多くの人の力を集め、 二年目の綿畑、 花開く。 www.shop.jal.co.jp/cotton/ www.tohokucotton.com 15 2011年に始まった東北コットンプロジェ クトは、綿の栽培、紡績、商品化、販 売を参加各社が共同で展開し、農業 を通じて東日本大震災の復興をめざす 計画です。被災地の農業生産組合・ 農業法人やアパレル関連企業の有志 60社 (2012年10月現在) が集結し、種 まきから草取り、収穫へと試行錯誤し ながら綿を栽培しています。昨年、初 の収穫を得て製品化を果たし、今年の 春、プロジェクトは2年目の栽培に入り ました。 写真/中野幸英 海 からの風に、緑の葉が揺れる 綿の圃 場、仙 台 市 荒 浜にあ る東北コットンプロジェクトの綿畑。 その陰にクリーム色やピンク色の愛 らしい花が咲いています 。 この日行われた「ワタの花 見 会 」 は、ボランティアによる草取りも兼 ねたもの。参 加 者は、関 係 企 業の 方々、ボランティアセンターでの告知 やフェイスブックによる広 報で催し を 知った一般ボランティアの方々な ど、合わせて約130名。生産者の 方々の指導のもと、軍手をはめ、鎌 を 手にしての雑 草 取 り。快 晴のこ の日、気温はぐんぐん上がり、誰も が汗だくでの作業となりました。 そ ばで 見 る と 雑 草の勢いは 強 く、綿の木を覆い尽 くしそうな場 所 も …。 「 春に予 想 外の豪 雨によ る湿害を受け、7月にも種を播き ました。そのため綿が充 分に成 長 していない段階で、雑草に負けてし まった部分もあります。また昨年 の約5倍に畑の面 積を増やしたこ ともあり、正 直、草 取りは手が回 らないほど大変です」と生産者の一 人、赤 坂 芳 則 さん (「 仙 台 東 部 地 域 綿の花 生 産 組 合 」組 合 長 ) 。そ れだけにボランティアの方々は貴重 な戦 力。今 後も一層 多 くの人の参 加が望まれます。 このように課題も少なくありま せんが、それでも 昨 年の経 験 を 糧 に、多くの綿が育ち、 「昨年よりず っと多 くの収 穫が期 待できそ うで す」(赤坂さん) 。 のプロジェクトは一過 性の復 興 支 援ではなく、綿の栽 培 め、地道な努力を続けています。 せんが、関 係 者 全 員 が 知 恵 を 集 収穫までもう少し。これからも いくつも山を越 えなければなりま 和さん) 。 を担当したリー・ジャパンの細川秀 いま す 」(デニムとポロシャツの製 造 入っているようにできたらと思って も 製 品に必 ずこの東 北コットンが ながってくれるとうれしい。少量で 足 度と東 北コットンのイメージがつ 「デニムの肌触りの良さなどに高 い評 価 をいただき ました。その満 た天衣無縫の藤澤 徹さん) 。 (タオルとストールの製造を担当し らず広げていこうと考えています」 としての出口を き ちんと作 り、焦 の支 持 を 感 じ ま す。今 後 も 商 品 「決して安価ではない商品が、既 に3分の2以 上 売れ、お客 様から ことは関 係 者 を 勇 気づけました。 それだけに、昨 年、収 穫を分け 合って製 造 した 商 品が好 評 だった 創り出そうとするものです。 現 することで、新しい地 場 産 業 を からアパレル製 品の販 売 までを 実 こ このプロジェクトの継続に意欲を燃やす生 産者の皆さん。 「綿では早稲種がこの土 地に合っていることなど、綿の栽培ノウハ ウはつかめました。ただ湿度管理、除草、 殺虫などの課題もあります。多くの仲間と ともにここを乗り越え、軌道に乗せたい」 (赤坂芳則さん) 。 「東北コットンプロジェクト」のタオル・ストールは、 マイルがたまるJALショッピングでもお買い求めいただけます。 130人が参加した 「ワタの花見会」と 草取り www.tohokucotton.com/collection2012/ プロジェクトに賛同するさまざまな企 業が、各社独自に草取りを企画し 実行しています。JALグループでも 去る8月28日に、仙台空港、東北 支店、羽田空港などから約30名の 有志が草取りを行いました (写真) 。 「少しでも農家の方々の助けになればと、昨年から 参加。精神的にも前向きになれる計画だと思いま す。今後、もっと綿花畑が増え、さらに多くのボラ ンティアが参加するようになればよいですね」 (仙台 空港勤務・高橋奈々絵) 昨シーズン収穫された 東北コットンの糸を使用 したタオル製品4アイテ ム 各3色。ストール 製 品2アイテム各3色。デ ニム製品はメンズ1アイ テム、レディース2アイ テム。ポロシャツはメン ズ1アイテム、レディー ス1アイテムを展開。 9月の仙台とは思えない 暑さの中で、たくさんの ボランティアが草取りに 参加。 「綿の宝探しみた い!!」 と声があがるほど、 雑草の多い場所も。大 切な綿だけを残し、雑草 を取り除くには、丁寧な 手作業が頼りです。 2012. 09.15 種まき 間引き 草取り 花見の会 &草取り 綿摘み 開始 収穫 紡績工場 製品化 販売 種まき 2012. 08.28 東北コットン2012コレクション 昨年に続き、二年目に入った﹁東北コットンプロジェクト﹂。 今年5月にまかれた綿の種は、成長し、今、花を咲かせるところまで来ました。 しかし、雑草の害などもあり、人手による世話が欠かせません。 9月 日に開催された﹁ワタの花見会﹂には、 たくさんのボランティアが参加し、草取りに汗を流しました。 東北コットンプロジェクト 東北コットンプロジェクトの一員としてのJALグループの取り組み www.jal.com/ja/cotton/
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