会議録 - 森町

平成 23 年9月森町議会定例会会議録
1
招 集 日 時
平成23年9月22日(木)
2
招 集 場 所
森町議会議事堂
3
開会・開議
平成23年9月22日(木)
4
忚 招 議 員
午前9時30分
午前9時30分
1番議員
鈴 木 托 治
2番議員
3番議員
西 田
彰
4番議員
太 田 康 雄
5番議員
亀 澤
進
6番議員
山 本 俊 康
7番議員
榊 原 淑 友
8番議員
野 口 富 彦
9番議員
片 岡
健
10番議員
大 塲 孝 侚
11番議員
鈴 木
晃
12番議員
小 沢 一 男
5
不忚招議員
なし
6
出 席 議 員
忚招議員に同じ
7
欠 席 議 員
なし
8
地方自治法第121条の規定に基づき議場に出席した者の職氏名
町
長
村 松 藤 雄
副 町 長
教 育 長
井上啓次郎
総 務 課 長
杉 山 眞 人
防
監
高 木 達 雄
企画財政課長
村 松
税 務 課 長
松浦愼一郎
弘
- 1 -
災
鈴 木 寿 一
9
住民生活課長
村松也寸志
保健福祉課長
瀧 下 和 俊
産 業 課 長
増田多喜男
建 設 課 長
鈴 木 可 浩
上下水道課長
中 村 俊 彦
庶 務 課 長
岡 野
社会教育課長
大 原 直 幸
病院事務局長
北 川 勝 二
会計管理者
友 田 昌 宏
職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名
議会事務局長
10
豊
浦 上 治 男
議 会 書 記
中 山 克 仁
会議に付した事件
議案第51号
森町教育委員会委員の任命について
議案第52号
森町税条例の一部を改正する条例について
議案第53号
森町都市計画税条例の一部を改正する条例について
議案第54号
森町病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例
について
議案第55号
平成 23 年度森町一般会計補正予算(第5号)
議案第56号
平成 23 年度森町国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議案第57号
平成 23 年度森町後期高齢者医療特別会計補正予算(第1
号)
議案第58号
平成 23 年度森町介護保険特別会計補正予算(第1号)
議案第59号
平成 23 年度森町水道事業会計補正予算(第2号)
議案第60号
平成 23 年度公立森町病院事業会計補正予算(第2号)
議案第61号
東遠学園組合規約の変更について
議案第62号
森町道路線の認定について
認定第
1号
平成 22 年度森町一般会計歳入歳出決算認定について
認定第
2号
平成 22 年度森町国民健康保険特別会計歳入歳出決算認定
に
ついて
認定第
い
3号
平成 22 年度森町老人保健特別会計歳入歳出決算認定につ
て
- 2 -
認定第
4号
平成 22 年度森町後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算認
定について
認定第
5号
平成 22 年度森町介護保険特別会計歳入歳出決算認定につ
いて
認定第
6号
平成 22 年度森町公共下水道事業特別会計歳入歳出決算認
定について
認定第
7号
平成 22 年度森町大久保簡易水道事業特別会計歳入歳出決
算認定について
認定第
8号
平成 22 年度森町三倉簡易水道事業特別会計歳入歳出決算
認定について
認定第
9号
平成 22 年度森町大河内簡易水道事業特別会計歳入歳出決
算認定について
認定第10号
平成 22 年度森町水道事業会計決算認定について
認定第11号
平成 22 年度公立森町病院事業会計決算認定について
一般質問
議員派遣について
第一常任委員会の閉会中の継続調査について
第二常任委員会の閉会中の継続調査について
議会運営委員会の閉会中の所掌事務調査について
議案第64号
平成 23 年度森町一般会計補正予算(第6号)
<議事の経過>
議
長 (
鈴 木
晃
君
)出席議員が定足数に達しておりますので、
これから本日の会議を開きます。
日程第1から、日程第 11までの議案11件を一括議題と致します。
本件は、いずれも9月9日の本会議において、所管の常任委員会
に付託してありますので、これから委員会審査の経過並びに結果に
ついて、委員長の報告を求めます。
第一常任委
2番議員 (
君
)平成23年9月森町議会定例会、第一常任委
- 3 -
員会、委員長報告を致します。
去る9月の9日、本会議において、第一常任委員会に付託されま
した案件は、議案第 54号「森町病院事業の設置等に関する条例の一
部を改正する条例について」、議案第55号「平成23年度森町一般会
計補正予算(第5号)に係る所管事項について」、議案第 58号「平
成23年度森町介護保険特別会計補正予算(第1号)」、議案第 60号
「平成23年度公立森町病院事業会計補正 予算(第2号)」、議案第
61号「東遠学園組合規約の変更について」以上、議案5件でありま
す。
去る9月の13日、付託されました議案5件の審査のため、委員会
を招集し、審査を行いました。その審査の経過及び結果を報告致し
ます。
9月13日、午前9時30分、議員控室において全議員出席のもと委
員会を開会しました。議長、副町長によりご挨拶をいただき、付託
議案を確認した後、審査に先立ち、森町家庭医療センターの現地審
査を行いました。
現地において工事関係者により説明を受けた後、役場議員控室に
戻り、午前10時15分より委員会を再開し、審査の方法を確認後、教
育長のご挨拶をいただき、その後、審査に入りました。
議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)に係る
庶務課所管事項について」を議題とし、庶務課長より補足説明を受
けた後、質疑に入りました。
森中の浄化槽は、昭和 54年に設置され 32年が経過しているが、こ
れより古い施設があるかとの問いに、宮園小学校が昭和 43年、三倉
小学校が昭和45年の建設となっているとの答弁でした。
浄化装置の点検はどのようにされているかとの問いに、委託業者
により、日常点検と年1回の法定点検を実施しているとの答弁でし
た。
今回の配管工事の概要はとの問いに、ばっ気槽のエアー配管工事
と調整槽のエアー配管工事で、スラブ上とスラブ下の工事があると
- 4 -
の答弁でした。
外への臭い漏れがあるか、工事は予算が通れば即着工するかとの
問いに、近くに行くと臭う。このまま放置すると微生物が死んでし
まい、浄化槽の機能を果たさなくなるため、早急に工事を施工した
いとの答弁でした。
工期中の浄化槽の使用は可能かとの問いに、給食やトイレ使用の
関係もあり、浄化槽を使用しながらの工事となるとの答弁でした。
異常の発見はいつか との問いに、本年3月 25日の点検で、ばっ気
タンク不良との報告があり、4月に現場を確認したとの答弁でした。
現在のばっ気の数値は悪い状態にあるかとの問いに、放流水に異
常はないとの答弁でした。
以上で、庶務課に係る審査を終了しました。
次に、議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)
に係る企画財政課所管事項について」を議題とし、担当課長より補
足説明を受けた後、質疑に入りました。
鳥獣被害総合対策事業に対する特別地方交付税 9,075千円の詳細
はとの問いに、イノシシ進入防止柵設置事業の総額が 28,598千円で、
県の補助金と地元負担金を差し引いた町の負担額は 11,344千円とな
る。このうちの80%に当たる9,075千円が特別交付税として措置さ
れるとの答弁でした。
以上で、企画財政課に係る審査を終了致しました。
次に、議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)
に係る総務課所管事項について」を議題とし、担当課長より補足説
明を受けた後、質疑に入りました。
消防団員等公務災害補償制度の詳細はとの問いに、東日本大震災
による消防団員の殉職者・行方不明者が 251人にのぼり、補償に必
要な金額が200億円程度不足している。そのため、不足額を全国の
市町村、組合等が追加負担することになり、各市町村の消防団員1
人につき22,800円の追加掛け金を収めることが規定された。
追加負担金は、全額特別交付税で措置される予定であるが、今回
- 5 -
の補正では、歳入計上はしていないとの答弁でした。
通信運搬費は、衛星携帯電話6ケ月分の通話料ということである
が、今後毎月かかるものかとの問いに、基本使用料が1カ月1台当
たり3,400円で、毎年度必要となるとの答弁でした。
防災倉庫はどこの避難所に配備するのかとの問いに、7台 は三倉
小・森小・森中・宮園小・旫が丘中・遠江総合高校及び役場とし、
小さい1台は救護所倉庫として森小に配備するとの答弁でした。
発電機と避難所用照明の配備場所は。また、避難所照明はどのよ
うなものかとの問いに、発電機は4,500ボルトアワーのものであり、
園田・飯田防災センターを除く 11避難所に配備する。避難所用照明
は、太陽光充電で夜間避難所入り口を照明するものであり、 13の避
難所に配備する。通常は防犯灯にもなり、取り外しができるため、
避難所内への移動もできるとの答弁でした。
移動式炊飯器の詳細と配備先、購入 業者はとの問いに、熱源は薪
またはプロパンガスで、お湯も沸かせるものである。7.5升炊きで、
ご飯150膳分、汁物200ccを130人分作ることができる。既存の防災
倉庫には1台ずつ配備済みであるため、新たに防災倉庫を設置する
7カ所に配備する。購入業者は、今後原則として入札にて決定する
との答弁でした。
放射線測定器の管理はとの問いに、管理は総務課防災係が行い、
住民への貸し出しは行わない。日常的には使用せず、必要な事態が
起きた時に使用するとの答弁でした。
総務課に係る審査が継続中であるが、午前の部を終了し、休憩 の
後、委員会を再開し、町長よりご挨拶をいただき、総務課に係る審
査を再開しました。
飲料水袋の詳細と担架の配分はとの問いに、飲料水袋は各避難所
に200袋、給水車に400袋を配分する。子供・老人でも運搬が可能な
背負い式のものである。担架は各避難所に2基づつ配分するとの答
弁でした。
家庭内家具等固定推進事業委託料について、家具固定は1カ所に
- 6 -
つきどの程度の金額がかかるか。何世帯を予定しているかとの問い
に、森町建築工業組合が取付を行うため、1カ所につき手間賃 4,00
0円と金具代1,000円がかかる。1世帯の限度で ある5カ所に取り付
けをすると25,000円になる。手間賃は、下見と2人1組での施工費
を見込んでいる。一般家庭は100世帯、高齢者世帯は 50世帯を予定
している。要望があった世帯全部に取り付けを行い、予算が不足し
た場合は12月補正、状況によっては次年度に取り付けを行う。
65歳以上の世帯で過去に補助事業で取り付けを行った世帯は、今
回は対象としないとの答弁でした。
公共施設書庫等転倒防止器具取付業務委託料の公共施設の範囲と
箇所数はとの問いに、役場、保健福祉センター、文化会館、学校な
ど町が建設した建物全てを対象とする。設置箇所は、書庫、パソコ
ンを含む2,110カ所であるとの答弁でした。
以上で、総務課に係る所管事項の審査を終了しました。
次に、審査に先立ち病院長のご挨拶をいただき、議案第 54号「森
町病院事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例について」
を議題とし、事務局長より補足説明を受けた後、質疑に入りました。
家庭医療クリニックに心療内科が標榜されているが、1日何人の
予約人数を想定しているかとの問いに、家庭医療科は日本では標榜
科目となっていないため、家庭医療科の範疇に入っている診療科目
を標榜している。心療内科的治療も含めて、身体的なことも一緒に
診るというのが家庭医の特色であるため、心療内科だけの診察を行
うわけではない。
原則的には30分に1人ずつ予約を入れる設定だが、数をこなせな
いということもあるので、慣れてきた方に関しては、15分という枞
を作っていくとの答弁でした。
次に、議案第60号「平成23年度公立森町病院事業会計補正予算(第
2号)」を議題とし、事務局長より補足説明を受けた後、質疑に入
りました。
家庭医療クリニックの予算・決算については、病院会計の細節と
- 7 -
して把握していくと説明を受けたが、23年度の収支は今回の補正に
反映されていないと思うが、どうかとの問いに、4月から本院で家
庭医療の診療を行っているので、当初予算の中に収入を含めてある。
材料費についても当初予算の中に含められている。今回の補正の材
料費は、クリニック開設にともなう備品の購入である。
予算・決算については、条例改正により、病院を病院事業施設と
位置づけることによって、森町病院単独ではなく、クリニックを含
んだ予算・決算を作っていく。その細節の中でクリニック分を設け
て処理していく。菊川市の家庭医療センターとも歩調を合わせてい
きたい。
病院事業とクリニック事業を分けて予算を立てれば、細節で分離
することができるが、共通部分があるので、どこまで分けきれるか
という部分がある。クリニック事業としては、ある程度収支が見通
すことができる予算の立て方を研究していかなければいけないとの
答弁でした。
家庭医療クリニックでは、感染患者を隔離し、別扱いとすると聞
いたが、自分が感染患者なのか分からない場合はどうなるかとの問
いに、感染患者の把握は受付で行うことになると思う。そこで疑わ
しい方は、すかさず感染の部屋に移っていただくという流れとなる。
もしくは、予約の中で感染症が疑われる方は、最初からそちらの方
に回っていただくような流れになるとの答弁でした。
当初予算で、外来収益1人1日平均 7,945円という単価が計上さ
れているが、クリニックの1人当たりの単価見積もりはどうかとい
う問いに、日本の実績で 4,500円から5,000円の間となっているので、
1人当たり5,000円と見込んでいる。当初予算で想定した単価より
低くなるが、7月末で平均単価が8,012円となっており、現状でカ
バーできるため、当初予算の医業収益については見直しは行わない
との答弁でした。
以上で、公立森 町病院に係る審査を終了しました。
次に、議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)
- 8 -
に係る保健福祉課所管事項について」を議題とし、保健福祉課長よ
り補足説明を受けた後、質疑に入りました。
身心障害児者福祉費臨時雇賃金の詳細はとの問いに、特別支援学
級等の放課後児童対策事業は、常時利用者12名で週2回の開催であ
ったが、新たに利用を希望する方が3人増えたため、1人当たりの
利用回数が減ってしまう状況となった。利用回数を確保するため、
週3回の開催とするための経費である。
開催回数が増えても、指導員の増 員は必要はなく、会場を増やし
てほしいという要望も出ていないとの答弁でした。
高齢者活動推進費委託料、地域支え合い体制づくり事業委託料の
詳細はとの問いに、介護予防ボランティア等の育成研修事業である。
現在介護予防リーダーは「元気もりもりサポーター」の名称で、講
習会を受けていただいた24人が活動している。今後もこの活動を活
発にしていただけるように、さらなる技術・知識の習得を期待して
いる。研修は介護会社に委託し、5回のコースを予定している。そ
のなかで先進地の視察も行い、新たな発見もしていただくような計
画であるとの答弁でした。
母子保健事業費臨時雇賃金 395千円は、職員の病欠に伴うものだ
と思うが、どのように見積もったかとの問いに、4月から保健師1
名が病欠となったことによる臨時職員1名分の賃金である。保健事
業と事務作業を行う職員であるため、30日分180千円の賃金に合わ
せて、保健師の活動として1事業5千円を43回分で215千円。合計
で395千円となるとの答弁でした。
放課後児童対策事業の指導員は何人か。今後、利用者が増える可
能性があると思うが、指導員のローテーションで対忚ができるか。
現在は女性指導員であるが、将来的には男性指導員も考えても良い
のではないかとの問いに、指導員は15人である。今後、急激に利用
者が増えることはないと思うので、現在の指導員数に若干のプラス
アルファで推移していくものと思う。年齢・性別の定めはないので、
男性でもやっていただける方があれば是非やっていただきたいとの
- 9 -
答弁でした。
地域支え合い体制づくり事業委託料について、サポーターは地域
に出て行き活動するのか。また、地域の保健委員がサポーターとし
てやるのではなく、シニアの皆さんたちが養成の講習を受けるのか。
また、サポーターの平均年齢は何歳かとの問い に、現在「イチマ
ルマルサロン」という名称で、亀久保・大鳥居・飯田の3カ所で開
催しており、24人の方が自主的、主体的に実施していただいている。
そうした人達を増やして、よりたくさんの場所で実施していきたい。
保健委員とは別の活動であり、地域包括支援センターで開催して
いる介護予防リーダーの講習を受けた方々がそちらに回っている。
サポーターの平均年齢は、60から70歳であるとの答弁でした。
救護所用医療衛生消耗品、医薬衛生消耗品は、どのように保管さ
れているかとの問いに、包帯・三角巾・ガーゼなどは、防災センタ
ーで保管している。また、保健福祉センターにあるものは、リュッ
クに入れてセットで保管している。薬品については、倉庫に保管す
るのはいかがかと思うので、保健福祉センターで管理していきたい
との答弁でした。
次に議案第58号「平成23年度森町介護保険特別会計補正予算(第
1号)」を議題とし、保健福祉課長より補足説明を受けた後、質疑
に入りました。
保険給付支払準備基金積立金は、 9,210千円を積み立てて残高が
どれだけになるかとの問いに、決算書の現在高が 67,326千円で、こ
れに9,210千円を加えると76,536千円となるが、5月に6,000千円の
取り崩しがあったので、70,536千円となる予定であるとの答弁でし
た。
次に、議案第61号「東遠学園組合規約の変更について」を議題と
し保健福祉課長より補足説明を受けた後、質疑に入りました。
さしたる質疑はなく、以上で保健福祉課に係る所管事項の審査を
終了しました。
以上で、付託された全議案の審査を終了し、各議案の討論を省略
- 10 -
し、それぞれ1件ずつ採決を行いました。
議案第54号「森町病院事業の設置等に関する条例の一部を改正す
る条例について」、議案第55号「平成23年度森町一般会計 補正予算
(第5号)に係る所管事項について」、議案第 58号「平成23年度森
町介護保険特別会計補正予算(第1号)」、議案第 60号「平成23年
度公立森町病院事業会計補正予算(第2号)」、議案第61号「東遠
学園組合規約の変更について」は、いずれも全員賛成で原案のとお
り可決されました。
以上が、平成23年9月森町議会定例会、第一常任委員会の審査の
経過と結果であります。議員各位のご賛同をお願い申し上げ、第一
常任委員会委員長報告を終わります。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)第二常任委員会委員長、亀澤進君。
5番議員 (
亀 澤
進
君
)平成23年9月、森町議会定例会、第二常任
委員会、委員長報告を致します。
去る、9月9日の本会議において、第二常任委員会に付託されま
した案件は、議案第 52号「森町税条例の一部を改正する条例につい
て」、議案第53号「森町都市計画税条例の一部を改正する条例につ
いて」、議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)
に係る所管事項について」、議案第56号「平成23年度森町国民健康
保険特別会計補正予算(第2号)」、議案第57号「平成23年度森町
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)」、議案第59号「平成
23年度森町水道事業会計補正予算(第2号)」、議案第 62号「森町
道路線の認定について」、以上、議案7件であります。
付託された議案審査のため、去る9月 13日に委員会を招集し、審
査を行いました。その審査の経過と結果について、ご報告申し上げ
ます。
9月13日、午前9時30分、委員会室に全委員出席、当局より町長
出席のもと、委員会を開会しました。
はじめに、榊原副議長より、次に町長よりご挨拶をいただき、付
託議案を確認した後 、審査に先立ち、町道認定箇所、非常用水源直
- 11 -
接取水設置工事箇所、町道改良工事箇所、鳥獣被害防止柵設置箇所
の現地視察を行いました。
それぞれの現地において、担当課職員より説明を受けた後、役場
委員会室に戻り、委員会を再開し、審査の方法を確認後、直ちに産
業課の審査に入りました。
議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)に係る
産業課所管事項について」を議題とし、職員の補足説明を受け、質
疑に入りました。
鳥獣被害総合対策交付金は来年度ももらえる可能性はとの問いに、
森町としての要望は出し続けるが、東 日本の復興進度により左右さ
れると思うとの答弁でした。
鳥獣防護柵のメーカーは1社だけかとの問いに、メーカーは5、
6社あるのではないか。製品及び価格を見比べながら検討をしてい
く。製品は鉄製のメッシュフェンスで、総延長 6,680メートルを計
画しているとの答弁でした。
鳥獣被害総合対策事業防止柵設置工事の受益者数はとの問いに、
栗の島が20人、一宮パイロットが 72人、西俣が8人、大平が3人、
計103人となるとの答弁でした。
鳥獣防護柵が損傷した場合の対忚はとの問いに、国の基準による
耐忚年数は16年となっており、最低16年間は受益者に維持管理をし
ていただきたい。よほどのことがない限り受益者で補修等を行って
いただくことになると思うとの答弁でした。
鳥獣防護柵の下から穴を掘ってイノシシが入らないかとの問いに、
金網を折り曲げて固定用アンカー打ちするため大丈夫だと思うが、
状況によりその都度対忚していくとの答弁でした。
電気柵の補助金は足りるのかとの問いに、当初予算で見込んだ 60
0千円22件分は既にいっぱいとなり、それ以降 12件の要望が出てお
り、今回15件分の補正を提出したとの答弁でした。
以上で、産業課の審査を終了 し、しばらく休憩の後、午後1時、
当局より副町長出席のもと、委員会を再開しました。
- 12 -
はじめに、鈴木副町長よりご挨拶をいただき、議案第 59号「平成
23年度森町水道事業会計補正予算(第2号)」を議題とし、職員の
補足説明を受け、質疑に入りました。
一般会計からの繰入金 15,123千円は大規模地震等の災害に備える
ことが基本であるかとの問いに、あくまでも震災時等の給水活動に
使うための非常用発電機と、給水栓を設置する工事であるとの答弁
でした。
第4水源の工事時期はとの問いに、秋以降になると思う。配管を
5メートル位取り替えて、発電機用の簡易倉庫を設置するといった
比較的簡単な工事であり、敶地のならしとタンク車出入り用の通路
を造る外構工事をあわせ、3カ月位を考えているとの答弁でした。
第4水源が被災した場合には取水できなくなると思うが、耐震貯
水槽の利用は考えているかとの問いに、森町には3つの配水池があ
るので、それが被災しないようにすることが第一であるとの答弁で
した。
発電機の仕様はとの問いに、 25キロボルトアンペア、 220ボルト
の汎用タイプを予定している。また、汎用タイプなので、他へ移動
して利用することも可能との答弁でした。
第4水源の深さはとの問いに、深度が 46メートル、取水範囲が 24
から35メートルで約20年経過しているとの答弁でした。
過去20年間の地震で濁りが出たことはあるかとの問いに、無いと
の答弁でした。
以上で、上下水道課の審査を終了し、次に、議案第 55号「平成23
年度森町一般会計補正予算(第5号)に係る住民生活課所管事項に
ついて」を議題とし、職員の補足説明を受け、質疑に入りました。
老人保健の精算はいつまで続くのかとの問いに、今後、過誤調整
があった場合に支払基金等から精算が出てくる可能性があるので、
いつまで続くかは分からない。また、平成22年度までは特別会計と
なっていたが、平成 23年度は一般会計に計上しているとの答弁でし
た。
- 13 -
次に、議案第56号「平成23年度森町国民健康保険特別会計補正予
算(第2号)」を議題とし、職員の補足説明を受け、質疑に入りま
した。
特定健診の受診率により増減するものはどれかとの問いに、後期
高齢者支援金の支払額が健診の受診率及び保健指導の実施率等が目
標に達しているかどうかで最大で10%支援金を増減するということ
になっている。実際にどういう形で始まっていくのかはまだ示され
ていないとの答弁でした。
次に、議案第57号「平成23年度森町後期高齢者医療特別会計補正
予算(第1号)」を議題とし、職員の補足説明を受け、質疑に入り
ました。
後期高齢者の対象年齢は変わるのかとの問いに、後期高齢者医療
制度自体を民主党が廃止するということを前提に話が進んできてい
るので、今後どのようになっていくのかはまったく分からないとの
答弁でした。
督促の件数はとの問いに、督促状を発送し、それを受けて支払わ
れた手数料は1件当たり50円で、226件分になるとの答弁でした。
以上で、住民生活課の審査を終了し、次に 、議案第52号「森町税
条例の一部を改正する条例について」を議題とし、職員の補足説明
を受け、質疑に入りました。
過去に不申告に対する罰則が適用されたことはあるのかとの問い
に、実態も過料の執行も無いとの答弁でした。
寄付金控除額引き下げの町への影響はとの問いに、引き下げ額の
6%が税収に影響することになるとの答弁でした。
次に、第53号「森町都市計画税条例の一部を改正する条例につい
て」を議題とし、職員の補足説明を受け、質疑に入りました。
さしたる質疑もなく、以上で、税務課の審査を終了し、次に、議
案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)に係る建設
課所管事項について」を議題とし、職員の補足説明を受け、質疑に
入りました。
- 14 -
全国治水砂防協会負担金の詳細はとの問いに、均等割は静岡県支
部については1市町につき10千円となっている。事業費割は平成 22
年度の砂防関係の国庫補助事業を基に 5,000万円以下が1,000分の4、
5,000万円から3億円までが 1,000分の3となり、22年度の事業は下
田沢の砂防が15,000千円、橘の地滑りが 35,200千円、総額50,200千
円となったため、事業費割は 200千円と なった。均等割との合計 210
千円の内、110千円は当初予算に計上されているとの答弁でした。
砂防協会負担金の事業費割は事業が大きいほど増加するのかとの
問いに、町の限度額は400千円となっているためそれを超えること
はないとの答弁でした。
広域農道の枝払いについての詳細はとの問いに、パーキングエリ
アから下側を重点に、道路に覆い被さっている枝等を除去する。緊
急雇用の6人が下草を刈り、その後町の職員が加わり、 15,6人の
合同態勢で3日間位を目途に枝払いを実施する予定である。本格的
には来年度の当初予算に揚げていきたい。
枝払いを実施するに当たり地権者との関わりはとの問いに、関係
する部分においては了解を得て実施するが、基本的には枝払いは地
権者が実施することとなるとの答弁でした。
町道深山天池線舗装改良工事の経緯はとの問いに、農道規格とい
うことで現状より設計交通量を低く設計されていたため傷みが早い。
12の企業で編制されている中川下工業地域協議会からも要望が出さ
れている。新しい道路は工業団地内ということと、新東名開通など
今後においても更に交通量が増える見込みもあるため、今までのも
のより強固なつくりを計画しているとの答弁でした。
スマートIC周辺整備の範囲はとの問いに、接道、広域農道出入
口、VIP急送前、県道との交差点等が上げられる。この他今後勉
強会や地区協議会、公安協議等で指摘されるものも出てくると思う。
また、広域的に案内看板等の設置や広域農道の舗装等もスマート
IC周辺整備の延長線にあり、そういったことを踏まえて整備計画
を作っていきたいとの答弁でした。
- 15 -
整備に当たっては、社会資本整備交付金事業制度を利用し、同時
進行で進める必要があり、また、高速道路との連結申請が年に1回
しかなく、それが1月前後で、来年度の国庫交付 金事業の最終申請
が11月となり、どれが1個欠けてもスマートICの設置は難しいの
で、9月補正で必要な事業を進めたいとの答弁でした。
次に、議案第62号「森町道路線の認定について」を議題とし、職
員の補足説明を受け、質疑に入りました。
道路の舗装等の整備については大丈夫かとの問いに、整備の際、
話し合いの中で町道の基準となる施工条件を示しているとの答弁で
した。
上下水道管は埋設してあるのかとの問いに、上水道管は埋設して
ある。下水道管については平成 24年度の施工予定区域であるため埋
設していない。公共下水道整備の際の路面復帰は現状復帰が原則で
あるため、舗装してあれば再舗装するとの答弁でした。
隣接するブロック塀は大丈夫かとの問いに、所有者と話し合いを
進めていくとの答弁でした。
将来的に、さらに町道の延長はあるのかとの問いに、町道を延長
する計画はない。なお、建築確認申請は公道に2メートル以上接道
していなければならないため、所有者は2メートル以上接道した進
入路を造ることになるとの答弁でした。
幅員が5から7メートルとなっているが、7メートルはどの部分
かとの問いに、県道と接道するすみきりの部分であるとの答弁でし
た。
他に質疑もなく、建設課に係る所管事項の審査を終了致しました。
以上で、付託された全議案の審査を終了し、各議案の討論を省略
し、それぞれ1件ずつ採決を行いました。
議案第52号「森町税条例の一部を改正する条例について」、議案
第53号「森町都市計画税条例の一部を改正する条例について」、議
案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5号)に係る所管
事項について」、議案第 56号「平成23年度森町国民健康保険特別会
- 16 -
計補正予算(第2号)」、議案第 57号「平成23年度森町後期高齢者
医療特別会計補正予算(第1号)」、議案第59号「平成23年度森町
水道事業会計補正予算(第2号)」、議案第 62号「森町道路線の認
定について」、以上、議案7件については、いずれも委員全員の賛
成で、原案のとおり可決されました。
以上が、平成23年9月森町議会定例会、第二常任委員会の審査の
経過と結果であります。
議員各位のご賛同をお願い申し上げ、第二常任委員会委員長報告
を終わります。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)以上で、各常任委員会委員長の報告を終わ
ります。
これから委員長報告に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「質疑なし」と認めます。
晃
君
これから討論・採決を行います。
日程第1、議案第 52号「森町税条例の一部を改正する条例につい
て」の討論を行います。
討論はありませんか。
( 発言する者なし )
議
長 (
鈴 木
晃
君
)「討論なし」と認めます。
これから議案第52号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとお り決定することに賛成の方は、起立
を願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第 52号「森町税条例の一部を改正する条例につ
いて」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第2、議案第 53号「森町都市計画税条例の一部を改正する条
- 17 -
例について」の討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第53号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
)
君
)起立全員です。
したがって、議案第 53号「森町都市計画税条例の一部を改正する
条例について」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第3、議案第 54号「森町病院事業の設置等に関する条例の一
部を改正する条例について」の討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第54号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
)
君
)起立全員です。
したがって、議案第 54号「森町病院事業の設置等に関する条例の
一部を改正する条例について」は、委員長の報告のとおり可決され
ました。
日程第4、議案第 55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第5
号)」の討論を行います。
討論はありませんか。
12番、小沢一男君。
- 18 -
12番議員 (
小 沢 一 男
君
)12番、小沢でございます。
3月11日、東日本大震災より早くも6カ月が過ぎました。政府の
東日本大震災復興対策本部事務局のまとめによりますと、9月8日
現在、全国で74,900人が避難生活を送っています。そのうち岩手・
宮城・福島、3県下外に避難する住民は 64,662人に上がっており、
いまだ公民館や学校などで生活している人たちも 3,439人、被災し
た多くの人々は住み慣れた故郷への思いを胸に、遠く離れた場所で
暮らしていることを思いますとき、国は1日も早い本格的な復興支
援に立ち上がっていただきたいことを願わずにはいられません。
また、この度の台風 12号は、日本列島に激しい暴雤の爪痕を残し
ました。特に紀伊半島の和歌山・奈良・三重県、中国地方に甚大な
被害を受けた地域の皆さま方に、心よりお見舞い申し上げます。
また、昨日の15号、台風では、本町においても広範囲での地域で
停電もあり、個々人におきましては、家屋等に被害があったと聞い
ております。被害に遭われた皆さまには心よりお見舞い申し上げま
す。
また、職員の皆さまには、夜遅くまで被害状況の把握、対忚にご
尽力をいただきましたことに感謝申し上げるものでございます。
私は、ただ今討論に付されています、議案第 55号「平成23年度森
町一般会計補正予算」200,078千円について、賛成の立場で討論を
させていただきます。議員の皆さま方にご理解をいただきたく、賛
成よろしくお願い 申し上げます。
賛成の理由でございますが、総務課に関わります防災対策予算81,
948千円は、補正予算全体の事業費の 41%ですが、資機材を保管す
る防災倉庫、町内13カ所すべての指定避難所に配備、主な資機材で
ございますが、太陽光発電による照明機材、6リットル折りたたみ
式非常用飲料水袋、テント2間かける3間、四方幕各2張り、担架
各所2台、また発電機が配備されます。避難所配備とは別にも衛星
電話3台、放射線測量定機2台なども配備されます。
また、近年発生しました地震による負傷原因が、主に棚からの落
- 19 -
下物が57.1%、家具の転倒による負傷が 39.7%を占めており、対策
が急がれる。平成18年3月、消防庁が作成しました家具等の固定に
関わる指針に基づき、本町も全幼稚園、小学校、中学校の教育施設
をはじめ、役場庁舎、公立森町病院、保健福祉センター等、公共施
設における書庫等の転倒防止対策を実施、一般家庭においても希望
者については1カ所、約700円程度の負担で森町建築工業組合の協
力を得て家具等の固定の補助の実施でございます。「備えあれば憂
いなし」、この「転ばぬ先の杖」、先人の名言があります。村松町
長は「考えられること、必要なことはす べてやる」、人命最優先の
視点からの検討を重ね、必要な事業は全力で推進している熱意が、
また、いざというときの職員の防災に取り組まれる真剣さと決意の
予算は重要であり、大きな期待を寄せています。
参考までに、行政、議員の皆さんもすでにご存じと思います。被
災者が生活再建に向けて保険金の請求や公的支援を受ける際に、必
要となるのが罹災証明書であります。罹災証明書の発行に住民基本
台帳と家具台帳、そして被災状況の調査結果の3つのデータベース
を照合する必要がございます。この度の大震災では、多くの被災自
治体が、この照合確認に手間取り、罹災証明書発行に長時間を要す
る事態を招いたといわれています。災害時、事態を回避し、被災者
支援を迅速に実施するために各種情報を一元管理できるシステムが
被災者支援システムであります。このすばらしいシステムは、静岡
県内、また近隣市町でも森町だけが導入・運用されています。「最
悪の事態を想定する」、それが危機管理の大事な基本であると私は
思うところでございます。本町の防災に関する対策を高く評価する
ものであります。
産業課に関わる林業振興事業費 31,410千円でございます。森町に
おける野生有害鳥獣による農産物の被害は、年々増加傾向にあり、
中山間地域を中心にイノシシ被害が深刻な度合いを増しています。
イノシシ捕獲頭数ですが、参考までに、平成 22年度は約200頭余の
イノシシが捕獲されましたが、本年も9月13日現在で約100頭が捕
- 20 -
獲されています。農業耕作者は、捕獲に頭を痛めているところであ
ります。最近は民家の屋敶の周りにも出没跡が発見されるなど、看
過できない状況を見逃すわけにはいきません。
本町は、当初予算に猟友会委託料 2,275千円、有害鳥獣被害防止
対策事業補助金600千円、鳥獣被害総合対策事業補助金 925千円など、
被害防止対策、この予算を計上しました。
9月議会においては、補正予算は国庫補助、鳥獣被害総合対策事
業補助金、交付金が使われ、この防護策設置は現に発生しています
被害を食い止める最も有効な対策で、有害鳥獣の種類に忚じた適切
な防護策の選択が必要となり、一宮パイロット、西俣、栗の島、大
平の箇所に、イノシシ防護柵で農地を効果的に囲む広域フェンス設
置の工事であります。この柵を設置することで、被害が減尐し、良
質のお茶が生産され、地産地消につながることを願うのみでありま
す。
負担金、補助金、交付金 1,283千円の有害鳥獣被害防止対策事業
補助金450千円は、電気柵15件で、事業実績また設置要望による予
算であります。
鳥獣被害総合対策事業補助金 833千円は、箱わな、おり、捕獲機
材無料貸し出し、捕獲講習会予算です。被害対策には多くの課題や
対策が残されていると思いますが、担当課の皆さんの積極的な取り
組み姿勢、日々の奮闘に感謝する次第であります。イノシシ被害に
悩まされている方々が安心されることと思うところでございます。
建設課に関わる、町単独道路改良事業予算 14,000千円のうち、8,
000千円は、広域農道中川下工業団地のひ び割れ改築工事でありま
す。現地を見させていただきましたが、耐久性の高い舗装工事を望
むところであります。
予算6,000千円は、町道整備工事の無指定です。
また、森中学校合併処理浄化槽配管修理工事 1,628千円ですが、
9カ所の修理箇所、テープで補修、2カ所の現況写真をいただきま
した。築32年との説明がございました。現場を見て参りましたが、
- 21 -
鉄板蓋から尐し異臭も出ていました。学校は生徒が1日の大半を過
ごす学習生活の場であります。生徒が安心できる環境整備に取り組
んでいただきたく、1日も早く、早急に工事に取りかか るようにお
願い申し上げ、賛成討論を終わらせていただきます。ありがとうご
ざいました。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
4番、太田康雄君。
4番議員 (
太 田 康 雄
君
)4番、太田康雄でございます。ただ今討論
に付されております議案第55号「平成23年度森町一般会計補正予算
(第5号)」に対し、賛成の立場から討論を致します。
本補正予算は、歳入・歳出にそれぞれ 200,078千円を加え、歳入
・歳出予算の総額を 6,736,577千円とするものです。
主な内容は、森町病院の経営支援のための繰り出し金 50,000千円、
有害鳥獣対策に31,410千円、通行の邪魔になる道路脇の枝払いや舗
装の補修などに5,650千円、広域農道の傷んだ部分の改良舗装や無
指定町道整備の追加に14,000千円、そして災害対策費に 81,948千円
です。
3月11日の東日本大震災の後、これまでも補正予算で被災地支援
や防災対策に取り組んできましたが、今回は8千万円余の大きな金
額になっています。この補正予算で、被災後およそ1週間程度の生
活に必要な資材などが整備されます。特に諸備品購入費 47,048千円
は、町内13カ所の避難所に整備される防災倉庫や発電機、移動式炊
飯器などの備品購入、そして自主防災用可搬ポンプの更新などです。
6月議会の補正予算審議の際、必要であると申し上げました衛星
電話につきましても、今回3台の購入が含まれています。さらには、
放射線測定器も2台購入することとなり、万が一原発事故が起こっ
た場合にも備えができます。今回購入する防災備品や資機材の取り
扱いに、今後慣れて、いざというときにスムーズに避難所を立ち上
げ運営していくための訓練が必要です。計画 的に実施していくとい
うことですので、早期に実行し、いつ起きてもおかしくないと言わ
- 22 -
れる災害に備えることを求めます。安心・安全なまちづくりを一層
進めていくためにも、本補正予算に賛成致します。
議員各位のご賛同をお願いし、私の賛成討論を終わります。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第55号を採決します。
本案に対する委員長 の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第 55号「平成23年度森町一般会計補正予算(第
5号)」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第5、議案第 56号「平成23年度森町国民健康保険特別会計補
正予算(第2号)」の討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第56号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第 56号「平成23年度森町国民健康保険特別会計
補正予算(第2号)」は、委員長の報告のとおり可決さ れました。
日程第6、議案第 57号「平成23年度森町後期高齢者医療特別会計
補正予算(第1号)」の討論を行います。
討論はありませんか。
- 23 -
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第57号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第 57号「平成23年度森町後期高齢者医療特別会
計補正予算(第1号)」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第7、議案第 58号「平成23年度森町介護保険特別会計補正予
算(第1号)」の討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第58号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委 員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第 58号「平成23年度森町介護保険特別会計補正
予算(第1号)」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第8、議案第59号「平成23年度森町水道事業会計補正予算(第
2号)」の討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第59号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
- 24 -
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
)
君
)起立全員です。
したがって、議案第 59号「平成23年度森町水道事業会計補正予算
(第2号)」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第9、議案第 60号「平成23年度公立森町病院事業会計補正予
算(第2号)」の討論を行います。
討論はありませんか。
4番、太田康雄君。
4番議員 (
太 田 康 雄
君
)4番、太田康雄でございます。私はただ今
討論に付されております、議案第60号「平成23年度公立森町病院事
業会計補正予算(第2号)」に賛成の立場で討論を行います。
本補正予算は、一般会計からの繰入金を受けて医業外収益を 53,4
26千円増額し、合計で 266,416千円、病院事業収益は合計で 2,593,1
83千円とするものです。
支出では、医業費用に11,507千円を加えて2,736,619千円、医業
外費用に1,260千円を加えて115,966千円、病院事業費用は、合計で
2,855,585千円とするものです。
また、手術室の物品を洗浄するウォッシャーディスインフェクタ
ーの故障による更新のため、医療機器購入に 5,250千円を追加し、1
10,195千円とします。
医業費用の増額分のほとんどは、12月1日オープンを目指し、現
在建設が進められている森町家庭医療センターに関する経費、材料
費です。
去る13日の常任委員会でセンターの建設現場を視察致 しました。
従来の病院とは違う設計で、完成予想図ではフロア・壁などの内装
やデザインが斬新で明るい雰囲気になっています。この家庭医療ク
リニックは、日本の医療の将来を先取りする取り組みといっても過
言ではないと思います。森町家庭医療クリニックが計画どおりの成
- 25 -
果を挙げることは、森町の医療の充実のみならず、日本の地域医療
のモデルにもなります。いよいよオープンに向けて準備が進められ
ている家庭医療クリニックが順調に滑り出すためには、本補正予算
の可決が必要です。
議員各位のご賛同をお願いし、私の賛成討論を終わります。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第60号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第60号「平成23年度公立森町病院事業会計補正
予算(第2号)」は、委員長の報告のとおり可決されました。
日程第10、議案第61号「東遠学園組合規約の変更について」の討
論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第61号を採決します。
本案に対する委員長の報告は、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第61号「東遠学園組合規約の変更について」は、
委員長の報告のとおり可決されました。
日程第11、議案第62号「森町道路線の認定について」の討論を行
- 26 -
います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第62号を採決します。
本案に対する委員長の報告は 、可決です。
本案は、委員長の報告のとおり決定することに賛成の方は、起立
願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、議案第62号「森町道路線の認定について」は、委員
長の報告のとおり可決されました。
日程第12、認定第1号「平成22年度森町一般会計歳入歳出決算認
定について」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)3番、西田です。「平成 22年度森町一般会
計歳入歳出決算認定について」、賛成の立場から討論致します。一
部指摘をしなければならない面もございます。
景気回復がままならないなかで、いかに財源を確保するか、そし
て町民が求める多くの要望にどれだけ忚えるのかが問われた22年度
決算であったと思います。
歳入における自主財源にあっては、前年に比較して 118,873,146
円の減、侜存財源においては、309,960,007円の増となり、財源比
率は45.7対54.3で、侜存割合が高まりましたが、担当課職員による
財源確保の努力は評価を致したいと思います。
さて、この22年度において、政府・国は、雇用の問題でも社会保
障の問題でも、抜本的な施策を打ち出すことができず、雇用不安は、
特に若者・熟年世代に大きな負担をかける状況がみられました。
- 27 -
さらに、高齢者には医療・介護における自己負担が重くのしかか
り、不安はますます高まっています。緊急雇用創出事業や子ども手
当費と、目先の手だてであり、抜本的解決にはほど遠いものでした。
そうしたなかにあって、22年度決算は、災害対策費、福祉 費、教
育費に手だてがされていると思います。しかし、次の点においては
考えなくてはならない決算であると思いますので、指摘を致します。
2款2項1目2213、自家用有償旅客運送委託料 10,032,171円、福
祉の側面もありますが、使い勝手、利用率等、かなりの見直しが求
められるのではありませんか。
3款1項3目3132、森町国民健康保険特別会計繰出金、被保険者
負担軽減のためには必要不可欠であります。しかし、今後の社会情
勢や高齢化による医療費の増を考えるとき、一般会計からの繰り出
しの増額、国と事業者との負担割合を50対50に戻すことを求めるこ
と。医療費削減の対策を改めて考えなければなりません。後期高齢
者医療特別会計繰出金にも言えることでありますが、特に後期高齢
者と前期高齢者を分けるという制度は撤廃させなければなりません。
7款1項3目7133、天方城跡展望施設整備工事費設計委託料、用
地買収費、支障木伐採処分委託料17,597,181円、補正予算において
は反対を致しました。これは不要・不求、町民目線、景観保護など
を考えると必要のない施設ではなかったのでしょうか。
列島災害となった今年の日本、大きな財政負担が今後国 民に被さ
ってくることが考えられるなか、今後の政策に活かして欲しいと思
います。
以上で賛成討論を終わります。各議員のご賛同をお願い致します。
議
長 (
2番議員 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
君
に付されております、認定第1号「平成 22年度森町一般会計歳入歳
出決算認定について」賛成の立場で討論を行います。
平成22年度の一般会計は、7回に及ぶ補正予 算を組むなかで、歳
- 28 -
入が7,940,344,498円で、平成21年度と比較して1億9千万円余の
増額となりました。このような大型予算のなかで、さまざまな事業
が展開されました。
1つには、天方小学校の校舎耐震補強事業が行われましたが、こ
れにより町の小学校・中学校・幼稚園の全ての校舎・園舎の耐震補
強工事が終了しました。大規模地震に対する耐震性が確保され、保
護者にとって安心して子どもたちを幼稚園や学校に送り出すことが
できるようになりました。
また、大規模地震に対する対策としては、同報無線施設整備、全
国瞬時警報システム整備が行われました。平成 23年度には防災資機
材の整備や給水車の購入等が進められていると思いますけれども、
東日本大震災の教訓を踏まえ、さらなる安心・安全に向けたまちづ
くりを進めていかなければならないところであります。
2つには、去る14日に新東名の遠州森町パーキングエリアを視察
致しましたが、案内役である中日本高速道路の担当者のお話ですと、
「部分開通は来年の5月連休前か」と、含みのあるお話がございま
した。工事の進捗状況をみるに、いよいよ新東名開通が目前に迫っ
てきたと、改めて感じたところであります。
平成22年度には、国土利用計画策定業務、都市計画マスタープラ
ン策定業務、スマートインター基本設計検討調査業務の取り組みが
あり、新東名を活かしたまちづくりの将来像が描かれようとしてい
るところでございます。
3つには、こども医療費助成事業、子宮頸がん等ワクチン接種事
業、森っ子祝い金、子ども手当給付事業と、医療や福祉は時代にあ
った事業として執行されました。
普通会計地方債年度末現在高をみますと、平成 11年度には6,771,
940千円であったものが、平成 22年度末には3,296,330千円と、半分
以下となりました。 また、財政調整基金は22年度末で1,773,620千
円となり、21年度末と比較して51.4%増の602,300千円を積み立て
ました。実質公債費比率は、21年度は14.6%でしたが、22年度が12.
- 29 -
8%と減尐傾向にあります。
私は、町長が平成 12年2月告示されました町長選に、無所属新人
でデビューされ、これまで6期16年務められた太田町長の後任とし
て、町民は無投票で託したことを思い出します。
当時の森町政は、手堅い実務処理能力を何より必要とし、村松町
長が経歴や立場が条件に合致したからであったと私は思っており ま
す。「森町の21世紀の基礎を今後10年で築いていきたい」と当選当
時、抱負を語られたことを記憶しております。まさに森町の 21世紀
の基礎が今できつつあると、改めて痛感しています。
もう尐し申し上げますと、この時点での当面の最大課題は町文化
会館建設など、近年の積極施策の影響で、数年が公債償還のピーク
となる町財政の舵取りでありました。公債費比率は10年度決算で15.
9%と急増し、今後17%台突破も十分あり得るという厳しい状況に
ありました。対して財政需要は増加の一途で、公立森町病院会計へ
の一般会計での繰り出し額は、11年度は約5億円と膨らみ、財政圧
迫の要因となっていました。
また、森町が大きく立ち遅れている公共下水道事業の推進が急務
で、焦点の浄化センター位置決定問題の解決などに手腕を持たれま
した。
町内の教育施設の老朽化も深刻で、数年間は施設の耐震補強を含
めた改築時期が集中していました。
また、4月にスタートする介護保険の円滑運営は、高齢化率 22.8
%と、県平均の16.6%を大きく上回る、村松町長にとっては待った
なしの行政命題であり、さらに森川橋改築など、道路整備事業、進
出未定の続く北戸綿工業団地への企業誘致についても、取り組みが
急がれる、そうした状況のなかで堅い決意をされ、今の町の財政が
あると信じるところでございます。
尐し討論が飛躍した感がございますけれども、本決算認定に対し
まして、議員各位のご賛同をお願い申し上げまして、賛成討論を終
わります。
- 30 -
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第1号を採決します。
この決算は、認定す ることに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、認定第1号「平成 22年度森町一般会計歳入歳出決算
認定」については、認定することに決定致しました。
日程第13、認定第2号「平成22年度森町国民健康保険特別会計歳
入歳出決算認定について」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第2号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、認定第2号「平成 22年度森町国民健康保険特別会計
歳入歳出決算認定について」は、認定することに決定しました。
日程第14、認定第3号「平成22年度森町老人保健特別会計歳入歳
出決算認定について」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第3号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
起
立
全
員
)
- 31 -
議
長 (
鈴 木
晃
君
)起立全員です。
したがって、認定第3号「平成 22年度森町老人保健特別会計歳入
歳出決算認定について」は、認定することに決定しました。
日程第15、認定第4号「平成22年度森町後期高齢者医療特別会計
歳入歳出決算認定について」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第4号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、認定第4号「平成 22年度森町後期高齢者医療特別会
計歳入歳出決算認定について」は、認定することに決定しました。
日程第16、認定第5号「平成22年度森町介護保険特別会計歳入歳
出決算認定について」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第5号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は 、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、認定第5号「平成 22年度森町介護保険特別会計歳入
歳出決算認定について」は、認定することに決定しました。
日程第17、認定第6号「平成22年度森町公共下水道事業特別会計
歳入歳出決算認定について」を議題とします。
これから討論を行います。
- 32 -
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第6号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
起
長 (
立
鈴 木
全
員
晃
君
)
)起立全員です。
したがって、認定第6号「平成 22年度森町公共下水道事業特別会
計歳入歳出決算認定について」は、認定することに決定しました。
日程第18、認定第7号「平成22年度森町大久保簡易水道事業特別
会計歳入歳出決算認定について」、日程第19、認定第8号「平成22
年度森町三倉簡易水道事業特別会計歳入歳出決算認定について」及
び日程第20、認定第9号「平成22年度森町大河内簡易水道事業特別
会計歳入歳出決算認定について」以上、3件を一括議題とします。
お諮りします。
この討論・採決は、3件を一括して行いたいと思います。
ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者多数
議
長 (
鈴 木
晃
君
)
)「異議なし」と認めます。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第7号から認定第9号までの3件を一括採決しま
す。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
したがって、認定第7号から認定第9号までの3件については、
認定することに決定しました。
- 33 -
しばらく休憩します。
(
議
長 (
午前10時56分
鈴 木
晃
君
~
午前11時05分
休憩
)
)休憩前に引き続き、会議を再開します。
日程第21、認定第10号「平成22年度森町水道事業会計決算認定に
ついて」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)認定第 10号「平成22年度森町水道事業会計
決算認定について」反対の立場から討論を致します。
水道事業に対する住民の思いは、安全・安心かつ安 定的に供給さ
れることを望んでおります。生きるうえで、空気とともに飲料水は
命であり、災害時においても第一に水の確保が事業側に求められて
おりますことは、全国各地の災害状況から明らかであります。消費
税増税の議論が取りざたされておりますが、上水道に消費税をかけ
るべきではありません。
さて、22年度水道会計決算は、ここ数年の傾向、給水戸数の増加、
給水人口の減尐が続いています。尐子高齢化、核家族化が進んでい
ます。営業収益における給水収益は、今後も右肩上がりになること
は難しいでしょう。問題は、営業費用にかかる原水、上水 、排水及
び給水費用であり、さらには石綿管布設替えとともに施設の老朽化
が進むことによる資金需要の増加であります。
遠州広域水道に太田川水系が給排水されて2年目の決算、給水原
価は昨年の112円81銭、一昨年の101円21銭から116円78銭まで上昇
してきております。供給単価をみれば107円17銭と、マイナス幅が
9円61銭まで広がりました。
私は、以前から「遠州広域水道の契約水量の見直しを」と言って
きましたが、今年の決算でも申し上げなければなりません。ダム計
画における需要予測ありきの供給量が、 26年度まで続くことを放っ
ておくことは間違っています。
- 34 -
さらに自己水源確保が大災害に見舞われたとき、いかに役立つか、
全国の災害事例を調査し、水源確保に努めるべきではないでしょう
か。
経常経費の削減、事務事業の見直しによる無駄をなくす努力は、
今後も徹底しなければなりませんが、給水原価と供給単価の開き、
老朽施設改善の資金需要増と反比例する営業差額を、水道料金値上
げで町民に負担をかけることは、簡単にできるものではありません。
さりとて、一般会計から繰り入れも限度があります。新東名パーキ
ングエリア及び一宮最終処分場での需要が見込 まれるとはいえ、給
水計画の見直しがされない以上、問題になっていくのではないでし
ょうか。
以上のことから、22年度水道事業会計決算認定に反対を致します。
申し添えておきますが、担当課職員の日々の努力で森町の上水道
が安定的に、安全に経営されていることは、大きく評価されるとこ
ろであります。その努力評価を町民が失わないような水道事業であ
ることを申し添えまして、討論と致します。
議員各位のご賛同をお願い致しまして、私の討論と致します。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
9番、片岡健君。
9番議員 (
片 岡
健
君
)賛成の立場で、簡単明瞭に討論をさせてい
ただきます。
上下水道事業は、町と致しましても長期的な事業であり、また下
水道事業とともに最重要事業でありますが、事業は順調に進んでお
り、今西田議員がおっしゃいましたように、職員の皆さま、町全体
で努力をしております。
また、審査の結果におきましても、適正であると報告されており、
賛成討論と致します。
議員各位のご賛同をお願い致します。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
5番、亀澤進君。
- 35 -
5番議員 (
亀 澤
進
君
)私は、認定第10号「平成22年度森町水道事
業会計決算について」、賛成の立場で討論を致します。
平成22年度における森町水道事業は、更新等の建設改良事業を計
画どおり完了しています。給水人口減尐など、厳しい状況にありま
すが、厳しいなかでも必要な事業をしっかりと実施していることが
伺われます。
今後は、さらに厳しい状況が見込まれると思いますが、サービス
や組織力の低下とならないよう、また安全で良質な飲料水の安定供
給に向けて、なお一層の努力を望み賛成致します。
以上で私の賛成討論を終了致します。議員各位のご賛同をお願い
し、討論を終わります。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第10号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
多
晃
数
)
君
)起立多数です。
したがって、認定第 10号「平成22年度森町水道事業会計決算認定
について」は、認定することに決定しました。
日程第22、認定第 11号「平成22年度公立森町病院事業会計決算認
定について」を議題とします。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
4番、太田康雄君。
4番議員 (
太 田 康 雄
君
)4番、太田康雄でございます。ただ今討論
に付されております、認定第11号「平成 22年度公立森町病院事業会
計決算認定について」賛成の立場から討論をさせていただきます。
平成22年度公立森町病院事業会計決算は、病院事業収益は前年度
より7.3%、177,993千円増加し2,604,004千円でした。このうち医
- 36 -
業収益は、前年度より 10.7%、210,711千円増加し、2,173,012千円
でした。増加の要因は、入院患者数、外来患者数の増加とともに、
患者1人当たりの単価の上昇にあります。入院患者は1日平均 116.
2人で、前年度より7.5人増、単価は1,819円上昇し、32,137円でし
た。外来患者は1日平均4.4人増、単価は397円上昇しました。
一方、病院事業費用は、前年度より 5.2%、132,866千円増加し、
2,675,011千円でした。このうち医業費用は、前年度より 6.7%、15
7,022千円増加し、2,494,680千円でした。増加の主な要因は、看護
職員・リハビリ職員の増員により、給与費が 12.9%、170,812千円
増加し、1,496,517千円となったことです。結果として、経常損失
では43,797千円となり、特別利益822千円と特別損失の28,032千円
を合わせた当年度純損失では、71,007千円の欠損となり、22年度末
の累損欠損金は2,458,149千円となっています。
資本的支出では、建設改良費としてコンピュータ断層撮影機器、
生化学自動分析装置などの医療機器、電話交換機及びナースコール
システム設備等を購入しました。いずれも老朽化による更新など、
より良い医療を提供するために必要なものです。
平成22年度は、経営改革プランの2年目であり、目標を着実にク
リアするため、経営戦略会議や評価委員会を開催するなど、医師・
職員の積極的な取り組みが見られました。また、平成 21年11月に開
始した回復期リハビリ病棟も順調に運営され、病床利用率 88.7%に
大きく寄与しています。
職員の増加は給与費の増加をもたらしましたが、看護師の増員に
より、12月からは7対1の看護配置を行い、入院単価のアップにつ
ながっています。家庭医養成プログラムも順調に進められ、森町家
庭医療センターが本年12月にオープンする予定です。
経営の健全化と地域により良い医療を提供するという責務を果た
すため、医師・看護師・職員が一丸となって取り組んだ結果の見ら
れる決算であると考え、この決算に賛成致します。
議員各位のご賛同をよろしくお願い申し上げます。
- 37 -
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に討論はありませんか。
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから認定第11号を採決します。
この決算は、認定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
)
君
)起立全員です。
したがって、認定第 11号「平成22年度公立森町病院事業会計決算
認定について」は、認定することに決定しました。
議
長 (
議
長
鈴 木
晃
君
)日程第 23、一般質問を行います。
通告の順番に発言を許します。
7番、榊原淑友君。
7番議員 (
榊 原 淑 友
君
)7番、榊原でございます。私は先に通告致
しております、2点について町長の考えを伺います。
はじめに、次期町長選挙について伺います。
村松町長は平成12年に初当選された後、平成16年に袋井市、浅羽
町との合併において、森町町政初の住民投票が行われ、町民は合併
しない町を選択しました。町長は合併協議会脱退の責任をとり、辞
職、出直し選挙で3選を果されました。
静岡県からは、財政シミュレーションを示し「森町は近い将来破
綻する」と脅かされました。合併を選ばなかったなかで厳しい財政
運営を余儀なくされました。町長はこの難局に対し、抜本的な行財
政改革を確実に進め、「小さくても光る町」として森町を引っ張っ
てこられました。さらに4選を果たされ、森町の総合計画「ええら
森町」を合い言葉に一層の行財政改革を進め、平成 22年度決算では
財政調整基金への積立を6億円とし、基金残高も 17億円余となり、
破綻する町と言われたのが嘘のような、小さくても健全な町が実現
されています。
来年初夏には、新東名の供用開始も目の前に迫っていますが、町
長の任期も、余すところあと半年となってきました。町長の次期町
- 38 -
長選挙へ向けての考えを伺います。
次ぎに、スマートインター設置の進捗状況について伺います。
この8月の新聞報道によると、新東名の県内の供用開始が来年初
夏を予定しているとの報道がありました。今回の 9月議会でも1,89
0千万円のスマートインター周辺整備業務委託料の補正予算が計上
され、承認されたところでありますが、森町パーキングへのスマー
トインター設置の進捗状況について伺います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)榊原議員のご質問にお答えを申し上げたい
と思います。
はじめに、次期町長選挙について申し上げたいと思います。
私のこれまでの町政につきまして、ご評価をいただいたことにま
ず感謝と御礼を申し上げたいと思います。私は4選を目指した前回
の選挙の際に、「ええら森町」の実現のための政策として、6つの
大きな柱を掲げさせていただき、私の集大成をかけて政策の実現に
全力で取り組んできたところでございます。
まず、1つ目の「新東名を徹底的にいかした」産業活力の向上に
つきましては、来年初夏に迫ってきている新東名の県内供用開始を
見据え、土地利用に関する計画策定をはじめとするさまざまな取り
組みを推進してきたところでございます。
そのなかでも、遠州森町パーキングエリアのスマートインター設
置の検討作業につ きましては、まさに今山場を迎えているところで
あり、また、念願であった森川橋の架替事業の完了及び供用開始も
来年初秋に予定をされており、当初は春の予定でございましたけど
も、アクシデントがあって初秋に延びた訳でございますけども、道
路等の基盤整備も着実に進んできております。
2つ目の「健康・安心・安全」を実感できるまちづくりの推進に
つきましては、公立森町病院経営改革プランの着実な推進により、
病院経営も改善をしてきており、さらに今年の12月には、地域医療
のさらなる充実が図られる家庭医療クリニックも開業する予定とな
- 39 -
っております。
また、同報無線につきましても、順次更新することにより、災害
時に、より適切に情報提供が可能となったところでございますし、
昨晩の台風15号についても、これを生かして情報提供をさせていた
だいたところでございます。
そして、地震対策につきましては、就任以来重要施策として、さ
まざまな事業に取り組んで参りましたが、東日本大震災を受けて、
その重要性を再認識したところであり、平成 23年度の重要課題とし
て、これまでの事業に加えて、避難所の体制整備等に係る予算につ
きましても、先ほどの議会においてお認めいただい たところでござ
います。
3つ目のまちづくりの根本である「未来に拓く人づくり」につき
ましては、教育施設の100%耐震化を進めるとともに、給食施設の
拠点化を図ることにより、効率的な食の安全・安心の確保に努めて
きたところでございます。
4つ目の「住みたい、住み続けたい」まちづくりの推進につきま
しては、公共下水道事業の着実な実施を図り、生活環境の整備を推
進するとともに、天宮土地区画整理事業につきましては、都市再生
事業を活用した住環境の充実等により、保留地の販売促進に努めて
いるところでございます。
5つ目の「子育て世代を地域と行政が支える」社会の構築につき
ましては、保育園の待機児童はゼロとなっており、放課後見守り隊
についても、現在628人で通学時の声かけや見守り、巡回パトロー
ルといった活動に取り組まれており、子供の安全・安心の確保に努
められております。
また、子ども医療費につきましては、中学生の通院費まで助成を
拡大し、子育て世代が住みよいまちとなるよう努力をしているとこ
ろでございます。
6つ目の「変革の時代に対忚した」行財政運営の推進につきまし
ては、集中改革プランを着実に実行し、約9割の着手率となってお
- 40 -
り、昨年度末には、行財政改革の新たな指針となる新行財政改革プ
ランを策定し、なお一層の行財政改革に取り組んでいるところでご
ざいます。
こうした取り組み等により、決算資料にもございますように、財
政調整基金につきましては、22年度未現在で過去最高の 1,770,000
千円の残高となっているところでございます。
今、申し上げましたように、私が4選目を目指した前回の選挙の
際に、「ええら森町」の実現に向けて掲げた政策につきましては、
私の集大成をかけて全力で取り組み、町民、議員、職員等の皆さま
のご理解・ご協力のもと、一定の成果をあげることができたと考え
ております。
また、私は町長就任以来、上杉鷹山公の「為せば成る為さねば成
らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり」という言葉を私の信条と
して、町政にあたって参りました。
そして、尾崎行雄氏の「人生の本舞台は常に将来にあり」という
言葉にあるように、「森町の将来にそなえ、現在、成すべきことを
成す」といった気持ちで、森町の将来のために誠心誠意取り組んで
きたところでございます。
私の思いは、今申し上げたとおりでございますが、来春の町長選
挙につきましては、三度連続で町を混乱させるような戦 いは避けた
いことから「出馬しない」という考えできたところでございます。
しかしながら、現段階におきましては、出馬を求める意向も強い
ことから、どうすべきか、後援会及び関係者の皆さんのご意見をお
伺いしながら、早い段階で身の処し方を決めて参りたいと思います
ので、今しばらくお時間をいただきたくお願いを申し上げます。
次に、「遠州森町PAスマートインターチェンジの進捗状況につ
いて」のご質問でございますが、平成20年11月に遠州森町PAスマ
ートインターチェンジ勉強会を、国、県、中日本高速、警察、町に
より発足し、現在 までに5回の勉強会のほか、打合せ会を開催し、
設置の必要性、費用対効果、採算性、レイアウトなどについて検討
- 41 -
を進めてきているところでございます。今年度に入り、5月に勉強
会を開催し、交通量推計を精査するとともに、実施計画書等につい
て検討を行っております。森掛川インターチェンジと近接しており、
採算性の確保が難しいのではないかという指摘もございますが、利
用時間制限や運営経費の削減などの対策を講ずるなど、設置に向け
て、前向きに検討を進めております。
今月に入り、12日にも勉強会に先立つ打合せ会が開催され、レイ
アウトや実施計画書の検討が行われました。引き続き 10月にも勉強
会が予定されております。安全対策や整備方法の検討など、まだま
だ、細部にわたって検討すべき点がありますが、勉強会において実
施計画書の案が取りまとめられた際には、国の「スマートインター
チェンジ制度実施要綱」に定めている地区協議会を設立し、設置に
向けた協議を致して参りたいと存じます。地区協議会において実施
計画書が認められれば、来年1月頃になろうかと思いますが、連結
申請を国に行って参りたいと考えております。そして、次年度以降
に、順調に整備ができるよう、スマートインター自体の整備ととも
に、今から周辺交差点改良や道路整備、誘導看板の設置、およびス
マートインターの利用促進策などについて、国の社会資本整備交付
金制度など効果的な整備手法を取り入れ、スマートインター設置に
向けて受け入れ体制を整えていきたいと考えております。
遠州森町パーキングエリアについては、今月 15日にも議員の皆さ
まの視察いただき、その眺望のすばららしさや建築中の施設などの
姿を見て、今後の森町発展の核になると確信をもたれたと思います。
そして、ここにスマートインターが設置されれば、森町に下りて
みたいと思われるお客さんの玄関口にもなります。
このようなことから、スマートインターチェンジの設置について
は、町民の皆さま方の期待も大変大きなものがあり、今後も設置に
向けて最大限の努力を続けて参りたいと存じますので、皆さま方の
ご理解・ご支援をよろしくお願い申し上げ、私からの答弁とさせて
いただきます。
- 42 -
議
長 (
7番議員 (
鈴 木
晃
君
)7番、榊原淑友君。
榊 原 淑 友
君
)ただ今の町長の答弁で「今後の進退につき
ましては、後援者の皆さん方とのまた協議のなかで、今後近いうち
に結論を出される」というお話でございます。
今の答弁のなかにも出て参りましたんですが、森町は今、大きな
課題をたくさん抱えております。お話のなかにも出て参りましたよ
うに、新東名、これらに対しますスマートインターの問題を含め、
あるいはパーキングの問題を含めたなかで、大きな課題が、これか
らまだまだ山積をしているというふうに思います。この課題が、も
し良ければ、どのようなものがあるのかお教えをいただければと思
います。
次に、病院もですね、家庭医療センターが設置も進んで、いよい
よこの秋にはオープンするということでございます。このなかで今
後の課題、これにつきましても、やはりお教えをいただければと思
います。
それから一宮にあります最終処分場、このへんの延長問題も過去
に頓挫したことがございます。これもこの森町とりましては、大変
大きな問題かというふうに考えてます。このへんの問題についてお
考えを伺いたいと思います。
最後に、森町も人口が2万人をきって参りました。今まで人口2
万人の町というなかで住んできたわけでございますが、2万人をき
った町として、これからのなかで、町長としてのお考えのなかで、
課題、考える点がございましたら、お教えをいただきたいと思いま
す。以上です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)今、森町が抱えている課題は何かというこ
とでございます。
私は、先ず一番に上げられるのは、やはりこの新東名が開通する
ということでございますので、このパーキングにスマートインター
が設置できるかどうかという点が、今一番差し迫っている課題では
- 43 -
ないのかなと思います。現在勉強会の開催中でござい ますけども、
いろいろ問題点も指摘されておりますけども、もし勉強会において
「よろしい」という答えが出たときには、直ちに協議会を開催して、
そして協議会のなかでもいろんな条件が付けられようかと思います
けども、まず勉強会がOKになったときに協議会をすぐ立ち上げ、
そして協議会において連結申請を行えるかというところがポイント
になろうかと思います。
ご承知のように、国への連結申請は年に1回でございますし、そ
して、その連結申請は来年1月に迫ってきているわけでございます。
今、連結申請に手を挙げるとすれば、森町以外にはなかな か難しい
訳ですけれど、1年置いて手を挙げたときには、競争相手がたくさ
ん出てくるのではないのかなと、このように思いますので、今、森
町が躊躇なく、自信を持って連結申請を上げるという備えが、一番
私は大事なことでございますし、また連結申請で手を挙げた以上、
連結が1年後に迫りますので、その1年間において、どこまで皆さ
ん方に不便を掛けないように整備をしきるのかということも、また
必要なことになってくるのかなと、このようにも思っているところ
でございます。
2点目の病院の課題でございますけども、やはりまだまだ医師不
足はございます。森町は自治医大から、幸い1人の医師を毎年いた
だいておりますけども、この医師の期限も来年3月に迫っていると
こでございますし、この自治医大からの枞をいただいて、森町が引
き続き内科医師をいただけるよう、県にお願いをしていくというこ
とも必要なことでございますし、また、森町家庭医療クリニックが
オープンをしたときに、1人当たりの診察時間が 15分から30分とい
うことは、採算的には非常に難しいことが予測されますけども、本
体である森町病院の経営を充実させて、クリニックの方に支援でき
るような土台を作っておくことが、これ からの森町にとって、森町
病院にとって、必要なことではないのかなと、そしてそれらを行え
ることによって、この日本で1・2と言われる静岡家庭医療クリニ
- 44 -
ックの姿を全国にもアピールすることができるんじゃないのかなと、
このようにも思っております。
そして、一宮最終処分場でごさいますけども、10年間の期限で埋
め立てをするということで、中遠地域8市町村のすべてのゴミを、
森町がお引き受けをして稼働したわけでございますけども、今の埋
め立て状況ついては、計画の5割の進捗率にも達していないという
ことでございますので、この埋め立て 期間が10年ではなくて15年も
利用できるということでございますから、私は一宮の最終処分場の
場所を決め、地域にお願いした町長として、その期間延長について
も今から取り組んで、一宮地区の方々のご理解を伺うべく努力をし
て参りたいと、このように思っているところでございます。
さらに、森町の人口2万人の体制を、2万人が維持できるように
どう対忚するかということでございますけども、先般も国の国土価
格が公表されました。海岸線については軒並み6%程度の値下がり
をしているということでございまして、やはり国民は、海岸線から
津波の無い森町のような里山思考がこれから続くんではないのかな
と。こう思いますと、新東名という交通の利便性を有し、そして自
然豊かな森町は、今後も注目をされる町に違いない。このように思
うところでございますので、その利点を生かして今後まちづくりを
進め、「ええら森町」には、外からも住んでもらるようなまちづく
りをしていくことが大切なことではないかと、このように思ってい
るところでございます。以上です。
議
長 (
2番議員 (
鈴 木
晃
君
君
通告にしたがいまして、旧城下学校の保存及びアクティ森の川遊
びなどについて質問させていただきます。
最初に、旧城下学校の保存に関して次のことを伺います。
保存に至った経過は、どのようでありましたでしょうか。
地元町内会の意見では、保存・取壊し双方があったかと思います
が、その集約は話し合いの場で行なわれたのでしょうか。
- 45 -
施設の耐震補強工事の計画はあるでしょうか。
火災報知機などの設置により、防火対策についてはどのようなお
考えでしょうか。
建物内外の定期的清掃は誰が行う計画でしょうか。以上をお伺い
します。
次にアクティ森の川遊び及びカヌーに関して、次のことを伺いま
す。
水難事故防止の管理体制はどのようでしょうか。監視人などはど
のようになっているのでしょうか。
有事における救命体制は、どのようでしょうか。
社員などに対して、心肺蘇生法・AED使用法の徹底は、どのよ
うなかたちで行われているのでしょうか。
以上をお伺いし、第1回の質問を終わります。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)中村議員の質問にお答えを申し上げたいと
思います。
はじめに、旧城下学校の保存について申し上げます。
旧城下学校は、昭和 60年11月に、町の有形文化財に指定された建
物でございます。県内では、磐田の見附学校・松崎の岩科学校に続
く、現存する学校建築としては3番目に古い木造建築となっており
ます。
指定以来、屋根瓦の総替工事・建具修繕等を、所有者である城下
町内会への文化財保護の補助事業として進めて参りました。
平成18年に城下町内会が公会堂新築のため、建設委員会を設置し、
平成19年2月に建設場所のアンケートをとったところ、7割近い方
が、「旧城下学校及び現公会堂を解体して、跡地に建てることを希
望している」との結果となったため、建設委員会から文化財の町指
定を解除できないか打診があり、文化財審議委員を交え、検討協議
を続けて参りました。
平成20年度に実施した学術的基本調査報告を元に、平成 21年度に
- 46 -
耐震補強工事やリフォーム案が提案をされました。
しかし、旧城下学校をリフォームして公会堂として使う案が、地
元住民の理解を得られず、平成22年度には、町指定解除の声が大き
くなってきたため、再度、建設委員会から指定の取下げ申請があり
ました。
このため、文化財審議委員会で、対忚を協議した結果、文化財保
護条例による、「直ちに指定解除できるような 『特殊な事由』」が認
めがたいとの結論に達したので、建設委員会に伝えたところ、建設
予定期限が迫っているため、公会堂の新築だけを進め、旧城下学校
の件は、公会堂新築のめどが立ったころ、保護・保存につき検討し
ていくとのことでございました。
旧城下学校存続のためには、耐震補強工事など、安全面の確保も
強く望まれるところで、火災報知器設置等の防火対策も視野に入れ
た保存計画の策定が急がれるところでございます。
旧城下学校を今後も保存していくことを前提として、所有者であ
る城下町内会と協議を持ち、活用できる文化財と致したく、検討を
続けていければと考えております。
はん
また、文化財及びその周辺の清掃については、所有者の管理の 範
ちゆう
疇 でお願いしているのが、当町の現状であることを申し添えます。
この旧城下学校は、町の財産ではなく、城下町内会 所有の財産で
ございますので、町としては、町指定の文化財であることから地元
の人たちの事業に合わせた、町としての補助等の支援が可能ならば
今後も対忚していきたいと、このように思いますけども、事業をす
るかしないかは、まさに所有者である城下町内会の意向に基づきま
すので、ご理解よろしくお願い申し上げたいと思います。
2点目のご質問の「アクティ森の川遊び及びカヌーについて」お
答えを申し上げます。
アクティ森につきましては、ご承知のとおり清流吉川に隣接し、
豊かな自然のなかで楽しめる体験施設として営業をしております。
川遊びについては、特に春から夏にかけて水辺で遊ぶ来訪者が多く、
- 47 -
本年も多くの来場者が水遊びを楽しんでおります。
また、アクティ森の管理運営については、町は株式会社「アクテ
ィ森」を指定管理者として選定し、委託をしております。
したがいまして、町長に対する質問となっておりますが、私が株
式会社アクティ森の社長をしておりますので、管理状況も把握して
いますことから、そのような立場でお答えをさせていただきます。
「水難事故防止の管理体制はどのようであるか」ということでご
ざいますが、一般的に、河川は誰でも自由利用できます ので、アク
ティ森と隣接している川辺と、その河川内全てをアクティ森として
管理しているわけではございません。静岡県とリバーフレンドシッ
プにより協定を締結し、川の清掃や岸辺の草刈りなど環境保全活動
はしておりますが、河川での水遊びに対する監視活動まで実施して
はおりません。しかしながら、夏場は河川だけの利用者が多く、駐
車場が満杯になり、一般来場者に不便をきたすことから、夏休み期
間中のみ、アクティ森の親水護岸から河川に入る来訪者に対して親
水広場の利用料として料金を徴収しておりますので、このスペース
を利用して川遊びをしているお客様に対しては、係員が目の届く範
囲で監視を致しております。また、本年から水遊びに訪れる来場者
のために屋外シャワーを設けたり、岸辺に桟敶席を設置するなどサ
ービスの充実にも努めております。
また、カヌーについては、下流に太田川上流部土地改良区の吉川
頭首工がありますので、近寄らないよう危険区域にロープを張り、
進入禁止とし、担当者は常に全員を見渡せる位置に待機し、いつで
も対忚できる体制をとっております。また、貸し出し用のカヌーに
ついては、静かな水辺で遊ぶための幅広で、初心者用の転覆しづら
いタイプを使い、必ず大人も子どももライフジャケットを着用させ、
初めての方には操作方法の指導を行って楽しんでいただいておりま
す。カヌーは転覆も含めて楽しむスポーツであり、また足の付かな
い深いところもそんなには多くございません。
次の「有事における救命体制はどうか」でございますが、アクテ
- 48 -
ィ森では緊急時対忚マニュアルを敶地内全ての部署に設置しており、
マニュアルに従い有事の際には対忚を致しております。
また、県文化観光部と共同で危機管理体制のさらなる強化を進め
ており、現在マニュアルの改定作業を行っております。
さらに、各部署に救 命講習受講済者を配置し、従業員のみでの対
忚ができるか判断し、対忚が困難な場合には救急車等を要請する対
忚をとっております。
次に、「職員に対する心肺蘇生法・AED使用方法の徹底はどの
ように行っているか」についてでございますが、現在、アクティ森
職員3名が救命救急講習を受講しておりますが、従業員全員が受講
修了者になるよう、袋井消防署森分署と協議をし、普通救命講習会
を開催するよう計画をしております。AEDにつきましても購入を
しておりますので、使用方法についての講習会も合わせて実施し、
非常時に備えて徹底して参りたいと思います。以上で、答弁とさせ
ていただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
2番議員 (
君
君
)川遊びにつきましてですね、再質問させて
いただきます。
この夏ですね、私も川遊びの現場に出向いたわけですけれども、
ロープを張りですね、それから100円をいただいてると、こういう
状況のなかでですね、監視の体制がですね、尐しですね、おろそか
ではないかと、こんなふうに感じたもんですから、質問させていた
だいたわけですれ ども、これはやはりですね、お金をいただいてい
るといるということはですね、それだけの責任はあるだろうと、賠
償責任も伴ってくるだろうと、このように思ったもんですからね、
そのなかでですね、今一度ですね、この監視の徹底というものをで
すね、行う必要があるではないか。私が行った時点ではですね、監
視をされてるかどうか、尐し不明でございましたんでね、その辺も
う一度お伺いしたいと思います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
- 49 -
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)私もその現場に居合わせたわけではござい
ませんので、監視については天竜川の事故の際にですね、アクティ
森はどうしているのだということについても確認したところ、監視
員を置いて、そしてまた、カヌーそのものは普通の船と違って、転
覆することも一つの楽しみの競技でございますし、当然転覆するこ
とを前提にライフジャケットも着用させ、そしてまた、それらを職
員が見守っているということでございますので、今後も監視が不行
き届きでないよう支配人等に指示を致しまして、監視体制を整えて
いきたいと思います。
また、議員もア クティへ行かれた折りには、気がつかれましたら、
気兼ねなく支配人に感想を述べていただければ、また支配人も喜ん
でそのようなことに従うかと思いますので、ぜひよろしくお願い申
し上げます。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
午前11時55分
鈴 木
晃
君
)しばらく休憩します。
~
午後1時00分
休憩
)
)休憩前に引き続き、会議を再開します。
続いて、4番、太田康雄君。
4番議員 (
太 田 康 雄
君
)4番、太田康雄でございます。私は、先に
通告致しましたように、森町の財政見通しについてを町長にお尋ね
致します。
平成18年に県の合併推進研究会が作成した森町の財政シミュレー
ションでは、平成20年度には歳入から歳出を引いた収支がマイナス
になり赤字に転落、「森町は財政シミュレーションから判断しても、
近い将来行財政運営が厳しくなる」と言われました。
このシミュレーションによれば、平成 22年度の収支はマイナス7
億6,700万円、財政調整基金残高は0円であります。一方、森町が
平成16年に作成した財政シミ ュレーションでは、 22年度の収支がプ
ラス1億2,900万円、財政調整基金残高は4億 5,900万円であります。
実際の22年度決算がどうかといえば、収支はプラス7億 8,500万円、
財政調整基金残高は 17億7,300万円で、特に財政調整基金は、合併
- 50 -
協議以前の平成15年度の16億7,000万円を超える残高となりました。
「近い将来、行財政運営が厳しくなる」と言われましたが、町長
はじめ、職員一丸となって行財政改革に取り組んだ成果が現れ、シ
ミュレーションをはるかに上回る良好な決算となっています。
今後の森町の財政見 通しについてどのように考えるか、町長に伺
います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)太田議員のご質問にお答えを申し上げます。
今後の森町の財政見通しについてでございますが、ご質問にござ
いましたように、県の合併推進研究会が作成した財政シミュレーシ
ョンでは、平成20年度には収支が逆転し、歳入が59億1千万円、歳
出が67億100万円となり、差引7億 9,100万円の赤字となることが示
されていたため、緊張感を保ちながら、厳しい財政運営のなか集中
改革プランに基づき、投資的経費の削減、補助事業の見直し、国・
県の補助制度等の有効活用等々、町民、議員等のご理解・ご協力を
得ながら、職員一丸となって財政の健全化に向けたさまざまな取り
組みを進めてきたところでございます。
その結果、議員からご発言がありましたように、財政シミュレー
ションより良好な決算結果を残すことができたことは、関係者の皆
さまのご努力やご協力の成果であると考えております。
さて、今後の財政の見通しについてでございますが、財政調整基
金につきましては、平成22年度に6億円を積み立て、さらに本年度
は、すでに1億円の決算積み立てを行ったところでございます。
また、平成23年度予算における財政調整基金繰入金につきまして
は、年間の財源見通しを見定めた上で、できる限り、基金の取り崩
しをやめる方向で考えております。
また、本年度は、子ども医療費助成対象の拡大、森川橋親柱設置
や森川橋グレードアップ負担金、来年初夏の開通予定の新東名に関
連するインターチェンジ周辺まちづくり整備計画策定等の事業のみ
ならず、国の社会資本整備総合交付金を活用した都市再生整備事業、
- 51 -
県の大規模地震対策等総合支援事業補助金を活用した地震対策事
業、地域医療再生基金を活用した家庭医療センター建設事業等を予
算化し、現在執行中でございます。
収入につきましては、当初予算に計上した額は確保できる見込み
でありますし、平成 22年度からの繰越金も7億 8,529万円となって
おり、決算積立、繰越明許費、当初予算と補正予算に計上した額を
除いた残りは、現在3億6,755万4千円でございますので、今後、
補正財源として必要な額は賄える見込みでございます。
24年度以降の事業につきましては、今の段階で具体的に申し上げ
ることはできませんが、すでに予定されているものは、広域行政の
なかでの中東遠消防指令業務の共同運用、山梨分遣所の建設計画が
予定をされているところであります。
また、町の事業と致しましては、新東名の一部開通に伴う新たな
財政需要も予想されるところでありますし、現在着手中の公共下水
道事業のさらなる推進も必要であると考えております。将来にわた
っての事業内容や事業規模については、なかなか把握が困難でござ
いますが、今後とも、国・県を問わず補助金・助成金・財政調整基
金等を活用し、さまざまな事業を推進していく所存でございます。
さらには、平成22年度に新たに策定しました、新行財政改革プラ
ンに基づき、引き続き行財政改革にも取り組むとともに、今後の景
気の動向につきましては、不透明な状況であること、新東名の開通
に対忚した事業等の財政需要が見込まれることなどを踏まえ、引き
続き緊張感を保ちながら財政運営に努めて参りたいと考えておりま
す。
以上で、答弁とさせていただきます。
議
長 (
4番議員 (
鈴 木
晃
君
)4番、太田康雄君。
太 田 康 雄
君
)歳入から歳出を差し引いた収支のことを形
式収支と言われているようですが、この形式収支が20年度は7億1,
000万円、21年度は7億6、500万円、そして22年度は7億8,500万円
という決算になっております。営利を求める企業ならば黒字を大き
- 52 -
くすることは求められるわけですが、自治体の収支は歳入歳出がな
るべく均衡すべきであるというふうにも考えられると思います。し
かし、町長の答弁のなかにもありましたように、経済の先行きが 不
透明のなかで、税収の見通しが立てにくく、したがって当初予算も
控えめに立てられていることと思います。結果として、差引残額が
次年度への繰越金として財源となり、また補正財源となって必要な
事業が執行されていけばいいのではないかなというふうに考えてお
ります。
財政調整基金につきましても、残高が多いに越したことはありま
せん。しかし、これもいつまでも蓄えとして眠らせておくべもので
はないと思います。やはり、必要なときに必要な事業に投資するべ
きものだと、そのように思います。
23年3月議会で財政調整基金に5億円を積み立 てたときに、町長
は「今後の財政需要に備える」と言われましたけれども、どのよう
な事業への投資を想定されていらっしゃるのか。
ただ今の答弁のなかで、 24年度以降の事業については、なかなか
見通しを立てるのは難しいというお話もありましたし、また、先ほ
どの榊原議員の一般質問に対する答弁のなかでは、スマートインタ
ーの進捗によっては、即周辺整備に対忚していかなければいけない
というお話もありましたし、また森町病院の家庭医療クリニックが
開業しても、ここで収益をあげられるものではなくて、この家庭医
療クリニックを支えていくのは、森町病院本体であるということで
ございますから、森町病院に対する財政的な援助も引き続き必要に
なってくるかと思います。
重ねての質問になるかもしれませんが、今後この財政調整基金、
今まで苦労して積み立ててきたこのお金を、どのような事業に投資
をすることを、今想定されてるところがありましたならばお答いた
だきたいと思います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)ご質問の財政調整基金、平成 21年度末11億
- 53 -
7,000万円が22年度末では17億7,000万円ということでございまして、
6億、この1年間で増えているわけでございますけども、通常必要
とする額は、財政調整基金は12億円ぐらいあれば、ある程度対忚で
きるのかなと思いますので、この差額約5億円余については、森町
がここぞというときには、このお金を使って事業をやるべきだと、
このように思っています。
そういう意味では、まさに、ただちにこの財政調整基金が必要と
なるだろうというのは、スマートインターが連結OKとなったとき
には、直ちに2、3億円の事業が必要になってこよ うと思いますし、
社会資本整備が認められても、充当率は4割でございますので、こ
の残り6割を起債と一般財源で賄わなくていけないということでご
ざいますし、1年間でできるわけではございませんので、数年間は
続けなくてはいけないだろうと、このように思っています。
また、今、天宮の区画整理の事業も実施中でございますけども、
あの天宮一帯が事業が完了したときに旧森の町がそれで完了かとい
いますと、やはり、引き続きなお、都市計画道路の改良工事を、都
市再生基金等を活用しながらやっていかないと、本当の完了にはな
らないだろうと、私はこのように思っておりますから、やはりそう
いう事業に、この財政調整基金が必要なときには使って、森町発展
のために進むべきだろうと。
さらには、インターチェンジ周辺につきましても、今後いろんな
企業の進出が予定されてくると思いますし、当然企業の進出のとき
には、企業進出に対する補助金も相当額必要になってこようと、当
然これらの補助金についても、県も2分の1出していただけるとい
うことでございますし、町も2分の1出して、企業がこの森町に進
出しやすい環境を作るということは大切なことでございますし、そ
の単位が、ひょっとしたら億単位の単位になるかもしれないと、こ
のようにも思いますし、そのようなときには、この財政調整基金の
出番になってくるのかなと。冨士コーポレーションが北戸綿工業団
地に進出したときも、やはり補助金の額としては 5,000万円程度の
- 54 -
補助金を交付したわけでございますから、あれらぐらいの、ロット
としては意識していかなくてはいけないんじゃないのかなと、この
ようにも思っているとこでございます。以上です。
議
長 (
4番議員 (
鈴 木
晃
君
)4番、太田康雄君。
太 田 康 雄
君
)ただ今町長から伺いました財政調整基金の
使い方の考え方といいますか、私もその通りだと思います。今まで
職員の皆さんがいろいろな苦労しながら積み立ててきたものであり
ますし、また、町民の皆さんにも、すぐに要望に忚えられないとこ
ろを我慢していただいて積み立てたものでもあります。
これからいよいよ新東名が開通して、森町が大きく飛躍しようと
するときに、必要な事業をすぐに着手できるように、そこにこの基
金を投じていくということは、まさに時を得た投資であると思いま
すし、このときのために今まで蓄えら れてきたものだと、そのよう
に思います。ぜひ「積極的にいくべきところはいく」という姿勢で
取り組んでいただきたいものだと、そのように思います。
また、別の見方になりますが、21年9月議会で、中村議員が合併
推進に関する一般質問を行いました。そのときに町長の答弁のなか
で、「将来、道州制が導入されれば、基礎的自治体の役割はより大
きくなり、県に頼らずに自治体としての力を付けることが求められ
ることから、わが森町も合併等により財政力や行政力を蓄えること
が必要になってくると考えている」というふうにおっしゃています。
将来の道州制の導入を考えたときに、基礎自治体として財政力や行
政力を蓄えることが必要だというふうに答弁をされています。この
ときには、合併等によりというふうにお答えになっていますが、現
在この森町が、行政力はともかく財政力が蓄えられてきて、合併に
よらずともということが言えるのかどうか、その点のところで町長
が今どのようにお考えになっているか伺せていただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)非常に難しい問題でございます。私は合併
というのは、自らが必要だと思ったときに、合併は考えるべきもの
- 55 -
だと。現在、現段階において、私は合併は必要という気持ちは尐な
くなってきています。と申しますのは、例えば、昨夜も台風がきま
した。職員もすぐ風がやんでから各地に走って災害対策をしたわけ
ですけども、もし合併をしていたときに、そういう対忚ができたか
というのは、私は非常に難しいんじゃないのかなと。それは台風被
害、北遠地域もこの森町も同じような被害にあっているかと思いま
すけども、その対忚がどうなのかなと。今、先ほど議運をお願いし
て、町道に掛かった支障木を撤去する予算を追加で上程すべくお願
いをしたとこですけども、こういう機敏な行動というのは、合併を
していたらできないだろうと、このように思うところでございます
し、これは合併をしなかったがゆえの良い点でございます。
しかし、一方合併をしたことによって、財政効率が上がって、自
分たちの自前で行える力も付いてきているということでございます
から、やはり自前で行える力も付け、そして災害にも速やかに対忚
できると、この2つの課題を克服するというのは、やはり相当努力
と覚悟が必要なことではないのかなと思います し、一旦気持ちをゆ
るめたら、とたんに赤字の道に転落するということもございますか
ら、やはり日々緊張感を持って、そして効率的な、そして自分達の
力が付くような施策を進めることによって、今後も「ええら森町」
といえるまちづくりができることではないのかなと、このように思
います。
議
長 (
12番議員 (
鈴 木
晃
君
)次に、 12番、小沢一男君。
小 沢 一 男
君
)12番、小沢でございます。私は、通告にし
たがい3問質問させていただきます。
1問目は、町営バス、ダイヤ改正、増便、運行路線の見直しにつ
いて質問させていただきます。
今、全国的に過疎地では路線バス運行に運送事業者や利用者だけ
でなく、行政も利用促進を促したり、補助金により欠損補助を行っ
たりと、路線維持のために努力を行っていますが、もともと利用者
が尐ないことに加え、自家用自動車の普及、道路整備、また過疎化
- 56 -
のさらなる進行などにより、路線維持はますます困難になっていま
す。
2002年2月道路運送法が改正され、バス事業者の路線撤退が許可
制から届け出制になったこと、介護保険法の制定により、介護の 必
要な高齢者の皆さんは、介護サービス事業者の有償移動サービスが
介護保険の適用となり、利用者がシフトしたことなどが要因で、事
業者は路線維持を断念し、廃止を届け出るケースが増えています。
このような経緯で路線バスが廃止された場合、そのまま放置する
か、代替交通手段を探すことになります。しかし、不採算路線に自
ら参入するバス事業者はございません。
また、放置された場合、バス路線の廃止が高齢者、運転免許を持
たない、マイカーを利用できない住民の移動機会を奪い、さらなる
過疎化に加え、地域コミュニティーの崩壊など、深刻な 事態に陥る
ことも容易に想定できます。
幸いにも、森町は平成 20年4月から町営バス、大河内線にNPO
法人やまゆり三倉、吉川線は株式会社アマガタ、コテージアクティ
に委託して運行をはじめ、3年5カ月が経ちました。
町営バスは、基本的にはデマンド、予約者対象とした運行であり
ます。特に町なかの高齢者の皆さん、運転免許を持たない町民の皆
さんは、病院への通院、買い物などに出かけるための移動手段とな
る「交通」はライフラインの要であります。水道、電気、ガスと同
じように、私たちが生活する上で欠かせないものであるにもかかわ
らず、自ら移動手段を持たない多くの住民の皆さんから、通院や買
い物に不便をきたしているとの声が上がっています。
私は、本町においても、これからより一層こうした声が上がって
くることは明らかであると思っております。
公共交通機関の整備は、そこに住む住民の暮らしを支える大切な
社会基盤の1つになりうるものと考えます。
森町町営バスの設置及び使用料に関する条例の設置第2条に、「町
民の日常生活に必要な交通手段の確保を図り、町民の利便性を向上
- 57 -
させ、もって地域の活性化を促進するため、森町町営バスを設置す
る」とあります。バ スの運行は町民の皆さんのニーズに合った見直
しが必要であると思います。ダイヤの改正、増便の考えについて伺
います。
私は、以前にもバスの中心商店街への運行が中止され、皆さんの
日々の生活で、バスが商店街を運行されない不便は深刻であること
を質問させていただきました。私の記憶では、町なかにバスが走ら
なくなり17年の歳月が流れました。
多くの商店もがんばっています。町長も「住んでいる人口、運行
区域を勘案しながら考え、今後、検討・研究を重ね、事業内容を詰
めていく」とご答弁をされています。中心商店街、町なかへの運行
路線の見直しのお考えをお伺い致します。
2問目は、森町災害時要援護者避難支援計画についてでございま
す。
政府は、平成20年4月に自然災害の犠牲者ゼロをめざすために総
合プランを策定し、平成21年度を目途に、全国市町村において、災
害時に自らの身を守ることが困難である高齢者や障害者の方々など、
災害時要援護者の避難支援の取り組み方針などを策定されるよう促
進するなど、避難対策は進んできているものの、避難支援の現場で
は、いろいろ課題があるのが現実ですが、森町では、すでに平成 17
年策定、森町地域防災計画、平成 21年3月、森町災害時要援護者避
難支援計画が作成済みでありますが、私は4点基本的な問題をお伺
いさせていただきます。
1点目は、災害時要援護者リスト、個別計画作成、避難支援計画
に謳われています自主防災組織、民生委員への提供となっています
が、提供されていますか。また、リスト更新は毎年できていますか。
今後の課題は。
2点目は、森町指定避難所は何カ所でしょうか。また、避難所名
はどうでしょうか。
3点目は、要援護者への避難支援の方法等の普及、啓発及び避難
- 58 -
支援訓練の実施とありますが、具体的に、また今後の課題について
お伺いします。
4点目は、要援護者の支援方法の説明会・研修とありますが、具
体的にお聞かせいただきたいと思います。
3問目は、小学5・6年生への防災教育、町内各小学校へのAE
Dの設置計画についてお伺いします。これは教育問題でございます
が、小学校6年生への防災教育は教育問題でございます。本来であ
れば教育委員長にお伺いするのが常識かと思いますけども、指定避
難所の小学校にAEDの設置をお伺いする上で、町長にご質問させ
ていただいたことをご理解いただきたいと思います。
防災は、大切な生命を守る取り組みに他なりません。東日本 大震
災で、不幸にも多くの子どもたちが犠牲になっています。いつ起こ
るかわからない地震災害、暴雤災害に備える必要性、避難所での対
忚など、子どもたちに理解させて訓練をするなどの取り組みの大切
さを思うとき、1日も早く、より多くの時間を割いて行うべきであ
ると思います。
皆さんもお読みになったかと思いますが、去る9月7日、文部科
学省の有識者会議は、7日、東日本大震災を受け、公立学校の児童
・生徒が、災害時に自分で危険を回避する能力を育成することや、
ボランティア活動への理解を深めるため、防災教育が必要だとする
提言案を議論。提言案は、防災教育に関する基礎知識を向上させて、
児童・生徒が災害の状況に忚じ、臨機忚変な行動や対忚がとれるよ
うにするための教育方法の開発、また被災者を支援する側に立つこ
との意義を理解し、社会参画意識を向上させるためボランティア活
動に積極的に参加する機会を設けるべきだとしておりますことが、
大きく報道されていました。
1点目は、今回の災害で避難所生活を強いられた多くの高齢者、
持病を持った方がAEDで救われたことが報道されていました。災
害時、避難所での重要性は、すべて初動体制の整備、安全の確保、
救命に対する意識啓発、災害への心構えだと私は思っております。
- 59 -
自宅ではありますが、小学生が心肺停止に陥った父親を、心臓マ
ッサージによって助け、父親は社会復帰までしている。この子ども
は、テレビで見た心臓マッサージのシーンを思い浮かべて父親を助
けたのです。東京消防庁管内や他県でも報告されていることが、テ
レビ報道されているのを私は見ました。
防災教育についてお伺い致します。
2点目は、AEDによる救命処置で、多くの人が救われますこと
は実証されています。本町の各小学校は、災害指定避難所にされて
いますが、AEDが設置されていませんが、設置の考えをお伺いし、
質問とさせていただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)小沢議員のご質問にお答えを申し上げます。
はじめに、町営バス運行路線の見直しについて申し上げます。
1点目のダイヤの増便についてのご質問でございますが、吉川線、
大河内線の町営バスを開始するに当たっては、乗降調査の結果を精
査し、さらに地元の方々とも度重なる調整の機会を持った上で、利
用の多い便は定時便とし、利用の尐ない便は予約が必要な便、いわ
ゆるデマンド便として設定するとともに、1日の運行回数やダイヤ
などを決定したところでございます。
また、町営バ スは、幼児・児童の通園・通学や高齢者の通院の足
として利用されていることを踏まえ、秋葉バスなどの公共交通機関
との接続や沿線幼稚園、小学校の始業、終業時間などを考慮したう
えで、効率的で効果的なダイヤ設定をさせていただいておりまして、
今年の4月にも時刻表を一部見直しをしたところでございます。
平成22年度における町営バスの運行状況を申し上げますと、吉川
線で約11,000人、大河内線で約2,000人が利用しており、両路線と
も児童が全体の利用者の7割を占めております。
さらに詳しく申し上げますと、小学校の始業、終 業時間に運行す
る定時便に利用者が集中しており、利用者に占める予約便の割合に
ついては、吉川線は1割、大河内線は2割と尐ないため、増便を図
- 60 -
った場合の効果が見込めないと考えております。
また、各路線とも1日1台、1人の運転手で運行しており、現行
のダイヤを維持した上で増便を実施するには、新たに運転手や車両
を増やす必要があり、それに伴う経費負担も発生を致します。
したがいまして、ダイヤの増便に関しましては、路線の継続的な
維持運行等、取り巻く状況は非常に厳しいというのが正直なところ
でございます。
また、周辺市町の 動向を見てみますと、このようなバス運行につ
いては、利用者が尐ないことから、見直しの動きが周辺市町でも生
じていることがニュースで発表されているところでございます。
2点目の商店街への運行路線の見直しについてでございますが、
運行路線の変更自体は、町の公共交通会議において協議が整い、運
輸支局で登録がなされれば可能でございますが、商店街への経路は
一方通行であるため、上り線、下り路線でバス停の位置が離れてし
まい、バスの利便性が損なわれてしまうという問題がございます。
また、町営バスの運行経路は、秋葉バスの民間バス 路線を引き継
ぐものであり、人の動きやこれまでの経緯を踏まえた経路となって
おります。
さらに、現在のバス経路においても、バス停から商店街までの距
離は遠くないため、買い物に利用することができること、川原町か
ら下宿間のバス停にも利用者がいること等の理由から、路線につい
ては現行を基本として考えております。
いずれに致しましても、移動手段を持たない高齢者等が、買い物
などの外出に関して不便をきたしていることは承知しておりますの
で、実態等を踏まえた上で、バスという手段にとらわれず、いろい
ろな手段を考慮しながら、効果的で効率的な方策がないか、研究・
検討を重ねていきたいと思っているところでございますし、また、
議員からお知恵をいただければありがたく思うところでございます。
次に、森町災害時要援護者避難支援計画について申し上げます。
1点目の災害時要援護者リスト、個別計画の自主防災組織、民生児
- 61 -
童委員への提供、リストの更新及び今後の課題についてのご質問で
ございますが、森町災害時要援護者避難支援計画につきましては、
一人暮らしの高齢者や高齢者のみの世帯、要介護認定者、あるいは
重度の障害のある方などの、いわゆる災害時要援護者には、避 難に
関する情報を的確に把握することが困難であったり、避難に時間が
かかったりするなど、自分ひとりでは適切な避難行動が取れない人
が多く、災害時には大きな被害を受ける可能性が高いことから、国
により、平成17年3月に「災害時要援護者の避難支援ガイドライン」
が示され、県において平成 19年4月に「市町災害時要援護者避難支
援モデル計画」が作成され、町ではそれに沿って平成 21年3月に策
定をしました。
災害時要援護者リストの策定については、保健福祉課が把握して
いる高齢者や障害のある方の要援護者に関する資料に基づき、要援
護者リストを作成し、原本を保健福祉課が保管し、副本は民 生児童
委員や町内会長に提供し保管をしてもらいます。そして民生児童委
員や町内会長にご協力していただき、そのリストのなかで個別計画
が必要な避難行動要支援者を特定し、本人の同意を得られた方につ
いて個別計画を策定をしております。
要援護者リストの更新につきましては、毎年 10月から11月にかけ
て行うこととしており、町からリストの副本を提供するとともに、
民生児童委員及び町内会長には、手持ちの個別計画に変更がないか、
あるいは新らたな個別計画作成の必要な要援護者がいないかを確認
していただき、変更や追加があった場合には個別計画を修正や策定
して、差し替えをしてもらっております。
今後の課題としては、災害時に要援護者への支援を行うのは、基
本的には個別計画に記載されている避難支援者でありますが、近隣
の地域住民の協力も必要なものとなります。地域住民同士の助け合
いの意識の醸成であり、日頃の関係づくりや地域のコミュニティー
を大切していくことで、まさに地域力の向上が必要であると思いま
す。そのためには、それぞれ地域の方々が、自分たちのこととして
- 62 -
互いに支え合う地域社会を構築していくことが重要であろうかと思
います。
また、個別計画の作成には至っていない人もありますが、見守り
などの活動も合わせて行っていくことが必要であろうかと思われま
す。
2点目の森町指定福祉避難所の箇所数及び避難所名については、
町内の民間福祉施設で、協定を締結したのは特別養護老人ホーム森
町愛光園、介護老人保健施設風の杜、グループホームたんより及び
虹の森、デイサービスセンターの三倉・森・園田、第1・第2ゆる
せい家及びゆうゆうの家の10カ所になります。
3点目の要援護者への避難支援方法等の普及、啓発及び避難支援
訓練の具体的な内容及び今後の課題についてでございますが、毎年、
リスト・個別計画の見直しの時期に、町の回覧にて要援護者の個別
計画の登録のお知らせ方、普及、啓発に努めております。
また、避難支援訓練は、自主防災会に地域防災訓練を実施する際
に、要援護者宅の安否確認や避難所への搬送などを併せて実施して
もらうように侜頼をしておりますが、各町内会ともそれぞれの内容
で実施しており、これまでにはなかなかその内容まで踏み込んで実
施してもらえる防災会は尐ないのが現状でございます。
今後の課題としては、実際の災害時には個別計画に記載されてい
る支援者だけでなくて、町内会の組単位などで協力して避難支援が
行わなければ、要援護者を避難させることがむずかしい場合がござ
います。町内会の各種団体等も連携した近隣住民の協力体制づくり
が必要かと思われます。
4点目の避難支援方法の研修会等については、民生委員協議会の
場や町の自主防災会連合会の会議の場などを通じて、要援護者の避
難支援訓練を実施していただくよう働きかけているいところでござ
います。
今年は地震、台風の甚大な災害が発生しており、町民の防災意識
は高まっていると思われますが、森町民生委員協議会の高齢者福 祉
- 63 -
部会では、災害時要援護者避難支援の勉強会が 10月上旪に計画され
ており、また、県においては、今月末に民生児童委員を対象の「地
域防災における災害時要援護者支援のポイント」と題した研修会が
計画され、森町の民生委員も参加を予定しております。こうした研
修会を通じて、地域での要援護者の見守り体制づくりにつなげて参
りたいと存じます。
次に、小学校5・6年生への防災教育と町内各小学校へのAED
設置計画についてのご質問にお答えを申し上げます。
今回の東日本の大震災では、日頃からの防災に対する意識の高揚
や防災訓練がいかに 大事かを私たちに如実に教えております。津波
に備え、日頃の訓練のとおり一人一人が高台に素早く避難できた学
校と、避難先の決定や人員把握に手間取り、全員が列を作って徒歩
の避難中に津波の被害に遭った学校とでは、犠牲者の数に大きな差
が出ております。
森町の学校においては、津波の心配はないと思われますが、地震
や火災を想定した避難訓練を実施していると聞いております。小学
校では、教師の指示に従って、いかに早く安全に避難するかに中心
が置かれているとのことでございます。しかし、災害はいつ、どん
なかたちで起こるかわかりません。授業中でない場合も考えられま
す。小沢議員ご指摘のとおり、常に危機意識をもって、安全確保の
ためには自分はどのように行動したら良いか、自分の命は自分で守
る等、災害への心構えを醸成することが、大切だと思われます。
小学生とはいえ、5・6年生は学校のリーダー的存在です。自分
はもとより、リーダーとしての考え方や行動が取れるようになるに
は、普段からの防災教育が必要であると思っております。
小学校では、防災教育として、主として高学年の児童に東日本大
震災の復旧作業に参加した警察官の講話、災害ビデオの視聴、災害
時の避難の仕方と身の守り方、危険の予知、起震車体験、煙体験、
予告なしの避難訓練、登下校中の災害発生の避難方法等の学習をし
ていると聞きます。それらの活動のさらなる充実と実際に災害が起
- 64 -
こった場合、それらが生かされることを期待をするところでござい
ます。
今回森町では、防災対策として、町内の全小中学校に防災倉庫を
設置し、中に備える防災資機材を充実させることと致しました。過
日、学校の校長や防災担当者を集めて防災連絡会を開催し、町の方
針や防災倉庫に備える資機材等の説明をしたところでございます。
また、その折り、防災機材の点検 を教師と一緒に行っていただい
たり、あるいは実際に機材を使って防災に関する学習にも役立てて
いただくことを学校側に協力要請したところでございます。
避難訓練や防災学習、防災倉庫を活用しての実際に即した体験等
が防災意識を高めていくことにつながると思っていますし、町と致
しましても、これらの活動を支援し、その充実に努めていきたいと
思います。ぜひ整備しますこの防災機材を、実際の災害時に役立て
るためには、日頃から子どもたちもそれに接して、使い方、また役
割の在り方等を、日頃の学校活動のなかで体験を深めていただくと
期待をしているところでございます。
次に、各小学校へのAEDの設置計画について申し上げます。
森町においては、各小学校が災害時の避難所に指定をされており
ます。災害時や学校での子どもの活動中の突発的な事故に備え、A
EDを設置しておけば、学校利用者や子どもの命が助かる可能性が
高くなります。小学校へのAED設置については、昨年度の「心肺
蘇生法ガイドライン」の改正により、大人用パッドが、中学生から
小学生まで使えるようになり、利用範囲が広がりました。
近隣市の小学校での設置が進んできている現状を踏まえ、防災対
策の一環として、また町民の皆さんに安心して学校を利用していた
だくためにも、県の補助をいただけるようであれば、12月議会に予
算をお願いし、設置して参りたいと思っておりますし、今年度無理
ならば、来年度当初には設置の予算を計上をしていくよう進めてい
きたいと思っております。以上で答弁とさせていただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)12番、小沢一男君。
- 65 -
12番議員 (
小 沢 一 男
君
)再質問をさせていただきます。ご答弁あり
がとうございました。
このバスですけども、ちょっと質問もあまり、僕の質問が伝わら
なかったかなと思っておるところですけども、これは町長もご存じ
のように、三倉と吉川という、70%が子どもということで、児童が
全体の70%が使われているという、また非常に、一般の方の利用が
尐ないのではないかと。だから今、運転手も1人であると、ダイヤ
の改正は大変厳しいというご答弁なのかなという思いがしますけど
も、もうちょっと町なかへですね、僕の考えは、町なかの人たちが
特に知らないんですね。デマンドというと知らないし、予約ってい
うと「ああ」というかんじでですね、 町なかの人たちが非常に利用
勝手が悪いという、なぜかというとですね、病院に行くにもですね、
この時間割を見てもですよ、予約でないときに、吉川が7時 24分、
これ9時20分で良いですけども、予約の場合はですね、森町の病院
がですね、例えば病院へ利用して行った場合にですね、予約であっ
ても12時16分と2時しかないんですね。また、今度は予約であって
もですね、森町病院の出発が8時4分とですね、9時 58分と、今度
は5時になっちゃうんですね。
秋葉バスの方を見ますとですね、やっぱり磐田行きは、要するに
森町病院から磐田の方へ行くのと、森町病院から森町へ行くのが、
森町病院から磐田方面へ行くのは3時49分と4時49分なんですね。
それと今度は、森町行きっていうのは、病院から、今度は5時と9
時4分の2本しかないんですね。7時57分と9時、今度は袋井方面
はですね、34本あるんですけども、病院回りはですね、9時 16分と
12時とですね、4時とですね、5時と4本。もう本当に、非常にな
んと言うかですね、午前中は森町病院に行きたい場合は9時 16分、
中心の駅から、森の出発地から路線バスを利用した場合は9時6分
に乗っていかなければならないんですけども、 これは良いですけど
も、じゃあ診察が終わるとですね、まったく使い勝手が悪くて、待
ってにゃいけないと。早く用事がある人はタクシーで帰らにゃいか
- 66 -
んというですね、そういう1つのこともできているわけでございま
す。なので、そういう点でですね、もう尐し町の人たちにも、こう
なんて言うか、もっと理解をしてもらって、どういうものかと。
もう1つなんかは、前日の5時まででないと森の町内の人たちは、
利用する人たちは理解しているですけども、していない人は若い人
から、商店の人から、高齢者の皆さんもですね、本当に「2時間前
でも良いですよ」という、「当日の2時間前でも受け付けますよ」
っていうことさえも全くわからないという。宣伝がちょっと、皆さ
んに周知されていないという点も、私は使い勝手が悪いのかなとい
う、そういう思いでもおります。
「なんで町なかへ」っていう思いがしますと、町長ご存じかと思
いますけども、町なかではですね、栄町の人が 22軒、本町の人が12
軒、仲横町の人が16軒、新町が17軒、下宿が2軒、天宮が 11軒、城
下が15軒、95店のですね、店舗で、まだ一生懸命個別でやってる方
がおみえなんですね。35の業種がございますけども、その人た ちが
それぞれ一生懸命がんばっておみえになります。じゃあ今度はバス
の通る路線のとこはどうかっていうとですね、 15店舗しか、しかっ
て言うと言葉が悪いですけども、業種は 12、菓子屋とか食堂とか入
れてですね、12業種しかないわけですけども、やはり町も、町なか
へ走れば、こういう相乗効果もあるのかなと。
また、前の路線バスっていうのは、大きなバスだもんですからね、
あれですけども、今のバスはそんな大きなバスじゃ、普通のボンゴ
の車の大きいのかなというので、十分町のなかを走れるのかなと、
こんな思いもしますし、もう1点は、も っと厳しいことを言います
と、町長、ご覧のように、堤防を通る場合に溜まりがないもんです
から、非常に危険っていうかですね、下りに、森町病院に行くとき
は、おわかりになるように、歩道も消しちゃってあるところもあり
ますし、この前も警察へ行ったら、「小沢さん、もっと回ってこさ
せりゃ良いじゃないか」って、「回ってこさせるって言っても」っ
て言って、いろいろお話したんですけども、いろいろ町へは、ちゃ
- 67 -
んと消すときは説明してあると、だから町が了解していると、こう
いうことでありますのでですね、もう尐し、 95の店舗が一生懸命が
んばっているということで、もう1度見直しができないのかなと。
町づくりの、森町マスタープランの3にもですね、しっかり「町民
の日常的な足となって、既存の公共交通機関と利用促進を図りなが
ら、地域の特性や需要の動向に適忚した効率的な運行を促進します」
と書いてありますので、この点もう1度お伺いしたいと思います。
あと、要援護者、これはやっぱり、非常時にはですね、行動を起
こすっていうことは、これは困難なことであってですね、もう本当
に私は、日常にどのように、そんじゃ町内会長に説明するのか、あ
るいは、どのように、やはり民生委員 さんに言うのか。
もう1つはですね、この対象者がない場合は、民生委員さんも町
内会長にも、この支援者リストと要援護者のプランが渡っていない
ということもご承知していただきたいと思うんですね。じゃあ今度
は渡っているところの民生委員はどうかっていうと、「そんなのあ
ったかいや」という人からですね、町内会長は「そんなの貰っちゃ
いんよ」って言う人からですね、そうしたら後から「ああ、あった、
あった」っていうかんじでですね、1番私は、この要援護者の支援
というのはですね、本当に簡単なことではないと。特にですね、過
疎地が、高齢化が、過疎が進むわけですので、過疎の場合はどうな
るのかという、本当に今までも私質問しましたけども、こういうと
きはですね、命のカプセルと言われるですね、医療キットを持って
いれば、これはもう本当にうまくいけるじゃないかなと。
もう1つはですね、もらってある個人データも、あるいは支援プ
ランも名前も貰ってあるんです。配備で、町から、保険。それだけ
でも避難場所、福祉指定避難場所が民生委員に渡っていない。全然。
町内会長にも渡っていません。避難リストとあれは貰っていても、
その避難場所が渡っていない、渡されていない。です から、まった
く、「どうするのかまったく今は考えていない」と、こういう町内
会長さんや民生委員さんのお話でありました。その点ですね、もう
- 68 -
1度どうしようかご答弁いただけますか。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)デマンドのバスの運行が3年目を迎えてい
るわけですけども、なかなか町なかの人たちに理解がされていない
ということでございまして、そこら辺の状況については、非常に細
かい質問の内容でございますので、担当課長の方から答弁をさせた
いと思いますので、よろしくお願いします。
同じように、要援護者のリストができているんだけども、実際に
民生委員に渡っていても、その民生委員が避難所がどこにあって、
どう活用しているのかわからないとか、あるいは町内会長に渡って
いるんだけども、移動等をして引き継ぎがなされていないとか、こ
れも運用上の問題であろうかと思いますので、保健福祉課長の方か
らそれぞれ答弁させてもらいたいと思います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)企画財政課長。
企画財政 (
村 松
弘
君
)企画財政課長です。バスの運行についての
課
長 ご質問にお答えします。
年度のですね、当初、時刻表、路線表をですね、パンフレットに
して、森地区の方、それから三倉地区の方、天方地区の方にお配り
をしております。これについては、JRそれから天竜浜名湖鉄道、
それから秋葉バスのダイヤの改正を待って自主運行バスのダイヤの
改正をしておりますので、なかなか年度当初の4月からに間に合わ
せるというわけにはいかなくてですね、4月に入ってからどうして
も配らせていただいてるという状況がまず1つございます。
中身についてですね、いろいろと時刻表を入れたりとか、予約の
仕方を入れたりとかということで、盛りだくさんの内容を載せてあ
るもんですから、議員ご指摘のように、尐しわれわれのPR、説明
不足があるかというふうに反省はしております。今後につきまして
ですね、その辺のわかりやすい使い方について、もう尐し考えを進
めていきたいというふうに思っております。
それから、バスのですね、運行の便数でございますけども、先ほ
- 69 -
ど議員がおっしゃられた時間帯はですね、たぶんデマンドの時間帯
だと思われます。22年度のバスの運行でいきますと、病院の方に向
かっていくバスについては、朝7時20分頃と9時20分頃ですね、2
便が定時です。その後11時半、13時近く、それから15時過ぎです。
それから16時、17時というふうにデマンドのバスを用意しておりま
す。逆にですね、森町病院の方から落合方面に向かうバスについて
は、朝8時、それから10時頃、夕方の4時半、5時半については、
デマンド運行しておりますが、たぶん診察を終えられて帰られる 12
時、それから12時半、15時40分と、その辺のバスについては定時運
行を走らさせていただいております。
なかなかですね、先ほど町長の答弁にもありましたように、便数
を増やすということができないこととですね、小学校、それから幼
稚園の、この場合ですと、たぶん授業が終わったときの子どもたち
の帰りの時間、そこをまず1番最初に学校側とも詰めながら時間を
決めさせていただいておりますので、なかなかこれ以上のところに
バスを入れるというのが難しい状況でございます。
それから、先ほどちょっと申し遅れましたけども、忘れましたけ
ども、デマンドという言葉について、非常にお年寄りの方はわから
ないということで、すでに予約というような言葉に 換えさせていた
だいておりますが、なお一層ですね、もう尐しわかりやすいように
進めていきたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。
以上です。
議
長 (
保健福祉 (
課
鈴 木
晃
君
)保健福祉課長。
瀧 下 和 俊
君
)保健福祉課長でございます。森町災害時要
長 援護者避難支援計画の関係についてお答え申し上げたいと思います。
この災害時要援護者避難支援計画ですけれども、これは要介護者
等が災害に遭ったときに、被害に遭わないように支援をして いくと
いうものですけれども、まさに24時間態勢でそういったことがいつ
起こるかわからないという状況のなかでの計画でございまして、基
本となるのは、やはり近くに住んでいる方々にご協力をお願いする
- 70 -
ということがポイントになります。民生委員さん、町内会長さんが
やはり地域のなかではそうした中心的な方になりますので、そうし
た方を通しまして、地域の方にお願いをしているという状況です。
民生委員はおおむね月1回程度の会議がございますので、そうし
たときに折りを触れてご説明したり、ご質問いただければお答えし
たりというようなことで進めております。
また、町内会長さんにつきましてはですね、年1回町内会長の会
議がありますので、その際にお願いをするだとか、あるいは毎年1
回の見直しをしておりますので、そのときの資料でもって仕組みの
説明かた、ご協力のお願いをさせていただいてるということでござ
います。ただ、特に町内会長さんにつきましては、毎年交代をされ
るというところが多くてですね、なかなかお願い・ご説明をしてい
るわけですけれども、引き継ぎというようなかたちで伝わりにくく
なっているというところもあるかと思います。そうしたところの問
題を踏まえまして、これからはそうした点に注意して、お願いをし
ていったら良いかというようなことは検討して参らなきゃいかんな
というふうに思っております。
それから、対象者がいる、いない町内会がというような関係です
けれども、この対象になる方は要介護3以上の方とか、障害者の1
・2級だとか、そういうような方を対象者としております。まずは
保健福祉課が持っております要介護3以上、あるいは障害者の1・
2級の該当になるような方々をこちらで拾い上げまして、その要援
護者リストを基にしまして、民生委員さんや町内会長さんにご提供
致します。それで 、それをもって該当の町内会のなかで、それぞれ
の方に確認をとっていただいて避難をする、避難の支援をお願いす
るという申し出があった、手を挙げていただいた方については、個
別リストを作りまして、ご近所・地域の方々等を避難支援の方に指
定をしていただきまして、実際の避難をしていただくということで
あります。そういう流れでやっておりますが、なかにはこちらから
提供する要介護3以上、あるいは障害者の1・2級がない町内会も
- 71 -
あるかというふうに思いますので、そうした無い町内会の民生委員
さんには渡っていないということで、その辺のことも民生委員の会
合等ではお話しているところでございます。リストの中に載ってい
なくても、町内会のなかを探したときに、それに匹敵するような方
で、特に個別支援計画を作っていただきたいという旨の申し出があ
った方については、リストに載せて、個別計画を作って避難支援の
態勢に乗せていくというようなかたちもとっているところでござい
ます。
それから、福祉避難所の関係ですけれども、要介護3以上だとい
うような方が、実際に避難行動を取るといったときにはどこへとい
うことになりますが、夜間の場合であったり、休日の場合であった
り、さまざまなときがありまして、とりあえず水害のときには、と
りあえず近くのところに避難をして様子を見てというような場合も
ございます。あるかと思いますので、そういったときには隣近所の
安全なお宅へということもあるでしょうし、あるいは公民館へ、最
寄りの公民館へというようなこともあるかと思います。あるいは町
が指定している避難所ということもあるかと思います。
そうしたなかで、さらにデイサービスへ行って、要介護3でデイ
サービスへ行ってるような方は、やはり福祉避難所へというような
かたちになってこようかと思います。そういう流れにはし ていると
ころですけれども、夜間であったり、休日であったりというような
場合があって、なかなか福祉避難所で受けていただくというのが難
しい場面もあって、必ずしもしっかりした態勢がなかなか作れない
という状況にありますけれども、県内の様子を見ましてもですね、
福祉避難所に指定をしている市町も多尐はありますけれども、なか
なかその先のところで、どんな受け入れ態勢をしていくかっていう
ような具体的なところまでは、なかなか煮詰まっていないという状
況にあります。
町としてもですね、段々、県の方のご指導をいただきながら、そ
んなところを研究していければというふうに思っております。以上
- 72 -
です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)企画財政課長。
企画財政 (
村 松
弘
君
)先ほど答弁漏れがございましたので、答弁
課
長 させていただきます。
町なかへのバスの路線の見直しについてでございますけども、町
営バスの導入のときにもですね、ご議論をしていただきましたが、
まずですね、既定の路線の維持ということが第一目的でありました。
それから、先ほど町長の答弁にもありましたように、町なかは一方
通行で停留所の位置がですね、上りと下りと異なってしまうと。そ
ういうようなことからですね、なかなか難しいのではないかという
ふうに考えております。以上です。
議
長 (
12番議員 (
鈴 木
晃
君
)12番、小沢一男君。
小 沢 一 男
君
)ありがとうございました。
町なか、一方通行、そう言ってみると、今度は下りをですね、さ
っき言いましたように非常に溜まりがないと、まったく危険度も多
いところへ停車場所が作ってあると、そういうなかで、まったく反
対側が川であとは県道が通っていると。じゃあ溜まりがあるかって
いうと、まったく溜まりがないところばっかりですね。そういう危
険性もある。そうなってくると、「町なかは一方通行だで」って言
いますと、町なかはですね、僕から言わせれば、町なかは先ほど言
いましたように95店の店舗の人たちが一生懸命がんばっているとい
う流れのなかで、町は上り線を町のなかへ走らせるっていうのも1
つの案ではないかなと。そういう思いもするわけでございますけど
も、これ課長、この時間表は何部くらい、どことどこの地域へ配っ
ているか、1点、その点お聞きしたいと思います。
あと、今、保健福祉課長に指定場所、これ個人の災害要援護者リ
ストと個人のリストと森町指定福祉避難場所の一覧表があるんです
よね。ところが、今言ったように、この個人リストと災害時要援護
者支援計画が、個別計画が、全体的なのは町内会長にも、対象者が
あれば、町内会長が持っている、民生委員も持っていると言うです
- 73 -
けども、この指定避難所の一覧はないんですよね。これはどこにも
行ってません。あっても。個人リストとこれは持っててもないんで
すね。それだから、やはり町長のご答弁にありましたように、地域
住民の協力態勢が非常に必要だと。日頃の、要援護者の方々ってい
うのはですね、行動がいろいろと制約されてくるのではないかなと。
そういうのがですね、平素から要援護者との関わりというかですね、
特に情報を把握すると、そういうことが非常に大切ななかで、情報
の共有というなかではですね、あってもなくても、やはり町内会長、
民生委員に提供するということであれば、やはり非常に、なくても、
しっかりそういう認識だけは持っていただくのが大切であると。
9月と10月に、10月には町でやる、9月には県でやると言ってお
みえになりますけども、やはり実施訓 練等々もですね、しっかりや
ってもらいたいという思いでおりますけども、1点、なんで福祉避
難場所の一覧が渡っていないかという点を。さっきもお聞きしまし
たけども。
もう1点はですね、やはり森町の対象者は、例えば、1つの例を
挙げれば介護3以上と、介護者であれば。それとあとはですね、発
達障害とかですね、あるいは妊婦とかですね、外国人とか、視覚障
害者、聴覚障害者、精神的な障害者、一人暮らしの高齢者、認知症
の高齢者、こういう人も対象に入るのか入らないのか。森町は。
議
長 (
保健福祉 (
課
鈴 木
晃
君
)保健福祉課長。
瀧 下 和 俊
君
)保健福祉課長でございます。福祉避難所の
長 一覧表が民生委員さん等に提供されてないということです。
先ほど尐し申し上げましたが、福祉避難所につきましてはですね、
夜間もあったり、休日もあったりというような状況のなかで、指定
をしてある10カ所というのが、森町愛光園であったり、風の杜であ
ったり、あるいはデイサービスセンターというようなところであり
ますが、主にはデイサービスセンターということで、日中事業を行
っているところが中心にありましてですね、夜間の対忚をお願いす
るっていうのが、その辺がまだ課題がというところもありますし、
- 74 -
さらに、基本的なことを申し上げると、要介護3以上の方というよ
うな、そういう方々なんですけれども、最初からそういうところへ
という流れは考えておりませんでして、なかでも特に介護人が必要
な、そういうような方を福祉避難所へというような、一忚の段階と
しては考えておりますので、最初から「福祉避難所があります。こ
ちらへすぐに避難させてください」っていうようなかたちでは考え
ていないところがありまして、一覧表を、とりあえずまだ お渡しし
ていない段階だということでご理解いただきたいなと思います。
それからですね、要介護3以上等の要援護者リストの対象者の範
囲なんですけれども、これは避難支援計画のなかにですね、6つの
対象者を決めてございます。1つめには要介護3以上、それから身
体障害者の1・2級の方、それから療育手帳を持ってる方、それか
ら自立支援医療支給認定の精神障害者、それから特定疾患の難病者、
それからその他各号に準じる人たちというようなかたちで、対象者
には一忚計画のなかには載せてございます。
21年3月にこの計画を森町でスタートさ せたということで、2年
ほど経ったという段階です。そういうなかで民生委員さんや町内会
長さんにお願いをして支援をしていただくというかたちで進めてお
りますのでね、当面スタートするには、このいくつかの対象者を考
えておりますけれども、スタート段階では民生委員さんやそれぞれ
の方の態勢の問題もありましたので、とりあえずは要介護3以上と
身体障害者1・2級の方でというようなところでスタートしたとい
うところがあって、特に要介護3と身体障害者1・2級というよう
なかたちで思っている方が多いようにも思います。ただ、実際やっ
てるなかではですね、それに準じた方で、町内会のなかで把握して
いく段階のなかで、そういったように準じる方については、個別支
援計画を作ってほしいという、手を挙げていただいた方については、
取り上げてくということですので、リストにも載せるし、個別支援
計画にも乗せていく。支援もしていくというようなかたちで行って
おります。
- 75 -
これが段々に定着していきますればね、精神障害者や療育手帳の
方にもというようなことでは考えておりますが、ただ療育手帳だと
か精神障害者、難病の方につきましてはですね、保健福祉課として
は把握しようとすればできるところではありますが、ただ、やはり
個人情報というところがあって、「お宅の方はこれに該当します。
名簿に載ってますがどうですか」というのが、まだ民生委員さんや
町内会長さんでやりにくい面があるのかな、その辺のところは、や
はり民生委員さんや町内会長さんに相談したなかで実際に進めてい
く必要があろうかなというふうに思っておりますので、今後お話し
合いをするなかで進めていこうという状況と考えております。以上
です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)企画財政課長。
企画財政 (
村 松
弘
君
)バス停のところに土地に余裕がないという
課
長 ことでございますけども、それにつきましては、現状なかなか土地
を確保するのは難しいのではないかと思われます。想定されるとこ
ろとしては、天宮地区から森川橋近辺までの堤防沿いということだ
とは思いますが、なかなか難しいのではないかといったかんじがし
ております。
それから、上り線を町なかにということでございますけども、先
ほどからお答えしております、やはりバス停がですね、行きと帰り
と違うということは、お年寄りにとってはちょっと混乱するかなと
いうようなこともありますし、町なかも一方通行で決して道路が広
いというわけではないもんですから、その辺もなかなか慎重に考え
なければいけないものではないかなというふうに思います。
それから、時刻表の配付でございますけども、今年について申し
上げますと、先ほど申しましたように3月の世帯配付の回覧には当
然ながら間に合いませんでして、さりとて4月の 15日の世帯配付と
いうと、なかなか先に行ってしまうということで、4月1日のです
ね、各課の回覧のときに組長さんにお願いをして、世帯配付という
かたちをとらせていただいております。地域としましては、森地区
- 76 -
・三倉地区・天方地区ということで配らさせていただいております。
以上です。
議
長 (
鈴 木
1番議員 (
晃
君
)続いて、1番、鈴木托治君。
鈴 木 托 治
君
)私は、町長に2つの質問をしたいと思いま
す。
まず第1は、脱原発宣言都市化をということであります。福島第
一原発の災害は、いまだ収束の目途さえたっていない。放射能汚染
で移住させられた人や農家の心情は察して余りあります。
原発安全神話が崩された今、近未来 に大地震が予想される浜岡の
原発は大丈夫と言えるのか。1,000億円をかけて構築する防波堤は
捨て金になるのではないか。
私たちの森町も地元と言えます。御前崎の声なき声の代弁者とし
て、森町が浜岡原発反対の宣言をして、近隣市に進めていく運動を
すべきと考えておりますが、いかがでしょうか。
もう1点は、第二東名開通で会社等の誘致を。莫大な金と長い期
間を経て、第二東名は来夏に部分開通の見込みとなりました。第二
東名は物流の主流となると思われます。この好条件を活かして、工
業団地や住宅団地を造成する考えはあるのでしょうか 。
というのも、津波で海岸に近い民家や工場は大きな被害を受けた。
今、工場は高台への移転を考え始めていると言います。
第二東名に近く、津波の心配もないこの森町は、中山間地にとっ
て、町興隆の絶好の機会と考えておりますが、町当局はどう考えて
いるのでしょうか。ご答弁をお願い致します。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)鈴木托治議員のご質問にお答えを申し上げ
たいと思います。
はじめに、脱原発 宣言都市についてでございますが、ご案内のよ
うに、福島第1原発事故は地震発生から半年余り経過した今日にお
いても、収束の目途はたっておりません。そして、こういった状況
を受けて、国においても原子力を始めとするエネルギー政策全般の
- 77 -
見直しが議論されるようになりました。
また、エネルギー政策に関しましては、まさに国全体として方針
を定めて進むべきものであり、こうした方針を受けて自治体として
も進むべきものと考えております。
そして、原発の是非については、福島第1原発事故の徹底的な検
証がまず必要であり、この検証を踏まえた今後の方針を注視すべき
だと考えております。
こうしたなか、浜岡原発におきましては、防潮堤のかさ上げや非
常用電源のさらなる確保等々、地震や津波への取り組みがなされつ
つありますが、福島第1原発事故の徹底的な検証がまだ明らかにな
っていない現段階で、こうした取り組みで充分なのかどうか、また、
安全であると言いきれる状態になっているのかということにつきま
しては、疑問が残るというのが本当ではないかと考えております。
そして、脱原発の宣言に関する動向と致しましては、現政権下に
おいて、エネルギー政策の見直しをしていると ころであり、全原発
の稼働停止というところまでは決定されていない状況でございます。
こうしたなか、事故への対忚の強化は当然の取り組みであるとと
もに、原発の事故のおそろしさについては、再認識したところでも
ございます。
したがって、浜岡原発の再稼働を望むものではございませんが、
国の政策をはじめ、こうしたさまざまな状況を踏まえますと、現段
階におきまして、森町が率先して脱原発の宣言をする状況下にはな
いと考えているところでございます。
一方、今月19日、作家大江健三郎氏が呼びかけた「さよなら原発
5万人集会」が東京 明治公園で開かれ、会場に入りきれないほどの
盛況で、6万人が参加し原発侜存社会からの脱却を訴えられました。
「このような活動の積み重ねが世論を動かす力になるのではないか
な」、ニュースを見て感じたところでございます。
今後につきましては、国・県及び周辺市の脱原発への取り組み状
況を注視しつつ、議会の皆さんともご相談を申し上げながら、森町
- 78 -
としての対忚を検討して参りたいと考えております。
次に、企業誘致に対するご質問にお答えを申し上げます。
議員からご発言がありましたように、3月 11日に発生しました東
日本大震災を受けて、各企業が地震や津波などに対する危機対策と
して、リスク分散への動きを強めてきており、津波被害のおそれが
ある沿岸部よりも、地盤が強固で地震や津波の被災リスクが小さい
と考えられる土地が注目をされるようになりました。
また、当町においては、来年度初夏に予定されている新東名の県
内供用開始により、飛躍的なアクセス向上が見込まれるため、これ
を活かした積極的な人や企業の誘致の絶好のタイミングでもござい
ます。
こうしたことから、町と致しましては、昨年度、第二次国土利用
計画森町計画を策定し、インター周辺地域について は、複合型都市
拠点形成ゾーンと位置付け、無秩序な開発を抑制しつつ、地域農業
や周辺の自然的環境と調和した計画的な基盤整備を促進し、住・農
・商・工の機能が複合的に備わった新たな都市拠点の形成を誘導し
ていくゾーンと考えております。
また、今年12月には、都市計画マスタープランを策定する予定で
あり、その中においてもインターチェンジ活用地域振興ゾーンと位
置づけがなされているところでございます。
そして、現在、建設課において地域住民と土地活用方策について、
インターチェンジ周辺まちづくり検討会を開催しており、今年度中
に具体的な計画を策定する予定となっております。
新東名の開通により、インター周辺については、いろいろな活性
化の可能性がございますが、現状を考えますと、規制の厳しい農用
地が多いのも事実でございます。町と致しましても、乱開発になら
ないように留意し、適正な土地利用のなかで、例えば、工業、流通
業の拠点や住宅地等として農地以外の活用等というように考えた場
合に課題になるのが、農振農用地の除外の問題でございます。現在、
将来の開発に備えて事前に政策的に除外することはできず、個別に
- 79 -
具体的な計画があってから申請手続きを進めて いくという状況であ
り、民間のスピードには対忚できないのが現状でございます。
今申し上げましたように、法的な課題はございますが、町としま
して、新東名の開通を視野に入れ、企業立地を取り巻くさまざまな
環境変化を踏まえた補助制度の見直しや、企業進出時及び進出後の
きめ細かなサポート、手続きの迅速化等々、行政として可能な範囲
での支援や後押しを検討していきたいと考えております。
こうした取り組みと合わせまして、企業進出可能用地の全面的な
洗い直し、すでに北戸綿工業団地は完売なので、工業専用地域や工
場適地、一団で未利用の町有地などを、このような調査を実施しま
して、そうした情報につきまして、ホームページ等を通じて積極的
に提供していくことも必要であると考えており、効果的な企業誘致
等に努めて参りたいと思っております。
以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。
議
長 (
1番議員 (
鈴 木
晃
君
)1番、鈴木托治君。
鈴 木 托 治
君
)近隣の市町村の首長としてはですね、非常
に難しい判断でありますし、町長の答弁は十分苦渋の判断だったろ
うと思います。しかしですね、非常に町長と所縁の深い湖西市の三
上市長は、はっきりと「原発は反対である」と「原発を廃止する」
というような先頭に立って、今一生懸命戦っているようなわけであ
ります。この国の方針もそうかもしれませんけど、国の方針を待つ
前に地元からそういう声を挙げるということは、非常に必要じゃな
いかなと、こんなふうに考えております。
福島原発の北東60キロのところに伊達市があります。この町は非
常に高い放射能が感知されたホットスポットになっております。森
町はですね、浜岡のちょうど同じ北東30キロの位置にあるというこ
とで、これはまさに地元そのものだと、私はこのように考えており
ます。それこそですね、地元といえば本当は御前崎かもしれません
けど、この森町も地元ということでですね、御前崎の声なき声ので
すね、代弁者として反対運動に立っていただきたいと、こんなふう
- 80 -
に思っております。
実はですね、今日、静岡新聞の、ちょっと小さくなってたもんで
見落とした方もおられると思うんですけど、牧之原の市議会はです
ね、浜岡原発永久停止をということで市議会で決議書を提案致しま
した。それこそ「福島第1の原発を受けて、 26日の最終本会議に浜
岡原発の永久停止を求める決議案を議員発議で提案することを市議
会全員協議会で決めた」と、今日の新聞に載っております。それこ
そ、また議長はですね、「近隣3市の議長に報告して、理解してい
ただきたい。市民の約6割は反対である」と、しかしこの市民じゃ
なくて、本当に日本人の8割がですね、尐々の不便はがまんしても
原発のない世の中、そういうものを目指しているというような調査
も出ております。
それこそですね、この原発は、それこそ「止める」、「冷やす」
あるいは「閉じこめる」というような幾重もの安全設計に成り立っ
た、「絶対に大丈夫」と いうことで宣伝されてきました。しかし福
島の原発は、まさにそれを、信用を潰しました。絶対にないという
ことは、想定外のことはいくらでもありえることですので、その点
を十分にご承知を願いたいと思います。
運動はですね、それこそ小さな運動から物事は始まるということ
があります。例えば、非常に大げさな、大きなことで言わせていた
だきますと、今年世界のアラブで起こった、チュニジアですか、あ
そこの暴動がエジプトに広がり、ムバラク大統領を潰し、またイエ
メン、バーレーン等に広がり、そしてついにはシリアのカダフィの
独裁政権まで倒し ました。しかしこのチュニジアの運動の発端は、
1人の青年の焼身自殺から始まり、そこから大きな運動に広がって、
この世界の民主化を進める大きな原動力になったんです。そういう
ことを考えたら、もう国や県やそういうものに委ねることなく、わ
れわれははっきりとして原発反対運動を進めていくということは、
私は必要じゃないかなと、こんなふうに考えております。
それこそ、この原子力を発明したアインシュタインでさえ、「原
- 81 -
子力は人類にとって絶対に使ってはいけない」と、こういうように
宣言しておる原子力であります。ましてですね、どうしよ うもない、
処理の方法がまったくないわけです。この原発は5万年ですね、50
年じゃない、5万年、空気中の大気の放射能と同じにするには5万
年かかると。そこで「他の国に持ってって埋めちゃう」とか、そん
なことも言われているようですけど、核処理ができないような原発
を、私は絶対に作るべきでないし、やっちゃいけないと、こんなふ
うに考えております。
放射能は究極の未完成技術だということも言われておりますので、
われわれはですね、われわれの子孫に、国債もそうなんですけど、
未来は、「自分たちが今、現状幸せならば後のものはどう でもいい」
というような、そういう考えじゃなくてですね、やっぱり良い、安
全な、こういうふうに子どもたちが健やかに育つような世の中を作
っていくのが、われわれ今生きる者の至情じゃないかなと思います。
そういうことで、今、私書きましたように、 1,000億円をかけた
防波堤だって、おそらく私は、国は絶対に浜岡原発は容認しないと
思います。これは私は浜岡が近いからエゴで言ってるんではなくて、
浜岡はどこよりも、地震が起きる1番可能性のある場所です。例え
ばここに地図っていうか説明がありますけど、1498年に大地震が起
こってから107年おいて、1605年にまた、慶長何年と書いてありま
すけど、M7.9の地震がありまして、そして、それから 102年おいて、
宝永に、102年にあって、また147年おいて、また地震がありました。
そして、それからまさに百何十年近く東海は地震の空白地区になっ
ております。
こんなにですね、確実に来るという、 87%、30年間の間に地震が
来るというように報じていられるところに原発を作る、私は原発容
認し、また再稼働する人間、その人の心理がわかりません。これは
本当に後代のために、どこのどの地区の原発よりも、私は「これは
危ないから停止していただきたい」と、このように思います。それ
こそ、農家の皆さんだって、誰だってもう、それこそ浜岡が原発の
- 82 -
事故を起こせば大変なことになるじゃないかなと私は考えておりま
す。
それとですね、原発は単なる震災っていうか、自然災害だけじゃ
なくて、テロ行為の標的にもなってるんですよね。それこそ、この
前の貿易センターを襲ったアルカイダっていうかビンラディンは、
10機の飛行機を乗っ取って、アメリカに、原発に突入するという考
えを持っていたそうです。だけどそれは、尐しの、ほんの良心があ
ったんでしょう。原発でな くて貿易センター2つ、あるいは国防総
省を狙ったと、そういうことで、私はこういう危険は、絶対これか
らあり得ると、どんどんどんどんこういう危険が増大していくじゃ
ないかと、私は思っております。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)托治議員に申し上げます。
質問の内容が、一般質問の通告とは尐しかけ離れておりますので、
尐し謹んでいただきたいと思います。
1番議員 (
鈴 木 托 治
君
)私はそうは思いませんけども、それならば
そういうことで、こういう運動をですね、運動というか、反原発の
意思表示を皆さんのなかで、皆さんが、町長がやれるかどうか、再
考する余地があるかどうか、お願いしたいと思います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)まず、托治議員のご質問を聞いておりまし
てですね、浜岡原発に反対しているのか、日本全体の原発に反対し
ようとしているのか、いずれに力点をおいているのかなという感じ
がするわけですけども、尐なくとも浜岡原発に関しては、先ほどの
答弁で「再稼働を望むものではございません」と、こう申し上げて
いますので、その点についてはご理解をいただきたく思います。
それから、例えば福島原発で伊達市がホットスポットで、森町が
浜岡原発に関してのホットスポットになるんではないのかという危
惧を持っているようでございますけども、福島原発の伊達市は、ま
さに年間の風向の風下にあるわけでございます。福島原発の例のホ
ットスポットを浜岡原発に例えるならば、まさに藤枝とか焼津とか、
- 83 -
あるいは伊豆の西海岸とか、そういうところがホットスポットに値
するんではないのかなと。先の議会でも、「森町は年間4%くらい
しか風下にはきていませんよ」ということですから、森町が浜岡原
発のホットスポットになるということについては、私は思ってはい
ません。しかし、最初に申し上げましたように、私も浜岡原発の再
稼働を望むものではないということについては、お伝えをしており
ます。
それから、アジア情勢、まさにチュニジア、リビア等々の政局の
問題もございました。これは、独裁政権下で住民が非常に圧政のな
かで虐げられてきた、そこが土台となって運動となったものでござ
いますので、それぞれの住民運動の土台となるという部分に ついて
は、いろいろ違うということがあるんではないのかなと。この原発
についても、先ほど申し上げましたように、大江健三郎さんが住民
運動として取り上げたこの動きは、まさに東京であれだけの人たち
が集まったというのが、福島原発の姿を見て、原発への危険性を皆
さんが感じたからこそ大きな運動になっていったんではないのかな
と、このように思うところでございますので、私は再質問に対して、
町長が1人先頭になって運動を展開していく気持ちはございません
けども、やはりいろいろな動きは注視をして、必要なときには議会
の皆さんともご相談を申し上げながら進めて参りたいと、このよう
に思っております。以上です。
議
長 (
1番議員 (
鈴 木
晃
君
)1番、鈴木托治君。
鈴 木 托 治
君
)そうすると、町長、私が原発反対と言った
のは、他の原発は安全なところにあるというわけじゃないですけど、
なにがなんでも、浜岡は活断層の上にあって、もう地震が来るのが
87%というところに作る、だから他の原発はですね、やっぱり他の
代替エネルギーを開発しながら、当然減らしていくべきだと思いま
すけど、尐なくとも浜岡原発だけは減らしたいと、こういうふうに
考えておるわけです。
それと、今、議長の方から関連がないようなことを言われました
- 84 -
けど、私は原発をなくそうと、そのためにそういう事件があるから
原発はなくそうということで、私は決して関連性がないということ
には思ってませんが、それは認識の違いで、そういうふうなことで
仕方ありません。
そして、また途中で止められるかもしれんけど、私はそれに関連
したもう1つ、原発のことですので、それに関連した質問をさせて
もらいますと、今年の夏はですね、それこそ原発の事故がありまし
て、電力事情がひっ迫して、それこそ天気予報じゃなくて電気予報
なる言葉が生まれたくらいですね、非常に大変な年でありました。
だけど、皆さんの献身的な節電への努力とか、あるいは自動車関係
が木・金に仕事を変えるとかして、この危機を乗り切ってきました。
しかし冬が来て、また夏が来たらまた同じように電力事情はひっ
迫すると思います。そこでですね、私は、それこそまた嫌われ者の
一言をまた申し上げますと、それこそ私は、何も皆さんがですね、
電力っていうか、照明なんか特に何にも関係ない、誰が何を言おう
が付けっぱなし。要するに惰性ですよ ね。そういうね、ことはね
議
長 (
鈴 木
晃
君
)托治議員、質問の内容が尐し通告とはずれ
ておりますので、慎んでいただきたく思います。
1番議員 (
鈴木
托治
君
)慎むというよりもね、私はね、それじゃこ
れだけ1つ言います。いろいろ批判したいですけど、今年の8月 31
日、私は掛川の市役所へ行ってきました。用事があって。それで、
入ったばっかり暗いなと思いました。それだけど、しばらくして「な
んだ、それほどない」と思いました。だけど森町 は、そういう掛川
みたいに全部電気を消して仕事をしてるのと、森町はまったく、課
によって違いますけど、窓際の電気1つだけ消すときもあります。
町長、この差は一体、森町と掛川の差はなんでしょうか。お答え願
えれば。お答えができなければ結構です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)節電事情についてですね、1つの事象をも
って比較するんではなくて、節電に対して全体的にどう取り組んで
- 85 -
きて、そして結果としてどれだけの節電をしたかということで、ま
さに良い節電をしたのか、悪い節電をしたのかを見ていただければ
と思いますけども、7月の節電率は掛川市と森町とどちらが優れて
いたか、これについてはぜひ数字の比較をしていただければと思い
ます。以上です。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)しばらく休憩します。
午後2時45分
~
鈴 木
)休憩前に引き続き、会議を再開します。
晃
君
午後2時55分
休憩
)
次に、8番、野口富彦君。
8番議員 (
野 口 富 彦
君
)8番、野口富彦でございます。先に通告を
致しました、職員の長期休暇者についてお伺いを致します。
現在、森町も行財政改革を進めているなかで職員数も削減され、
職員も仕事の量が大変だと聞いております。そのようななか、長期
休暇者がいると聞いておりますが、その現状と内容、そして今後の
対忚について町長に伺います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)野口議員の職員の長期休暇者についてのご
質問にお答えを申し上げます。
現在、当町におきまして、病気休暇期間の 90日を超えて病気休職
の処分を受けている職員は、平成23年9月時点で4名となっており
ます。4名のいずれも精神的疾患を理由とする休職でございますが、
うち3名は、現在復職に向け、職場におけるリハビリテーションを
行っているところでございます。
職員の休職者数の推移につきましては、平成 20年度では1名、21
年度では0名、22年度は2名となっており、このうち精神的疾患を
理由とする休職者数は、平成20年度ではゼロ、21年度でもゼロ、22
年度では2名となっており、精神的疾患を理由とする休職者が増加
をしております。
また、県内の近隣市町の状況につきましては、平成 22年度データ
によりますと、磐田市では 10名、掛川市では5名、袋井市では3名、
- 86 -
菊川市では5名、牧之原市では4名が精神的疾患などを理由として、
精神的疾患だけではございませんけども、などを理由として休職を
しているという結果が出ております。
当町及び県内の近隣市町における休職者数の状況からみましても、
心の病による長期休職者が増加する傾向にあるわけでございますが、
職員が意欲をもって職務に取り組むためには、心身ともに健康で、
その能力を十分発揮できるような環境を整えることが必要であり、
メンタルヘルス対策の効果的な推進は重要な課題であると認識をし
ております。
職員の心の病への対策としては、まず、心の健康に不安を抱える
職員本人や、その家族、あるいは職場の上司などが気軽に相談でき
る体制を整えることが何よりも大切であると思っております。
このため、昨年8月 11日には、医療職を除く全職員を対象に、メ
ンタルヘルス研修を実施したことに加え、管理監督者が職員の心の
病の兆候を早期に 気づき、適正に対処できるよう、本年6月7日に
は、休職者がいる職場の所属長を中心に、森町病院心療内科の医師
を講師とする研修会を実施したほか、本年8月9日には、管理職 30
名を対象に、外部講師を招き、メンタルヘルス・マネジメント研修
を実施するなど、心の健康の問題を抱える職員に対する職場での対
忚力を高めているところでございます。
次に、心の病などによる療養のため長期間職場を離れている職員
で、職場復帰が可能と考えられる程度に回復した者には、職場復帰
前に、元の職場へ一定期間継続して試験的に出勤することにより、
職場復帰に関する不安を緩和し、職場復帰を円滑に行う必要がござ
います。そのため、復職前には必ず「ならし勤務」を実施している
ところでございます。「ならし勤務」の実施に当たっては、主治医、
産業医や所属の職員と十分な連携を図り、本人の状況に合わせ仕事
の内容等を調整しながら、慎重に進めているところでございますし、
この「ならし勤務」が非常に効果的であると、このように思ってお
りますので、取り組んでいるところでございます。
- 87 -
また、復職後においても、産業医による継続的な助言など、再発
防止に向けた支援を行っていくこととしております。
今後とも、職員の働きやすい職場環境を作り、組織の活力を維持
していくためにも、心の病を抱えた職員のメンタルヘルス対策はも
とより、職員の心の健康管理に積極的に取り組んで参ります。
以上、申し上げまして答弁とさせていただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)続いて、3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)3番、西田でございます。私は2問質問を
致します。
1問目は、8月に起きました天竜船下り事故をどう見るかという
問題でございます。5名の方が亡くなられ、非常にお悔やみと哀悼
の意を尽くすわけでございますが、青天の霹靂とも言えるこの事故、
被害に遭われた家族の皆さんは、本当に信じられない状況だったと
思います。
そこでまず1点は、最終的には海事審判を待たなければならない
というふうに報道されていますが、今回の事故をどのように町長は
受け止めたか。
2つ目には、沿線にある観光施設との連携は、鉄道経営にはかか
せないとは思いますが、運営体に組み入れたことをどのようにみて
おられるでしょうか。
3つ目は、犠牲になられた方々への補償等はどのようにな るか。
天浜線の経営に尐なからず影響があるのか、ないのか。
4つ目は、船下り事業の今後に対する判断、これは県をはじめと
する出資自治体、役員の皆さんから含めた協議を待たなければなら
ないわけですが、報道によりますと、天竜観光協会は、天竜浜名湖
鉄道がそのまま経営を受け継いでほしいというような要望を出して
いるようですが、これを今、町長はどのように考えているのでしょ
うか。
2問目は、災害時における避難態勢の見直しが必要ではないかと
いう問題です。日本列島が災害列島のようになった今年のなかで、
- 88 -
この森町でも、昨日は本当に15号による被害が多数みられました。
本当にここ数十年なかったような災害になったわけですが、今の日
本の気象状況をみますと、集中豪雤というもの、また大震災という
状況がいつ起こるかわからないような状態になっていると思います。
1つ目は、集中豪雤による河川の氾濫、土砂崩れ、崖崩れに対す
る避難態勢、これはどのようなマニュアルになっているのか。
2つ目は、今回の豪雤で、これは 12号、和歌山の豪雤でございま
すが、大規模な山崩れも起きました。山が今、日本の山は、手が入
らなくて荒れている状況が起きているわけですが、そうい ったなか
から、このような大規模な土砂崩れになるというように考えられる
ところもございます。
この森町でもですね、三倉地区や天方地区、ある状況も、山が一
気に下ってくるような状況も考えなければいけないような。吉川地
区に参りましたときに、あるお婆さんが「私の家の前、この山をい
つも見ているけど、これが崩れてきたら、もう私の命はないね。ど
こに逃げたら良いかね」っていうような質問もされました。確かに
キャンプ場から南東ですか、南東を見ますとですね、本当に山が覆
い被さってきてます。これが崩れれば、あの地区はひとたまりもな
いなというふうに感じたところです。
さらに、同時にですね、平地においては地震災害時の避難場所と
なっているところ、比較的低いところ、例えば三倉小学校などです
が、それがそのまま豪雤とか山津波とかっていう場合に避難所とな
るのかどうか。そういうふうになっている町内会もあるわけですが、
これはちょっと、地域住民と行政との意識統一がどのようにされて
いるのか問題にならないのか。このことがちょっと心配されるわけ
ですが、このことについて町長にお伺いします。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長 、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)西田議員のご質問にお答えを申し上げたい
と思います。
はじめに、「天竜舟下り事故をどうみるか」についてでございま
- 89 -
す。ご答弁申し上げます前に、まず事故によりお亡くなりになりま
した5名の方々のご冥福をお祈り申し上げたいと思います。取締役
の1人として、また沿線市町の首長としても、大変心が痛む事故で
あったと考えており、先日9月19日には、現地の天竜川の河原に赴
き、取締役一同で献花を致したところでございます。
まず、1点目の今回の事故 をどう受けとめたかでございますが、
お亡くなりになりました尊い生命が失われたことを考えますと、非
常に痛ましい残念な事故であったと思います。
遠州天竜舟下り事業は、長い歴史のある観光事業の目玉でありま
すが、人の命を預かる事業における安全対策の重要性を痛感したと
ころでございます。
なお、詳細につきましては、現在、国等で事故原因を調査中でご
ざいますので、事故原因等に関することにつきましては、私も取締
役を兼ねておりますことから、この場での発言については控えさせ
ていただきたいと思います。
2点目の、舟下り事業を天 竜浜名湖鉄道の事業に組み入れたこと
をどのようにみるかでございますが、まずその経緯を振り返ります
と、昭和23年に二俣町観光協会、現在の天竜観光協会でございます
が、民間企業に業務委託をして開始したのが始まりでございます。
しかし、委託先の民間企業が撤退したため、旧天竜市の要請を受け、
赤字が生じた場合には損失を基金から補填するという条件のもと、
平成15年4月から天竜浜名湖鉄道が引き受けております。
舟下り事業を取り入れたことについては、さまざまなご意見があ
ろうかと思いますが、その当時、ほかに引受先もなく、遠州天竜 舟
下りの存続の必要性や鉄道事業の輸送人員増という波及効果などを
考慮した上での判断であったろうと考えております。
3点目の、犠牲者への補償及び天浜線の経営への影響でございま
すが、遺族への補償につきましては、「最大限の誠心誠意ある対忚
をする」ことが8月 25日に開催した臨時取締役会で決定をしており
ます。
- 90 -
また、今回の事故が天浜線の経営に与える影響につきましては、
保険に加入していることや、舟下り事業については、営業収益に占
める割合は低く、また、観光協会との委託契約上、損失を補填する
仕組みもあることから、中止そのものに伴う収益への影響はそれほ
ど大きくないと考えておりますが、こうした事故の波及的な影響が
どこまで天浜線本体の経営状況に及ぶかについては、まだ判断でき
かねる状況だと思っております。
4点目の、今後の舟下り事業についてでございますが、今年度の
事業の中止につきましては、臨時取締役会で決定をしております。
また、来年度以降につきましては、県や沿線市町での経営体制強
化検討会を設置して、そのなかで協議しており、事業再開につきま
しては、天浜線が実施する、しないに関わらず、安心・安全体制が
確立されない限りは再開すべきでないと考えているところでござい
ます。
次に、災害時避難体制の見直しについて申し上げます。
1点目の、集中豪雤による河川の氾濫、土砂崩れ、がけ崩れに対
する避難体制マニュアルについての質問でございますが、当町では
森町地域防災計画のなかで、「町は、気象情報・注意報・警報、降
水量、区域内の状況により、危険個所の警戒巡視及び地域住民に対
する避難準備の広報を実施するほか、避難の勧告又は指示及びその
他町長が必要と認める事項を実施する」となっております。これは、
気象庁及び県土木事務所から送られてくるデータや国や県の 持って
いるデータを確認するとともに、町内にある2カ所の雤量情報と1
カ所の河川水位情報、水防団からの町内 12カ所の河川水位情報、ま
た、住民からの道路冠水や河川情報など、総合的に判断して避難の
勧告等を実施することになっております。
なお、より具体的な避難体制マニュアルについては、現在策定中
でございます。
台風等の災害につきましては、 15号の台風については、私もイン
ターネットで県のサイポスレーダーと接続をしましてですね、10分
- 91 -
ごとに雤量の情報とか、それから森町管内でどれだけの雤量が降っ
ているのか、時間雤量はどれくらいなのか、累計雤量はどうなるの
か等々を勘案しながら、河川水位がどのように変わっていくか等々
についても、常に注視をしていてですね、今回の災害につきまして
も、雤は周辺と比べてそれほど降っていないなと。1時間後、2時
間後、3時間後等々の雤量の予測等々についても出ておりますので、
台風の通過とともに雤量も減尐していくということで、唯一怖いの
は風対策であろうと、このように予測をしたとこでございますけど
も、まさにそのようになったなということでございまして、こうい
う台風等の場合には、雤量情報が的確に得られることから、主な河
川についてはある程度予測ができるのかなと。ただ、小藪川等々、
小さな河川の水かさについては、急激に増水することがございます
ので、そこらについては、水防団からの通報等々、水防団の巡視の
状況等を頼りにしながら避難態勢について考えていきたいと、この
ように思っているところでございます。
2点目の「三倉・天方地区における特別な避難体制はとられるか」
についてでございますが、当町の山間部は、避難所までの移動が困
難な場合が想定されますので、特に孤立集落を想定した対策を実施
しております。今までも行政無線を三倉地区へ3台 、天方地区へ2
台配備し、ヘリコプターの離発着場所の選定などを実施してきまし
た。今年度は、整備体制を強化するため、衛星携帯電話の導入を三
倉地区・天方地区それぞれ1台づつ配備を計画しているところでご
ざいますので、現時点では特別な避難体制をとることについては考
えておりません。
3点目に移る前に、質問のなかで、三倉小学校が災害のときにど
うかという質問がございましたけども、三倉小学校が避難所に指定
しておりまして、例えば三倉小学校が水位が増水して、あの橋を渡
るのに危険だというような場合については、その代替施設として、
町が管理しております三倉総合センターがございますので、状況に
よっては小学校を避難所とするのではなくて、三倉総合センターを
- 92 -
その代替施設として活用するということもあろうかと、このように
思っております。
次に、3点目の「地震災害時の避難場所のなかには、比較的低い
場所が指定場所となっている町内会もあり、地域住民と行政との意
思統一をどのように行われているか」についてでございますが、町
が指定した広域の避難場所とは別に、比較的居住近くにある広場を
一時的な避難所として、各町内会のなかで決められた避難場所の指
定がございます 。この指定場所については、全町内会から町へ毎年
報告をいただいており、各町内会の役員さんが交代する時期に合わ
せて、毎年見直しまたは検討をお願いしているところでございます。
今後も町内会に対して、地震災害、水害、土砂災害などの種別を
考慮した避難場所や避難経路を心掛けていただけますよう、避難訓
練の実施はもとより、広報及び啓発を行い、意識統一を図って参り
たいと思っております。以上申し上げまして、私の答弁とさせてい
ただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)船下り事故の関連でございますが、まだま
だ今後解明をされる部分があり、また解明された時点でどのような
方向になるかというのが明らかになってくるとは思います。
しかるにですね、先ほども申しましたように、天竜観光協会にお
いては、北遠の1つの観光の目玉であり、どうしても存続をして欲
しいようなことも言われているという報道もされているなかで、仮
にですね、これを存続するとなれば、町長としますとどこまで安全
対策をとれば許されるのか。もちろんそういったノウハウを持 って
いる専門の者を雇いながらやるようにはなると考えるわけですが、
その辺はどのように思っておるでしょうか。
それから、ここにですね、2点目の災害時のことですが、災害予
防計画とか、地震防災忚急対策の、本当に分厚いマニュアルがある
わけですが、これをですね、理解するにはなかなか大変な物であり
ます。
- 93 -
またですね、このなかにある1つ、今問題になっている急傾斜地、
また山が大きく崩れる深層崩れの状況のなかで、「防災パトロール
を実施する」と、こう書いてございます。これを山崩れ、崖崩れの
災害を未然に防止するためにパトロール をするということが書いて
ございます。そしてその具体的な措置としては、「毎年6月1日か
ら15日に県が行う治山パトロール等に立ち会う。そしてそのときに
は、パトロールを行い早期発見と災害発生の未然防止を図る」と書
いてございますし、また、「危険個所の警戒巡視を、地域住民に対
する避難準備の広報を実施する」というように謳ってございますけ
ども、このパトロールというものが、森町全域でこの期間にパトロ
ールできるのか。また、そのパトロールした結果というものが、地
域住民と言ってしまいますと、三倉・天方地区の直接災害に関わる
住民ということになるわけですが、急峻な山、また川を、三倉川・
吉川を持っている森町としては、この町部の方も大災害・大豪雤に
なったときには影響をしてくるとは思うんですが、そのような周知
というものが実際されているのか。されているとすれば、どのよう
な方法で周知されているのか。この2点をお願い致します。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)まず、天竜船下りが、天竜観光協会等から
の要望もあることから、再開した場合にはどのような条件が整えば
再開するのかということについてでございますけども、今、天竜浜
名湖鉄道については、被害者の方と補償交渉中でございますので、
会社が今後どうなるかということについては、われわれ取締役も非
常に発言を慎んでいるところでございますので、仮の話はどうかと
いうことについては、答弁を控えさせていただきたいと思います。
いずれに致しましても、天竜観光協会等々からの要望があったと
しても、この経営態勢強化検討会で、今後どうあるべきかについて
も検討することになっておりますので、その検討会のなかで天竜観
光協会の存続を慮るのか、あるいは会社としてどうすべきかという
ことを考えるのか、そのなかで議論されるべき問題であろうかと思
- 94 -
っておりますので、ご理解いただきたくお願いします。
次に、今、再質問のなかで避難態勢マニュアルの分厚い物だとい
うふうにおっしゃったかと思いますけども、今、避難態勢マニュア
ルはまだできておりませんので、その内容についてのご質問をされ
たとしても、私は答えようがございませんのでご理解をいただきた
くお願いします。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)申し訳ございません。災害予防計画という
ものだと訂正をさせていただきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)災害予防計画については、担当の防災監ま
たは総務課長の方から答えさせていただきます。
議
長 (
防 災 監 (
鈴 木
晃
君
)防災監。
高 木 達 雄
君
)防災パトロール、県に立ち会って、6月1
日から15日、こうした期間であると。もう1つはそうした周知をど
のようにしているかということで、このパトロールについては、申
し訳ありません、今状況を把握しておりません。
ただ、2点目の周知活動ということにつきましては、今年は米倉
地区で米倉町内会長さんのご協力を得るなかで、消防団、それから
森町防災係、それから県の本課の災害担当、それから西部危機管理
局等々の関係者が出て、大人から子どもまで土砂災害が発生したと
いうことで、消防団による避難広報、そして避難所、これは米倉公
民館を設定したわけですが、こちらへの避難誘導等々、そしてなか
では、そうした急傾斜地のマップ、これは第3次計画というか、資
料の、県が発表したときに森町が全戸配付しているそのマップのな
かに、急傾斜地の表示はしてございます。米倉地区にはそうしたマ
ップを改めて提供して、公民館等に掲示をして周知をお願いしたと
ころであります。
そうしたことから、今後もこうした活動を毎年継続して行ってい
きたいと考えております。以上であります。
- 95 -
議
長 (
鈴 木
晃
君
)3問の質問は終わりましたけ ども、関連で
答弁漏れがあったら質問を許しますけども、関連について答弁漏れ
があったら。
3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)マニュアルはですね、これから作っていく
ということでございますが、本来でしたら防災計画もあり、また避
難計画もあるなかで、マニュアルがなかったというのは、ちょっと
手落ちかなと感じるわけでございますが、今、防災監から答弁があ
ったように、治山、山の関係で、1番森町は、特に山を抱える、ま
た急傾斜また山林もですね、先ほども申しましたように山の手入れ
がなかなか行き届いていない状況になっているなかで、和歌山のよ
うな状況が起こりうるということを私は考えるわけで、昨日もです
ね、15号で、規模は尐ないわけですが、大久保のトンネルの手前で
崩れました。立木も十何本道路に出てきてるわけですが、こういっ
た崩れ方が見ますと、だいぶ深いところから崩れてきていますので、
そういったことが、三倉・天方地区でも起こりうるんではないかと
いうふうに考えるなかで、避難計画、避難マニュアル、そういった
ものが綿密な物ができなければならないというふうに考えるわけで
すが、もう1度ですね、こういった、せっかくある災害予防計画や
避難計画というものを熟知しながらですね、そういった避難マニュ
アルを作るべきだと考えますが、今一度答弁願います。
議
長 (
防 災 監 (
鈴 木
晃
君
)防災監。
高 木 達 雄
君
)おっしゃるとおり、第4次被害想定、県が
近々に発表されるかと思います。その折りには原子力対策編につい
ても大きな変更があり得るかと思われますので、それも含めて避難
態勢等々、周知活動については全力を挙げてやっていきたいと、そ
んなふうに考えております。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)次に、5番、亀澤進君。
5番議員 (
亀 澤
進
君
)5番、亀澤進。私は森ほたるを象徴とした
ふれあいのまちづくりについて、町長にご質問致します。
- 96 -
大きな災害からの教訓で必ず取り上げられることが、絆やコミュ
ニティです。その基となるのが日常のふれあいにあると思います。
第8次森町総合計画では、施策の基本方向として「みんななっか
でぬくといまち」が1番目に掲げられています。これは、他の4つ
の基本方向全てを網羅する、ふれあいに等しい理念であると考えま
す。
森町の風物詩になりつつある「森ほたる」も趣旨はふれあいであ
り、あえて森ほたるの説明はしませんが、今年で5年目を飾り、内
外で広く認知されてきて、一部から高い評価も受けています。
まちづくりの戦略として重要なことは、官民が一体となって、み
んなが同じ方向を向くことであると思います。その指針となるもの
が理念であり、かつ全てに結びつくものでなければならないのでは
ないのでしょうか。まさしくふれあいはそれに等しいと思います。
そこで提案ですが、森町の 基本方向をふれあいに集約し、その象
徴を森ほたるにしたらどうだろうかと思います。森ほたるを置いて
いただくことで、「私はふれあいを大切にしています」ということ
を表現することになります。また、森ほたるの期間をふれあい集中
期間とし、各種団体等によるふれあい事業を実施要請していったら
どうだろうかと考えます。
こうした取り組みは、ふれあいを大切にするという考えをより一
層増幅させ、森町らしさをさらに引き出し、森町をより良い方向に
導けるものと考えますが、いかがでしょうか。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)亀澤議員からの、森ほたるを象徴としたふ
れあいのまちづくりについてのご質問に、答弁を申し上げたいと思
います。
議員からご発言がありましたように、災害時において何よりも重
要となるのは、絆やコミュニティであり、その基礎となるものは地
域住民とのつながり、ふれあいであります。特に、中山間地を抱え
る人口2万人弱の当町においては、まだまだそういったつながりが
- 97 -
残っている地域でもあり、今後とも大切なことであると考えており
ます。
そういったなか、森ほたるの会の活動につきましては、町・地域
振興、地域活性化に大変貢献をしていただいていることに感謝を申
し上げたいと思います。
特に夏の風物詩として定着し、古い町並をあんどんの灯火が照ら
す様子は、昭和の時代にタイムスリップしたかのような、家族、隣
近所、地域との人のふれあい、心のふれあいを思い起こさせてくれ
るような、そんな気分に浸ることのできる瞬間でもあります。
また、森ほたるは豊田市足助町の「たんころりん」をヒントに実
施したものと聞き及んでおりますが、足助町では「たんころりん 」
にあわせ、足助川万灯まつり、灯ろう流し、あかりの競演、まちか
どの演奏会など、多彩なイベントが開催され、町並み散策や食べ歩
きで市外から大勢の皆さんが来訪されるようでございます。
観光の視点からすれば、森ほたるの灯る町中の情景はとても風情
があり、ミニ演奏会に加え、それぞれの地域・商店街が飲食販売な
ど相乗効果のあるイベントを実施すれば、さらに盛り上がることと
考えます。
こうしたなか、町においても、森ほたるを町内外にPRし、森町
らしさを発信していくことは大変効果のあることだと認識をしてお
ります。
現在、森ほたるの活動につきましては、町として協働のまちづく
り推進事業として位置づけ、予算の範囲内で補助金を交付しており
ます。森ほたるの会の皆さま方の活動が先駆的となり、他の団体に
も公共施設の美化活動や地域活性化などに取り組んでおり、徐々に
ではございますが、協働の輪が広がっているのが現状でございます。
こうしたなか、ふれあいの象徴としての森ほたるの設置や各種団
体へのふれあい集中期間の設定の要請なども一案ではありますが、
こういった取り組みは、町民の自由な発想や自主的な行動がまず大
切であります。また、各種団体は、それ ぞれの事情やスケジュール
- 98 -
のもとで、忙しいなかさまざまな取り組みを進められておられます。
こうしたことを踏まえますと、町民や各種団体の方々が、森ほた
るの活動を参考にされたり、森ほたるの会の呼びかけに忚じ、それ
ぞれのご判断でそういった活動に取り組まれることが望ましい方向
だと考えております。
それが一つの輪となって、森ほたるの存在価値が一層高まること
を期待をするものです。
いずれに致しましても、町としましては、今後も協働やふれあい
の輪が広がっていくよう、情報の提供、さまざまな環境整備に努め
ていきたいと考えて おり、効果のある事業につきましては、引き続
き支援をしていきたいと考えております。以上で答弁とさせていた
だきます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)5番、亀澤進君。
5番議員 (
亀 澤
進
君
)いろいろご理解をしていただいているよう
ですけど、答弁のなかで「町民の自由な発想や自主的な行動が大事
であり、それぞれの判断で取り組まれる方が良いのではないか」と、
そのようなことをお話ありましたけど、現実、有志がこうしたまち
づくりを進めていくなかでは、まず限界がございまして、そこに同
調していただける町民の皆さん、これというのがだいたい3つくら
いに分かれまして、「行政側からいろいろな紹介、お話があると動
いていただける方」、そして「有志の働きかけによって動いていた
だける方」、「どちらの働きかけにも動いていただけない方」と、
そのように分かれるのかなと。今までは有志の取り組みということ
で、もちろん町から協働のまちづくり事業の補助金を受けてやらせ
ていただいておりますけど、しかしながら、まだもう尐し広く認知
させていきたいなというなかにあっては、行政側の補助金の協力で
はなく、例えば民生委員さんであったりとか、また社会教育委員さ
んかな、またその町内会、そういった人たちへの働きかけっていう
のも行政側からしていただけると、さらに効果的にこの取り組みが
広がっていくのかなと思います。
- 99 -
これがうまくいけば、もちろん外部へも、外部から来た方もそこ
で楽しんでいただけたり、そういうふれあいをしていただけると、
そういうことにもつながっていくわけだと思います。
そして、今、私がもう1つ考えているのは、これをできたら、森
町ふれあいのまちづくり条例といいますか、そういったものを条例
として、基本条例として、前回安心安全条例というものができたわ
けですけど、そういったふれあい条例というものを今考えておりま
して、そういったものがセットになれば、本当に森町が一体となっ
て、ふれあいをもっていろんな事業を進めていくと。ふれあいをも
って、この「ええら森町」をやっていく。何かをやるについても、
ふれあいをもって何かをするという、そういったものが頭に付くこ
とで、みんながこう一体となってやっていけるのではないかと思っ
ておりますので、町長、今一度、もう尐し協力的と言いますか、町
民に働きかけのできる、していただけるような ご答弁をお願いした
いと思います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)今の、森ほたるの行政が紹介をしていただ
ければ、さらに活動が活発になるということで、いかがかというこ
とでございますけども、ちょうど同じような事例で、軽トラック市
をやられてですね、非常に効果が上がっていると。行政で軽トラッ
ク市を主導してやったらどうかという質問を受けたときに、「行政
が先頭に立ってやるのはいかがか」ということで、「 商工会の皆さ
んが主体となってやっておられるケースが多いようですよ」という
ことで答弁を申し上げたかと思いますけども、それが実を結んで、
商工会が主体となってですね、月1回行うようになって、森町も「軽
っトラ市」が行われたと。行政としては、それを支えるべく遠江森
の駅の土地については、無料でお貸しをし、忚援をさせていただい
ているわけでございますけども、やはりこのような類の活動につい
ては、全面に行政が出るんではなくて、運動される方が全面に出て、
その後において行政がお支えし、支援をするということが、やはり
- 100 -
まちづくりを進め る上で良いことではないのかなと、このように思
っているところでございます。
あるときに、行政というのは給料を貰って動いている。ですから、
行政が言うことについては、「おまえら仕事でやるんでしょ」と取
られてしまう。ところが、ボランティアの方々が無料で動いていく
ことについては、そのボランティアの方の声をかけられたときには、
「ボランティアがやっているんだから、われわれもボランティアで
一緒に支えていかなくてはいけないね」と、こういう雰囲気ができ
るということも聞いた記憶がございます。
まさに、ふれあいのまちと、ぬくと いまちというのは、ボランテ
ィアとボランティアを行う側、行われる側、同じようにボランティ
アをする団体が、お互いに協力し合ってその輪を広めていくという
ことが、大事ではないのかなと、このように思っておりますので、
消極的と取られるかもしれませんけども、ご理解をいただければあ
りがたく思うところでございます。以上でございます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)5番、亀澤進君。
5番議員 (
亀 澤
進
君
)わかりましたというか、行政はお金を貰っ
て仕事としてやっていると、またボランティアと違うと、そういう
見方をされる方もあります。私たちは決してそういう考えを持って
おらず、ぜひ仕事のなかでも、また仕事以外のなかでも、まったく
そういう差別なくお話に加わって、議論し合い、そして一緒にやっ
ていけることを理想としておりますが、なかなかそれがやりにくい
ということなのかなと思いますので、今後、むろん行政側にいろい
ろな協力と申しますか、「こうしていただきたい」とか、いろいろ
なお話を持っていくなかでは、ぜひとも、皆さんお話を聞いていた
だいて、その部分においては消極的ではなく、積極的にご協力をい
ただけるように思いますけど、最後そこの部分についてお願いしま
す。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)活動を進めるなかでですね、民間団体とし
- 101 -
ての繋がりがなくて、こういう団体の協力を得られるとより事業が
進むなと思われたときに、その行政側に仲立ちをしてくれないかな
というときには、行政も積極的に協力をして参りたい。ですから、
民間団体の活動についても、役場のなかでは、そこと繋がり がある
各課がございますから、その繋がりのある課を通じて、「今こうい
うグループが、森ほたるでこういうことをやっていますよ。皆さん
方の活動と関係がございますので、ぜひよろしければ、ご協力をい
ただければありがたいですね」というふうに、個々具体的な問題で、
行政にこういうことをお願いできないかなというときには、行政と
しても協力して参りたいと思いますので、一般論としてはそのよう
なお答えになろうかと思いますけども、具体的な問題に関しては、
協力をさせていただきたいと思います。以上です。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)しばらく休憩します。
午後3時48分
~
鈴 木
)休憩前に引き続き、会議を開きます。
晃
君
午後3時50分
休憩
)
続いて、9番、片岡健君。
9番議員 (
片 岡
健
君
)9番、片岡健でございます。私は先に通告
致しました2点について、町長に伺います。
第1に、森林環境の問題でありますけれども、森林・林業の問題
につきましては、今までも各議員からその重要性について質問をさ
れておりますけれども、森林の持つ多面的な機能については、全国
民が理解するところでございます。しかしながら、近年は輸入材の
増加や新建材の多様化により、内需材の消費が減尐し、それととも
に材価の低迷も止まらず、林業経営に関しては、長い間採算の取れ
ない状況が続いております。このような状況から、山に入って手入
れをしても生活していけず、どうしても荒廃したり、密植されたも
のの山林が目立つようになって参りました。
戦後の建築ブームで木材景気の良き時代に、植林の奨励により拡
大造林を進めてきたツケが現在に回ってきているということも言え
るのではないかと思います。
- 102 -
さて、それでは、森林環境を良くするためには、何が1番大切か
考えたとき、私は第1に適正な間伐をすることが、1番重要ではな
いかと思っております。適正な間伐を行うことにより、光合成が活
発になり、下草が茂り、それとともに立木の根も張り、成長も促進
し、保水力も高まります。間伐をおろそかにすれば、下草が茂らず、
地肌が露出し、保水能力も下がり、土砂災害の危険も大きくなりま
す。適正な森林整備を行うことにより、二酸化炭素の吸収も良くな
り、きれいな酸素を供給することもできるようになり、また、保水
能力が高まることにより浄化されたきれいな水が供給され、飲料水、
農業用水等として有効利用が、より高まることになります。
近年は、全国的にも森林の果たす割合が、いかに大切であるかと
いうことで、森林の整備、特に間伐の重要性に理解を示し、全国の
地方公共団体においても、間伐に対し助成をしたり、県においても
森の力再生事業のなかで森林整備が行われておりますが、山に入っ
てみますと、まだまだ間伐が必要な山林が見受けられます。また、
小規模な土砂崩れ箇所もいくつか見受けられます。
町においても、都市計画マスタープラン、国土利用計画 第二次森
町計画のなかでも、理想とはいえ大変立派な文言が示されておりま
すが、この問題は森町に限らず、太田川流域に与える影響も大きい
ものがあると思いますので、特に民有林の間伐に対する助成を今一
度見直す必要があるのではないかと思いますが、伺います。
次に、2点目の質問は、公民館整備事業補助金の交付金額に対す
る質問ですが、その補助金交付要綱のなかで「補助対象事業は公民
館の新築、増改築、移築及び修繕に要する経費で、土地購入費は含
まれない」となっており、「事業費においては、 300万円を超える
ものに限る」となっております。
この問題を取り上げましたのは、現在は北部の一部を除き、ほと
んどの町内会で公民館を有しておりますが、特に中山間地域である
三倉・天方地域においては、20戸以下を含め、ほとんどの町内会が
60戸以内でございます。このようなことから、修繕費等が尐額であ
- 103 -
れば補助金は出ず、 300万円を超える場合においては、3分の1の
補助金が出ますので、いずれにしましても、1戸当たりの、3分の
1の補助金が出ますけれども、いずれにしましても、1戸当たりの
負担が大きくなり、大変になります。
近年は、特に中山間地域での高齢化が進み、年 金収入に頼る人た
ちが増えてきております。このようなことから、尐しの出費でも大
きな負担となりますので、現在の公民館補助要綱による「補助対象
事業の事業費が300万円を超えるものに限る」の下限の額を下げる
必要があると思いますが、伺います。
また、同時に公民館は災害時の指定避難場所になっているところ
が多数ありますけれども、耐震設備が整っていない公民館も多数あ
ると思われます。今後、地域住民が災害時の避難場所として使用す
る場合、安全な場所であることが1番大切になって参ります。この
ようなことから、公民館の耐震事業にも町の補助対象とするべきだ
と思いますが、合わせて伺います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)片岡議員のご質問にお答えを申し上げたい
と思います。
はじめに、森林環境についてのご質問でございますが、議員ご承
知のように、古来より日本は木の文化と言われ、森林を守りながら
上手に利用し、木の知恵や技術を育んで参りました。現在でも国土
の7割を誇る森林率を維持しております。
戦後、荒廃した国土復興と急増し た木材需要に忚えるため、昭和
30年代には、盛んに木材生産が行われるとともに、成長が早く利用
価値の高い針葉樹の造林や木材の輸入自由化等の対策が進められま
した。
しかし、国産材の価格は低迷を続け、昭和 50年代の半ば以降、そ
れまで森林整備を支えてきた林業が、採算性の悪化等により停滞す
ると、十分な整備が行われず、間伐などの手入れが不足した森林が
見られるようになり、森林の荒廃から水源かん養や災害防止などと
- 104 -
いった、かけがえのない「森の力」が失われてきております。
議員ご指摘の、森林の持つさまざまな多面的機能は、大き く分け
ると、木材やキノコなどの林産物を供給する経済的機能と、自然環
境の保全や災害の防止などの公益的機能に分けられます。特に公益
的機能の恩恵は、国民全体が享受しているものですが、こうした機
能を将来にわたって持続的に発揮させていくために、天然林であっ
ても人工林であっても、それが良好な状態に保たれることが必要で
ございます。
ご質問の「森林の環境を良くするためには何がいちばん大切であ
るか」でございますが、人工林は植栽から伐採まで非常に長い年月
を要しますが、その間、樹木の成長にあわせて適期に手入れを行っ
ていく間伐の作業が必要であることについては、議員とまったく同
感でございます。適切な間伐は、利用価値の高い材木を育成するだ
けではなく、林内に適度な空間が生じて太陽の光が差し込み、下草
や低木類が生え、地表面を覆うことになり、植栽木と相まって土壌
の流出を防ぐとともに、豊かな森林土壌を育み、水源かん養機能の
公益的機能を高度に発揮致します。特に下草の生えたところと下草
が生えずに土壌が露出しているところについては、この土壌の流出
については、15倍程度の差があるとも言われておりまして、山の管
理について、下草が生えるような山林を育てる ことが大変重要であ
ると、このようにも思っているところでございます。
また、間伐により元気な森林を育成するには、二酸化炭素の吸収
源としての機能を高め、地球温暖化防止に貢献したり、大気の浄化
や安らぎや憩いの場の提供など、都市住民の生活にも深く関わりま
す。
しかしながら、森林の多くが私有財産であることから、間伐等を
始めとする森林整備の実施は、森林所有者の意欲、意思に委ねられ
ており、補助金などの援助があるものの、採算の合わない所では整
備が進まない傾向があり、間伐の遅れが原因で下層植生の衰退した
不健康な人工林が増 え、公益的機能の低下が懸念されております。
- 105 -
幸いにも、森林所有者に負担を掛けない間伐事業が増えてきてお
ります。今まで実施してきた林齢 11年から35年生対象の国庫補助事
業流域育成林整備事業、林齢36から50年対象の県単しずおか林業再
生プロジェクト推進事業、町有林対象の森林整備加速化・林業再生
事業、三倉地区保安林対象で、県が直接事業を実施する奥地保安林
保全緊急対策事業、そして森の力再生事業の5本に加え、本年度よ
り、森林組合が実施する、民有林を対象とした森林整備加速化・林
業再生事業の間伐が始まりました。これは所 有者負担がございませ
ん。
22年度は町内で116ヘクタールの間伐を実施しましたが、今年度
は200ヘクタール程度実施できるものと考えております。
なお、全国的な動きとして、山村をかかえる市町村が全国森林環
境税創設促進連盟を結成し、森林の公益的機能の持続的な発揮、そ
のための森林・林業・山村対策の抜本的な強化が図られるための、
二酸化炭素排出源を課税対象とする新たな税源対策として全国森林
環境税を創設し、国民的支援の仕組みを構築するよう、国に対し要
請活動を実施しているところでございまして、私も静岡県の代表理
事として、この全国森林環境税創設に取り組んでいるところでござ
います。
今後、町と致しましても、荒廃した森林整備について、これらの
事業を取り組まれるよう積極的にPRに努めて参りますとともに、
荒廃した森林を再生し、森の恵みを次世代に継承すべく、積極的に
支援して参りたいと、このように考えております。
次に、公民館等の整備費補助金交付金額の下限の引き下げについ
て申し上げます。
町内会公民館の整備に対する補助金につきましては、コミュニテ
ィ活動の拠点となる地区集会所、いわゆる町内会公民館の整備を行
う町内会に対して助成し、コミュニティづくりの推進並びに社会教
育の充実及び向上を図るため、森町町内会公民館整備補助金交付要
綱に基づき、補助を行って参りました。
- 106 -
現行制度における補助金額については、新築、増改築、移築又は
取得の場合には、補助対象経費の2分の1以内の額で、静岡県の補
助金と合わせて850万円を限度とし、修繕又は部分改築の場合には、
補助対象経費の3分の1以内の額で、240万円を限度としておりま
す。いずれも対象事業は、事業費が300万円を超えるものに限るこ
とを条件としております。
ただ今、議員からご指摘がありましたように 、小規模な町内会で
は、軽微な修繕及び部分改築で、全体事菓費が尐額であっても、現
行制度の補助対象事業費300万円に満たない場合は、1世帯当たり
の負担額に致しますと、多額になると考えます。
また、町内会の規模にかかわらず、現行の補助制度で整備した施
設であっても、トイレや水回りの改修や軽微なリフォーム等への対
忚も必要と考えられますので、現行300万円の対象事業費を、議員
ご提案の200万円程度に引き下げることも必要かと考えております。
次に、耐震補強に関する補助についてのご質問でございますが、
町内会で設置してい る公民館は全部で70施設ありまして、そのうち
56年5月以前に建築されたもので、耐震補強工事を行っていないと
考えられる施設は、現在把握しているところでは21施設あると認識
をしております。そのなかには、新基準に照らし耐震診断を行った
場合には、耐震性が不十分とされるものが多数あると考えられます。
公民館は、町内会による自主防災活動の拠点であり、多くの町内会
で避難所としているため、町内会が小規模であったり、建築敶地の
問題があったり、さまざまな諸事情により改築することが困難な施
設があると思われまして、そうした施設では既存の建築物の耐震化
を推進していくことが必要であると考えております。
現在、県の補助制度では、修繕や耐震補強を対象としているもの
がございませんので、公民館の耐震補強について助成する場合は、
町独自の制度の構築が必要かと考えております。
そこで、町と致しましては、現在、一般家庭を対象に行っている
木造住宅耐震補強助成事業における、耐震診断を含む耐震補強計画
- 107 -
策定に対して9万6千円と、高齢者のいる世帯に対して80万円を上
限に耐震補強工事に要する経費の全額を補助する制度を参考に、公
民館の耐震補強に対する補助制度を新た に作って参りたいと考えて
おります。耐震診断に関しては、非木造住宅や建築物を対象とした
耐震診断に対して国・県の助成制度がありますので、これらも適用
できるよう検討した上で、一般的な修繕に対する補助金と合わせて
交付していきたいと考えております。
また、東日本大震災の被害状況を鑑み、早急に制度の構築をし、
でき得れば来年1月1日から施行できるよう、今から準備を進めて、
必要な箇所があれば 12月補正で対忚して参りたいと、このように考
えております。以上、申し上げて答弁と致します。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)9番、片岡健君。
9番議員 (
片 岡
健
君
)ありがとうございました。
2番目の質問につきましては、大変積極的に取り組んでいただけ
るということで、ありがたいことだと思っております。
1問目の間伐に対してですけども、これは町有林に対しては、私
も町有林管理委員になっておりますけども、毎年間伐が行われてお
りまして、視察に行ってきます。ただし、保安林、あるいは保安林
を除いた民有林に対しましては、それぞれ今もお話がありましたよ
うに、助成が行われているということですけれども、決算認定、あ
るいは今年の予算案を見ましてもですね、間伐そのものに対する予
算があまり多く見られません。町有林につきましては、全体の面積
からいけば、ほとんど数パーセントですけれども、毎年いくらかの
間伐が行われております。詳しいことは森林組合に聞けばわかるか
もわかりませんけれども、この場合ですね、保安林の間伐につきま
しては、行政の方、町の方へ国の方から来るのか。それとも直接森
林組合の方に行ってしまうのか。その辺も、「そんなこと知らんの
か」と言われるとあれですけども、一忚お聞きしておいた方が 良い
と思いますので、お聞きします。
それからもう1点はですね、森の力再生事業における森町への今
- 108 -
までの配分はどうか。それと、補助の基準はあるのか。
もう1つは、先の問題になりますけれども、ちょっと落としてし
まいましたけれども、町としてですね、保安林であっても民有林で
あっても、間伐に対して、作業道とか林道は予算のなかにはかなり
載っていますけども、間伐そのものに対して、尐しでも助成する気
持ちがあるかどうか。その辺を伺います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)補助金のルート等々については、担当課長
の方から答えさせていただきたいと思いますし、また補助金の森の
力再生事業については、基本的には対象となれば全額、県の森の力
のお金の方から交付がされるかと、このように私は認識をしており
ます。
町として保安林、あるいは民有林に単独で助成する考え方はって
いうことでございますけども、保安林については、全額国の補助金
で賄うことになっておりますので、その上に町が補助増しする必要
はないのかなと、このように思います。
また、県の事業、国の事業においては、林性によって補助率が違
ってきてですね、生産材にならないような、このような林性につい
ては、非常に補助率が高くて、そしてすでに間伐を終えた林性の、
年齢の高いものについては、徐々に補助率が低くなっている制度に
なっております。ただ、町の付け増しについても、私が町長になっ
て以来、林業の部分では、そういう所有者負担の部分について町が
助成をして、補助をし、国の制度、県の制度と合わせて町の助成、
そして本人の負担、トータルとして本人の負担が尐なくなるように
取り組んできたところでございまして、すでに町としての助成は行
っているところでございます。ただ、この本人負担の一部ある部分
について、なかなか今、林業がこのような情勢でございますので、
その民有林の所有者が「お金を出すなら間伐する気にならない」と
いうことで、間伐が行われない部分がございますけども、これは1
つの制度上として、すでに間伐の必要のないところについて、国・
- 109 -
県・町がある程度自己負担をいただくというのもやむを得ないこと
なのかなと、このようにも思っているところでございます。
なお、答弁漏れ、また尐し細かい問題でございましたので、私の
答弁が間違っているところについては、産業課長の方から答弁をさ
せますので、よろしくお願いします。
議
長 (
産業課長 (
鈴 木
晃
君
)産業課長。
増田多喜男
君
)産業課長です。町の間伐面積でありますが、
22年度につきましては、すべて合わせまして 116.76ヘクタールとい
うふうになっております。ただ、町を通しての事業が流域育成林整
備事業、これが10ヘクタール、それから静岡林業再生プロジェクト
推進事業、これが5ヘクタール、それから森林整備加速化林業再生
事業、町有林の間伐ですが、これが5.73ヘクタールということで、
48ヘクタールほどになっております。ですから、事業としては、町
として出てくるのはこれだけの面積であります。
これ以外に、先ほどご質問にありました流域保安林保全緊急対策
事業、治山事業としてやっているものでありますが、県が事業主体
としてやっておりまして、これが63.79ヘクタールあります。それ
から、森の力再生事業、これもですね 、町を通らないわけですが、
32.24ヘクタールということであります。今言ったものを合わせま
して116ヘクタールというふうなことになります。
それから、本年度に、今町有林でやっております森林整備加速化
林業再生事業というのがあるわけですが、これが今年の1月に制度
変更、改正になりまして、新たに民有林もできるというふうに変更
になっております。それに合わせまして、今年度森林組合の方で三
倉・天方地区を対象と致しまして、75ヘクタールほどやりたいとい
うことで聞いております。ですから、今年度については、一忚予定
でありますが、216ヘクタールほど、200ヘクタール程度はまたやれ
るのではないかなというふうに考えているところであります。以上
です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)9番、片岡健君。
- 110 -
9番議員 (
片 岡
健
君
)確認をしておきたいわけですけれども、課
長の答弁ですとね、通らずに行くということは、県・国から直接森
林組合に委託をされるのかどうかということと、町の予算を見ます
とね、林業費としてかなり、6,000万円余付いておりますけれども、
林道の、あるいは作業道の開設は国・県の補助と合わせて付いてお
りますけども、間伐については町単独としては付けてない。町長は
今「保安林は付けない」と、「付ける必要はないじゃないか」とお
っしゃいましたけれども、先に言いましたように、大変、今遅れて
いると、それがいろんな面で災害等、あるいは水の問題等につなが
ってくるというようなことからですね、他市町がどのように単独で
出しているか、その辺は存じませんけれども、いま尐し間伐そのも
のに対しても予算をつけたらどうかなと、付けていただいたらどう
かなと考えますけど、今一度ご答弁をお願いします 。
議
長 (
産業課長 (
鈴 木
晃
君
)産業課長。
増田多喜男
君
)1点申し訳ありません。先ほど、町を通る
間伐面積48と言いましたが、申し訳ありません。 20.73ということ
で訂正させていただきます。
それから、奥地保安林保全緊急対策事業につきましては、町を通
ってないわけですが、県が事業主体になっております。そして、三
倉地域が対象でありますので、保安林を対象として実施していると
いうことで、これが 63ヘクタールほどあるというこ とであります。
これは所有者負担はありません。
それから、森の力再生事業につきましては、これは県の予算にな
るわけですが、事業主体は森林組合、森林組合が事業主体として事
業を実施しております。これも所有者負担はありません。
先ほど言いました、今年新たにできたものでありますが、森林整
備加速化林業再生事業の民有林につきましても、10割ということで、
まったく地元というか所有者の負担はないということであります。
以上です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)これで一般質問を終わります。
- 111 -
日程第24、議員派遣についてを議題とします。
議員派遣については、お手元に配付のとおり議員を派遣したいと
思います。
お諮りします。
議員派遣については、これを決定することに、ご異議ありません
か。
(「異議なし」と言う者多数
議
長 (
鈴 木
晃
君
)
)「異議なし」と認めます。
したがって、議員派遣については、お手元に配付のとおり決定し
ました。
日程第25、第一常任委員会の閉会中の継続調査についてを議題と
します。
第一常任委員会委員長から、森町議会会議規 則第75条の規定によ
って、お手元に配布のとおり、閉会中の継続調査の申し出がありま
す。
お諮りします。
委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに、ご異
議ありませんか。
(「異議なし」という者多数
議
長 (
鈴 木
晃
君
)
)「異議なし」と認めます。
したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とす
ることに決定しました。
日程第26、第二常任委員会の閉会中の継続調査についてを議題と
します。
第二常任委員会委員長から、森町議会会議規則第 75条の規定によ
って、お手元に配布のとおり、閉会中の継続調査の申し出がありま
す。
お諮りします。
委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに、ご
異議ありませんか。
- 112 -
(「異議なし」という者多数
議
長 (
鈴 木
晃
君
)
)「異議なし」と認めます。
したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とす
ることに決定しました。
日程第27、議会運営委員会の閉会中の所掌事務調査についてを議
題とします。
議会運営委員会委員長から、森町議会会議規則第 75条の規定によ
って、お手元に配布のとおり「次期議会の会期、日程等議会運営に
関する事項等」について、閉会中の継続調査の申し出があります。
お諮りします。
委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに、ご
異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者多数
議
長 (
鈴 木
晃
君
)
)「異議なし」と認めます。
したがって、委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とす
ることに決定しました。
しばらく休憩します。
(
議
長 (
午後4時21分
~
鈴 木
)休憩前に引き続き会議を開きます。
晃
君
午後4時30分
休憩
)
お諮り致します。
ただ今、町長から議案第 64号が提出されました。
これを日程に追加し、追加日程第1として、議題にしたいと思い
ます。
ご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者多数
議
長 (
鈴 木
晃
君
)
)「異議なし」と認めます。
議案第64号を日程に追加し、追加日程第1として、議題とするこ
とに決定しました。
追加日程第1、議案第 64号「平成23年度森町一般会計補正予算(第
6号)」を議題とします。
- 113 -
職員に議案を朗読させます。
(
議
長 (
職
員
鈴 木
朗
晃
読
)
君
)本案について提案理由の説明を求めます。
町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)ただ今上程されました、議案第 64号「平成
23年度森町一般会計補正予算(第6号)」について、提案理由の説
明を申し上げます。
本補正予算は、補正前の歳入歳出予算の総額 に、歳入歳出それぞ
れ11,000千円を追加し、補正後の歳入歳出予算の総額を歳入歳出そ
れぞれ6,747,577千円とするものでございます。
以下、事項別明細書により、補正の概要を歳出から申し上げます
ので、3・4ペ-ジをお開きください。
11款2項1目、公共土木施設災害復旧費 11,000千円につきまして
は、昨日の台風15号による被害の復旧のため、現時点におきまして、
判明している箇所等を見まして、作業員賃金及び重機借上料を計上
するものでございます。
現段階でわかっている箇所については、お手元の資料をご覧いた
だきたく思いますけども、今お願いしておりますのは、町単独災害
復旧事業35カ所分に対する概算の経費を算定させていただき、お願
いするものでございます。
続きまして、歳入について申し上げます。
1・2ペ-ジ、19款1項1目、前年度繰越金 11,000千円は、財源
調整としての計上でございます。
なお、今回補正をお願いしておりますのは、公共土木に限った施
設の復旧工事でございまして、その他の災害もございますけども、
その他の災害については、まだ額が出ていないことから、予備費等
を使わせていただいて対忚する予定としているところでございます。
以上が「平成23年度森町一般会計補正予算(第6号)」の概要で
ございます。よろしく審議をお願い申し上げます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)これから、議案に対する質疑を行います。
- 114 -
質疑はありませんか。
1番、鈴木托治君。
1番議員 (
鈴 木 托 治
君
)今、町長の方からですね、 35カ所というよ
うなことがあったんですけど、36カ所の間違いじゃないかっていう
のと、それと後日処理予定になっているというところがあるんです
けど、これは緊急性がないということで、道路とか家とかに倒れて
るようなものは即刻処理して、後日処理というのは緊急性がないと、
こういう理解でよろしいでしょうか。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)托治議員が36カ所の間違いではないかとい
うことでございますけども、この資料ご覧になっていただいてです
ね、1番上に被災状況及び対忚で建設課所管分 36カ所、そしてその
なかに公共土木施設災害復旧事業対忚1カ所 、そして町単独災害復
旧事業対忚35カ所、このようになっております。
公共土木施設災害についてはですね、これから災害の査定を受け
まして、そして査定をした後に公共土木としてお認めいただけるか
どうかということが決まりますと、事業費を積算をしてお願いをし
ていくということでございますので、今ここでお願いしているのは、
公共土木ではない、町単独災害復旧、要するに国庫補助の対象とな
らない部分についての35カ所分を、とりあえずお願いするというも
のでございます。
なお、この次の、2番目の質問については、担当課長の方から答
弁をさせますので、よろしくお願いします。
議
長 (
建設課長 (
鈴 木
鈴木
晃
君
)建設課長。
可浩
君
)建設課長でございます。
参考資料ですけども、これは表の上に書いてありますように、本
日の正午現在の状況ということです。左側にナンバーと書いてあり
ますけれども、これが全部で36番までふってございます。その下に
また1番とかって書いてありますけども、これは県、袋井土木管内
の情報でございます。それで、所管、報告日、報告日は 21日 、後の
- 115 -
方に本日の22日の朝、午前中の分が載せてございます。それと、報
告時間につきましては、これはおおよその時刻でございますが、こ
れを時系列に載せてございます。それと、情報提供者の名前、それ
と被災を受けた町内会、そして被災の状況、そして町道の路線、あ
るいは河川名が載せてございます。そして1番右側に対忚状況が載
せてございます。
それで、作業員賃金につきましては、この 36カ所のうち、河川災
害が1カ所、残り35カ所が全て道路災害で、そのうち倒木が 30カ所
ありました。そして残りの5カ所が路肩の決壊、あるいは道路の冠
水などでございます。作業員賃金につきましては、主には倒木処理
のための作業賃金を 3,000千円、1人当たり15千円を計算しまして、
200人工でございます。これも今の 35カ所を1カ所ずつ積み上げ計
算致しまして合計としたものでございます。
それと、重機借上量でございますが、これにつきましては、大小
のバックフォー、2トン・4トンのダンプトラック、それと倒木処
理のための高所作業車、それと暗渠の詰まり等がありますので、そ
の処理のために土砂集積用のバキュームを借り上げたいと、そんな
ふうに思っております。
後日処理の内容 ですが、倒木のほとんどが中電、あるいはNTT
の線にかかっているということで、そういった処理が終わった後に、
うちの方の処理を行いたいということで、そのような言葉で表して
あります。以上です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に質疑はありませんか。
3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)確認をさせてもらいます。
32の夏秋さんと読むんですかね。路肩崩れですが、後日処理とい
うことになってますので、通るってことは別に支障がないという こ
とでしょうか。
議
長 (
建設課長 (
鈴 木
晃
君
)建設課長。
鈴 木 可 浩
君
)32番の夏秋宅という、この災害ですが、今、
- 116 -
今日の午前中ということで、私もしっかり把握はしてないですけど
も、夏秋さんのお宅の前に町道認定はされてない道路がありまして、
それは括弧赤線ということだと思います。そこの路肩が崩れている
というような、そういった災害ではないかと、そんなふうに思いま
す。以上です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)3番、西田彰君。
3番議員 (
西 田
彰
君
)今、確認されてないということですが、車
1台やっと通れる道なんで、崩れてるとなると本当に大丈夫なのか
なと思うですけども。
議
長 (
建設課長 (
鈴 木
鈴木
晃
君
)建設課長。
可浩
君
)その点につきましては、この 35カ所、全て
担当というのを決めてまして、夏秋さんのところについても担当が
承知していると思います。よろしくお願いします 。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に質疑はありませんか。
6番、山本俊康君。
6番議員 (
山 本 俊 康
君
)参考に聞かせていただきたいわけですが、
この資料によると、1番、2番、2番目の雤量データ、今回につい
ては連続雤量299ミリ、時間最大雤量が 52ミリというふうなことで
すが、前回6号、12号のときもかなり雤が降っておりまして、太田
川の水位も見させていただいて、今回非常に出たなというふうに思
ったわけですが、この雤量について、今一度確認 をさせていただき
たいなと。
前回のときは、300ミリ余の雤量が降っていたのかなというふう
に思いますが、これについてお伺いをさせていただきたいというこ
とと、今回については、非常に、いち早くこれだけの資料も作って
いただき、大変な作業であったなというふうに思うわけですが、昨
日も、うちの方の問題で尐し役場さんに、ちょっと聞きたいなとい
うふうなことで、役場に電話したわけですが、電話が不通になって
いて繋がらなかったというふうなことで、だいぶ停電等で混乱をし
ていたかというふうには思うですが、そんななかで職員の皆さん方
- 117 -
も、夕方まだ皆さんおられて、それぞれこの災害に対する対忚につ
いて取り組みをされていたというふうなことで、こういうふうなと
きの危機管理態勢っていうですか、その態勢について、今回どうい
うふうな経緯をとられて、どれくらいまで職員の皆さん方がこの対
忚をされていたのか、ちょっとお伺いをさせていただきたいと思い
ます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)まず、実際に風雤が強いときにはですね、
本当に対忚しなく ちゃいけないところについて、職員を張り付けた
ところでございます。やはり午後4時くらいになりまして、風雤も
弱まって、しかしこれだけの風が吹くといろいろ支障があるだろう
ということで、そのころから電話がじゃんじゃん入ってくるように
なりましてですね、とりあえず現場に男性職員が全部、連絡のあっ
たところについては、現場の確認に走らせ、そして通行止めが必要
なことについては、とりあえず通行止めをし、そして処理の方法に
ついて指示をするということで、現場が暗くなって見えない時点で
帰宅、退庁、帰庁命令を出しまして、そして職員につ いては、その
帰庁命令とともに報告をして退庁した職員もございますけども、正
直停電がですね、森町全域におよびまして、停電に対する問い合わ
せが、まさに中部電力派出所になったのかなと思えるような状態で
ございまして、中電の方にこちらから連絡しても、なかなか中電も
連絡がつかないということで、しかし、実際に皆さんも停電がどう
なっているだろうということで、困るだろうということで、中電と
連絡が取れたもんですから、回復状況とか、なぜこうなったかとい
うことを同報無線で全戸にお知らせをしたところでございます。
同報無線についても 、停電でも電池があるところについては繋が
りますし、新しく同報に切り替えたところについては、皆さん、全
部電池切れということはございませんので、同報については繋がる
だろうという想定の下に、できるだけ同報で状況をお知らせしたと
ともに、総務課の女性職員については、電話の問い合わせに対忚す
- 118 -
べく、その電話が収まるまでは執務をしていただいたとこでござい
まして、総務課、そして建設課、産業課については、夜までどのよ
うな動きがあるかわからないということで残っていただいて、9時
くらいを目途に1つの撤退をして、たまたま宿直が産業課 長と企画
課の補佐でございまして、今朝聞きましたら、本当にずっと、一晩
中住民からの対忚をしたということでございまして、当直が町職員
であって良かったなと、改めて思った次第でございまして、まさに
職員が奮迅の働きをしておりますので、ぜひ議員の皆さん方につい
てもご理解をいただきたく思いますし、また、本当に職員がもっと
減ってしまったときには、災害のときには対忚ができなくなってし
まうなと、また業者にも指示をしたんですけども、業者も県土木か
らも侜頼が来ておりますので、業者といえども全て対忚できる状態
ではないということでございますので、職員が木を切ったところも
たくさんございます。そういうことで、皆さん方も職員の働きぶり
については、ぜひご理解をよろしくお願い申し上げます。
議
長 (
建設課長 (
鈴 木
鈴木
晃
君
)建設課長。
可浩
君
)建設課長でございます。
先ほどの、過去の雤量のお話ですが、過去3回の台風のときの雤
量データでございますが、7月20日の台風6号のときの連続雤量38
0ミリ、時間最大が31ミリ。台風12号、9月の5日ですが、連続雤
量が362ミリ、時間最大が25ミリ。そして今回が 299ミリの連続雤量
に時間最大が52ミリと。以上でございます。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に質疑はありませんか。
9番、片岡健君。
9番議員 (
片 岡
健
君
)9番、片岡です。
ちょっと確認をさせていただきたいですけど、県道の、3番の藤
天線の上野平、もし場所がわかりましたら、今朝出てくるときにど
こという、見当たらなかったもんですからね。
それともう1点は、町道の 27番の乙丸、乙丸花立線ですけど、こ
れは一ノ瀬大久保線、今辺地債でやっている。あの線のなかでよろ
- 119 -
しいのか。その辺わかりましたらお願いします。
議
長 (
建設課長 (
鈴 木
鈴木
晃
君
)建設課長。
可浩
君
)建設課長でございます。
1点目の、県土木の3番の藤枝天竜線の現地ですが、これは甚沢
さんのお宅の前辺りの倒木ということで、今は処理済みになってご
ざいます。
乙丸花立線は、議員おっしゃったとおり、その安形さんのあそこ
の付近を乙丸花立線と、そんなふうに呼んでおりますので、その付
近の件でございます。以上です。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に質疑はありませんか。
5番、亀澤進君。
5番議員 (
亀 澤
進
君
)町道に係る被害ということで、これはわか
りましたけど、これ以外にも被害があったと思いますけど、もしわ
かるようでしたら教えていただきたいと思います。公共施設、また
公共施設以外にもそういう情報が入っていれば、もしわかれば教え
ていただきたいと思います。
議
長 (
鈴 木
晃
君
)町長、村松藤雄君。
町
長 (
村 松 藤 雄
君
)それ以外については、議員総会の折りに説
明をしようと思っておりますので、ご理解いただけますでしょうか。
議
長 (
(
議
長 (
鈴 木
晃
君
)他に質疑はありませんか。
発言する者なし)
鈴 木
晃
君
)「質疑なし」と認め ます。
これから討論を行います。
討論はありませんか。
(
議
長 (
発言する者なし
)
鈴 木
)「討論なし」と認めます。
晃
君
これから議案第64号を採決します。
本案は、原案のとおり決定することに賛成の方は、起立願います。
(
議
長 (
起
立
鈴 木
全
晃
員
君
)
)起立全員です。
- 120 -
したがって、議案第 64号「平成23年度森町一般会計補正予算(第
6号)」は、原案のとおり可決されました。
以上で、本日の日程は全部終了しました。
会議を閉じます。
平成23年 9月森町議会定例会を閉会します。
(
午後4時50分
閉会
)
以上のとおり会議次第を記録し、ここに署名します。
平成23年9月22日
- 121 -
森町議会議長
会議録署名議員
同
上
- 122 -