香港中文大学

九大生が案内する
世界のキャンパス
The Chinese University of Hong Kong
芸術工学部4年
私が中文大学に訪れ、まず驚いたのは、キャンパスの美しさで
した。中文大学のキャンパスは、香港の大学の中でも特別で、山
そのものがキャンパスになっています。大変広いキャンパスのた
め、無料バスが運行しており、時間割をつくるときは教室移動の
時間まで考えて組み立てる必要があります。山、といっても、キ
ャンパス内には、スーパーや本屋、銀行もあり、生活に不自由は
ありません。さらに、大学駅という中文大学専用の駅もあるので、
交通も便利で、隣の沙田という駅には、大きなショッピングモー
ルがあり、買い物はそこで十分にできます。
中文大学では、中国語を初めて学びました。0からのスタート
大学情報
The Chinese University of Hong Kong
香港八大学のひ
とつで、タイムズ
紙の二〇〇七年版
世界大学ランキン
グで、第三十八位
にランクインして
いる。六つのカレ
ッジからなり、七
つの学部を有する。
中国語、英語など
を学べる語学系の
授業は大変充実し
ている。特に中国語は、レベルわけもされてお
り、自分にあった授業を選べる。
中文大学の大きな特徴は、広東語か英語、も
しくは両方で行う授業、という三つのタイプの
授業があることだ。広東語ができない学生は、
英語で行われる授業かどうかを確認した上で、
履修しなければならない。また、図書館や食堂
の数は香港トップで、図書館は一つ一つに特徴
がある。例えば、 United College
の図書館には、
DVDが古いものから最新のものまで、豊富に
貸し出しされており、学生は本を借りるように
DVDを借りることができる。
もう一つの特徴は、留学生の多さである。八
〇〇名ほどの交換留学生をうけいれているため、
大学側のケアもしっかりしている。香港ツアー
など、留学生のための企画も用意してくれるの
で、積極的に参加すると、様々な国の学生と交
流できる。
交換留学について詳しく知りたい方は、「九大生のための海外留学情報」(http://www.isc.kyushu-u.ac.jp/intlweb/study/) を
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Kyushu University Campus Magazine
ご覧ください。過去の交換留学生による報告書も大学毎にたくさん掲載しています。
でしたが、初心者コースが用意されていたので、基礎からきちん
と学ぶことができました。また、中文大学には、中国本土からの
留学生も大勢いるので、友人から北京語を教えてもらったり、学
んだものをすぐに実践してみたり、ということが日常生活ででき
ました。
寮生活は、基本的に二人部屋です。最初に、留学生のみの寮か、
地元の学生と同じ寮か、を選びます。私は後者を選び、香港の学
生とルームシェアになりました。私は、広東語は全く分かりませ
んでしたが、香港の学生は英語と広東語をしゃべれるので、苦労
することはありませんでした。
も香港中文大学ならではの経験だったと思います。
生だけでなく、様々な国の学生と出会うことができました。これ
ます。広く数多くの留学生を迎えている中文大学では、香港の学
留学を終えた今、本当にこの大学を選んでよかったと思ってい
留学生の友人とカーニバルにて。
かまど みわこ
竈 美和子
中国
香港中文大学
交換留学先
キャンパスから見える景色。