平成26年度 一関市教育委員会の事務事業等に関する 点検評価報告書 (平成25年度事業対象) 平成26年8月 一関市教育委員会 目 次 ページ Ⅰ はじめに 1 Ⅱ 点検評価の対象及び方法 1 Ⅲ 点検評価の結果 1 人生を豊かにする生涯学習の推進 1 2 新しい時代に生きる力を育む学校教育の推進 3 3 共に学び触れ合う社会教育の推進 15 4 多様で個性ある文化の創造 19 5 地域に根ざした生涯スポーツの推進 21 Ⅰ はじめに 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」により、教育委員会は、毎年、その権限に属する事 務の管理及び執行の状況について点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成して、議 会に提出するとともに公表することとなっています。 本報告書は、平成 25 年度の教育行政を点検し、評価したものを取りまとめたものです。 Ⅱ 点検評価の対象及び方法 本市の教育分野の施策については、一関市総合計画を踏まえ策定した一関市教育振興基本計画 へ体系的に掲げ、その推進を図っていることから、点検評価に当たっては教育振興基本計画に沿っ て下記の5つの施策に基づいて実施された主な事務事業について、学校評議員、社会教育委員や 公民館運営審議会等各種審議会の意見等を参考に点検評価するとともに、今後の教育委員会の対 応について取りまとめました。 1 人生を豊かにする生涯学習の推進 2 新しい時代に生きる力を育む学校教育の推進 3 共に学び触れ合う社会教育の推進 4 多様で個性ある文化の創造 5 地域に根ざした生涯スポーツの推進 Ⅲ 点検評価の結果 1 人生を豊かにする生涯学習の推進 事務事業名【№1 生涯学習理念共有化事業】 内 容 ・教育振興基本計画などの計画に基づき施策の着実な展開を図る。 実 績 ・教育振興基本計画後期事業計画に基づく各種事業の実施 評価及び 今後の対応 ・教育振興基本計画後期事業計画(平成 23 年度∼平成 27 年度)に計上した事業の 着実な推進に努める。 事務事業名【№2 市民との協働による生涯学習の推進】 内 容 ・市民が参画する機会を増やし、市民と行政が補完・協力しあい効果的な生涯学習の 展開に努める。 ・平成 25 年5月に地域協働の仕組みづくり検討会議(市民委員 12 人で構成)を設置 実 績 し、「提言書」の提出 ・平成 26 年3月に地域づくりの進め方などについて、提言書を踏まえ一関市地域協働 推進計画を策定 1 ・地域協働の仕組みについて、視察研修や他市の事例研究を行いながら市民委員に より提言書がまとめられた。 評価及び 今後の対応 ・提言書に基づき策定した一関市地域協働推進計画は、パブリックコメント(意見公募 手続)の実施、住民説明会や社会教育委員の意見聴取など、市民の意見を聞く機会 が図られた。 ・一関市地域協働推進計画の推進に当たり、市民との協働による生涯学習、社会教育 のあり方について、具体的に市長部局と連携して検討を進める。 事務事業名【№3 市立図書館の充実】 内 容 ・生涯学習活動の拠点として、市民一人ひとりの生活や活動を支援するため、市立図 書館の充実を図る。 ・花泉図書館の開館(平成 25 年9月) 実 績 ・新一関図書館の建設工事(平成 24 年6月∼平成 26 年2月) ・図書資料の計画的充実(図書 52,495 冊、視聴覚資料 1,292 点購入) ・読書指導員を増員(5人→10人)し、全図書館に配置 ・図書資料の計画的な購入により全体で蔵書数 749,230 冊、視聴覚資料 16,227 点と なり、市民の学習活動の場としての図書館の充実が図られた。 評価及び 今後の対応 ・読書指導員の増員配置により、市民の読書活動への支援が図られた。 ・新一関図書館整備については、市民の参画をいただきながら引き続き事業推進を図 る。 ・今後も、読書指導や図書資料の充実など読書環境の整備に努める。 事務事業名【№4 ことばを大切にする教育】 内 容 ・学習や人とのコミュニケーションを深める基本的方法である「話すこと」「聞くこと」の基 である「ことば(言語)を大切にする教育」を生涯学習の推進の柱と位置づけ取り組む。 ・学校図書館図書標準冊数充足率 124.0%(小学校 125.1% 中学校 122.3%) ・学校図書館に読書普及員を配置(前年度 29 校から 37 校に) ・研究指定校(2校)によることばの力を育てる実践研究及び公開 実 績 ・「ことばを大切にする教育」をテーマとした教育講演会の開催 ・未就学時、小学生を中心に、絵本や映画のほか読み聞かせを中心にお話し会の開 催(3公民館) ・図書館におけることばをテーマにした企画展の開催(全図書館) ・学校図書館ネットワークや図書の充実などにより児童生徒の読書環境の向上が図ら 評価及び 今後の対応 れた。 ・読書ボランティアの活動が継続的に行われており、これらの団体等の育成支援に引き 続き努める。 2 ・読書普及員を配置した学校の図書貸し出し数は増加しており、今後も配置の拡大に 努める。 ・各市立図書館の個性を活かしながら取り組んできた「ことば」をテーマにした 企画展も年々定着してきており、引き続き、利用者ニーズを把握しながら多様な 企画展を開催していく。 事務事業名【№5 教育振興運動】 内 容 実 績 ・子ども、親、教師(学校)、地域、行政の5者の連携による生涯学習の多様な活動の活 発化に向け、教育振興運動を推進する。 ・教育振興運動を展開する協議会等への参画 20 実践区 ・県が主催する教育振興運動研修会、県大会への参加 ・モデル実践区の事例発表、教育講演会の開催など5者連携の中で教育振興運動 評価及び 今後の対応 が展開され、地域の教育力の向上が図られている。 ・今後もこれまで地域ごとに実践してきた教育振興運動を推進し、また、全市と しての教育振興運動組織のあり方についても検討していく。 2 新しい時代に生きる力を育む学校教育の推進 (1) 確かな学力を育む教育の推進 事務事業名【№6 学習定着度調査事業】 内 容 ・児童生徒の学力の実態を把握するための調査・分析を行う。 ・知能検査の実施(小学校2年生、5年生、中学校1年生) 実 績 ・標準学力検査(CRT)の実施(小学校全学年の国語・算数、中学校1年生と2年生の国 語・数学・英語) ・結果をもとに各校が分析を進めて学力向上対策案を作成し、到達不十分な内容につ いては、補充指導や個別指導などを行うことができた。 ・標準学力検査(CRT)の結果、小学校は全国平均を上回ったが、中学校は、全国平 評価及び 今後の対応 均に満たない状況であり、改善に向けた分析を行っていく。 ・基礎・基本の定着には一定の成果がみられることから、目標値を達成できるよう、今 後、より分析を深め対策を進め、考える力、応用する力といったこれからの時代に求め られる力を育成していく。 事務事業名【№7 学習指導専門員配置事業 】 内 容 ・各学校の学力向上推進対策や個々の教員の授業への助言・指導を行う。 3 実 績 評価及び 今後の対応 ・学習指導専門員(4人)による小中学校への訪問指導(各校6回、計 342 回) ・希望する児童生徒や保護者対象の「学びの相談会」の実施(相談者数 32 人) ・個々の教員の授業を参観し、授業改善のための具体的な指導を行うことができた。 ・「学びの相談会」により、学習の仕方等の相談に個別対応することができた。 ・教員の授業力向上のため、きめ細かな対応を継続していく。 事務事業名【№8 学びの支援員配置事業】 内 容 実 績 ・30 人を超えるクラスをかかえる小学校において、きめ細かな学習指導への支援を行 う。 ・学びの支援員の配置(4校に4人) ・学級担任と連携しながら、きめ細かな学習指導への支援を行うことで学習活動の改善 評価及び 今後の対応 が図られた。 ・「すこやかサポート」(県事業)との連携を深めていくなど、より効果的な支援指導を行 っていく。 事務事業名【№9 学びの活性化事業 】 内 容 実 績 ・理科の授業において、より多くの観察・実験を実施することにより、子どもたちの科学 的思考を育成する。 ・理科学習支援員の配置(3人) 配置校 山目中学校、一関東中学校、藤沢中学校 ・理科の授業に支援員を活用することにより、観察・実験を通じて、子どもたちの科学的 評価及び 今後の対応 思考を育むなど、きめ細やかな指導を行うことができた。 ・平成 25 年度から実施しているが、配置校において3年間の実証による評価を行い、 拡充等について検討する。 事務事業名【№10 ことばの力を育てる研究事業】(一部再掲) 内 容 実 績 ・授業における言語活動やあいさつ運動、豊かな読書活動などを通して、ことばを大切 にする教育環境づくりに取り組む。 ・研究指定校(2校)によることばの力を育てる実践研究の実施及び公開 ・「ことばを大切にする教育」をテーマとした教育講演会の開催 ・研究指定校の実践発表により、ことばを大切にする教育環境づくりの取組みを各学校 に広めることができた。 評価及び 今後の対応 ・研究指定校による成果を読書普及員の活動に活かしながら、全ての学校におけるこ とばを大切にする教育環境づくりを進めていく。 ・授業やあいさつ運動、読書活動などを通し、ことばを大切にする教育をさらに推進し ていく。 4 事務事業名【№11 研究指定校事業 】 内 容 実 績 ・指導改善と学力向上等を図るため、学校を指定し実践的な研究を行う。 ・新規研究校の指定(小学校2校、中学校1校) ・指定2年目校での研究公開の実施(小学校2校、中学校1校) ・教育課程全般について、学習指導要領による実践的な研究を行うことができた。ま 評価及び 今後の対応 た、公開研究会により、その成果を普及することもできた。 ・学習指導改善と学力向上に向け、今後も毎年度小学校2校、中学校1∼2校を指定し て実践的な研究を行い、その成果の普及を図っていく。 (2) 豊かな心を育む教育の推進 事務事業名【№12 児童・生徒・学生顕彰事業】 内 容 実 績 ・スポーツ、文化等の活動において優れた成績を収めた児童生徒等を顕彰し、その栄 誉をたたえる。 ・個人の部 73 人、団体の部 27 団体を顕彰 ・県レベル以上の規模の大会やコンクール等において顕著な成績を収めた市内の学 評価及び 今後の対応 校に在学する児童、生徒、学生を顕彰することで、その栄誉をたたえるとともに、スポー ツ・文化等の活動振興に資することができた。 ・児童、生徒、学生の励みともなっていることから、今後も顕彰を継続していく。 事務事業名【№13 ことばを大切にする教育環境整備事業】(一部再掲) 内 容 ・「ことば(言語)を大切にする教育」を目標に掲げ、学校図書館の読書環境の充実、読 書活動の推進を図りながら、豊かな心と確かな学力を育む。 ・学校図書館に読書普及員を配置(前年度 29 校から 37 校に) ・学校図書館ネットワークによる学校図書館間や学校図書館と市立図書館の図書の共 有化 ・学校図書館の状況 実 績 評価及び 今後の対応 標準冊数 H24 年度末 H25 年度 H25 年度 H25 年度末 充足率 蔵書冊数 購入等冊数 廃棄冊数 蔵書冊数 (%) 小学校 227,520 283,951 15,703 14,950 284,704 125.1 中学校 150,240 182,655 8,631 7,517 183,769 122.3 合 計 377,760 466,606 24,334 22,467 468,473 124.0 ・学校図書館ネットワークや図書の充実などにより児童生徒の読書環境の向上が図ら れた。 ・読書普及員を配置した学校の図書貸し出し数は増加しており、今後も配置校の拡大 5 に努める。 ・授業やあいさつ運動、読書活動などを通し、ことばを大切にする教育をさらに推進し ていく。 事務事業名【№14 適応支援相談員配置事業】 内 容 実 績 ・不登校や別室登校の児童生徒の学校適応を図る。 ・適応支援相談員の配置(中学校5校に5人) ・配置中学校区内の小学校への訪問相談 ・きめ細かな対応や学校・家庭・地域・関係機関等との連携推進により、不登校児童生 評価及び 今後の対応 徒の学校適応を図ることができた。 ・不適応傾向を示した児童生徒への早期対応及び予防的対応についても積極的に取 り組んでいく。 事務事業名【№15 訪問型相談員配置事業】 内 容 実 績 評価及び 今後の対応 ・不適応傾向にある児童生徒や、学力遅進児童生徒、特別支援学級に在籍する児童 生徒及びその保護者を対象に家庭訪問等を行い、相談活動にあたる。 ・訪問型相談員の配置(1人) ・対象者個々の状況に応じた対応により、学校不適応の状況改善を図ることができた。 ・今後も児童生徒に関する相談については、関係機関も含めた教育相談体制の充実 に努めていく。 事務事業名【№16 教育相談員配置事業】 内 容 ・不登校や別室登校等の学校不適応を示す児童生徒について、事例相談や助言等を 行い、学校と一体となった取組みを推進する。 ・教育相談員(4人)による全小中学校への訪問相談(各校年4回、相談件数 1,024 件) ・一関市子ども悩みごと相談(電話相談 6 件、来所相談 7 件) 実 績 ・学校適応教育相談(年 2 回、相談件数 14 件) ・学校不適応児童生徒を対象にした自然体験活動(年 2 回、児童生徒延べ 11 人参加) 等の実施 ・適応支援教室「TANPOPO 広場」(2教室開設、通所人数 13 人) ・学校体制を支援するとともに、児童生徒の心のケアに努めることで、不登校児童生徒 の出現率(全児童生徒数に占める不登校児童生徒の割合)は、国平均よりも低い水準 評価及び を維持している。(平成 24 年度の一関市の出現率は、小学校 0.25%、中学校は 今後の対応 2.54%、全国の出現率は小学校 0.31%、中学校 2.56%。平成 25 年度の一関市の出 現率は、小学校 0.35%、中学校 1.81%) ・学校、保護者に対して不登校対策等の情報提供を積極的に行っていく。 6 事務事業名【№17 幼・小・中・高・特・高専・大・学校運営推進事業】 内 容 実 績 ・市内幼稚園から大学までの一貫した望ましい学校教育の推進体制の充実・強化を図 る。 ・学校運営推進協議会(2回)、授業参観、実践発表と研究協議、講演会の開催 ・キャリア教育について、家庭、地域向けのちらしを作成し、配布 ・キャリア教育の研究協議と教育講演会を通して、発達段階に応じたキャリア教育につ 評価及び いて学び、各校では、家庭、地域と連携したキャリア教育の取組みを進ることができた。 今後の対応 ・今後、より各校種間の連携した教育活動が充実する方法を検討し、実効ある取組み を進めていく。 (3) 健やかな体を育む教育の推進 事務事業名【№18 学校給食センター整備事業】 内 容 ・計画的な学校給食センターの整備を進め、より衛生的で効率的な学校給食の供給を 行う。 ・千厩学校給食センター車庫棟建設工事 実 績 ・西部学校給食センター改修工事実施設計 ・(仮称)西部第二学校給食センター建設予定地地質調査 ・老朽化した施設を廃止し、千厩学校給食センターの新設、稼働により、より安全安心 評価及び 今後の対応 な給食を供給できるようになった(調理業務は委託)。 ・西部学校給食センター施設環境の向上及び(仮称)西部第二学校給食センターの平 成 27 年度稼働に向け準備を進めた。 ・施設や設備の整備推進と併せ、効率的な運営を図るため業務委託を進めていく。 事務事業名【№19 食育推進事業】 内 容 ・各学校での取り組みと専門家による指導を連携して行い、生涯の食習慣と健康的な 身体づくりにつなげる食育(食に関する教育)を積極的に進める。 ・小中学校への食育訪問の実施(1,086 回) 実 績 ・幼稚園食育訪問の実施(幼児対象 26 回、保護者対象4回) ・食育担当者研修会(1回)、食育担当者会議(2回)、学校給食従事者研修会(1回)の 実施 ・栄養教諭、学校栄養職員等による食育訪問により、各学校における食育の充実に資 評価及び 今後の対応 することができた。 ・各種研修会により、地産地消等の推進や担当者の資質向上等に取り組むことができ た。 7 ・引き続き、食育の充実と併せて、給食食材の放射性物質の測定など食の安全に取り 組んでいく。 事務事業名【№20 小中学校体育施設の整備事業】 内 容 ・施設の老朽化や学校統合等に対応した計画的な整備に努める。 ・大東小学校屋外環境整備工事(グラウンド)、プール建設工事 実 績 ・東山中学校校庭暗渠排水等設置工事 ・室根中学校プール改修工事 ・川崎中学校テニスコート整備工事 評価及び 今後の対応 ほか ・学校統合に伴う施設の新設及び老朽化に伴う施設整備により、良好な教育環境が確 保された。 ・老朽化した施設もあることから計画的な整備に努める。 (4) 社会の変化に対応した教育の推進 事務事業名【№21 中学生の社会体験学習事業】 内 容 実 績 評価及び 今後の対応 ・社会の一員として自立できる社会性を育むとともに職業観や勤労観を培う。 ・全中学校の2年生を対象に3∼5日間の社会体験学習を実施(延べ 561 事業所、 1,081 人) ・生徒のみならず保護者、受入事業所等から高い事業評価をいただいている。 ・今後も継続して実施していくにあたり、受入事業所を安定的に確保するため、関係機 関との連携を図り、組織的な対応による事業所の開拓に努める。 事務事業名【№22 外国語指導助手配置事業】 内 容 実 績 ・外国語指導助手(ALT)を学校に派遣し、英語授業及び外国語活動の補助や国際理 解教育の推進を図る。 ・ALT(11 人)の幼稚園・小学校・中学校への派遣 ・ALT研修会の実施(2回) ・ネイティブ・スピーカー(英語を母国語とする人)の生きた英語に触れることにより、小学 評価及び 今後の対応 校の外国語活動や中学校の英語授業の充実を図ることができた。 ・ALTと児童生徒との日常的な交流は、国際理解教育の面でも効果的であった。 ・小学校での外国語活動を推進するため、さらに活用を図っていく。 事務事業名【№23 学校ICT環境整備事業】 内 容 ・子どもたちの情報活用能力の育成、教科指導におけるICT(情報通信技術)活用に必 要な環境を整備する。 8 実 績 ・全小中学校での情報教育の推進のための機器整備 ・デジタルテレビ、プロジェクタ等の大型画面やインターネットの活用による情報教育の 評価及び 今後の対応 推進により、子どもたちの情報活用能力の育成が図られた。 ・今後、児童生徒一人ひとりが情報活用能力を高められるよう情報教育の更なる推進 に努める。 事務事業名【№24 中学生最先端科学体験研修事業】 内 容 実 績 ・市内の中学生が最先端の科学技術とそれに携わる研究者の努力に触れることによ り、科学技術に対する理解を深めるとともに、次代を担う人材の育成を図る。 ・参加者 市内中学校3年生 60 人 ・研修期間 平成 25 年8月 7 日(水)∼8月9日(金) ・研修先 茨城県つくば市筑波研究学園都市 宇宙航空研究開発機構 高エネルギー加速器研究機構 国土地理院 地図と測量の科学館 評価及び 今後の対応 ・中 学 生 が最先 端 の科学 技 術とそれに携わる研 究 者 の努力 に触れ、科 学 技 術 に対 する理解 を深めることができた。 ・各 校 の生 徒 が集 まり交流 を深めることで、お互いの考えを高め合いながら、規 律 ある行 動で研修 することができた。 ・今 後 、他市 等 と合 同で事 業 を行 う場合など、参加 者 間 の交流 や関わり方 につ いて、検討 していく。 事務事業名【№25 いわての復興教育学校支援事業】 内 容 実 績 ・東日本大震災のつらく悲しい体験を理解することにより、郷土を愛しその復興・発展を支 える児童生徒を育成する。 ・被災地の様子などをはじめとした学習や避難者の方との交流 モデル校 永井小学校、桜町中学校 ・災害時における自分の身を守る方法等について学習し、理解することができた。 評価及び 今後の対応 ・被災地の状況などを学習することにより、苦難・困難な中でもたくましく生き抜く力、助 け合う力について学ぶことができた。 ・今後も復興教育の推進や被災者との交流に努める。 事務事業名【№26 実践的防災教育総合支援事業】 ・東日本大震災の教訓を踏まえ、児童生徒が被災地において災害ボランティア活動を行 内 容 うことにより、安全で安心な社会づくりに貢献する意識を高め、復興・発展を担う人づくり の推進を図る。 ・生徒が被災地に出向き、がれき処理や花壇の整備などの災害ボランティア活動を実践 実 績 実践校 東山中学校、一関東中学校、萩荘中学校 9 ・生徒が被災地でのボランティア活動を通じて、防災や復興に関する学習を行うことがで 評価及び 今後の対応 きた。 ・今後も復興教育や被災地でのボランティア活動を通じて、防災意識の高揚を図って いく。 (5) 地域の特性を生かした魅力ある学校づくりの推進 事務事業名【№27 学校評議員の設置】 内 容 実 績 ・小中学校に学校評議員を置き、その意見を学校運営等に生かすことで地域連携を図 る。 ・学校評議員の委嘱(全小中学校 55 校、評議員数 212 人)及び学校評議員会の開催 (各校毎、年 2∼3 回) ・学校運営等に関し評議員の意見等を生かし、学校、家庭、地域が連携協力しながら 評価及び 今後の対応 一体となって子どもの健やかな成長を支援することができた。 ・学校評議員については、学校に対する多角的な視点から意見をもらえるよう、幅広い 分野からの人選に努める。 事務事業名【№28 地域学習推進事業】 内 容 実 績 ・冊子「今、地域の学校がおもしろい」の作成を通じ多くの方々の学校への思いや願い に気づき、地域の良さを再発見する。 ・第4集「学校と地域の昔と今」の発行 ・「学校と地域の昔と今」ポスターの作成 ・市内全小学校で、身近な地域の学習を通して、昔の学校や地域の様子、人々の暮ら 評価及び 今後の対応 しの変化について調べ、分かったことや考えたことを冊子にまとめることができ、これま で以上に子どもたちが地域への愛着や学校に対する誇りを持つようになった。 ・地域の良さを再発見する取組みを継続し、冊子第5集の作成を進める。 (6) 社会参加・自立を支援する特別支援教育の推進 事務事業名【№29 特別支援教育推進事業】 内 容 実 績 評価及び 今後の対応 ・障がいがあり特別な支援を必要とする子どもへの教育支援を行う。 ・特別支援コーディネーターの配置(2人、幼児期は委託事業で実施) ・学校サポーターの配置(30 校に 33 人) ・特別支援コーディネーターを中心とした特別支援教育の推進体制を構築し、組織的 な取組みを進めることができた。 ・学校適応指導や生活支援を必要とする子どものいる学級に学校サポーターを配置 10 し、きめ細かなサポートをすることができた。 ・発達障害等を抱えた特別な支援の必要な児童生徒が増加傾向にあることから、特別 支援コーディネーター間や学校とのさらなる連携を図り、特別支援教育の充実に努め ていく。 事務事業名【№30 幼児ことばの教室事業】 内 容 実 績 ・発音や話し方等の障がいをもつ就学前の幼児に対して適切な指導を行い、障がいの 早期解消や軽減を図る。 ・幼児ことばの教室の設置(山目小教室、南小教室、千 小教室の3教室、相談件数 88 件、延べ指導数 1,661 人) ・特別な支援を必要とする幼児一人ひとりの状況を踏まえて言語相談及び指導教育を 評価及び 今後の対応 早期から行い、効果的な支援がなされた。 ・3歳児検診や、幼稚園、保育園との連携等により、より早い段階での対象児の把握に 努める。 (7) 教員の資質の向上 事務事業名【№31 教員の指導力向上】 内 容 実 績 ・県立総合教育センターや県南教育事務所と連携を図りながら、各種研修会等を企画 し、教員の指導力の向上に努める。 ・研修会の実施(市主催 13 回、県南教育事務所との共催 51 回、計 64 回) ・管理職研修会や主任研修会など職務に応じた研修会、初任者研修会や経験5年、 評価及び 今後の対応 経験 10 年研修会など各段階に応じた様々な研修会を実施し、教員の資質向上を図る ことができた。 ・教育研究団体等と連携を図りながら、ICT活用や小学校外国語活動、特別支援教育 などに関する市独自の研修内容も充実させ、更なる教員の資質向上に努める。 (8) 社会の変化等に対応した教育環境の整備 事務事業名【№32 学校規模適正化推進事業 】 内 容 実 績 ・児童生徒数の減少の見通しと義務教育施設の現況を踏まえ、より良い教育環境の確 保に向け学校規模の適正化を進める。 回数 参加延人数 ・山目・中里地区中学校統合推進委員会 3回 116 人 ・大東中学校区統合小学校学校づくり推進委員会 1回 35 人 ・大東・猿沢中学校統合推進委員会 9回 252 人 11 ・東山地域小学校づくり推進委員会 5回 197 人 ・花泉地域学校規模適正化検討委員会 5回 95 人 25 回 306 人 ・一関地域学校統合に関する懇談会等 4回 61 人 ・花泉地域における教育環境の整備に係る懇談会 6回 90 人 ・花泉地域学校規模適正化検討委員会からの提言に係る懇談会 7回 140 人 19 回 502 人 ・千 地域の小学校規模適正化に関する検討委員会 ・千 地域の小学校規模適正化に関する懇談会 ・一関地域については、平成 27 年4月の山目中学校と中里中学校の統合による磐井 中学校の開校に向けた取組みが進められた。今後、本寺地区、舞川地区は、学校規 模の適正化に向けた保護者等との意見交換を継続的に行う。 ・花泉地域については、花泉地域学校規模適正化検討委員会が設置され検討を進 め、花泉地域の望ましい小学校規模に関する基本方針の提言を受けた。また、早期の 複式学級の解消のため、平成 27 年4月の老松小学校と日形小学校の統合に向けた取 評価及び 今後の対応 組みが進められた。今後は、花泉地域の学校統合について、懇談を進めていく。 ・大東地域については、平成 26 年4月の猿沢中学校と大東中学校の統合に向けた取 組みが進められた。 ・千 地域については、千厩地域の小学校規模適正化に関する検討組織を各地区及 び全体会として組織され検討を進め、学校規模の適正化についての提案を受けた。今 後、提案を踏まえた学校統合に関する計画について地域住民の理解が得られるよう努 める。 ・東山地域については、長坂小学校、田河津小学校、松川小学校の3校の統合につ いて取組みが行われ、平成 26 年4月に東山小学校として開校した。 事務事業名【№33 学校施設整備事業】) 内 容 ・校舎等の老朽化や学校統合等の状況に対応した計画的な整備に努める。 ・山目小学校校舎建設工事 ・小梨小学校トイレ改修・暖房設備更新工事 実 績 ・東山小学校(長坂小学校)校舎改修工事 ・磐井中学校校舎建設工事 ・千厩中学校太陽光発電設備設置工事 ・藤沢中学校校舎暖房設備改修工事 評価及び 今後の対応 ほか ・学校統合に伴う施設の新設及び老朽化に伴う施設整備により、良好な教育環境が確 保された。 ・老朽化した施設もあることから計画的な整備に努める。 事務事業名【№34 学校施設耐震改修事業】 12 内 容 ・昭和 56 年以前に建築された学校施設のうち、構造耐震指標が基準値より低い建物 について耐震改修を行い、安全安心な学校施設の整備を図る。 ・桜町中学校耐震診断業務委託 実 績 ・舞川中学校校舎耐震補強工事 ・藤沢中学校屋内運動場耐震補強工事実施設計 ・真滝幼稚園耐震改修工事 ・計画的に耐震改修を行ってきており、統合が予定されている学校を除いては、ほぼ耐 評価及び 今後の対応 震化が図られ、安全性が確保されてきている。 ・今後、校舎の老朽化の状況を踏まえつつ、児童生徒数の見込みなど学校規模の適 正化も勘案しながら、安全安心な学校施設の整備を図る。 事務事業名【№35 遠距離通学者通学支援事業】 内 容 実 績 ・学校統合などによる遠距離通学児童生徒等の通学手段の確保、通学の支援を行う。 ・スクールバス運行 小学校 20 校 30 台 中学校 8校 20 台 ・スクールバス更新 小学校 中学校 1校 ・遠距離通学費補助金交付 3校 7台 小学校2校9人 1台 中学校3校 39 人 ・スクールバスの運行や通学費補助により遠距離通学に伴う時間的・経済的な負担の 評価及び 今後の対応 軽減が図られた。 ・安全性を確保するため老朽化したバスの計画的な更新に努めるとともに、今後の学 校統合にあたっては、スクールバスの運行等により、通学手段の確保を図る。 事務事業名【№36 放射線量低減事業】 内 容 ・学校等における放射線量測定及びその結果に基づく放射線量低減対策を講じ、子 どもたちが安心して屋外活動ができる環境整備を図る。 ・学校等の放射線量一斉測定を実施(第 6 回・4∼6月) ・毎時 1 マイクロシーベルト以上のホットスポット4箇所の低減対策を実施 実 績 ・除染土壌の埋設箇所の測定を実施(第 7 回・11 月) 全ての個所において毎時 1 マイクロシーベルト以下を確認 ・測定結果については、報道機関への情報提供やホームページで公表 ・校園庭、局所において、これまでの除染工事の実施により放射線量の低減が図られ 評価及び 今後の対応 た。 ・今後も、校庭等について継続測定に取り組み、また、これまでの除染工事により放射 線量の高い土砂等を埋設した箇所についても定期的な点検を実施していく。 事務事業名【№37 地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業 】 内 容 ・巡回活動(学校及び通学路の巡回や学校安全ボランティアに対する指導等)を行うス 13 クールガードリーダーを委嘱し、警察や地域の関係機関との連携のもと、交通安全や 不審者対策、学校の安全管理の充実を図る。 ・スクールガードリーダーの委嘱(6人) 実 績 ・スクールガードリーダー定例会(月1回)及び巡回活動(6人がそれぞれ週2回程度)の 実施 評価及び 今後の対応 ・巡回活動により、子どもたちの安全対策が図られた。 ・安全確保のため、地域住民や警察等との連携をさらに深めていく。 事務事業名【№38 奨学金貸与事業】 内 容 ・経済的な理由により修学が困難な学生の就学機会の確保のため、奨学金を貸与し、 人材の育成を図る。 奨学金貸付者数 実 績 ・継続貸付 ・H25 新規貸付 評価及び 今後の対応 176 人(高校 29 人、高専7人、大学等 140 人)※H25.4.1 現在 102 人(高校 31 人、高専1人、大学等 70 人) ・奨学金による学生への支援により、修学機会の確保が図られた。 ・貸付金返済の滞納者への対応が課題となっており、文書催告、訪問による納入相談 など対策の強化を図っていく。 事務事業名【№39 命をつなぐプロジェクト事業】 ・市内小中学校の児童生徒、保護者、教職員などに対しAED講習会等を実施し、命 内 容 の大切さを学習するとともに、緊急時に対処することができるよう救命の知識と技術を 身につけた人材の育成を図る。 ・心肺蘇生音声誘導器(ERV)を中学1年生全員に配布(1,220 個) 実 績 ・AED講習会などを小中学校それぞれで児童生徒、保護者、教職員を対象に実施 ・普通救急救命講習Ⅰ(3時間講習) 3回 教員 39 人受講 ・応急手当普及員講習Ⅰ(24 時間講習) 2回 教員 31 人受講 ・児童生徒に、命の大切さや緊急時の対処方法についての知識や技術について学習 評価及び 今後の対応 させることができた。 ・保護者、教職員を対象に講習会を実施したことにより、緊急時に対処することができ る人材の育成を図ることができた。 ・今後、学校等における緊急時に対処するため、引き続き講習会等を実施する。 事務事業名【№40 緊急情報相互連絡システム整備事業】 内 容 実 績 ・災害時等の緊急時における児童、生徒、園児の安否等を確認する手段として、携帯 電話等のメール配信サービスを利用した双方向の連絡システムを整備し、活用する。 ・全市立小中学校、幼稚園に双方向連絡システム(通称:スマートバード)を導入し、運 14 用を開始 評価及び 今後の対応 ・小学校、中学校及び幼稚園の緊急時における双方向の連絡体制が整備された。 ・災害等の情報を速やかに保護者等へ連絡することができた。 ・今後、緊急時の連絡のほか、学校情報等多様な活用を図っていく。 3 共に学び触れ合う社会教育の推進 (1) 指導体制の充実 事務事業名【№41 図書館振興計画の推進】 内 容 ・一関市立図書館振興計画に基づいた市立図書館運営に係る諸施策の着実な推進 を図る。 ・振興計画を具体化するための一関市立図書館サービス計画に基づき、図書館資料 選定基準を策定 実 績 ・資料充実のため、一関市立図書館選書委員会を開催(1 回) ・図書館運営に対し利用者等の意見を反映する仕組みを検討するため、一関市立図 書館協議会設立準備委員会を開催(2回) ・資料収集方針、資料選定基準を踏まえ、各館が特徴ある資料収集を進めた。 評価及び 今後の対応 ・図書館運営に対し、利用者等の意見を反映させるため、一関市立図書館協議会、地 域館ごとの図書館運営協議会の設立を進める。 ・一関市立図書館サービス計画に基づき、職員体制の構築、施設整備、資料の充実な どを計画的に進める。 (2) 社会教育の充実 事務事業名【№42 放課後子ども教室事業】 内 容 実 績 ・放課後等の子どもたちの安全安心な居場所づくり、健全育成を図る。 ・放課後子ども教室事業の実施 21 教室、登録者数 1,219 人、延べ参加者数 48,703 人 ・安全安心な居場所として、多くの児童に利用され、様々な体験活動や地域住民との 交流活動が行われており、子どもたちが地域社会の中で心豊かで健やかに育まれる 評価及び 今後の対応 環境づくりが進んでいる。 ・今後も、地域と連携して放課後等の子どもたちの安全安心な居場所づくりに努めると ともに、放課後児童クラブ等他の事業との調整を行いながら、子育て支援全体としての 仕組みづくりを検討していく。 15 事務事業名【№43 学校支援地域本部事業】 ・少子化の進行によるPTA会員の減少に伴い、学校を支える人材が不足してきている 内 容 ことなどから、これまで以上に学校と地域が連携し、地域全体で学校を支援する体制を 整える。 ・一関地域の1校(南小学校)と室根地域の3校(室根東・西小学校、室根中学校)に設 置 実 績 ・地域コーディネーター(4人)を配置し、学校が求める人材と地域の人材をマッチングさ せ、総合的な学習の時間などの授業や、環境整備、除雪、図書室整理等の学校支援 を実施 ・地域の方々が学校運営に参画することにより、地域のきずなを深め、地域の教育力の 評価及び 今後の対応 向上に寄与している。 ・今後も、学校と地域の連携をより深め、実施校を拡大しながら、地域が主体的に活動 に取り組めるよう方向付けについて検討していく。 事務事業名【№44 青少年健全育成事業】 内 容 ・地域特性を活かした学びの土曜塾を開催するなど、社会活動への参加や世代間の 交流を含めた青少年教育を推進する。 ・いわて希望塾参加者への支援 実 績 13 人 ・ボーイスカウトなど各種団体への支援 ・学びの土曜塾など青少年事業の実施 評価及び 今後の対応 2団体 25 公民館、421 回 ・青少年が地域の伝統や文化に触れ体験することにより、地域に対する愛着や理解が 深まった。 ・今後も、地域と連携しながら青少年の健全育成に努める。 事務事業名【№45 成人式開催事業】 内 容 実 績 ・新成人自らが記念行事を企画、運営する成人式として開催する。 ・成人式企画実行委員 26 人 ・成人式企画実行委員会の開催 17 回 ・新成人による「アート製作&交流会」の開催(1回) ・成人式出席者 案内者 1,291 人、出席者 1,081 人、出席率 83.73% ・新成人自らが成人式の意義とあり方を考える良い機会となった。 評価及び 今後の対応 ・実行委員会への参加を通して、社会参画への足掛かりとなるとともに、仲間づくり、人 づくりを学び、自身の成長と自立を促す機会となった。 ・成人式大賞(新成人式研究会主催)において5年連続で入賞を果たし、成人式優秀賞 を受賞した。 16 ・今後も、新成人自らが企画、運営する成人式となるよう継続して実施する。 事務事業名【№46 協働のまちづくりに資する社会教育事業の実施】 内 容 実 績 評価及び 今後の対応 ・公民館において協働のまちづくりに資する社会教育事業を実施し、地域の人材の育 成を図る。 ・協働のまちづくりに資する事業 6 公民館 16 事業 ・各公民館の既存事業の拡大や充実による協働のまちづくりの推進 ・地域の課題を共有し解決しようとする動きも見られるなど、協働のまちづくりの機運の 醸成に資することができた。 ・今後、地域協働体づくりと連携しながら、地域の実情に合わせた事業を実施する。 (3) 家庭教育の充実 事務事業名【№47 家庭教育講座事業】 内 容 実 績 ・公民館を中心に家庭や学校、地域が連携した中で家庭及び地域による子育て意識 を高めるための学習機会の提供を図る。 ・しつけやコミュニケーションづくり、食育など家庭教育に関する講座等を全公民館で 開催 56 事業、参加者 4,503 人 ・幼稚園、保育園、小中学校と連携し、保護者が集まる機会等を活用した学習機会の 評価及び 今後の対応 提供に努め、家庭教育の普及が図られた。 ・今後も、関係機関・団体等との連携・協力のもと、各種講座の充実を図り、家庭の教 育力向上に努める。 (4) 社会教育関係団体の育成 事務事業名【№48 社会教育団体等育成支援事業】 内 容 実 績 評価及び 今後の対応 ・社会教育関係団体や女性団体を育成・支援し、団体の自立を促進する。 ・子ども育成会など地域づくりを自ら実践している社会教育団体への助成 ・各地域女性団体活動への助成 7協議会 ・団体の自主的な活動が促進され人材育成が図られている。 ・今後も、社会教育団体等が自ら行う活動に対して支援し、自立を促進する。 (5) 社会教育施設の整備 事務事業名【№49 社会教育施設整備事業】 内 容 2団体 ・公民館など社会教育施設の整備や維持補修などを計画的に実施する。 17 ・永井公民館建設工事 実 績 ・中里公民館耐震補強工事 ・狐禅寺公民館法面改修工事、耐震診断業務委託 ・松川公民館講堂耐震補強実施設計 評価及び 今後の対応 ほか ・計画的な整備や補修により、市民の学習活動の場としての社会教育施設の機能の維 持向上が図られた。 ・避難所に指定されている公民館の耐震改修工事等を計画的に実施していく。 事務事業名【№50 新一関図書館整備事業】(一部再掲) 内 容 ・市民の読書環境の充実と文化、教育の拠点とするため、市立図書館の中央館とし て、新一関図書館を整備する。 ・新一関図書館整備計画委員会の開催(2回) ・新一関図書館の建設工事(平成 24 年6月∼平成 26 年2月) 実 績 鉄筋コンクリート造り地上3階建て 延床面積 7,904.83 ㎡ 蔵書能力 開架 16.5 万点、閉架 32.9 万点 駐車場 評価及び 今後の対応 194 台 ・公募委員を含む市民 20 人からなる整備計画委員会を開催し、整備内容や運営につ いて検討するなど市民との協働により事業が進められた。 ・平成 26 年の開館に向け、関連工事の進行管理を図るとともに開館準備を進める。 事務事業名【№51 花泉図書館整備事業】(一部再掲) 内 容 ・地域の読書環境の充実を図るため、花泉図書館を整備する。 ・花泉図書館の建設工事(平成 24 年6月∼平成 25 年7月) 木造平屋建て 延床面積 999.45 ㎡ 蔵書能力 開架 5.4 万点、閉架 2 万点 実 績 駐車場 32 台 ・平成 25 年9月 14 日開館(開館記念式典) ・オープン記念事業(講演会、ワークショップ)等の実施 評価及び 今後の対応 ・図書館の完成、開館により、利用者の拡大が図られた。 ・地域館として、地域に根ざしたきめ細やかな図書館サービスの充実に努める。 (6) 読書活動の充実 事務事業名【№52 図書館サービスの充実】 内 容 ・地域の歴史ある図書資料の充実とともに、地域に根ざしたきめ細やかな図書館サー 18 ビスを展開する。 実 績 ・貸出冊数 651,996 冊 ・貸出者数 123,583 人 ・各図書館に於いて図書館協議会を開催(8館で各3∼4回) ・図書館ネットワークの構築 ・各図書館協議会委員の意見を反映した図書館運営が図られた。 評価及び 今後の対応 ・図書館システムの更新を行ったことにより、使用者サービスの更なる向上と図書館業 務の効率化が図られた。 ・今後も多様な読書ニーズに応えるため、各館が連携してサービス内容など運営面の 充実に努める。 4 多様で個性ある文化の創造 (1) 文化芸術の振興 事務事業名【№53 文化芸術鑑賞事業】 内 容 実 績 ・優れた舞台芸術に接する機会の確保に努め、市民の豊かな感性を育む。 ・小学生芸術鑑賞教室 一関地域 12 校 ・中学生芸術鑑賞教室 一関地域9校 ・青少年劇場 一関地域、藤沢地域以外の小学校 22 校、中学校9校 ・夢づくり文化事業 藤沢地域 小学校 3 校、中学校1校 ・文化センター芸術鑑賞事業 評価及び 今後の対応 8公演、5,098 人 ・伝統文化等、様々な内容を取り入れた事業展開が図られた。 ・引き続き、小中学生を含め文化芸術の鑑賞機会の提供を図る。 事務事業名【№54 文化芸術活動奨励事業】 内 容 実 績 ・文化芸術活動、郷土芸能活動への支援を行い活動の充実を図る。 ・文化祭開催負担金 3団体 ・一関市芸術文化協会補助 1団体 ・郷土芸能活動事業補助 7団体 ・補助金交付等を通じ、団体の活動や発表への支援を行い、自主的な活動が促進さ 評価及び 今後の対応 れた。 ・各種発表、交流事業に市民が主体的に取り組めるような環境づくり、仕組みづくり、支 援のあり方を引き続き検討する。 19 (2) 文化財の保護と活用 事務事業名【№55 文化財公開活用事業】 内 容 ・文化財の公開展示により市民の文化財愛護思想の高揚を図るとともに生涯学習の場 を提供する。 ・一関ゆかりの文化財の常設展示、及び企画展・講座等の開催(一関市博物館、芦東 山記念館、石と賢治のミュージアム、大籠キリシタン殉教公園で開催) 来場者数 20,627 人 実 績 ・文化財施設の適切な保存管理と一般公開(旧沼田家武家住宅、旧鈴木家住宅、長 者滝橋、千葉胤秀旧宅、佐藤家住宅、横屋酒造、旧専売局千 葉煙草専売所、旧東 北砕石工場、) 来場者数 31,251 人 ・一関市に関わりのある先人・文化に係る調査研究、古文書等資料調査の実施 ・博物館をはじめ文化財の展示施設については、市民が地域の歴史、文化を学ぶ生 評価及び 今後の対応 涯学習の場として活用された。 ・今後も、地域や各種団体との連携を図りながら、展示施設等の適切な管理や活用を 図る。 事務事業名【№56 文化財調査保存活用事業】 ・文化財の保存保護のため必要な支援を行うとともに、市民に適切な情報を提供する。 内 容 ・市内各所に収蔵されている歴史、民俗、考古資料について分類整理を行い、文化財 の良好な保存に努めるとともに、今後の活用について調査検討を進める。 ・指定文化財の所有者に対して補助金を交付し、保存管理活動を支援 10 件 実 績 ・歴史、民俗、考古資料の分類整理 ・藤沢地域の指定文化財について、平成 23 年度に刊行した「一関市文化財」の補遺 編を刊行 ・文化財指定や補助金交付を通じ、文化財の保護が図られた。 評価及び 今後の対応 ・引き続き、歴史、民俗、考古資料の詳細調査を行いながら保存活用計画の策定を進 める。 ・無形民俗文化財についても伝承状況調査を行い保存保護に努める。 事務事業名【№57 骨寺村荘園遺跡調査事業】 ・世界遺産「平泉の文化遺産」拡張登録を目指す国指定史跡「骨寺村荘園遺跡」の研 内 容 究と、その価値を良好な形で後世へ継承するために調査を行う。 ・国選定重要文化的景観「一関本寺の農村景観」を構成する重要建物の修理修景を 20 行い、景観の保護に努める。 ・不動窟、白山社及び駒形根神社、伝ミタケ堂跡、梅木田遺跡の確認調査 実 績 ・骨寺村荘園遺跡村落調査研究の実施 ・国庫補助事業の活用による重要建物の屋根や外壁等の修理に対する支援(設計1 棟、工事2棟) ・調査報告書と概要リーフレットを刊行するとともに、調査報告会を開催し、骨寺村荘園 遺跡に対する市民理解の促進が図られた。 評価及び 今後の対応 ・世界遺産拡張登録に向け、国、県、関係市町との連携を図り、骨寺村荘園遺跡と浄 土世界、さらには中世平泉との関係について調査研究を進める。 ・文化的景観を構成する重要建物の修理修景は、本寺地区の景観の保護に結び付く ことから、引き続き支援をしていく。 5 地域に根ざした生涯スポーツの推進 (1) スポーツ活動推進体制の整備充実 事務事業名【№58 体育協会の活動支援及び連携強化】 内 容 ・体育協会の活動を支援し、生涯スポーツの推進体制の充実を図る。 実 績 ・(社)一関市体育協会に対し運営費及び事業費を補助 評価及び 今後の対応 ・(社)一関市体育協会においては、指定管理による受託事業のみならず独自の事業を 行うなど、スポーツ振興の担い手として組織強化が図られてきている。 ・引き続き(社)一関市体育協会と連携し、生涯スポーツの推進を図る。 事務事業名【№59 全国大会等出場支援事業】 内 容 実 績 ・市民のスポーツ振興に資するため、岩手県代表又は東北地区代表として全国大会等 へ出場する小中高生を支援する。 ・全国体育大会等出場補助金 59 件 東北大会 9件 全国大会 50 件 ・遠隔地で開催される全国大会等に出場する選手の負担軽減とともに、全国の競技レ 評価及び 今後の対応 ベルを肌で感じることにより選手の技術力の向上が図られた。 ・岩手県代表又は東北地区代表として活躍する選手を送り出すことは、市民の名誉で あり、スポーツ推進においても貢献度が高いことから、今後も全国規模の大会に数多く 出場できるよう継続して支援していく。 (2) スポーツ・レクリエーション指導者の養成・確保 21 事務事業名【№60 スポーツ推進委員実技研修会】 内 容 ・地域の生涯スポーツ推進者としての役割を担うため、スポーツ推進委員の資質向上 を図る。 ・東北地区スポーツ推進委員研修会参加 実 績 14 人 ・岩手県スポーツ推進委員協議会スキルアップ研修会参加 6人 ・岩手県スポーツ推進委員研修会参加 8人 ・一関地方スポーツ推進委員協議会研修会の開催 20 人 ・一関市スポーツ推進委員協議会研修会の開催 25 人 ・各種研修へ参加し、ニュースポーツの実技や健康管理などを学び、スポーツ推進委 評価及び 今後の対応 員としての資質向上が図られた。 ・各種研修機会の提供と参加を促進するなど、スポーツ推進委員のさらなる資質向上 に努める。 事務事業名【№61 ニュースポーツ指導者派遣事業】 内 容 実 績 ・スポーツ推進委員による PTA、地区行事でのニュースポーツ等の普及活動により地 域における生涯スポーツの推進を図る。 ・各種事業等スポーツ推進委員派遣 111 事業 延べ 400 人 ・PTA事業や地区行事でのスポーツ推進委員によるニュースポーツ等の普及活動を 評価及び 今後の対応 通して、生涯スポーツの推進が図られた。 ・今後もニュースポーツ等の普及活動を行い、地域における生涯スポーツの推進に努 める。 事務事業名【№62 第 71 回岩手国体選手強化・指導者育成事業】 内 容 ・平成 28 年開催の「希望郷いわて国体」を見据え、(社)一関市体育協会が実施してい る選手強化・指導者育成事業に対し支援する。 ・選手強化事業 7件 サッカー協会、バレーボール協会、バスケットボール協会、ソフトボール協会、 実 績 フェンシング協会、クレー射撃協会、ボウリング協会 ・指導者育成事業 3件 テニス協会、バレーボール協会、剣道協会 評価及び 今後の対応 ・「希望郷いわて国体」開催に向け、競技団体の選手強化及び指導者育成に努めた。 ・引き続き、(社)一関市体育協会と連携し、「希望郷いわて国体」に向けた選手強化、 指導者育成に取り組む。 (3) スポーツ施設の整備充実 22 事務事業名【№63 社会体育施設整備管理事業】 内 容 ・良好なスポーツ・レクリエーション活動の場を提供するため、効率的な管理と施設の整 備を図る。 ・(社)一関市体育協会によるスポーツ施設等(57 施設)の指定管理 ・一関遊水地記念緑地公園多目的広場の整備、クラブハウス建設工事 ・一関市総合体育館床塗装改修工事 ・一関運動公園テニスコート舗装等工事 ・千厩体育館耐震改修等工事 実 績 ほか ・老朽化したスポーツ施設の改修など施設環境の整備 花泉第二体育館耐震改修工事 大東体育館改修工事 東山B&G海洋センタープール改修工事 室根体育館床等塗装改修等工事 室根テニスコート改修工事 大東野球場グラウンド整備工事 ほか ・指定管理者である(社)一関市体育協会により、専門性を生かした施設管理がなされ 評価及び 今後の対応 た。 ・一関遊水地記念緑地公園多目的広場の整備や、「希望郷いわて国体」の開催に向 けた施設整備を進めていく。 ・引き続き、計画的な施設改修等を行い、快適な利用環境の提供に努める。 事務事業名【№64 学校体育施設開放事業】 内 容 実 績 ・地域住民にスポーツ・レクリエーション活動の場を提供するため、学校の体育施設の 利用開放を行う。 ・小学校 36 校、中学校 19 校 計 55 校の体育施設を開放 ・利用件数 16,818 件、延べ 280,695 人 ・学校の体育施設の開放は、地域においても身近で利用しやすい施設であることか 評価及び 今後の対応 ら、生涯スポーツの推進に寄与している。 ・市民が日常生活の中で気軽にスポーツ活動に親しむことができるように、引き続き、 市民が利用しやすい環境整備に努める。 (4) スポーツ・レクリエーションの実践活動の促進 事務事業名【№65 スポーツ教室の開催】 内 容 ・生涯スポーツの実践活動を促進するため、スポーツ教室等を開催する。 実 績 ・生涯スポーツ推進事業委託(スポーツ教室) 38 教室 延べ 2,834 人 23 ・スポーツレクリエーション普及事業委託 33 事業 延べ 17,838 人 ・アンケートにより、ニーズの高いスポーツ教室を開催することができた。 評価及び 今後の対応 ・スポーツレクリエーション普及事業は、地域において健康づくりや交流の場となってい る。 ・地域に根ざした生涯スポーツの推進を図るため、 (社)一関市体育協会と連携し、事 業の充実に努める。 事務事業名【№66 スポーツイベント講演会の開催】 内 容 ・生涯スポーツを促進するためスポーツ講演会等を開催する。 ・夢の教室の開催 「対象小学校5年生」 6小学校9教室 南小、磐清水小、藤沢小、本寺小、興田小、田河津小学校 実 績 ・スポーツ講演会の開催 講師 広澤克実氏(元プロ野球選手) 会場:東山地域交流センター 入場者:180 人 ・夢の教室を通じて、児童に対して「夢を持つことの大切さ」「仲間と協力することの大 評価及び 今後の対応 切さ」を伝えられた。 ・トップレベルのアスリートの講演会の開催により、市民の生涯スポーツへの取組み意 識が高まった。 ・今後とも、スポーツイベント等を開催し、生涯スポーツの推進に努める。 事務事業名【№67 スポーツ合宿招聘事業】 ・市民のスポーツ水準の向上及びスポーツを通した交流を促進するため、市外の大学 内 容 実 績 等が、市内で合宿を実施する経費について助成する。 流通経済大学付属柏高等学校駅伝部 松戸市立松戸高等学校バスケットボール部(男・女) ・市内の学校のスポーツクラブとの合同練習会の開催など、スポーツ交流が図られた。 評価及び ・平成 28 年開催の「希望郷いわて国体」を見据え、一関市が会場となっている競技種 今後の対応 目について、インターカレッジ等の大会で好成績を収めている大学等の誘致に努め る。 (5) 各種大会の開催・支援 事務事業名【№68 東北大会、全国大会の誘致】 内 容 ・大規模な大会を誘致し、市民が高いレベルの競技に触れる機会を提供することによ り、スポーツの振興を図る。 24 実 績 評価及び 今後の対応 ・日本女子ソフトボールリーグ大会の開催 ・市内で開催された東北大会等の共催・後援件数 ・市民、市内のチームがレベルの高い競技に触れることで、スポーツへの関心を高めた り、競技力向上に資することができた。 ・今後も、大規模な大会を誘致することにより、スポーツ振興を図っていく。 事務事業名【№69 内 容 12 件 希望郷いわて国体、希望郷いわて大会の開催準備】 ・平成 28 年開催の「希望郷いわて国体・希望郷いわて大会」の成功へ向けた調査、実 行委員会を設立し大会の準備、気運を盛り上げるためのPR等を行う。 ・一関市実行委員会の設立(平成 25 年5月) ・先催都市の準備状況等の調査、研究 実 績 バレーボール競技(東京都立川市) フェンシング競技(東京都台東区) バスケットボール競技(東京都武蔵野市、立川市) ・一関市実行委員会ホームページの開設、競技周知看板の設置、施設の環境整備等 ・実行委員会の設立、活動の展開により、先催都市の競技運営状況等の調査や、ホー ムページの開設、競技周知看板の設置など、大会成功へ向けた準備が整えられてき 評価及び 今後の対応 ている。 ・大会の成功に向け、競技運営等のマニュアル作成、リハーサル大会などを行ってい く。 ・実行委員会の活動を推進し、より多く市民参加を得る取組みやおもてなしの気持ちを 持った歓迎等の準備を進めていく。 事務事業名【№70 スポーツイベント開催支援】 内 容 実 績 ・一関市の代表的なスポーツイベントを継続するため、開催支援を行う。 ・第 32 回一関国際ハーフマラソン大会開催支援 申込者数 2,348 人 ・第 24 回花泉マラソン大会「瀬古杯」開催支援 申込者数 677 人 ・第 25 回 JABA 一関市長旗争奪クラブ野球大会 参加チーム数 16 チーム ・第 17 回東日本高等学校選抜女子バレーボール大会 参加チーム数 16 チーム 評価及び 今後の対応 ・各種団体等を主体とする実行委員会が組織され、自主的に大会運営がなされてきて いる。 ・各イベントは、地域に根ざしたイベントとなっていることから、引き続き支援していく。 25
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