Aras Innovator Conversion サーバ セットアップガイド Aras Innovator 9.3 Document #: 9.3.001022012 Last Modified: 5/22/2013 Copyright 2013 Aras Corporation All Rights Reserved. ARAS CORPORATION Copyright © 2013 Aras Corporation. All rights reserved Aras Corporation 300 Brickstone Square Suite 700 Andover, MA 01810 Phone: 978-691-8900 Fax: 978-794-9826 E-mail: [email protected] Website: http://www.aras.com Notice of Rights Copyright © 2013 by Aras Corporation. This material may be distributed only subject to the terms and conditions set forth in the Open Publication License, V1.0 or later (the latest version is presently available at http://www.opencontent.org/openpub/). Distribution of substantively modified versions of this document is prohibited without the explicit permission of the copyright holder. Distribution of the work or derivative of the work in any standard (paper) book form for commercial purposes is prohibited unless prior permission is obtained from the copyright holder. Aras Innovator, Aras, and the Aras Corp "A" logo are registered trademarks of Aras Corporation in the United States and other countries. All other trademarks referenced herein are the property of their respective owners. Notice of Liability The information contained in this document is distributed on an "As Is" basis, without warranty of any kind, express or implied, including, but not limited to, the implied warranties of merchantability and fitness for a particular purpose or a warranty of non-infringement. Aras shall have no liability to any person or entity with respect to any loss or damage caused or alleged to be caused directly or indirectly by the information contained in this document or by the software or hardware products described herein. Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 2 Table of Contents みなさんからのコメントをお待ちしています ................................................................. 4 1 概要 ................................................................................................................................. 5 2 サーバの必要条件 ......................................................................................................... 6 3 CONVERSION サーバのインストール ..................................................................... 7 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 3.10 4 INNOVATOR サーバの設定 ...................................................................................... 16 4.1 5 設定手順................................................................................................................ 16 新規コンバージョンルールの設定 ........................................................................... 18 5.1 5.2 6 WELCOME ページ .................................................................................................... 7 使用許諾契約.......................................................................................................... 8 必要条件とドキュメンテーション...................................................................... 9 インストール先フォルダ.................................................................................... 10 セットアップタイプ............................................................................................ 11 カスタムセットアップ........................................................................................ 12 CONVERSION サーバの設定 .................................................................................. 13 インストールの開始............................................................................................ 14 インストールステータス.................................................................................... 14 インストール完了................................................................................................ 15 CONVERSIONSERVER CONFIG ファイルへのコンバータの追加 ......................... 18 ARAS INNOVATOR へのコンバータの追加 .......................................................... 20 APPENDIX ................................................................................................................... 22 6.1 コンバージョンデータモデル............................................................................ 22 6.1.1 ConversionServer ............................................................................................... 22 6.1.2 ConverterType.................................................................................................... 23 6.1.3 ConversionRule .................................................................................................. 23 6.1.4 ConversionTask.................................................................................................. 24 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 3 みなさんからのコメントをお待ちしています Aras Corporation はドキュメントの品質向上と使い勝手の改善のために、みなさんからのコメ ントやアドバイスを受け付けています。みなさんからの情報は、貴重なご意見として将来のバー ジョンに反映していきたいと考えています。 o 不具合を見つけましたか? o 記載内容が分かりにくくないですか? o もう少し詳細の情報が必要ですか?必要な場合、どのくらい詳細について知りたいで すか? o 例題は適切ですか?もう少し具体例が必要ですか? o どの部分の記載が役に立ちましたか? もし不具合や記載ミス、改善に関するご意見がある場合、ドキュメントタイトルと、章、セクシ ョンとページ番号をわかる範囲で一緒にお伝えください。 ご意見は下記の連絡先にご連絡ください。 o Email: [email protected] / [email protected](日本語) Subject: Aras Innovator Documentation または、 o Postal service: Aras Corporation 300 Brickstone Square Suite 700 Andover, MA 01810 Attention: Aras Innovator Documentation または、 o FAX: 978-794-9826 Attn: Aras Innovator Documentation 返信が必要な場合は、氏名、メールアドレス、住所及び電話番号も一緒にご記載ください。 ソフトウエアの使い方に関するご質問は下記にご連絡ください。 http://www.aras.com/support/ http://www.aras.jp/support/(日本語) Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 4 1 概要 Aras では、ファイル変換プロセスを管理するフレームワークとして Aras Innovator Conversion Server を用意しています。これを用いることで、CAD や Office 文書などのネイ ティブファイルを TIFF や PDF 等の閲覧可能形式のファイルへと変換するプロセスを自動化する ことが可能となります。 本ドキュメントでは、Actify コンバージョンサービス ― CAD のネイティブファイルを Actify “3D” や “JPG” などの閲覧可能形式に変換します ― を利用する場合を例に、Conversion サー バの設定について解説します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 5 2 サーバの必要条件 プラットフォーム コンポーネント オペレーティングシステム プラットフォーム MS Windows Server リビジョン 2008R2 2008 2003 SP2 Web サーバ .Net MS Internet Information Server 7 .Net Framework 4.0 6 3.5 構成 システム要件 プロセッサスピード 2.0 GHz 空きディスク容量 1.0 GB メインメモリ 4.0 GB モニタ 解像度 1024x 768、16 bit カラー Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 6 3 Conversion サーバのインストール Conversion サーバをインストールするためには、まず Aras Innovator のセットアップファイ ル(MSI)をダウンロードする必要があります。http://www.aras.com/support/ か、Aras Innovator の CD イメージのどちらかより入手ください。 なお、このセットアップファイルには 32 bit 版(InnovatorSetup-x86.msi)と 64 bit 版 (InnovatorSetup-x64.msi)の 2 種類が存在します。お使いの環境に合わせて正しいバージ ョンを選択し、インストールを行うサーバマシンのローカルハードディスクにダウンロードして ください。 インストール完了後もこの MSI ファイルは削除しないことを推奨します。 3.1 Welcome ページ インストーラを起動すると、最初に下記のような画面が表示されます。続ける場合は「次へ」を、 セットアップを取り止める場合は「キャンセル」をクリックしてください。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 7 3.2 使用許諾契約 同意しインストールを続ける前に、使用許諾契約書を注意してお読みください。 「使用許諾契約の条項に同意します」を選択すると、「次へ」ボタンが有効になります。 「次へ」をクリックするとインストールが継続されます。 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 8 3.3 必要条件とドキュメンテーション 3 つのチェックボックスすべてをチェックしてください。なお、SQL Server 及び Aras Innovator のライセンスは、Conversion サーバのためではなく Innovator サーバのために必 要なものとなります。 3 つの項目すべてがチェックされないと「次へ」ボタンは有効になりません。 「次へ」をクリックするとインストールが継続されます。 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 9 3.4 インストール先フォルダ この画面では Innovator をインストールするディレクトリを指定します。デフォルトでは “C:\Program Files\Aras\Innovator” が設定されていますが、「変更…」をクリックして任意 のディレクトリを設定することも可能です。本ドキュメントでは、デフォルト値が設定されたと 仮定して説明を続けます。 「次へ」をクリックするとインストールが継続されます。 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 10 3.5 セットアップタイプ セットアップタイプは「カスタム」を選択してください。 「次へ」をクリックするとインストールが継続されます。 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 11 3.6 カスタムセットアップ “ConversionServer” 以外の各機能をクリックして「この機能を使用できないようにします」を 選択します。また、“ConversionServer” をクリックして「この機能をローカルのハードディス クドライブにインストールします」を選択します。 「次へ」をクリックするとインストールが継続されます。 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 12 3.7 Conversion サーバの設定 コンバージョンサーバー名 - インストールしようとしている Conversion サーバのイン スタンスです。既に Innovator サーバがインストールされている場合には、この欄は編 集できないようになっています。 ここで設定した値が IIS 上のアプリケーション名になります。初期インストール後に、 追加の Conversion サーバを分離して構成することも可能です。 アプリケーションサーバーURL - Conversion サーバはスタンドアローンアプリケーシ ョンではなく、Innovator サーバと連携して動くアプリケーションです。この欄では、 Conversion サーバが連携する Innovator サーバインスタンスの URL を指定します。 なお、URL は以下のフォーマットとなります。 http://<servername>/<web_alias>/Server/InnovatorServer.aspx ここで・・・ <servername> は Innovator サーバが稼動しているサーバ名です。例えば、 ローカルマシン上で稼動している場合には、この値は “localhost” となります。 <web_alias> は Innovator サーバの仮想ディレクトリの名称です。この値は、 Innovator サーバをインストールした際の Web エイリアス設定と同じ値となり ます。 「次へ」をクリックするとインストールが継続されます。 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 13 3.8 インストールの開始 次に上記の画面が表示されます。「インストール」をクリックしてインストールを開始してくだ さい。(注意:この画面で「インストール」ボタンをクリックした後は、設定を変更することは できません) 「戻る」をクリックすると前の画面に戻ります。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 3.9 インストールステータス インストールステータスが随時表示されます。 「キャンセル」をクリックするとセットアップを中止します。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 14 3.10 インストール完了 インストールウィザードの最後の画面です。 「サイトを表示」ボタンを押すと、Web ブラウザが立ち上がり Aras の Web ページが表示され ます。 http://www.aras.com/support – ダウンロードやドキュメント、Aras Innovator サポート 情報のページです。 http://www.aras.com/community – 使い方やベストプラクティス、機能拡張などの様々な 情報が入手できる、フォーラム及びブログのページです。 同じインストーラを使って別のインスタンスをインストールしたり、Aras Innovator のコンポ ーネントを追加したりできるように、インストールが完了した後もインストーラをハードディス クから消さないでください。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 15 4 Innovator サーバの設定 Conversion サーバをインストールしたらまず、Innovator サーバの設定を Conversion サーバ と連携できるように変更する必要があります。 以下に設定手順を示します。 4.1 設定手順 1. 連携対象となる Innovator サーバのサーバマシンにログオンします。 2. Windows のエクスプローラで、Aras Innovator コードツリーのルートディレクトリを 開きます。 3. ルートディレクトリの下層にある “\Innovator\Server\” ディレクトリに移動します。 4. “web.config” ファイルをテキストエディタで開きます。 5. 下記の要領で “cycle” タグを構成します。 a. DB: Aras Innovator データベース b. User: admin i. 他の Aras Innovator ユーザを指定することもできます。ただし、 ConversionManager グループのメンバである必要があります。また、 イベントハンドラによりコンバージョンタスクが自動登録されますが、 その依存アイテムをロックする権限を持っている必要があります。 c. Password: admin のデフォルトパスワードは “Innovator” です。 d. Interval: ミリ秒で設定します。デフォルトは 20000 です。 i. 処理すべきコンバージョンタスクがあるかどうかを Conversion サーバ がチェックする間隔を表します。 e. MaxBatch: デフォルトは 5 です。 i. 同時処理を許すコンバージョンタスクの最大数を表します。 f. コメントタグを以下のように解除します。 (コメント解除前) <configuration> … <Innovator> <Conversion> <ProcessingCycles> <!--cycle DB="{db}" User="{user}" Password="{password}" Interval="20000" MaxBatch="5" /--> </ProcessingCycles> </Conversion> </Innovator> </configuration> Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 16 (コメント解除後) <configuration> … <Innovator> <Conversion> <ProcessingCycles> <cycle DB="InnovatorSolutions" User="admin" Password="innovator" Interval="20000" MaxBatch="5" /> </ProcessingCycles> </Conversion> </Innovator> </configuration> 6. “web.config” ファイルを保存して閉じます。 7. Aras Innovator に管理者ユーザでログインします。 8. TOC で “アドミニストレータ” “コンバージョンサーバー” を選択します。 9. “Default” コンバージョンサーバアイテムを編集モードで開くか、コンバージョンサー バアイテムの新規作成を指定します。 10. 未入力の場合は(新規作成の場合)、名称と偽装ユーザの欄を入力します。 11. インストールした Conversion サーバの URL を直接指定(ハードコード)で以下のよう に入力します。 http://myConversionServer/InnovatorServer/ConversionServer/ConversionSe rvice.asmx 12. コンバージョンサーバアイテムの画面を「保存、アンロック&閉じる」で閉じます。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 17 5 新規コンバージョンルールの設定 以降では、新規のコンバージョンルールを作成する手順を説明します。 例として、Actify コンバータを使用します。 5.1 ConversionServer config ファイルへのコンバータの追加 1. On the Conversion サーバ上の “\ConversionServer\” フォルダ(3.4 項で指定した フォルダの下にあります)に行き、“web.config” ファイルをテキストエディタで開き ます。 2. web.config ファイルの最上部に位置する “configSections” タグ内に、各コンバータの 設定のために定義されるセクション群があります(各コンバータで一意である必要があ ります)。 Actify コンバータ用に、以下のタグを追加します。 (既にあれば追加は不要です。以降も同様) <configuration> <configSections> … <sectionGroup name ="ConverterSettings"> <section name="ActifyConverter" type="Aras.ConversionFramework.Converter.Actify .Configuration.ActifyConverterConfigurationSect ion" /> </sectionGroup> </configSections> … <configuration> a. タグの属性は次の通り。 i. Name: コンバータの名称です。コンバータは後ほどこの config ファ イル内に定義しますが、その名称に対応している必要があります。また、 後ほど Aras Innovator データベースに登録する “コンバージョンタ イプ” アイテムとも対応している必要があります。 ii. Type: Actify コンバータ DLL 内で定義されているクラスを表します。 ここではコンバージョンプロセスに渡すことが可能な設定を定義してい ます。 3. “Converters” タグ内に、設定しようとしているコンバータに対応した “Converter” タ グを追加します。 このタグでコンバータの DLL、及びコンバージョンを実行するクラスを指定します。 <configuration> … <ConversionServer> <InnovatorServer url="{Innovator server url}" /> <Converters> <Converter name="ActifyConverter" Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 18 type="Aras.ConversionFramework.Converter.Actify .ActifyConverter, ActifyConverter" /> </Converters> </ConversionServer> … </configuration> a. タグの属性は次の通り。 i. Name: コンバータの名称です。“コンバージョンタイプ” アイテムの 名称に対応している必要があります。 ii. Type: カンマで区切られた前半の文字列は、Actify コンバータ DLL 内 のコンバージョンを行うクラスを表します。 カンマで区切られた後半の文字列は、コンバータ DLL の名称を表します。 この DLL は “ConversionServer\bin\” フォルダに配置されます。 b. 注意: “InnovatorServer” タグの “url” 属性には、インストール手順中の 3.7 項で指定した値が設定されているはずです。 4. “ConverterSettings” タグ内に、設定しようとしているコンバータに対応したタグを追 加します。このタグは、step 2 で設定した名称に対応している必要があります。 <configuration> … <ConverterSettings> <ActifyConverter> … </ActifyConverter> </ConverterSettings> </configuration> 5. step 4 で追加したタグ内に各コンバータ固有の設定を追加します。 これらの設定は、step2 で参照したクラスで規定されています。ここでは以下のクラス が参照されています。 “Aras.ConversionFramework.Converter.Actify.Configuration.ActifyCon verterConfigurationSection” <configuration> … <ConverterSettings> <ActifyConverter> <Application pubCorePath="…"/> <License clientId="…" clientName="…" clientSecret="…"/> <Identity impersonate="…" userName="…" password="…"/> </ActifyConverter> </ConverterSettings> </configuration> 6. “web.config” ファイルを保存して閉じます。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 19 5.2 Aras Innovator へのコンバータの追加 1. 管理者ユーザで Aras Innovator にログインします。 2. TOC で “アドミニストレータ” “コンバージョンタイプ” を選択します。 3. 新規の “コンバージョンタイプ” を追加します。アイテムの名称は、web.config に追加 した名称 ― “ActifyConverter” ― と一致する必要があります(5.1 項の Step 3.a.i.を 参照)。 4. “コンバージョンタイプ” を「保存、アンロック&閉じ」ます。 5. TOC で “アドミニストレータ” “コンバージョンサーバー” を選択します。 6. デフォルトの “コンバージョンサーバー” アイテムを編集モードで開きます。 a. リレーションシップタブの “コンバーター” に、先ほど作成した “コンバージョ ンタイプ” を追加します。 7. “コンバージョンサーバー” を「保存、アンロック&閉じ」ます。 8. TOC で “アドミニストレータ” “コンバージョンルール” を選択します。 9. 新規の “コンバージョンルール” を作成し、次のように設定します。 a. 名称: Actify – Create .3D Viewable and Thumbnail b. コンバージョンタイプ: “ActifyConverter” を検索して設定 c. 説明: (コンバージョンルールの説明を任意で入力) d. タイムアウト: 60(単位:分) 物理ファイルのコンバートがハングしたとみなす時間(分)。タイムアウトした コンバージョンタスクには失敗のマークが付きます。言い換えると、 OnConvert イベントハンドラが結果を返すまでに許容される時間です。デフォ ルト値として 60 分が設定されます。 e. 遅延: 5(単位:分) この遅延時間経過後に失敗したタスクが再実行されます。デフォルト値として 5 分が設定されます。 f. 打切期限: 24(単位:時間) 失敗したコンバージョンを再実行して正常終了させるまでに許容される時間です。 最初に試行されたタイミングから打切期限が経過した後でもまだ「失敗」のステ ータスだった場合、コンバージョンタスクには失敗がマークされ、フレームワー クにより処理対象から削除されます。デフォルト値として 24 時間が設定されま す。 g. 有効: 1(チェックするとルールが有効になります) Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 20 h. リレーションシップタブ: i. ファイルタイプ: コンバージョンルールを起動するすべての “File Type” アイテム(ファイル拡張子)を登録します。 1. 同一の “コンバージョンタイプ” に、ファイルタイプの異なる複 数の “コンバージョンルール” を設定することも可能です。 ii. ルールイベント: 無し(“onTaskCreating” イベントで起動するメソ ッドを設定します) 1. “onTaskCreating” イベントにメソッドを割り当てることで、 特定の条件に合致した場合にコンバージョンタスクの生成を行 わないようにすることができます。 iii. タスクイベントテンプレート: コンバージョン中の様々な時点で実行す るメソッドを登録します。 Actify コンバータ向けに、次のメソッドが組み込まれています。 CAD native init dependencies: 追加ないし変更されたフ ァイルを持つ CAD アイテムを、コンバージョンタスクの依存ア イテムに追加します。 “ロック依存” が True (‘1’) に設定されているイベントでは、依 存アイテムとして追加されたアイテムはロックされます。 CAD native clean props: 依存 CAD アイテムの “thumbnail” 及び “viewable_file” プロパティのデータをクリ アします。 CAD native set props: 依存 CAD アイテムの “thumbnail” 及び “viewable_file” プロパティにコンバージョン結果のファ イルをセットします。 10. 新規 “コンバージョンルール” アイテムを「保存、アンロック&閉じ」ます。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 21 6 Appendix 6.1 コンバージョンデータモデル このセクションでは、ファイルコンバージョン機能のデータモデルを記載します。 6.1.1 ConversionServer アイテムタイプ “ConversionServer” では、Conversion サーバの URL が定義されます。この 点で、Vault アイテムタイプに位置付けが似ています。 Properties: 名称: Conversion サーバを表す一意な名前です。 例えば “Cad Native Server” などのように、このサーバで行うコンバージョンの種類 を名称に使用してもよいでしょう。 Aras Innovator では、Actify コンバータを使用する “Default” という名のアイテムが 既定で設定されています。 URL: “/ConversionServer/ConversionService.asmx” ファイルへの HTTP パスで す。 偽装ユーザ: コンバージョンを行う際に使われる Aras Innovator ユーザです。 Conversion サーバで生成されたすべてのファイルの “created_by” プロパティにはこ のユーザの ID がセットされます。 Relationships: コンバーター(“ConversionServerConverterType”): “ConverterType” へのリレ ーションシップです。 o この Conversion サーバで使われるコンバータを設定します。 6.1.1.1 ConversionServerPriority アイテムタイプ “ConversionServerPriority” は、“Vault” から “ConversionServer” へのリ レーションシップです。 ファイルが追加ないし変更された場合に、その Vault に応じてどの Conversion サーバを利用す るかが、このリレーションシップにより特定されます。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. Page 22 6.1.2 ConverterType アイテムタイプ “ConverterType” ではコンバータの名称が定義されます。この名称をキーに、 Aras Innovator 内部のコンバータ DLL が示されます。 Properties: 名称: コンバータを表す一意な名前です。 この名前は以下に示すように、“\ConversionServer\web.config” ファイル中の “Converter” タグの name 属性と一致しなければなりません。 <configuration> … <ConversionServer> … <Converters> <Converter name="ActifyConverter" … /> </Converters> </ConversionServer> … </configuration> 6.1.3 ConversionRule アイテムタイプ “ConversionRule” では、コンバージョンの規則とイベントを定義します。 Properties: 名称: Conversion サーバに適用されるルールを一意な名前で表します。 コンバージョンタイプ: コンバージョンを行う “ConverterType” アイテムを指定しま す。 説明(任意): コンバージョンルールの詳細説明です。 タイムアウト(分): 物理ファイルのコンバートがハングしたとみなす時間(分)です。 タイムアウトしたコンバージョンタスクには失敗のマークが付きます。 言い換えると、OnConvert イベントハンドラが結果を返すまでに許容される時間です。 デフォルト値として 60 分が設定されます。 遅延(分): この遅延時間経過後に失敗したタスクが再実行されます。デフォルト値と して 5 分が設定されます。 Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. 打切期限(時間): 失敗したコンバージョンを再実行して正常終了させるまでに許容さ れる時間です。 最初に試行されたタイミングから打切期限が経過した後でもまだ「失敗」のステータス だった場合、コンバージョンタスクには失敗がマークされ、フレームワークにより処理 対象から削除されます。デフォルト値として 24 時間が設定されます。 有効: コンバージョンルールを有効にするか無効にするかを表す真偽値です。 Page 23 Relationships: ファイルタイプ (“ConversionRuleFileType”): “FileType” へのリレーションシップ です。 o どのファイルタイプでこのコンバージョンルールを起動するかを規定します。そ れぞれのファイルタイプを有効にするか無効にするかは、リレーションシップア イテムの “有効” プロパティに設定します。 ルールイベント (“ConversionRuleEventHandler”): “Method” へのリレーションシ ップです。 o コンバージョンタスクの生成に先立って実行されるサーバサイドメソッドを定義 します(イベントタイプ = OnTaskCreating)。 これらのメソッドでファイルサイズなどの特定の条件をチェックし、コンバージ ョンタスクが生成されないようにすることができます。 タスクイベントテンプレート (“ConversionRuleEventTemplate”): “Method” への リレーションシップです。 o コンバージョンタスク実行中の異なる時点で実行されるサーバサイドメソッドを 定義します。 o 有効なイベントは次の通り(起動順)。 OnStartTaskProcessing: コンバージョンタスクが生成され処理サイク ルがタスクを取得した直後に起動します。 OnBeforeConvert: コンバージョンタスクがコンバージョンに入る直 前に起動します。 OnConvert: コンバージョンイベントをオーバーライドします。 OnAfterConvert: 処理サイクルイテレーションで、フレームワークが コンバージョン結果を ConversionTaskResult にセットした後に起動 します。 6.1.4 ConversionTask “ConversionTask” アイテムは、有効なコンバージョンルールに基づいて自動的に生成されま す。それぞれの “ConversionTask” は、Conversion サーバで処理されるべき 1 つのファイル に対応します。 すべてのプロパティとリレーションシップは自動的に取得されます。 Properties: Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. ステータス: タスクの現在のステータスを表します。“開始前”、“実行中”、“成功”、“失 敗”、“廃棄” のいずれかの値をとります。 ルール: このコンバージョンタスク生成に使われたコンバージョンルールを指し示しま す。 ファイルタイプ: コンバート対象ファイルのファイルタイプです。 ファイル: コンバート対象ファイルの ID です。 開始時刻: コンバージョンタスクが開始された日時です。 終了時刻: コンバージョンタスクが終了した日時です。 ユーザデータ: 物理ファイルのコンバージョン実行時にプロセスに渡されるコンバータ 固有のデータを格納したテキスト(主に XML)です。 Page 24 (例えばコンバージョンオプションなどを指定します。対象ファイルをコンバートする ために使われる補助ファイルのリストを指定したりなどです。) エラー: タスクのステータスが “失敗” か “廃棄” の場合のエラー内容です。 Relationships: Copyright 2013 Aras Corporation. All Rights Reserved. 依存アイテム (“ConversionTaskDependency”): Null リレーションシップです。 o コンバージョンタスクの処理中に、メソッドによりロック可能なアイテムのタイ プと ID を表示します。 コンバージョン結果 (“ConversionTaskResult”): Null リレーションシップです。 o コンバージョンタスクの結果生成されたファイルの ID を表示します。また、な ぜ・何のために生成されたのかなどのコンバージョン事由の文字列も表示します。 イベントハンドラ (“ConversionTaskEventHandler”): “Method” へのリレーション シップです。 o “コンバージョンルール” アイテムタイプの “タスクイベントテンプレート” リレ ーションシップからコピーされたイベントです。 o コンバージョンタスク処理中の各イベントの状態を次のプロパティとともに表示 します。 エラー […]: メソッドが失敗した際のエラーメッセージがセットされ ます。 ユーザデータ […]: イベントハンドラの異なる実行間で受け渡す情報 を格納するために使われます(例えば、イベントハンドラが失敗した場 合に、このプロパティにどこまで処理が完了しているかの情報を格納し、 次回実行時に同じ処理を重複実行しないようにする、など)。 開始時刻 […]: そのメソッドの初回実行の開始時刻です。 終了時刻 […]: そのメソッドの最終実行の終了時刻です。 試行回数: このコンバージョンタスクでそのメソッドが呼ばれた回数で す。 ステータス: イベントの現在の状態です。“開始前”、“実行中”、“失敗”、 “成功” のいずれかの値をとります。 Page 25
© Copyright 2024 ExpyDoc