合 成・遊離を阻害する。 降圧作用が増強することがある。 相加的に作用(降圧作用) 定期的に血圧を測定し、両剤の用 を増強させる。 量を調節する。 フィンゴリモド塩酸塩の投与開始 共 に 徐 脈 や 心 ブ ロ ッ ク を 時に併用すると重度の徐脈や心ブ 引き起こすおそれがある。 ロックが認められることがある。 8 - 8 .副 作 用 ①副作用の概要 本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。 ②重大な副作用(頻度不明)と初期症状 心 不 全 、完 全 房 室 ブ ロ ッ ク 、高 度 徐 脈 、洞 不 全 症 候 群 が あ ら わ れ る こ と が あ る の で 、 心機能検査を定期的に行い、このよ うな副作用 が発現した場合には減量又は投 与を 中止するなどの適切な処置を行うこと。 ③その他の副作用 副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 <本態性高血圧症、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心房細動> 循環器 頻 度 不 明 徐 脈 、心 胸 比 増 大 、房 室 ブ ロ ッ ク 、低 血 圧 、動 悸 、心 房 細 動 、心 室 性期外収縮、胸痛 精神神経系 消化器 頭 痛 ・ 頭 重 感 、め ま い 、ふ ら つ き 、立 ち く ら み 、眠 気 、不 眠 、悪 夢 悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部不快感、食欲不振、下痢 肝臓 AST( GOT)、 ALT( GPT)、 ビ リ ル ビ ン 、 LDH、 Al-P、 γ -GTP の 上 昇 、 肝腫大 腎臓・泌尿器 呼吸器 過敏症 眼 その他 尿 酸 、 ク レ ア チ ニ ン 、 BUN の 上 昇 、 尿 糖 、 頻 尿 呼吸困難、気管支痙れん 発疹、皮膚そう痒感 霧視、涙液分泌減少 倦 怠 感 、浮 腫 、脱 力 感 、気 分 不 快 感 、疲 労 感 、四 肢 冷 感 、悪 寒 、し び れ 感 、 血 清 脂 質 の 上 昇 、 CK( CPK) の 上 昇 、 糖 尿 病 増 悪 <慢性心不全> 循環器 精神神経系 消化器 頻 度 不 明 徐 脈 、心 胸 比 増 大 、房 室 ブ ロ ッ ク 、低 血 圧 、動 悸 、胸 痛 、心 房 細 動 、 心室性期外収縮 め ま い 、立 ち く ら み 、頭 痛 ・ 頭 重 感 、ふ ら つ き 、眠 気 、不 眠 、悪 夢 悪心、腹部不快感、食欲不振、嘔吐、胃部不快感、下痢 - 25 - 肝臓 腎臓・泌尿器 呼吸器 過敏症 眼 その他 AST( GOT)、 ALT( GPT)、 ビ リ ル ビ ン 、 LDH、 Al-P、 γ -GTP の 上 昇 、 肝腫大 尿 酸 、 ク レ ア チ ニ ン 、 BUN の 上 昇 、 尿 糖 、 頻 尿 呼吸困難、気管支痙れん 発疹、皮膚そう痒感 霧視、涙液分泌減少 倦 怠 感 、浮 腫 、血 清 脂 質 の 上 昇 、脱 力 感 、気 分 不 快 感 、疲 労 感 、四 肢 冷 感 、 し び れ 感 、 CK( CPK) の 上 昇 、 糖 尿 病 増 悪 、 悪 寒 ④項目別副作用発現頻度及び臨床検査値異常一覧 該当資料なし ⑤基礎疾患、合併症、重症度及び手術の有無等背景別の副作用発現頻度 該当資料なし ⑥薬物アレルギーに対する注意及び試験法 8- 2(10)、 8- 8③ 「過 敏 症 」、 8- 15 の 項 参 照 8 - 9 .高 齢 者 へ の 投 与 高齢者には、次の点に 注意し、少量 から投与を 開始するなど患者の状態を観察 しな がら慎重に投与すること。 (1)高 齢 者 で は 一 般 に 過 度 の 降 圧 は 好 ま し く な い と さ れ て い る 。[ 脳 梗 塞 等 が お こ る おそれがある] (2)高 齢 者 で は 徐 脈 等 の 心 拍 数 ・ 心 リ ズ ム 障 害 が あ ら わ れ や す い の で 、 こ の よ う な 症状があらわれた場合には減量又は投与を中止すること。 (3)休 薬 を 要 す る 場 合 は 、 徐 々 に 減 量 す る 。(「 重 要 な 基 本 的 注 意 と そ の 理 由 及 び 処 置方法」の項参照) 8 - 10.妊 婦 、 産 婦 、 授 乳 婦 等 へ の 投 与 (1)妊 婦 又 は 妊 娠 し て い る 可 能 性 の あ る 婦 人 に は 投 与 し な い こ と 。[ 動 物 実 験 ( ラ ッ ト)で胎児毒性(致死、発育抑制)及び新生児毒性(発育毒性等)が報告され ている] (2)投 与 中 は 授 乳 を 避 け さ せ る こ と 。[ 動 物 実 験 ( ラ ッ ト ) で 乳 汁 中 へ 移 行 す る こ と が報告されている] 8 - 11.小 児 等 へ の 投 与 小 児 等 に 対 す る 安 全 性 は 確 立 し て い な い ( 使 用 経 験 が な い )。 8 - 12.臨 床 検 査 結 果 に 及 ぼ す 影 響 該当資料なし 8 - 13.過 量 投 与 (1)症 状 : 過 量 投 与 に よ り 、 徐 脈 、 完 全 房 室 ブ ロ ッ ク 、 心 不 全 、 低 血 圧 、 気 管 支 痙 れん等があらわれることがある。しかし、このような症状は副作用としても報 告されている。 (2)処 置 : 過 量 投 与 の 場 合 は 、 本 剤 の 投 与 を 中 止 し 、 必 要 に 応 じ て 胃 洗 浄 等 に よ り 薬剤の除去を行うとともに、下記等の適切な処置を行うこと。 - 26 - 1)徐 脈 、 完 全 房 室 ブ ロ ッ ク : ア ト ロ ピ ン 硫 酸 塩 水 和 物 、 イ ソ プ レ ナ リ ン 塩 酸 塩 等の投与や心臓ペーシングを適用すること。 2)心 不 全 の 急 性 増 悪 : 利 尿 薬 、 強 心 薬 、 血 管 拡 張 剤 を 静 脈 内 投 与 す る こ と 。 3)低 血 圧 : 強 心 剤 、 昇 圧 剤 、 輸 液 等 の 投 与 や 補 助 循 環 を 適 用 す る こ と 。 4)気 管 支 痙 れ ん : イ ソ プ レ ナ リ ン 塩 酸 塩 、 β 2 刺 激 薬 又 は ア ミ ノ フ ィ リ ン 水 和 物 等の気管支拡張剤を投与すること。 8 - 14.適 用 上 の 注 意 薬 剤 交 付 時 : PTP 包 装 の 薬 剤 は PTP シ ー ト か ら 取 り 出 し て 服 用 す る よ う 指 導 す る こ と。 ( PTP シ ー ト の 誤 飲 に よ り 、硬 い 鋭 角 部 が 食 道 粘 膜 へ 刺 入 し 、更 に は 穿 孔 を お こ して縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている) 8 - 15.そ の 他 の 注 意 (1)β 遮 断 剤 服 用 中 の 患 者 で は 、 他 の 薬 剤 に よ る ア ナ フ ィ ラ キ シ ー 反 応 が よ り 重 篤 に なることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療では効果が得られな い場合がある。 (2)日 本 人 慢 性 心 不 全 患 者 を 対 象 に 、 承 認 用 法 ・ 用 量 と は 異 な る 用 量 調 節 方 法 ( 1 日 1 回 0.625、1.25、2.5 又 は 5mg の 段 階 で 用 量 を 増 減 )で 実 施 さ れ た プ ラ セ ボ 対 照 二重盲検比較試験では、主要評価項目である「心血管系の原因による死亡又は心 不全悪化による入院」においてビソプロロールフマル酸塩製剤のプラセボに対す る優越性は示されなかった[イベント発現例数:ビソプロロールフマル酸塩製剤 群 13/100 例 、 プ ラ セ ボ 群 14/100 例 、 ハ ザ ー ド 比 ( 95 % 信 頼 区 間 ): 0.93 ( 0.44-1.97)]。こ の う ち「 心 不 全 悪 化 に よ る 入 院 」は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 製 剤 群 12 例 、 プ ラ セ ボ 群 9 例 、「 心 血 管 系 の 原 因 に よ る 死 亡 」 は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フマル酸塩製剤群 1 例、プラセボ群 5 例であった。 8 - 16.そ の 他 該当しない - 27 - 9.非臨床試験に関する項目 9 - 1 .薬 理 試 験 ① 薬 効 薬 理 試 験 (「 6 . 薬 効 薬 理 に 関 す る 項 目 」 参 照 ) 該当資料なし ②副次的薬理試験 該当資料なし ③安全性薬理試験 該当資料なし ④その他の薬理試験 該当資料なし 9 - 2 .毒 性 試 験 ①単回投与毒性試験 該当資料なし ②反復投与毒性試験 該当資料なし ③生殖発生毒性試験 該当資料なし ④その他の特殊毒性 該当資料なし - 28 - 10. 管 理 的 事 項 に 関 す る 項 目 10- 1 .規 制 区 分 製 剤:処方せん医薬品(注意-医師等の処方せんにより使用すること) 有効成分:劇薬 10- 2 .有 効 期 間 又 は 使 用 期 限 使 用 期 限 : 3 年 (外 装 に 表 示 の 使 用 期 限 内 に 使 用 す る こ と 。 ) < 安 定 性 試 験 結 果 の 概 要 > 5)7) 加 速 試 験( 40℃ 、相 対 湿 度 75% 、6 ヵ 月 )の 結 果 、ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg 「 タ イ ヨ ー 」 及 び ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 は 通 常 の 市 場 流 通 下において 3 年間安定であることが推測された。 10- 3 .貯 法 ・ 保 存 条 件 室温保存 10- 4 .薬 剤 取 扱 い 上 の 注 意 点 ①薬局での取り扱いについて 特になし ②薬剤交付時の注意(患者等に留意すべき必須事項等) 「8.安全性(使用上の注意等)に関する項目」を参照すること。 10- 5 .承 認 条 件 等 該当しない 10- 6 .包 装 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 PTP 包 装 : 100 錠 ( 10 錠 ×10) ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 PTP 包 装 : 100 錠 ( 10 錠 ×10)、 600 錠 ( 10 錠 ×60) 10- 7 .容 器 の 材 質 ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 2.5mg「 タ イ ヨ ー 」 PTP 包 装 : ポ リ 塩 化 ビ ニ ル 、 ア ル ミ ニ ウ ム ● ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 錠 5mg「 タ イ ヨ ー 」 PTP 包 装 : ポ リ プ ロ ピ レ ン 、 ア ル ミ ニ ウ ム 10- 8 .同 一 成 分 ・ 同 効 薬 同 一 成 分 薬 : メ イ ン テ ー ト 錠 2.5/5 同 効 薬:アテノロール製剤、ベタキソロール塩酸塩製剤、メトプロロール酒石酸 塩製剤 等 10- 9 .国 際 誕 生 年 月 日 該当しない - 29 - 10- 10.製 造 販 売 承 認 年 月 日 及 び 承 認 番 号 販売名 製造販売承認年月日 ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5mg「タイヨー」 2010 年 7 月 15 日 ビソプロロールフマル酸塩錠 5mg「タイヨー」 2009 年 4 月 7 日 (旧販売名:メイタット錠 5) (2001 年 3 月 15 日 ) 10- 11.薬 価 基 準 収 載 年 月 日 販売名 ビソプロロールフマル酸塩錠 2.5mg「タイヨー」 ビソプロロールフマル酸塩錠 5mg「タイヨー」 (旧販売名:メイタット錠 5) 承認番号 22200AMX00454000 22100AMX00569000 薬価基準収載年月日 2011 年 6 月 24 日 [一 般 名 収 載 ] 2011 年 6 月 24 日 [一 般 名 収 載 ] (2001 年 7 月 6 日 [一 般 名 収 載 ]) 10- 12.効 能 ・ 効 果 追 加 、 用 法 ・ 用 量 変 更 追 加 等 の 年 月 日 及 び そ の 内 容 < 2011 年 9 月 14 日 追 加 > 効能・効果 次の状態で、アンジオテンシン変換酵素阻害薬又はアンジオテンシンⅡ 受容体拮抗薬、利尿薬、ジギタリス製剤等の基礎治療を受けている患者 虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全 用法・用量 虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全 通 常 、成 人 に は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 、1 日 1 回 0.625mg 経 口 投 与 か ら 開 始 す る 。1 日 1 回 0.625mg の 用 量 で 2 週 間 以 上 経 口 投 与 し 、 忍 容 性 が あ る 場 合 に は 、 1 日 1 回 1.25mg に 増 量 す る 。 そ の 後 忍 容 性 が ある場合には、4 週間以上の間隔で忍容性をみながら段階的に増量し、 忍 容 性 が な い 場 合 は 減 量 す る 。用 量 の 増 減 は 1 回 投 与 量 を 0.625、1.25、 2.5、3.75 又 は 5mg と し て 必 ず 段 階 的 に 行 い 、い ず れ の 用 量 に お い て も 、 1 日 1 回 経 口 投 与 と す る 。通 常 、維 持 量 と し て 1 日 1 回 1.25~ 5mg を 経 口投与する。 なお、年齢、症状により、開始用量は更に低用量に、増量幅は更に小 さくしてもよい。また、患者の本剤に対する反応性により、維持量は 適 宜 増 減 す る が 、 最 高 投 与 量 は 1 日 1 回 5mg を 超 え な い こ と 。 < 2.5mg: 2014 年 2 月 13 日 、 5mg: 2014 年 1 月 10 日 追 加 > 効能・効果 頻脈性心房細動 用法・用量 頻脈性心房細動 通 常 、成 人 に は ビ ソ プ ロ ロ ー ル フ マ ル 酸 塩 と し て 、1 日 1 回 2.5mg 経 口 投 与 か ら 開 始 し 、 効 果 が 不 十 分 な 場 合 に は 1 日 1 回 5mg に 増 量 す る 。 な お 、 年 齢 、 症 状 に よ り 適 宜 増 減 す る が 、 最 高 投 与 量 は 1 日 1 回 5mg を超えないこと。 10- 13.再 審 査 結 果 、 再 評 価 結 果 公 表 年 月 日 及 び そ の 内 容 該当しない 10- 14.再 審 査 期 間 該当しない 10- 15.投 薬 期 間 制 限 医 薬 品 に 関 す る 情 報 本 剤 は 厚 生 労 働 省 告 示 第 97 号 (平 成 20 年 3 月 19 日 付 )に よ る 薬 剤 投 与 期 間 の 制 限 を う けない。 - 30 - 10- 16.各 種 コ ー ド 販 売 名 ビソプロロールフマル酸塩 錠 2.5mg「タイヨー」 ビソプロロールフマル酸塩 錠 5mg「タイヨー」 HOT 番 号 120604301 114003301 厚生労働省薬価基準収載 医薬品コード (個別銘柄コード) 2123016F1018 (2123016F1093) 2123016F2014 (2123016F2170) 10- 17.保 険 給 付 上 の 注 意 本剤は保険診療上の後発医薬品である。 - 31 - レセプト電算コード 622060401 621400301 11. 文 献 11- 1 .引 用 文 献 1)第 十 六 改 正 日 本 薬 局 方 第 一 追 補 解 説 書 2)日 本 公 定 書 協 会 編 : 医 療 用 医 薬 品 品 質 情 報 集 No.9, 2001 3)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 安 定 性 試 験 ) 4)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 安 定 性 試 験 ) 5)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 安 定 性 試 験 ) 6)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 安 定 性 試 験 ) 7)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 溶 出 試 験 ) 8)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 溶 出 試 験 ) 9)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ) 10)テ バ 製 薬 ㈱ 社 内 資 料 ( 生 物 学 的 同 等 性 試 験 ) 11- 2 .そ の 他 の 参 考 文 献 特になし - 32 - 12. 参 考 資 料 12- 1 .主 な 外 国 で の 発 売 状 況 該当しない 12- 2 .海 外 に お け る 臨 床 支 援 情 報 該当資料なし - 33 - 13. 備 考 13- 1 .そ の 他 の 関 連 資 料 特になし - 34 -
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