第27回 (平成21年7月8日開催) (PDF:3263KB) - 安曇野市

第27回
安曇野市景観計画策定委員会
1
審議会名
第27回安曇野市景観計画策定委員会
2
日
平成21年7月8日
3
4
会
場
出席者
7
傍聴人
8
会議概要作成年月日
時
会議概要
午後3時から午後5時まで
豊科総合支所 第2会議室
鶴見委員、耳塚委員、場々委員、高松委員
山崎委員、浅川委員、宮崎委員、岡江委員
浅輪委員、横田委員、伊藤委員
5 市側出席者 都市建設部:建築住宅課:高橋課長、丸山係長、横川副主幹
6 公開・非公開の別
公開
0人
記者
0人
平成21年7月15日
協
議
事
項
等
□会議の次第
1.開
会
2.あいさつ
3.協議事項
(1)前回の意見確認
(2)これまでの検討のまとめ
4.今後の予定
5.閉
会
○「景観計画」第Ⅱ部に関わる基本基準等を2グループに分かれて行った協議の概
要は、別紙のとおり。
1
グループ討議概要
・本年度4月からの検討内容のまとめをふまえ、景観計画の第Ⅱ部に該当する景観づくりのための基
本基準を景観資料21で説明。これに関するご意見をグループごとにいただいた。意見は、ページ別
に整理した。
<ご意見>
・道路など、線の指定はどのようになっているか。
Ⅱ-1p
・山麓・山間部エリアの方針のなかで、「アカマツ林を主とした」という表現は削除した方がよい。
Ⅱ-2p
・変更面積とは何を示すか。
・行為の種類を細分化し、届出基準との対応関係を明確にする。
・開発行為は具体的に何をチェックするのか。
・開発行為300㎡の基準の大小については、チェックした方がよい。
・開発行為の定義を明確にした方がよい。都市計画法上の定義であれば、建築物の基準で届出対象
になるのであまり意味をなさない。
・陸砂利への対応は、開発行為に含まれるのか。
Ⅱ-5p
・山麓・山間部エリアの高さの基準は、田園集落と差をつける必然性があるか。同じ10mでよいので
はないか。
・高さの算定方法は建築基準法の考えに準じるのが妥当。
・「備考(例外対応)」として、集合住宅や大規模商業施設など、基準を超える可能性のある高い建
物が示されているが、そもそもこれらを例外扱いしてよいか。
Ⅱ-6p
・斜面地の場合、高さのとり方はどのようになるか。
・高さの基準を強化する重点路線は指定するのか。
・重点路線の道路後退距離の考え方は盛り込んだ方がよい。
Ⅱ-7p
・照明に関する配慮が、色彩の基準のなかに書かれるべきか。
・実際、照明を行う場合が想定しにくい。「照明を行う場合」→「外構で照明を行う場合」に改め
てはどうか。
・「色数を少なく」ではなく、色数を制限する規定まで検討してはどうか。
・企業のイメージカラーで、著名なものや特殊なもの(例:赤十字)への対応はどうするか。
・例外となることを明文化した方がよいのではないか。
Ⅱ-16p
・「壁面、ルーバーで覆う等の工夫をすること」→「壁面、ルーバーで覆うこと」に改めてはどう
か。
・数値基準化の難しいデザインや緑化については、ガイドラインをつくる方向性くらいは計画で明
記すべき。
・周囲との調和の仕方をより具体に示した方がよいのではないか。
Ⅱ-18p
・緑化率を示せないか。
・壁面後退と斜線制限の目安は示し、緑化の方法をマニュアル化、共有化できるとよい。長野市の
1
地区計画は参考になる。
・穂高景観ガイドラインや自然保護指導基準を参照してはどうか。
Ⅱ-19p
・アルプスの眺望に対する意識が重要。
・「建物が半分以上隠れるくらいの高さ」とあるが、隠すという表現は、後ろ向きな印象がある。
・緑化のイメージは、建築物単体ではなく、各戸の連続的な様子を示せるとよい。各戸で緑化する
ことの大切さを伝える。
Ⅱ-23p
・田園集落エリアにおいて、「光源で動きのあるもの」については、「原則として」避けるのでは
なく、絶対に避けるとすべきではないか。
Ⅱ-24p
・景観重要建造物や景観重要樹木の具体的な指定対象となる候補を整理できるとよい。
Ⅱ-25p
・農地は地域の財産である。よって、景観農業振興地域整備計画についてもう一歩踏み込むことは
できないか。
その他
・この計画策定をスタートにして、どのように景観づくりが動いていくのか、道筋を示せるとよい。
・計画素案を策定する9月以降の展開を確認したい。
・公共施設が模範となることが大切。その意味で、景観公共建築物の方針も必要ではないか。
・景観賞を設けてはどうか。
・基準をわかりやすく示した冊子が必要。その必要性とそれを策定する組織の展開をこの計画で示
せるとよい。
2
景観資料 21
景観づくりのための基本基準(景観計画第Ⅱ部)
1.景観計画区域
安曇野市全域を、景観法第8条第2項第1号の規定に基づく景観計画の区域と
して、「安曇野市景観計画区域(以下、景観計画区域)」を定める。
この景観計画区域は、地形および土地利用の特性をふまえて、市域を大きく4
つのエリアに区分する。
山岳エリア
(国立公園)
山麓・山間部
エリア
山麓・山間部
エリア
まちなか
エリア
田園集落
エリア
2.良好な景観の形成に関する方針
景観法第8条第2項第2号の規定に基づく良好な景観の形成に関する方針は、
エリアごとに以下のように定める。
1)まちなかエリア
各地域の個性や資源を活かしなが
ら、それぞれの都市的な機能や役割、
醸し出す雰囲気に応じて、多様な人が
集い、住まう空間として、心地よい景
観づくりを目指します。
・「安心感」と「もてなしの雰囲気」を高める
・古きよきまちなかの「味わい」を受け継ぎ、活かす
・水と緑あふれる空間をつくる
2)田園集落エリア
北アルプスの山並み、広がりのある
田園、屋敷林のある集落、堰の流れな
どがおりなす風景を大切にしながら、
緑にあふれ、地域の景観にもなじむ質
の高い景観づくりを目指します。
・北アルプスと田園が育んできた「よさ」になじませる
・景観から受ける「安らぎ」や「心地よさ」を阻害しない
3)山麓・山間部エリア
アカマツ林を主とした良好な森林環
境を保ちつつ、保養や観光的な価値も
高めながら、落ち着きと安らぎを感じ
させる景観づくりをめざします。
・森に囲まれた空間ならではの「落ち着き」を乱さない
Ⅱ-1
3.良好な景観の形成のための行為の制限
1)届出対象行為
景観計画区域内で行う以下の行為は、景観を変更する行為として、景観法第 16
条に基づく届出を求め、景観法第8条第2項第3項に基づく良好な景観の形成のた
めの制限を行う。ただし、景観法第 16 条第7項に規定する適用除外行為について
は、この限りではない。
なお、建築物及び工作物の高さおよび色彩の制限に関する事項については、変更
命令が可能となる特定届出対象とする。
また、届出の対象となる行為は、届出が受理されてから 30 日を経過した後でな
ければ着手できない。ただし、景観計画に定められた制限に適合していると認めら
れる場合は、着手制限期間が短縮されることがある。
本条例で定める届出対象行為は、次のとおりとなる(全エリア共通)。
建築物
工作物
開発行為
行為の種類
届出基準
新築、増築、改築、移転、外 高さ 13m または床面積 20 ㎡超
観を変更する修繕または模 変更面積 25 ㎡超
様替え、色彩の変更
新築、増築、改築、移転、外 高さ 13m または築造面積 20 ㎡超
観を変更する修繕または模 高さ 8m超
様替え、色彩の変更
主として建築物の建築又は 面積 300 ㎡超または
特定工作物の建設の用に供 法面高 1.5m 超
する目的で行なう土地の区
画形質の変更
物件の集積又は貯蔵
その他
高さ 3m
または集積等面積 100 ㎡超
特定外観意匠(広告物の表示 表示面積 3 ㎡超
等)
Ⅱ-2
2)景観形成の行為の基準
(1)基準概要
県条例で定めだれている文言基準
まちなか
(A区域・A’区域)
最高限度:20m
高さ
田園集落
(B区域・C区域)
最高限度:10m
外壁
屋根
色彩制限 ※色相の制限はなし
<明度>8以下
<彩度>
R(赤)、YR(黄赤):8以下
5Y(黄)、5RP(赤紫):6以下
その他:4以下
色彩
色彩制限 ※色相、明度は制限なし
<彩度>
R(赤)、YR(黄赤):6以下
Y(黄)、GY(緑黄)、RP(赤紫):4以下
その他:3以下
山麓・山間部
(E区域・F区域)
最高限度:12m
屋根形状
緑化
<参考1>基準の適用対象範囲及び行為のイメージ
安曇野市の目指す水準
対象範囲
広←
→狭
少←
対象行為
→多
A
A
C
B
D
C
B
Ⅱ-3
D
<参考2>県条例の基準との関係(重点地域の基準適用対象範囲の拡張イメージ)
県条例景観育成重点地域
市条例
①都市地域
①まちなかエリア
②田園地域
②田園集落エリア
Ⅱ-4
(2)項目別の基準
その1.高さ
①文言基準(県条例ベース)
対象
基準内容
(ア)北アルプスへの眺望をできるだけ阻害しないような規模、建築物等と敷
地の釣り合い、高さとすること。
まちなか
(イ)高さは周囲のまち並みとしての連続性に配慮するとともに、高層の場合、
エリア
圧迫感を生じないよう努めること。
(ア)北アルプスへの眺望をできるだけ阻害しないような規模、建築物等と敷
地の釣り合い、高さとすること。
田園集落 (イ)個々の建築物等の規模は極力おさえ、高さは、原則として周辺の樹木の
高さ以内にとどめるように努めること。樹高以上となる場合は、北アルプ
エリア
スや周辺景観との調和に特に配慮すること。
(ア)周辺の基調となる景観から著しく突出した印象を与えないような規模、
山麓・山
建築物等と敷地との釣り合い、高さとすること。
(イ)高さは原則として周辺の樹木の高さ以内にとどめるよう努め、樹高以上
間部エリ
になる場合には周辺の景観と調和するよう形態等に特に配慮すること。
ア
②数値基準
高さの
最高限度
まちなか
エリア
田園集落
エリア
山麓・山
間部エリ
ア
~20m
穂高、豊科
以外は
15m
~10m
~12m
備考(例外対応)
○高さは、地上高とし、建築物の付帯構造物も含む。
○機能・構造上、一定の高さが必要とされるもの
・鉄塔(送電線)、電波塔
・コンクリートプラント
・カントリーエレベーター等の農業施設
・消防関連施設
・学校・病院等の公共施設
・シンボル的なもの 例)スイス村、碌山館
・ゴルフ練習場 ※場所の考慮必要
・アンテナ、避雷針等の付属構造物
○基本となる高さの基準を超える可能性の高い建築物
・集合住宅
・大規模商業施設
・ホテル
・工場
※重点道路から見える眺望を阻害する高さの制限は、この限りではない。
Ⅱ-5
Z
■高さに関する配慮事項
1)高さと景観
①立ち位置によって見え方が異なる。
②視点場を決める必要がある。
③周りに何もない場所での高い建物は目
立つ。
④樹林の高さまでは緑でカバーできる。
例)屋敷林の高さ:~約 20m
2)高さの基準化のポイント
良好な眺望を阻害する高い建物や周囲の景観
・樹林を超えない高さとする。
に調和せずに目立つ大きな施設
・良好な眺望点からスカイラインを阻害し
ない高さが望ましい。
・全市一律基準の必要性
・道路西側、景観育成住民協定路線、東西
の道路も景観の良好なところは基準を
強化
→重点路線の設定
・大糸線、山麓線、広域農道は、絶対的な
高さ以外に、道路後退等の設定も必要。
中景~近景域
(建物B)
10m
建物B
15m
③見る角度
9°
同じ高さでも対象との距離により景観に及ぼす影響が異なる
Ⅱ-6
②視点場(見る人)
54m
建物A
①視対象(見える対象)
遠景~中景域
その2.色彩
①文言基準
※県条例ベース
対象
基準内容
(ア)けばけばしい色彩とせず、周辺の建築物等と調和した色調とすること。
(イ)多色使い、アクセント色の使用に際しては、使用する色彩相互の調和、
使用する量のバランスに十分配慮すること。
まちなか
エリア
(ウ)照明を行う場合は、周辺の環境に留意すること。
(エ)光源で動きのあるものは、周辺景観との調和に留意すること。
(ア)けばけばしい色彩とせず、できるだけ落ち着いた色彩を基調とし、周辺
の自然景観と調和した色調とすること。特に、緑色、青色、紫色、桃色、
赤色及び黄色系は自然との調和が図りにくいので、彩度が低い場合でも使
用にあたっては十分留意すること。
田園集落
エリア
(イ)使用する色数を少なくするように努めること。
(ウ)照明を行う場合は、設置場所周辺の環境に留意すること。
(エ)光源で動きのあるものは、原則として避けること。
(ア)けばけばしい色彩とせず、できるだけ落ち着いた色彩を基調とし、周辺
の自然景観と調和した色調とすること。
山麓・山間
(イ)使用する色数を少なくするよう努めること。
部エリア
(ウ)照明を行う場合は、周辺の建築物等との調和に留意すること。
②数値基準(エリア共通)
マンセル値
備考
○適用対象となる部位・部材
建築物(外壁基調色、屋根色)
※基調色:見付面積の 1/4 以上を占め
る色彩(多色を用いる場合はこの限
りで はない)
※制限なし
色相
外壁:制限なし
明度
屋根:8以下
○適用除外
強調色(全体面積の 1/10)、地域の伝
統的な色彩、非着色の素材色(木材、
れんが、土壁、漆喰、金属板、スレー
ト、ガラス、等)
外壁
R、YR:6以下
Y、GY、RP:4以下
その他:3以下
彩度
屋根
R、YR:8以下
5Y、5RP:6以下
その他:4以下
Ⅱ-7
■色彩に関する配慮事項
1)色彩と景観の関係
○田園集落エリアの建物の屋根に赤、青等
の原色が用いられた場合、遠くから見て
も目立ちやすく、背景とも不調和な印象
を与えることが多い。
○けばけばしい色も、時としてランドマー
ク的な要素となることもあり得る。
○人工的な色の緑や青のほうが不自然な
印象を与えることが多い。
田園地帯にむき出しで建つ建物
<加工前>
茶色などの方が
調和しやすい
2)色彩の基準化
①基準化のポイント
・景観に大きな影響を及ぼす見えがかりの
面積の大きい部位に着目
→外壁、屋根
・色彩はとくに、言葉による基準ではあい
まいで、解釈によって差が生じ、実効性
に欠けるため、数値による基準が必要。
→マンセル値による指定
②基準化の要素
マンセル値
=「色相」+「明度」+「彩度」
→次ページ
Ⅱ-8
<加工後>
<参考3>マンセル値による色彩把握の基本的な事項
1)色彩の数値基準(色のものさし)として用いる「マンセル値」
①色相(いろあい)
基本10色
R(赤)
YR(黄赤)
Y(黄)、
GY(黄緑)
G(緑)
BG(青緑)
B(青)
PB(青紫)
P(紫)
RP(赤紫)
②明度(あかるさ)
10(明るい)
↓
0(暗い)
明度
P(紫)
B(青)
色相
彩度
R(赤)
G(緑)
Y(黄)
③彩度(あざやかさ)
0(色味なし) → 16(鮮やか)
※白、黒、グレーは彩度0(無彩色)
<表示例>
5R
5 / 14
色相 明度
彩度
<読み方>
ごアール ご の じゅうよん
2)「マンセル値」で景観を構成する要素の色彩的特徴
景観 = 図 + 地(背景)
地となる空、山、森林、等の色相
:G(緑)~B(青)
+
図となる建築物の壁の色
:明度・彩度の低いR(赤)~Y(黄)
↓
違和感なく、なじむ組合せと言われている
日本の伝統的な建築物の壁(木材、土、漆喰等)の色相幅:7.5YR~2.5Y
→外壁色の選択に迷ったら、「10YRの彩度3以下」などとも言われている。
Ⅱ-9
安曇野市では最低限避けたい色の範囲
<外壁色>
白馬:
中・西
白馬:全域
秦野:調整
秦野:調整
松本:重点・住宅
秦野:市街
松本:重点
松本:工業
※白馬:東エリアはすべて×
松本:住宅・商業・
工業
秦野:市街
松本:商業
白馬:
中・西
白馬:全域
秦野:調整
秦野:調整
松本:重点・住宅
秦野:市街
松本:重点
秦野:市街
松本:住宅・商業・工業
松本:工業
※白馬:東エリアはすべて×
松本:商業
白馬:全域
白馬:西
秦野:調整
秦野:調整
松本:重点
松本:全域
秦野:市街
松本:住宅
松本:商業・工業
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:全域
白馬:西
秦野:調整
秦野:調整
松本:重点
松本:住宅
松本:全域
秦野:市街
松本:商業・工業
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
Ⅱ-10
<外壁色>
白馬:西
白馬:西
秦野:調整
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
白馬:西
秦野:調整
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
白馬:西
秦野:調整
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
白馬:西
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
Ⅱ-11
<外壁色>
白馬:西
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
秦野:調整
松本:全域
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
Ⅱ-12
<屋根色>
白馬:
秦野:調整 中・西
白馬:全域
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:東エリアはすべて×
白馬:
秦野:調整 中・西
秦野:市街
※白馬:東エリアはすべて×
白馬:
秦野:調整 全域
秦野:市街
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
白馬:全域
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
白馬:全域
秦野:調整
秦野:市街
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
Ⅱ-13
<屋根色>
白馬:西
秦野:調整
秦野:調整
白馬:西
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
※白馬:中・東エリアはすべて×
Ⅱ-14
<屋根色>
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
白馬:西
秦野:調整
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
秦野:調整
白馬:西
秦野:市街
※白馬:中・東エリアはすべて×
Ⅱ-15
その3.デザイン(形態・意匠・材料)
①形態・意匠
※県条例ベース
対象
基準内容
(ア)背景となる北アルプスの山並みや周辺の建築物等と調和した形態であるとと
もに、全体としてまとまりのある形態とすること。
(イ)建築物等の上部及び正面のデザインに特に留意し、都市美の育成やランドマー
クの育成にも努めること。
(ウ)壁面等は、大規模な平滑面が生じないよう、陰影等の処理に配慮すること。
(エ)周辺の基調となる建築物に比べて、規模が大きい場合には、屋根、壁面、開口
まちなか
部等の意匠の工夫により、圧迫感や威圧感を軽減し、周辺との調和を図ること。
(オ)河川、鉄道及び道路に面する壁面等は、公共性の高い部分として、デザイン等
エリア
に配慮すること。
(カ)屋上の設備は外部から見えにくいよう、壁面、ルーバーで覆う等の工夫をする
こと。
(キ)屋外階段、ベランダ、パイプ類等の付帯設備や付帯の広告物等は、煩雑な印象
を与えないよう、デザインに配慮し、建築物等本体との調和を図ること。
(ア)背景となる北アルプスの山並みや周囲の建築物等と調和した形態であるとと
もに、全体としてまとまりのある形態とすること。
(イ)屋根の形状は原則としてこう配屋根で適度な軒の出を有するものとし、こう配
は背景のスカイラインや周囲の建築物等との調和に努めること。
(ウ)壁面等は、大規模な平滑面が生じないよう、陰影等の処理に配慮すること。
(エ)周辺の基調となる建築物に比べて、規模が大きい場合には、屋根、壁面、開口
田園集落
部等の意匠の工夫により、圧迫感や威圧感を軽減し、周辺との調和を図ること。
(オ)河川、鉄道及び道路に面する壁面等は、公共性の高い部分として、デザイン等
エリア
に配慮すること。
(カ)屋上の設備は外部から見えにくいよう、壁面、ルーバーで覆う等の工夫をする
こと。
(キ)屋外階段、ベランダ、パイプ類等の付帯設備や付帯の広告物等は、煩雑な印象
を与えないよう、デザインに配慮し、建築物等本体との調和を図ること。
(ア)周辺の基調となる景観に調和した形態であるとともに、全体としてまとまりあ
る形態とすること。
(イ)周辺の山並みと調和する形態とすること。
(ウ)屋根は原則としてこう配屋根で、適度な軒の出を有するものとし、こう配は周
辺のスカイラインとの調和に努めること。
(エ)周辺に伝統的な様式を持つ建築物が多い場合には、その様式を継承し又は取り
入れた意匠とするよう努めること。
山麓・山 (オ)大規模な平滑面が生じないよう、陰影等壁面の処理に配慮すること。
間部エリ (カ)周辺の基調となる建築物等に比べて、規模が大きい場合には、屋根、壁面、開
口部等の意匠の工夫により、圧迫感や威圧感を軽減し、周辺との調和を図ること。
ア
(キ)河川、鉄道及び道路に面する壁面等は、公共性の高い部分として、デザイン等
に配慮すること。
(ク)屋上設備は外部から見えにくいよう、壁面、ルーバーの設置等の工夫をするこ
と。
(ケ)非常階段、パイプ等付帯設備や付帯の広告物等は、繁雑な印象を与えないよう
にデザインに配慮し、建築物等本体との調和を図ること。
Ⅱ-16
②材料
※県条例ベース
対象
基準内容
(ア)周辺景観と調和し、耐久性に優れた材料を用いること。
まちなか (イ)反射光のある素材を使用する場合は周辺との調和に十分配慮すること。
(ウ)地域の優れた景観を特徴づける素材を活用すること。
エリア
(ア)周辺景観と調和し、耐久性に優れた材料を用いること。
(イ)反射光のある素材を極力使用しないよう努め、やむを得ず使用する場合は、着
田園集落
色等の工夫をすること。また、壁面の大部分に使用することは避けること。
エリア
(ウ)地域の優れた景観を特徴づける素材を活用すること。
(ア)周辺の景観と調和し、耐久性に優れた材料を用いること。
山麓・山 (イ)反射光のある素材を極力使用しないように努め、やむを得ず使用する場合に
は、着色等の工夫をすること。
間部エリ
(ウ)地域の優れた景観を特徴づける素材を活用すること。
ア
■デザインに関する配慮事項
1)建物デザインの多様化
<違和感を感じさせるデザイン>
○全体
・大きな建物
・特殊な形状(とくに屋根)
・突出部
・周囲との調和
新しい家を古い家の連続
○細部
・装飾過多(窓枠等)
・庇なし
・陰影なし
強調される窓枠
2)基準化の困難な建物デザイン
①ポイント
・建物を建てる場所(エリア)による
・シンボル的なものは別な考えも必要
②地域の景観になじむ要素
・勾配屋根はなじみやすい
・地域に昔からある建物(本棟造り等)のデザイン要素を取り込む
Ⅱ-17
その4.緑化(敷地の緑化・建物等の配置)
①敷地の緑化
※県条例ベース
対象
まちなか
エリア
田園集落
エリア
山麓・山
間部エリ
ア
基準内容
(ア)敷地境界には樹木等を活用し、門、塀等による場合は、周辺景観と調和するよう
に配慮すること。
(イ)建築物等の周囲は緑化することにより、圧迫感、威圧感の軽減に努めること。
(ウ)駐車場、自転車置場等を設ける場合は、道路等から直接見えにくいように周囲の
緑化に努めること。
(エ)緑化に使用する樹種は、周辺の樹林等周辺景観と調和するものとすること。
(オ)河川等がある場合は、樹木を活用して、水辺の景観に配慮すること。
(カ)敷地内の樹木は、できるだけ残すように努めること。
(ア)敷地境界には樹木等を活用し、門、塀等による場合は、周辺景観と調和するよう
に配慮すること。
(イ)建築物等の周囲は緑化することにより、圧迫感、威圧感の軽減に努めること。
(ウ)駐車場、自転車置場等を設ける場合は、道路等から直接見えにくいように周囲の
緑化に努めること。
(エ)緑化に使用する樹種は、周辺の樹林等周辺景観と調和するものとすること。
(オ)河川等がある場合は、樹木を活用して、水辺の景観に配慮すること。
(カ)敷地内の樹木は、できるだけ残すように努めること。
(ア)敷地境界には樹木等を活用し、門、塀等による場合は、周辺の景観に調和するよ
う配慮すること。
(イ)周辺の建築物等に比べて相当大規模な建築物等にあっては、建物まわりの緑化に
より圧迫感、威圧感の軽減に努めること。
(ウ)駐車場、自転車置場、焼却炉等を設ける場合には、道路等から直接見えにくいよ
うに周囲の緑化に努めること。
(エ)使用する樹種は周辺の樹林等、周辺の景観と調和するものとすること。
(オ)河川等がある場合は、樹木を活用して、水辺の景観に配慮すること。
②建物等の配置
※県条例ベース
対象
まちなか
エリア
田園集落
エリア
山麓・山
間部エリ
ア
基準内容
(ア)周辺と壁面線を合わせつつ、極力道路から後退し、連続した沿道の空間を構成す
るよう努めること。
(イ)隣接地と相互に協力して、まとまった空間を生み出すよう努めること。
(ウ)敷地内に大径木や良好な樹林、樹木や河川、水辺がある場合は、これらを生かせ
る配置とすること。
(エ)北アルプスへの眺望を極力阻害しないような配置とすること。
(オ)電柱、鉄塔類はできるだけ目立たないよう設置すること。
(ア)道路からできるだけ後退するとともに、道路側に空地を確保するように努めるこ
と。別荘団地にあっては、道路側に既存林を残せるように原則として10 メート
ル以上後退するように努めること。
(イ)隣地の敷地境界からできるだけ離し、ゆとりのある空間を確保すること。
(ウ)敷地内に大径木や良好な樹林、樹木や河川、水辺等がある場合は、これらを生か
せる配置とすること。
(エ)北アルプスへの眺望を極力阻害しないような配置とすること。地形の高低差があ
る場合は、それを生かして周辺の自然景観と調和するような配置とし、りょう線
や斜面上部への配置はできるだけ避けること。
(オ)電柱、鉄塔類はできるだけ目立たないように設置すること。
(ア)道路側に既存林を残せるように10 メートル以上後退するよう努めること。
(イ)隣接の敷地境界からできるだけ離し、ゆとりのある空間を確保すること。
(ウ)敷地内に大径木や良好な樹林、樹木や河川、水辺がある場合、これを生かせる配
置とすること。
(エ)地形の高低差を生かして、周辺の自然景観に調和するような配置とすること。り
ょう線や斜面上部への配置はできるだけ避けること。
Ⅱ-18
■緑化に関する配慮事項
1)多様な緑のなかに暮らしてきたまち
屋敷林
河畔林
山
田んぼ
立面では、壁のように連なってみえる緑
<良好な景観を構成している要素としての緑>
・遠景で、景観の背景となっている山並みの緑
・近景で、広がりをつくり出している田んぼの緑
・中近景で、建物を隠し、人工物を景観になじませている屋敷林や社寺林、河畔林の緑
“良好な景観を形成するこれらの緑の役割を阻害する行為には、緑の補償が必要”
例)田んぼを宅地化(緑を減らす行為)→宅地周りに植栽(緑を増やす行為)
2)緑化は良好な景観を保つ・景観をよくする手段
①緑化の際のポイント
・緑化すべき敷地内の位置
・緑化した緑の高さ(樹種)
②緑化の基準化の要素
・最低敷地面積を広く設定
→まちづくり条例で設定
・道路前面の壁面後退線を指定
建物が半分以上隠
れるくらいの高さ
・緑化率の設定
→工場、分譲開発等、大規模な開発が対象
・緑化位置の指定
→3辺接続のルールで建てる建物周り
・樹種や本数の指定
Ⅱ-19
道路前面または眺望地点
から見える側への緑化
Ⅱ-20
その5.その他
①開発行為、土地形質変更、土石類の採取等
対象
※県条例ベース
基準内容
a)土地の形質の変更(変更後の土地の形状、修景、緑化等)
(ア)大規模な法面、擁壁をできるだけ生じないようにし、やむを得ない場合は、緩
やかなこう配とし、緑化に努めること。
(イ)擁壁は、材料、表面処理の工夫、前面の緑化等により周辺の景観との調和を図
ること。
(ウ)敷地内にある良好な樹林、樹木、河川、水辺等は極力保全し、活用するように
まちなか
努めること。
(エ)団地開発では、電柱類はできるだけ道路側に設置しないように努めること。
エリア
b)土石の採取及び鉱物の掘採(採取等の方法、採取等後の緑化等)
(ア)周辺から目立ちにくいよう、採取等の位置、方法を工夫し、敷地周辺の緑化等
に努めること。
(イ)採取等後は自然植生と調和した緑化等により修景すること。
a)土地の形質の変更(変更後の土地の形状、修景、緑化等)
(ア)大規模な法面、擁壁をできるだけ生じないようにし、やむを得ない場合は、緩
やかなこう配とし、緑化に努めること。
(イ)擁壁は、材料、表面処理の工夫、前面の緑化等により周辺の景観との調和を図
ること。
(ウ)敷地内にある良好な樹林、樹木、河川、水辺等は極力保全し、活用するように
努めること。
田園集落
(エ)団地開発では、電柱類はできるだけ道路側に設置しないようにするとともに、
エリア
北アルプスへの眺望を阻害しないように努めること。
b)土石の採取及び鉱物の掘採(採取等の方法、採取等後の緑化等)
(ア)周辺から目立ちにくいよう、採取等の位置、方法を工夫し、敷地周辺の緑化等
に努めること。
(イ)採取等後は自然植生と調和した緑化等により修景すること。
a)土地の形質の変更(変更後の土地の形状、修景、緑化等
(ア)大規模な法面、擁壁をできるだけ生じないようにし、やむを得ない場合は、緩
やかなこう配とし、緑化に努めること。
(イ)擁壁は材料、表面処理の工夫、前面の緑化等により周辺の景観との調和を図る
こと。
山麓・山 (ウ)敷地内にある良好な樹林、樹木、河川、水辺等は極力保全し、活用するよう努
めること。
間部エリ
ア
b)土石の採取及び鉱物の掘採(採取等の方法、採取等後の緑化等)
(ア)周辺からは目立ちにくいよう、採取の位置、方法を工夫し、敷地の周辺の緑化
等に努めること。
(イ)採取後は、自然植生と調和した緑化等により修景すること。
※開発行為については、別途まちづくり条例に定める。
Ⅱ-21
②屋外における物件の集積又は貯蔵(集積、貯蔵の方法及び遮へい方法)
※県条例ベース
対象
基準内容
(ア)物件を積み上げる場合には、高さをできるだけ低くするとともに、整然と、か
つ威圧感のないように積み上げること。
まちなか
(イ)道路等から見えにくいように遮へいし、その際には植栽などを行い周辺の景観
エリア
に調和するように努めること。
(ア)物件を積み上げる場合には、高さをできるだけ低くするとともに、整然と、か
つ威圧感のないように積み上げること。
田園集落
(イ)道路等から見えにくいように遮へいし、その際には植栽などを行い周辺の景観
エリア
に調和するように努めること。
(ア)物件を積み上げる場合には、高さをできるだけ低くするとともに、整然と、か
山麓・山
つ威圧感のないように積み上げること。
間部エリ (イ)道路等から見えにくいよう遮へいし、その際には植栽の実施、木塀の設置等周
辺の景観に調和するよう努めること。
ア
Ⅱ-22
③特定外観意匠(広告物の表示等)
対象
※県条例ベース
基準内容
(ア)配置
・道路等からできるだけ後退させるよう努めること。
・河川等の水辺や山並みなどの眺望を阻害しないよう努めること。
(イ)規模、形態・意匠
・基調となる周辺景観に調和する形態・意匠とし、集合化するなど必要最小限の規
模とすること。
・周辺の建築物の屋根の高さを超えないよう努めること。
まちなか (ウ)材料
・周辺景観と調和し、耐久性に優れ、退色・はく離等の生じにくいものとすること。
エリア
・反射光のある素材を使用する場合は、周辺との調和に十分配慮すること。
(エ)色彩等
・けばけばしい色彩とせず、周辺の建築物等と調和した色調とすること。
・多色使いに際しては、使用する色彩相互の調和、使用する量のバランスに十分配
慮すること。
・光源で動きのあるものは、周辺景観との調和に留意すること。
(ア)配置
・道路等からできるだけ後退させるように努めること。
・河川等の水辺や山並みなどの眺望を阻害しないように努めること。
(イ)規模、形態・意匠
・基調となる周辺景観に調和する形態・意匠とし、集合化するなど必要最小限の規
模とすること。
・周辺の建築物の屋根の高さを超えないように努めること。
(ウ)材料
・周辺景観と調和し、耐久性に優れ、退色・はく離等の生じにくいものとすること。
田園集落
・反射光のある素材は、極力使用しないように努め、やむを得ず使用する場合は、
エリア
着色等の工夫をすること。また、壁面の大部分に使用することは避けること。
(エ)色彩等
・けばけばしい色彩とせず、できるだけ落ち着いた色彩を基調とし、周辺の自然景
観と調和した色調とすること。特に、緑色、青色、紫色、桃色、赤色及び黄色系
は自然との調和が図りにくいので、彩度が低い場合でも使用にあたっては十分留
意すること。
・使用する色数を少なくするように努めること。
・光源で動きのあるものは、原則として避けること。
(ア)配置
・道路等からできるだけ後退させるよう努めること。
・河川等の水辺や山並みなどの眺望を阻害しないように努めること。
(イ)規模、形態・意匠
・基調となる周辺の景観に調和する意匠・形態とし、必要最小限の規模とすること。
(ウ)材料
山麓・山 ・周辺の景観と調和し、耐久性に優れ、退色・はく離等の生じにくいものとするこ
と。
間部エリ
・反射光のある素材を極力使用しないように努め、やむを得ず使用する場合は、着
ア
色等の工夫をすること。
(エ)色彩等
・けばけばしい色彩とせず、できるだけ落ち着いた色彩を基調とし、周辺の自然景
観と調和した色調とすること。
・使用する色数を少なくするよう努めること。
・光源で動きのあるものは、原則として避けること。
Ⅱ-23
4.景観重点建造物および景観重要樹木指定の方針
1) 景観重要建造物の指定の方針
第2号の良好な景観の育成に関する方針に基づき、周辺地域の情景を特徴づ
ける建造物のうち、景観計画区域の良好な景観の育成に資するものを次により
指定します。
(1)地域の自然、歴史、文化、生活等からみて、これらの特性が形として立ち現
れたものである地域の景観上の特徴を、当該建造物の外観が有しているも
のであること。
(2)景観の育成の観点から指定するものであり、当該建築物自体の歴史的価値や
文化的価値を問うものではないこと。
(3)歴史的な様式を継承した新しい建造物や新たな都市文化を創造することを
望まれる地域を象徴する建造物等についても積極的に対象とすること。
(4)建造物の敷地、建造物周辺の樹木や付属物等が当該建造物と一体となって良
好な景観を構成している場合にあっては、それらを含め一体として対象とす
ること。
(5)指定に当たっては、指定しようとする物件がある地域を管轄する市町村の意
見を聴くものとする。
(6)指定に当たっては、景観審議会及び建築等の専門家の意見を聴くものとす
る。
2)景観重要樹木の指定の方針
第2号の良好な景観の育成に関する方針に基づき、周辺地域の情景を特徴づ
ける樹木のうち、景観計画区域の景観育成に資するものを次により指定します。
(1)当該樹木が、地域の景観上の特徴を構成しているものであること。
(2)景観の育成の観点から指定するものであり、当該樹木自体の歴史的価値や文
化的価値を問うものではないこと。
(3)新たな都市景観を創造することが望まれる地域におけるシンボルとなる樹
木等についても積極的に対象とすること。
(4)指定に当たっては、指定しようとする物件がある地域を管轄する市町村の意
見を聴くものとする。
(5)指定に当たっては、景観審議会及び造園等の専門家の意見を聴くものとす
る。
Ⅱ-24
5.屋外広告物の表示等の制限に関する事項
屋外広告物は、景観の阻害要因となりうるものであることから、その適正な
規制誘導は、良好な景観の育成に極めて重要であるため、広告物の表示及び屋
外広告物を掲出する物件の設置に関する行為(以下「屋外広告物の表示等」と
いう。)の制限は、良好な景観の育成に関する方針との調和が保たれるものとす
るものとします。
また、景観重要建造物、景観重要樹木及び景観資産(以下「景観重要建造物
等」という。)に係る屋外広告物の表示等にあたっては、当該景観重要建造物等
ごとに定める管理の基準との調和が保たれるものとするものとします。
6.景観農業振興地域整備計画の策定に関する
基本的事項
農山村においては、自然の造形を背景として、地域の気候風土に適した形で
農林業を営む中で、それぞれの地域に固有の個性ある美しい景観がつくられて
きたことから、地域の景観に配慮しつつ良好な営農条件を確保する観点から策
定するものとします。
また、農山村地域は、農林産物の生産の場であるとともに、農林業の持続的
な発展により、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、良好な景観の育
成、文化の伝承等の多面的な機能を発揮してきたことを踏まえ、農山村の個性
や多様性に配慮します。
加えて、過疎化や高齢化、あるいは都市近郊における混住化等による地域社
会の連帯性の弱体化に伴い、農地等の地域環境の管理に支障が生じ、農山村の
魅力を減じている事例がある現状から、地域社会の連帯性(コモンズ)の再生
に資するものとします。
Ⅱ-25