新潟県イベントにおける食品提供の取扱要綱 平成5年4月 15 日 制定 平成 25 年3月 28 日 最終改正 第1 目的 イベント(行事)の開催に伴い、臨時的に施設を設けて不特定多数の者を対象に、食 品を大量に調理又は製造し、その場で提供する場合並びに食品を大量に配布する場合の 届出及び食品の取扱い方法等を定め、食品の安全確保を図ることを目的とする。 第2 対象 イベントの開催に伴い、臨時的に施設を設けて不特定多数の者を対象に食品を大量に 調理又は製造し、その場で提供する場合並びに食品を大量に配布する場合であって次の すべてに該当するものを対象とする。 1 市町村等非営利団体が自ら主催するもの 2 食品の提供にあたって対価の授受を伴わないもの 3 イベントの開催時期が短く、反復性のないもの ただし、次に該当するものは対象としないものとする。 1 市町村等非営利団体が行うものであっても、イベントが極めて小規模であるもの 2 営利団体が行うものであって、他の事業に付随し小規模に行われるもの 第3 取扱食品の制限 調理又は製造する食品の範囲は別表1に示すものに限ることとするが、提供にあたっ ては次の要件に適合するものとする。 (1) 食品を調理又は製造した後提供する食品は、原則として参加者にイベント会場にお いて摂食させるものとする。 (2) 原材料の仕込みは、営業許可を受けた施設、集団給食施設、公共施設等の調理室で 行うものとする。 (3) 刺身は飲食店営業の許可施設で調理されたもののみ取扱うことができるものとす る。なお、刺身を取り扱うことができる期間は毎年1月から4月及び 11 月から 12 月 までとする。 第4 施設基準 食品の調理、製造又は食品を保管する場所(以下「食品取扱場」という。)の構造及 び設備等は次の基準とする。 (1) 食品を取り扱う場所は公衆衛生上支障のない場所にあること。 (2) 屋内で行われるイベントの食品取扱場は、参加者が専有する場所とカウンター方式 等により、両側面、後面の三方を区分すること。 ただし、食品を調理又は製造するイベントであって、出来上がり食品の形態が極め て大きい場合並びに一つの容器で大量に調理又は製造等を行う場合等は、食品取扱場 以外のイベント会場内であって公衆衛生上支障のない場所で行うことができる。 この場合であっても、食品取扱場を設け、カウンター方式による三方の区分がある こと。 (3) 屋外で行われるイベントの食品取扱場はテント等により天井を設置し、かつ、三方 を区分すること。 なお、出来上がり食品の形態が極めて大きい場合並びに一つの容器で大量に調理 又は製造等を行う場所については上記(2)と同様の取扱いをすること。 また、床は衛生確保が可能な材質の敷物でおおいをすること。 (4) 食品取扱場には水道水又はこれと同等の水質の水を豊富に供給できる設備がある こと。 ただし、イベント会場内の使いやすい場所に給水設備がある場合は、手元で飲用適 の水が豊富に供給できる設備にかえることができる。 この場合の給水タンク及び排水タンクの容量は次のとおりとすること。 ア 調理又は製造を行う場合 (ア) 食器の洗浄を行う場合 各タンクとも 100 リットル以上の容量とすること。 (イ) 食器の洗浄を行わない場合 各タンクとも 50 リットル以上の容量とすること。 イ 提供のみを行う場合 各タンクとも 20 リットル以上の容量とすること。 (5) 食品取扱場には、使用しやすい場所に洗剤及び消毒剤を供給できる装置を備えた流 水式手洗い設備があること。ただし、流水式手洗い設備の設置が相当困難な場合であ って、食品衛生上の危害発生が比較的少ない食品を取り扱う場合はアルコール噴霧式 消毒器又は消毒剤を入れた洗面器等に緩和できる。 (6) 食品取扱場には、使用しやすい場所に流し台等の洗浄設備があること。ただし、洗 浄設備の設置が相当困難な場合であって、食品衛生上の危害発生が比較的少ない食品 を取り扱う場合はイベント会場内であって、食品取扱場の付近にある洗浄設備にかえ ることができる。 (7) 原材料・製品等の運搬用具及び保管設備は清潔で、ほこり、昆虫等の侵入できない 構造であること。なお、冷蔵を要する食品を保管する場合にあっては、取扱い量に応 じた容量を有する冷蔵設備があること。 (8) 食品を調理又は製造する場合で、食器を使用するものにあっては、食品取扱場に食 器洗浄用の二槽以上の流し台を設置し、必要に応じて水切台があること。ただし、使 い捨て食器を使用する業態にあっては省略できる。 (9) 食品を調理又は製造する場合にあっては、食品取扱場に食品の種類及び取扱量に応 じた調理台又は作業台があること。 (10) 食品を調理又は製造する場合にあっては、食品取扱場に器具及び容器包装を衛生的 に保管できる戸棚等の設備があること。 (11) 食品取扱場には、耐水性で、十分な大きさのふた付き廃棄物容器があること。 (12) 食品取扱場に影響のない位置に、従事者用の便所があり、便所には流水式手洗い設 備があること。ただし、イベント会場内及び会場付近の使用しやすい位置に共同便所 がある場合は省略できる。 (13) イベント会場内で参加者に飲食させる場合にあっては、参加者用の流水式手洗い設 備及び便所があること。ただし、イベント会場内及び会場付近の使用しやすい位置に 共同用の流水式手洗い設備及び便所がある場合は省略できる。 (14) 豚等の丸焼きにあっては、上記以外に焙焼炉に人止め柵等を設置するとともに、必 要に応じ焙焼肉の再加熱場を設置すること。 (15) 上記以外の構造及び設備等の基準は「新潟県季節又は臨時食品営業の取扱要綱」 (平 成5年4月 15 日付け環衛第 63 号)第3の施設基準に準ずること。 第5 管理運営基準 食品の調理、製造又は食品を保管する場合の管理運営上の基準は次による。 1 食品取扱場及びその周辺は清潔に保つこと。 2 食品の調理、又は製造にあたっては衛生的に取扱うこと。 3 機械類及び器具類は清潔に保つこと。 なお、出来上がり食品の切断等に使用する包丁、まな板等は予め殺菌されたものを 使用すること。 4 原材料、製品等の運搬及び保管にあたっては適正な温度に保つこと。 5 食品の調理又は製造に直接従事する者には、イベント開催前に検便を受けさせ健康 状態を把握すること。 6 食品の調理又は製造に従事する者並びに食品を配布する者には、清潔な衣服を着用 させること。 7 食品の調理又は製造に従事する者並びに食品を配布する者には、爪を短く切らせ、 作業前、用便後等は手指の洗浄及び消毒を行わせること。また、洗浄及び消毒後は適 切な方法で乾燥させること。 8 廃棄物の処理は、適正に行うこと。特に廃棄物により周辺住民に対して影響のない よう努めること。 9 イベント会場で食品を調理又は製造し出来上がった食品の一部を検食用食品として 保管すること。 10 主催者は、イベントの食品取扱責任者を定め、現場における食品衛生に関する指導・ 監督を行わせること。 11 豚等の丸焼きにあっては、十分な経験のある者又は調理師等有資格者を従事させる こととし、削ぎ切り、盛付け行為は調理従事者自身に行わせること。 12 上記以外の管理運営上の基準は、新潟県食品衛生法施行条例(平成 11 年新潟県条例 第 53 号)第3条の管理運営の基準に準ずること。 第6 事前協議と届出 1 主催者はイベントの素案ができた段階で保健所に事前協議するものとする。 なお、素案の見直しを要する場合は再度協議するものとする。 2 主催者はイベントの開催の 14 日前までに様式1により、事業内容及び食品取扱責任 者等について保健所に届出するとともに、食品衛生上の管理事項について指導を受け るものとする。 3 主催者はイベントが開催された日から 14 日以内に様式2により事業の開催状況につ いて報告するものとする。 4 前項の規定による届出は、電子情報処理組織(知事が指定する電子計算機と当該届 出をしようとする者の使用に係る電子計算機とを電気通信回線で接続した電子情報処 理組織をいう。)を利用して送信することにより行うことができる。 5 前項の規定により行われた届出は、同項の知事が指定する電子計算機に備えられた ファイルへの記録がされた時に到達したものとみなす。 附 則(平成5年4月 15 日環衛第 63 号の3) この要綱は、平成5年4月 15 日から施行する。 附 則(平成 12 年3月 31 日生衛第 1011 号) 改正要綱は、平成 12 年4月1日から施行する。 附 則(平成 16 年3月 31 日生衛第 856 号) 改正要綱は、平成 16 年4月1日から施行する。 附 則(平成 18 年3月 31 日生衛第 954 号) 改正要綱は、平成 18 年4月1日から施行する。 附 則(平成 22 年1月 28 日生衛第 787 号) 改正要綱は、平成 22 年1月 29 日から施行する。 附 則(平成 25 年3月 28 日生衛第 1288 号) 改正要綱は、平成 25 年4月1日から施行する。 別表1 イベント会場で調理又は製造することができる食品 分 類 名 食 品 名 煮 物 類 おでん、豚汁、モツ煮、けんちん汁、コンニャク煮 等 焼 物 類 焼きとり、焼きイカ、焼き貝、焼き魚、お好み焼き、タコ焼き、タコス、豚等丸焼き 等 揚 物 類 フライドポテト、フライドチキン、スチックホットドッグ、てんぷら 等 め ん 類 うどん、そば、ラーメン、焼きそば 等 類 カレーライス、チャーハン、丼物、おこわ、おにぎり、のり巻 等 飯 その他の調理品 お汁粉、もち、トコロテン、酒類 既 品 刺身(注1) 類 コーヒー、紅茶、清涼飲料水、かき氷、甘酒、アイスクリーム類(注2) 等 成 喫 食 茶 焼 菓 子 類 今川焼き(大判焼き)、タイ焼き、クレープ、ポッポ焼き、クッキー 等 揚 菓 子 類 ドーナッツ 等 も ち 菓 子 類 あんこもち、きなこもち、あべかわもち 等 飴 べっこう飴、果実飴、カルメ焼き 等 菓 子 類 そ の 他の 菓子 果実チョコ(バナナ等果実にチョコレートをからめたもの) 等 いずれの食品も原則としてイベント会場で摂食させること。 注1 毎年1月から4月及び11月から12月までの期間に、飲食店営業の施設で調理されたものを、提供までの間冷蔵庫に保管 することができる場合にのみ認める。 注2 当該施設での製造は認めない。 様式 1 イベントに伴う食品提供届 年 月 日 保健所長 様 届出者 住 団 所 体 名 役職及び氏名 イベントを開催するにあたり、食品の提供を行いますので、「新潟県イベントにおける 食品提供の取扱要綱」第6の2の規定により届出します。 1 開催場所 2 イベントの名称 3 開催期間 4 食品取扱責任者の氏名 年 月 日から (栄養士、調理師等の資格がある場合はその資格名) 5 使用水の種類 (1) 使用水の種類 水道水 井戸水 (塩素滅菌機 6 有・無) 施設の大要 食品取扱室の平面図(別紙) 7 添付書類 (1) 食品の調理、製造、販売の内容及び仕入状況 (2) 従事者名簿 (3) 参考資料(チラシ等)があれば添付すること。 年 月 日まで 食品の調理、製造、配布の内容及び仕入状況 1 調理、製造計画 調理・製造 提供予定 品 数 目 量 原 原材料名 材 料 の 仕 入 状 況 仕 入 先 仕入日時 調理開始 日 ※食品を調理又は製造する場合は「1 調理・製造計画」の表を、食品の配布だけを行う 場合は「2 配布計画」の表を、同時に行う場合は両表を記載すること。 時 食品の調理、製造、配布の内容及び仕入状況 2 配布計画 配 布 品 目 配布予定数量 仕 入 先 仕入日時 従 No. 氏 名 事 者 名 簿 担 当 部 門 (調理・製造の別) ※食品を調理・製造する人についてのみ記入すること。 検便の実施状況 (実施予定日) 様式 2 イベントに伴う食品提供終了報告書 年 月 日 保健所長 様 届出者 住 団 所 体 名 役職及び氏名 イベントに伴う食品提供が終了したので、「新潟県イベントにおける食品提供の取扱要 綱」第6の3の規定により届出します。 1 イベントの名称 2 参加者(延人数) 3 供食数(食品ごと、延数) 4 添付書類 (1) 従事者の検便結果成績書写し(食品を調理又は製造する場合) (2) 現場写真(各1枚) ① イベント会場全景 ② 食品取扱場全景 ③ 食品取扱場設備全景 ④ 食品取扱場で食品を調理又は製造する場合はその状況を示すもの
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